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■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■

1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。

【ルール】
 1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
 2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
 3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
 4.誹謗中傷などはスルーすること。


【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
 ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/

中世ファンタジー世界総合wiki
 ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/

251 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/02(Fri) 00:27
この大陸で治癒を行う者といえば、まず教会や修道会に所属する聖職者だろう。
だが、実は薬師や医師などの所属する治療師ギルドというものもある。
冒険者や商人のギルドとは比べ物にならぬほど小規模だがね。

正教の知名度は言うまでもなく、構成員の数、組織としての力も圧倒的だ。
聖職者ならば、わざわざ治療師ギルドに所属しても恩恵がない。
自然、治療師ギルドには聖職者以外の者が集まることになるわけだな。

>>246
それは大変だ。貴公、ひとまず私の薬を買ってみるといい。
活力を出す薬が良さそうだが、詳細な注文があれば調合しよう。
そのような悩みを持つということは、旅費には余裕があるのだろう?
生活に困っているのなら、まず金を稼ぐという目的が出てくるからな。

なぜ目的もなく旅に出たのかは……事情もあるだろう、深くは聞くまい。
冒険者の中にも、叶うなら安定した生活を送りたいと望む者は多くいる。
そういった者は大概、次の生活を見据えて貯蓄に励んでいるものだがね。
私と同年代の冒険者も、大半がそうして引退してしまったよ。

次の一歩を踏み出す目当てさえ浮かばぬのなら、そうだな……
幼い頃に何を夢見ていたか、思い出してみてはどうかね。
非現実的な妄想、くだらぬ空想と切り捨てた記憶を拾い集めるのも良かろう。
願望を見失うのは、抑圧する習慣を身につけた者にありがちなことだ。
いざ解放したら、時間と身体が足りぬほど願望が溢れ出て来るかも知れんぞ。

>>247
ほう、昆虫とは珍しい理想だな。
私の国で英雄といえば颯爽と馬を駆る騎士の姿が定番だが、
昆虫となると自らの翅にて空でも翔けるのだろうか。

国や文化が異なれど、英雄の姿は変わらず人心を惹き付けるものなのだろう。
私も子供の時分は、物語に登場する騎士に強く憧れたものだった。
病を患うまでは、将来は騎士になりたいと本気で思っていたほどでな。
中でも強く記憶に残っているのが、歴史を題材にしたという演劇だ。

大昔、この大陸を吸血鬼の軍勢が襲ったことがあるという。
その際に王の命を受け立ち上がった者こそ、英雄と名高き白騎士ジェロだ。
対する吸血鬼の首魁は、かつて帝国の圧政を打倒すべく立ち上がった勇士にして、
不死者として三度蘇ってなお誇り高き騎士と呼ばれた吸血鬼アルベール。
古き時代を担った騎士と新時代を率いる騎士が剣と議論をぶつけあう決闘は、
双方の譲れぬ正義と矜恃、取り戻せぬ過去への哀愁が強く心を打つものだった。

正確な歴史に沿ったものではなかろうが、面白かったよ。
あの劇を演じた役者たちも、今は何をしているのだろうな……。

252 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/02(Fri) 00:29
>>248
貴公は才に恵まれたと見える。羨ましいよ。
それまでの生活を捨て、新たな道を行く胆力も商才のうちなのだろうな。
商売は好機を逃さず、時に慎重に、時に大胆に……
言葉にするのは容易いが、的確な判断力などそう持てるものでもない。

私はどうやら、あまり商才に恵まれなかったようでな。
薬師としては一通りの技術を修めたが、それを売るのが上手く行かん。
決して浪費が激しいわけではないが、金の使い方が雑だと師匠からも言われた。
……正直、それがどういうことなのか、今もよく分かっていないのだが。
自覚ができれば改善にも繋がろうものだが、分からぬものはどうにも……。

何にせよ、上手く行っている者は人目を引き、また妬まれやすいものだ。
足元をすくわれることのないよう、存分に気をつけていくといい。

……ああ、話ついでに商品を少し見せて頂けるかな。
特に、珍しい薬草などあれば積極的に買い取りたい。日用品もやや不足だな。
これはすぐに必要なわけではないが……余剰ぶんは人に分ければ良かろう。
よし、これとこれとこれを貰うよ。いくらだね。

>>249
似たような話を聞いたことがある。
特定のキノコに触れると体が二倍ほどに腫れ上がるだとか、倒れるだとかいう……。
キノコは熟練者でも種類を判別する難度が高いと聞く。
おそらく、見た目には分からぬ毒にでも反応したのだろう。
二倍という表現は誇張としても、体質というのは難儀なものだな。

その点、貴公はカメか。ならば、さほど困ることもなかろうよ。
水辺に出向いて触れようとでもしない限り、そう出会うものでもないからな。
見るなり叩いて虐めるなどという非道を働いているわけでもあるまい?
カメとて、人間を倒したり、娘を攫う為にはるばる出向いて来るわけもなし。

もしそのようなカメがいるのなら、おそらく魔物だ。
魔物ならば、体質に限らず倒されるのは致し方ないこと。
被害が広がる前に退治を依頼することをおすすめするよ。
冒険者も魔物狩りも、相談に乗ってくれることと思う。

>>250
おや、これはどうしたものか。私は魔術の専門家ではないのだが。
神聖術なら多少は扱うが、あれは目に見える変化のないものばかりでな。
貴公が見て楽しめる魔法などあるかね……少し考える時間を頂こうか。

まず、基本的な祈祷はいずれも駄目だろう。
傷を癒す、心身を防護する、物品に祝福を与える、穢れを払う……
後は、生者の気配を感知するもの……感覚を鋭敏にするもの……

……強いて言うなら、あれがあったか。プルクシユタルの瞬き。
星の光の如き、ごく淡い小さな光を発する魔法だな。
言ってしまえば光るだけなのだが、この光は雨や水の中でも消えることがない。
そうだな……透明な瓶など持っているかね? なければ私の薬瓶を貸そう。
今宵一晩ほどなら、瓶の中でほのかに光ったままでいてくれるはずだ。

253 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/02(Fri) 17:41
アクセサリーは防具にも、投げつけて武器にもできる!

