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ファンタジー世界の酒場【冒険者ギルド】―16章―

36 名前:ルードル ◆m6xPcbWo 投稿日:2023/11/28(Tue) 07:41
>>30
「おや、傷薬1つ2つの注文かと思いきやずいぶん沢山買ってくんだな。
薬草や素材はともかく研磨石を80とはやけに豪勢だ。
さっきそこそこ高等な魔術書を求めてたアンタは砥石屋を始めるって柄でもなさそうだし、
この数だと冒険者パーティーの買い出しってよりはちょっとした傭兵団の資材調達並みだ」

「ま、俺は金にならん面倒な詮索はあまりしない主義だ。
アンタが何者でも、これから金物研ぎに転職するって予定でも構わん構わん。
お買い上げ毎度あり、へへへ」

>>31
「その不思議なダンジョンの話は俺も小耳に挟んだことがある。
アンタの言う通り何度潜っても尽きぬ宝と減らぬ魔物、そして悪意に満ちた罠とまるで意思があるみたいに形を変える迷宮ってな」

「古代の魔法か、それとも人の理の及ばない何かか。
カラクリはわからんが、運良く途中で出てこれた奴もいるが入ったっきり出てこない奴ばかりってよ。
俺は入りたいとは思わんが、中々ゾッとする話だぜ」

>>32 
「ほほう、大トカゲの素材か。これはまた立派な牙や鱗だな、こんなに大きいトカゲだと素材も竜の物に勝るとも劣らない。
今や地を這う奴らが古くは空を飛ぶ竜達の遠い子孫だった、なんて話もこれなら中々頷けるな。ああ、鑑定するから少し待ってくれ」
行商人は鱗や牙を明かりに透かしたり水に沈めて質を検める。

「ふむふむ、中々悪くないな。
牙も爪も詰ってて鱗も艷やかだ。
素材は高値を付けにくいとこだが銀貨4枚、いや5枚でどうだ」

>>33
「ほう、造りは古く見えるがいい剣だな。腕の良い鍛冶師が良い鋼を丹念に鍛えたのが見て取れるようだ。
しかし、こんだけ良い剣をこうも真っ二つに折っちまうとは一体何と戦ってたんだか。
剣身もそうだが柄や鍔まで歪んでは家宝が泣くぞ、鍛冶師にはどやされそうだが早めに直してやんな」

>>34
「冒険者の酒場で男漁りとは、相変わらず女の考えは俺には理解できんねぇ。
冒険者は稼ぎも安定してないし荒くれが多いからオススメしねぇよ。フラフラと旅歩きしてるのが多いから腰を据えさせるかついて行くしかねぇしな。
まあ、そういう男を探してるのかは知らんが悪いことは言わねぇから近くのパン屋の倅にでもしとけ。
前見た時は鼻垂れ小僧だったが親父の跡を継いで割とデキる男になってたぞ」

「そうさな、今ならこの香水をお安く売ってやろうじゃないか」

>>35
「こう見えても酒も入れて腹を割って話してるつもりさ。
俺も多少歳を食ったからな、妻子持ちで教職のアンタはともかく俺も後先を見据えなくちゃならねぇのかもな………
店より先に弟子でも取るか、ふむ」

「マンドラゴラ栽培までやるとは、学校ってのはマメなもんだな。
ああ、月香草は月明かりで育てる特殊な植物でな、魔力を豊富に蓄えている。
その月香草を冬が来る前のいちばんキレイな満月の夜に摘み取り、夜風に当てて熟成させたのがコレだ。
魔術師向けの薬としても効果があるが、そのまま煮出した茶やらには独特な良い香りがしてな、なんでもそれが月の香りってやつらしい。
ま、最後のは受け売りだな、月の香なんてのは確かめようがない。
この一塊で銀貨10枚ってことだが酒も振る舞ってもらっちまったからな、売値に色はつけるさ」
そう言って行商人は押し固められた葉塊が入った木箱を卓に置いた。

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