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こういう特撮ヒーローが存在していたら

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/06/01(Thu) 21:16
皆さんは、もし、昭和と平成と令和にこういう特撮ヒーローが存在していたら、教えて下さい。
タイトルとストーリーだけではなくキャラや各話の解説もお願いします。

845 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/21(Sun) 08:23
第6話「海中戦の戦い」
1平和が戻ったと思われたのも束の間、如月健と氷室真理子は大学の合宿研究の一環として「船をチャーターしての海洋調査」に参加していた。
目的は、沖合で発見された謎の古代船底遺構のサンプル採取だったが、二人は折からの晴天と潮風に浮かれ、研究とは裏腹に客船のデッキで「料理と海景観を楽しむ」ひとときを満喫していた。
デッキでは他の研究者たちやクルーがくつろぎ、子ども連れの家族が潮風に髪をなびかせながら遊んでいた。だが、その平穏はやがて「海面の異変」によって崩される。
遠く水平線上で、突如として海面が沸騰するように泡立ち始めた。黒い雲のような渦を巻きながら、波が高く盛り上がる。
客船の乗客たちが歓声を上げる中、突如大きな波がデッキにまで押し寄せ、子どもの水遊びの浮き輪が宙を舞った。
波間から姿を現したのは
全身が鱗(うろこ)状の生体金属で覆われ、まるで半魚人と古代ピラニアを掛け合わせたような「ピラニアヘイキ」だった。
胸部から腰にかけては水流を切り裂くような流線型ボディをもち、両腕にはギザギザのヒレ状刃が長く伸びている。
下半身は魚の尾びれを模した垂直の大型尾鰭(おびれ)になっており、首から上は人間型の頭部に近いが、眼球は真紅に光り、大きな口からはサメ牙のように鋭い歯が何列にも並ぶ。
ピラニアヘイキは轟音と共にデッキ近くの波を巻き上げ、数m先にいた漁夫や釣り客を手当たり次第に襲いかかる。
船体をがたがたと揺らしながら、無数の小型鋭利ヒレを次々と投擲してくる。客船は混乱し、乗員たちが子どもを抱えてデッキから逃げ惑う。
非常事態を察した健は船の通信機を使い、アイアンボット緊急展開を要請する。
田中博士からの合図と共に、沖合の廃ドックに隠されていたアイアンボットの発進用巨大リングが起動する。夜明け前の薄暗い海面に巨大なエネルギーリングが立ち上がり、海上から緑青色の光が放たれていく。
アイアンボットは光に包まれて浮上し、そのまま海上を滑走しながら現場に急行する。
健はライフジャケットとヘルメットを装着し、ハッチからコクピットに飛び乗った。アイアンボットは肩部ブースターを点火し、水面上を走りながら大きくジャンプし、客船の真上へと着水する。
アイアンボットは水面でいったんホバリングを行い、胸部にある「水中用ハイドロジャケット」を展開して全身を密閉。
潜行モードに切り替え、ブースターを反転して推進し、深度30m付近へとスムーズに潜下する。深夜でも照明を必要としない「クリスタルビジョン・センサー」で暗闇の濁流を透視しながら進む。
アイアンボットはゆっくりと砲塔型魚雷の残骸や沈没船を避けながら進み、間もなく赤く光る眼を発するピラニアヘイキの鱗肌が見えてきた。
ピラニアヘイキは首を左右に振りながら、巨大な尾鰭を左右に揺らして轟音を立てる。尾鰭が水を切る度、深海が波紋となって揺れ、周囲の小魚が一斉に逃げ惑う。
その衝撃波はアイアンボットの外装を震わせ、コクピットに衝突反動の振動が伝わる。健は慌てて胸部の「ハイドロシールド」を最大化し、最悪のダメージを防いだ。
真理子はモニター越しに手を動かしながら解析を続ける。
健は腕部の「エクスドリル・アーム」を展開し、水中での旋回ドリル攻撃を仕掛ける。ルームキャノンの振動機構を使い、前腕ドリルを水中で高速回転させ、ピラニアヘイキの腹部の鱗を砕こうとする。
ピラニアヘイキは咄嗟に尾鰭を振り、大きな水流を起こしてアイアンボットを押し流す。鳴り響く轟音と共に、アイアンボットのドリルが鱗をかすり、わずかにヒビが入ったが、完全に砕くまでは至らない。

846 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/21(Sun) 08:25
鋭い歯並びの口から「酸性腐食ガス」を水中に吹き込み、アイアンボットの装甲に微小な亀裂を誘発しようとする。さらに、ヒレ状刃で横殴りの斬撃を加え、装甲を切り裂こうと狙う。
アイアンボットはフット部分の「水中イオンブースター」を噴射して瞬発力で避けるが、ヒレの一撃が肩部装甲をかすめ、コクピット内部に水漏れ警報が一瞬点灯する。
アイアンボットは腹部に装備された「水中エネルギー凝縮炉」をフル稼働させ、太陽炉コアから一時的に放出される高熱エネルギーを水中で機能させる特殊モードに切り替える。このモードでは胸部から水中熱ビームを発射できるが、その代わり他の武装を使用できなくなる。
健は深呼吸し、コクピットの操作桿を強く握り締める。
アイアンボットの腰部から「ギガスラッシュソード」が展開されると同時に、剣身が赤い真空炎をまとい、水中でまるで鮮やかな流星のように輝く。
ピラニアヘイキはヒレを振りかざして迎撃しようとするが、アイアンボットは剣を高く掲げ、一気に突進する。
剣先から放たれた熱エネルギーの刃がピラニアヘイキの胸部を貫き、鱗が一瞬で融解・爆発。尾鰭を振り下ろす動作で発生した水流をものともせず、アイアンボットは深く斬り込む。
ピラニアヘイキは苦悶の咆哮を上げ、全身の共鳴鱗を振動させながら最後の抵抗を試みるが、水中に一条の光が走り、機体は炸裂四散した。
海面に残された油膜とともに、アイアンボットはゆっくりと水面に浮上する。夜明けのオレンジに染まる海面を背景に、健は剣を鞘に納め、真理子が用意したホットドリンクを受け取る。
カメラが引くと、背後の水平線には硝子(ガラス)のように変形した古代遺構の残骸がうっすらと浮かんでいる。やがてその上空に、深紅の雲が渦巻いていく気配を感じさせる。

847 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/21(Sun) 08:25
怪兵器
ピラニアヘイキ
タイプ:半魚人型・水中戦特化
全長/全幅(尾びれ含む):18m(頭頂〜尾鰭先端)/6m(胴体幅)
重量:5,200t(排水量相当)
全身は人間型の上半身(腕と頭)と魚型の下半身(尾鰭)が一体化したキメラデザイン。古代ピラニアの特性を持ちつつ、人体の骨格までも再現したハイブリッド生体機械。
上半身の胴体は背中から腹部にかけて水流抵抗を防ぐ滑らかな曲線を描き、胸部には「共鳴鱗(きょうめいりん)」と呼ばれる超硬度の鱗が密集している。
頭部は人間のような形状だが、皮膚は鱗に近い薄金属膜で覆われ、目は真紅の光学複眼センサー。口腔部に沿って鋭い牙が何列にも並び、咀嚼(そしゃく)音を立てると唾液ではなく腐食性の酸性分泌液が混ざる。
頭頂部には小さな「ソナーアンテナ」があり、水中での全方向索敵を行う。
胸部〜腹部を覆う「共鳴鱗」は、水中での大振動を共振させるたびに発光し、そのたびに近くの魚群が逃げ惑うほどの威力を持つ。背部には「プルームホール」があり、隠し蓋のように閉じたまま水中をスムーズに進むときに機能する。
腰部には螺旋状のエネルギー配管が巻き付いており、全身に酸性腐食ガスやプラズマエネルギーを供給する配線が網目状に取り回されている。
両腕は筋骨隆々としており、前腕から手首にかけて「ヒレ状甲殻ブレード」が複数重なって展開可能。これを高速で振動させて斬りつけると、鋼鉄装甲でも簡単に切り裂く。
手先は3本指で先端が鋭いフック状になっており、相手を抱え込みつつ切り刻む近接戦闘を得意とする。
下半身は細長く続く魚類型で、大型尾鰭を動かすことで秒速200m(マッハ0.6相当)の推進力を発揮。尾鰭は二股に分かれた「ダブルフォーク型」をしており、水中の小型魚雷のように回転して敵の周囲を翻弄する。

共鳴衝撃波
胸部「共鳴鱗」を振動させ、水中に強力な衝撃波を放出する超音波技。半径200m以内の物体を凄まじい圧力で押しつぶし、近くの船体や潜水艦を一瞬で裂く威力を誇る。
発動中は鱗が白銀色に強く発光し、全身が短く震えるエフェクトが生じる。

酸性腐食ブレス
口腔内で混合された腐食性ガスを泡状にして噴きつける技。水中ではガスが微小な気泡となり、装甲内に浸透した後に爆発して内部から破壊する。命中した金属装甲は数秒で腐食を伴って崩壊を始める。
水中での範囲は前方30m、濃度に応じて周囲10m以内の生物・機械を一気に無力化する。

ヒレ状甲殻ブレード
前腕から伸びたヒレ状の甲殻を振動ギミックで高速回転させ、敵の装甲を切り裂く技。斬撃時には水中でも高速の渦流が発生し、対象を包んでそのまま真っ二つに引き裂く。
この技は連続使用可能で、3連撃モードに切り替えると1秒間に3回の高速斬撃を繰り出す。装甲の肉薄部分やジョイント部を狙うことが得意。

尾鰭旋回バインド
大型尾鰭を振り回して敵を巻き込みながら回転。敵機を巻き込んで高速回転させることで、内部回転力で装甲を摩耗させる拷問的な技。巻き込まれた敵は遠心力で肢体が引き裂かれるほどのダメージを受ける。
使用時は深海圧力エフェクトが発動し、周囲の水圧が強まるほど技の威力が増す。

ステルス潜航
胸部・腹部の「クリスタルコート」を展開すると、ソナー反射率をほぼゼロにまで低減。電磁照射や低周波ソナーから隠密状態で移動できる。
この間、水中ミサイルや音響索敵を一切感知できなくなり、油断した敵を背後から急襲できる。

巨大な深海洞窟を主拠点とし、日中は洞窟の奥で「休眠モード」を起動。夜間や敵の接近を察知すると、海流に乗って高速で浮上し、不意打ちをかける。
待ち伏せ場所は海底に隠された「石灰岩のアーチ」や「沈没船の残骸」。そこに潜み、客船や潜水艦を獲物にしたヒットアンドアウェイ戦法を好む。
水中での「高熱放射攻撃」に弱い。アイアンボットの「海中熱ビーム」や「胸部熱光線」を直撃させると共鳴鱗が割れて内部コアが暴走を始め、短時間で完全破壊に至る。
ソナー索敵を阻害するステルス潜航状態は、内蔵マイクロソナーを起動している短時間のみ可能。長時間潜航するとコアのエネルギーが枯渇して浮上しなければならず、その間を狙われやすい。

