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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

830 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/09/18(Sun) 19:42
>>824(柚葉さん)

>確かにそれもありますけど、「灯の血を吸いたくないのは友人だからだ」と仰っていましたね。

ふふふっ、確かにそうでしたわね
そして灯様は包丁で指を傷つけて、エリー様に吸血された時は自分からさらに指を傷つけようとなさるほどの見境の無い…いえ、エリー様を深く愛していらっしゃる方
望めば易々と手に入る目の前の香しい鮮血を求めないのは、ソフィー様の友情の厚さゆえですわね

>そこには、「禁血」を貫くお嬢様とも重なるものがあります…。
はい、さようでございます
血を摂られることをほとんどの人間は本能的に怖れましょう
血をいただくたびにお友達になれる可能性を一つ一つ減らしていく、だなんてわたくしは切なくて切なくて耐えられそうにございませんわ

>「力」そのものが罪なのではなく、それをどう生かすかで「幸」にも「罪」にもなる…。
>火を手にしてからの、人にとっての不変の業なのでしょうね。

…それはわたくしたち吸血鬼にも申せることでございます
個人としては人よりも強い「力」を享けておりますがゆえに、それに溺れる者が絶えず、愚かしくも人に害を為すことにも無頓着であったから多くの対立と流血と招いて参ったのです
この「力」をどのように生かしてまいるか、それをわたくしも考え学んでいかなくてはならないと存じますわ

>実はですね…。叔母は落語や時代劇が大好きなのですよ。
>高校生の頃から、友人によく寄席に連れていってもらっていたそうです。

まあまあまあ…、そうでございましたか
それは宜しゅうございましたわ
落語も時代劇も日本の皆様が愛してこられた大衆文化の粋
それを堪能してこられたなんて、羨ましい限りでございます
名人芸を目の当たりにする、そのスリリングな感動は何物にも代えがたいですわね

>その面白い話をよく聞かせてもらってそれが楽しくて…。
>お話をせがんだり、寄席の子供向けの絵本を貰ったりしたのは良き思い出です。(微笑)

なるほど…
柚葉さんが子どもたちへの読み聞かせにご熱心なのは、そうした体験もあってのことでしょうか
読み聞かせは一種の話芸
話芸の力があってこそ物語は生命を得て、子どもたちの心に響くことでしょう
体験が想いを生み、新たに語り伝えられていく
素敵なことでございます

そういえば、日本の文豪・夏目漱石もご近所にあります寄席へ参って、名人芸を楽しんだとか
国語の時間に先生が仰っていましたわ
小説『三四郎』の中でも、その噺家…3代目柳家小さん師匠を絶賛しているそうでございます
授業で取り上げられました『吾輩は猫である』の一節は大いに楽しみましたが、あれも落語の素養があってのことでございましょう
落語が如何に人々の愛されたエンターテインメントであったかが分かろうと言うものですわ

わたくしももっと早く日本に来れていたら、三遊亭圓生師匠や古今亭志ん生師匠の名人芸を直に見ることが出来たでしょうに…残念でございます

>肝試しでお菊さんを見に行っていた人達の間で口コミで彼女の美貌が広まり、いつしか見物客が100人を超えてしまったとか。
>これじゃお化けどころか、さながらアイドルですね。

怪談噺かと思いましたら、すっかり賑やかなお話になって笑ってしまいましたわね
でも、怖れられるはずの異形の存在が皆に親しまれる、というお話はとても楽しくて…そして我が身を重ねて、嬉しゅうございますわ


831 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/09/18(Sun) 23:45
>>825(柚葉さん)

>将門公に関しては、去年故人となられた妖怪の大家さんの弟子を自称されている
>風水、陰陽道等の分野に造詣が深い作家さんの作品で多くのエピソードを堪能させて頂きました。

さすがは将門公ですわね
直接読んだことはございませんが、その大家様の弟子の方は著書の中で平将門の怨霊により帝都破壊をもくろむというお話を著述されたとか
これも歴女の方が仰っていたのですが
歴史と申すより伝奇でございましょうけれど

>嘗ての荒野が徳川様の時代を経て、今や世界有数の大都市となったことをどのように捉えていらっしゃるか、興味深いですね。

日本史の授業は面白うございますわね
直接独立して武士の国家を築こうとした将門公
『前車の覆るは後車の戒め』ということでございましょうか、そこに戦略的失敗を見た源頼朝公が将軍に任ぜられて実質的な東国の武家政権を作られ、徳川家康公が全国を一統するまでに至られた
両氏のご活躍を将門公も喜ばれたのではございますまいか
ゆえに、神田明神として今は和魂(にぎみたま)と成られたとなられた、と想像するのですよ

>私も一度、お嬢様と共に参拝させて頂きたく存じます。

ええ、共に参りたいですわね
関東は今や帝都圏でございます
その地のご守護は、日本国全体のお護りにも通じましょう
そのことにお礼を申し上げたいですわね

わたくしは人の目には見えぬ霊的存在を見ることも多いです
また、柚葉さんもお母様のご業績を思えば、霊的な物への感性を強く受け継いでいらっしゃることは大いにあり得るかと存じますわ
二人して、将門公にご挨拶する機会をいただけるやも知れませんわ

ところで、去年故人となられた妖怪の大家様のことでございますが
代表作が何度もアニメ化されていると伺っております
そしてそこでしばしば吸血鬼が敵役になっていると聞いておりますわ
最も新しい第5期では、3人もの吸血鬼が出て参ったとか
人の血を吸う、という分かりやすい脅威がございますから、敵役にはもってこいなのでございましょうが、少々寂しさを禁じ得ませんわ

>…そういえば剣客さんの物語の舞台劇では、映画では日本有数の俳優さんが演じられた悪役の悪徳商人の方も
>女性が演じてるんですよね…。(宝塚ですから当然ですけど)
>あの素晴らしい(?)演技が宝塚ではどのように表現されていたかを想像すると、面白いですね。

宝塚はわたくしも実際に見たことは無いのですが、演劇部長様は大層感動なさっていたご様子でしたわね
その悪徳商人役の方は元々のキャスティングの方が公園の途中で体調を崩されて代役が立てられたそうですが、部長様は両方の方の舞台をご覧になったそうで、どちらも素晴らしかった、と仰っていましたわ

宝塚はよく観劇のレポートがネットに上がっているそうで、このお芝居についても例外でないのはいうまでもないこと
この交代劇についても触れられていますわね
こうした交代劇が見られるのも舞台の楽しさでございましょう

そうそう、これも部長様が仰っていたのですが
今年の宝塚は『ヴァンパイア・サクセション』なるお芝居を上演されたそうでございます
とても素敵な舞台だったそうでございます…

尤も、部長様が
「あらためて、文化祭のカーミラ役にやる気が出てきたわ。
 この間の失礼はお詫びする。
 あらためて、貴方たちのクラスも上演してくれることを希望するから、検討してよね。」
と仰るのには辟易しましたが…
わたくし、吸血鬼の演技と言われても、どうしたら良いものやら困ってしまいますわ

>気が進まない?そんな事はありません。嬉しいです…。(微笑)
>では、機会があれば試してみましょう。

そう言っていただけると嬉しゅうございます
その機会…イタリア行きがいつか実現できること、切に願いますわ…

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