掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧

■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■

1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。

【ルール】
 1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
 2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
 3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
 4.誹謗中傷などはスルーすること。


【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
 ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/

中世ファンタジー世界総合wiki
 ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/

104 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/06(Tue) 01:06
(残りは次回だ。また来る)

105 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/07(Wed) 00:55
因果の糸車がぐるりぐるりと廻るのを感じるよ
そう遠くない将来、君の物語には一区切りの幕が下りるだろう
赤錆びた屍が何を得て何を失うのか見届けさせておくれ

106 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/07(Wed) 01:07
>>96
叢からまろび出た顔は、仔山羊のような愛嬌は微塵もなく、おまけに生気もなかった。

「こんな面で悪かったな」

やや驚いた様子の依頼主を横目に、硬直した表情と焦点の合わぬ眼を悟られぬよう深くフードを被る。山羊の子を小脇に抱えながら。

「迷子はこの通り捕まえたぞ。あとはラジカルドリーマーズ農場に届ければ依頼完了だな」

陽光を浴び黄金に輝く白い体毛を見ながら依頼主は頷く。

「帰るぞキッド。このお転婆め」

>>97
そう。興味ないね。

……いや、無くはないね。
俺も片腕を仕込みの義手にしようと技師に見てもらったことがある。
結局、何度腕を切り落としても元の形に戻っちまうんで頓挫したがね。

英雄は帰り、伝説は続く……か。

>>98「誰だ」

振り返るも返答はなく、静けさだけが残った。
妙は妙だ。
ここ暫く俺の背中を見つめる目がある。
当初は教会の追手と思ったが、連中はここまで穏便ではない。
旅から旅の道すがら、襲う機会は幾度もあったのだから。

でなければ誰だ。何のためだ。

俺は歩き出す。決して見えないが、確かに在る気配を感じながら。

>>99
「あれもラブ。これもラブ。
 貴方、これまで自分は愛されることがなかったと、そう思っているでしょう。
 これから自分が誰かを愛すことはないのだと、そう思っているのでしょう。
 ですがそれは当然のことなのです」

胡乱な易者が俺の前に立ちはだかる。
俺の壊滅的な顔面を見て壊滅的な人生を送ってきたと確信したのだろうか。

「貴方、まず自分を愛しなさい。自分が愛せるような自分で在りなさい。
 その様になることがまず最初の一歩」

俺は砂と灰で崩れかけた掌をじっと見た。
抱く感情は失望、落胆、焦り、そして怒り。
そこに愛はなかった。愛することはなかった。

「ラブは貴方が育て、また心通じ合う者と共に育むもの。
 どうか心だけは切らさぬように」

はたと気づくと、易者は影も形もなく消えていた。
あの男は夢か幻か。
不死人は眠らぬが、ただ呆然と物思いに耽ることもあった。
消えゆく記憶を必死に手繰り寄せるように深く、深く……。

「あれもラブ……これもラブ……」

易者はいつの間にか俺の背後に回り込んでいた。

>>100, 101
「削除ヲ 執行シマス」

千年モノのストーンゴーレムが、得物の手斧を薙いだ。
俺は僅かに体を反るが、刃は首を深々と切り裂き、残るは首皮一枚。

だがこれでいい。これがいい。不死の身躱しに用はない。

俺は構わず身体を捻り力の溜めを作ると一気にそれを放出する。
錆び剣は狙い過たずゴーレム頭部の魔晶石を粉砕した。

「ああっ、貴重なコアが……いえ、この際仕方ありません」

今回の依頼人、遺跡調査の学者が独りごちる。
先程から古い羊皮紙とにらめっこしているが、あれはこの遺跡の地図のようだ。

「ねぇねぇ、アンタ今、首をばっさりいかれなかった?」

「無傷だ」

別の護衛に先程のことを突かれるが誤魔化しておく。
赤髪の若い冒険者だが周囲のことをよく観察している。
少し落ち着きがないのが難点だが。

「なぇねぇ学者先生、遺跡の最奥ってもっとかかるの?もう結構奥まで来たけど」

「うーん、この地図によると……直線距離であと1kmくらいですかね」

「まだまだ先やん!」

先日の地震で露出した遺跡だったが、各所に配置されたゴーレムの数が異常だ。
俺達護衛チームはややうんざりしながら、気を取り直した。

107 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/07(Wed) 06:54
ポエマーですか?

108 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/29(Thu) 20:48
見覚えのある面々だな
まさか生きていたとは

109 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/13(Thu) 20:55
君には勇者になる素質がある

110 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/14(Fri) 07:39
血なまぐさい赤ずきんちゃんだな!

