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■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■

1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。

【ルール】
 1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
 2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
 3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
 4.誹謗中傷などはスルーすること。


【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
 ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/

中世ファンタジー世界総合wiki
 ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/

88 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/08(Tue) 01:25
こんな御時世でございますからな、生きるも金、死ぬも金
ここは一つこの免罪符を買いなされ

89 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/15(Tue) 19:55
傭兵募集中

90 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/16(Wed) 20:26
邪な存在を封じるお札を手に入れたら
いきなり身動きできなくなった!
俺が邪だと言うのか

91 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/18(Fri) 21:43
穢れた不死人が!不敬であろう!!

92 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/04/03(Sun) 15:17
気に入った!ワシの娘をオヌシの嫁にやろう!!

93 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/04/20(Wed) 09:45
あの戦士酒癖悪すぎて酒場で皆に迷惑かけるんだ

94 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/04/24(Sun) 00:07
故郷のお袋に…俺は最期まで勇敢だったと伝えてくれ…

95 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/06/06(Mon) 06:25
(もう少し待って欲しい。きっと顔を出すよ)

96 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/06/06(Mon) 23:25
仔山羊がどこかへ隠れてしまったんだ!
でも少し待ってれば

キッド(仔山羊)顔を出すよってな!!!

97 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/06/07(Tue) 16:14
行方知れずだった馬鹿みたいにでかい剣を背負った男が帰ってくるってよ!

金色ツンツン頭じゃない方のな!!


98 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/07/08(Fri) 13:12
100も行ってないスレを保守する理由は?

99 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/07/13(Wed) 07:39
そりゃ愛だよ愛!ラブ&ラブ!!

100 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/08/09(Tue) 21:20
削除予定日:9/7日

101 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/08/11(Thu) 01:37
まだまだ先やん

102 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/06(Tue) 00:58
泥土に足を取られて思うように歩くことができない。
それは味方の重装歩兵も、騎兵もそうだった。

人員・兵装ともにこちらが圧倒的に上回っていたが、
この悪路ではむしろ、相手方の(粗悪な装備の)軽装歩兵が身軽に動いた。

「用意!」

敵将官の掛け声が上がる。
頭に血が上って突出した連中はやっと我に帰るが、泥濘が生への歩みを封じた。
弓の引き絞る音がやがて来る運命を予感させた。

>>88
それは生きてる奴が買うものだろ?
俺にはもう遅すぎる。評価はもう終わっているよ。
ところで、獣の免罪は許されるのか?
いや、許されるはずもない。所詮は人でなしだ。そうだろ?

>>89
[風の精霊よ、我らを矢傷から護り給え]

矢の雨が俺達に降りかかる間際、雑音のような声が戦場に響く。

「まだ終わってねぇぞ」

痩せぎすの女が酷くしゃがれた声で叫んだ。
こいつも俺と同じ傭兵の一人だ。

「頭上は気にするな。このまま数で押し潰せ!」

オーッ!と我が軍から歓声が上がった。
この風の一吹きで一縷の望みが見えたのだ。
心折れかけた兵士たちの中に、半ば捨て鉢にも似た闘志が宿った。

彼女は魔法使いだった。
この女は一息にふたつの魔法を使える等と嘯いていたが、それは本当だったようだ。
今も吹き荒れる風が俺達を包み、また女は敵陣に火球を見舞っている。
どこかの王国の魔法士官くずれという売り込みもまんざら大嘘ではないらしい。

ちなみに俺は陣の端に居たためか、荒れ狂う風に運ばれた百の鏃が体の隅々にまで突き刺さっていた。

>>90
なんだ、蝦蟇の油売りの類か?
自分で自分を封じるなんて聞いたこともないが…どれ、取ってやる。

ペリ……

(!?)

(か、体が動かない……ッ!
 コイツ、まさかこれを狙っていたか!?)


