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【黒歴史if】川天狗物語【東方オリキャラ】

109 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:03
 どうして、と女は問うた。
 しかし問われた男はそれには答えず、そこに含まれた哀願にも応えず、
手にした刃を振り下ろす。背に負うために太刀より短い白刃は、一太刀で
女と、腕の中の赤子とを両断する。
 里は色合いの違うふたつの赤で彩られていた。炎の朱と、血の赤。
悲鳴はもう聞こえない。それは事が既に終盤に近く、悲鳴をあげる者が
ほとんど残っていないからだ。物体と化したかつて生きていたはずの身体は
例外なく赤く染まっており、やがては炎の朱の中に消えていく。
 そうしてすべては消える、灰となって。
 すべては消える、闇の中に。
 存在したという記憶すらも、存在を許されない。
 なぜだ、と男は問う。やはり赤くは染まっているが、それは自身のもので
なく、彼を囲む黒い影たちのものだ。
 黒い影の中から、危険だからだ、と答えがある。現在のお前ですら、
我々の総力をもってしても倒すことが出来ない。これ以上強くなった時
お前が、お前の一族が我々に仇をなしたら、我々には止める手立てがない。
 倒せないならば、今どうやって俺を止める、との冷笑には、倒せなくとも
封じることは出来る、という冷笑で応えがある。
 問うた男の顔にも問われた男の顔にも、見覚えがあるような気がした。

 頭の中で、声が響く。口調は少年、しかし明らかに少女の声だ。
"―――――これは過去さ。でも、未来でもあるんだ"
 くつくつという含み笑いのあと、声は続ける。
"こうして滅ぼされ、存在した記憶すら消されてしまった一族がどれくらいあったと思う?
 上手いよね、記憶も消されてしまったら誰も覚えてないんだから、奴らが何をしたかをさ"
 声は再び、くつくつと笑う。
"危険かそうでないかを見極めるのは誰だい?
 誰にとって危険なんだい?
 キミたちはもう知ってる、鞍馬一巳がこの間やったことを。
 戦いを止めると言いながら、自分を認めて欲しいだけで先に立って戦ったことをね。
 あれのどこが『守るは民』なんだい?"
 今度は、水を打ったような静けさ。一拍置いて、声は続ける。
"一人分しかないパンで生きられるのは一人だけさ。
 それが誰かを決めるのが奴らの『正義』なんだよ。
 守るべき『民』が誰なのか、決めるのは奴らなんだ。
 結局は奴ら自身がすべてなんだよ。
 そのための犠牲は犠牲じゃない、『民』なんて目に入っちゃいないのさ"
 声は少女、口調は少年。声音は、いかにも楽しそうだ。
"言ったろう、これは未来でもある。鞍馬は少しも変わっちゃいない。
 あれが本性なのさ。
 次に闇に消されるのがキミたちじゃないと、誰が言えるんだい?"
 三度、くつくつと笑う声がする。
"―――鞍馬を信じちゃダメだよ。これは忠告さ。
 考えてごらん、ボクはひとつも嘘は言っていない。全部本当のことだろう?
 ボクは鞍馬一巳の言うキレイ事の裏を見せただけなんだよ"
 二度目の、沈黙。多分、考えさせるための。
"これは忠告だよ"
 最後の言葉だけは、笑っていなかった。
"―――――鞍馬を、信じるな。それが、キミたちのためさ"

110 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:04
"キミには特別に、キミ個人の未来を見せてあげるよ"
 頭の中で声が響いたあと、声の主が姿を現した。
「はじめまして、かな? 鞍馬一巳」
 薄く笑った後、動きかけた一巳の後ろに控える者たちに視線を向ける。
「ここは中立地帯だ。ここでボクに何かすればそれだけでも、
 ボクがいままで言ってきたことが、完全な事実だってことになるよ?」
 そう言って、くつくつと笑う。
 教会の中で『過去』と『声』を経験した者には、おなじみの笑い方だ。
「それに、ボクはひとつも嘘はついてないんだよ。
 ボクは他人を操れるわけじゃない、本当の姿を引き出せるだけさ」
 薄く笑ったまま、一巳と視線を合わせる。
「こないだの活躍はかっこよかったよ? 鞍馬一巳」
 痛いところを突いたあからさまな侮蔑に、顔が熱くなるのを感じる。
「あれがキミの本当の感情じゃなかったなんて言わせないよ。
 キミは自分で飛び出したんだから」
 くつくつと笑う声に、なにがおかしいのかと苛立ちを感じる。
 しかしそれは彼女の言うことが確実に、一面の真実を突いてもいるからだ。
「そんなキミが行き着く未来を、見せてあげるよ。…それとも、恐い?」
 からかうような声に、その顔をきっと睨みつける。
 そのとき初めて、相手の瞳が血の色をしていることに気が付いた。