111 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/11/29(Tue) 06:30
知っているか、人は皆獣なんだぜ

112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/03(Sat) 00:54
誰もいないの?

113 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/12/05(Mon) 22:36
獣は、まず見張りの弩弓兵2名殺害して樹に吊るした。
鬱蒼とした森が天蓋となり月光から死を隠した。
隔番に向かった若輩兵は、血の滴る先を見上げたときその喉を裂かれた。

次に本隊が地に塗れ、輜重の野営地が襲われたのが恐らく最後だった。

>>107
オ 俺は、ついていけるだろうか

サ 災厄(獣)のない世界のスピードに

レ レブナント

>>112
何かに駆られるように、追い立てられるように現れる者もいるぜ。
例えばお前の目の前にな。
身体が、上手く動かないのだ。
ひどく冷えて、末端は悴むように感覚がない。

おれの手をにぎってみるか?
不器用にこねた粘土のようだろう。
けさはこれにしもが降りた。

……おまえの手はあたたかいな
ひふいちまいをへだてて あつい ちしおがめぐるのを かんじる
このうすいまくが やぶれて あふれでるものだけが
おれを あたためるのだ

【幽鬼レヴナント が 一体 でた】

>>108
いつからだ?
いつから みている?
おれは 
ずっと 
いたぞ
もはや いきてはいないが
ずっと さいごを みたいと ねがっていた

>>109
ゆうしゃは いつも みいだされて ばかりだ
そのひとだけで ゆうしゃになったものは いない
おまえは おそかったんだよ
いまさら おそい
みろ
この つちけ いろの もうじゃを

>>110
さいしょは いろなんて なかった
かえりちが つくと あらっても あらっても こべりついて とれない
しばらくたつと いろがくろく かわって こわばる

かえりちまみれで ぎるどに はいることはできなかった
だから はじめから あかいずきんを まとうように なった
これで すこしなら ごまかせる だろう

だが はながきくやつは どこにでも いる
おまえの ように

>>111
おれは けもののように いきてきた
なかまたちも そうあった
だから おまえのことばには どうい しかない

けものが けものを ころす なんて よくあること だろ
くうために まもるために もてあそぶために ころす
だから おれが やつを ころすのは とても ありきたりなことだな?

114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/11(Sun) 20:21
オレタチは伝説になる事を目指して冒険してるんだ

115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/13(Tue) 07:30
どれ、拙者がこのれぶなんとなる面妖な化生を調伏成仏してしんぜよう
いざ参る!!

116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/02/08(Wed) 07:39
エビ好きに悪いやつはいねぇ!

117 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/05(Sun) 22:04
(レヴナントは花粉の異常な蔓延によって四肢を動かすことができない。
 土人形に粘膜はなかったが、なぜだ?
 瞳からは絶え間なく水が溢れ、鼻腔からは絶え間なく水が溢れた。
 瞼は勝手に閉じることはないから、左手の指を添えた。
 別の穴は右の親指と人差し指で器用に塞いだ。
 
 おそらくだが、次に赤錆の、身体の強張りが解かれるのは……七日以内の、いつか。

 ちなみに口は開けたままにした。
 呼吸を失って久しいが、息苦しい気がして)

118 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/06(Mon) 20:27
こんなところに不死身になれるマジックアイテムが!!

119 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/13(Mon) 00:20
>>114
新人冒険者の言葉を、俺は虚ろな顔で聞き流した。
俺の記憶は、古く、さして重要でないものから消えていた。
だがそれでも、未だ残るものはあった。
俺に夢はなかったが、仲間はそうでなかったことを覚えていた。
俺は槍を振り回したが、彼は抜け目なく知略を巡らしていたことを覚えていた。

「鷲の嘴」は国境の会戦で軍功を挙げた。
地方の小さな領地に封ぜられ、これからより大きな軍制を整えようとしていた。
曰く、これを足掛かりに、我々はひとつの国を作るのだと。団を率いる彼が、一国の王になるのだと。

だが、任地に戻る者は誰もいなかった。
月夜の晩に、誰かの夢は潰えたのだ。

俺は彼の夢を継ぐべきだったろうか。
いや、それはできなかった。
彼と仲間たちをその場に残し、俺だけがあそこを立ち去ることはできなかった。
だからこれは正しい選択なのだと。
何度も思考は逡巡する。
何度も何度も。