254 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/02(Fri) 21:51
ガラの悪い奴らに囲まれた時の対処法は?

255 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/03(Sat) 11:30
お前もオーガにならないか?

256 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/03(Sat) 22:05
ただただどこか知らない場所に行きたがる、それが旅人の性
あてもなくたどりついたのがこの場所であり、それも運命

257 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/04(Sun) 09:17
恋の病を治すすべは無いのか

258 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/04(Sun) 18:15
お宝を見つけるレーダー能力があればそれ使って一攫千金狙うのに!

259 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/06(Tue) 00:46
神聖術に、導きの恩寵という魔法がある。
自分の周辺にいる生者を感知する魔法だな。
戦場、事故現場、被災地。様々な状況で迅速に生存者を発見し、命を救う……
そんな高邁な理想のもと、神より授けられし奇跡ということになっている。
実際どのように使われているかは……大体、想像がつくのではないかな?
いずれにせよ、幾度となく私の命を救った魔法であることには変わりない。

>>253
ふむ……魔法王国産の装飾品か?
特定の行動で魔法を発動するものがあったように記憶している。
魔術師として積むべき修練なくして、結果だけを使えるという代物だな。
高価な上、魔法の発動は一度きりの使い捨てだというが……
貴族や富商が護身用に身につけるには、丁度良いのだろうかね。

特殊なものでなくとも、護符の意味を持つ装飾品は多い。
身を飾るものの多くは――化粧などもそうだが、本来は魔除けだったと聞く。
悪霊や病などといった厄災から、高貴な者の身を守る為のものなのだと。
その数が多いほど、重要な地位にある者だという証になるのだな。
今では、華美な装いで豊かさを誇示する目的が主になっているようだがね。

さて貴公、投げつけようと考えた装飾品はどのようなモチーフかな?
護符として作られたものであるならば、その形にも意味がある。
投げる目的で作られたものならともかく、そうでないなら慎みたまえ。
あまり扱いが悪いと、守ってくれなくなるかも知れんぞ。

>>254
相手が知性を持つ人間であるようなら、まず対話による解決を試みる。
話の通じぬ二足歩行の獣であるのなら、不本意だが交戦もやむを得まい。

人数が多い場合は、粘膜に強い刺激を与える薬を撒くことが多いな。
私のように顔全体を覆って防護している者は少なく、
視覚も呼吸も不自由な状態で戦える者はもっと少ない。効果は覿面だよ。
ただ、この手は連れ合いがいる場合に使えないのが難点だ。
薬品の性質上、確実に巻き添えにしてしまうからな。
喝采でも浴びせてくれれば良いのだが、大概は大顰蹙だよ。

叶うことなら、まず囲まれぬようにしたいものだがね。
質問の前提を崩すのは無粋だろうが、荒事は避けたいというのが本音だ。
ただでさえ私は体力の乏しい病人の身。
真正面から戦ったところで、三人ほど倒して膝をつくのが精々だろうさ。
いかに修練を重ね、技術を磨こうと、体がついて来なければ意味がない。
だからこそ、私は日頃から小細工ばかりしているのだよ。

>>255
ならない。
……正直な話、全く魅力を感じないわけではないさ。
自らの病んだ身体に歯噛みせぬ日など一日とてない。
一方、魔物は病むことも老いることもなく、人より遥かに強靭だ。
健やかに長く生きられるのであれば、それに越したことはなかろうとも。
……だが貴公、精神と肉体とは分かちがたいものだ。

私は薬師として、疫病医として多くの者を診てきた。
病状の変化に伴う精神や人格の変容も、多く見てきたつもりだよ。
オーガのように、急激に強靱な肉体を得た場合、心はどうなる?
単純に何もかもが強く、優れた状態に置き換えられて終いだとでも?
私には、そうとは思えん。器の形が変われば、零れ落ちる部分が必ずある。
それが私にとって、最も重要な部分ではないという保証はない。

……ああ、想像がつくよ。今でさえ、時には揺らぐのだから。
「なぜ、あのようなくだらぬものを後生大事に抱えていたのか?」
などと、疑問に思うだろう。事実、生きるのみならば不要なものだ。
だが、ただ自らが生きることのみを望むようでは獣と変わらん。

お引き取り願おうか。霧の彼方に帰るがいい。
生き恥を晒し続ける無様な身でも、譲れぬものは持っている。

260 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/06(Tue) 00:51
>>256
旅を好む者は少なくないが、貴公ほど徹底している者も珍しい。
貴公のような者ならば、旅の途中に倒れることさえ本望だろう。
普段ならば、旅行記でも出版してみてはどうか、と言うところだが……ふむ。
資料価値はあれど、俗世の人々を楽しませる娯楽本には不向きかね。
貴公、あまり他人に興味がないだろう? そういう顔をしているよ。

貴公は風そのものに近い性質なのかも知れんな。
風は通り過ぎるより他になく、人もまた、風を掴むことはできない。
触れたと思った瞬間には、もう過ぎ去ってしまった後だ。
風の残した痕跡に感傷を抱くことはあるがね……。

一方、私は明確なる目的を持って旅を続ける身だ。
この病がなければ、旅人になることすらなかったのだろう。
運命神は気まぐれにして、少しばかり意地が悪い――
――あるいは、極めて愛情深いが愛情表現の手法に著しい誤解がある。
貴公が神の気まぐれに旅路を止められることのないよう、祈っておこうか。