 自身の血溜まりの中でうつ伏せになっているのは少年で、その側に座り込んでいる
のは少女だ。少年の背に突き立っているのはどこかで見たような手裏剣で、
彼らの周囲で忙しくしている黒い影は蒼鴉童子を囲んだそれに酷似している。
遠く聞こえるのは銃声と金属音、それだけでも状況は大方推測できるというものだ。
「……ああ、これは酷い」
 黒い影の一人が少年の側に跪き、傷を検分しようとする。
ほんのわずか、少女の顔が輝く。こういう場合どうすればいいのか知っているのは、
この黒い影たち自身のはずだから。
「行くぞ」
 黒い影の背に、声がかかる。その声の主はあきらかに一巳の面影を残しており、
また嫌になるほど、蒼鴉童子に冷笑を返した人物のそれに似ていた。
「――棟梁、これを放っては…」
「行け。奴らを仕留められなければ、犠牲はもっと増える。
 一人で済むなら、安いものだろう。
 ――構うな、行け。全員だ」
 男の声で、一巳が言う。
そして少年に歩みより、おもむろに自分の手裏剣を引き抜く。
せき止めるものをなくした傷口からどっと新しい血が溢れ、
うつ伏せになった少年の口元にまで血溜まりを広げた。
「それに、もう死んでいる」
 黒い影は二手に分かれて、去った者たちを追う。
 『ひとり』残された、少女の悲鳴を背にして。
「………いやー―――――っっっ!!!」

 間近で、本当の声がする。
「キミたちは、より多くの『民』を救うためと言っては、平気で『民』も犠牲にするんだ。
 キミたちが守りたいのは『民』じゃない、『民を守っているという自尊心』なのさ。
 ―――だからキミはあの時、飛び出したんだろう?」
 くつくつと笑う声。
「キミはこの国の守護がどうやって作られてきたのか知らないのかい、鞍馬一巳?
 怨霊の力を利用してるんだ。
 じゃあ、その怨霊はいったいどうやって作られたんだい、鞍馬一巳?
 ―――キミたちが作ったんじゃないか」
 笑う、血の色の瞳。
「『我等が守るは民にして国にあらず』?
 『民』が誰かを決めるのはキミたち自身じゃないか。
 蒼鴉童子の一族は『民』じゃなかったのかい、鞍馬一巳?
 その理由はいったいなんだったんだい、鞍馬一巳」
 薄く笑っていた顔と声が一瞬だけ、厳しいそれに変化する。
「―――――お前たちには、『正義』を自称する権利も資格もない」
 そして次の瞬間には元に戻ったかと思うと、周囲の風景に溶け込むように
その姿を消していく。
「それを自覚しなよ、鞍馬一巳」
 最後の声は、完全に姿が消えてから耳元で聞こえた。

111 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:08














 ゛絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ。゛
 「死の政治学」は「生の政治学」の名を借りて成立する。「民」の規定は
それ自体がどのようなものであるかではなく、「民以外」が何者であるかの
規定によって為される。特定の集団の団結は、他者の排除によって強固なも
のとなる。
 少女はそんな言葉を知らない、知恵者達が構築してきた論理も知らない。
知らなくても、彼女が生きてきた現実だけで充分だった。