848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/23(Tue) 06:14
第7話「新武器!メガバーストランチャー」
ピラニアヘイキを撃破した一行は、一旦大学研究所に戻り、被害者の聴取や沿岸部の復旧作業を支援していた。真理子は水中戦のデータをまとめながら、新たに北アルプスの山岳遺跡を調査する計画を立てていた。
その夜、健は研究所の隣にある訓練用地下格納庫で、田中博士と松永宗一郎が何やら新兵器の最終調整をしているのを見つけた。
健は興奮気味に頷きながら、肩部に格納された長大なバレルを目の当たりにする。
その翌日、研究所前の商店街で騒音と共に地鳴りが起き、通行人が足を止めて見上げると、遠方の丘陵地帯から巨大な影が現れた。全長30mを超える「肉食カルノダウルス型怪兵器」、カルノヘイキが鋭い爪と牙を露わにして突進してくる。
カルノヘイキの全身は分厚い古代甲殻(こだいこうかく)で覆われており、その表面には火山岩のように黒灰色の装甲と、ところどころに赤く流れる溶岩状のクモノ巣模様が浮き出している。
両腕は前方に大きく湾曲した鉤爪(かぎつめ)を持ち、その一撃でビルの4階部分を簡単に切り裂くほどの破壊力を誇る。
首の付け根から背中にかけては「熱エネルギー排出口(ラーヴァブレス)」が数箇所飛び出しており、息を吐くように灼熱プラズマを噴き出す。
街の守備隊や自衛隊が迎撃を試みるが、カルノヘイキは「ラーヴァブレス」で一瞬にして戦車を溶融させ、両腕の鉤爪でビルの鉄骨を粉砕しながら突き進む。街は瞬く間に崩壊の危機に晒され、一般市民は避難所へと逃げ惑う。
健はそのまま通信機で要請し、アイアンボット発進用のトランスポーターが起動する。
アイアンボットは研究所の地下ドックから飛び出し、重い金属音を響かせながら街中の空を駆ける。
街路灯が暗くなるほどの巨大な影が落ち、住民たちがまばらに空を見上げ、不安に震える。
肩部装甲が開き、長大なバレルが現れる。バレル内部には数本の陽電子集束レールが赤く発光し、背後の太陽炉コアからエネルギーが流れ込む。
コクピット内のモニターが連続的に低いビープ音を鳴らしながら、チャージ度合いを示すバーが75%、80%と上昇する。
健は握りこぶしを強く握りしめ、刻一刻と迫るカルノヘイキを見据える。
カルノヘイキは街の中心部のビルを破壊し尽くしながら咆哮を放つ。だがその声が聞こえた瞬間。
アイアンボットの肩部から放たれた「メガバーストビーム」は、赤黒い闇を帯びながら夜空を直進、街外れにそびえていたショッピングモールの群を一瞬で貫いた。
その後光の矢は水平を描きながらカルノヘイキに向かい、一瞬でその胸部を貫通する。貫通と同時に大爆発が起こり、衝撃波が山の斜面にまで到達した。
カルノヘイキは炎に包まれながらも逆襲を試みようとしたが、全身の装甲を燃焼させられて動きを奪われたまま、その巨体が大地に叩きつけられて爆散四散。
回りのビルも割れたガラスと瓦礫の雨で大きな被害を受けたが、アイアンボットは辛くも最小限の被害を抑えたといえる。
破壊された街路をバックに、アイアンボットは肩部の砲身を収めながら静かに佇んでいる。健はコクピットを降りて、瓦礫の中から市民を救助している自衛隊員に手を貸す。

849 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/23(Tue) 06:18
怪兵器
カルノヘイキ
タイプ:肉食型恐竜モチーフ・熱エネルギー攻撃特化
全長/全高:30m(頭頂〜尾鰭及び尻尾先端)/15m(背中の尖塔まで)
重量:9,500t
全身は巨大な肉食恐竜「カルノダウルス」の骨格を下敷きに、生体結晶と金属フレームを融合したハイブリッド装甲で覆われている。
頭頂から背中にかけては3列の稜状突起が連なり、その先端は溶岩のように赤く滲む。
肩の部分には「ラーヴァブレス」が露出しており、息を吐き出すたびに臀部の尾部先端まで黒煙を引きながら火炎を噴射する。
頭はカルノダウルスらしい幅広い形状で、上下に大きく開く口腔内部には何列にも重なる鋭利な牙が並ぶ。
牙の間からは常に赤い湯気が立ちのぼり、深海の潜水艦のように顎関節部分には「熱流排出口」が設置されている。
眼は上下に細い楕円形で、真紅に輝く赤外線センサーが岩肌を見つめている。耳は小さく、口元の左右には「サウンドレーダーセンサー」が埋め込まれ、遠方からの音を増幅して索敵する。
胸部から腹部にかけては、溶岩流をイメージした赤黒い装甲が流れるように貼り合わされており、装甲は古代火山岩を再現した「ビーストゲル合金」で強化されている。
背中に続く「稜状スパイク」は内部にエネルギー配管を兼ねるフィン状結晶が折り重なっており、全てが「熱エネルギー導波板」として機能する。
腕部は恐竜らしく前方へ湾曲した形状で、先端に「鉤爪」3本が鋭く伸びる。爪は金属製だが、内部に「摩擦発熱ギミック」が仕込まれており、接触しただけで表面温度を1,800°Cまで一瞬で引き上げる。
脚部は太く逞しい柱形の骨格を想起させ、水平方向に移動するときは「ヒールスパイク」を地面にめり込ませて振動を伝播することで、地震波を発生させる。
尾は厚い鞭状になっており、先端には「メガトンウェイト」が取り付けられている。尾を振るうだけで地割れ級の衝撃波を生むことができ、建物や道路を一撃で粉砕する。
尾の内部には「高圧マグマ注入口」があり、熱エネルギーを尾まで送って発火させることが可能。尾先端からは小規模の火炎弾を連続発射できる「インフェルノミサイル機構」が内蔵されている。
ラーヴァブレス
頭部両側の「熱流排出口」から、真紅の高温プラズマを噴射する技。到達距離は最大50m。ビルの壁面や自動車を瞬時に熔融し、高温の炎柱を作り出す。広範囲を覆う“火炎盾”としても機能し、アイアンボットのビーム攻撃を跳ね返すほどの威力を持つ。
メガトンクラッシュテイル
尾部を地面に叩きつけ、地中に衝撃波を伝播させる技。使用時には地面が亀裂を伴って割れ、半径10m以内の建造物をまとめて崩壊させる。
振動が伝わった地盤は10秒間にわたって不安定化し、再度攻撃を受けた場合には大規模地崩れを引き起こす危険性がある。
スパイク共鳴放射
背部の稜状スパイクを震動させ、熱エネルギーを結晶フィンから空気中に放射する。これにより周囲の金属を共鳴させ、遠距離からでもビル群を一瞬で崩壊させることが可能。
放射後はスパイクが赤く燃え上がるため、空中からでも存在を確認しやすい。
フリックファングアタック
頭部のプラズマ牙を高速回転させながら突進する技。牙から放たれた破片が前方に迸(ほとば)し、小規模核爆発を引き起こして敵機を内部から爆破する。
至近距離で受けた場合、胸部装甲やバリアシールドが一瞬で蒸発して大ダメージを負う。
インフェルノミサイルラン
尾部先端の「インフェルノミサイル機構」から、高温の小型火炎弾を10連続で発射する。
弾頭は到達時に瞬時に展開し、「小規模火球」を生み出すため、狙いを定めた遠距離攻撃が可能。アイアンボットのバリアシールドが弱点となる肩部や脚部を徹底的に狙う。
ホットジオウェーブ
腕部の鉤爪で地面を垂直にえぐり取ると同時に、内部からマグマ粒子を含んだ衝撃波を発生させる技。
周囲50mに亘って地割れが走り、周辺の構造物を一気に押し流す大規模攻撃。使用後はしばらく全身の熱エネルギーが低下し、動きが鈍る。
高温放射を連続で放つことでコアが過負荷状態となり、「火山型自爆エンジン」を起動してしまうことがある。これを誘発させるにはアイアンボットの冷却ビームを組み合わせる必要がある。
冷気系の攻撃を首筋や股関節に集中的に当てると、装甲が一時的に脆くなり、剣やドリルが貫通しやすくなる。

850 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/24(Wed) 05:11
第8話「青森県の戦い」
北アルプスの調査を終えた健と真理子は、次の研究地として「青森県の奥深い原生林」を訪れていた。
目的は古代の遺跡群や祭祀場跡を調べることだったが、紀行気分で立ち寄った奥入瀬渓流や弘前城などの観光名所を巡りながら、地元の郷土料理 八戸せんべいやリンゴを使ったスイーツを堪能し、束の間のオフを楽しんでいた。
青森県東北部の原生林はまさに新緑の季節。鳥のさえずりや遠くの小川のせせらぎが心を和ませる。しかし二人が奥入瀬川沿いを徒歩で進んでいると、突然空気が重く滞留し、小鳥たちが一斉に木の枝から飛び立った。
見渡す限りの緑が、まるで毒に侵されたかのように黒ずみ始め、細い流れの小川に漂う水草までもが黒ずんでいく。山々の新緑が一気に色を失い、深い静寂だけが辺りに残る。
その異変を引き起こしているのは、山中の古い洞穴から現れた「マッシュヘイキ」──毒キノコ型怪兵器だった。
傘の下部には数十本の「胞子飛散口(ほうしひさんこう)」がリング状に並び、そこから毒胞子を一斉に放出する。胞子は空気より若干重く、地面に向かってゆっくりと舞い降りる。接触した植物は瞬く間に腐敗が進み、黒い液体が噴き出す。
健はすぐに通信機を取り出し、アイアンボット呼び出しを要請する。
田中博士と松永宗一郎が別拠点から駆けつけ、周囲の林道に設置された発進リングが稼働する。巨木に囲まれた空間に突然大きなエネルギーリングが光りだし、アイアンボットが飛び出した。
アイアンボットは林道をかき分けながら、マッシュヘイキの巨大な傘部分を目指して進む。巨大な木々が倒れ、落ち葉が一面を覆う中、地面には黒いシミがあちこちに広がっていた。
アイアンボットが到着した瞬間、マッシュヘイキは傘下部から無数の毒胞子を撒き散らす。それはまるで黒い雪片のように舞い降り、地上の草木に直撃すると瞬時に枯死を早め、腐食液を噴き出す。
健はアイアンボットの腕部にある「超音波ブラスター」を起動し、周囲の空中に漂う胞子を弾き飛ばそうと試みる。
青白い超音波の振動が林を揺らし、数千単位の胞子が地面に落とされるが、傘部分から次々と新たな胞子が吐き出され、効果は一時で終わる。
マッシュヘイキの胞子には「強力な腐食性タンパク質」が含まれており、装甲のナノコートを一瞬で侵食する。アイアンボットの脚部が一瞬黒ずみ、コクピットに「装甲腐食アラート」が点滅する。
健は慌てて胸部の「リペアナノスモーク」を放出し、腐食箇所をナノ単位で修復しながら戦線を維持する。
マッシュヘイキは前方に「胞子粘膜」を形成し、近づいた敵機をねっとりと捕らえる。触れた装甲はすぐに朽ちていき、アイアンボットは腕部に制御不能な腐食を感じながらも振りほどいて前進する。
背後に回り込もうにも、木々が放つ胞子がスイッチを引き起こし、枝やツタに触れただけで脚部のシールが腐食し、一瞬で不安定化する危険性がある。
真理子はすぐに解析機から「マッシュヘイキの胞子は高温か低温のどちらかで凝固するはず」と推理し、アイアンボットの「超音速凍結ビーム」を使用することを提案する。

