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【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ弐

86 名前：吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日：2016/12/22(Thu) 23:56

>>82（柚葉さん）

＞見ている分には良いのですが、例えば間近に相対した時の勝手な思い込みは
＞思わぬ災厄を招きますからね。

…ええ、本当にその通りですわ
ただし、わたくし共は『災厄』としてご招待いただく側…になりやすいのですけれど
同族の女性の内には、
『人間の男って、本当にバカばっか♪
わたしの美貌と微笑み一つで勝手に都合のいい思い込みしてくれるから、もう美味しい血がより取り見取りよ♪』
なんて馬鹿を申す者もいて、本当に恥ずかしい限りです

ああいう者は、エレナ様の御手で、塵に帰らない程度に懲らしめていただいた方が宜しいと思うくらいですわ

＞幼い頃は、考えるより先に感性で物事を捉えるもの…。
＞素直に思いを馳せて、人魚姫さんの事を思いやれる心さえあれば十分だと思いますよ。

…子どもたちもそれぞれ、自分の感性で物語の世界に浸り、そしてだんだんと新しい世界を広げていくのでしょうね…
哀しさもまた大切な心の糧として、子どもたちは育っていくのでしょうから

わたくし、前に申しました通り旅行から帰りましたら、図書館の読み聞かせのボランティアに志願するつもりです
もし、幸いに採用していただいたら、子どもたちの感性をちゃんと受け止められる読み手でありたいですわ

そうそう、図書館のホームページに載っていた読み聞かせの御本のリストの中に、子ども向けの『吸血鬼カーミラ』もありましたわね
『子どものための世界文学の森』というシリーズの第35巻です

吸血鬼が恐がられるお話は読むのが辛いですが…
でも、このようなご本も、読み聞かせではちゃんと心を籠めて読んであげないといけないのですわ
心の糧をお届けする、それがお役目なのですもの

＞あらまあ、次女さん、ありがとうございます。
＞では、仲良く半分こ致しましょう。

あらあらあら…、なんて仲睦まじい光景なのでしょう
美味しいものを分け合える…、とても普通でとても幸せな時間ですわね
ふふっ、長女ちゃんと三女ちゃんが羨ましそうでございます

＞はい、もなかは私も好きなお菓子の一つなのですよ。
＞和食、和菓子の好きな叔母がもってきてくれたお土産を思い出しますね。（微笑）

まあ、叔母様が…そうなのですか
経観塚へ参ります時は、たくさん持ってまいるといたしましょう

最中、とは『最中の月』…すなわち満月を意味すると、商店街の菓匠の方に伺いましたわ
月、というだけでわたくしなど親しみを感じてしまいます
ロマンチックな名前なのですね

それから、吉原の高尾という名妓の方が四角の『最中』をお客様にお出しして、これを『窓の月』と呼んだ、なんて逸話を教えていただきました

『紺屋高尾』という落語のラブストーリーを、学校の落研の噺会で聞いておりましたので、ますます最中のことが好きになってしまいました
三女ちゃんによれば、『水戸黄門』でも採りあげられたお話だそうですわね

…なんだか、連想が連想を呼んで時代劇のお話になってしまいました
後日、太秦映画村へ行くので、気分が盛り上がってしまったみたいですわ
今日は水族館で目いっぱい楽しみましたのに、わたくしったら欲張りですこと

ペンギンさんのぬいぐるみ…、可愛いですわ
では、わたくしは、オオサンショウウオのオオさんとショウさんのぬいぐるみを買っていきましょう
それから、軽部様とお颯様のお土産に、『水族館和スイーツ 8個セット』を買ってまいりますわ


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