レス数が 1000 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ弐

754 名前：吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日：2017/11/28(Tue) 23:03

>>751（柚葉さん）（つづきです。長くて申し訳ございません）

………
なんだか、甘酒と一緒にたい焼きを食べたくなってまいりました
なぜかって？それは、くだんのエスペラント語研究部御用達のゲームのブランド名が『スケラスパーロ』…エスペラント語で『鯛焼き』のことだからですわ
そうそう、今日軽部様とお話していて、柚葉さんのことに話が及んだのでしたわ

エスペラント語研究部へのご入部は、くだんのゲームを軽部様もお好きでいらっしゃったゆえか、と思い、どんな内容なのか伺ってみたのです
実は、軽部様は当初、お友達に頼まれて人数を5名に増やすため名義を貸すだけの入部のつもりだったそうでございます
でも、お友達にゲームの説明を聞いて、ちゃんと活動したくなったそうなのです
…ゲームの発端は、前に申した通り主人公の女の子がエスペラント語が日常語の世界に転移するところから始まりますが、そこで彼女はもう一人のヒロインである、その世界の少女に助けられるのだそうです
互いに言葉を交わすのも困難なのに、その少女は主人公を懸命に支え、主人公もそれに応えようと努め、二人は少しずつ心を通わせていく…
軽部様は仰いました
『その主人公が…わたしには、カルミーニオさんにダブって見えたの』
『え？だって、わたくしは好きでこの国に来たのですし、この通り日本語が通じますよ？』
『でも…、他所の国に一人で来て　−　後からメイドさんが追いかけてきたらしいけど　−　周りの人に怖がられて…不安にならなかった？わたしにはそう見えた…、わたしが言えることじゃないけれど。』
『それは…。』
『ごめん、嫌なこと聞いて…。
　でも、カルミーニオさんも、傍で支えてくれる素晴らしい人と巡り合えた…そうだよね？』
それが、どなたのことを指しているのか、分からないわけがございません
『わたしも…、怖がってばかりだったわたしも、あの人のようになりたい…って思った。
　だからだよ。あのゲームの中で主人公を助けたあの子のことがわたしはすごく好きになったのは。
そして、あの子がこれから何をしていくか、ゲームの全部を知るために、この部活動を頑張りたいの。』

軽部様のお気持ちはとてもとても嬉しくありがたいもの
ですがまた、あの方の言葉であらためて思わされました
柚葉さん、貴女と出会えてわたくしが言葉では言い尽くせないほど幸せであることを…

そうそう、もう一つ、軽部様から伺ったことがございます
そのゲームの3人目のヒロインで、主人公を側面からバックアップしてくれる眼鏡のお姉さんが、わたしたちの顧問の先生によく似ているのだそうですわ
そのようなわけで、わたくしも今夜は体験版でそのゲームをやってみようと思っているところなのですよ…


掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧 ▲

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)