(?ω?)ククク... <- 90


>>91
お前、貴族か?
どうせ俺が不死でなくたって、下賤だなんだと言うんだろうが……。

お会いできて光栄です。
ご機嫌いかがでしょうか?
我が命既に尽きたるとも、どうか友の仇を取るまでの猶予をお与え下さい。
さようなら。良い一日を。

……だめだ、この風体でやっても一層胡散臭い。

103 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/06(Tue) 01:05
>>92
俺が近隣に巣食う妖魔の討伐から返ると、何故か依頼人に気に入られ、縁談の運びとなっていた。

「さあさ、娘よ。挨拶を」

依頼人に促され、家の奥からブルネットで背の高い女がしずしずと歩いてくる。

「私はアデラ。グラーフシュトレム家の長女でございます」

やや低いが艶のある声だ。仕立てのいいドレスを纏ったアデラは深々と礼をした。

「なかなかの器量でございましょう?ただこの娘、少々お転婆でしてな。何度か縁に恵まれたのですが上手くいかず…。
 しかし貴方程の勇者であればこのアデラもきっと落ち着くと思っているのです。
 な? そうだよな?アデラな?」

しばしの沈黙。
そしてアデラは口を開いた。

「……父上。もうこのような嘘で固めた縁談などご免です。勇者殿にも申し訳が立ちません」

静かに、だが固い意志を込めた物言いはどこか武人めいて居る。

「馬鹿な、何を言う娘よ!」

狼狽する依頼人を横目にアデラは続けた。

「私は子を宿せぬ体。過去の破談はこの故。なまじ名家の誇りが父の眼を曇らせ、この事実に目を向けぬのです」

「グラーフシュトレムが跡継ぎを残せぬ等と……!」

「ふん。父上、そこまで家の存続がお望みならもう一子おつくりなされ」

アデラはドレスを脱ぎ棄てると、身軽な旅装となっていた。

「勇者殿、この度はとんだ茶番に巻き込んでしまい失礼した。
 今の今まで父上の心変わりを期待してきたが、それもここで終わりにしようと思う。
 そうそう、仕事の報酬にはこの騒動のぶんも上乗せしてある。では!」

指笛で黒馬レイヴンを呼ぶとアデラは何処かへ去った。
余談だがグラーフシュトレム夫妻は高齢ながらもう一子を生み育て家を存続している。

……まあ、他に言う事は何もない。

>>93
木製の空ジョッキが散乱する中、その隙間を縫って大柄の男も何人か伸びている。
酔っ払いの喧嘩の跡だ。
今夜の勝者はカウンターに突っ伏して寝ている奴らしい。

「もう店じまいだってのに、どうにも暴れてかなわん。
 誰かアイツを外に放り出してくれ!」

髭面のマスターが心底疲れた表情で嘆いた。
居合わせた客や腕自慢も先だっての大暴れを見てか腰が引けているようだ。

騒ぎを聞いて駆け付けた俺だったが、ここで恩を売るのも悪くはないか。
俺はつかつかとカウンターの客に近寄る。

艶やかな銀髪にしなやかな体躯。

女か?

とにかく、俺はそいつの腕を掴んだ。
ぐいと引くがビクともしない。まるで大岩を相手にしているようだ。
一体どんな顔をしているのかと覗いてみると、白く整った目元を、赤く泣き腫らしている。

「……えらく懐かしい匂いがするな」

女は蒼く胡乱な目を俺に向けると、ニヤリと笑った。
この女の名を青銀のブラウという。
青銀は、俺の求める獣の名だった。

>>94
大風が吹いて文字通り、勝負の風向きは変わったぞ。
矢雨は降ってこない。戦場での幸運は誇れ。お前の神に感謝しろ。
お前の最期はまだだ。そうだな?

それに、最期の後がまだ続くこともあるんだ。
そうなれば自分で話しに行けるな。
もっともそれが幸運かどうかはわからんがな。
もしその機会があったら、お前はどうする?
正しく死ぬか?

