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あの世で俺に……詫び続けろーーッ!

1 名前:ストレイボウ ◆EOYixvi2 投稿日:2022/07/07(Thu) 20:42
ヒャーッヒャッヒャヒャァ!
面白ぇ程簡単に引っかかってくれたなぁ!?
ここはライブ・ア・ライブのネタスレだってのにお前はよぉ。
お前の引き立て役だった過去に別れを告げる為に、
俺はやってやるッ!

297 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/22(Wed) 20:00
高原が最強になるのはまだまだ先だ

他の主人公たちも強いのだから

298 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/22(Wed) 21:59
>ストレイボウ
>あの時と同じようにはならねえ事を祈るぜ。
ならばもし、いつの日か……魔術を授けてくれた師の貴様を尊重しつつ偉大な魔術師となり、名実共に"英雄"として名を遺したならば……
その時には、私が"大切なこと"を知らしめる資格有りと見做し、我が魔界へと誘うこととしよう。
かつての"勇者"から"魔王"に堕ちた私と、かつての"親友だった"貴様の尽力もあり、"英雄"となった弟子との……

―――皮肉に満ちた、数奇な運命的邂逅と……宿命的対決が、実現するという訳だ。

………ふっ、何てな。
あくまで仮定に基づいた、取り留めも無き想像よ……まあ、想像の内で済むならば……こうした何ともドラマチックな展開も悪くは無かろう?

>俺は特等席でじっくり問答を聞いてやる。ライブVSイービルの戦い、面白そうじゃねえか。野次馬根性?何とでも言えッ!
フン……高みの見物とは気楽なものよ。
無論問答あれば臨むつもりだが………貴様にも何かしらの言葉を振られるという可能性がないとは言えぬぞ。
もし、中世編の顛末を知ったならば……第三者たる彼奴等は、如何なる心証を持って貴様に言葉を掛けるだろうな?
その場合は……私以外の視点の者の考えとして、逆に楽しみにさせて貰うぞ……。

>そりゃあ、心のダンジョンで少しばかり後悔めいた感情を持って居たけどよ……ならどうすりゃ良かったんだよッ!
あの、あまりにも歪な環境下故……嫉妬と劣等感で屈折してしまったことは責められるものではない。
誰しも抱く自然な感情だ……私とて、もしルクレチアが魔術偏重主義の世界で、立場が逆だったならば……貴様同様には決してならないとは言い切れぬ。
………肝心なのは、負の感情に囚われた刻の……克己のやり方だ。
可能か否かは別にして……嫉妬をバネに、魔術を以て反論も許さぬ程の功績を遺し、"実力で"認めさせるという道もあっただろう。
それでも、個人の力だけでは限界ならば……たとえ少なかろうと、理解者の協力も得ての環境改善の可能性も、決して無ではない。

―――――今だから言ってやるがな。
私は旅の最中、貴様の魔術には幾度も助けられたと本気で感謝していた。
それ故……もしアリシア救出を果たせ、凱旋時に周囲が私のみを"英雄"と称えたとしても……私だけの功績にする心算はなかった。
貴様にも、相応しき褒賞と栄誉を与えるよう……王に進言する心算だった。いずれ私が玉座に就いた暁には…重要なポストに就任させることも視野に入れてな。
流石に、アリシアまで譲る訳には行かぬまでも……今まで散々冷遇され、日陰者として扱われてきた貴様に……私なりにも報いようという気持ちはあった。
少なくとも、他の眼の曇った凡愚共と違い……魔王山でのハッシュ殉死の報せを聞いた際、王は貴様の事も悼んでいた。本当にどうでも良ければ、態々貴様についての言及はせぬ。
恐らく、私の進言も受け入れてくれた事だろう…。誰一人、貴様を見ていない訳では無かったのだ。
………今となっては、決して叶わぬ未来絵図になってしまった………これを貴様が信じるか否かは知らぬ。
所詮、浅薄な憐れみや侮辱などと切って捨てられればそれまでだがな。

―――ただ、これだけは覚えておくがいい。
貴様は、私を陥れる為だけに………貴様を真に慮っていたルクレチア王を幻覚で"魔王"に見せ、私に殺させたのだ。
私だけならば兎も角………他者をも巻き込み、犠牲を強くという最悪の形で己の負の感情を晴らそうとした。
私以外の事で赦せぬ点は、これに尽きるだろう………。 今更詫びなど要らぬ………永久に悔やみ続けよ―――――。

>295
心のオアシスか………。
プレイする者によって、ある程度意見は分かれるだろうが……。
有り体に答えるならば、やはり"原始編"が唯一であろう。
かつて、ポゴ達の姿絵を担当した"ヨシノリ・コバヤシ"の画風に影響されるが如く……終始コミカル路線である故にな。
ストレイボウも答えている通り、サブキャラが一人も死なぬまま……Happy Endを迎えているからな。
それでもクー族長がおーでぃーおーに喰われ、死者が出てはいるが……そこは勇なき弱者の末路&過酷な弱肉強食の世界の掟という事で納めるとしよう。

………そして、集落の"英雄"となりし彼奴は……救った娘との"愛の結晶"を築く。
直接的な表現は避けられているが……何があったかは言わずもがな、だ。
それ故、"愛という名の幻想を得し狩人"という事で召喚したのだが………言葉が碌に通じないのは、やはり残念ではあるな―――。

299 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/23(Thu) 19:46
実際さ、オルステッドが国捨てて逃走したら他国はオルステッドを取り込むと思うのよ。
だって考えてみ。他国が侵攻しなかったのは「魔王」の存在以外にオルステッド・ストレイボウと言う柱が機能したからこそ。
片方は消息知れず、もう片方は祖国から追われる、しかも姫がいないから表立って結束も出来ない。
とどめに恩知らずの民に愛想尽かした英雄が取り込める好機。

あとは兵と武具を与えて高みの見物で済むんだもの、見返りとしちゃ充分よ。

300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/24(Fri) 11:17
剣技を極めし者に斬れぬものは無い!
ハッシュの全盛期の状態や、オルステッドが剣の腕前が上達していくと
魔法を剣の一振りで防ぐことが出来るのではないかと妄想しています。

301 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/24(Fri) 21:48
>297
最終編でのタカハラにとっての唯一嬉しい誤算は…やはり他世界の強者達に会えたことだろう。
尤も…サンダウン、アキラ、キューブの持つ強さは格闘とは質が違う故、彼奴の求める"最強"の礎とするには無理であろう。
となれば、彼奴の興味の対象は必然的に、心山拳師範、オボロ丸、ポゴに絞られることになる。
だが、あくまでそれぞれ元の世界に帰る間の一時的な共闘関係である以上……悠長に手合わせ、という訳にはいかぬ筈だ。

―――――そう……普通ならば、あんな状況下での手合わせなど考えはしない。
だが……タカハラは、突然有無を言わさずルクレチア城の牢屋内に呼び出された直後でありながら、誰かが来るまで筋トレに勤しんだ豪胆な男であり……
敵ではないと答えられても、『どっちにしろ、出来そうだな……面白れえッ!』と挑んだ程の、もはや呆れかえる位の戦い好きだ。
そこまでの男故……たとえ短期間の内でも他の仲間達の強さを学ぶべく…束の間の休息がてら、鍛錬も含めての手合わせは申し込むだろう。
流石に技の模倣は出来ずとも…帰還後には受けた技を思い出しながら、自己流に編み出そうとは考えそうだ。

