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【オリジナル】私立聖鈴学園【第二校舎】

884 名前：桐島　鈴佳 ◆t0ce4YmI 投稿日：2018/12/04(Tue) 02:22

スカボローフェアを知っているかな。
物悲しく美しい恋の歌だが、あの歌の語り手は人間ではないという説がある。
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム…
歌われる四種のハーブには魔除けの意味があるのだとか。

>>875
もちろん分かるとも。値段だ。
……という話ではないね？
うん、そんな気はしていたよ。

残念だが、あまり自信がないな…
値札を外してしまったら区別できないかも知れない。
母の趣味が料理でね、何かと趣向を凝らしたものを作ってくれるんだが。
味が違うことは分かっても、どちらが良いかの判断は意外と難しい。

実際、出されて気付いたとして…
「今日は珍しい食材を使ったんですね」
などと、ドヤ顔で違いが分かるアピールをしたところで
「いいえ、味付けを変えてみたのよ」
と、残念そうな視線を向けられるのがオチという気がする。

>>876
ふむ、RPGか。
ならばホラーRPGの金字塔『クトゥルフ神話TRPG』
基本ルールブック第六版48ページから『超心理学者』…

…何か言いたそうだね。当てようか。
「違う、そうじゃない」だ。
求めているのは、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界のものだろう？
分かるとも、少しからかっただけだよ。

さて、改めて真面目に答えるなら……錬金術師がいいかな。
住まう世界は違えども、未知と神秘と可能性の探求者として。
時に狂気に身を任せ、そして時には滑稽に。
常に真摯に、実験に打ち込めたらいいと思う。

>>880
なるほど…あなたの言いたいことはよく分かった。
敬意を表して、ありきたりな突っ込みはやめておこう。
代わりに一つ、話を聞いてほしい。

これは私が、つい先ほど、体験した話なんだがね。
人と話していて、何かがおかしいと感じることがあるんだ。
あっ、これ気付いちゃいけないことだ、と第六感が告げる。
うわーまずいなー嫌だなーと思っているのに…
目がね、勝手にね…こう、スゥー…っと吸い寄せられてしまう。

……そしてね、ついにはっきり見てしまった。
あったんだよ。
あってはならない場所に………誤字が。
これは誰の身にも、もちろん私にも起こりうる怪奇現象だ。
さんざん見直しをしたはずなのに、なぜか肝心なところで…
…あなたにも、経験があるだろう？

>>883　冷泉君
ごきげんよう、冷泉君…
…と、こちらは当前のようにあなたのことを知っているわけだが、
こうして話すのも、むしろ顔を合わせるのも初めてだったね。
いや失礼、冷泉君は何かと目立つものだから。
お言葉に甘えて、そちらのサークルにも今度お邪魔させてもらうよ。

私は桐島。桐島鈴佳。
オカルト同好会なる奇人の集いの頭領なんかやっている。
こうしてお邪魔した理由でもあるんだが、その関係で冷泉君に話があってね…
……うちの後輩がつきまとったりして、迷惑をかけてはいないかと。

「あのコーヒーサークルの人、吸血鬼に違いないですよ！」
とか、絶対に正体を突き止めてやるとか言っている一年生が一人いるもので。
…素直にファンだからお近づきになりたいと言えばいいのにね、全く。


匂いの強いハーブを魔除けとするのはありふれた風習だ。
吸血鬼にニンニクは一度ぐらい聞いたことがあるだろう？
この辺りでも、なんとなく懐にセージを忍ばせている人をよく見る。
ほら、あなたの懐にも入れっぱなしになっていないだろうか。
“sage”ってね。

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