俺はこの話を誰にもしたことがなかった。
これからも、することはない。

>>115
何かの間違いじゃないか。
俺は冒険者ギルド所属の冒険者だ。

――実際には言わなかった言葉。

あいつはレヴナントを知って得物を抜いた。
俺の立場がどうあれ、不死者をこのままにはしておかぬだろうと思った。

アンデッドを許さない修道会の方が、俺よりも俺たちを知っている。
奴らは、少なくとも3体のレヴナントを把握していた。

1つ目。
ヘンリエッタ・バスカヴィル
のろいの魔犬を殺す者。

2つ目。
イザベル・ブル。
ジェヴォーダンの獣を殺す者。

3つ目。
ブランシェ・ラ・ルイユ。
青銀の巨狼を殺す者。

1つ目と2つ目はもういない。
だがラ・ルイユ(赤錆)は未だここにいる。

俺は赤錆びた剣の柄をゆっくりと握ると、異国の剣士にその切っ先を向けた。
その手は僅かに震えている。

恐怖はない。
呼吸すらない。
あるのは魂をすら底冷えさせる凍えだけ。

俺は何も言わなかった。
コイフの奥からギラついた視線を剣士に送った。

これは狩りだ。

生き血だけが、俺の魂の暖となる。
凍え切ってしまえばきっと正気を失い、絶望の内に果てるだろう。
かつてヘンリエッタ・バスカヴィルがそうであったように。

120 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/13(Mon) 00:21
>>116
「…へっ、ざまぁねえな」
「勘違いした小悪党には、相応しい最後ってわけだ」

「…なあ、お前、助けてくれよ」
「俺は、呪われたくない。死ぬのはいい、だけど」
「今度こそ、真っ当に産まれたいんだよ…」
「なあ、お願いだから…」
「…」


「糞喰い」に侵入されました!


赤黒い異形の鎧が、俺を穢しにやってくる。
奴の目には、俺の魂がまだ清浄に見えるのだろうか。
俺の目には、この赤錆と灰の体は、奴の纏う呪いとまるで変わらぬように思える。

…カニ好きには、いい奴しかいねぇ

俺はゆでカニを口に含むと半身に構えた。
これで、どちらが斃れるべきなのかは明らかだった。

>>118
死ななければ、それは不死だ。
だがどんな形でそれが実現されるのかが重要なのではないか、と俺は思った。

例えば意志を奪われたり、肉体の苦痛を取り除くことはできなかったり、
逆に肉体を失い家族や友人との絆を絶たれたり、
不死であることを公言できずに孤独に打ちひしがれたり……

いや、それでも今よりはマシだと思うのであれば、今ここで終わるよりはと思うのであれば、使ってしまうだろう。
俺がそうだったみたいに。

「なぁ、誰かそれを使わないのか?」

今回のダンジョン・アタックの仲間たちが嬉しそうな顔をしている中、俺は言ったが、結局誰もそれを使わなかった。
効果の確認のために、使った奴を一度殺してみようとする人間がいるかもしれないからだ。
結局、そのマジックアイテムは魔法ギルドに売却することにした。

いい値で売れたよ。
一番いい選択だとも思った。

俺は川縁にひとり座って、先ほどの祝勝会で胃に入れてしまった食べ物を中から取り出している。
そうしないと、これらは俺の体にずっと残る。
そのうち腐って嫌な臭いを放つ。


121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/13(Mon) 07:36
一匹狼と思いきや時には群れるか赤錆よ

122 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 21:30
武器屋で欲しい武器を見付けたが、金がたりねぇ

123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/05(Mon) 21:39
こんな良い天気の日は、昼寝もいいよな

ZZZ…(一時間後)

あちっ!顔がヒリヒリする…日焼けしちまった

124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/06(Tue) 18:03
赤胴…赤胴鈴之助?

125 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/06/13(Tue) 22:44
>>121
不死は死なぬだけだ。
身体の無理は利くが、仇の行方を探るのには向かない。
俺はしばらく身一つで各地を流浪したがすぐに頭を抱えた。
この大陸は俺には広すぎる。

俺には多くの眼と足が必要だった。
だから各地で名を売り恩を売り、獣の足跡を見返りに求めた。

……無宿人ばかりの冒険者という仕事はいかにも俺向きだったよ。

>>122
ショーケースの武器を眺める122を後目に、俺は仕事の張り紙をひとつ、酒場の主人に手渡した。
冒険者の宿には無数の依頼が張り紙として掲示してある。
金が無ければ稼げばいいのだ。