それとも……

104 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/06(Tue) 01:06
(残りは次回だ。また来る)

105 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/07(Wed) 00:55
因果の糸車がぐるりぐるりと廻るのを感じるよ
そう遠くない将来、君の物語には一区切りの幕が下りるだろう
赤錆びた屍が何を得て何を失うのか見届けさせておくれ

106 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/09/07(Wed) 01:07
>>96
叢からまろび出た顔は、仔山羊のような愛嬌は微塵もなく、おまけに生気もなかった。

「こんな面で悪かったな」

やや驚いた様子の依頼主を横目に、硬直した表情と焦点の合わぬ眼を悟られぬよう深くフードを被る。山羊の子を小脇に抱えながら。

「迷子はこの通り捕まえたぞ。あとはラジカルドリーマーズ農場に届ければ依頼完了だな」

陽光を浴び黄金に輝く白い体毛を見ながら依頼主は頷く。

「帰るぞキッド。このお転婆め」

>>97
そう。興味ないね。

……いや、無くはないね。
俺も片腕を仕込みの義手にしようと技師に見てもらったことがある。
結局、何度腕を切り落としても元の形に戻っちまうんで頓挫したがね。

英雄は帰り、伝説は続く……か。

>>98「誰だ」

振り返るも返答はなく、静けさだけが残った。
妙は妙だ。
ここ暫く俺の背中を見つめる目がある。
当初は教会の追手と思ったが、連中はここまで穏便ではない。
旅から旅の道すがら、襲う機会は幾度もあったのだから。

でなければ誰だ。何のためだ。

俺は歩き出す。決して見えないが、確かに在る気配を感じながら。

>>99
「あれもラブ。これもラブ。
 貴方、これまで自分は愛されることがなかったと、そう思っているでしょう。
 これから自分が誰かを愛すことはないのだと、そう思っているのでしょう。
 ですがそれは当然のことなのです」

胡乱な易者が俺の前に立ちはだかる。
俺の壊滅的な顔面を見て壊滅的な人生を送ってきたと確信したのだろうか。

「貴方、まず自分を愛しなさい。自分が愛せるような自分で在りなさい。
 その様になることがまず最初の一歩」

俺は砂と灰で崩れかけた掌をじっと見た。
抱く感情は失望、落胆、焦り、そして怒り。
そこに愛はなかった。愛することはなかった。

「ラブは貴方が育て、また心通じ合う者と共に育むもの。
 どうか心だけは切らさぬように」

はたと気づくと、易者は影も形もなく消えていた。
あの男は夢か幻か。
不死人は眠らぬが、ただ呆然と物思いに耽ることもあった。
消えゆく記憶を必死に手繰り寄せるように深く、深く……。

「あれもラブ……これもラブ……」

易者はいつの間にか俺の背後に回り込んでいた。

>>100, 101
「削除ヲ 執行シマス」

千年モノのストーンゴーレムが、得物の手斧を薙いだ。
俺は僅かに体を反るが、刃は首を深々と切り裂き、残るは首皮一枚。

だがこれでいい。これがいい。不死の身躱しに用はない。

俺は構わず身体を捻り力の溜めを作ると一気にそれを放出する。
錆び剣は狙い過たずゴーレム頭部の魔晶石を粉砕した。

「ああっ、貴重なコアが……いえ、この際仕方ありません」

今回の依頼人、遺跡調査の学者が独りごちる。
先程から古い羊皮紙とにらめっこしているが、あれはこの遺跡の地図のようだ。

「ねぇねぇ、アンタ今、首をばっさりいかれなかった?」

「無傷だ」

別の護衛に先程のことを突かれるが誤魔化しておく。
赤髪の若い冒険者だが周囲のことをよく観察している。
少し落ち着きがないのが難点だが。

「なぇねぇ学者先生、遺跡の最奥ってもっとかかるの?もう結構奥まで来たけど」

「うーん、この地図によると……直線距離であと1kmくらいですかね」

「まだまだ先やん!」

先日の地震で露出した遺跡だったが、各所に配置されたゴーレムの数が異常だ。
俺達護衛チームはややうんざりしながら、気を取り直した。

107 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/07(Wed) 06:54
ポエマーですか?

