【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ六

590 名前：吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日：2024/04/11(Thu) 20:23

>>582
>>583（柚葉さん）

（柚葉さんに、買い物の一部を分担させてもらって、買い求めた品を手に家路に着きます）

あら、柚葉さんとご近所様が立ち話をなさっていますね。柚葉さんのスーツ姿を褒めてくださって
いるようで、嬉しいですね。うんうん、柚葉さんの社会人一年生の清新なるお姿の良さを
よく分かっていらっしゃるわ！
あの方もご自身のお仕事に誇りを持っていらっしゃるのね。あの、清々しい表情こそ、
まさにその証しです。柚葉さんと意気投合されているようね。
…今、お二人は同じ社会人として心を通じ合わせている。なんだか眩しいです。そして、
ちょっと妬ましい、と感じてしまうわたくし。自分の未熟さを思わざるを得ません。
ですが、あのような明るい笑みを浮かべられるように、わたくしも頑張って参りましょう。

（ご近所様と別れた後の柚葉さんに歩み寄ります）

柚葉さん、お疲れさまでした。わざわざお買い物までしていただいて、ありがとうございます。
わたくしも、いただいた買い物メモを見ながら、お店を回って買ってまいりました。
まあ、就職祝いに焼肉セットを？それはそれは、良かったですね。春の宴に？そうですね、
まことに時宜を得たプレゼントですね。
今の方にもお出でいただいて、宴がまたいっそう賑やかになることでしょう。わたくしたちで
分担して、皆様への招待状をご用意いたしましょうね。

そうそう、就職祝いと申せば、三姉妹ちゃんたちもそれぞれ用意しているのですよ。
この間、わたくしが自分だけお祝いの品をお渡ししたことで、苦言を呈されてしまいました。
「わたしたちも今用意しているところなのに、姫様だけ抜け駆けはズルいです！
　わたしたちが用意していないって、思われちゃうじゃないですか」
と異口同音に…。（汗）
どうやらプレゼントが揃ったようですので、今宵それぞれ柚葉さんにプレゼントすること
でしょう。
どうか、楽しみに待ってあげてくださいませ…。

（そして、帰宅後でございます）

セレーネ（長女）：
「柚葉お姉様、お仕事お疲れ様です。
　遅くなって申し訳ありませんでしたが、ご就職のお祝いのプレゼントです。
　お仕事中に爪を傷めないために、ネイルオイルのセットです。それぞれ小瓶の中に、
　オイルと小さなたくさんの花が入っています」

ベーネ（次女）：
「お姉様、仕事で疲れたろう？大丈夫か？
　わたしからのプレゼントだ。泉州タオルを花みたいに巻いて、バラの花と一緒に花束風にまとめた、
　タオルフラワーの花束。汗をかいたときとか、どんどん使ってほしい」

ニーノ（三女）：
「わたしからは、ブランケット…。オフィスで寒い冬や冷房が効きすぎの時とかに、
　冷え対策にお膝に載せて…。
　体は本当に大事にしてね…」

ふう…、三姉妹ちゃんたちもお祝いの品を渡せて、ようやくわたくしもホッといたしました…。
柚葉さん、本日は三姉妹ちゃんたちが「お料理は任せて」と意気込んでおります。まずは、
ゆるりとお休みくださいな。よろしければお風呂のご用意もしておりますので、お入りに
なるのでしたら、わたくしがお背中を流させていただきますわ。

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