「おう、請けてくれるか。 薬草の運搬依頼でな、早馬で頼む」

俺は薬草の入ったバスケットを受け取り厩に急ぐと、鐙に足を掛けて栗毛の背中にひょいと飛び乗った。

「手付はねぇが急ぎの仕事だ、払いはいい。金は向こうで荷と交換だそうd」

瞬間。
馬は嘶き、俺は振り落とされる。

「いやあんた……馬に乗れねぇのにこの依頼を持ってきたのかい?」

何度目かの試行のあと、主人が呆れたように言った。
俺も忘れていたのだが、生物は不死を恐れる。野生に近いものほど強く。

雨が降ってきた。
俺は地面に叩きつけられたまま、天を仰ぐしかなかった。

ざっ。

その足音に振り返る俺と主人の目線の先には不敵な笑みを浮かべた122が立っていた。

「よし。金に飢えてる冒険者なら歓迎だ。……馬には乗れるな?」

>>123
思考が取り留めもなく溢れるときがある。
頭の中で思い出が無限に繰り返す時がある。
レヴナントは眠ることができないから、俺は、それが不死にとっての夢見だと思っている。

ふとした瞬間にそれは訪れる。
独りで動かずにいると、時には半日、時には一昼夜、時にはもっと、それが続くときがある。

夏の、ひどく日差しの強い白昼、俺は俺が揺らめく太陽をじっと覗き込んでいることに気づいた。
こうなったのはおそらく昨日の月がいやに大きく見えたからだ。

なぁ、俺は日焼けなんて起こさなかった。
その代わり、目と顔が乾燥でひび割れていた。旱魃の田畑を見たことがあるか?
街中に入る前に気が付いてよかったよ。

>>124
神出鬼没の盗賊団「オーガ・フェイス」。
その中でもスキアポデスを名乗る魔術師は強酸の雲を操ることで有名だった。
どんなに凄腕の用心棒を雇っても、剣先がそいつに届く前に武器ごとドロドロに溶かしてしまうという。

だが物事には相性ってものがあるだろう。

奴と対峙したのはちょっとした宝物殿の護衛をやったときだ。
奴が俺に杖を向けてなにがしかを唱えたのは分かった。
俺は全身が蕩けていくのを感じたが、そのまま奴の前に突進した。
奴は動揺したのか、もう一度、目の前の俺に向けてアッシド・クラウドを撃ったんだ。

つまり俺の中に、奴の一部が溶けて混じったってことだ。

(「赤錆レヴナント 一本足の魔人」より)


126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/19(Mon) 21:35
俺が装備してる銅の剣がみすぼらしいと思わないか?

127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/23(Fri) 00:03
蛮族も異教徒も亜人も恐るに足らん!

128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/08/06(Sun) 22:12
この剣こそ
宝剣の紛い物の偽物の廉価版を見様見真似で作った…

一周回って普通の切れ味の普通の剣だ!

129 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/09/12(Tue) 21:47
>>126
嫌味かお前……。
どう見ても俺の得物の方がみすぼらしいだろうが。
錆ついて抜くことすらできないんだぞ。
持って歩くには異様過ぎるが……まあ、目印には分かり易い。
俺の名が売れた今となっては。

「貴様、赤錆だな」

声に棘がある。
俺に誰何するのは仕事の依頼か、俺が仕事の対象か、どちらかだ。

>>127
俺達を殺すのは過信だ、冒険者。
いつだってそうだったじゃないか……。

ランディア国境の小競り合いで、蛮族が持ち出した光の矢は城塞ごと俺の魂を焼いた。
修道会のお歴々は、死にぞこないが街を闊歩するのを許さない。
獣人は……アケルナルに向かうという情報を流したのは他でもない、あの獣自身だった。

この街道をずっといくと、月のよく見える丘がある。
そこで会う約束をしたよ。
次の満月の夜に。

>>128
一周回っていないのではないか。赤錆は訝しんだ。
そも宝剣の贋作の贋作、そのレプリカなのだから。
似せれば相応の剣としかならぬのだから。

だがお前がその剣を持って名を馳せば、一周回って宝剣となる。
英雄の佩いた一振りとなって。

(この間0.1秒)

「ああ、いいんじゃないか」

俺はなぜかやや気恥ずかしくなって、言葉を濁した。


130 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/13(Wed) 22:02
ダンジョンにある宝箱の中身を窃盗してはいけない

131 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/14(Thu) 03:32
赤錆って傭兵が最近有名だが
黒錆とか青錆も居るんじゃないかって噂だぜ!

132 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/14(Thu) 20:45
狩りは得意か?

133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/10/17(Tue) 02:11
おのれ赤錆、父上の仇よ!!
ここで我が剣の錆にしてやる!!