………つまりは、嬉しい誤算と同時にタカハラにとっての残念な事とは……最終編で出会えた強者達とは、帰還後には二度と会えぬという事。
仮に敗れたまま帰還した場合……彼奴は果たして、"最強"の道の進み方について如何にして納得が行くよう……己の中で考えを整理し直すのであろうな。

>299
………ルクレチアが攻められなかったのは、「魔王」の存在以外にも…私とあいつが国の中枢として機能していたから、か………。
よもや、実際にそこまで高く評価してくれていたというならば……本来、それはそれで喜ぶべき事なのであろう………。
……ただ、素直に受け取れぬのは……ルクレチアには他力本願のままに、"勇者"という国の象徴を打ち立て続ける事で抑止力とする風潮があったが為、だ。
そうして、過度に持ち上げられた私とは裏腹に……あいつは……決して私にも劣らぬ実力を持ち合わせていながら……殆どと言ってもいい程、評価をされなかった。
私への嫉妬や劣等感もそうだが………そうして常に冷遇されてきた事もあり……国や民に愛想を尽かし、躊躇いなく捨てたのだろう。
大半の者が真っ当に私やストレイボウを視る目が無かった以上……愛想を尽かす理由としては、十分であると言えるだろうな………。

―――――だが、生憎………そんな経緯があったとしても。
あの後……仮に他国へ亡命した処で……貴様が言うように、私を受け入れてくれる国など……ほぼ間違いなく無かっただろう。
言うまでも無いだろうが……あの時点で私には、"王殺し"の罪と"魔王"の汚名が被せられていた。
たとえストレイボウの奸計が真実であっても……それの唯一の証人は……もうこの世にはいない。
私の無実を証明する術が永遠に失われた以上………客観的に見れば、私は言い逃れも赦されぬ大罪人。
―――いや、奴らの事だ。アリシアの自害をも、私が殺したと見做すだろう。
たとえ如何なる理由や事情があろうと……また、幾ら強き力を持った実力者であろうと……自国の王と姫を殺す者など、何処の国も手厚く受け入れる筋合いも道理も持ってはいない。
即ち…「自国の王と姫を殺せる以上、他国の王・姫殺しを躊躇う道理はない」と見做される所以だ。
何処へ逃げようとも……他国中にも手配書を回される事で一生追われる身となり……いずれギロチンの錆となって消えゆく日まで、安息を得られる事はない。

―――尤も、あの時の私には……貴様が言うような甘き見通しも、国外逃亡する事も……念頭には無かった。
逃げ道も塞がれ、徹底的に追い詰められた状況であった以上……己をここまで追い込んだ愚かな人間達に復讐し、思い知らせる事以外考えられなかった。
ルクレチアに限っては、その望みは叶った………得られたのは、血と…死臭と…悲鳴と…怨嗟という……見返りにもならぬものばかりだが、な―――。

302 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/24(Fri) 21:49
>300
……随分はっきりと断言するな。 それほどまでに、剣への強き想い入れがあると見えるが………。
まあ、その言葉に乗らせて貰う形で付け加えるならば……
「心・技・体」……全てにおいて一体の極地に至れば……斬れぬものは無い、といった処か。
肉体の精進や剣の腕を向上させるだけではく……「魔法を剣で斬り払うなど有り得ない。」という、当然の常識から来る思い込みや諦めを、敢えて捨て……
限界を踏破せんとする気概と覚悟を秘めた、強き心を抱き続ける事で……不可能も可能に出来るやもしれぬ、か………。
それを愚かと見做すか、勇ましいと見做すかは………考える者次第だな。

全盛期のハッシュについてはもはや知る由はないが……少なくとも、私に関しては如何であったろうな。
剣士にはなったものの……「"剣を極める"よりは、国と民を護り抜く"一振りの剣"であれれば良い」という考えだった。
必要あれば会得も考えただろうが……余程の事情が無い限りは、魔法は素直に盾で防ぐに留めるだろう。

―――"魔王"となった今………護る剣も……防ぐ盾も………最早、不要になってしまったがな………。

303 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/24(Fri) 22:02
………>299への返答の訂正だ。
たとえ、ストレイボウに幻覚を見せられた誤りとはいえ……少なくとも、ルクレチア王を殺めたこと自体は無実ではないな。
王を殺めてしまった時点で……転落は決定的だった。仮にストレイボウが自身の仕業だと証言したとしても、な。
まあ、それだけあいつの奸計に見事に嵌り過ぎてしまったという訳だ……それでは、失礼する―――。

304 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/25(Sat) 22:13
ストレイボウは心が弱かったのだ

305 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/26(Sun) 16:23
>304
それについては……最早、言わずもがなだな。
どれだけ国や民の為に尽力しても、正当に評価されず……どれだけ努力しても、周囲は私ばかりを視て……あいつには目もくれなかった。
そうした、不当な扱いを受け続けてきた境遇自体は……あいつの落ち度でも、責任でもない。
だが……そんな逆境に心が屈折してしまい、負の感情を克己できず………遂には私の所為だと見做し、筋も道理も通らない卑怯悪辣なやり方で鬱憤を晴らそうとした。
それは偏に………あいつの心が弱かったが為―――――その事実が、覆ることはないだろう。

――――だが……今更ながら………心が弱かったのは、何もあいつだけではなかった。
他力本願に"勇者"に頼りきりになり、自主的防衛の志も忘れ……そんな脆弱な自己を脱却しようすらしなかった怠惰な民も……
そんな民を信じ、護る気持ちをやがて抱けなくなり……人間嫌いになって隠遁生活を送るようになった、ハッシュでさえも……
そして何より……信じていた者達の裏切りによって、ハッシュとウラヌスの遺志を最悪の形で反故にしてしまった、この私すらも……心が………弱かった………。

………そして、"弱き"にはいずれ……何かしらの罰が下る。
ハッシュには、彼自身が言う処の「臆病になった者への報い」が降り掛かり……脆弱で愚かな民には、"滅び"が齎され……
私には………もはや、掛け替えのないものは何一つ残されず……底なしの絶望と、果ての無き憎悪を永遠に抱えることとなった。

あいつの裏切りは……謂わば、発端となる引き金でしかない。
「ルクレチアの悲劇」は……いずれ、起こるべくして起こる事だった。
各々がそうした様々な"心の弱さ"を、克服できなかった"罪"に下された………ある種の、"罰"なのであろう、な―――――。

306 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/26(Sun) 20:44
大声で敵にダメージを与えるお爺さんがいるらしい

307 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/28(Tue) 20:35
>306
………それは、私が知る限り……やはり、ウラヌス以外の何者でもない。
普段は理知的で温厚な姿からは想像も付かぬ、あの特大の声量は魔物をも怯ませた。
恐らく人間相手でも……筋も道理も通らぬ理不尽を押し通そうとする相手に対しては本気で怒り、落雷の如き一喝を落としたのだろう。
私が知る彼は、俗世を捨てた老いた僧侶だったが………若かりし頃や、ハッシュの仲間だった頃は………どんな生き様を貫いたのであろうな。

