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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五

88 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/26(Sat) 20:51
>>84(柚葉さん)

>それではつまり、白夜様が預かっていた御命は既にご本人の許に還っていたのですね。

「うん、それが分かったことが何より嬉しかったよ〜。
 わたしが風蘭くんを守っていたつもりだったけれど、もう彼は自分で生きていく心が甦っていたん
 だね〜。
 ね〜、風蘭くん。」

「…だが、今自分の胸に聞いてみて納得できるのは君が戻ってきてくれて、今傍にいてくれるからだ。」

>答えとは、そして幸せとは、案外近くにあるものなのだなと思います。
>問題は、それにいつ気が付くかという事なのですね。

「本当に今しがたようやく気付けた。
 白夜がいてくれて、そしてまた、あなた達白夜の友人たちがわたしを叱ってくれたから。
 恥ずかしい話だが、今はじめてわたしは自分の気持ちと向き合うことができている。
 あなたたちに感謝せねばならない…。」

>重い過去と、そこから来る悔恨と自責の念から逃れたい一心で走り続けていた故に見えていなかったものが
>白夜様の声に耳を傾け、手を取る事で初めて見えたのですね。

「もう、風蘭くんったら〜。
 それなら、今こうして手を取ったその意味、分かってくれるよね?
 もう目をそらさずに言ってくれるかな?」

>男心も、女心も、いえ、心そのものはなかなか理解し難いものですね。
>時としてそれは、本人でさえ分からぬものですから。

「風蘭くんの『男心』を聞かせてほしいな〜?
 わたしも女だし〜、『女心』に響く言葉がほしいな〜?」

「……。」

あらあら、耳まで真っ赤になって絶句してしまわれました。
さすがにこの衆人環視の中では、キメの一言は出てきませんか。
ちょっと残念ですわ。

>だからこそ、「縁」によって結ばれた者の声に耳を傾けて心を落ち着かせるのが大切ですね。

「ぷく〜、言ってくれないかな〜?」

白夜様、もうはぐらかしはお許しにならないようですわね。
白夜様の拗ねたようなお声に耳を傾けて、ようやく彼女を見つめる瞳に力がこもったような?

「愛しい白夜よ。
 わたしと、…か、偕老同穴の契りを結んでほしい。」

「…うん。」

なんともはや、古典的・東洋的な言い回しをなされましたね。
そして白夜様もコクリと頷かれて…。
二人の繋がれた手と手はもう離されることは無いでしょう。

>お気持ちは分かりますが、お嬢様、ここはお二人を信じて待ちましょう。
>お二人が共に歩む事を決め、そして今後を占うための運命が与えた最初の切っ掛けかも知れません。

なるほど、これは手を取り合われたお二人の最初の共同作業ですわね。
わたくしが付いてまいるのは野暮というものでした。
お恥ずかしい…。
柚葉さん、気付かせてくださってありがとうございます。

>事を終えた後、気持ちよくお二人が戻られるよう尼僧さん達と支度をしておきましょう。

はい、お二人が一緒ならクマさんに後れを取ることなどございますまいが、土ぼこりになって帰って
来られるかも知れませんわ。
お体を清められるよう、そして疲れを癒せるよう、わたくしたちで準備いたしましょう。

>あ、すっかり忘れてました。
>レンタカーの期限、本日の日付が変わるまででした。
>念のため、延長の許可と手続きは済ませましたが如何致しましょう?

「それでしたら、よかったら泊っていってくださいませ〜。」
「お世話になった皆様に、ゆっくりおくつろぎいただきたいです〜。」
「白夜様の旅もここが終着点〜。」
「どうか旅の最後の夜をご一緒に〜。」

まあまあ、どうもお気遣いありがとうございます。
いかがでしょうか、柚葉さんも三日間の旅のご案内、お疲れでございましょう。
わたくしとしては、こちら様のご厚意に甘えたいのですけれど…。

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