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☆★☆★☆ 10ちゃっと♪設立21周年記念祭☆★☆★☆ 第2会場

367 名前:水橋 パルスィ ◆Parseejo 投稿日:2023/09/24(Sun) 21:16
>>147 パノッティ・ハイフラワー・マンドレイク (1/2)
私はしばしば誰かを季節に例えるけれど貴方はその美央柳が如く夏を想起させるわ。
いつも朗らかで時折積乱雲の如くエネルギーが沸き上がる様はまさしく盛夏の頃を切り取ったが如く。
「我<あ>はかの妖狐に対抗して狸に化けることとなったのだが、どうだっただろうか?
太鼓囃子に乗って唄うこともした、何、汝の笛の音を聞いているばかりでは満足できなくてな」

なんたること後れを取ったとは失策も良いところ、借りはいずれ返すわよWWWに雨音
さて、アルルとカーバンクルでもあるまいしワンパターン戦法は通じまい。
橋姫のきまぐれコースを粗餐として献じるわ、彼らに題も味も及ばぬにしても一矢報いましょう。
水ばかり出していた非礼を詫びるためにも肉々しきものを提供する。

前菜はナスのフンゲットよ、スパイシーなものを食べた後ではシンプルなものが良いでしょう。
角切りにしたナスを素揚げしてトマトソースを合えたの、まさか野菜は共食いなんて言わないわよね?
更にバジリコ、ガーリック、オリーブオイルで香ばしくしてあるわ。
さあ先陣が到着した、食欲の五月雨撃ちに抗えるかしら、Bon appetit, Signora.

続いてパスタはポルチーニのタリアテッレに鶏肉のカチャトーラを載せたもの。
倭国で供されるのはスパゲッティーニ(1.7mmの麺)が一般的だけれど、これはタリアテッレ(8mmの麺)
ソースはオリーブオイルとガーリックを基礎として塩胡椒を適量、食後にマウスウオッシュを用意してあるわ。
秋の味覚と言えば茸、茸と言えばポルチーニよ、年々稀少になる上シーズンはこれからだから量を集めるのに苦心した。

そしてカチャトーラは鶏肉をオリーブオイルで炒めてから白ワインビネガーとタマネギ、ケイパーで煮込んだのよ。
そろそろオリーブオイルはいい加減にしろですって?くくく、香ばしさを付ける上でこれ以上の油は存在しないわ。
これにローズマリーを後入れで添えることで仄かに爽やかさも付けてみた、これで良いでしょう。
肉厚な茸と大ぶりの鶏肉で肉々しくなってきたと思わない?

さあ、メインディッシュのご登場、拍手喝采よりは食指と涎でお迎えを。
牛肉のタリアータにルッコラとトマトのサラダよ、ソースはバルサミコと蜂蜜で作ったわ。
焼き加減はレアで作ったけれど、火を通して欲しければ言って頂戴
ただ、個人的にはレアが一番美味しいのよ、それも血が滴るくらいのね。

付け合わせでランプレドット(牛モツ)のスープも召し上がれ、優れた料理人はどんな部位にも美味を見出すのよ。
トマトやキャベツ、パプリカ……様々な野菜を刻んでコンソメと一緒に煮込んでまず一手間
更にランプレドットと一緒に煮込んだ後で、肉とスープだけを取り出したのがコレ
あまり肩肘張った料理じゃないけれど、肉の旨味と優しい甘さが売り、こちらも味わってほしいわ。

デザートはレモンを添えたヨーグルト風味のジェラートを用意したわ、ミントも香り付けでどうぞ。
欧州<オルパ>のアイスクリームが主流だけれど、元々は我が祖国が発祥なのよ。
三千年の昔から工夫して暑気払いにこの氷菓を食べてきたわ、当時は果実や蜂蜜、砂糖で味付けしていたの。
さて、全て平らげたところで感想を聞きたいわね。

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