―――あと、正確には"いるらしい"ではなく………"いた"、だ。
ルクレチアの奴等に凄惨な拷問に掛けられ、如何に理不尽な目に合わされても………人間を憎むことをせず……
己を信じてくれるよう諦めずに……命を賭して"自分たちは魔王ではない"と訴えた。
そして、最期は………ハッシュや自身が護り続けてきたものを、私に全て託して逝った。
私にアリシアを救いに行かせられるよう……自身の残った命の全てを、犠牲にしてな。
―――――そんな彼らの遺志を………私は無駄にしてしまった。
結局……私は二人のように……人間を信じる事が出来なかった。「最後まで"人間"を信じる」という、強き想いを………持てなかった。

そんな私を、大声で一喝するであろうウラヌスは………もう、この世にはいない。
彼ならば言うであろう…「莫迦者」という、誰よりも凄まじき一喝も………もはや、私の耳に届くことは無いのだ―――――。

308 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/29(Wed) 20:30
ブリキ大王に乗って発進したい

309 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/03/30(Thu) 20:17
>308
そうか……あれに乗りたいか。
まあ…人間の英知を結集させて造りし、あのような巨大で強大な力を持つ人型兵器というものは……分かり易い"力"の象徴だ。
特に男に…強き情景と浪漫を否が応でも抱かせるものなのだろう……乗れるものならば一度は乗ってみたいと……誰しも思うであろうな。
実際は、ムホウマツがマタンゴを大量摂取してまで込めた膨大な精神の力と…アキラの持つ精神感応の力を以てして、ようやく動かせた代物だ。
アレを彼奴等以外の者が実際に動かせるか否かは別にして……もし動かせることが出来たとするならば……

―――貴様はブリキ大王を発進させられたとして……何を望む?
陸軍の精鋭も……2000人分の液体人間が宿りし隠呼大仏ですら敵わなかった強大な力を……よもや使わないという道理などはあるまい。
人知を超えた凄まじき力を手中にして、その行使を抑制出来る人間などが、果たして居ようものか………否、居るまい。
「救済という名の同化」という野望を打ち砕くという大義名分があったとはいえ……あのアキラですら、ブリキ大王の強さに酔っていた節があった。
アキラ達の側にとっては救世の"神"であっても……陸軍にとっては、対峙した以上は殺られる覚悟は承知していたとしても………
―――それでも、あのブリキ大王は……さぞかし悪魔に映ったことだろう。
力を行使する者によって……そして、目撃する者次第では………"神"にも、"悪魔"にもなり得る。

………果たして貴様は……ブリキ大王に、一体何を求める?
神か……悪魔か……そのどちらでもない別の何かか――― 一度、聞かせて貰いたいものだな?

310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/30(Thu) 21:12
お主は偽りの勇者よの?

311 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/03/31(Fri) 12:26
デストレイルはネーミングも攻撃属性も勇者の必殺技に似つかわしくないですね。

312 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/01(Sat) 14:27
>310
「偽りの勇者」か………その通りだ。
誰よりも屈強な肉体を持ち……そして揺るぎない精神と強大な覚悟を秘め、あらゆる難事にも果敢に挑む、勇ましき者……
それ故に、誰しもが称賛し…尊敬し…模範とする―――そんな"勇者"には、なれなかった。
ただ、ルクレチアの民が私に求めていたのは、そうした"勇者"ではなく………他力本願で身勝手な自分達を無条件に守り、困った時には当然の如く救ってくれるという……
………謂わば、"都合の良い生贄"としての……"勇者"だった。
ハッシュも当初は、自らの意志にせよ成り行き上にせよ……必要あって、弱きを護り救う"勇者"を志したのだろうが………
魔王打倒後は、あまりにも自身を頼りにする者ばかりが後を絶たなくなったことで、やがて自身が護りし者達に幻滅し………隠遁生活を送るようになったのだろう。

―――私も、そのような"勇者"なぞ………願い下げだ。
"勇者"の実情というものが、結局はそんなものであるならば………寧ろ、偽りで結構だ。
偽りでない、名実共に真の"勇者"なとは存在せぬ……所詮は人間が築いた偶像であり、幻想だ。
………それとも、貴様は「真の勇者」を知っているのか? ならば是非とも、ご紹介願おう。

―――"偽りの勇者"から名実共に"魔王"となった、この私の手で………悉く否定し尽くしてくれよう―――。

>311
ハッシュが会得済みで、私も精進を重ねれば修得できる、かの魔王を倒した「伝説の技」でありながら……
貴様の言う通り、直訳すると「死への道」であり、技の属性は悪という……およそ勇者の奥義には似つかわしくない、邪悪で禍々しき技か……。
その本質は、正法ではなく……貴様たちの世界にある「毒を以て毒を制す」という諺に倣うが如く、「邪を以て邪を制す」という邪法そのものだ。
あの魔王(ハッシュ曰く偽物だが)との戦いでは、私とストレイボウでは歯が立たず………ハッシュの「デストレイル」が唯一の対抗手段だった。
魔王という邪悪な者を、より強き邪悪な力を用いて勇者が征伐するというのは………何とも皮肉に満ちた話だな。

―――あの技から抱く印象とは……「正も邪も、紙一重」といった処だろうか。
先のブリキ大王と同様に……如何に強大な力も……時と場合や、状況次第では―――正にも邪にも変わり得るという事だ。
それはまるで、人間が持ち合わせるという……「"善"と"悪"の二面性」を象徴しているようではないか。

―――くくく……つまりは、英雄たる彼奴等と魔王の私の戦いとは……「人間の"善(LIVE)"と"悪(EVIL)"」のどちらが真に強く、正しいか―――ということか。
どちらが勝つか、是が非でも確かめたいものよ………愉しみだ。

313 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/01(Sat) 16:31
師匠の作った最高のスープ・・・その食材はある魔物から取れる肝と言う。
魔王なんかどうでも良いし、世を恨みたけりゃ勝手にやってろでしかないがその食材だけは師匠を超えるスープを生み出すのに必要だ。
だから魔王城に来た、まだ見ぬ魔物の肝を求めてな。

314 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/01(Sat) 20:01
格闘技をやってれば高原みたいに化物と戦えるぐらい強くなれるの?

315 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/03(Mon) 11:09
>313
ふん……またもや招かれざる酔狂な客か。
それも、師を超える為に食材を求め…この魔界と化したルクレチアの魔物の肝目当てで来るとは。
その"ある魔物"とやらを倒せるかは別としても……わざわざこちらに来るとは、莫迦な奴だ。
ここは私の支配下にあり、外界とは完全に切り離された別世界だ。
そして、一度入れば最後………私が死なぬ限り、永遠に出る事の叶わぬ絶望と死の世界だ。私も貴様などをここから出してやる心算も、その義理もない。
「魔王なんかどうでも良い」などと言っていられる余裕があるのかね?

―――それとも……魔物を倒して肝を手に入れるついでに……私も倒すか?
私を倒さぬ限り……師を超える事はおろか、生き延びる事すら出来ぬぞ。
持っているであろう包丁で刺し殺しでもしてみせるがいい………出来れば、だがな。
尤も、"食"の為ではなく……"殺す"為に使い、血に染まった包丁で作る料理などで、貴様の言う「師匠超え」を果たせるかは怪しいものだ。

何より……「食とは他の生物の命を"頂くことで生きる"」ということでもある。
師を超える為ならば、"ある魔物"を殺して肝を奪う事も厭わぬという態度からは……「食の為に命を奪うという行為」に対して思う処が、何ら見受けられぬ。
単に腕が凄いというだけで増長した、傲慢な者が弟子とは……貴様の師とやらは、一体今まで何を教えてきた?
そして貴様は………料理以外の、何を学んできたというのだ?