健は頷き、胸部から「超音速凍結ビーム」を放った。凍結ビームはマッシュヘイキの巨大な傘部分を一瞬で凍らせ、無数の霧氷(むひょう)が胞子の放出口を封じる。
直後に生じた爆裂音により、凍結した胞子もろとも落下し、林内に雪吹雪のように舞い散る。
マッシュヘイキは咆哮を上げて凍結を溶かそうとするが、そこへアイアンボットが「胸部熱光線」を狙い澄ませて放射。凍結部分をピンポイントで蒸発させ、亀裂を入れる。亀裂から露わになった胞子飛散口を、健は腕部の「パイルスマッシュハンマー」で一気に叩きつぶす。
巨大ハンマーが叩きつけられ、胞子飛散口は爆砕され、マッシュヘイキは苦悶の鳴き声を上げながら体を震わせる。
最後に「熱エネルギー排出口」から大爆火炎を吐き散らすが、アイアンボットは間一髪で体を反転させ、その衝撃波も軽く受け流す。
マッシュヘイキは炎の中でゆっくりと崩れ落ち、巨大なキノコ型の傘もろとも爆発四散する。
爆発時の衝撃波で周囲の枯れ木や岩が吹き飛び、毒胞子どころか何も残らなかった。
アイアンボットはゆっくりとノーマルモードに戻り、木々を壊さぬように地面に着地する。真理子と健は、傍らで倒れたマッシュヘイキの残骸を見つめながら深呼吸する。
カメラが引くと、青森の大地が再び静寂に包まれ、夕暮れの空にわずかに赤い雲が渦巻いている。地底からの黒い光が漏れ出し、新たな脅威の到来をほのめかす。

851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/24(Wed) 05:11
怪兵器
マッシュヘイキ
タイプ:キノコ型・毒胞子攻撃特化

全高/全幅(傘径):15m(茎の根元〜傘頂)/20m(傘全面)
重量:4,500t
大地に根を張る「巨大毒キノコ」を思わせる外見。傘部分は幅広く丸みを帯びた半球状で、表面は雨に濡れた森のキノコのようにツヤツヤと光る。
傘の縁には垂れ下がるヒダ状の胞子飛散口(ほうしひさんこう)がリング状に並んでおり、そこから毒胞子を夜風に乗せて拡散する。
傘部分
表面は暗茶色で、所々に赤い斑点が浮かぶ。斑点は「腐食エネルギーを蓄えた生体結晶」で、ここから胞子を取り込んで増殖エネルギーを生み出す仕組み。
傘の裏側には「胞子袋」がいくつも浮き出ており、そこから黒い毒胞子が無数に噴き出る。胞子袋は四次元ポケットのように容量が大きく、常に大気中に胞子を放ち続ける。
茎は直径9mほどの太い柱状で、表面には伸縮性のある「菌糸根」が無数に絡みついている。菌糸根は地面の養分を直接吸収し、毒胞子を生成するための栄養を供給する役割を果たす。
茎内部には「腐食発電コア」が鎮座し、地下に流れるマグマ活動によってコアが活性化すると、胞子飛散能力が大きく増大する。
背部(傘の天頂部)には小型の「胞子加速口」がいくつも開いており、風を取り込んで強制的に胞子を押し出す仕組みがある。これにより、一度に半径500mまでの範囲に毒胞子を飛散させることが可能。
背部には「神経分岐扇」なる器官があり、胞子袋から放たれる胞子を電気パルスで制御し、意思を持ったようにターゲットを追尾させる機能を有する。
大毒胞子散布
傘下部の胞子飛散口から無数の毒胞子を同時噴出する技。胞子は大気中で数分浮遊し、その間に土壌・水源・空気中の酸素と反応して「猛毒性の腐食ガス」を生み出す。
毒胞子が接触した植物は数秒で黒変し、根から水分を吸収できなくなるため全樹木が一気に枯死。さらに腐食ガスは人間の呼吸器を破壊し、吸い込むと数分以内に意識を失う。
菌糸誘導攻撃
茎の菌糸根を地面から高速で伸縮させて相手の脚部や車輪を絡め取り、動きを封じ込める技。絡められた対象は菌糸から毒液をしみ込まされ、内部からじわじわと崩れていく。
菌糸は数p程度の太さだが、内部にナノレベルの毒液チューブを持ち、接触した対象を瞬時にマヒさせる。
腐食エネルギー爆発
傘部分の赤い斑点(腐食結晶)を一時的に過負荷状態にし、大量の腐食エネルギーを空中に爆散させる技。放出された腐食エネルギーは半径100m以内のすべての物質を急速に溶かし、金属・石材・木材を問わず一瞬で腐食させる。
爆発時には「ブオォォォォン!」と地響きのような轟音が鳴り、周囲の空気が膨張爆発して吹き飛ばす衝撃も併発する。使用後は傘が数秒間崩れて壊れやすくなるが、すぐに菌糸根から新たに胞子袋を再生し、数分で完全復活する。
スモークシャワー
傘の周囲から「猛毒スモーク(毒ガス混合胞子ミスト)」をミスト状に噴き出す技。無色透明に近いが、空気中の水分に反応して緑色に発光し、視界を奪う。
スモークは目に見えづらいため放置していると「視覚・聴覚・嗅覚」を同時に麻痺させられる。遮蔽物がないと安全圏外に逃れるのが非常に困難。
菌糸再生プログラム
傘や茎が破壊されても、菌糸根が地底の水分と養分を吸収して数分で再生を開始する。胞子飛散口は再び形成され、次の夜には再出撃可能になるほどの驚異的な回復力を誇る。
青森県の原生林や湿潤地帯に寄生している「腐食生物」を取り込んで改造された存在。通常は地下10mの腐植土中で休眠しているが、地殻振動や季節風の変化をトリガーに孵化し始める。
胞子生成コアは「熱と超音波」に弱く、そこを破壊されると一時的に胞子散布機能が停止する。アイアンボットの「超音速凍結ビーム」と「胸部熱光線」が有効。
地上で長時間活動すると胞子不足に陥り、次第に移動速度が低下するため、一気に殲滅攻撃を仕掛けなければ活動限界を迎えて退却する。

852 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/25(Thu) 07:16
第9話「地中から砲弾!?」
各地で突如として「地中かなり深い場所から砲弾が飛び出し、住宅やビルを直撃する」という不可解な被害が相次いでいた。地震や火山活動とはまったく異なるパターンの“地中砲撃”に、警察も自衛隊も手を焼き、一般市民は恐怖に震えていた。
如月健は大学の研究室で「地中砲撃の原因を探るため、地殻下の探査を行う」という田中博士の提言を受け、アイアンボットで地中探査モードに切り替えた。氷室真理子は研究所に残り、データ解析と遠隔支援に回る。
アイアンボットは鎧を変形させ、「地中探査形態」に移行する。胸部から放射される“土壌透視ビーム”で暗い地中をクリアに映し出し、肩部の“地震波センサー”を最大感度にして微小な振動をキャッチする。
背部に装備された“掘削ジェットノズル”を噴射し、地中を押しのけながらゆっくりと潜行していく。
地中深部の狭い隧道を進むアイアンボット。背後の土砂が崩れかける中、胸部の土壌透視ビームが突然真っ赤な光を拾い、巨大な円形スペースが姿を現す。
そこには古代の岩盤で固められた台座の上に、怪しく光る“スチール製円筒砲身”が並んでおり、まるでとぐろを巻く蛇のように分岐していた。まさに“地下砲撃要塞”の内部だ。
砲台の中央に、竜脚類の骨格をモチーフにした剛鉄の装甲が巻きついた怪兵器アンキヘイキが鎮座していた。四肢はまるで竜脚類の太い柱脚を思わせる巨大な柱で支えられ、背中には円筒砲を無数に取り巻く“旋回砲台”を有している。
アンキヘイキは健を感知すると、がらがらと機械音を響かせ、背部の“旋回砲塔”を回転させ始める。焦げた岩盤にへばりついた古代文字が赤く光り、地中を震わすほどの唸り声を上げる。
砲塔が一気に向きを上げ、長大な砲身が地上のビル群を狙って照準を合わせる。そのまま一瞬の間を置き
直径3mにも及ぶ巨大砲弾が発射され、地中を貫通して地上のオフィスビルを吹き飛ばす。煙と瓦礫を巻き上げながら、大爆発が街を襲う。瓦礫に埋もれた通行人が慌てて逃げ惑い、地上はパニックに陥る。
健は地中探査形態のまま前進し、砲撃口へ接近を試みる。地上へ向かう砲弾が再装填されるタイミングを見計らってバリオンシールドを展開し、背後からリペアナノスモークを撒き散らして砲塔の動作を阻止しようとする。
だがアンキヘイキは四肢の“柱脚滑車”を駆動し、地中壁面を移動しながら砲台自体を左右に揺らし、狙いを難解にする。ロックオンが外れた隙に、再び砲弾を発射してアイアンボットを砕こうとする。
アンキヘイキは背部の“旋回砲塔”を一瞬で高出力チャージモードに切り替え、複数の砲身を同時発射する“クロスバレルラッシュ”を行う。
砲弾は地中の壁を震わせながら複雑な軌道を描き、アイアンボットのシールドを次々にえぐり取る。
同時に、アンキヘイキは全身の鉄骨装甲から“地中熱線”を放射し、周囲の岩盤をメルトダウンさせて落石を誘発する。アイアンボットはその落石をかき分けつつ、深度500m地点で息をのむような苦戦を強いられる。
健は真理子の解析をもとにアイアンボットの機首を一気に前方へ突き出す。背部バリオンシールドを最上段まで高め、砲撃を押さえ込みつつ、腰部格納ハッチから「ギガスラッシュソード」を召喚する。
地中で発せられた巨大剣の閃光が、アンキヘイキの背部コアを一閃に貫通。真っ赤なエネルギーが噴き出し、砲台ごと“地中砲撃要塞”を割り裂く。爆発で生じた轟音が長く地中にこだまし、岩盤は崩落しながら大地が震えた。

