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■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■
- 1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
- ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。
【ルール】
1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
4.誹謗中傷などはスルーすること。
【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/
中世ファンタジー世界総合wiki
ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/
- 320 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/01(Wed) 09:25
- 高いとここわ〜い!
だから山のダンジョンは行けない!
- 321 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/07(Tue) 02:12
- 少し雨宿りをするつもりが、予想よりも時間がかかってしまったな。
待たせてすまない。色々あった。事の顛末は……機会があれば話すとしよう。
>>316
いると言えばいるが、いないと言えばいない。
……などと、回りくどくふざけている場合でもないな。
まず、何があったか手短に教えて頂けるか。私は薬師だ。
他に適切な者がいないようなら、私が診よう。
……ふむ。急に痛みを訴えて倒れたと。意識はあるな。
持病は? 直前に食べたものは分かるかな? ……なるほど。
顔色、脈拍、体温、痛みの位置、……よろしい、大体分かった。
安心したまえ、すぐに楽にしてさしあげよう。
……失礼、言葉選びが悪かったな。治るという意味だ。
さてと……ああ、最初に言った言葉の意味か?
私は正式に医者と名乗れる身分ではないが、疫病医の肩書きを持っている。
しかし疫病医というものは、資格・経歴・年齢不問、未経験者歓迎の仕事でな。
要は疫病を前にして逃げなければ、誰でも名乗れるというわけだ。
信頼のおける癒し手が必要なら、聖職者を求めた方がまだマシだろう。
そのまま鎮魂の祈りを捧げられる羽目になるかも知れないがね。
>>317
一理あるな。非武装の際に必要に迫られれば、私もそうするかも知れん。
だが、荷物の中には衝撃を与えたくないものや、壊れては困るものもある。
それらを除外すると、武器として使える内容物は意外と限られるのでは?
少し考えてみようか。
まず、薬や油などの瓶は割れたら困るだろう。除外だ。
着替え、天幕、水袋、ロープ……布や水は衝撃を吸収してしまうかな。
重さを確保する分には役立つだろうが、詰める位置には配慮が必要だ。
糧食、小鍋……まあ、これらは少し歪んだとしても使えるか。
後は……書類、貴重品類は荷物袋ではなく携帯袋で身につけるとして。
何よりの課題は、荷物袋そのものの耐久力だな。
革は頑丈だが、さすがに刃物で裂かれれば破れてしまう。
いかに素材が良くとも、長く使えば縫製が緩む場合もある。
私としては、やはり武器は武器で別に持つべきだと感じるね。
戦いの最中に旅の荷物がぶちまけられては大惨事だろう?
こういう技だ、作戦だと開き直ろうにも、武器がなければ格好もつかん。
- 322 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/07(Tue) 02:13
- もう五月か。ワフエルダの祝祭、俗に言う花祭りの時期だな。
農村部ならば、豊穣の女神ワフエルダに扮した娘の姿を見られるだろう。
彼女らは花冠を身につけて花を配り、道行くものに祝福を授けてくれる。
同時に、“善意による自発的なご支援”も求められるがね。
花と笑顔は無料だが、その後の愛想は有料というわけだ。
>>318
おや、それは気の毒に。貴公、まず座りたまえ。原因に心当たりは?
出血が始まってからの時間は? 痛みはあるかね?
日頃からよく出血するのなら、もう少し詳しく聞かせてほしい。
あるいは負傷した際、血が止まりづらいということは?
ふむ……さほど心配はいらないと思うが、ひとまず血を止めようか。
安心したまえ。薬草を鼻に詰め込むようなことはしないよ。
このような内部の止血に関しては、神聖術に頼ることが多い……私はね。
少し顔に触れさせて頂くよ。不快かも知れんが、我慢したまえ。
……これは聞いた話だが。
正教の総本山、神聖帝国の直轄地では、民も神聖術を扱えるのだという。
さすがに領地の全域に教育が行き届いているというわけもなかろうし、
術の行使には魔法の素養が必要と思われるが……それにしても羨ましい話だ。
それと引き換えに、かの国では医者が流行らぬという話も聞くがね……
……血は止まったな。再発するようなら、また来たまえ。
>>320
山頂でもなければ、高所にいるという実感は薄いように思うがね。
道中は険しい坂や鬱蒼とした木々の間をひたすら歩むばかりだよ。
だからこそ、不意に切り立った崖道や吊り橋が現れて肝を冷やすわけだが……
そのようなもの、不意に現れる落とし穴などと大差なかろう。
高所が恐ろしいのなら、貴公が真に避けるべきは塔だな。
塔というのは人の手によって建てられるものだろう?