134 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/10/30(Mon) 02:32
 どこにでもあるような廃村。ありふれた廃屋。
 これは、あなたがそんな場所を訪れた夜のことだ。

 扉を開いたあなたは、まず鼻をつく鉄錆の匂いに気が付くかも知れない。
 足元を見たのなら、暗い色の液体で満たされた水盆を目にしたかも知れない。
 しかし、あなたが何か行動を起こすよりも先に、語りかけてくる声があるだろう。

「……おや。
 まさかこんな時間に、こんなところで人の姿を見ようとは。
 貴公、すまないな。見苦しいものを見せるつもりはなかったのだが」

 声の方向には、黒衣と鳥に似た形状の仮面を身につけた人物が座している。
 表情や視線は伺えないものの、声音は至って平静だ。

「私は旅の薬師。人にはジャックと呼ばれている。
 ご覧の通り平凡で、至って善良な旅の者だよ」

名前:ジャックドウ
年齢:27歳
性別:男
身長:173cm
体重:60kg
種族:人間
職業:薬師/剣士
属性:無
性格:冗談や回りくどい言い回しを好む
利き手:右
魔法:治癒・防護などの補助系統を扱える他、戦闘の役には立たない魔法を少し
特技:植物の鑑別、調薬
装備品:鳥の仮面、フード付きの黒い外套、細剣、短剣、手袋、帽子
所持品:木製の大きな薬箱、ワンド
容姿の特徴・風貌:全体に細身。髪や素肌の露出は一切ない。
鳥のような仮面で顔全体を覆い、頭部を丸ごと隠す形でフードを被り、その上から更に帽子を乗せた珍妙な装い。
趣味:民間療法の収集・実践、記録
将来の夢(目標):持病の完治
簡単なキャラ解説:
各地の医術を学んでは自分の体で実験を繰り返している病身の放浪者。
調薬に関する知識・技術を持ち、冒険者として収入を得る傍らで薬草類の採集を行っている。


 あなたは何かしらの行動を起こしてもいいし、何もしなくてもいい。
 何にせよ、彼は今後しばらく近隣に留まり、概ね七日に一度を目安に姿を現すだろう。

135 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/10/30(Mon) 02:33
……ああ、そうだ。貴公らに一つ、頼みがある。
あまり私に近寄りすぎぬように。厄介な病を患っている。
これまで人に伝染したことはないようだが……
貴公とて、一人目として数えられたくはなかろうよ。それに私も心が痛む。

>>132
まさか。私ほど獣狩りに向かぬ人間もそうそうおるまい。
夢見ることなく、慈悲深く、血を忌避する。
優れた狩人の、およそ対極に位置する者と言えるだろう。

……だが、何事にも例外というものはある。
ただの一種のみ、私にも得意な獣がいるのさ。
何、そう珍しい獣ではない。
ちょうど貴公の目の前にもいるだろう?

連中ならば、私は急所をよく知っている。
苦しませることなく、迅速に狩りを遂行できるだろう。
血を流さずに済むのなら、それに越したことはないがね。

>>133
そうか、ここで……いや待て、ここでか?
その、なんだ……貴公、盛り上がっているところすまない。
私は赤錆なる人物とはまるで無関係の者なのだが……。

ああ……もしや、匂いで勘違いでもさせたかね。
この場に漂う匂いは錆ではない。ただの血の匂いだ。
なお匂いの元はこちらの水盆に入った生血だ。事件性は一切ない。
心配せずとも、すぐに処分する心算ゆえ気にするな。

……ということで、状況は理解できたろう。
貴公、ひとまずは安心して剣を納めたまえよ。
お目当ての人物も、そのうち現れるだろうさ。

136 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/10/31(Tue) 02:13
黒き死の病は悪しき怨霊が原因に間違いありませぬ
貴殿方も足繁く教会へ礼拝しなされ
我らの祈りを神々も必ずや聞き届けて下さることであろう

お布施も忘れてはなりませぬぞ
喜捨を渋るバチ当たりな俗世者は福音を受けられませんぞ!

137 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/03(Fri) 01:31
長らく、黒死病は不治の病と言われてきた……だが今は違う!
……などと、力強く断言できたら良いのだがね。
灰であれ黒であれ、死の病を克服する道は遠く険しいようだ。

>>136
……ほう、なるほどな? 素晴らしいよ。感動した。
こちらの教区の司教殿は随分と慈悲深く啓蒙的で動物愛護の意識がお強いようだ。
だが専門家として一つ言わせてもらうと、豚に法衣を着せるのは感心しない。衛生的にな。

人とよく似た品種の豚を飼うのが昨今の流行のようだが、見分けるのは容易だ。
人の身なれば、法衣を纏い神の名のもとに金儲けなど――
それも不安を煽って集金せしめようなどという、賎しい真似ができようはずもない。
しかし、豚とは泥にて身を清め、残飯に鼻を突っ込んで漁る生き物だからな。
豚であることは決して罪ではなかろうが、人間基準の品性を求めるのは酷というものだ。