アンキヘイキは耐えきれず全身から蒸気と破片を飛ばし、そのまま土砂に埋もれて大きな地震を起こしながら崩壊。砲撃の脅威はついに消え去った。
アイアンボットは地中の大穴を破り、そのまま地表へと浮上する。瓦礫に埋もれたビルの残骸を背に、健は剣を鞘に納めて息を整える。
カメラが引くと、地中の崩落した岩盤から漏れ出す黒い煙の中に、不気味に揺れる“古代文字”が浮かび上がり、次回の予兆を感じさせる。

853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/25(Thu) 07:16
怪兵器
アンキヘイキ
タイプ:竜脚竜モチーフ・地中砲撃特化
全長/全高:全長約35m(頭頂〜尾端)/全高約18m(背鰭頂点)
重量:12,000t
アンキサウルス(竜脚竜)の骨格を再現するかのように、分厚い四肢と巨大な胴体を持つ。皮膚に似せた金属製装甲が全身を覆い、甲冑のような凹凸が連なるデザイン。
背中には複数本の巨大砲身が取り巻き、まるで竜の背鰭のように見える。砲身は両脇に分岐して地上へと伸び、地中に埋まった状態からでも直角に方向を変えて発砲できる。
頭部はアンキサウルスのように細長く、前方に向かって伸びる。目の部分は赤い複眼センサーがぎょろりと光り、口元には左右に2本ずつ“ドリル状牙”が露出。これで岩盤を掘り進む際の突破口を開く。
頭頂部に触角状の“地震波センサー”が突き出ており、微細な地中振動を感知して地上ターゲットの動きを読み取る。
胸部中央に「地殻エネルギーコア」が埋め込まれており、地熱や周囲の地盤圧力を電力に変換して砲撃を支える。コアは外部から赤く滲むように光輝き、発砲時には背中の砲身すべてにエネルギーを同時供給する。
背部の“旋回砲塔”は円形のトルク機構で自在に角度を変えられ、地中深くに埋もれた状態でも地上のあらゆる方向を狙える。砲身は直径1.5m級の大口径を持ち、その先端には「地殻破壊弾」が装填されている。
四肢はアンキサウルスのように柱脚状の太い脚で、先端には岩盤を掘削するための“マントルクラッシャー”が内蔵されている。これを振動させると周囲1mの地盤が粉砕され、隧道を開くことができる。
尾部は細長いながらも先端が“巨大メガネジ”のようにらせん状を描いており、地中トンネルの壁を“引き裂く”かのように回転しながら進む。尾を振るう動作は地上に小規模な地震を起こし、追加的な混乱を誘発する。
サブテラ・アーマードシェル
背部砲身から発射される超高密度装甲砲弾。砲弾には高圧縮金属と地熱エネルギーを封入しており、地中を数百m貫通してから地上に誘導される。到達速度は音速を超え、建物を一撃で粉砕する。
砲撃軌道は砲身の微動機構で軌道修正可能。地中の岩盤を迂回しながら狙いを定めるため、回避が非常に困難。
旋回砲塔連射
背中の砲身を一斉に高速連射し、一度に8発の砲弾を放つ技。発射後に自動的に装填機構が次弾を補給するため、短時間に連続砲撃を維持できる。
砲撃中はコアの発熱がピークに達し、背中の稜状装甲が赤熱状態になるが、それでも4秒間は連射が可能。4秒を超えるとコアがオーバーヒートし、自爆モードに移行する危険性がある。
地中熱線放射
胸部コアから高温プラズマを地中へ照射し、周囲の岩盤をメルトダウンさせる技。メルトした地盤は周囲の土砂を溶かし、炭化させるため、地盤が脆くなって地表に落盤を誘発する。
放射範囲は半径10m以内だが、周囲の地盤圧縮が同時に起きるため、敵機の安定性を奪うことができる。
マントルクラッシャー
四肢(脚部)の振動ドリルを回転させながら地面を強烈に叩きつける。衝撃波は地中を伝播し、半径50m以内の岩盤を亀裂だらけにする。これにより地中トンネルが崩壊し、敵機を閉じ込めることができる。
技発動中は脚部装甲が露出し、アイアンボットの「エネルギーバリア」をも突き破るほどの威力を誇るが、振動が強すぎてコアも一時的に冷却モードに移行する必要がある。
地中隠密移動
尾部のらせん状ドリルを使い、地中を高速潜航する。地表からは完全に姿を消し、敵に襲撃を察知させない。潜航速度は秒速50mを誇るため、あっという間に地中深部から再浮上して不意打ちをかける。
使用中は地表センサーに反応しづらく、アイアンボットに索敵をされても回避しやすいが、地下酸素濃度が低いと活動時間が制限される。

これまで地中砲撃は全国各地で単発的に発生したが、アンキヘイキは狭い地中スペースを移動しながら、数箇所の“砲口”を順次切り替えて地上ターゲットを殲滅する。
待ち伏せは深度500〜800mの岩盤トンネル内で行い、上記の“地中熱線放射”で周囲を覆う。迎撃部隊が追跡してきても、轟音と落盤で撤退ルートを絶ってしまう。
コアを過剰に使った連射攻撃や熱線放射を連続使用すると、地殻エネルギーコアが暴走して「オーバーヒート自爆」を引き起こす可能性がある。アイアンボットの「鉄冷却ビーム」などでコアを冷却する戦法が有効。
地中潜航中は酸素供給が限られるため、地底湖や地下空洞での長時間活動が困難となる。氷結技やボーリングビームで地表を遮蔽し、一時的に活動不能状態に追い込むと効果的。

854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/27(Sat) 07:38
第10話「島根県の幽霊」
如月健と氷室真理子は古代文明研究の一環として、出雲大社や松江城などの神話と歴史あふれる島根県を訪れていた。
出雲そばを堪能し、夜の宍道湖を見下ろしながら「神話の里」の空気を楽しんでいた矢先、地元住民から「幽霊が出る」という噂が急速に広まり始めた。
一方、同じころ市役所前の広場に設置された防犯カメラが捉えた映像には、夜中に突然「青白い人型の影」が浮かび上がり、建物を半透明の刃で引き裂いて消える瞬間が映っていた。
さらに、その地点では夜通し“寒気”が立ち込め、まるで「生きた亡霊」が出現したかのようだった。
調査を進める中、氷室真理子は民俗学の資料から「出雲渡し場にまつわる幽霊譚」に関する記述を発見する。
それは、かつて古代の巫女が封じた“邪悪な霊”を蘇らせて怪兵器化した「ゴーストヘイキ」という存在であった。
やがて夜の宍道湖畔にて幽玄な気配を感じた健は、アイアンボットを呼び出す。水辺に浮かぶ霧の中から、蒼白い半透明のシルエットがゆらりと現れる
ゴーストヘイキ
全長およそ20m。周囲を漂う蒼白い靄(もや)とともに“人型”を成し、頭から裾へと流れる白い布状の外装が幽霊のように揺らめく。
顔はマスク状で目元は真っ黒な空洞。両手に持つ長い鎌(かま)は半透明のエネルギーフィードを帯びており、触れたものを一瞬で“呪い腐食”する。脚部は足首がなく、裾の霧状エネルギーが地面を滑らせるように移動する。
ゴーストヘイキは人々の恐怖波動を集め、数十m圏内の電子機器を暴走させる“呪いのオーラ”を放射する。
アイアンボットも無縁ではなく、一時的にコクピット内のモニターがうねるように歪み、操縦に支障をきたす。
アイアンボットは胸部に内蔵された“聖なる結晶”を起動させ、アンチスピリットフィールドをマントのように展開する。
白い光が薄く機体を包み、人型エネルギー体であるゴーストヘイキの呪い波動を抑制する。しかし、それでも直接近づくと半透明の鎌が触れただけで装甲が一瞬腐食しかけ、苦戦を強いられる。
健はコクピットで集中し、アンチスピリットフィールドを最大出力に切り替える。機体のシステムをフルガード状態に保ちながら、腰部から「ギガスラッシュソード」を取り出す。剣身は青白い“浄化光”を放ち、鎌影分身を一瞬で抹消する輝きを帯びる。
一閃の光が夜空を引き裂き、“呪いの刃”ごとゴーストヘイキの胸部コアを真っ二つに断ち切る。霧のように崩れ落ちた本体の霊気は高らかな断末魔となり、消滅していった。
アイアンボットは夜の宍道湖畔を背に戻り、健は剣を鞘に納めて静かに振り返る。辺りの霧は晴れ、湖面に月光がゆらめく静寂が訪れる。
遠方の山並みに、再び黒い地割れがうっすらと見え隠れし――次回の脅威を予感させる。