どういうわけか、あの手の建築物は魔術師が好んで建てる傾向がある。
侵入者を阻む仕掛けも、魔術師の性格や叡智が反映された厄介なものが多い。
中には目に見えぬ床の上を歩まされるような、悪趣味なものもあってな……
……ああ、失礼。怯えさせる意図はなかった。本当だとも。
何にせよ、恐ろしいのなら無理に向かう必要はあるまい。
かく言う私にも恐ろしくてたまらないものはある。大金だ。
大金が恐ろしくなければ、高額報酬の依頼を次から次へと請けるのだがね。
- 323 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/08(Wed) 21:13
- ねえねえとりさん、なにかおはなししてー
ねむれないの
- 324 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/10(Fri) 02:10
- 東の街に竜が出て、大変な騒ぎになったという。
この竜の様子が奇妙だったそうでな。あちらこちらで噂になっているよ。
何でも、機嫌よく好きなものを挙げるだけ挙げて去っていったのだと……
……何故と聞かれてもな。私も知りたいよ、それは。
>>323
貴公、なかなかに豪胆だな。
私のような男が近くにいては、却って眠れなくなるのではないかな?
少なくとも、大概の大人はそのようなことを言うがね。
さて……お話か。そうだな……では、貴公のように勇敢な少年の話をしようか。
大昔……各国が戦争に明け暮れて、人々が苦しい生活を強いられていた頃。
ある貧しい少年が、神から天啓と奇跡の力を授けられたのだという。
その力で人々を助け、楽園を目指すようにと。
少年は言葉に従い、大陸各地を旅して様々な奇跡をもたらした。
その頃、大陸には貧しい子どもが大勢いた。
戦争や疫病で親を亡くした子、貧しさゆえ捨てられた子……
そのような子どもたちが少年の後についていった結果、
少年ひとりで始まった旅は、やがて数十名もの大所帯となったそうだ。
この大勢の子どもたちは、大陸各地に目撃証言が残されているそうなのだが……
彼らが最終的にどうなったのかは伝わっていない。
ある港町で目撃されたのを最後に、彼らは消息を絶ってしまったという。
騙されて奴隷商に売られてしまったのだという説もある。
乗った船が難破し、皆死んでしまったのだという説もある。
無事に大海原を乗り越え、新天地に子供ばかりの楽園を作ったとも囁かれる。
……そうであってほしいものだ。
……さて、そろそろ眠くなってきたのではないかな。
よく眠らねば、治るものも治らなくなる。今は休みたまえよ。
- 325 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/11(Sat) 15:10
- ,. 、
く r',ゝ
r' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,ゝー'、
| | 、 / ヽ.
| | く、` ヽ/ ∩ |
| とりさん > `> |
| | く´ , -'7 レ个ー─┐
| | `´ // / ー个ー─'7
| | // / _ | (
ゝ__________ノ // /'┤ |ヽv'⌒ヽ、ゝ
- 326 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/11(Sat) 17:10
- 野宿にはなかなか慣れんわい
- 327 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/12(Sun) 10:31
- マミーの包帯を引っ張ってよいではないかよいではないかしたい
- 328 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/13(Mon) 17:59
- 物欲がありすぎる者は結局全てを失いやすくなってしまうのだろうか
- 329 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/14(Tue) 22:14
- 誰かに頼らないのも強さだけど
頼る勇気も必要ですよね?