>>257
おや、難病の名が出たな。
恋に関しては、どのような状態を治癒と呼べば良いものか。
想いが成就すれば良いのか、すっかり冷めてしまえば良いのか?
罹患率が極めて高い上、繰り返し発病するのも厄介だ。
おまけに中毒性があるな。自ら恋を求める患者さえ見られる。
極めつけに、時には死者まで出す。困ったものだ。

この話を私にするということは、貴公、恋でお悩みかね。
だとしたら、頼る相手は選ぶべきだと助言しようか。
私か? 恋愛に関しては今のところ無敗だよ。勝ったこともないがね。
もし私のことを心強い味方だと感じたのなら、貴公は冷静さを欠いている。

ああ、恋愛感情そのものを否定しようとは言わんとも。
発病したのなら、己が宿痾として向き合うより他にないというだけだ。
薬師として可能な処方も、不眠や精神不安への対症療法に尽きる。
個人的に話を聞く程度ならできようが、私が楽しく聞くだけだ。
本気で有用な助言を求めているのなら、他を当たりたまえよ。

>>258
魔術や工学の面で、似たような研究をしている者はいそうなものだがね。
特定の存在を探知する魔法はある。私が生者を探知するように。
金属や魔力を探知する程度ならば、おそらく既に実用可能だろう。
普及していない理由は……さて。貴公なら、これを人に教えるかね?

英雄譚と同じく、財宝もまた心踊る話題の一つには違いない。
中でも私が心惹かれるのは、失われて久しい伝説の武具だな。
遙か昔、現人神がこの大陸に降り立った際に携えていたと神話に語られている。
七つあると伝えられるが、現存するのは剣と槍のみ。
弓と鏃のみ存在が知られ、あとはどのような武具かさえ不明だ。

もしも財宝を探知する能力で、これらの所在が明らかになったなら……
……ふむ。一攫千金どころか、戦争が起きるかも知れんな。
あまりにも素晴らしいものは、人に渡したくないだろう?
それが武力ともなれば尚更、他者が持っていては恐ろしくて敵わん。

神々のもたらす奇跡は、どうにも人の手に余る。
程々の財宝、不自由しない程度の富が良いのではないかね。
おや……夢があるのだかないのだか、よく分からない話になってしまったな。

261 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/08(Thu) 16:34
酔っ払うと敵味方の区別ができなくなったりしません?

262 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/08(Thu) 22:34
炎の魔法で綺麗な花火を見せよう!

263 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/09(Fri) 00:33
幽霊の正体が見える眼鏡を探してます
これを通して見れば全て枯れ尾花

264 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/09(Fri) 16:58
お薬を無くしてしまった!
あれがないと持病が止められないのに…
代わりになりそうなの持ってない!?

265 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/09(Fri) 23:45
・地図に載らぬ村
 村民、概ね健康。疫病の兆しは見られない。
 近郊に湯治場あり。薬効――皮膚炎、呼吸器疾患とのこと。
 存外に旅人の行き来は活発な様子。湯治場目当てだろうか。

・懸念事項
 近隣の街道にてアンデッドの発生報告あり。要警戒。
 変質者による事案の発生。対処を急ぐ必要はないか。
 オーガの出現――ただし会話を行ったのみで退散。
 ……現状では無害だが、勧誘に応じる者が出た場合その限りではないだろう。

・・・・・

……ふむ。この村に逗留して一ヶ月か。
想定外に長く世話になってしまったな……。
名残惜しいが、そろそろ出立の準備をせねばなるまい。
ひとまず、今日のところは借家の掃除でもするかね。

>>261
前後不覚に陥るほどに飲めば、そうなる可能性はある。
邪魔な者――特に、武勇に優れる豪傑や怪物に対してよく使われる手だな。
歓迎、恭順を示すなどという名目で宴を開き、油断したところを頂くわけだ。
何とも血なまぐさい話だよ。

……ああ、私に関してならば、心配ご無要。
この嘴を人前で外せぬ都合上、酒場や酒宴で鯨飲することはまずない。
酩酊したまま戦闘を強いられる可能性も、ほぼないと言えるだろう。
気味が悪い、付き合いが悪い男だとは言われてしまうがね。

なに、気にすることはない。
付き合いのよろしい皆様方のうち、何名かは私の客になるのだからな。
飲みすぎて潰れた連中を介抱してやるのは、私に限らず素面の仕事だろう?
酔い醒ましでも飲ませてやれば、陰口を叩く連中も多少は態度を改める。
それに、私としても助かるよ。
手間賃として治療費を多めに徴収しても、酔っ払いなら文句も言わん。

>>262
炎とは、あれほどまでに鮮やかに空を舞うものか……。
認識を改めねばなるまい。炎の魔法といえば荒事と思っていた。
私の知る以上に、世には様々な魔法があるものだな。
祭や宴の折には特に、貴公の魔法は重宝されることだろう。

まあ、正直……連れ出された時は、何事かと思ったがね。
冬の夜に外に出るなど、よもや殺意でもあるものかと身構えてしまったよ。
ああ、腐すつもりはないとも。素晴らしい魔法だった。
貴重な機会を頂けて、心より感謝しているよ。
寒さに耐えて見る価値は十分にあったと保証しよう。

……そうだな、少し考えたのだが。
冬場にこれを披露するのなら、同時に酒でも振る舞ってはどうかね。 
腹から温まって気分が良くなれば、私のような寒がりからも文句は出まい。
私も闇の中ならば、人目を盗んで飲んでも良いのだが……ふむ。
……今は花火の光で、表情まで克明に見えてしまうな。我慢するとしよう。