しかし貴公、親愛なる哀れな豚畜生猊下、ご存知かな?
寵愛されし家畜の役目は、特別な晩餐として供されること。
存分に肥えた後、貴公は主人からどのような献身を要求されるものだろうかね。
私としては、今のうちに本気で祈ってみることをおすすめするよ。
家畜に神はいないなどと宣う不届き者もいるようだが、私は差別主義者ではないのでね。
一心に祈れば、あるいは神々のご高配により人に変えて頂けるかも知れん。

138 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/05(Sun) 00:27
王侯貴族みたいな生活がしたいぜぃ

139 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/07(Tue) 01:02
貴公らは疫病の乙女の伝説をご存知かね?
赤いスカーフを持った若い娘で、村から村へと旅をしているのだという。
彼女が気まぐれに家々の戸や窓をスカーフで撫でると、その家で疫病が発生するそうだ。
地域によって扱いは異なり、魔女だとも、天の怒りを伝えに来た使徒だとも言われる。
美しい娘らしい、という点は共通しているようだが……
あまり積極的にお目にかかりたい相手ではないな。

>>138
王侯貴族……王侯貴族か……。
この大陸の頂点といえば、かの神聖帝国の皇家となるだろうか。
一体どのような生活を送っているものか、一介の旅人の預かり知ることではないが……ふむ。
彼らに関しては、数年前に奇妙な噂を聞いたことがある。
何でも、かの皇家の皇女殿下が出奔し、冒険者に身をやつしているとかいう与太話さ。

何でも皇女殿下は、東方の武芸者、人狼、吸血鬼などという錚々たる面々を配下に従え、
大陸各地で悪党どもを成敗し、邪悪な陰謀を暴いては叩き潰して回っているのだという。
ああ、いかにも荒唐無稽な内容で笑えるだろう?
だが与太話というのはこうでなくては面白くなかろうよ。
暴れん坊皇女の伝説は、後の世でも永く語り継がれるに違いない。

まあ……野暮な話をすれば、皇女殿下ご本人がふらふら出歩いているわけもなし。
皇女殿下のご芳名に、当時の冒険者の活躍でも結びつけられたのだろう。
だが貴公、王侯貴族というのは往々にしてそういうものさ。
良きにつけ悪しきにつけ、誇張された噂ばかりが好き勝手に語られて当人は置き去りだ。
羨ましいと思うかね? 私は、願い下げだがな。

140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/09(Thu) 21:20
今年できた麦のビールとパンを食いなよ!
もう冬が来ちまうんだぜ!

141 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/12(Sun) 22:06
私の師はフォーマルハウトの医学院を出た後、各地を放浪していた方でな。
共に旅をした間に多くを学び、実践の機会を頂いたものだよ。
私自身は学位や資格などというものには無縁な、在野の薬師に過ぎぬがね。
……何だ、腕が不安か? それは安心したまえよ。
私の処方で落命したという苦情は今のところ来ていない。

>>140
ご厚意に感謝する。後ほど頂くとしよう。
すぐにでも頂きたいところだが、人前でこの男前の面を外すわけにはいかなくてな。
この嘴が開閉などすれば、装着したままでも飲食できたのだろうがね。

冬ね……いや全く、実に急に冷え込んだものだ。
今年の冬将軍は悠長に構えておいでだと思ったが、奇襲にてお出ましとは。
このようなやり口は月神か混沌神の領分だろうに、入れ知恵でもされたものか。
真正面から戦っても無双の者に策まで弄されては敵わんよ。無法だ。

ともあれ、冬将軍が軍備に手間取る年は、例年より雪深くなると聞く。
もし寒波で体調など崩す者がいたなら、呼んでくれれば診よう。
こちらとしても、頂いてばかりでは据わりが悪いのでね。

142 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/15(Wed) 22:26
故郷の話を聞かせてよ

143 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/17(Fri) 03:02
遠い昔。
祖国の危機に瀕して、その身を竜に変え国を護った男がいたのだという。
今となっては、男の名はおろか、国の名や場所さえ伝わってはいないがね。

>>142
世界のどこかに、私のような鳥面の連中が隠れ住む秘境が……などというわけもなく。
私は南方の出身だ。田舎も田舎、とんだ僻地だよ。
特に見るべきものもないが、中央から距離があるぶん諸国の争いとは縁遠い。
静かに、穏やかに暮らしたいのなら良い土地だろう。

……と言いたいところだが、何事もそう上手くは行かぬものだ。
魔物が湧く。年に数度、領主が討伐隊を編成して掃除をさせるのだが、それでも湧く。
人の行き来も少ない僻地だ。被害が出れば、たちまち人手が不足する。
豊作の年などは、農民に限らず住民総出で収穫に追われていたものだよ。

まあ……今となっては全て昔の話だな。
私が故郷を離れてから、十年以上の時が経っている。
今やすっかり様変わりしている可能性も十分にあるだろうさ。
旅立ってからというもの、故郷の話は耳に入れぬようにしているものでね。
帰れもせぬ身で里心がついてはやりきれんだろう?

