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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
455 名前:
吸血姫アーチェロ ◆
ufrlRV4E
投稿日:2021/04/03(Sat) 09:36
>>451
ステキな作品を教えて下さり本当にどうもありがとうございます!
さっそく電子書籍を買って読了いたしました。
吸血鬼のお嬢様と人間のメイド様の優しく温かい…そして情熱的な触れ合いの物語ですね。
お二人が互いに心から慕い合い求め合う姿は誠に尊くて、見ていてウットリいたします。
愛らしく小悪魔的な吸血鬼の主(あるじ)と、彼女を優しく受け止めつつ包み込むメイドと。
一コマ一コマから溢れ出る情愛にあてられて、少し酔ったような気分ですわ。
わたくしと柚葉さんともこのような間柄かと言われますと。
もし他人様の目にその様に映っているのなら、とても照れくさくて恥ずかしく、また嬉しくはあるの
ですけれど。
ですが、わたくしたちの関係とは少し違うかな、と思うのです。
おっしゃるとおり、わたくしはあまり柚葉さんの血をいただくことはございません。
柚葉さんは吸血鬼たるわたくしを心から…、そう心から受け容れてくださった方なのです。
わたくしはそのお心にひたすらのお慕いと感謝とを捧げてまいり、それを我が身を以て示してまいりたい。
そう思っているのです。
なるほど、この作品の第10話4ページ目でのお嬢様の言葉から、彼女もそれに類する想いを抱いて
いらっしゃるのが窺えますが。
ですが、彼女は恐らくは毎日メイド様の血をいただいていらっしゃいますわ。
血とは人の体を健やかに保ち、命を繋ぐ尊いものでございます。
それをいただくことは多かれ少なかれその体と命に負担となる。
そのことをわたくしは忘れたくは無いのです。
それに、わたくしは本当のところとても欲張りなのかも知れません。
かつてわたくしは、柚葉さんから血をいただいたとき心がとてつもなく波立つのを覚えました。
『贄の血』…、その美味しさ、芳しさにわたくしは心を奪われそうになりました。
柚葉さんの存在そのものをまるごといただいてしまいたい、そんな貪欲が我が身にあるのではないか
と自覚し、恐怖し、そして必死に自分を戒めたのです。
『忘れるな、惑うな、彼女が与えてくれたものを見誤るな』
と。
(その時のことを回想しております)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904&st=471to=471&nofirst=true
ですから、わたくしは彼女を慕うこの心と向き合い、普段から血をいただくことはしない、そう心に
決めたのでございます。
ですからその点につきましてはどちらかというと、『となりの吸血鬼さん』(第2巻20話)のソフィー様に
近いでしょうか。
『灯から血を吸いたくないのは友人だからだ
毎日一緒に過ごす人間の血を吸うのが癖になったりでもしたら危険なんだ』
そうソフィー様は仰いましたわ。
そして、どこまでも吸血鬼と人間と。
種族の違いを越えて手を取り合う、そうして共に歩んでいく、それがわたくしたちなのですわ。
(申し訳ございません、いったんここまでとさせていただきます。)
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