266 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/09(Fri) 23:46
>>263
貴公は不思議なことを言う。幽霊は幽霊だろうに。
全て枯尾花に見えるのなら、それは枯尾花に見える道具ではないかな?
あまり使用をおすすめできる道具ではないように思えるがね。
想像してみたまえよ。却って気味が悪いだろう。
枯尾花が無人の廃墟を動き回り、顔を覗き込み、鏡に映り込んできては。

そも、正体とは何なのだろうかね。幽霊に限らず。
実は私も、正体というものには非常に困らされていてな。
いつも「善良な旅の薬師だ」と正しく名乗っているにもかかわらず、
「本当は何者なのか」などと警戒されてばかりいるのさ。
旅人、薬師、疫病医、剣士、冒険者、皮肉屋、気取り屋、お喋り……
私を表す言葉は幾つもあるが、いずれも真実の一片だというのに。

……ああ、すまない。少し、話をややこしくしてしまったか。
つまりだ……苦労して特殊な道具を探し求める必要はないのではないかな。
聖水でも撒けば、大概の幽霊は素直に消えてしまうものだ。
消えなかったのなら、その時に改めて調査をしたまえ。
聖水を浴びて育った聖なる枯尾花が収穫できるかも知れん。

>>264
貴公、まずは落ち着いて深呼吸でもしたまえよ。
悩まされているのはどのような症状かね?
咳か、熱か、腫れや爛れか、痛みか。痛むのならばどの部位か。
一時的に症状を和らげる薬ならば、私でも調合できるかも知れん。

無論、日ごろ服用しているものも全く同じというわけには行くまい。
薬物は匙加減一つで毒物に変ずるもの。
安易にあれこれ飲ませては、却って悪化させるだろうさ。
今の状況では、放置と対症療法のどちらがマシなのかは分からん。
貴公の命だ。私の薬を使うかどうかは貴公が選ぶといい。

定期的に薬の服用が必要ならば、医者にも定期的にかかるのだろう?
次に主治医を訊ねる折には、正直に事情を話して、この紙を見せたまえ。
何をどの量、どのような薬効を期待して調合した薬か記してある。
そこで良し悪しの判断をつけてもらえば、次に備えることもできよう。
失くさなければ良いのはその通りだが、それができれば苦労はないからな。

267 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/13(Tue) 06:08
旅立つのならついでに妹に手紙を届けてくれんかいの
北の町に嫁いで以来なかなか会えんでな・・・

268 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/13(Tue) 10:19
チョコレート…受け取ってくださいっ!!

269 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/15(Thu) 21:51
龍の刺青を入れることでパワーアップを試みているのだ

270 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/16(Fri) 02:06
街道へ出るのも久しぶりだな。
夜はまだ冷えるが、昼の光の下に見れば、諸処に花芽が芽吹きつつある。
豪雪で落ちた橋は修復困難なようだが、代わりに臨時で渡し守が配備されたそうだ。
着任して間もないにもかかわらず、早くも気難しいという評判が聞こえてくる。
次の村までは数日かかるだろう。いつも通りというわけだな。

>>267
ああ、確かに承った。任せたまえ。
その様子、貴公と妹君は仲が良かったのだろうな。
……私の妹弟も、そのように仲睦まじければ良かったのだが。
人の相性というのはままならぬものだ。

妹と弟は、気性が正反対でな……妹は気が強く、弟は内気だった。
どちらも私にはよく懐いてくれたが、二人にすると必ず弟が泣かされる。
弟の肩を持つと、私が弟ばかり甘やかすと言って妹が拗ねる。
妹の機嫌を取れば、今度は弟が自信を失くして塞ぎ込む。
実に苦労させられたよ。可愛かったがね。

どのような大人に育ったものか、今の私には知るすべもないが……
立派とは言わずとも、せめて健康であってほしいものだ。
……貴公の妹君も、体に不具合の出やすくなる年頃かね。
では、手紙を届けるついでに少し診ておこう。
この村では随分と世話になった。少しは恩を返さねばなるまいよ。

>>268
承った。これは誰に渡せば、……? ……おや。私か。
すまない、非礼をお詫び申し上げよう。
今回に関しては、からかうつもりは一切なかった。
ありがとう。とても嬉しいよ。
気持ちに応えることはできないが、せめて大切に頂こう。
……貴公、返せと言うのなら今のうちだぞ。良いのかね。

恋愛もまた、旅人が旅を止める理由としてありふれたものの一つだな。
結婚を機に引退する冒険者も多いが、私の場合はそうも行かない身の上だ。
この病が癒えるまでは、歩み続けねばなるまい。

まあ……貴公のことは、少しばかり心配だがね。
行きずりの、それも顔すら見せぬ男に情を移すものではないよ。
危ないだろう? ここは平和な村だが、もう少し人を警戒したまえ。
この鳥の面の下に、猛禽の顔を隠しているかも知れぬとは思わんかね。
私が本当に猛禽であったなら、連れて行ってしまうところだ。

確か、返礼は来月という習慣だが……私は村を離れる身。
礼の代わりとしては粗末なものだが、マジパンを一つ受け取って頂けるかな。
失恋の伝統薬、そして痛みを和らげる甘い菓子でもある。
貴公、幸福になりたまえ。

>>269
ほう、呪術のようなものだろうか? 勇ましいな。
力あるものを象り、その恩恵に与るというのは各地でよく聞く風習だな。
実感として、どうだね。傍目には、そうだな……
龍を背負っているという自負が、貴公に力を与えているようには見える。

貴公、もし良ければもう少しよく見せて頂けぬかな。
翼竜ではないようだか、これは……東洋龍か。
いかにも恐ろしげだが、同時に知性と威厳を感じる。
見事な意匠だ。さぞ腕の良い彫師だったのだろう。

……ああ、すまない。あまり人の肌をまじまじと見るのは不躾か。
しかし龍はな……種類を問わず、どうしても憧れるからな……。
貴公、折角だ。その刺青、魔力を帯びると光るようにしてみぬか。
魔力に反応する染料を用いれば可能なはずだ。彫師に相談してみたまえ。
いや、特に深い意味はないが……光ると気分が上がるだろう?