855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/27(Sat) 07:38
怪兵器
ゴーストヘイキ
タイプ:幽霊型・呪いエネルギー攻撃特化
全高/全幅(裾幅):全高約20m(霧の裾を含む)/全幅約12m(腕を広げたとき)
実体を持たないため、重量ゼロ扱い(浮遊時のみ機体内部に擬似重力補正装置を作動)
まさに“幽霊”そのものを模した半透明の人型エネルギー体。白い霧状の外装がふわりと揺れ、視覚的に幽玄な雰囲気を漂わせる。下半身は裾がぼやけており、はっきりとした足は確認できない。
全体の輪郭がはっきりしないため、距離が離れた位置から見ると本物の亡霊のように見える。霧の濃淡によって表情が変わるかのように錯覚させる。
顔は仮面状で、口元は紅蓮のように赤く光る裂け目を見せる。目は漆黒の楕円形で光らず、まるで底の見えない暗闇のような印象を与える。
頭頂部には“八咫鏡”を模した結晶がくっきりと浮かび、そこから呪いエネルギーを収集する。
胴体は黒いマントをまとったような霧が纏い、時折胸部中央に“禍々しい古代文字”が浮かび上がる。背中には“陰陽結界装置”を模した結晶板が並び、呪いの作用範囲を半径200mにまで拡大する役割を果たす。
胸の古代文字が赤く最高潮に光ると、全身から“怨念オーラ”が噴き出す。
腕は長く、先端でほとんど省略されたような半透明の手に2本の“幽刃”が浮かぶ。幽刃は見た目こそ透明だが、物理的に存在し、触れるだけで対象を“呪い腐食”させる。
手首には“呪印リング”と呼ばれる結晶輪があり、そこから“怨念光線”を放つことができる。光線を浴びた機械は電子回路が呪縛され、動作停止に追い込まれる。
下半身の裾は地面に触れず、霧状の結晶泡がゆらゆらとあふれて床を這うように進む。幽体であるため、地形や障害物をすり抜けることができ、正面からの接近が困難。
怨念オーラ
周囲に“怨念の波動”を撒き散らす技。半径200m以内の生物・機械に呪いダメージを与え、機械は電子回路が暴走し、生物は視覚・聴覚を狂わせる。
オーラ放射中は顔部の古代文字が赤く点滅し、全身の霧が濃くなる。解除すると同時に一瞬、真っ暗な影に包まれるが、数秒後に再び浮遊する。
幽刃斬
腕先に浮かぶ“幽刃”を振るい、斬撃のエネルギーを物質化して飛ばす技。飛ばされた刃は光速近い速度で飛翔し、命中した装甲を“呪い腐食”させる。
幽刃斬は“透過斬撃”とも呼ばれ、ビームシールドやバリオンシールドを貫通できるほどの貫通力を持つ。
呪詛光線
手首の“呪印リング”から放たれる赤黒い怨念光線。照射された対象は“呪い情報”を電子回路や脳に直接刻み込まれ、徐々に機能停止していく。
光線は直線状にしか放射できないが、反射結晶板を使って曲線飛翔させることも可能。
幽体移動
体を半透明の霧状エネルギーに変化させ、壁や地形をすり抜ける技。物理的攻撃を一切受け付けなくなるが、その間は“怨念オーラ”と“幽刃斬”が使用できない。
移動中に接触すると、接触した対象にも“徐々に幽体化”させる呪いを押しつける。
分霊連鎖
体内の怨念結晶を分裂させ、小型幽霊兵(ゴーストスプライト)を30〜50体ほど放つ技。小型幽霊兵は全長3m程度で、半透明の球体状に人型の影が揺らめく。触れた者に“怨念痺れ”による麻痺を与える。
分霊連鎖を行うと本体はしばらく“幽体移動”して姿を隠し、小型幽霊兵の護衛に回る。小型幽霊兵は半径50m以内で敵を追尾し、怨念光線のプロトタイプを照射するが、射程は短く命中率も中程度。
出雲地方の古代遺跡に封じられていた“悪神の怨霊”をブラックランティスが抽出・人工結晶化した結果生まれた存在。本来は集団で呪術を行う“ゴースト儀式”を模倣している。
ゴーストヘイキは人々の恐怖心・悲しみをエネルギー源とし、都市伝説や噂が広がるほど実体化が強まる。
まずは幽霊騒ぎを引き起こし、住民の恐怖をあおる。その隙に怨念オーラを放射し、都市インフラを破壊。次に幽刃斬や呪詛光線でアイアンボットのシステムを麻痺させ、最後に分霊連鎖で精鋭の小型幽霊兵を送り込む。
一度に複数の攻撃を同時並行で行うため、対処が非常に困難。呪い情報を解除するには“浄化の光”か“超音速凍結”の技術が必要。
ゴーストヘイキは“呪いコア”を破壊されると怨念オーラを失い、幽体移動ができなくなる。本体に直接ダメージを与えられるのは、その一瞬のタイミングのみ。
本体の周囲に張り巡らされた“陰陽結界装置”を超音速凍結ビームで一時停止させると、本体をコクピットの“聖なる結晶”から放たれる光で浄化する流れが有効。

856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/28(Sun) 07:51
第11話「雨を食い止めろ!」
全国各地を巻き込む突発的な豪雨災害が相次いでいた。都市部では排水が間に合わず浸水被害が拡大し、山間部では地滑りが多発。「まるで自然現象ではない“極端な降雨パターン”」に、気象庁や自治体も混乱をきたしていた。
如月健はアイアンボットで上空偵察を行い、氷室真理子は地上の気象データを解析して「この豪雨は誰かが人工的に操作しているに違いない」と断定する。遠隔地の豪雨域を結ぶ黒い線が複数、衛星データに浮かび上がった。
アイアンボットは太陽炉コアをフル稼働させ、「グラビティジェット」を噴射して雲海の上へと飛び上がる。雲間から見える地上は豪雨と濁流で濁り、道路が川のように変化している。真理子は無線でアドバイスを送る。
旋回しながら高度を上げるアイアンボット。やがて暗い積乱雲の塊が視界を覆い、その中心から巨大な「雲の怪物」が浮かび上がる
不気味な雷鳴とともに、レインヘイキの触手状結晶が地上を振りかざし、高密度の雨雲エネルギーを放射する。やがて豪雨がさらに激しさを増し、街は洪水寸前の状態に追い込まれる。
健はグラビティジェットを全開にして雲の中心部へ接近。降りしきる豪雨の中、コクピット内には雨粒のノイズが反響し、視界が一瞬真っ白にかすむ。
真理子は「アイアンヘルメットの通信モードを切り換えて、雲粒子の振動を同期させる専用フィルタを付けて!」と指示。アイアンボットは視界を確保しながら、雲の壁を突破していく。
レインヘイキは巨大な触手を振り回し、“雲の刃”を生成してアイアンボットを切り裂こうとする。雲の刃は雲フィールドの水分を高圧縮して粒子状に濃縮したもので、高速で飛翔すれば装甲すら一瞬で侵食される。
アイアンボットは胸部に展開した「マグネットシールド」で雲の刃を跳ね返しながら、触手をかわして反撃ポイントを探る。雷鳴が轟き、雨粒がダイレクトに吹き付けてくるため、滑りやすい状況下での空中戦となる。
真理子は基地のモニターで気象データを解析し、「レインヘイキは雲粒子を自在に凝結・分散させて“猛烈な豪雨”を生む」と断定。雲の密度が最大になると、水流の衝撃でアイアンボットの機体が持ち上げられ、操縦に支障が出る。
健は「胸部の反粒子シールド装置で雲粒子を遠心分離して吹き飛ばす!」と叫び、アイアンボットは胸部から“高出力反粒子ビーム”を発射し、豪雨の渦を一瞬で分散する。これにより視界がクリアになるが、反粒子シールドを使うと背後の雲が急速に濃縮し、次の“豪雨発生”が待ち受ける。
アイアンボットが雲中を飛び回りながら両肩の「エナジーキャリバー」を展開し、レーザーロックをかける。雷鳴と稲光が交錯する中、雲を切り裂いた先に浮かぶ巨大触手型結晶を正確に狙い撃つ。
触手結晶は“雲フィールドの核”と一体化しており、これを破壊すると一時的にレインヘイキの“雨生成能力”が大きく低下する。しかし、破壊箇所が数か所あるため、すべてを一度に破壊する必要があった。
アイアンボットは両肩のキャリバーを同時発射し、雲中の三か所の触手結晶を頸椎骨粉砕級の高熱ビームで焼き切る。触手結晶が粉々に砕ける瞬間、豪雨はまるでスイッチをオフにしたかのように止まり、周囲の雲が静かに散っていった。
豪雨が止んだ一瞬の隙を見逃さず、アイアンボットはバリオンシールドを最大化し、腰部から「ギガスラッシュソード」を召喚する。剣身には“浄化の雫”のような水玉状の結晶が浮かび、天上の青空に向かって放つと同時に閃光が弧を描く。
一閃の斬撃が空を裂き、残っていた“幽白の雲”をもすべて掃き払う。飛散した斬撃の結晶粒は空気中の微粒子を浄化し、青空がどこまでも澄み渡る光景をもたらした。レインヘイキは完全に「呪いの雨雲」を打ち砕かれ、崩壊していく。
晴れ渡った空を背景に、アイアンボットはゆっくりと地表へと降り立つ。地上の街は再び日常を取り戻し、子どもたちが青空の下で遊んでいる。
カメラが引くと、夜の鳥取砂丘が斜めに照らされ、不気味にそびえる影が見え隠れする。次回の跨る戦いを暗示しつつフェードアウト。

857 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/28(Sun) 07:51
怪兵器
レインヘイキ
タイプ:雲形・降雨制御特化
全高/全幅(雲径):雲の高さ約100m/雲の直径約200m(最大時)
実体を持たないため、重量ゼロ扱い(空中浮遊用の擬似重力フィールドで自重を演出)
まさに“雨雲そのもの”を具現化した怪兵器。全体が厚い積乱雲のように見え、雲を形づくる水蒸気の粒子は青白く光る結晶質の粒子に置き換えられている。
雲の中央に浮かぶ“触手状結晶”を核とし、そこから左右に伸びる無数の細い“雲触手”が雲粒子を自在に操る。
雲の中心部分には直径5mほどの巨大な“触手結晶”が浮かび、そこから白銀色の紐状結晶が十数本垂れ下がっている。紐結晶は雲粒子を凝集させる触媒(しょくばい)として機能する。
核結晶には“天候制御レンズ”が埋め込まれており、これを通して地上の気象状況をリアルタイムで観測し、雲を自在に操る。
中心核から伸びる数十本の“雲触手”は、触手先端に“雲結晶砲”を内蔵し、局所的に重力を操作して雲粒子を圧縮・膨張させる。
触手が地面に近づくと、触手先端から“核雲粒子”を地中に送り込み、地中から“地下雨マグマ”のような特殊雨雲を発生させる効果もある。
レインヘイキ周辺には霧のように青白い“積乱結晶粒子”が常に漂っており、これがレインヘイキ本体の体表を形成する。粒子は非常に軽く、空中に浮遊するための“擬似重力フィールド”で支えられている。
雲フィールドは外見上は雨雲のように密度が高く見えるが、実際は結晶粒子が細かく結合しているため、光を乱反射して強烈な閃光を放つこともある。
集中豪雨生成
レインヘイキの核結晶から雲触手を伸ばし、雲粒子を一点に凝集させる技。雲粒子が地上で一気に雨となり、半径数百mの範囲を豪雨と洪水に陥れる。
同時に雹や雷を伴う。雹粒は直径5cmを超える大きさで降り注ぎ、街は一瞬で氷河期のような光景に変わる。
雲雷撃
雲の帯電を促進し、巨大な雷を地上に放つ技。雲触手が電気結晶を集めて雲内部に充電を行い、地上のターゲットに稲妻を落とす。
稲妻は直径2mほどのエネルギーボルトとなって落下し、ビルの鉄骨を焼き切るほどの威力を持つ。
雲触手拘束
雲触手を伸ばして敵機の脚部や腕部を巻きつける技。巻きつけられると雲触手から発せられる“水分冷却エネルギー”により、装甲が一時的に凍結し、機動力を奪う。
同時に雲触手内部から“高圧水流”を射出し、水圧で敵を圧迫して動きを封じ込める効果もある。
雲粒子擬似遮蔽
レインヘイキが雲フィールドの密度を上げて、ミリ波レーダーや赤外線センサーを完全に遮断する技。アイアンボットの索敵機能を麻痺させ、近接戦に持ち込む。
完全遮蔽中は本体が見えないどころか、周囲一帯が“雨と霧のベール”に覆われるため、敵を錯乱させる。
反転気流吸収
雲触手を使って周囲の風の流れを逆転させ、竜巻や急激な突風を生み出す技。竜巻の中心に巻き込まれた敵機は強烈な遠心力に引き裂かれる恐れがある。
これを使えばアイアンボットの飛行安定性が大きく崩れ、接近を阻止される。
レインヘイキは高空の気流と地上の蒸発エネルギーを結晶核に取り込み、雲形成を繰り返す。豪雨を降らせた後は内蔵“雲凝集タンク”に結晶粒子を補充し、次の攻撃準備を行う。
雲粒子は島根の山中の霧や雲を吸収しながら常に再生されるため、一度壊しても短時間で再浮上しやすい。
雲フィールドは“反粒子ビーム”や“超音速凍結ビーム”で一時的に分散できる。雲粒子が薄くなった瞬間に触手結晶を集中攻撃すれば、雲生成装置を破壊可能。
核結晶を貫通すると凍結攻撃を受けると一気に冷却され、本来の雲生成機能を失う。この隙に地上から“浄化光線”を照射すると殲滅しやすい。