108 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/09/29(Thu) 20:48
見覚えのある面々だな
まさか生きていたとは

109 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/13(Thu) 20:55
君には勇者になる素質がある

110 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/10/14(Fri) 07:39
血なまぐさい赤ずきんちゃんだな!

111 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/11/29(Tue) 06:30
知っているか、人は皆獣なんだぜ

112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/03(Sat) 00:54
誰もいないの?

113 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/12/05(Mon) 22:36
獣は、まず見張りの弩弓兵2名殺害して樹に吊るした。
鬱蒼とした森が天蓋となり月光から死を隠した。
隔番に向かった若輩兵は、血の滴る先を見上げたときその喉を裂かれた。

次に本隊が地に塗れ、輜重の野営地が襲われたのが恐らく最後だった。

>>107
オ 俺は、ついていけるだろうか

サ 災厄(獣)のない世界のスピードに

レ レブナント

>>112
何かに駆られるように、追い立てられるように現れる者もいるぜ。
例えばお前の目の前にな。
身体が、上手く動かないのだ。
ひどく冷えて、末端は悴むように感覚がない。

おれの手をにぎってみるか?
不器用にこねた粘土のようだろう。
けさはこれにしもが降りた。

……おまえの手はあたたかいな
ひふいちまいをへだてて あつい ちしおがめぐるのを かんじる
このうすいまくが やぶれて あふれでるものだけが
おれを あたためるのだ

【幽鬼レヴナント が 一体 でた】

>>108
いつからだ?
いつから みている?
おれは 
ずっと 
いたぞ
もはや いきてはいないが
ずっと さいごを みたいと ねがっていた

>>109
ゆうしゃは いつも みいだされて ばかりだ
そのひとだけで ゆうしゃになったものは いない
おまえは おそかったんだよ
いまさら おそい
みろ
この つちけ いろの もうじゃを

>>110
さいしょは いろなんて なかった
かえりちが つくと あらっても あらっても こべりついて とれない
しばらくたつと いろがくろく かわって こわばる

かえりちまみれで ぎるどに はいることはできなかった
だから はじめから あかいずきんを まとうように なった
これで すこしなら ごまかせる だろう

だが はながきくやつは どこにでも いる
おまえの ように

>>111
おれは けもののように いきてきた
なかまたちも そうあった
だから おまえのことばには どうい しかない

けものが けものを ころす なんて よくあること だろ
くうために まもるために もてあそぶために ころす
だから おれが やつを ころすのは とても ありきたりなことだな?

114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/11(Sun) 20:21
オレタチは伝説になる事を目指して冒険してるんだ

115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/12/13(Tue) 07:30
どれ、拙者がこのれぶなんとなる面妖な化生を調伏成仏してしんぜよう
いざ参る!!

116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/02/08(Wed) 07:39
エビ好きに悪いやつはいねぇ!

117 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/05(Sun) 22:04
(レヴナントは花粉の異常な蔓延によって四肢を動かすことができない。
 土人形に粘膜はなかったが、なぜだ?
 瞳からは絶え間なく水が溢れ、鼻腔からは絶え間なく水が溢れた。
 瞼は勝手に閉じることはないから、左手の指を添えた。
 別の穴は右の親指と人差し指で器用に塞いだ。
 
 おそらくだが、次に赤錆の、身体の強張りが解かれるのは……七日以内の、いつか。

 ちなみに口は開けたままにした。
 呼吸を失って久しいが、息苦しい気がして)

118 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/06(Mon) 20:27
こんなところに不死身になれるマジックアイテムが!!