271 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/16(Fri) 07:29
ご妹弟とは似てますか?

272 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/18(Sun) 19:21
兄弟分とかそんな存在はいるの?

273 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/19(Mon) 23:36
人里離れた辺鄙な地にも、まれに小さな宿や酒場がある。
そんなところで賊に狙われやしないかと疑問に思うかね?
安心したまえ。そういった店は大概、元冒険者の店だ。
賊に対抗するだけの武力を備えている上、冒険者ギルドとの繋がりが深い。

賊にとっても、大してうまみがないのさ。
まず、抵抗が激しい。襲撃に成功しても、特に蓄えが豊かなわけでもない。
更には、組織規模の報復までついてくる可能性が高いのだからな。

>>271
少なくとも、子供の頃は全く似ていなかったな。
髪や瞳の色も違えば、顔の造形も性格も似たところがない。
他人から似ていると言われたことも一度もないよ。
単に言及しづらかっただけかも知れんがね。
どちらかと言えば弟は父に、妹と私は母親に似たと――

……ああ、そうか。
失礼、まず話すべきことがあるのを忘れていた。
弟妹と言ったが、正確に言えば私は彼らの異母兄となる。
父親は同じでも私は先妻の子、弟と妹は後妻の子だな。
よって、私と妹は共に母親似だが、だからこそ似ていないというわけだ。

私の生母は、私を産んで間もなく他界したそうでな。
周囲からは母に似ているとよく言われたものだが……
他意なく言われる場合もあれば、悪意を感じる場合もあったよ。
他の客人に少し話したことがあるが、母は身分が低い人だったものでね。
……私としては、顔を見たこともない相手だ。
何をどう言われたところで、実感も何もあったものではないが。

>>272
ふむ、そうだな……。
個人的に盃を交わしたわけではないが、兄弟子や姉弟子なら何人かいる。
師のお宅でご厄介になっていた頃、しばらく生活を共にしていた。
そう長い間のことではなかったが、良くして頂いたよ。

私の師が薬草園を営んでいるという話はしただろうかね。
引退なさるまでは、各地を放浪して人々に治療を施す傍ら、
有用な薬草類を収集しては持ち帰って栽培と研究を行い、
また時が立てば、薬草園の世話を弟子に任せて旅立つ……
……というような生活をされていた。
そのような経緯で、師のお宅に住み込んでいる弟子が数人いるわけだな。

旅暮らしでは顔を合わせる機会もないが、今も手紙のやりとりはしているよ。
親睦を深めるためというよりは、要件があって送るという形に近いがね。
珍しい薬草類の種子を採取した際は、いくらか師に送ることがある。
……私は過去に一度、その件でかなり大きな失敗をしてな。
それから数年が経った今でも、師や兄弟子らにからかわれるのだが……
……さすがに話が逸れすぎるか。いずれ、機会があれば話すとしよう。

274 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/22(Thu) 08:36
苦手なタイプの人っている?

275 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/23(Fri) 01:24
アザの町……預かった手紙の届け先は、ここで間違いないだろう。
……が、今日はもう遅いか。夜が明けるのを待つべきだな。

>>274
さて、人間ならば大概は好ましく思うがね。
最低限の距離感さえ保って頂けるなら、大概の相手とは付き合える。
少なくとも、表面上は無難にこなせるつもりでいるよ。
逆に言えば、距離感を保って頂けない相手との付き合いは厳しいが。

私自身、さほど我慢強い方ではないからな。
不調和を察してすぐに距離を置けるのなら良いのだが、
距離を置けない状況や、察することの苦手な相手だと問題になる。
……これは相性だな、本当に。
相手に洞察を求めすぎるのも、それはそれで甘えと言えるだろう。

定住者と比べれば、旅人が人間関係に悩まされることは少ない。
しかし、時には旅先で築いた人脈が役に立つこともあるわけだ。
だからこそ、私は概ね友好的に接することを心がけているよ。
行きずりの――例えば貴公のような相手に対しても、同じように。
それで相手から好印象を抱いて頂けるかと言えば……
まあ、何事も思うようには行かぬものだ。残念ながら。

276 名前:化け狐(幼女の姿) 投稿日:2024/02/24(Sat) 20:01
ねぇねぇ、とぃさん!
あっちにねぇ、こーんなおっきいきのみがあったよ!
こっちこっち!

277 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/26(Mon) 21:35
ヒットマンを差し向けられても返り討ちにしちゃえる?

278 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/02/27(Tue) 03:31

 雨の夜、ふと空を見上げると、雲の一点が光って見えることがある。
 厚い雲でさえ覆い隠せぬほど、月の輝きが強いのだ。

「――そんな夜には、あまり良くないことが起きると言いますよ。
 気まぐれな月の女神様が、雨に身を隠して地上を眺めておられるの。
 あの方が悪戯を行うには丁度よいお天気なのでしょうね」

 老婦人は小さく祈りの言葉を口にし「道中お気をつけて」と話を結んだ。
 手紙の届け先、閑静な僻地、アザの町。
 重く曇った天候ゆえか、昼間というのに薄暗く、行き交う人の姿も少ない。

>>276

 宿へ向かう道中、幼い娘に袖を引かれた。
 なんでも、大きな木の実があるという。
 方向からして、町外れの森にでも連れて行くつもりなのだろう。

「貴公、……」

 先に続けるべき言葉を、少し考えてしまった。
 幼子に『怪しげな者について行くな』と諭すことはあれど、
 逆に『怪しげな者を連れ回すな』とは言わぬものかも知れぬと。