858 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/09/30(Tue) 05:06
第12話「鳥取県の斬撃」
如月健と氷室真理子は鳥取砂丘を訪れ、その雄大な砂の海を目にして感嘆していた。名物の鳥取カニや梨スイーツを堪能し、砂丘でラクダに乗って観光を楽しんでいた。
そのとき、突如「砂漠の上空を裂くような“金属が斬られるようなBGM”」が響き渡り、遠くの街で“複数の建物が次々と斬られている”という緊急情報が流れた。
現地に急行した二人が目にしたのは、まるで巨大なカマキリの鎌で“裁断”されたかのように、ビルの壁面や家屋の屋根が真っ二つに斬り裂かれた光景だった。落ちた瓦礫の上を風が巻き上げ、砂埃と共に不思議な“カタカタ”という金属音がこだましている。
アイアンボットはグラビティジェットを起動して鳥取市街地の上空に到達。その直後、砂埃を巻き上げながら巨大な“緑黒のカマキリ”が宙に舞い上がる。それがマンティスヘイキだった。
マンティスヘイキは両腕を振り上げると、一瞬で空中に“カマ状の斬撃エネルギー波”を飛ばす。エネルギー波は直線状に飛び、数百m先の高層ビルを真っ二つに切断する威力を誇る。
アイアンボットはバリオンシールドを展開し、カマ波をはじき返すものの、その反動で数秒間浮遊が不安定となり、砂丘地帯に不時着する危機に陥る。
健は肩部のスイッチを切り替え、“音波干渉バリア”を起動。機体を包む青白い音波シールドが一瞬振動し、マンティスヘイキの斬撃波を拡散する。これにより次の一撃を受け逃れ、カマキリアーマーを狙うチャンスが生まれる。
マンティスヘイキはアイアンボットを砂丘地帯へ引きずり込み、足元の砂を巻き上げる“砂塵旋風”を放つ。この旋風は小石や砂粒を凶器に変え、アイアンボットの可動部を塞ごうとする。
アイアンボットは前部の“砂塵除去ビーム”を発動し、砂塵旋風を吹き飛ばして視界を確保。その隙に“空中連続パンチ”でマンティスヘイキの腹部装甲を揺らし、コア部の“蛹型結晶”にダメージを与える。
真理子はアイアンボットの胸部ミサイルポッドに“砂鉄凝縮コンバーター”を一時装着。砂丘の砂粒をイオン粒子化して、ミサイルポッド内で“高密度砂鉄弾”に凝縮させる。
アイアンボットはその弾を蛹結晶に狙い撃ち、連続で炸裂させる。蛹結晶がわずかにひび割れると同時に、マンティスヘイキは悲鳴のような金属音を上げて空中を旋回し始める。
マンティスヘイキは“砂鉄弾”で一時的に動きが鈍り、空中で転倒しそうになる。健はその隙を見逃さず、腰部から「ギガスラッシュソード」を引き抜く。剣身は砂を切り裂く青白い閃光を放ち、空を一閃する。
アイアンボットは飛行形態で上昇し、振り下ろした剣が“竜巻のような渦斬り”を生じさせ、マンティスヘイキの複雑に入り組んだ“甲殻装甲”を一気に縦断する。斬撃一閃に心臓部の蛹型結晶を貫通し、黄金の結晶粒が砕け散る。
マンティスヘイキはバタバタと触手を振り回しながら下空に墜落し、そのまま砂丘に深々と埋もれて大爆発を起こした。
アイアンボットは砂丘にゆっくりと着地し、剣を鞘に納める。鳥取砂丘の干潟には朝日が差し込み、砂粒がキラキラと輝く。健と真理子は砂丘を背景に佇み、砂の匂いと潮風を感じながら微笑みを交わす。
カメラがゆっくりと引いていくと、砂丘の遠くに黒い地割れがうっすらと見え、その奥から次回の戦いを暗示する紅い光が漏れ出している。

怪兵器
マンティスヘイキ
モデルモチーフ:カマキリ+忍者+日本刀
全長:30メートル
重量:120トン
巨大なカマキリに鎧武者のようなアーマーを纏った姿。両腕の鎌は日本刀のように磨かれており、刃先は振動している。
全身が青竹色のメタリックカラーで覆われ、背には忍者のようなマント状の装甲布がたなびいている。
素早い動きと隠密行動に優れ、建物の陰に隠れたり、突然現れて切り裂く戦法を得意とする。静寂を好み、音を立てる標的を優先的に攻撃。敵のスキを見て一撃必殺を狙う知的な戦士型怪兵器。
戦国時代の暗殺兵器「影忍鎧機」の残骸を基に、鋭さと静寂を兼ね備えた刺客として製造された。姿が見えぬ斬撃兵器として古文書にも記されている
武装:鎌状カッターアーム、斬撃風波、分身幻影システム

859 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:39
第13話「海底に潜む影」
遠洋を航行していた客船や輸送船が、つぎつぎと「海中から突如浮上してきた未知の触手に襲われる」という事件が相次いでいた。
船員や乗客は一瞬のうちに恐怖にとらわれ、船体は引き裂かれ、海は血の色のように赤く染まっていく。海上保安庁や海自の艦艇が出動するも、敵の正体はつかめず、犠牲者が増え続けていた。
そのころ、如月健は研究所のブリーフィングルームでモニターを睨んでいた。氷室真理子が海上保安庁提供の映像を解析しながら、声を震わせて説明する。
アイアンボットは研究所前の海岸線に設置された巨大な発進リングから浮上し、太陽炉コアをフル稼働させて海面を蹴り上げ、一路沖合へ。波しぶきが真っ白に散り、背後には燃え上がるような夕焼けが広がる。
両肩に備えられたジェットブースターが轟音を立て、水平線の彼方に小さな黒い影を捉えていた。
大型のショルダーユニットが回転し、胸部中央から展開する「ハイドロジャケット」が作動。アイアンボットの全身は防水・耐水圧仕様の装甲に覆われ、水流ノイズを大幅に低減しながら海中へ滑り込んでいく。
深度およそ150m付近。冷たい暗闇のなかで、アイアンボットの「クリスタルビジョンセンサー」が微弱な生体振動を捉える。海底から砂煙を巻き上げつつ、八本の巨大な触手がゆっくりと蠢く。
その中央には、タコを思わせる円筒状の甲殻と吸盤が組み合わさった「オクトパスヘイキ」の本体があった。
オクトパスヘイキは体表全体が深海生物のようなヌメッとした黒青色の生体装甲で覆われており、海底の岩を突き破ってアイアンボットに襲いかかる。
触手は曲線を描いて伸び、先端の巨大吸盤には「高圧破砕組織」が備わっている。触手をたたきつけるたび、海底が大きく揺れて岩盤が崩落し、海水が泡立つ。
健は触手の動きを読み、片側の触手を牽制するために「胸部深海熱ビーム」を照射。ビームは水中をゆらめく赤い光となり、触手の一部を焼き切る。だがオクトパスヘイキの中枢部は厚い結晶質装甲で守られており、一撃では破れない。
次に「背部スクリュープロペラ」を全開にし、高速で周回しながら触手の攻撃をかわす一方、「脚部ハイドロキャノン」から水流エネルギー弾を発射し、触手の吸盤部を凍結粉砕しようと狙う。
オクトパスヘイキは自身の触手を高速回転させてアイアンボットを包み込み、「触手締め付け攻撃」を仕掛ける。吸盤からは強力な吸引力が生まれ、アイアンボットの外装を一気に引き剥がそうとする。
締め付けが極まると、触手基部から毒性を含む粘液を吐出し、装甲を腐食させる特殊攻撃を試みる。
同時に中心部の甲殻からは「エレクトロニックバースト」が放たれ、近接する電子機器を麻痺させようとする。アイアンボットのセンサーは一瞬暗転し、コクピットは大きく揺れる。
アイアンボットは両脚のハイドロキャノンを触手に突き刺し、強烈な水圧で触手を弾き飛ばす。触手が一瞬緩んだ隙に、健は腰部ハッチを開いて「ギガスラッシュソード」を召喚した。
ケーブルや配管を巻き上げるように刀身から海中泡を上げ、真紅に震える刃で攻撃態勢に入る。
アイアンボットは一気に接近し、触手一本を引き裂いて距離を作ると、振りかぶった「ギガスラッシュソード」を水平に一閃。水中に閃光が走り、怪兵器の甲殻装甲が真っ二つに割れる。
その瞬間、中心核の「深海結晶炉」が激しく粉砕され、オクトパスヘイキは触手を震わせながらも崩れ落ち、巨大な泡と共に爆散した。
地上では輸送船が辛うじて漂いながらも、アイアンボットの活躍によって船体は保たれ、乗組員は胸を撫で下ろしていた。
水面が徐々に静まり返り、夜の海を満月が照らす。アイアンボットは深海モードを解除し、水面に浮上してゆっくりと着水。健は剣を鞘に納め、甲板に駆けつけた乗組員たちと握手を交わす。
カメラが引くと、遠景に白い霞がかった山並みが見え、次回の舞台を暗示する。