119 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/13(Mon) 00:20
>>114
新人冒険者の言葉を、俺は虚ろな顔で聞き流した。
俺の記憶は、古く、さして重要でないものから消えていた。
だがそれでも、未だ残るものはあった。
俺に夢はなかったが、仲間はそうでなかったことを覚えていた。
俺は槍を振り回したが、彼は抜け目なく知略を巡らしていたことを覚えていた。

「鷲の嘴」は国境の会戦で軍功を挙げた。
地方の小さな領地に封ぜられ、これからより大きな軍制を整えようとしていた。
曰く、これを足掛かりに、我々はひとつの国を作るのだと。団を率いる彼が、一国の王になるのだと。

だが、任地に戻る者は誰もいなかった。
月夜の晩に、誰かの夢は潰えたのだ。

俺は彼の夢を継ぐべきだったろうか。
いや、それはできなかった。
彼と仲間たちをその場に残し、俺だけがあそこを立ち去ることはできなかった。
だからこれは正しい選択なのだと。
何度も思考は逡巡する。
何度も何度も。

俺はこの話を誰にもしたことがなかった。
これからも、することはない。

>>115
何かの間違いじゃないか。
俺は冒険者ギルド所属の冒険者だ。

――実際には言わなかった言葉。

あいつはレヴナントを知って得物を抜いた。
俺の立場がどうあれ、不死者をこのままにはしておかぬだろうと思った。

アンデッドを許さない修道会の方が、俺よりも俺たちを知っている。
奴らは、少なくとも3体のレヴナントを把握していた。

1つ目。
ヘンリエッタ・バスカヴィル
のろいの魔犬を殺す者。

2つ目。
イザベル・ブル。
ジェヴォーダンの獣を殺す者。

3つ目。
ブランシェ・ラ・ルイユ。
青銀の巨狼を殺す者。

1つ目と2つ目はもういない。
だがラ・ルイユ(赤錆)は未だここにいる。

俺は赤錆びた剣の柄をゆっくりと握ると、異国の剣士にその切っ先を向けた。
その手は僅かに震えている。

恐怖はない。
呼吸すらない。
あるのは魂をすら底冷えさせる凍えだけ。

俺は何も言わなかった。
コイフの奥からギラついた視線を剣士に送った。

これは狩りだ。

生き血だけが、俺の魂の暖となる。
凍え切ってしまえばきっと正気を失い、絶望の内に果てるだろう。
かつてヘンリエッタ・バスカヴィルがそうであったように。

120 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/03/13(Mon) 00:21
>>116
「…へっ、ざまぁねえな」
「勘違いした小悪党には、相応しい最後ってわけだ」

「…なあ、お前、助けてくれよ」
「俺は、呪われたくない。死ぬのはいい、だけど」
「今度こそ、真っ当に産まれたいんだよ…」
「なあ、お願いだから…」
「…」


「糞喰い」に侵入されました!


赤黒い異形の鎧が、俺を穢しにやってくる。
奴の目には、俺の魂がまだ清浄に見えるのだろうか。
俺の目には、この赤錆と灰の体は、奴の纏う呪いとまるで変わらぬように思える。

…カニ好きには、いい奴しかいねぇ

俺はゆでカニを口に含むと半身に構えた。
これで、どちらが斃れるべきなのかは明らかだった。

>>118
死ななければ、それは不死だ。
だがどんな形でそれが実現されるのかが重要なのではないか、と俺は思った。

例えば意志を奪われたり、肉体の苦痛を取り除くことはできなかったり、
逆に肉体を失い家族や友人との絆を絶たれたり、
不死であることを公言できずに孤独に打ちひしがれたり……

いや、それでも今よりはマシだと思うのであれば、今ここで終わるよりはと思うのであれば、使ってしまうだろう。
俺がそうだったみたいに。

「なぁ、誰かそれを使わないのか?」

今回のダンジョン・アタックの仲間たちが嬉しそうな顔をしている中、俺は言ったが、結局誰もそれを使わなかった。
効果の確認のために、使った奴を一度殺してみようとする人間がいるかもしれないからだ。
結局、そのマジックアイテムは魔法ギルドに売却することにした。