「……ああ、分かった。行こう。だが貴公、一つ聞きたまえ。
 淑女はみだりに一人で出歩かぬものだ。
 此度は私が務めようが、次からは見知った者を供につけたまえよ」

 時刻は昼過ぎだが、この様子では日暮れも早かろう。
 おそらく地元の子供と思われるが、一人にするのは憚られた。


 娘は森に慣れている様子で、道もないというのに迷いなく歩んでいった。
 時おり振り返っては「こっちこっち!」と手招いてみせる。
 そのうち、次第に妙な兆候が見え始めた。
 頭部の癖毛は三角形の耳に変化し、スカートの裾から太い尻尾が見え隠れする。
 振り返った目の瞳孔が縦に割れて、その顔はにんまりと笑っている。

「……さて、貴公。一つ忠告をしておくよ。
 私は謎の病に蝕まれた身、喰らうのはおすすめできない」

 これが他愛ない悪戯ならば、さっさと帰れば話は済む。
 そうでないなら、普通に話せぬ事情でもあるものか。
 暗い森の中に、ざわめくような雨音が鳴り出す。
 上を見上げても空は常緑樹の葉に覆われて、月の所在は分からなかった。

>>277

 事態の停滞中、思い出すのは過去のやりとりだった。

>「ヒットマンを差し向けられても返り討ちにしちゃえる?」

 師の厄介になっていた頃、兄弟子を相手にそんな問答をしたことがある。
 出自を話した際に、怖れと興味が半々といった様子で聞かれたのだった。
 師を同じくする身とはいえ、私の身上と彼の間には何一つ関係がない。
 貴族絡みのややこしい揉め事に巻き込まれてはたまったものではないだろう。
 暫く生活を共にすると考えれば、不安にもなるというものだ。
 私は少し考えて、素直に話した。

「……相手の出方によるのではないかと」

 暗殺者と一口に言っても、やり方は色々と考えられる。
 剣などで近距離から狙われた場合、応戦できる可能性もある。
 弓や魔法で遠隔から狙われた場合は、何も分からぬまま死ぬだろう。

「ですが、私は捨ておいてもいずれ勝手に命運尽きる病人の身。
 暗殺者を雇って始末する価値はありますまい」

 廃嫡された以上、命があろうと貴族としては既に死んだようなものである。 
 価値があったのは嫡子という立場であって、私個人は今や無価値に等しい。
 その返答に彼が納得したか、本当に安心できたのかは定かでない。
 ただ、彼がその後の生活で親切に接してくれたことだけが確かだった。

 暗殺。心底うんざりする話ではある。
 耳にしたくない話題に順位を付けるとすれば、陰謀と並んで上位だろう。
 しかし考えてみれば、人目につかぬ森の奥ほど暗殺に適した場所もない。
 幼女の姿に釣られたのは、いくら何でも緊張感が欠けていたのだろうか。
 つまるところ『怪しげな者についていくな』と留意すべきは私の方だった。

279 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/28(Wed) 23:02
おかあさんが毒矢を受けてしまったの
あなたからは薬草の匂いがするから
どうか助けてほしい
報酬はおかあさんの宝物
ここからずっと東の、海の向こう側にある故郷から持ってきた、宝物

280 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/02/29(Thu) 13:57
命だけは助けてつかぁさい!

281 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/03(Sun) 00:47
風邪もひいていないのにくしゃみが出るのを治せないか

282 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/03(Sun) 05:15

 古い格言に『竜の巣に入らねば卵は手に入らぬ』というものがある。
 大きな成果を得たければ、相応の危険を冒す必要がある――という意味だ。
 私は今、狐の……巣というよりは家と呼ぶのが相応しい場にお邪魔して手記を綴っている。
 特に成果を望んだわけでなくとも、時には成り行きでこうなることもある。
 冒険者だからな。

>>279

 幼い狐はたどたどしくも必死な様子で語った。
 私が疑ったように人を食らうつもりなど毛頭なく、ただ助けてほしいのだと。

「助けが必要ならば、そう言いたまえよ。
 ……まあ、話は後にしよう。今は急ぐべき時だ」

 疑おうと思えば疑うことはできる。しかし結局、私は娘についていくことにした。
 毒の処置は速さが肝要だ。急がねばなるまい。
 時間がかかればかかるほど患者の命は危うくなる。

 案内に従って行った先には、金色の毛並みを持つ狐が倒れていた。
 神聖術により光を呼び出し、傷の状態をよく観察する。部位は左の後足。
 患部は痛々しく腫れているが、傷そのものは浅いようだ。素早く身をかわしたのだろう。
 何より特徴的なのは、患部周辺と口元の毛が鈍い青色に染まっていることだ。
 おそらく、咄嗟に傷を舐めた際に着色したものと思われる。

「……これなら、星見苔の薬が効くだろう。
 貴公、運が良いな。ちょうど手持ちがある」

 この青色の着色は、近隣で最も流通している毒に見られる特徴である。
 主に殺鼠剤の用途で用いられるが、甘い香りからしばしば幼児の誤飲事故を起こす。
 町に行くなら、星見苔の薬を一つは作っておくべきだと言ってもいい。
 清潔な布で毒を拭い去り、祈祷を行って穢れを払う。
 傷口に膏薬を塗布し、包帯を巻けば処置は終了だ。

「後は体力だが……この雨の下にいるのは良くないな。
 貴公、雨を防げる場所に案内して頂けるかな。運ぶのは私が手伝おう。
 どうせ患者の様子もしばらく見ておく必要がある。