860 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:39
怪兵器
オクトパスヘイキ
タイプ:深海型・タコモチーフ
全長:本体胴体部 約15m、触手最長 約40m
重量:250トン(海水含むとさらに増加)
タコの丸い胴体を思わせる円球状の本体は、表面がヌメッとした深海生物の鱗模様に似せた緑黒色の生体装甲で覆われている。
装甲には無数の細かい孔があり、そこから海水を取り込んで噴出する「ジェットスラスト機構」を内蔵。高速移動時に背中から強引な推進力を生み出す。
胴体正面には赤く光る「深海結晶炉」が露出しており、ここから水中熱ビームやエネルギーを各触手に分配している。胴体上部には「潮流センサー」があり、水流や生体振動をキャッチできる。
全長約40mにも及ぶ8本の触手は、直径約3mの太い円筒状をしており、表面には人間の拳大ほどの「吸盤ブレード」が並ぶ。吸盤ブレードには「高圧破砕組織」が組み込まれており、金属装甲に触れると瞬時に高圧破砕を行う。
触手内部には「バイオポンプ」があり、水流を取り込んで吸盤の吸引力を強化する。
触手先端には「エビ反りフック」があり、ここから「深海電気パルス」を放ち、接触した敵機の電子機器を瞬時にマヒさせることができる。
タコ型なので「脚」という概念はないが、触手以外に「尾ヒレ」にあたる3本の円盤状フィンが胴体下部に垂直に装着されている。これを高速回転させることで、水中での急旋回やホバリング、急上昇・急降下を自在に行う。
胴体下部には「暗視ソナー」が内蔵され、真っ暗な深海でもパイロットのように獲物の位置を把握する。
緑黒色を基調に、ところどころにブルーに光る「生体クリスタル結晶」が散りばめられている。夜間や深海の暗闇では、青白い光が触手先端の吸盤にゆらめき、不気味な輝きを放つ。
胴体の一部には古代文字のような文様が刻まれており、稼働時には赤く光って敵を威圧する。
触手吸盤破砕
触手先端の吸盤ブレードを相手に食い込ませ、高圧吸引と同時に「内部破砕振動」を発生させる。これにより、コンクリートや鉄鋼製の装甲をも内部から粉砕する。
触手が巻き付きながら絞り上げるような動きをすると、敵機は内部破壊を免れず、そのまま大破に至る恐れがある。
水中熱ビーム
胴体正面の「深海結晶炉」から放射される赤いビーム。水中を貫通しながら、触れたところを一瞬で焼き切るほどの高温を発揮する。コクピットまわりの装甲を一撃で融かす威力を持つ。
照射中は胴体全体が赤熱し、周囲の温度を上昇させる。使用しすぎると自らもオーバーヒートしてしまうリスクがある。
深海電気パルス
触手先端のエビ反りフック部から放たれる、上下2万ボルト級の電気パルス。命中した電子機器を瞬時にショートさせ、センサーやシールド発生装置を麻痺させる。
周囲の海中に電気ショックが広がり、小規模の魚群を痺れさせて真っ白にする演出を見せる。
ジェットスラスト急変動
背部に取り付けられた複数の「ジェット噴射孔」から強力な水流を噴射し、急加速・急旋回を行う。これによりアイアンボットの追撃を振り切り、予期せぬ方向から奇襲をかける戦法を得意とする。
翻って、自らの触手が暴発するとバランスを崩しやすいため、使いどころを見極める必要がある。
深海潜航隠密
胴体表面の「生体クリスタル結晶」をミリ秒単位で散乱・再結合させることでレーダー反射を最小化し、水音を消して隠密に潜航する。
この間、まるで水面下から透明なタコがゆらりと浮かぶように見え、見た目の不気味さと実際の索敵妨害力を兼ね備える。
通常は単独行動が多いが、輸送船団や貨物艦隊を襲う際には同型機が数体で連携し、波動通信で連携して行動する。複数触手でまとめて船体を取り囲み、一気に引き裂く“連続触手締め付け”を見せる。
今回は一体のみが出現したが、次回以降は複数体が同時に襲来し、海底基地を拠点に群れを成す可能性がある。
高温熱ビームを浴び続けると「深海結晶炉」が臨界を起こし、一気に自爆する。アイアンボットの「海底冷却ビーム」や「胸部凍結ミサイル」で結晶炉を冷却させるか凝固させる戦法が有効。
水中を離れて長時間浮上すると、深海環境下でしか有効なバイオポンプが機能せず、徐々に動きが鈍くなる。浅海での消耗戦に持ち込めば勝機がある。

861 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:41
第14話「恐怖のハイキング」
休日を利用して、如月健と氷室真理子は山岳地帯でハイキングを楽しんでいた。澄んだ空気のなか、足元には色とりどりの野の花が咲き、頭上には小鳥のさえずりが絶えない平和な光景。
お弁当を広げて昼食をとり、山頂をめざしながら笑い声を交わしていると、森の奥から突然、奇妙な「金属がこすれるような“チリチリチリ…”」という金属音が響いてきた。
そのとき、林の薄暗い陰から緑黒色の鎧をまとった巨大なフォルムがゆっくりと姿を現す。鋭い鎌を持ち、スローモーションのように斬撃体勢をとる「カマイタチヘイキ」だった。
カマイタチヘイキは、大人の背丈をはるかに超えた全高約28mの異形。その体表は深緑の鱗模様を思わせる装甲で覆われ、ところどころに真紅の古代文字が刻まれている。
頭頂には三角形の兜状ヘルメットがあり、そこから「冷たい無表情の瞳」がこちらを見下ろしている。
両腕には長大な「双鎌」、まるで草刈り鎌を巨大化したような形状だが、刃先は二重に展開する二重刃構造で、一度通しただけで木や岩を真っ二つに断ち割る威力を誇る。
健は慌ててポケットから通信ユニットを取り出し、研究所へ緊急連絡。マグネラックのスイッチを入れると、山間の小さな林道に発進リングが出現。青白い光がリングから噴き上がり、アイアンボットが現れる。
アイアンボットは飛行形態から急降下し、わずかに隙間を開けてカマイタチヘイキの横へと着地。山肌に一瞬で大きな影が落ちる。
カマイタチヘイキは低い咆哮とともに、鎌を左右に振るって、一瞬のうちにアイアンボットの脚部から腹部を払おうとする。刃先がアイアンボットの装甲をこすりつけ、「チリチリッ」という金属破砕音が響く。
鎌の切れ味は鋼鉄を超え、アイアンボットも一瞬ノックバックしてしまうほどの威力。
同時に空気を切るような摩擦音が山肌に反響し、周囲のハイカーは恐怖して逃げ惑う。
アイアンボットは、両肩の「音波干渉バリア」を発動。超音波を併用して、カマイタチヘイキの切断刃を鈍らせようと試みる。
切断音が「ギュイイイイイ…」と濁り、鎌の切れ味がわずかに落ちる隙に、健は機首から「光学レーザー」を放って山肌の岩を一部崩し、カマイタチヘイキの足元をがれきで不安定化させた。
突然足場を崩されたカマイタチヘイキは一瞬バランスを崩し、その隙にアイアンボットは一気に接近。「両腕クラッシャーパンチ」を繰り出して、鎌を強引に弾き飛ばす。
カマイタチヘイキは二段構えの技「双鎌旋風斬」を発動。両鎌を交差させたまま高速回転させ、アイアンボットを一気に包み込もうとする。
回転する刃は風圧を伴って霧のような微細切断刃を飛ばし、たとえバリアを展開していても少しずつ装甲を削っていく。
アイアンボットは胸部を抑えるようにバリアを強化しつつ、それでも足に不意のヒットが入り膝関節が震える。倒れれば二度と立ち上がれないほどの戦況となる。
カマイタチヘイキは回転斬撃を続けながら山頂へ登坂し、ハイカーたちを絶壁に追い込もうとする。
その瞬間、健は胸部の「重力安定ユニット」をフルチャージし、重力を反転させるように一気に左上へ急浮上。相手の回転斬撃を斜め下におびき出し、鎌刃を大きく外させる。
アイアンボットは腰部格納ハッチを開き、大剣「ギガスラッシュソード」を受け取ると、大きく飛び上がったまま剣を振り下ろす。
剣身は山肌の木漏れ日を反射し、一瞬で銀白に輝く。その刃が斬りつけた瞬間、二重刃だった鎌の全断面から光の奔流が迸り、カマイタチヘイキは胴体から真っ二つに切断される。
斬られた箇所から黒い生体装甲が崩れ落ち、古代文字の紋様が赤い火花を散らしながら爆発四散した。
清々しい山の風を受けながら、アイアンボットはゆっくりと着地。倒れたカマイタチヘイキの残骸が深緑の樹林に消え、野鳥や小動物が戻ってくる。ハイカーたちは安堵の表情で、崖の下から丁寧に救助を受ける。
遠く、空を仰ぐと赤く染まる夕焼けの向こうに、黒い飛行物体が小さく浮かんでいるのが見え隠れする。

862 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:42
怪兵器
カマイタチヘイキ
モデルモチーフ:日本妖怪「カマイタチ」(鎌鼬)+昆虫の鎌型前脚
タイプ:山岳型オートマトン・刃物特化
全高:28メートル
重量:120トン
まさに「緑黒色の巨大鎧武者」を思わせるフォルム。上半身はマッシブな鎧武者の胸板のように厚く、下半身は細身の刀鍛冶のような腰廻り。体表はカマキリの前脚を巨大化したような鎌形装甲で覆われ、全身に深緑色と黒の迷彩模様が入っている。
胸部には甲冑のように「魚鱗状装甲」が重ねられ、ところどころに赤く発光する古代結晶が埋め込まれている。関節部はすべて「逆関節式」で、昆虫さながらの柔軟な動きを実現している。
仮面をかぶったように見える兜状の頭部で、瞳に相当する箇所はスリット状に切り取られている。瞳の奥には赤い「光学センサー」が潜む。
マスクの上部には妖怪をイメージした角が左右に一本ずつ生えており、その先端には小型の「気流センサー」が取り付けられている。
マスク下部からは「呪縛音響装甲」が露出しており、風や刃が当たる度に「ヒュウウ…ヒュルルル…」といった不気味な音を発する。
前脚(腕に相当)はまさに「巨大カマキリの鎌」が二枚、左右に装着されている。鎌は先端から刃元までが超硬合金製で、波状の切れ目(波紋刃)を持つ。
最大開口幅は15メートルにも達し、一振りで鉄骨ビルを二本同時に裂くほどの切れ味を誇る。
鎌の内側には「振動モーター」が組み込まれ、刃を微細に振動させて切断抵抗を減らす機構がある。振動時には「チリチリチリ…」と金属が引き裂かれるような金切り音が鳴り響く。
後脚は昆虫のように逆関節式だが、足裏には「バイオグリップピン」が飛び出しており、山肌や木の表面にしがみつくことができる。これにより、垂直の崖や松林の枝を一気に駆け上ることが可能。
さらに尻尾に相当する細長い「安定フィン」が背面に3本並び、空中への跳躍時や着地時の姿勢制御を担う。フィン先端には振動子が仕込まれており、地響きをともなう「震動斬り」を行う。
双鎌旋風斬
前脚の双鎌を水平に振り回しながら高速回転させ、周囲に超高速の「刃渦」を生み出す。刃渦には小型の切断刃が無数に混じっており、巻き込まれたものは複数回引き裂かれる。
使用時には「ヒューン!ヒューン!」という金属の振動音が一帯にこだまし、木々や岩石を粉々に切り刻む。切断範囲は直径100mにも及び、狭い渓谷でも敵を逃さない。
震動斬り
尻尾状安定フィンを使って、地表を一度引き裂くように振動させる技。地響きとともに地面に亀裂を走らせ、地盤が崩落したり、足元が不安定になった相手を転倒させる。
振動は細かい高速振動と大規模震動を同時に発生させるため、アイアンボットでも安定を保つのが難しい。
呪縛音響バリヤー
頭部の呪縛音響装甲を使って特殊な超低周波を発生させ、対象の感覚器官を狂わせるバリアを張る。これを浴びた敵機は一時的に操作が混乱し、前進・後退・回避のいずれかができなくなる。
音響バリアは半径50m以内に張り巡らされ、光学センサーやレーダー探知も妨害する。真理子の解析チームでも解除が難しいほどの強力な混乱エフェクトを伴う。
空中跳躍斬
後脚のバネ状スプリングを最大チャージし、急角度で地上から垂直跳躍。真上から「空中斬撃」を浴びせ、高層ビルの屋上や崖をつくように切り裂く技。
跳躍中は地面を掴むバイオグリップピンを逆向きに固定され、着地の際に安定を保つ。跳躍速度は秒速60mを超え、遠距離から一撃必殺を狙う戦法に長ける。
山岳潜伏形態
緑黒の装甲は山林の木の葉や岩肌とカモフラージュしやすい迷彩パターンを有しており、静止していると見つけにくい。尾の振動子も停止させれば、まるで「大岩」や「古木」のように擬態できる。
ハイキング道では背後から一瞬で近づき、「音もなく」襲いかかる。
刃を振るう前に超音波と振動を合わせて「残像」や「分身」を発生させ、敵を混乱させる。分身は実体を持たないが、アイアンボットのセンサーを惑わし、本体と分身の区別をつけにくくする。
本体は分身を作り出す瞬間、その場で姿を消し、高所や背後に回り込むこともある。
山林の知識が浅いと隠れ場所を把握できず、敵から見つからせやすい。一度姿を見失っても藤蔓や落ち葉を巻き上げてしまうと発見されるので隠密性は完璧ではない。
重力反転やジャンプ力を活かしてジャンプ斬りを行うとき、本体の装甲に大きな衝撃がかかりすぎて動きが鈍る。その隙に「高周波ナイフ」や「胸部レーザー」で装甲を焦がし、本体を弱体化させると効果的。