いい値で売れたよ。
一番いい選択だとも思った。

俺は川縁にひとり座って、先ほどの祝勝会で胃に入れてしまった食べ物を中から取り出している。
そうしないと、これらは俺の体にずっと残る。
そのうち腐って嫌な臭いを放つ。


121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/13(Mon) 07:36
一匹狼と思いきや時には群れるか赤錆よ

122 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 21:30
武器屋で欲しい武器を見付けたが、金がたりねぇ

123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/05(Mon) 21:39
こんな良い天気の日は、昼寝もいいよな

ZZZ…(一時間後)

あちっ!顔がヒリヒリする…日焼けしちまった

124 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/06(Tue) 18:03
赤胴…赤胴鈴之助?

125 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/06/13(Tue) 22:44
>>121
不死は死なぬだけだ。
身体の無理は利くが、仇の行方を探るのには向かない。
俺はしばらく身一つで各地を流浪したがすぐに頭を抱えた。
この大陸は俺には広すぎる。

俺には多くの眼と足が必要だった。
だから各地で名を売り恩を売り、獣の足跡を見返りに求めた。

……無宿人ばかりの冒険者という仕事はいかにも俺向きだったよ。

>>122
ショーケースの武器を眺める122を後目に、俺は仕事の張り紙をひとつ、酒場の主人に手渡した。
冒険者の宿には無数の依頼が張り紙として掲示してある。
金が無ければ稼げばいいのだ。

「おう、請けてくれるか。 薬草の運搬依頼でな、早馬で頼む」

俺は薬草の入ったバスケットを受け取り厩に急ぐと、鐙に足を掛けて栗毛の背中にひょいと飛び乗った。

「手付はねぇが急ぎの仕事だ、払いはいい。金は向こうで荷と交換だそうd」

瞬間。
馬は嘶き、俺は振り落とされる。

「いやあんた……馬に乗れねぇのにこの依頼を持ってきたのかい?」

何度目かの試行のあと、主人が呆れたように言った。
俺も忘れていたのだが、生物は不死を恐れる。野生に近いものほど強く。

雨が降ってきた。
俺は地面に叩きつけられたまま、天を仰ぐしかなかった。

ざっ。

その足音に振り返る俺と主人の目線の先には不敵な笑みを浮かべた122が立っていた。

「よし。金に飢えてる冒険者なら歓迎だ。……馬には乗れるな?」

>>123
思考が取り留めもなく溢れるときがある。
頭の中で思い出が無限に繰り返す時がある。
レヴナントは眠ることができないから、俺は、それが不死にとっての夢見だと思っている。

ふとした瞬間にそれは訪れる。
独りで動かずにいると、時には半日、時には一昼夜、時にはもっと、それが続くときがある。

夏の、ひどく日差しの強い白昼、俺は俺が揺らめく太陽をじっと覗き込んでいることに気づいた。
こうなったのはおそらく昨日の月がいやに大きく見えたからだ。

なぁ、俺は日焼けなんて起こさなかった。
その代わり、目と顔が乾燥でひび割れていた。旱魃の田畑を見たことがあるか?
街中に入る前に気が付いてよかったよ。

>>124
神出鬼没の盗賊団「オーガ・フェイス」。
その中でもスキアポデスを名乗る魔術師は強酸の雲を操ることで有名だった。
どんなに凄腕の用心棒を雇っても、剣先がそいつに届く前に武器ごとドロドロに溶かしてしまうという。

だが物事には相性ってものがあるだろう。

奴と対峙したのはちょっとした宝物殿の護衛をやったときだ。
奴が俺に杖を向けてなにがしかを唱えたのは分かった。
俺は全身が蕩けていくのを感じたが、そのまま奴の前に突進した。
奴は動揺したのか、もう一度、目の前の俺に向けてアッシド・クラウドを撃ったんだ。

つまり俺の中に、奴の一部が溶けて混じったってことだ。

(「赤錆レヴナント 一本足の魔人」より)


126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/19(Mon) 21:35
俺が装備してる銅の剣がみすぼらしいと思わないか?

