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【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】総合【質雑スレッド】 -E-

202 名前:カガリ・ユラ・アスハ ◆o/ozwmLo 投稿日:2021/11/24(Wed) 00:41

>>186
『オーブに連邦攻めて来た後、連邦のMSの廃材使って家建てた。』

――――そんな連絡を貰い、謎かけでもされているような気分になった私は、
思い切ってその家を見に行ってみた。オノゴロ島の外れにある小高い丘の上に建てたらしい。

私は車のハンドルを握り、アクセルを踏み込んで海岸線を颯爽と走らせた。


寒い時期とはいえ、オーブは一年中暖かい南国だ、海面も強い日差しに比例して
ギラギラと輝いて見える。窓から吹き込む潮風の香りを深く吸い込み、久々の休みを感じ取っていた。

廃材を使って家を建てる・・・というのはよくある話だが、モビルスーツを使って
そこを家としてリノベーションするとは・・・ひいては地球が抱える環境問題に応用出来るのではないか?

そう考え視察も兼ねて名無しの家に向かっていた。


最近知ったのだがロハス工学というものがあるそうだ。
現在の様な食糧生産や工業生産は2050年頃には不可能になる、と予測されているんだ。
地球の環境汚染が進み人の健康被害、生物の絶滅などで生態系に多大な影響が出たり、
著しい人口減少で手が回らなくなる、とのことでな。


今後我々は「新しい生き方」を構築して行かなければならない。
そのための科学技術、それがロハス工学なのだが、そこに通づる生き方なのではないか。


―――――っと、ナビが示したのはこの辺りだな。

車内に搭載されたナビゲーションが目的地周辺に到着した事を告げた。

周りには農村地区といった感じで、大規模な田んぼや畑が広がっていた。

シートベルトを外し、ドアを開け外に出ると恐らく名無しが教えてくれた小高い丘が見え私は歩き出す。

足元が大きく砕かれた砂利の様な石の上を歩き、坂道を登ると少し変わった
要塞の様な鈍重な鉄板で囲まれた一軒の家を見つけた。


家の裏手にはなぜか白い煙が立っている。
風下に居た私の所にその煙が近づいてきたが匂いはしない、だが若干湿り気のある煙で、
これは・・・・

『ビームサーベルの排熱機関は風呂や農業用の発電に。』

背後から人の気配がし、一瞬身構えたが声の主が名無しであることは容易に分かった。


「やあ、はじめまして。私がカガリ・ユラ・アスハだ。廃棄されるMSを再利用した名無しだな?
 今日は此処へ誘ってくれてありがとう、非常に興味深い実例だ・・・感謝する。」


―――名無しと固い握手を交わし、どこをどのようにリサイクルしているのか説明を受けた。


「家の強度とかどうなんだ?設計図を見る限りは建築基準を満たしてはいるようだが?」


『家自体は廃材を溶接したと言え、MSの装甲だからな。ちょっとの地震や強風じゃ崩れんぞ。』


成程な・・・ちょっと不謹慎だがこの建物がオーブ攻防戦の時に立っていたら
様々な実証が得られたかも知れないな。いや、本当にそうなることは望んでないぞ!

しかし、ビームサーベルを発電に利用するとは目から鱗だな・・・発想の転換凄いと思う!
凝り固まった思考ではやはり良いアイディアなんて生まれないしな!見習わせて貰うぞ!


『今は2本目のビームサーベル使って戦争時に周辺の奴らが入れるシェルター作りだ。』

ほう、これはまた発想がいいな。さっきも言ったがもう2度と希望はしないが、
人命を守るシェルターを作るのは賛成だ、戦争だけではなく自然災害などにも利用できる。
その構想図とかあるのか?ちょっと見せて欲しいんだが・・・。


それと、ちょっと質問なんだが、ビームサーベルだっていつまでも使い続けられないだろ?
これの充電電源はどうなっているんだ?ソーラーパネルとか地熱発電を利用するのか?
あと、この家の外壁はどのように加工するんだ?


ふっふふ、今日は休日だからな、じっくりしっかり聞かせて貰うからな、覚悟しろよ!!



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