 ……ああ、それと。大きな木の実があるのだろう?
 報酬にはそちらを頂こうか。実はとても楽しみにしていたものでね」

 東方の宝物には興味があるが、些か多く頂きすぎるようにも思えた。
 母狐殿が目覚めてから、改めて話を伺うこととしよう。


283 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/03(Sun) 05:18
・・・・・

>>280
おや……どうしたのかな。たかが薬師に、そう怯えることもあるまい。
それとも、何か命を取られねばならぬような真似でもしたのかね?
安心したまえ。私の仕事は命を取ることではなく、救うことだ。

まあ……私が恐ろしいのは理解できるがね。何しろこの面だろう?
慣れ親しんだ今でこそ、男前の面だと胸を張って言えるが……
私も着け始めた頃は、暗がりで窓や鏡に映る度に驚いていたものだ。
顔を覆っているおかげで、誰からも悟られずに済んだがね。

これは元来、疫病に対抗するための格好だ。
かつて東より訪れ、猛威を振るった黒死病。名前ぐらいは知っているだろう?
かの病も近年はおとなしくしているようだが、恐怖の記憶は心に残る。
黒死病と共に姿を現す疫病医が、死神の扱いを受けることも珍しくはない。

怖がられることには慣れている。
まずは顔を上げて、落ち着いて話をしてみたまえよ。

>>281
毎年この時期になると、貴公と同様の症状を訴える者が増えるよ。
一説によると、目覚めたばかりの春の精霊が悪戯をしているのだという。
一方、冬の精霊が去りがたくしがみついているせいだと言う者もある。
一斉に花が咲くことから、花粉による害を主張する声も根強いな。

もう少し春が深まれば、何もせずとも自然に良くなるとは思うが……
主な症状は鼻か。目は? ……ふむ。不便そうだな。
一時の気休め程度で良ければ祈祷をしよう。
穢れ払いの祈祷は、このような時にも便利でね。
直に洗えぬ部位を洗い流したような爽快さを得られると評判だよ。

より根本的な解決を望むのならば、そうだな……
私のように顔全体を覆ってみてはどうだろうか。
私はかねてより病弱の身だが、不思議とその症状とは縁がなくてな。
もしかすると、季節の精霊殿は顔を隠した人間が苦手なのかも知れん。
試してみる価値はあると思うがね。

284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/03(Sun) 19:49
この草、薬草?毒草?プロなら判別できるの?

285 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/03(Sun) 20:10
わたしのマッサージは、ヘタな回復アイテムより効果抜群ネ!

286 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/05(Tue) 02:21
……。

…………貴公か。いつから居た?
そうか。少し……眠っていたようだ。
疲労が蓄積しているか……薬の量が多かったかな。

>>284
これは……どちらかと言えば薬草だな。冷えに効く。
よく干した葉を茶にしたり、根を酒に漬け込んで飲むのが主な用途だな。
薬として用いるには些か頼りないが、そのぶん害も少ない。
薬草と言うよりは、健康食品に近いだろうかね。

そうだな、慣れていれば判別は可能だ。
冒険者の仕事として、薬草の採取はありふれた依頼だが……
これがなかなか、依頼側としては難儀するものだとよく聞くよ。
草など、どれもこれも同じに見えるという者が多くてな。

特にまずいのが、薬草とよく似た毒草が近くに生えている場合だろうか。
うっかり混ぜてしまうと、後で笑えないことになってしまう。
花の咲かぬ時期の採取ともなると難度は更に上がるな。
葉や茎、周辺の特徴から見分けるより他にないが、
粗忽者では、そういった細やかな差異をあっさり見落としかねない。

やはり手っ取り早いのは、私のような知識を持つ者を指名することだろう。
私としても、ご贔屓にして頂けると助かるよ。

>>285
おや……東方の出身者か? かつて噂に聞いたことがある。
東方では、体内に流れる“気”の流れを操作するのだとか。
特に武芸者は、傷や疲労を癒し、魔を払い、筋力を増大するなど、
様々に“気”の力を応用して戦うものなのだと聞いたよ。

要はこちらで言う魔力のようなものかと考えているのだが……
さほど知らぬ物事について、あまり訳知り顔で語るべきでもないかね。
いずれ識者が訪れることがあれば、より詳しく伺いたいものだ。

……ふむ。
旅の仲間に貴公のような技術者があれば、荷物の節約となるのだろうか。
旅先で疲労困憊した者を見ることがあれば、貴公を紹介するとしよう。

ああ、私は結構。確かに、疲れてはいるがね。
貴公の施術にも興味があるのだが……奇病を患う身の上でな。
どうにも、素肌を晒すことや触れられることに抵抗がある。
健康体を取り戻した後の楽しみとしてとっておくよ。

287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/05(Tue) 07:47
ウソをつけなくなる毒草とウソしかつけなくなる毒草
どっちの方がタチ悪い?

288 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/07(Thu) 01:22
おや!君も亜人だな!ここは人間ばかりで心細かったんだ!
種族は違えども少数派のよしみだ!仲良くしようじゃないか鳥くん!!
(尻尾ブンブン)

289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/09(Sat) 11:37
遠い先祖にドラゴンがいたらしくて俺の背中には僅かに翼が生えてるんだ
飛べないしジャマなだけだけど…

290 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/10(Sun) 20:48
一日に18時間は寝ないと僕、真の力が出せないんです

291 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/11(Mon) 01:41
ソムニフェルムと呼ばれる花がある。
花は見目よく、果実は非常によく効く薬となるのだが……
よく効く薬であるほど、その扱いは難しくなるものだ。
苦痛を和らげ、眠りに誘うその薬は、冥府へ至る距離をも縮めていく。
医神ジヤビルがもたらした偉大なる知識の一つと伝えられるが、
同時に、かの神が邪神と呼ばれる理由の一つでもあるな。