127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/23(Fri) 00:03
蛮族も異教徒も亜人も恐るに足らん!

128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/08/06(Sun) 22:12
この剣こそ
宝剣の紛い物の偽物の廉価版を見様見真似で作った…

一周回って普通の切れ味の普通の剣だ!

129 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2023/09/12(Tue) 21:47
>>126
嫌味かお前……。
どう見ても俺の得物の方がみすぼらしいだろうが。
錆ついて抜くことすらできないんだぞ。
持って歩くには異様過ぎるが……まあ、目印には分かり易い。
俺の名が売れた今となっては。

「貴様、赤錆だな」

声に棘がある。
俺に誰何するのは仕事の依頼か、俺が仕事の対象か、どちらかだ。

>>127
俺達を殺すのは過信だ、冒険者。
いつだってそうだったじゃないか……。

ランディア国境の小競り合いで、蛮族が持ち出した光の矢は城塞ごと俺の魂を焼いた。
修道会のお歴々は、死にぞこないが街を闊歩するのを許さない。
獣人は……アケルナルに向かうという情報を流したのは他でもない、あの獣自身だった。

この街道をずっといくと、月のよく見える丘がある。
そこで会う約束をしたよ。
次の満月の夜に。

>>128
一周回っていないのではないか。赤錆は訝しんだ。
そも宝剣の贋作の贋作、そのレプリカなのだから。
似せれば相応の剣としかならぬのだから。

だがお前がその剣を持って名を馳せば、一周回って宝剣となる。
英雄の佩いた一振りとなって。

(この間0.1秒)

「ああ、いいんじゃないか」

俺はなぜかやや気恥ずかしくなって、言葉を濁した。


130 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/13(Wed) 22:02
ダンジョンにある宝箱の中身を窃盗してはいけない

131 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/14(Thu) 03:32
赤錆って傭兵が最近有名だが
黒錆とか青錆も居るんじゃないかって噂だぜ!

132 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/09/14(Thu) 20:45
狩りは得意か?

133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/10/17(Tue) 02:11
おのれ赤錆、父上の仇よ!!
ここで我が剣の錆にしてやる!!

134 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/10/30(Mon) 02:32
 どこにでもあるような廃村。ありふれた廃屋。
 これは、あなたがそんな場所を訪れた夜のことだ。

 扉を開いたあなたは、まず鼻をつく鉄錆の匂いに気が付くかも知れない。
 足元を見たのなら、暗い色の液体で満たされた水盆を目にしたかも知れない。
 しかし、あなたが何か行動を起こすよりも先に、語りかけてくる声があるだろう。

「……おや。
 まさかこんな時間に、こんなところで人の姿を見ようとは。
 貴公、すまないな。見苦しいものを見せるつもりはなかったのだが」

 声の方向には、黒衣と鳥に似た形状の仮面を身につけた人物が座している。
 表情や視線は伺えないものの、声音は至って平静だ。

「私は旅の薬師。人にはジャックと呼ばれている。
 ご覧の通り平凡で、至って善良な旅の者だよ」

名前:ジャックドウ
年齢:27歳
性別:男
身長:173cm
体重:60kg
種族:人間
職業:薬師/剣士
属性:無
性格:冗談や回りくどい言い回しを好む
利き手:右
魔法:治癒・防護などの補助系統を扱える他、戦闘の役には立たない魔法を少し
特技:植物の鑑別、調薬
装備品:鳥の仮面、フード付きの黒い外套、細剣、短剣、手袋、帽子
所持品:木製の大きな薬箱、ワンド
容姿の特徴・風貌:全体に細身。髪や素肌の露出は一切ない。
鳥のような仮面で顔全体を覆い、頭部を丸ごと隠す形でフードを被り、その上から更に帽子を乗せた珍妙な装い。
趣味:民間療法の収集・実践、記録
将来の夢(目標):持病の完治
簡単なキャラ解説:
各地の医術を学んでは自分の体で実験を繰り返している病身の放浪者。
調薬に関する知識・技術を持ち、冒険者として収入を得る傍らで薬草類の採集を行っている。