 動かない身体が転がっている。死屍累々という言葉そのままのそれらから
周囲にたちのぼる血の臭いは、いつかどこかで見た光景を思い出させる。
「一族が増えたことを喜んでるんだぜ、俺はよ」
 無邪気に笑う男。
(アンタは、まだ全部なくしたワケじゃなかったんだ)
 気が付いてはいないのだろうか、自分が憎む者とほとんど同じことをして
いると。いまこうして転がっている者たちを大切に思う誰かに同じように憎
まれるかもしれないことに、気が付いてはいないのだろうか。
 少女は気が付いていた。理解していた。わかっている、自分は正しくない。
 自分と同じ思いをする者が増えればたしかに、ある意味では孤独でなくな
る。でも、ただそれだけだ。
 いつまでたってもなにをしても、苦しくて苦しくてたまらない。
 あの日目の前で少年の背に突き立った楔は少女の心に突き立って、現在も
血を流し続けている。
『復讐は何も産まない』
 それは言葉としては正しい。なにも知らないぼっちゃんに言われるまでも
なく、少女はそれを頭ではなく身体で、実感として知っている。
 なにも知らないクセに。殺したのはお前たちのクセに。
 いつまでたってもなにをしても、苦しくてたまらない。でもなにもしない
でいる方が、もっと苦しくてたまらない。

112 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:09
゛平和を゛
 時々TVで見る遠い国。絶望的な状況でなお戦いを選ぶ人々の気持ちが、少
女には理解できた。
 ゛土地なき民に、民なき土地を゛。住んでいた人間を追い出せば、それは
民なき土地になるに決まっている。そうしておいて、同じ口が言う。平和を、
と。謝罪すらせず、土地も返さず、の平和。
 それは普通の言葉で言えば、「ガタガタ言うな」ということだ。
 その場合の゛平和゛とは、いったいなんなのだろう。
 追い出された側、殺された側に一方的に押し付けられる゛平和゛という名
の現状。一見正論のそれは、傷口を抉られることに他ならないのではないか。
(ボクにはキミたちの気持ちがわかる)
 ゛蒼鴉の一族としての平和゛を説いた自分を省みてなお、少女は思う。も
しも蒼鴉に殺された側の者がそれを理由に自分を憎むなら、それは正しい。
それが間違っているなどとは思わないし、間違っているなどと言うつもりも
ない。それはしごく当たり前のことで、それを否定することはその彼らをバ
カにすることにしかならないからだ。
 蒼鴉も自分も結局、憎む側と同じことをしている。誰かに憎まれても仕方
ない。それなのに、そこまでしても結局、苦しくてたまらない。
 それでもたったひとつだけ、意識して同じではなくしたことがあった。
(ボクは正しくはないんだ)
 だから選ぶのは蒼鴉の側ではなく、あくまで対象の方だった。新しい蒼鴉
の一族は、彼ら自身が選んだ結果だ。
 たったひとつの大きな違い。選ぶのは守る側ではない。選んだからこそ守
るのだ。主体は、守られる側に存在する。
 それでも、犠牲の上にそれが成り立っていることにはなんの変わりもない
のだけれど。
 どんなに崇高な理由だろうと、犠牲を認めることなどあってはならないの
だ。そうでなければ、゛彼゛の死も当然のことになってしまう。それが正し
いはずはない。
(若宮も鞍馬も、それを思い知るべきなんだ)
 キミは自分で゛鞍馬゛であることを選んだんだ、鞍馬一巳。だから鞍馬が
やってきたことを、きちんと知らなけりゃいけないんだよ。そして自分がな
にを言ってるのか、なにをしようとしてるのかもね。
 キミは蒼鴉を否定する。でもそのキミ自身、蒼鴉と同じコトをしてるんだ。
蒼鴉を妖魔たちを殺したことで責めるんなら、まずキミ自身が責めを負わなけりゃならない。
 同じなんだ、鞍馬一巳。同じものなら、それはどちらが正しいとかじゃない、
どちらが強いかってコトにしかならないんだよ。
 でも忘れないでくれよ、鞍馬一巳。先にやったのは鞍馬の方さ。一族すべ
て殺されて800年結界の中に放置されて、自分で復讐する力も失った蒼鴉に、
他にどうすればよかったって言うんだい?
 キミたちは反省したと言う、同じ過ちを繰り返さないために記憶を伝えた
と言う。でもそれならなぜ、蒼鴉は800年結界の中だったんだい? 彼が結界
から出た後、なぜ鞍馬の誰も彼を保護しようとしなかったのさ。
 はっきり言おうよ、鞍馬一巳。「忘れてた」んだって。だってキミたちは、
自分の間違いを他の誰かに伝えたりはしてなかったじゃないか。他の誰も蒼
鴉たちのことを知らなかった。そしてキミたちは蒼鴉に何もしなかった。そ
ういうのを、反省したっていうのかい?
 ゛すべてのフランス国民はサン・バルテルミーの大虐殺を忘れていなければならない。゛