- 330 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/17(Fri) 03:20
- 世に魔物と呼ばれる存在は多いが、その基準や区分は曖昧だ。
中でも代表的な例が、精霊とも神獣とも呼ばれる一角獣。
蘇った死者とされることも、生まれながらの人種とも囁かれる吸血鬼。
そして、竜だろうな。
……竜といえば、噂に聞いた竜に会ったよ。
ほら、話したろう。好きな物を挙げていく竜の噂だよ。
つい先日のことなのだが――
>>325
……そうだな、少し変わった竜だったよ。
幼体だったのか、単にそういう個性の持ち主だったのか……
小柄で、表情が豊かでね。まあ、そういうこともあるだろうさ。
私も正真正銘の人間だが、人間らしい見た目かと言われれば返す言葉もない。
さて、竜に話を戻そうか。
かの竜は旅をして見聞を広げ、好ましく感じた物を人に伝えているそうだ。
その様子が実に楽しそうだったものでね。よく覚えているよ。
「旅の好物発見ドラゴンが旅の醍醐味を発表します」
「寄り道」「旅仲間」「お祭り」「旅の思い出を書き込む手記」
「正式名称が分からないあの人も」……と、他にも色々なものが好きだと。
竜と言えば、力強く恐ろしく、ゆえに美しいものと思っていた。
しかし、あの竜は実に親しみやすく愛らしかったな。
あの様子なら、今後も楽しく旅を続けていけることだろうさ。
>>326
それはそうだろうとも。
私も旅暮らしをして長いが、可能なら人里で夜を明かしたい。
野営と比べれば、安宿の藁の寝台でさえ楽園のように心地よく思えるよ。
たとえ廃墟であろうと、屋根と壁があるだけで大違いだ。
天幕も無いよりは遥かにマシだが、雨風を防ぐには少しばかり頼りない。
決して快適な環境ではないからこそ、人は知恵を絞るものだ。
野営地に適した場所を確保し、塩漬け肉はスープに加工する。
雨水の侵入を抑えるために、天幕の周辺に溝を掘る。
少しでも安心して夜を過ごすには何が必要なのか、皆よく考えている……。
……というわけでだ、貴公。
賊に魔物に獣に加え、そろそろ毒虫が恐ろしい頃だろう?
旅を更に快適にしたいのなら、虫除け薬を買っていくことをおすすめするよ。
野営の共に使うのなら香、道中も使うのならば軟膏がいいだろう。
無論、両方買っていってくれても構わんとも。
何しろ、虫はどこにでも出る。損はさせないと思うがね。
>>327
マミーというのは確か、古代の墳墓や霊廟に出るという魔物か。
かつて埋葬された貴人の成れの果てとも、
死してなお主君を守らんとする殉葬者とも言われるが……
貴公は、魔物に巻かれた包帯を……何だって?
『よいではないかよいではないかしたい』……?
……ああ、何かしらの俗語か隠語であることまでは分かる。
しかし、私もあらゆる文化を網羅しているわけではないのでね。
折角の機会だ、具体的にどのような意味か教えて頂けるだろうか?
……。
…………。
……なるほどな。
よく分かったと言うべきか、全く分からないと言うべきか……。
行為自体は理解したが……それを、乾涸びた死体と思しき魔物に……?
何故……いや、深淵を覗き込むような真似はやめておこうか。
深淵は至る所に口を開き、こちらを喰らう隙を伺っているものだ。
貴公も、自らの深淵に呑まれぬよう気をつけたまえよ。
・・・
む……本日も時間切れか。
あまりまとまった時間が取れずにいてな。すまない。
また改めて話すとしよう。それでは、失礼。
- 331 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/19(Sun) 20:02
- ワープしたければこの馬を使うといいよ!
その蹴りでどこまでも吹っ飛ばしてくれるから!
- 332 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/22(Wed) 04:09
- ……妙に雨が多いな。北部の雨季は南部よりも遅いと聞いていたのだが……。
致し方ない。しばらくは要塞跡で雨宿りとしようか。
そろそろ薬草の補充をしたいところなのだがね。
このような状態で森に入っても、泥濘に足をとられるばかりだ。
>>328
さて、どうかね。運命神の大鎌は気紛れに、容赦なく振るわれるものだ。
強欲だろうと無欲だろうと無差別に、奪われる時は奪われる。
それに、いずれ死を迎えれば、誰もが平等に全てを失うだろう?