―――所詮貴様もまた、救いようのない人間の一人か。
挑むならば来るがいい。返り討ちにしてくれよう。
私から逃げても構わぬが…この世界からは脱出できぬ上、魔物があちこちに跋扈している以上……死ぬのも時間の問題だ。
悲願も果たせず、名も遺せぬまま―――愚かな有象無象の一人として、ここで消え果てるがいい。

>314
それは……「者に拠る」としか言えぬだろうな。
心身を鍛え、技を磨くとはいえ…「格闘技」はあくまで、貴様の世界での娯楽や競争の中でのみ存在が許されるものだ。
一定のルールや時間制限などで縛られるだけでなく、何より命の奪い合いではない「格闘技」と違い……化物・魔物との戦いには、そのような決まり事も禁忌もない。
正真正銘、弱ければ死に、強ければ生き残るという、シンプル且つ過酷な戦いだ……あくまで「スポーツ選手」止まりの闘士では、そこまで強くはなれないだろう。

―――その点、タカハラは"最強"を目指すが故に、それぞれの格闘技におけるどんな縛りも気にせず、強さを磨ける立場だ。
食い扶持を稼ぐ為に強くなるのではなく、「世界で最も強くなる」事そのものを目標・信念として持ち合わせているが故にな。
だからこそ……突如ルクレチアに呼ばれ、魔物と戦う羽目になっても生き延びられる訳だ。

些か不本意ではあるが、格闘技の強さだけではなく…タカハラのような心の強さも抱くことで、ようやく化物とまともに戦えることが出来るだろう。
もし貴様がタカハラに憧れ、彼奴のような闘士を目指すというならば………それ位の事は心しておくことだな。

316 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/03(Mon) 19:46
オルステッドを救済したかった……(涙)

317 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/05(Wed) 09:50
オルステッドとストレイボウ、お互いのいいところを言い合ってください。

318 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/05(Wed) 20:30
PSYCHOで夜露死苦〜♪

319 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/05(Wed) 21:14
>316
ふう……またもや憐憫を向ける者か。
以前の返答でも述べてきたが………変われるものなら立場を変わってやりたいという訳でもなければ……
単なる「悲劇の悪役」として憐れむ"だけ"で済ませるようなものなのであれば………要らぬ世話だ。
繰り返すが、浅薄な憐憫など無用……"教訓"や"戒め"といった、次の段階に進むものにもならない以上、侮辱に他ならぬ。

―――ただ……それでも、個人的心情として如何しても憐憫の情が絶えぬのならば………
……貴様たちの世界の二次創作物の幾つかには、LIVE A LIVE本編終了後の私の物語を考える物好きもいる。
その中で、私が知る物には……生前の姿と大差ない魂の形で別の特殊な世界に転移後…過去の罪業に苦悩し、葛藤しながらも……
………今そこに存在する理由・答えを、己なりに見つけ出そうと足掻く"私"が描かれている。
あくまで二次創作と割り切った上で、それでも「私の救済」なるものを見たければ……そちらの物語を勧める。
―――ちなみに、作品名のヒントとしては……「"マルコポーロ(?)"の魔王譚」と言っておく。
それなりに昔の作品であり、話の総数も多い故……暇を見ての閲覧を勧める。
ただし、所謂他作品との「クロスオーバー」物で、個人によって好き嫌いが別れる故……閲覧するかどうかは、そちらで決めるがいい。

>317
あいつの良き所、か………。
今まであいつについて言及する際、何度も繰り返し述べてきた事だが………昔からあいつは頭が良かった。
子供の頃から私よりも物の見方が広く……いつも先のことを見据えた言動を取っていた。
如何なる経緯で波長が合ったものか……他のかつての友たちよりも、あいつは特別な存在だった。
最初のレスでも答えたように………たとえ如何なる事があろうとも、この友情は不滅だと………本気で信じていた。

共に城に仕えてからは、日々の仕事や立場の都合上、顔を合わせる回数は減っていったのだが……それでもあいつの事を忘れることは無かった。
当時は周囲から称賛されること自体は素直に嬉しくはあったが……私ばかりが注目され、あいつがまともに評価されていない事は、私なりに気になっていた。
「私は剣士として腕が立つのは確かだろうが……あいつも、優れた魔術師として実績を積み、貢献を果たしているのだがな……」と歯痒く感じてもいた。
だが、それを態々口にするのは野暮であり、何よりあいつの自尊心を傷つけることにしかならないと思った。
負けず嫌いな処もある故……本当に辛くなるまでは、あいつは自分の力で逆境を克服しようとするだろうと考えた。
昔から努力家であることも知っていた為……実力で周囲を見返さんとする「心の強さ」も持ち合わせている………そう、信じていた。

―――――結局は……あいつの本心を与り知らぬ、私の思い込みから来る………買い被りでしかなかった。
そんなあいつの裏切りで、私の信じた"不滅の友情"は容易く崩れ………"虚しき幻想"に終わってしまった。
ふふふ………何度改めて思い出してみても、あまりにも滑稽で………お粗末極まる話だな―――――。

320 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/06(Thu) 20:34
ブリキ大王に歌がついたの知ってる?

321 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/07(Fri) 20:56
とある村では魔王への生贄として少年が捧げられたらしい。
崖から突き落とされた少年は当然村を憎み、大人になって報復を行おうとした。
が、大人になって憎悪を燃やし続けた男の眼に映ったのは大国の戦争に飲まれて跡形もなくなった村だけ。
それから人々の願いとは裏腹に広がり続ける戦争に、男は答えを出した。

愛がある限り、争いは生まれる・・・想いがある限り「苦しみの世」は変わらぬと。

オルステッドと筋道は違っても似たような結論に至った者はいる事を考えると、誰もがオディオになる可能性は十分にあるな・・・。

322 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/07(Fri) 21:04
>318
近未来編での戦闘時に流れる曲か。
主人公のアキラは"パンクファッション"なる格好のフリョウ少年であり、彼奴の兄貴分のムホウマツは"ハーレー"なる鉄馬を駆る、タイヤキ屋なる菓子売りの男。
そんな彼奴等の織り成す近未来編の戦闘曲は、"戦い"というよりは"喧嘩"をイメージさせるような、荒々しくも格好いい音楽として人気が高いようだ。
曲名の"PSYCHO"はアキラの超能力を示しているが、"夜露死苦"は………ニホンゴの挨拶の一つの「よろしく」に、ヤンキーやボウソウ族なる破落戸達が当て字をして使う言葉か。
そんな曲名通りの挨拶を、実際にアキラがしているのかどうかは兎も角……。
リメイク版ではエレキギターやサックスという楽器によるアレンジも相まって、更に格好の良い曲になっているという印象だ。
それに、SFC版では「ローキックが最強技」などと揶揄される程に弱すぎたアキラが、今作では強化されている。
これでこの曲に乗りながらの複数敵撃破を決めるという事も出来て、彼奴のファンにとっては喜びも一入であろうな。

―――ちなみに、私はこの曲を聴く際……筑波研究所に強行突入したアキラ(&タロイモ)が、黒服やガードマン達の追走に遭いながらも……
ムホウマツとの合流を果たし、黒幕に近づくべく研究所内を疾走する場面を想像する。
……その先で知る液体人間の研究の実態は、そうした曲調とは一転して陰惨でおどろおどろしい事この上ないが、な………。