113 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:11
 日本語がわからないのなら教えてあげるよ。反省っていうのは「自分の行
いを省みること」だよ。省みた結果がそれなのかい? 自分のしたこと、し
ようとしてることと言ったことの差を、よく省みてみるんだね。
 キミたちは蒼鴉を残忍だと言う。でも今度は忘れないでくれよ、鞍馬一巳。
彼をそうしたのはキミたちなんだ。それでいて、それを理由に責めるのかい。
 ――その方がよっぽど残忍だと、そうは思わないかい、鞍馬一巳。
 もう誤解するのはヤメにしようよ、蒼鴉はたしかに正しくない。
けどキミたちはそれ以上におかしいんだよ。
 あぁそうだ、もうひとつ。蒼鴉やボクは当然「駆除」しようっていうんだ
ろうけど、蒼鴉の「一族」はどうするんだい? 彼らは自分で蒼鴉に協力す
ることを選んだワケだけど、やっぱり「また」「殲滅」するのかい?
 それは仕方のないことだと、守るべき「民」ではないのだから当然だと、
そう言うのかな。
 キミたちは反省したと言う。でも800年前のそれと今度のそれと、いったい
どれだけの違いがあるって言うんだい。
 わからないのは、ボクの頭が悪いからかな。
 自覚しなよ、鞍馬一巳。
 ――お前たちには、正義を自称する資格も権利もないんだ。

 ゛彼゛の死が当然だとされるのを認める訳にはいかない。だがそれが誰かを
傷つけていい理由にはならないのだと、少女は知っている。それでもなお認め
る訳にはいかず、それを意識すらしていない゛無邪気な無神経さ゛に我慢がな
らなかった。
 苦しくてたまらない。゛彼゛の死が。それが当然の、仕方ない犠牲とされるのが。
 苦しくてたまらない。同じことをする自分が。怒りは決して自分を幸せには
していない。しかしそれとわかっていても、どうしても許せない。
 あの日からずっと、出口のない迷路に迷い込んだような気がする。出口は、
まだ見えない。見えることがあるのかすらも、よくわからない。わかっている
のはそれだけだ。だから。
 ――だから余計に、苦しくてたまらない。

114 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:12
@アクション〜先月の「できたらやりたいSA」のメインアクション化(爆)
  蒼鴉=一巳会談にて、
  ・忘却したことすら忘却していた(忘れた事自体を忘れた)加害者側の傲慢
  ・口先だけの謝罪による被害者側への「痛み」の忘却要求の残酷さ
 を指摘、結局同じことをしてはいるんだけれども先にやられたのは蒼鴉の側であり
他に為す術がなかった事、それでも正当化はしないこと、清水が『一族(協力者)』を
も害するならば敵対することを言及。「忘却の忘却」&「痛みの忘却要求」の指摘に
よって、第1回から連綿とし続けている主張「虐殺を正当化して平気な鞍馬」は今現
在も健在なのだということを浮かび上がらせる(PL的には単に「無邪気に無神経」なの
だと思うけど、PC的にはこう)
 →対外的には「対鞍馬不信」の煽動による、蒼鴉派の相対的な正当化(鞍馬よりゃマシ)
 →PC深層心理的には、「殴らずにいられない苦痛」を理解して、まず「苦痛をなくす事」
  を考えて欲しい

方法:正々堂々と論破。以外になにが(^_^;)
   ↑ただし、今回申請の「邪眼」+「話術」アビコンは使用します。
    これ自体も、「ちゃんと考えて」「理解して」って気持ちに他なりませんのよ〜。