……おや、不満かな。そのような話をしたいわけではないか。
では、もう少し真面目に考えるとしようか。
物欲に限った話ではないが、人には器というものがある。
いくら欲しがろうと、自らの器より多くは持てぬものだ。
集めたところで零れ落ち、無理に詰め込めば壊れてしまう。
察するに、貴公もそのような物語を見聞きしたのではないかな?
強欲の果てに自らの器以上のものを求め、破滅を迎える悪役。定番だ。
皆がそのような物語を求める。報いや理由を。納得のいく結末を。
かく言う私も、かつて神のご采配により多くを取り上げられた身でな。
失ったもの全てを取り戻すことはできずとも、
私にとって納得のいく結末を迎えに行くところだよ。
>>329
それを聞くということは、貴公、薬師の助力が必要かな?
安心したまえ。私はこう見えて情の深い男だ。
助けを求められれば、可能な範囲で応じるよ。
長話でも構わないとも。とりあえず話してみたまえ。
このような長雨では、私も貴公も、暫くここから動けんだろう。
他者に頼れぬ一人旅では、様々な状況を独力で乗り越える必要となる。
だが、より適した知識や技術の持ち主がいるなら、助け合う方が効率がいい。
海のことは漁師に、薬のことは薬師に任せておくのが賢明というものだ。
かく言う私も、肉体労働はできるだけ他人に頼りたくてな。
健康で屈強な旅人が居合わせてくれないものかと願っていたところだよ。
ああ、私と比べれば大概の人間は健康で屈強だからな。
相応の礼を用意すれば、道を塞ぐ瓦礫を撤去してくれるに違いない。
>>331
なんとも魅力的なお誘いだ。しかし、私は遠慮しておこう。
馬殿のご機嫌を損ねれば、たちまち冥府への一方通行となりそうだ。
町では馬に蹴られて重症となる例が意外と多くてな。時には死者も出る。
私は今後も、地道に歩いて目的地を目指すとするよ。
しかし、転移か……本当にそのようなことが可能なら便利なのだが。
遠く離れた土地から土地へ、普通の旅程では有り得ぬ速さで移動する――
ただし、移動した本人にも、何が起きてどこにいるのか全く分からない。
そういった不思議な話は、昔からあちらこちらで聞くよ。
馬に蹴られて、というのはさすがに初耳だがね。
奇妙な霧の中に迷い込んだ……というのが、比較的よく聞く例か。
……私も、奇妙な霧の中で妙な話を聞いたことがある。
いかにも怪しげな連中が、“向こう側”だの“門”だのと……。
まあ、いずれにせよ今は関係の無い話か。
不可思議な馬殿によろしく言っておいてくれたまえ。
- 333 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/22(Wed) 18:55
- 太りすぎのくせに逃げ足速すぎる食い逃げ常習犯の存在に悩んでいる…
- 334 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/25(Sat) 03:31
- あちらの草むらに、転々と小さな赤い実がなっているのが見えるかね。
いや、毒でも薬でもないさ。あれは食用になる。
生で食すには味気ないが、よく煮詰めてソースにするといい。肉が柔らかくなる。
干し肉の味に飽きたらやってみたまえ。数を集めるのは手間だがね。
>>333
お困りのようだな。私で良ければ相談に乗ろう。
そこまで特徴が判明しているということは……ふむ。
まず、街の複数の店舗が被害に遭っている状況と見た。
よもや食い逃げ常習犯と分かりきっている相手に食事を提供する筈もなし。
恐らく、その悪漢は短期間に複数の店を荒らし回り、
街に噂が広がりきる頃には次の街に移動していくだろう。
そうだな……詳しい人相書きは用意できるか?
できるなら、冒険者ギルドに協力を仰ぎたまえ。
何をするのかって? 冒険者に露店を開かせるのさ。
流れ者の露店ならば、油断して罠にかかる可能性がある。
後は食事を提供する前に、不意打ちでもして捕縛するだけだ。
……ああ、すまないが私自身は協力できない。
いかに美味そうな食事を用意しようと、店主が私では怪しすぎるだろう?
