【オリジナル】アラビアン・マッチョ【古代アラビア】

117 名前：拳狼ルミナ ◆uwki1uEg 投稿日：2018/09/24(Mon) 23:12

>>107

＞じゃが、その後何があるのか、それを思うと身震いが止まらんのじゃ
＞心してわらわも見させてもらうのじゃ
（女）

ええ…それではお話するわ。そこから先を…。
今回の国一番の踊り手を決める大会では、賞金や名誉と同時に、分相応なものであれば
望みを聞いてもらう事が出来るの。

私の望みは踊り手を競う大会の後に行われる格闘者達の「御前試合」に出場する事…。
男の姿の私は半ば追放されて、出場出来ない。
御前試合にはそれなりの実績を積んだ者でなければ出場出来ないから、女の姿で出るしかないわ。
女の姿では実績が無い私が御前試合に出る方法は、それだけね。

仮に国一番の踊り手となった格闘試合にも出場となれば、客も呼べる。
そしてこの大会の優勝者は、王室から直接祝福を受けられる。
…即ち、女王様、姫様の母上から。

私が得た情報によれば当初は女王陛下の代わりに大臣が祝福を授けるとかいう話だったらしいけど、
御前試合ともあろう舞台で、臣下が陛下にとって代わるとは何事かと猛反発があって、女王陛下がやはりお見えになるそうよ。
…そう！その時こそ、最初で最後の女王陛下を姫様の下へ取り戻すチャンス！

無論私は女王陛下を簒奪しようとした不届者として兵士達が一斉に取り押さえようとするでしょうけれど、
その兵士達は闘技場の警備の名目で張り込んでいる私の仲間の格闘家達が、盾となって防いでくれるわ。

その混乱に乗じて、姫様は先日の舞台で志を共にし合った武人達を率いて闘技場に突入！
女王様と私を保護して！
その後、この闘技場で行われていた大臣達一派の仕組んできた八百長のカラクリも暴露するわ！
無論その程度では大臣の痛手にはならないでしょうけれど、女王様を取り戻して
私達は反乱軍ではなく女王様と国の為に集う者達であると宣言してほしいの。
闘技場に来ている民衆の前で…。

まず踊り子の大会で優勝、そして御前試合で優勝、そして女王様の奪還…。
幾重にも存在する壁を乗り越えねばならない大変な仕事になりそうね。

…でもね、私が知恵と力を貸せるのは女王陛下の奪還まで。
そこから先は、姫様が大臣と戦わねばならないわ。
女王陛下の威光を得られたとしても、どこまで通用するかは分からないけれど。
無論その時には私も、姫様の剣となり盾となるつもりよ。

さてと…。また軍資金を使うべき時が来たわね。
闘技場で私をガードする役割を担う格闘家達に、手甲と防具を買う資金を与えておかないと。
私達が大量に買い集めるのは目立ち過ぎるから、私がそれぞれに会って必要な資金を渡しておくわ。
最も、これは二段階目の話だからまずは私が踊り子の大会で優勝しなければ「絵に描いた餅」だけどね。

（男）

＞近ごろわらわがルミナ殿ばかり見ている、と言って焼きもちを焼いてかわいいのじゃ

ならば王子殿には、組み打ち、刃物の防御等の稽古を男のオレがつけよう。
それと、ギリシアのレスリングの稽古は楽しいぞ。
足腰も鍛えられて、これから大きくなる王子には強くなるのにうってつけだ。



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