>320
ああ……私も聴いた。オープニング時に流れる「GO! GO! ブリキ大王!!」か。
SFC版では、オープニング時に歌詞が表示されるのみであったのが……
作曲をヨウコ・シモムラ、作詞をタカシ・トキタ等に加えてかのカズヒコ・シマモトまでもが手掛け……
それをボーカルのヒロノブ・カゲヤマが力強く熱唱するだけでなく……
挙句、オープニング映像は貴様たちの国で以前流行った、「ロボットアニメ」なる映像娯楽を明らかに彷彿とする構成と来た。
技術進化したリメイク版において、特に凄まじき力の入れ具合だ。
7つの物語の中では…近未来編は最も優遇されていると言ってもいいであろうな。
3番まで歌詞がありながら、肝心の本編では1番目しか聞けないのは残念な処だ。

……上述したSFC版でのアキラの弱さについても、「アキラが弱い!」とカズヒコ・シマモトが相当嘆き、訴えていたそうだ。
それもあってか、「もはや"ローキックが最強"とは言わせない」とばかりにリメイク版のアキラは強化された。
それに、シマモト自身「LIVE A LIVE」に相当なる思い入れがある模様で、近未来編を描いた同人誌なる絵読み物まで刊行する程だ。
更には…公園でプロポーズ成立直前に女に逃げられ、悔恨に満ちた魂の叫びを挙げる男の声も……シマモトが当てているとまで来た。
絵姿といい、作詞といい、同人誌といい、声当てといい……"近未来編"はカズヒコ・シマモトを抜いては語れないと言っても過言ではないだろう。

………ちなみに、シマモトは私たちの中世編の物語を描いた同人誌も刊行している。
私は観たことはないのだが……シマモトから視た私たちの姿とは、如何なるものに映ったのであろうな………。

323 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/08(Sat) 19:41
俺は今、オルステッドにビビってる

324 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/08(Sat) 20:18
>321
村の存続という"エゴ"の所為で人身御供にされた少年が死なずに生き延び…
復讐心を糧に成長していくも…当の復讐の対象の村は、より大きな力を持った国家間の戦争の巻き添えに遭ってとうの昔に滅び…
平穏に暮らす者達の願いとは裏腹に、絶えず争いと憎しみの火種は広がり続けるという……そうした、無常な人の世の在り様を垣間見ることで…
―――「人の"愛"がある限り、争いは生まれ……人の"想い"がある限り、苦しみの世は変わらない」という答えを見出す、という話か………。

確かに……愛を抱くが故に、その対象となる掛け替え無きものを護るが為に、命懸けで戦う。
護れずに奪われてしまった刻は……愛が深いほど、それを奪った者への憎しみとなりて仇を討つべく戦う。
そして、想いは強くなれば執着となりて……満たされなければ、却ってそれを満たしたいという反動でより執着が強くなり、苦悩する。
挙句、時には自己のみならず……己が執着を満たさんが為に他者に何かしらの犠牲を強いることで、他者にさえ苦悩を抱かせ続ける。

―――そう………人がこの世に生きる以上、決して悩み…苦しみ…争いなどが絶える事は無い。
人の世とは……どこまでも因果で、深き業に満ちた……理不尽で歪なものだ。
正義…道徳…人道………それらは皆、人間が自身のそうした醜悪さを糊塗し、正当化する為の方便でしかない。
より力の強き勝者のみが、それを主張できる権利を持ち…独善的な主義を押し通し…全てにおいて在り方を肯定させられるのだ。

―――――そんな世が赦せず、強き憎しみを抱きし者こそが……「オディオ」となる。
貴様の言う通り………魔王となり得る者とは、私だけではないという事だ―――。

>323
ほう、私に怯えるか……。
まあ……その反応は自然であろう。何しろ誰もが恐れ、忌まわしむ"魔王"だからな。
それも、ルクレチアのみに留まる魔王ではなく、今やあらゆる時代・世界を超えて干渉できる。
そして、いざという時には究極技の「ハルマゲドン」で……全てに滅びを齎せる力をも得ている。
そんな魔王とは、恐れられて当然の存在だ……そこまで拍が付いたという事を歓喜すべきか、或いは自嘲すべきか………。

………それで、怯えるから何だというのだ?
私にとってはごく当たり前の反応故、それだけで済まされても…正直言葉と反応に困る。
勇気と覚悟を持って私に立ち向かう者でも、人間の中でもより度し難き愚か者でもない有象無象の一人なぞ、ここでは処すまでも無い、取るに足らぬ存在だ。

ただし……今更ではあるが、何かしらの問いを送ってくる分には随時応じよう。
あくまでこの場限りの、ほんの一時の戯れよ………程と分を弁えぬ、ものの程度を逸した内容でもない限りは、聴こうではないか。

325 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/09(Sun) 10:00
憎しみだけでなく、怒り、悲しみ、妬み…
負の感情があるかぎり魔王は生まれるのだ…

326 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/10(Mon) 21:57
星は平等だ、魔王であっても勇者であっても・・・全ての生命を産む星と言う母から見れば如何程の違いがあろう?
全ての命は、星に還る・・・そしてまた、別の世に零れ落ちる。その先など見えはせぬが。

私もまた、星に還る・・・魔王よ、お前もまた星の子だ。どれだけ否定しようとそれは変わらぬ。

327 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/11(Tue) 20:06
原始人の子がかわいい

328 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/11(Tue) 21:01
>325
魔王を生む原動力となるものは、何も憎しみ(オディオ)だけではない、か………確かに一理あるな。
誰しも抱き得る負の感情とは、凄まじいエネルギーを齎す。
ストレイボウに至っては、「友情余って妬み百倍」とでも喩えるべきか、私への嫉妬と殺意の化身に成り果てていた。
もしあの時私が敗れ、ストレイボウが生き残ったならば……先にも答えたように、嫉妬を意味する魔王「インウィディア」となっていたのではなかろうか。
あいつの殺意の対象は私だけでなく……眼の曇り切ったルクレチアの連中にも向けられるだろうからな。
負の感情を突き詰めて最大限にまで膨張し切ったその時こそが………人間が魔王になる瞬間なのだろう………。

――― 一方で、負の感情とは凄まじいエネルギーを齎すと共に……自身を蝕み……破滅へと誘う諸刃の剣でもある。
たとえ最悪の形で目的を達成でき、当初は満足感を得られたとて……そんな感情に囚われ切った者が、碌な最期を迎えられる試しなどはない。
仮にあいつが名実共に魔王になっていたとしても……破滅は必定であることは間違いない。

………そして、それは私も同様だ。
もはや憎しみに囚われ切った私には………未来も……希望も……救済も、一切ない。
魔王になった以上は………全ての者に絶望と破滅を与え、人間が今まで築いてきたもの総てを無に帰すという、魔王らしき最期を遂げるまでだ。