 あなたは何かしらの行動を起こしてもいいし、何もしなくてもいい。
 何にせよ、彼は今後しばらく近隣に留まり、概ね七日に一度を目安に姿を現すだろう。

135 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/10/30(Mon) 02:33
……ああ、そうだ。貴公らに一つ、頼みがある。
あまり私に近寄りすぎぬように。厄介な病を患っている。
これまで人に伝染したことはないようだが……
貴公とて、一人目として数えられたくはなかろうよ。それに私も心が痛む。

>>132
まさか。私ほど獣狩りに向かぬ人間もそうそうおるまい。
夢見ることなく、慈悲深く、血を忌避する。
優れた狩人の、およそ対極に位置する者と言えるだろう。

……だが、何事にも例外というものはある。
ただの一種のみ、私にも得意な獣がいるのさ。
何、そう珍しい獣ではない。
ちょうど貴公の目の前にもいるだろう?

連中ならば、私は急所をよく知っている。
苦しませることなく、迅速に狩りを遂行できるだろう。
血を流さずに済むのなら、それに越したことはないがね。

>>133
そうか、ここで……いや待て、ここでか?
その、なんだ……貴公、盛り上がっているところすまない。
私は赤錆なる人物とはまるで無関係の者なのだが……。

ああ……もしや、匂いで勘違いでもさせたかね。
この場に漂う匂いは錆ではない。ただの血の匂いだ。
なお匂いの元はこちらの水盆に入った生血だ。事件性は一切ない。
心配せずとも、すぐに処分する心算ゆえ気にするな。

……ということで、状況は理解できたろう。
貴公、ひとまずは安心して剣を納めたまえよ。
お目当ての人物も、そのうち現れるだろうさ。

136 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/10/31(Tue) 02:13
黒き死の病は悪しき怨霊が原因に間違いありませぬ
貴殿方も足繁く教会へ礼拝しなされ
我らの祈りを神々も必ずや聞き届けて下さることであろう

お布施も忘れてはなりませぬぞ
喜捨を渋るバチ当たりな俗世者は福音を受けられませんぞ!

137 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/11/03(Fri) 01:31
長らく、黒死病は不治の病と言われてきた……だが今は違う!
……などと、力強く断言できたら良いのだがね。
灰であれ黒であれ、死の病を克服する道は遠く険しいようだ。

>>136
……ほう、なるほどな? 素晴らしいよ。感動した。
こちらの教区の司教殿は随分と慈悲深く啓蒙的で動物愛護の意識がお強いようだ。
だが専門家として一つ言わせてもらうと、豚に法衣を着せるのは感心しない。衛生的にな。

人とよく似た品種の豚を飼うのが昨今の流行のようだが、見分けるのは容易だ。
人の身なれば、法衣を纏い神の名のもとに金儲けなど――
それも不安を煽って集金せしめようなどという、賎しい真似ができようはずもない。
しかし、豚とは泥にて身を清め、残飯に鼻を突っ込んで漁る生き物だからな。
豚であることは決して罪ではなかろうが、人間基準の品性を求めるのは酷というものだ。

しかし貴公、親愛なる哀れな豚畜生猊下、ご存知かな?
寵愛されし家畜の役目は、特別な晩餐として供されること。
存分に肥えた後、貴公は主人からどのような献身を要求されるものだろうかね。
私としては、今のうちに本気で祈ってみることをおすすめするよ。
家畜に神はいないなどと宣う不届き者もいるようだが、私は差別主義者ではないのでね。
一心に祈れば、あるいは神々のご高配により人に変えて頂けるかも知れん。

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