- 335 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/26(Sun) 22:36
- 物語では仮面キャラの素顔は美形というのが定番だが…(凝視)
- 336 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/05/29(Wed) 02:35
- 当然ながら、私も常にこの鳥面を装着しているわけではない。
清潔に保つ為の手入れも必要なら、香料を詰め直す必要もある。
無論、装着したままでは飲食も不可能だ。
……実は、嘴にパンを押し付けるのはやめるよう諭す機会が意外に多くてな。
殊に小さな子供が相手となると、どう説明したものかと考えることがあるよ。
>>335
定番の話をするのならば、注目すべき点は他にもあるのではないかな。
例えば、“善良で病弱な薬師”は大概、鳥男ではなく若い娘の役割だろう?
献身的な看病を施されるのなら、美女の手による方が嬉しいものだ。
そのまま主人公に恋でもして、物語に華を添えるまでがお約束だよ。
一方、私のような鳥男ではどうなるかと言えば……
目覚めるなり、私の姿を見て悲鳴を上げる患者が後を絶たん。
別に構わんさ。叫べるだけの元気が出たのなら何よりだ。
好奇であれ恐怖であれ、視線を向けられることには慣れている。
それで、貴公。観察した結果、目ぼしい収穫はあったかな?
実際のところ、私の素顔を知っている人間など、さほど珍しくもない。
生活を共にしていた師や兄弟子……それに冒険者仲間にも何人かいるな。
必要がなければ見せないが、必要があれば見せても構わない程度のものだ。
知りたいのなら、まずは地道に信頼関係を築きたまえ。
私としては、そのような価値はないと断言したいところだがね。
- 337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/30(Thu) 13:47
- なるほど。野鳥にエサをやってはならないという戒めですな!
- 338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/05/30(Thu) 18:41
- あなたが暗い小路を歩いていると後ろから足音が聞こえる
それは誰か?
お答え願おうか、そこな旅人殿
- 339 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/06/01(Sat) 04:12
- 深夜、早朝は音がよく響く。無人に等しい廃墟ならば尚のこと。
だが――雨風の激しい夜なら、話は別だ。
何事か起きたとしても、痕跡ごと掻き消されてしまうだろう。
>>337
クク、かも知れんな。私のような鳥では、特に。
人馴れしていて、すぐに懐く。おまけにお喋りときた。
みだりに餌付けしては、軒下に住み着いて毎日囀るようになるかも知れん。
何より問題なのは、得体の知れぬ病を患っていることだがね。
人里に疫病をもたらすものといえば、まず鼠と蚤の名が挙がるだろう。
その次に鳥だ。未知なる遠方から飛来し、災厄を運んでくるという。
――だが、そこから転じて、鳥に願いをかけることもある。
今ここにある災いを、どこか遠くに持ち去ってくれるように……と。
必要なら、貴公もこの野鳥に何か願いをかけていきたまえ。
私自身には特別な力など無かろうが、気持ちは軽くなるだろうさ。
より遠くまで飛べるよう、支援してやるのも縁起が良いかも知れんぞ。
先に申し上げた通り、住み着かない程度に加減して頂く必要はあるがね。
>>338
……何とも風変わりな趣向だな。
非常に残念なことだが、まず思い浮かぶのは、悪漢、ごろつきの類だ。
嘆かわしいことに、旅人から金を巻き上げようとする輩が後を絶たなくてな。
あまり近くに立たれると、剣に手を伸ばす習慣がついてしまったよ。
背後からこっそりと近づいて「だーれだ」と問いかける悪戯は、
親しい相手か子供の仕業にしておいて頂きたいものだ。
客や患者なら歓迎したいところだが――期待はできんな。
もしも客なら、呼びかけは『旅人殿』ではなく『薬師殿』になるだろうさ。
さて、貴公。どちら様かな?
叶うのなら、要件と真意を手短にお答え頂きたいのだがね。
ああ、念の為に言っておくが――私は少しばかり気が短い。
よくよく気をつけてくれたまえ。痛くされるのは嫌だろう?
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