144 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/19(Sun) 00:18
与太話やら昔話やらよく鳴く小鳥ちゃんだぜ!
子供の頃婆ちゃんが暖炉の前でお話してくれたのを思い出しちまう!
えーん婆ちゃーん!

145 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/21(Tue) 02:11
穢れ払いの祈祷。
地域によって作法に多少の差はあるが、概ね神聖術の系統か。
軽い不調ならば、これだけで快方に向かうこともある。
各地の民話に『祈りで万病を治癒する聖人・聖女』などという者がよく登場するが、
彼らが実際に行使していた能力も、恐らくこれに近いものだろう。

――余談だが。
衣服や健康な人体に使っても悪臭を防ぐ効果があるので、長旅でも重宝する。
この話は聖職者には黙っておくことをおすすめするよ。
「神聖なる主神ルシルフルの御力を洗濯桶の代わりに!」
と、以前ものすごい剣幕で怒られたからな。

>>144
田畑を蝕む害虫を啄み、騒がしく夜明けを告げるのが小鳥の仕事というものだ。
ああ、しかし貴公、よく鳴くからといって炭鉱に連れていくのはおすすめしない。
私の場合、死んだ後も構わずこの調子で話し続けるだろうからな。
「そういえば私の肉体が死んでしばらく経つが、貴公らもそろそろかな?」
などと言い出した頃には、もはや全員手遅れというわけだ。

……実際、長く一人で旅を続けていると、ふと思う瞬間がある。
私はもう、既に死んでいるのではないか、と。
気付かぬうちに病に倒れ、ただ意識ばかりが漂っているのではないか、と。
だから、……いや、さすがに回りくどすぎるか、この言い方は。

貴公にとって、暖炉際で昔話を聴いた過去の時間は幸福な記憶となっているようだ。
同時に、貴公の祖母君にとっても、昔話を聴かせる時間は幸福なものだっただろう……と。
私が言いたかったのは、大体そのような内容さ。
語る物と聴く者、双方が揃わなければ、物語など消えゆくばかりだからな。 
無論、私も貴公には感謝しているとも。

146 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/24(Fri) 22:14
この先は亜人と異教徒と異邦人と異端者のスラムじゃ
入れば命はないぞ

147 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/27(Mon) 23:37
病の実態は様々だが、様々なりに法則はある。
蔓延するのも死んでいくのも、大概は貧しい者が先ということだ。
よって、私が都市に訪れた際には必ず貧民街の様子を見に行くことにしているのだが……。
……今宵はどうにも、霧が濃いな。

>>146
ならば貴公は、さしずめ冥府の番人というわけか。
死は穢れを呼び、穢れは疫病を呼び、疫病は死を呼んでくる。
繰り返す毎に勢いは増し、生者が死者へと変わる度、冥府の勢力は拡大する。
それを食い止めるのが、私の仕事の一つでな。
連れて帰りたい相手もないのに冥府下りなど、正直ぞっとしないがね。

さて貴公、番人殿。ご存知ならば聞かせてほしい。
奇妙な病の噂を聞いたり、見たりすることは?
さほど具体的なものでなくても構わんさ。
ただ、そうだな……いつ頃から出回り始めたか。
できれば、どうなるのかも分かるのならば知りたい。

ああ、止められようとも行かねばならん。
命はないと言われるほどの状況はさすがに稀だが、貧民街には慣れている。
血気盛んな瀉血治療の希望者も、二、三人も処置をすれば大概は落ち着くものだ。
私としては背後や物陰からではなく、一人ずつ整列してお越し頂きたいものだがね。

148 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/29(Wed) 01:39
人の姿を真似た魔物が街に紛れ込んでいるらしい
見つけ次第に捕らえて灰にしてしまおうではないか

149 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/01(Fri) 02:51

・貧民街調査
 連日、濃霧により視界不良。調査継続。
 所見――莓毒、焦紅熱と思しき患者を確認。祈祷、内服薬を処方。要経過観察。
 現時点では、疫病の大規模な流行が起きる危険性は低いか。
 暴漢、計四名。瀉血を施す。昏倒後、止血処置。治療費を徴収。依然として赤字。
 新たな情報、特別な収穫――なし。