>>287
どちらかと言えば、嘘しかつけなくなる方が厄介だろうかね。
嘘をつけぬのなら、異常があると周囲に伝えることはできるだろう?
一方、嘘しか言えぬ状態では、仲間に状況を伝えることすら困難だ。
“何かがおかしい”と主張したくとも、口から出る言葉は“何の問題もない”。
これでは、察しの良い者が通訳してくれることを祈るより他にないだろう。

ただ……一つ、気になったのだが。
これらの毒草を、同時に二つとも服用した場合はどうなるものかね。
互いに効果を打ち消しあって正常に戻るのだろうか?
あるいは……どちらでもない状態になる可能性もあるか。

世を騒がせる怪しげな予言者などが、そのような言葉を好んで使うよ。
解釈次第で如何様にも意味を変えてみせる、曖昧で難解な玉虫色の言葉……
もしもそれが毒草の効果だとしたら、中々に哀れなものだがね。
必死に助けを求めるも、口をつくのは詩的で神秘的な言葉ばかり。
信者から祭り上げられていても、その真意は誰からも理解されない。
毒の効果が切れたとて、真実など誰からも求められてはいないわけだ。

>>288
貴公、……フフ、そうか。……そうだな。
見たところ、貴公は犬か狼の獣人だろうか。
種族は違えども、仲良くしたい気持ちは私も同じだよ。
私はジャックドウ、薬師を営んでいる。薬が必要なら相談したまえ。

ところで……一つ聞かせてもらって良いだろうか。
やはり私は、他の人間とは少し違った匂いがしているかな?
特定の病の患者は、体から独特の匂いを漂わせていることがある。
嗅覚が鋭ければ、匂いから病を判別できる可能性もあるかと思ってな……
……だが、私では薬草や香料の匂いにかき消されてしまうか。

ああ、そうそう……言うのが遅れてしまったが、私は鳥人ではない。
鳥のような格好をしているだけの人間だ。
すまない。貴公の尻尾が微笑ましかったものでな。
つい、もう少し眺めていたくなってしまったのさ。
騙すつもりはなかったが、許せとも言うまい。
ただ、種族は違えど仲良くしたいという言葉だけは、繰り返させて頂こうか。

292 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/11(Mon) 01:55
ついでに一つ、連絡をしておこうか。
近頃、病の状態が悪い。次回は遅れるかも知れん。

……私は、少しばかり見栄を張る癖があるようでな。
このような状態でも、人に弱った姿を見せるのは抵抗があるのさ。
よって、見舞いは結構。くれぐれも部屋を覗かぬように。
体の調子が戻り次第、すぐにいつもの姿をお見せするよ。

>>289
ほう、先祖返りというわけか。
なるほど……それは着るものに難儀しそうだな。
服に収めるのは窮屈そうだが、背中の空いた服を着るのだろうか。
夏場ならば扇の代わりにできるかも知れんが、冬場は翼が冷えて辛かろう。

人ならぬ者の血を引く家系は、しばしばその血に特殊な能力を宿すという。
その最たるものが、現人神の血を引くという皇帝家だろうな。
この大陸の貴族には魔法剣の使い手が多いという風潮があるが、
それもまた血統に由来する才の一つと言えるかもしれん。
皇帝家の縁戚ならば、遠くとも神の血を引いていることになる。

貴公も竜の末裔ならば、血統に由来する能力が他にもあるのではないかな。
人より頑丈だとか、呪いや魔力に強いというのが本命だろうかね。
今は何もないと思えても、ただ眠っているだけかも知れん。
竜という生き物は、古来よりよく眠るものだと聞く。
無理に起こすこともなかろうが、必要とあらば目覚めるだろうさ。

>>290
おや、奇遇だな。私も時々、そのような気持ちになるよ。
特に寒い朝などは、何時間でも睡眠が必要であるように思える。
実際には真の力が出るどころか、身体が鈍っていくばかりなのだがね。
体調を悪くして寝込んだ後などは顕著だな。明らかに体力が落ちる。
以前はもう少し、鈍る速度も緩やかだったのだが……歳かね、やはり。

その点、貴公はただ燃費が悪いだけだろうか。
真の力が必要な時に寝ておけば良いのだから、予定は立てやすいかね。
まず予定日から逆算して、寝る日とよく眠るために疲れておく日を設ける。
更に力を磨く日と、生活必需品を用意する日、生活費を得る日を割り振る。
しかしいくら予定を立てても不足の事態は起きるものだ。調整の日も……

……貴公、眠そうだな。真面目に聞きたまえ。真の力の活用法だろう。
眠いからといって好き放題に寝ていては、私のようになってしまうぞ。
真の力を出したところで、地力が衰えていては何にもならぬだろう?
いかに真の力が強力だろうと、その力を出せぬ時には役たたずでも困る。
何事にも、まずは地道な鍛錬が必要だと思うがね。

293 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/12(Tue) 21:32
春がもうすぐそこまで来てる
ここは俺が食い止めるぜ!お前は先へ行くんだ!!

294 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/13(Wed) 16:04
気絶するほど苦いお薬出しときますね

295 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/16(Sat) 12:39
ドジっ子だからうっかり伝説のドラゴン目覚めさせちゃったの!てへ!

296 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/18(Mon) 17:58
ワン、ツー、スリーで魔法の早撃ち勝負だ…!

297 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/20(Wed) 18:58
傷口は炎の技で無理矢理消毒する他ないって状況もあるんでしょうかね

298 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/21(Thu) 20:25
ストリートファイトが強い奴に心当たりない?

299 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/03/26(Tue) 20:49
予定よりも長く空けてしまったな。
ああ、体調は戻ったゆえご心配なく。
しかし、突発的な問題が起きてしまってね……。
申し訳ないが、手が空くまで今しばらくお待ち頂きたい。
本日は連絡のみにて失礼。では、また。

300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/03/26(Tue) 21:13
四天王の最弱候補は俺だぜ

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