>326
………何とも詩的な事を言うものだな。よもや、貴様は詩人か?
まあ……言い得て妙ではある。我々は皆、この星から誕生している。
そして、生ある者はいつかは必ず死に、この大地へと還る。輪廻転生とやらが真かどうかは定かではないが……。
ともあれ、"星"という単位でみれば…それぞれの誕生から死までの過程が如何であれ、あらゆる生命とはその繰り返しであり……
"勇者"にせよ、"魔王"にせよ……私たちの時代での経緯など、悠久にも等しき刻を存在する"星"から視れば、ごく一瞬の出来事でしかないのだろう。
即ち………星から視れば、ほんのごく一瞬でしかない間に"私たち"が生を受け、"生きている"ことを実感出来るという事とは………
何兆分の一の確率の……まさに、"奇跡"と言っても良いのかもしれぬな。

………そんな奇跡を私たちに授けた、この母なる星とは斯様に美しいというのに。
―――――「人間」という生き物は、何故に斯様に醜いのか。
もし、母なる星に明確な意思があるならば……いつまでも愚かで醜いままの、人間という"子"に愛想を尽かし……こう嘆くことだろう。

―――――『産まなければ良かった』『愛さなければ良かった』、とな………。

………尤も、斯く言うこの私ですら、貴様の言う通りその一人でしかない。
ならば……救いようのない不出来な"子"のケジメとして、自らの不始末にはケリを付けねばならない。
貴様が星に還るのは勝手だが……もはや私を含め、私の代で人間という存在をこの星から消去し………
………人間の時代に終焉を迎えさせることは、決して変わらぬものと思うがいい―――。

329 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/12(Wed) 20:40
お前もヘビーモスが怖いと思うか?

330 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/13(Thu) 20:34
>327
かの"愛という名の幻想を得し狩人"を、可愛いと言う者がいるか…。
ふむ……彼奴は狩りをようやく許されたばかりの、まだ少年相応の年齢と顔立ちではある。
だが、狩りの時は兄弟同然のゴリと共に、本能のままに勇敢且つ我武者羅に戦う。
そして、異部族の少女に一目惚れし……一途を貫いたが為に部族の掟に反した所為で追放されても尚……
彼女への想いが冷めることなく、お〜でぃ〜お〜を倒し……最後まで守り通した結果、愛を成就させた。
可愛いというだけでなく、勇敢でもあり……一途で優しいと言っても良いのだろうな。

………そんな彼奴の在り様を視れば視る程……私自身の無様さや…惨めさが際立つ。
愛する者を守るべく戦ったという点では同じ筈なのに……私と彼奴とでは……何故にここまで差が出てしまったというのか。
あのような経緯があったが為……私にとって、「"愛"など結局は幻想だった」という答えを抱くこととなった。
それを彼奴にも思い知らせるべく呼び出したのだが……言葉がまともに通じないのは、今更ながら誤算であったな………。

>329
………ベヒーモスが怖いか、か。
「魔王に成り果てた今、何を恐れよと言うのか」では身も蓋も無い故、剣士だった頃に遭遇したと仮定するならば……。
率直に言うならば……「怖いか怖くないかで言うならば、"怖い"」だな。―――意外かね?
微塵も怖くないと言えば?になる……強力な未知の存在には、誰しも恐れを抱くものだ。

―――但し、ただ怯懦に震えるままの"恐れ"とは違う。
例えば、アリシア救出の旅の最中……未知且つ初遭遇の魔物と対峙した時は……常に油断は禁物だった。
どのような習性や攻撃手段を持ち…如何ほどの脅威足り得て…そして如何にして生き抜くか………全てが本番だった。
また、ベヒーモスは"新種の生命体"という、まさしく未知であり……且つTIPS曰く「民間流通の兵器では歯が立たない」程に強力だ。
………であるが故に、「"正しく冷静に"恐れ、その上で対処する」―――もしベヒーモスが害意を持つ魔物として襲ってきた時は、あくまで剣士として振舞うだろう。

―――尤も……ベヒーモス以上に遥かに恐ろしい化物がいる。
その拿捕した新種の生命体を……軍事利用し、恩恵に与ろうと考える…宇宙軍の連中だ。
多少の犠牲を容認してでも、自分達の管理・支配下に置き……都合よく利用しようという浅ましき欲に駆られた………
―――――そんな欲望の亡者たる"愚かな人間"こそが、真に恐ろしく……悍ましい化物だ。
身勝手な人間の都合で捕らわれた挙句、未知の恐怖に怯えて精神錯乱した末に……ダース伍長にとっては正当防衛とはいえ、最期は殺された(小説版参照)。

………ベヒーモスにとっては、「人間こそが恐ろしい」と感じたのではないかと思えてならないな。

331 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/13(Thu) 21:31
くらえー、魔王を倒した伝説の技


デ ス ト レ イ ル !!!

332 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/14(Fri) 22:35
>331
―――――くッ!?


…………ふぅぅ………今の一撃は、流石に多少効いたぞ。
かつてはハッシュが使い……私もまた使えるようになれた技を……今度は私が受けることになろうとは。
向ける側から、向けられる側になったという………まさに皮肉としか言いようがないな。

―――――だが、足りぬ………私を屠るには、到底足りぬ。
この技を使える以上、貴様もまた"勇者"なのだろう………だが、魔王を超える程の邪の力ではない。
「デストレイル」とは……勇者でありながら、「邪を以て敵を討滅せん」が本質。
翻って……貴様の邪は温すぎる。「邪に縋ってでも、絶対に魔王を倒す」という程の気迫や執念が感じられぬ。
「くらえー」だと………笑わせるな。 所詮児戯にも等しい。屠るに足らぬ、"多少"止まりだ。
貴様如きが私を倒す"勇者"など………片腹痛いッ!

……このまま魔王として滅ぼしてもよいが……良いことを思いついた。
特別に、貴様に本物の「デストレイル」を見せてやろう。(剣士だった頃の姿になる)
かつて"勇者"だった、私からの餞別だ………遠慮なく味わえ。

――――――――デ ス ト レ イ ル ! ! !

………ふっ、どうだ?
"オディオ"を源にした、正真正銘の邪の力に裏付けされた技の味は。
「死への道(デストレイル)」は私ではなく……貴様が往くがいい―――――。

333 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/15(Sat) 09:07
魔王を倒し、俺が最強になる!!!

334 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/15(Sat) 20:52
お前も超能力で心を読まれるのはイヤか?

335 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/16(Sun) 18:26
>333
貴様はタカハラ………ではないな。
最強を求める点では同じだが……今の彼奴は既に「最強の称号」を得て、数多の猛者達に挑まれ続ける宿命の道を進んでいる最中だ。
少なくとも……魔王を倒すことでの"最強"などを目指すタマではあるまい。
彼奴等のように力を合わせて、ではなく………ただ独りで、己の力のみで挑みに来る、またもや酔狂な手合い、か………。

………まあ、誰であれ……挑むならば望む処よ。
私を打倒し、名実ともに最強の看板を戴けるかは甚だ疑問だが……いざという時には「ハルマゲドン」を発動出来る力を持つ以上、強ち間違いでもないやもしれぬ。
そんな私を倒せれば……「魔王を超えた者」には、間違いなくなれるだろうな。
貴様にとっては、さぞや挑みがいがある事請け合いであろう。

―――――尤も、打倒を果たせた処で………それは魔王以上の化物になる、という事以上の意味を持たぬがな。
魔王を超えた"最強"とやらになった者は……謂わば、"人を超越した存在"であるといえよう。
それは果たして……あくまで、"人間"としての強さと輝きを抱き続ける、かの英雄達と同じと言えるのか?
―――否。 単に、魔王より強いという"だけ"の化物だ。
そんなものを目指すのは貴様の勝手だが……つくづく愚かなものよ。
無論、貴様などに易々と命をくれてやる心算はない。 「最強」に眼が眩んだ、後先を考えぬ俗物如きにはな。

