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あの世で俺に……詫び続けろーーッ!
- 140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/11/20(Sun) 13:07
- もしもオルステッドがストレイボウよりも数枚上手で、且つ冷徹な男だったら………
ストレイボウ
「フフフ………ハハハハハ…………ヒャーッヒャッ『ふぅぅぅぅぅー。気は済んだか? 満足したか?』…ヒャッ?」
オルステッド
「フッ。 何だ、その間抜けな顔は。 お前に嵌められた当の私が平然としているのが、随分と不思議そうだな?
まあ、それも致し方ないか。本当に嵌められたのは私ではなく、お前の方なのだからな。」
ストレイボウ
「…………………は?」
オルステッド
「まだ分からないか? ………全てお芝居だったのだよ。お前の奸計を逆手に取った、な。
お前が予てからアリシアに懸想していたことも、そして何より、私に嫉妬し逆恨みしていたことも既に承知していた。
いずれお前は最悪の形で私を嵌めて陥れ、アリシアを奪おうとするだろう、とな。
そこで一計を案じた。密かに王にお前のことを打ち明け、その上で敢えてお前の策に乗ることでお前を欺く計画をな。
お前に幻覚の術を掛けられるやもしれぬと想定し、簡単に破る術を施していたことで賭けに勝った。
殺した王は予め拵えておいた精巧なダミー人形だ。本物の王には一時的に身を隠していただいた。
………そうそう、アリシアは既に私がもっと先に救いだしていたぞ? ただその際に、彼女にも私たちの計画に協力してもらった。
今はまだ囚われの身のフリをしてほしい。いずれ私を出し抜いたつもりでお前が来るから、お前に助けられて心移りしたという演技をしてほしい、とね。」
『バンッ』(魔王像から扉の開く音)
アリシア
「あら、本当にあなたなんかに気が移ったと思っていた? 冗談じゃない。
男の嫉妬って、どこまでも見苦しいわね。ネチネチ愚痴や悪口ばかり言ってみっともない。
挙句、まさかオルステッドにお父様を殺させて、王殺しの罪と魔王の汚名を着せようとしてただなんて…。
前から陰険な感じで好きじゃなかったけれど、あなたにはもう心底ウンザリだわ。
―――安心して、オルステッド。
今のあなたはお父様以外のルクレチアの皆から魔王と罵られているけれど、私もお父様と共に証言して誤解を解いてあげる。
本当の魔王は………目の前の、この汚らしい男だとねッ!」
ストレイボウ
「…………………………(唖然の無言)」
オルステッド
「フッフッフッ………ハッハッハッハッハッ…………ハァ―――ッハッハッハッハッハッ!!!
滑稽なほどにあっさりと信じていたな? 策士策に溺れるとは正にこのことか!
敢えて濡れ衣を着ることで私が絶望のどん底に落ちたと思い込ませ、お前をぬか喜びさせてやったという訳だ。
そして…最後にここへ来た。私はいつもそうしてッ! お前のしたいことを悉くご破算にしてやるのだッ!
昔からそうだったな!
お前がどれだけ努力したところで! 私は常にその一つ上を軽く行き、お前を高みから見下ろしてきた!
あの決勝大会の時もッ!
私があの夜………お前の悶え苦しむ顔を想像し、どんなに愉快だったか………
お前に!
お前ごときにッ!!
……………分かりはしないかッ!!!
――――――――さて、下らない茶番は終わりだ。
惜しむらくは、予定外だったハッシュとウラヌスの死だ。
ハッシュが病持ちだったのは不可抗力としても、拷問を受けたことでウラヌスまで死んでしまった。
お前を逆に嵌める為とはいえ、巻き込んだ所為で結果的に死に追いやってしまったことはつくづく心苦しい。
だが、それも元を辿れば、全ては貴様が根本からの原因だ。
私に嫉妬し逆恨みした挙句………他者を犠牲にし、ルクレチアを破滅に追い遣ってまで私を貶めようとせん程の"憎しみ"に駆られたその姿…。
―――――まさしく、『魔王』そのものだとは思わないか?
誰しもが抱く負の感情を克服できずに徹底的に囚われ、身も心も闇に墜とした者が最後に辿る成れの果ての姿。
それこそが、『魔王』なのだ。
これまでの全ての罪とその汚名を背負うがいい。 貴様のような墜ち果てた者には、『魔王』の称号がお似合いだ。
―――――さあ、覚悟は良いか?
これから! 貴様を真の魔王として倒しッ!
私の引き立て役に過ぎん、無様で惨めであった貴様の過去に引導を渡してやるッ!
そして―――――未来永劫、"新たなる魔王"という忌まわしき負の記憶として語り継がれる存在になるがいいッ!!
―――――――――あの世で私に媚び続けろストレイボウーーーーーーーーーーーーッ!!!」
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