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823 名前：坊や哲 ◆2xL2P2OI 投稿日：2022/09/28(Wed) 05:32

>>670 （星崎リリア）

会社の花札の賭場で知り合った印南に、横須賀の米軍基地の麻雀は金になると教えてもらったんだ。
無論、交換条件付きだったけどな。
あの当時、日本で一番金を持ってるのは米兵だったからな…。
そこで「近藤」って男に渡りを付けて、通訳をしてもらってたよ。
…イカサマがバレようものならその場でズドンの、やばい場所だったけどな。

＞この場合はどのような「力」なのですか？

最初は俺も、「力」ってのはイカサマのことだと思ってたんだ。
それで俺にもイカサマ教えてくれって頼んだけど、
「イカサマ覚えたって、力がなきゃ負けるぞ」
と断られた…。

だがふとした切っ掛けで、「力」とは何なのかが朧だが見えてきたんだ。
俺はある負けた勝負で、金も払わず便所の窓から逃げてきた。
文無しの俺は負けて金が払えず殴られることを恐れ、それを玄人たちに見透かされてたんだ。

そして房州さんは、俺に言ったよ。

「玄人ってのは、例え殺されても金を払っちゃいけねぇんだ。
負けたら金を払うって思った瞬間に、相手の真理の風下に立っちまう。
玄人ってのは無理してでも、負けても金払わねぇつもりで人の風上に立たなきゃいけねぇ。」

そしてその後、房州さんから様々な技を教えてもらったんだ…。

＞はい、高校のときの一学年上の先輩です。女性なのですが、本当にかわいがってもらえました。

俺の場合、知り合いこそいても「友達」と呼べる者はいねぇからな…。
カタギの世界じゃねぇから当然だが…。
そういう話を聞くと、やはりどこか羨ましく感じるよ。

>>686 （達海猛）

＞へえ、その國士無双を得意とするって、最強じゃないか？

ああ、理屈は分かっても決して真似できるようなものじゃねぇからな。
それを得意としてたのが、横須賀で通訳をしてくれてた近藤って男なんだ。
最も、その「型」を身に付けるまで辛酸を舐め抜いたらしいが…。

トラップ…。味方から受けたパスをうまく足元に止める技術のことか。
あの広いコートで、チームでボールを繋げていくのは正に命綱だからな。
集中力と同時に無駄な力が入らねぇのは重要だ。
正確に受け止めるには、自分の「型」は欠かせねぇだろうな。
そうでなければ、変な所へボールが飛んで行っちまう。

旅打ちで一番特徴的だったのは、やはり関西の「ブー麻雀」かな。
詳細は割愛するが、スピード勝負でどれだけ早く和了れるかが重要なんだ。
その中でも大阪の「ブー大九郎」っていう盲目の玄人は凄かったぜ。
強敵であると同時に、
「麻雀ってのは、額縁を外す戦いなんや。（マニュアルに囚われてはいけない）」
という名言を、俺の中に残してくれたよ。
純粋に、尊敬に値する玄人だった…。

やっぱり達海さんにも、今まで戦ってきたチームの中で尊敬に値する選手や指導者はいるかい？

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