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【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ壱

877 名前：羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日：2016/10/14(Fri) 21:21

>>870 アーチェロお嬢様
申し訳ありませんお嬢様…。>>876は、>>871への返信でした…。

＞あら、柚葉さんではありませんか
＞…なんでしょう、そのお優しい微笑が何となくわたくしへの苦笑が含まれているように感じてしまうのですが
＞…もしかして、さっきのモフモフされているところをご覧になっていたのでしょうか？
＞…イヤですわ、あんな緩み切った姿を見られるなんて、恥ずかしゅうございます

はい…。もしパン屋のお姉さんに、連れて帰られてしまっては拙いかと思いまして…。
無事に脱出されたので安心（？）しました…。

ですが、申し訳ありません…。あのお姉さんにもふもふされている光景を見て、和んでいたのは確かです…。

＞まあ、先程の方はパン屋さんでいらっしゃいましたか
＞なるほど…、それで分かりましたわ、あの絶妙の撫で方の訳が
＞パン職人の方ですもの、パン生地を捏ねるその手の力加減の絶妙さは、パンの美味しさを左右するもの
＞その熟達の技に、わたくしすっかり魅了されてしまった、というわけですわ

はい、私も友人達と共にパン作り教室に何度か参加させて頂いた事があるんですよ。
教会のバザーで出したり、ミサのお茶会でお出しする時のものを作らせて頂きました。
私も経験は有りますけど、やはり本物の職人さんの作るものは違いますね。

あの匠の技には、パンを食べて下さる方への感謝と喜び、そして愛情がいっぱい込められているんです。
お嬢様をもふもふなさっている時にも、自然とそれらが伝わってきたようですね。（微笑）

＞そういえば、最近次女ちゃんが毎朝ジョギングの途中で、開店直後の焼きたてのパンを買ってその場で食べるのが楽しみと言っていましたが、きっとこのパン屋さんに違いないですわ
＞あの子、元はコウモリなのに、人間の姿になってから走る楽しさに目覚めてしまって毎朝ジョギングしていますけれど、なるほど、焼きたてのパンが楽しみだったのでしょう…

ええ…朝のお掃除の際にジョギングに行く次女さんをお見送りするのが最近の習慣なんです。
随分と長く走っているみたいで、あのお姉さんのパンを食べても十分朝食の分まで間に合うようですね。
それで、帰ってきて聞かせてくれるんですよ。
今日は一番乗りでパンが買えたかどうかを…。

＞ただし、楽しみにしていた「ロバのパン屋」はもう無いと知って寂しかったですが
＞ロバや馬に馬車を牽かせてパンを売る、移動パン屋さんがあったそうですが、高度成長期に姿を消してしまったとか…

はい、私も以前、テレビで見た事があります。
…やはり、道路の舗装や交通事情など、様々な要因でお馬さんには移動が困難になっていった事が
消えていった原因であると語られていましたね…。
でも、そのかつての名残を表すものとしてライトバンでの販売が行われ、
バンにはロバさんのマークが付けられていたとか。

でも、可愛いロバさんの姿に心惹かれて集まる子ども達の姿を想像すると、心が和んで参りますね。
そして友達と共にパンを頬張る一時は、きっと格別のものだったことでしょう…。

＞そしてそこで、距離を取りつつ歌ってくださいました
＞「パン売りのロバさん」
＞軽部様のお優しい歌声で、お祖母様から教わられた可愛らしい歌を

はい、私もネットを介して聞いてみました。
ふふっ、この歌に乗せてパン売りのロバさんがやってくる光景…。
想像しただけで心が温かくなって参ります…。
これ以外にも、パンの歌を軽部さんが歌って下さったのですね？
良かった…。軽部さんの温かい思い出話も含めて、お嬢様との距離は次第に近くなっているみたいですね。

…何だか私も、パンが作りたくなってしまいました。
明日のおやつの時間に、一度お作りしましょう。
その時には、軽部さんにもお裾分けをもって参ります…。

（翌日、キッチンで童謡を口ずさみながらパンを焼き上げました）




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