115 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:14
手順
1.全面対決の前に会談に応じるよう蒼鴉を説得する。
 ・蒼鴉派として応じるよう、でも可。その場合、代表の一人として行かせてもらう
  「殺した奴に『復讐はなにも産まない』なんて言われてもね。『償う』と言って、
   なにもやってないことに気付きもしてない。ボクが一番許せないのは、そこだよ。
   それをわからせてやらなきゃ。鞍馬だけでなく、他のヤツらにもさ。
   そうしたら、鞍馬を信じようなんてヤツはきっといなくなるよ。アンタとアンタの
   一族が800年貼られてきたレッテルを貼り返してやれるだろう?」
 ・というわけで、会談内容および結果の公開を要求、会談における絶対条件として提示。
 「幻覚」持ちNPCでネットワーク作って流すか、またぞろ中立地帯を使わせていただくか(-_-;)
2.会談にて〜ターゲットは一巳ね☆
 ・鞍馬が言う「反省」の欺瞞を指摘
  「キミたちは反省したと言う。でもそれならなぜ、蒼鴉は800年結界の中だったんだい?
   彼が結界から出た後、なぜ鞍馬の誰も彼を保護しようとしなかったのさ」
  「はっきり言おうよ、鞍馬一巳。「忘れてた」んだって。他の誰も蒼鴉たちのことを
   知らなかった。そしてキミたちは蒼鴉に何もしなかった。そういうのを、反省した
   っていうのかい?」
  「日本語がわからないのなら教えてあげるよ。反省っていうのは「自分の行いを省みること」
   だよ。省みた結果がそれなのかい? 自分のしたこと、しようとしてることと言ったことの
   差を、よく省みてみるんだね」
 ・被害者側への『痛み』の一方的な忘却要求の残酷さ
  「キミたちは蒼鴉を残忍だと言う。でも今度は忘れないでくれよ、鞍馬一巳。
   彼をそうしたのはキミたちなんだ。それでいて、それを理由に責めるのかい。
   ――その方がよっぽど残忍だと、そうは思わないかい、鞍馬一巳」
  「蒼鴉が殺した側が、そうだね、ライムナップが残忍だと言うなら当然さ。鞍馬と違って、
   その辺りをゴマカシたりしないよ」
  「でも忘れないでくれよ、鞍馬一巳。先にやったのは鞍馬の方さ。一族すべて殺されて
   800年結界の中に放置されて自分で復讐する力も失った蒼鴉に、他にどうすればよかったって
   言うんだい?」

116 名前:蒼鴉童子の設定資料 ◆urierGZU 投稿日:2020/05/03(Sun) 11:15
  「ライムナップやボンゴが言うならわかる。でもキミは、殴った側から殴られた『痛み』を
   知りもしないで自分に都合のいいキレイごとを言ってるだけさ。違うかい?」
 ・『鞍馬』と『蒼鴉』の違いはどこにあるのか
  「キミは蒼鴉を否定する。でもそのキミ自身、蒼鴉と同じコトをしてるんだ。蒼鴉を妖魔たちを
   殺したことで責めるんなら、まずキミ自身が責めを負わなけりゃならない。キミはそれを
   わかって言ってるのかい」
  「同じなんだ、鞍馬一巳。同じものなら、それはどちらが正しいとかじゃない、
   どちらが強いかってコトにしかならないんだよ」
  「それでどうしてキミたちが良くて、蒼鴉は滅ぼすべきだってことになるんだい?」
     注:『一族』を守るっていうのは、当然清水からもですよね?
 ・『鞍馬』であるということ〜蒼鴉の一族を滅ぼしたのは一巳自身ではないというのなら
  「キミは自分で゛鞍馬゛であることを選んだんだ、鞍馬一巳。だから鞍馬がやってきたことを、
   きちんと知らなけりゃいけないんだよ。そして自分がなにを言ってるのか、なにをしようと
   してるのかもね」
  「鞍馬であるというんなら、鞍馬の遺産を継がなきゃいけない。君は知らないのかな、鞍馬一巳。
   『遺産』の中には『負債』も入るんだよ」
 ・蒼鴉を滅ぼすということ〜鞍馬の正体は昔からなんら変わっていない
  「蒼鴉やボクは当然『駆除』しようっていうんだろうけど、蒼鴉の『一族』はどうするんだい?
   彼らは自分で蒼鴉に協力することを選んだワケだけど、
   やっぱり『また』『殲滅』するのかい?」
  「それは仕方のないことだと、守るべき「民」ではないのだから当然だと、そう言うのかな」
  「キミたちは反省したと言う。でも800年前のそれと今度のそれと、いったいどれだけの
   違いがあるって言うんだい。わからないのは、ボクの頭が悪いからかな」
      →鞍馬の言うことに信用はおけるか(反語)
 ・締め〜ここまでのすべてはこの一言のため★ しかし何回目だこの台詞(爆)
  「自覚しなよ、鞍馬一巳。
   ――お前たちには、正義を自称する資格も権利もないんだ」

*あと、「大切な誰かを失ってもまだ同じことを言えたなら、その時は信じてあげるよ」ってなことも。

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