―――さあ、来るがいい。
愚か者の生涯に、直々に終止符を打ってやろう―――。

>334
生憎だが……その問いに関しては、>289からの問いへの返答で既に述べている。
そこにあるように、普通ならば当然忌避するが、かの"怒りにより勇気を得し術士"は英雄たる故に特別であり…
彼奴の全てを、抱きし幻想ごと否定し尽くす前に………ルクレチアの悲劇と、私の絶望と憎悪の深さを、彼奴に思い知らせる分には寧ろ丁度いいと考えている。
でなければ、彼奴を態々招待する意味も甲斐もないからな……。

返答できる内容がどうにも被るものと見られ、これ以上はあまり答えようがない故……こればかりはご容赦願いたい。

336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 19:05
リメイクが出てからはどうだかわからないけど、ストレイボウは死後ちゃんと反省と後悔をしていたが、
アリシアは全くやったことを反省していない。と言う見方をする人が多くて、生前はストレイボウが悪いけど
死後の罪との向き合い方に関してはアリシアはストレイボウより悪い、という考えの人が多かったみたいです。
この意見についてどう思いますか?

337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 21:19
心山拳老師のお墓参りに言って来ようと思います

338 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 21:45
人を傷つけて自分を護る弱さは
空しさを残してやがて自分も傷つく

今の時代、この歌のように真実を知らせる事が重要なのだ。

339 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/16(Sun) 21:57
鎮魂、歌ったりするん?

340 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/17(Mon) 09:44
この世に悪があるとすればそれは人の心、か…
憎しみのあまり魔王になるとは業が深いものよ

341 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/18(Tue) 19:51
閉ざされた宇宙船で迫り来る恐怖


この恐怖に打ち勝てる者は少ないのだ

342 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/18(Tue) 22:06
>336
"心"のダンジョンにてストレイボウが「俺の……せいなのか……あいつが………ああなってしまったのは………」と言っていたことに比べ、
アリシアは「お願いです……止めて下さい………オルステッドを………」と、自身の言動を省みぬままに哀願していると見て取れるが為に、
そのような考えを持つ者が大半となってしまったという訳か………。
貶められた当事者の私や、プレイヤーの側から視れば……そう考えざるを得ない処は有るだろう。

―――ただ……プレイヤーの中には、或る場所(サイト)においてより突っ込んだ考察をする者もいるようだ。
と言うのも………魔王山山頂で激しい感情をぶつけて私を否定した同一人物とは思えない程……魂となったあいつと彼女は、妙に憔悴しきっている。
大臣のように死後も私を恨み続ける者もいる以上……ストレイボウは恨みつらみを捲し立て……アリシアは「あの悪魔を殺して!」と懇願してもおかしくない筈。
だというのに、まるで"憑き物"が落ちたかのような様子は……不自然にさえ思えてはこないだろうか。

―――私が思うに……これが意味する処とは。
魔王山に宿る、邪の思念のようなモノが、まずはストレイボウの負の感情に付け込み、増幅させることで墜ちさせ……
そんなストレイボウに助けられたアリシアは…有る事無い事を吹き込まれるなり、精神操作の術等で篭絡させられた、という可能性も無きにしも非ず…と考えられる。
元より、訳も分からぬまま魔王(偽)に囚われるという極限状況下にあった彼女の精神状況が、凡そまともであった訳など無かった事は想像に難くない。
実情がどうであれ、ストレイボウの思惑にあっさり嵌った彼女が、ほんの少ししか言葉を交わさなかった私よりも、ストレイボウの方に心が傾倒するのは……ある意味無理もなかったのやもしれぬ。

―――そして、最後の仕上げとばかりに……そんなアリシアが私を否定し、目の前で自害してまで私を絶望の奈落へ叩き落としたのも……
……もしやすれば、私を魔王に仕立て上げる為に……邪の思念が彼女の精神に……あのように仕向けるように働きかけたのではないか、という気さえする。
"心"のダンジョンでの、あの様子からは……死して解放された事で正気に返り、本来の自分に戻ったようにも見受けられるからな。

―――――尤も、たとえそれが真実であったとしても……。
元々付け込まれる程の負の感情を抱いていたからとも……テラスでの言葉ほど私を信じてなどいなかった為に、あっさり心移りしてしまったからとも……解釈できる。
実際にはそれぞれの局面における被害者の側面があったにせよ……あの時においては、明確な意思を以って私を否定したのは覆せぬ事実。
悔いた処で、最早届きはせぬ……。 哀願した処で……最早、止められはせぬ。

―――――そこで見届けるがいい。 私がかつて"信じた"者達よ………。
私が齎す、全ての終焉をな―――――。

>337
心山拳"師父"の墓参りか……。
確か……大志山の山頂に彼奴の墓碑があった筈だ。
その口振りからして………大志山の麓の町で、師父に救われた者の一人か。
死して後も悼む者がいるというのは幸せだ……その者の心の内に在るという形で、"生き続けている"のだからな。

―――墓といえば、ハッシュについても"勇者の墓"があったな。
旅の最中では実際には生きていたが……「他力本願に当てにする身勝手な者達にとっての"勇者"は死んだ」とでも言うべきか……何かしらの隠喩とも思えてくる。
その辺りは黙して語らずだった故……何故あのような墓を拵え、ブライオンを隠したのか……今となっては真相は分からずじまいだ。

………だが、あくまでも私の推測ではあるが………。
師父の墓に比べて……勇者の墓に、墓参りに向かった者は……誰一人いなかったのではなかろうか。
大志山と違い、魔物が蔓延っていて危険だったこともあったろうが………たとえ魔物がいなくても、同様だったように思えてならぬ。
何故ならば………誰も彼も、"人間そのもの"ではなく"勇者"という肩書を通してしか視ない、脆弱な愚者ばかりだったからだ。
そこには、肩書に拠らぬ、一個人への本当の意味での信頼もなければ……羨望や崇拝といった、凡そ理解には程遠い気持ちしかなかったであろう。
それ故に……「死んだ」と認識した途端にあっさりと忘れ去り、墓参りすらせぬという冷酷な扱いが出来る訳だ。

………その点、貴様は他力本願で愚かなルクレチアの連中よりは、まだマシではあるな。
これからも精々……その悼む気持ちを忘れぬ事だ―――。


―――――残りの分はまた後日返答する………暫し待つがいい。

343 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/19(Wed) 21:24
>338
ほう……即ち、他者を傷つけてまで己を護るという行為は"業"となり……
いつしか因果が巡り、必ず返ってくるという事か……。
その言葉に一理はあるな………何ら自覚も無く重ね続ければ、やがて遺恨となって積み重なり……
いつしか何かしらの形となって……報いが下ることだろう。
だからこそ………「何かを成すにあたり、絶対に誰一人傷つけない」という理想なり、スローガンなりが出る訳だが……
夢や理想として語る分には兎も角……現実にそれを体現できる者が、果たしてどれ程いるものやら。
上手くいかなければ、いつしかそれは理想・スローガンの他者への"押し付け"となり、結局は傷つけるという矛盾と皮肉に満ちた結果で終わる。
同じ人間同士でありながら、生き方も、考え方も、価値観も異にする以上……傷つけ合うのは、人間の宿命的な"業"であるだろう。