・記録
 拍動性の疼痛、幻聴、幻視、■■■■■。
 そろそろだろう。

・・・・・・・・・・

……ああ。貴公、本当にいたのか。
すまない。無視をするつもりはなかったのだが。
少々……手記を書いていた。日課のようなものでな……。

>>148
ふむ、魔物か……差し当たって異論はない。
しかし貴公、一つ質問をさせてくれたまえよ。
かの魔物と人とを見分ける、確実な方法はあるのだろうな?
まさか“怪しげな者を捕縛し、抵抗した者や拷問して自白した者が魔物”か?
だとしたら、そのような知的極まりない手段に従うのは難しい。

無論、聡明なるお歴々が崇高な思想の元に命じられる内容に間違いはないとも。
しかし私のような愚物には、あまりにも難解すぎて理解不能でな。
おまけに私自身、見るからに不審な男という自覚ぐらいは持っている。
その鳥面を外して素顔を見せろなどと言われては困るのさ。

……そう怖い顔をするなよ、貴公。もし機嫌を損ねたのなら謝ろう。
詫びの代わりだ、一つ耳寄りな情報を教えて差し上げよう。
人に聞かれてはまずい内容なのでな、もう少しこちらへ寄ってくれ。……いいだろう。
これは誰も知らない秘密なのだが――鳥はな、犬に追い立てられると、逃げるのだ。
おまけに犬を昏倒させたりもする。丁度、今の私のようにな。
そういうわけだ。勉強になったろう? では、失礼。

150 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/02(Sat) 00:59
今回の霧も失敗ですね
向こう側の瘴気が滲むばかりで門は開かない失敗作です

151 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/03(Sun) 00:10
最近この辺りでガラの悪い奴らの集会があって治安が悪い感じ…

152 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/04(Mon) 23:20
 ――現在、私が置かれている状況を簡単にまとめると、こうなる。

・持病の状態が悪いので今すぐ宿に戻って休みたい。
・官憲に見つかったら恐らく捕まる。一巻の終わり。
・魔物に行き合ったら恐らく負ける。一巻の終わり。

 さて、ここで貴公に一つ、簡単な問題を解いてもらおうか。
 ここは土地勘のない異国の貧民街で、周辺は濃霧で視界が悪く、
 更に私は複雑な路地を人目や気配を避けて逃げ隠れしつつ歩いている。
 どうなると思う? 

>>150

 深い霧中を彷徨い続け、此岸と彼岸、現実と夢、あらゆる境が曖昧になる。
 私が彼らを目撃したのは、そんな時だった。

>「今回の霧も失敗ですね」
>「向こう側の瘴気が滲むばかりで門は開かない失敗作です」

 ……ああ、道を教えてくださいと言える雰囲気でないことは確かだな。
 もう少しよく観察させてもらうとしよう。……まず、身なりが良い。
 言葉遣いが整っており、この地方に特有の発音とは少々異なる訛りがある。
 見た目と雰囲気と発音と会話の内容、更にこんな霧の日に立ち話という状況。
 乏しい材料からなる判断で恐縮だが、これで善良な一般市民だったら驚きだ。

 彼らの会話の詳しい意味は分からないが、まあ大まかな推測ぐらいはできる。
 ――古来より、霧は異界に通じると囁かれる。魔物は異界より来るという。
 連中、神より固く禁じられた、異界との繋がりを持とうとしている。異端者か?
 魔物騒ぎとも無関係ではなかろう。ならば私の苦難も連中の責というわけだ。

 しかし、それを知ったところで何ができよう。
 官憲を昏倒させて逃げてきた不審な男がどこに訴え出るというのだ?
 今はひとまず、体力の回復を待つべきだろう。
 私は息を殺して、彼らが立ち去るのを待った。

153 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/04(Mon) 23:21
……霧が、少し薄くなったか。
これなら宿にも戻れそうだ。
散々な日だったな……。

>>151
集会か……現状、気味が悪いだけで特に被害はないと。
気になるのなら、冒険者ギルドに調査を依頼するのも良いかと思う。
貴公の懐が寂しければ、近隣住民と相談して費用を出し合っては如何かな。
どのような結果であれ、何も分からないよりは気が楽になるだろうさ。

以前に、こんな話を聞いたことがある。
夜な夜な人相の悪い連中が廃屋に集い、殺伐とした言葉が断片的に聞こえてくる。
これは悪党に違いないと通報を受け、衛兵たちが踏み込んでみれば、
なんと演劇趣味の素人集団が練習をしているだけだった、とな。
今回もそんな笑い話で済めば良いのだがね。

しかし……そうだな。今は、個人的に気になることがある。
その集会、いつ頃から目にするようになったものだろうか?
持病の状態にもよるが、私が様子を見に行ってもいい。
この街にはもうしばらく世話になるつもりだからな。
治安の悪化も、全くの他人事ではないというわけだ。

掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧
名前: E-mail(省略可)

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)