―――それを承知の上で、覚悟の上で……あくまで開き直らず肝に銘じつつ、それでも尚生き続けていくか……
―――それを良しとせず、人間そのものを厭悪し、否定することで整合を付けようとするか……
………私の場合は、後者で自己完結する形になった。 もはや変更や放棄なぞ、通用はせぬ―――。

>339
―――レクイエムを歌うか、だと?
何故に人間などの為に歌わねばならぬ。「真実」を知り、滅ぼすと決めた人間などに歌う価値はない。
絶望……後悔……怨嗟に満ちた悲鳴を上げながら死に逝くがお似合いだ。ルクレチアに関しては皆そうだった。
誰もが私を恐れ……怨み……憎み……罵りながら………自身の愚かしさを何ら自覚せぬまま、死んでいった。
あのような奴らに捧げる鎮魂歌も……祈る言葉などは無い。

―――強いて、鎮魂の歌にこじつけられるものを挙げるとするならば……
「ハルマゲドン」によって人の世が滅び去った直後に、何処かで響く………鐘の音だな。
それは、ただ風に揺らされるがままに鳴る、虚しき音よ……全ての終焉を告げる、誰一人聴くことのない音だ……。
いずれ、かの英雄達と戦い……私が勝ち残った暁には、この音が響くことになろう。

―――――そんな鎮魂歌などが嫌ならば……ひたすら神に祈りを捧げるがいい………決して届かぬ、祈りをな―――――。

>340
ふん……知った風なことを言ってくれる。
確かに……善も悪も………全ては人間の心から生まれるものではある。
一方で…絶対的な善も悪も存在せぬ。―――見方や立場が変われば、どちらにでも転び得るもの。
所謂、善も悪も含め……「清濁併せ?む」ままに生きるのが人間なのだろう………。

………そして、それは私もまた……例外ではない、か。
当初は祖国と民を愛し、護る剣士たらんと………謂わば、ルクレチアにとっての"善"に努めようとした。
―――その民の身勝手さに愛想を尽かし……いや、人間そのものに失望し切った末に……人間にとっての"悪"に堕ち果てた。
愛が憎しみに転じて魔王になる、か………貴様の言う通り、実に業深いものよな………。

―――ならば、悪の総称たる"魔王"らしく………絶えず繰り返される業深き人の世に……終止符を打つまでだ。

>341
ふむ……>255への返答の中でも既に述べている事だが……
宇宙船という逃げ場のない閉鎖空間の中……元々険悪だった人間関係が更なる軋轢を齎し……
その最中、クルー達が次々と死を遂げてゆくことで芽生える相互不信・疑心暗鬼……
更には、檻から逃げ出し、船中の何処かを徘徊する危険生物のベヒーモスにいつ襲われるか分からないという恐怖……
そして、自身たちの命を預かるべき存在である筈の、メインコンピューターの叛乱……
挙句、その全ての根源は……自分勝手な人間たちの、ごくありふれた在り様に起因していたという事実。
SF編とはまさしくホラーではあるが……その恐怖を生み出すのは、結局は人間でしかないのだ。

―――ただし、貴様の言うように……少ないながらもその恐怖に打ち克ち、生き残る者もまたいる。
ダース伍長然り……カトゥー然り……あの、"人の心を得し、人ならざる者"然り。
あの極限状況の下、どう振舞えるかで……その者の本質が否が応でも顕れる。
恐怖に屈し、ただ怯懦に震えるまま死に逝くか……勇気と覚悟を抱き、恐怖に立ち向かうことで生き延びんとするか……

―――「もし自分が当事者だったならば、どう振舞えるか」………貴様たちも一度、考えてみるのも良かろう。

344 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/19(Wed) 21:28
魔王を倒したら平和になるというのは嘘だと思う。

345 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/04/20(Thu) 23:10
オルステッドは剣士だし、ストレイボウは魔術師。役割が違うから比べること自体ナンセンスな気がする

346 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/04/21(Fri) 17:27
>344
その通りだ………今頃気付いたのか。
魔王さえいなくなれば平和が訪れ、ハッピーエンドを迎えられる……などというのは甘い幻想だ。
正確には、"魔王"という人間にとっての共通の敵がいなくなり……一時期的な平穏が訪れるというだけの事。
遅かれ早かれ、暫く経てば………また新たな敵が現れる。

―――――その新たな敵とは………"人間"だ。
前の返答時でも述べたが………同じ人間同士でありながら、生き方も、考え方も、立場も……
そして、伝統・文化・風習等の価値観を異にする以上……傷つけ、争い合うのは、人間の宿命的な"業"だ。
たとえ、魔王を倒す為に一致団結したとしても……それはあくまで利害の一致による一時的な同盟関係に過ぎぬ。
この世に、立場を超えた永遠不変の麗しい友情や……尊き愛なぞ……存在せぬ。
所詮は人間が思い描いた妄想であり……有り体に言えば、自身を正当化させ、美化させる為の方便だ。
何かを切っ掛けに、いがみ合い、憎み合い、殺し合い……やがて、講和なり休戦なりで一旦決着を図る。

―――――人の世とは……それを絶えず繰り返すだけの歴史なのだ。
「"平和"とは、次の戦争に備える為の準備期間」とは、よく言ったものよな―――。

>345
そう……貴様の言う通りだ。 少し考えれば誰しも分かる、ごく当然の事だ……。
役割含め、利点、価値等がそれぞれ違う故……優劣の比較自体が無意味だ。
比較するならば、同じ分野・カテゴリー内での力や技量等の差を測り、優劣を確かめるのが筋だ。

………そんな、当たり前の事を……ルクレチアの連中は理解しなかった。
ただ、"武の強さ"のみに重きを置き、それ以外は蔑ろにする風潮が蔓延っていた故に…"常識"という名の一種の同調圧力、空気となっていた。
そんな中、魔術師でありながら……武術大会にエントリーしたストレイボウを、周囲の誰もが白眼視した。
ルクレチアにおける"普通"からは考えられない事だった故……訝しみはすれど応援する者は一人もいなかった。

『"武術"大会だというのに、何を考えているんだ?』『陰気野郎がしゃしゃり出て来るな』『魔術師風情が、身の程を弁えろ』―――そんな言葉が、表情や態度から聞こえそうだった。

誰もが無様な初戦敗退を期待していたが……それに反し、あいつは決勝戦まで勝ち進んだ。
一見、遠距離からただ魔法をぶつければ良いように思えるが……詠唱にもそれなりに時間がかかる故、接近戦が主となる武術大会において、魔術師のあいつにとっては不利な状況だったろう。
それを決勝まで勝ち進めているという時点で……あいつの、「絶対に見返す」という執念もあったろうが、実戦におけるあいつの魔術での戦い方が、如何にずば抜けているかが伺える。
尤も、眼の曇り切ったあの連中は……それすらも理解できなかったがな。

………それでも……いや、"だからこそ"、か………私もそんなあいつの本気に全力を以って応えた結果……あいつを上回り、勝った。
ただ、勝つには勝ったが……連中は、『ようやく溜飲が下がった』、『いい気味だ』とばかりの嬉しげな様子だった故……内心複雑でもあった。

―――――「特定の価値観のみに凝り固まるのは碌な事にならない」………教訓を見出すとすれば、まさにこれに尽きるだろう、な―――。

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