863 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:43
第15話「飛行物体を追え!」
全国の上空で「正体不明の高速飛行物体が民家や車両を襲う」事件が多発していた。目撃者によれば、飛行物体は秒速800mを超える速度で移動し、まるで有人機ではなくAIが操縦する無人の“戦闘機型”だったという。
各地の自衛隊基地でもレーダーに映るが、発射したミサイルはことごとく無効化されており、防衛網が全く機能しない事態に陥っていた。
如月健はアイアンボットで上空パトロールを命じられ、氷室真理子は地上からの索敵支援に回る。衛星画像に浮かぶ黒いシルエットを見て、真理子はつぶやいた。
アイアンボットは太陽炉コアをフル稼働させ、両肩の巨大ジェットブースターを白く輝かせつつ、一気に上空10,000mまで急上昇。
マッハ0.8に達する速度で水平飛行しながら、夜明け前の薄青い空を走り抜ける。コクピット内の計器は超音速航行モードを示し、時折流れ星のような閃光が横切る。
黒い三角翼とターボジェットノズルを備えたジェットヘイキが、赤いナビゲーションライトを瞬かせながらマッハ1.2の速度でアイアンボットに襲いかかる。左右の翼端からは「超高速プラズマミサイル」を同時に連射し、振動波を伴う怒涛の攻撃を繰り出す。
アイアンボットは光学レーダーをフル活用してミサイルを次々に自動迎撃するが、ジェットヘイキは“ミラージュステルス”を使い、姿をほぼ消して相手の索敵を撹乱する。
健は「肩部グラビティレーダー」を起動し、気流の乱れを検出してジェットヘイキの位置を特定。次いで「光学レーザーファルコン」を両肩から発射し、敵機のエンジンノズルを狙う。
青白いレーザービームが暗い空を切り裂き、ジェットヘイキの排気ノズルに直撃するも、反動で機体をわずかにずらすにとどまる。
ジェットヘイキは背部に内蔵された「衝撃波シールド」を展開し、レーザービームを反射しながら急旋回。そのまま夜明けの薄明かりのなかを逃げるように北へ移動する。
アイアンボットはブースター全開で追いかけ、ジェットヘイキとほぼ同速のマッハ0.9で上空を疾走。ただし、空中での空戦では、相手も対空ミサイルやレーザーを持ち、互角の空中戦を繰り広げることになる。
ジェットヘイキは「空中フレアミサイル」を放ち、アイアンボットのロックオンシステムを一時的に撹乱する。さらに「空気粘性シールド」で機首付近の空気を高圧プラズマ化し、近距離での実体弾を弾き返してくる。
健は大気圏ぎりぎりの高高度(約15,000m)までブーストし、あえて寒冷域へ突入。ジェットヘイキは追いかけようとするが、外気温の低さでエンジン効率が悪化。そこを狙い、アイアンボットは「背部冷却フィールド」を展開し、真上から猛スピードで急降下して“トップアタック”を決行する。
ジェットヘイキを見上げた瞬間、アイアンボットは「胸部熱ビーム」を一閃し、機体中央の複合装甲を焼き切る。ジェットヘイキはバランスを崩し、機首をふらつかせて空中でほとんど停止状態になる。
健はその隙を狙い、腰部格納ハッチから「ギガスラッシュソード」を取り出す。剣身は青白い閃光を放ちながら、音速を超えた速度で水平斬りを一閃。
敵機の主翼を真っ二つに断ち、ジェットヘイキは無音の爆散を伴って空中分解し、まるで夜空に散る流星群のように小さな破片が降り注ぐ。
残骸は大気圏を超えた速度で海面へ向かって落下し、海面には虹色の泡がいくつも浮かぶ。
アイアンボットはマッハの勢いそのままに水平飛行を続け、朝焼けに染まる大地を一望する。地上では人々が安心して空を見上げ、飛行機が安全に飛び交う姿を見る。健はコクピットから降り、切り裂かれた空の裂け目を優しく見つめながら拳を握る。
遠景に見えるのは、蒼い水平線の向こうから黒い波が盛り上がるように押し寄せる気配。次の戦いが待ち受けていることを暗示して、画面はフェードアウトする。

864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:44
怪兵器
ジェットヘイキ
モデルモチーフ:未来型戦闘機+自律AI
タイプ:空中戦闘型・音速特化
全長:28メートル(尾翼先端まで)
重量:200トン
翼幅は45メートルを誇り、三角翼+デルタ翼を複合したフォルム。全体が黒金色のカモフラ迷彩で覆われ、精密にカットされた流線型ボディは大気圏内をマッハ1.5で飛び回れる空力性能を誇る。
機首は鋭く尖り、光学センサーとマルチバンドレーダーを内蔵。尾部には双発のターボジェットノズルが配置され、青白く燃え上がるプラズマ噴流が夜空を照らす。
コクピットは無人仕様で、AIブレインが搭載された「仮想パイロット」が機体を制御する。コクピット周囲にはハニカム状の結晶樹脂パネルが貼られ、電磁波を吸収して索敵を妨害しにくくするステルス機能を持つ。
前面パネルには懐かしの昭和メーター風デザインのバーチャルゲージが備わっており、「音速チャージ」「機動モード」「兵装稼働度」などがアナログ風に表示される。
主翼下と胴体下に内蔵された「ハードポイント」には、ミサイルやレーザー砲、ミニガンなどを自由にスラストランチャーから展開できる。
機体腹部には「重力安定ノズル」があり、垂直離着陸(VTOL)やホバリングも可能。これにより攻撃中でも一瞬で静止し、高度を維持したまま正確な狙撃を行う戦法を得意とする。
基本色は黒を基調とし、ところどころに金属光沢のシルバーがアクセントとして施されている。翼端や胴体には「赤いライン」が描かれ、そのラインは夜間には赤く光って敵を威圧する。
機首部や胴体側面には「ブラックランティス」の紋章がエングレービングされており、航空機らしからぬ怪しさを演出している。
空中プラズマミサイル
主翼下ハードポイントから発射される、全長約8mのプラズマ誘導ミサイル。ミサイルは飛翔中に超高温プラズマを周囲にまとわせ、周囲の空気を電離させながら目標に接近。命中時には“プラズマ爆裂”を起こし、航空機や建造物を一瞬で貫通する。
追尾機能を持ち、敵機の熱源を捕捉して自動追跡する。空中でホーミングを外されにくい高性能シーカーを搭載。
超高速レーザー砲
機首下部に隠し格納された長距離狙撃用レーザー砲。発射時には機体が微妙に後退しながらレーザーを照射し、直線上のあらゆる物体を瞬時に切断する。
レーザー出力はマッハ 3 の光速に近く、音速を超えた“閃光弾”となって飛ぶ。夜間では音もなく閃光だけが見え、敵機を圧倒する。
ミニガン弾幕
主翼付根に内蔵された3連装ガトリング砲。回転式の銃身が一瞬で超高速回転し、合計で毎秒約2000発もの実弾を発射する。発射時には強烈なリコイルを伴うが、機体は安定フライングモードで反動を相殺する。
近距離での制圧や、複数小型ドローンを同時に撃破する用途に用いられる。
ミラージュステルス
機体外装のステルスコーティングと、尾部の電磁シールド発生器を使って、マイクロレーダー波や赤外線センサーを撹乱し、自らの実体を“蜃気楼のように”消す技。
この状態では視覚的にも薄雲のように透けて見え、距離感を狂わせる。レーダー索敵が不能となるため、アイアンボットでも探知できず、奇襲攻撃を仕掛ける。
衝撃波シールド
片方のジェットノズルから超高圧プラズマを発射して自分の周囲に衝撃波を形成し、高速実弾やビーム砲を一時的に反射・吸収するバリアを作り出す。
持続時間はわずか5秒だが、ドッグファイト時の回避やカウンターを狙う際に欠かせない技。
上空20,000mまで上昇できるため、地上のレーダー網をかいくぐって索敵を行う。そのデータはAIブレインを介して瞬時に同型機や地上基地へフィードバックされ、ブラックランティスの「空域制圧システム」を構築する。
先行偵察機として、まずは地形・気流・敵配備状況を把握し、すばやく最適な攻撃隊形を構成する。
大気圏外へ上がりすぎると“冷却システム”が追いつかず、機体構造が凍結し、動きが鈍る。極寒域(約-50℃以下)では索敵センサーが反応しづらくなるため、アイアンボットが積極的に上空深部まで追いかけると不利となる。
また、ジェットノズルを集中攻撃されると推進力を失い、空中で墜落する危険がある。アイアンボットの「胸部熱ビーム」でジェット部分を焼き切るか、「バリオンシールド」を展開してナビゲーションを惑わせる戦法が有効。

865 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:45
第16話「岩手県の斬撃」
如月健と氷室真理子は、久しぶりの観光も兼ねて岩手県を訪れていた。盛岡冷麺やわんこそばに舌鼓を打ち、遠野のカッパ伝説や小岩井農場を巡って自然を満喫していた。
ところが、その最中、遠野の内陸部では突然「険しい山々をバックに、漆黒の影が海沿いに迫る」報せが入る。予想外の被害発生場所に驚きながらも、二人は急いで海岸線へ駆けつける。
海岸に到着すると、砂浜に波が打ち寄せるなか、うねるように動く“巨大な水かきを持つ虫”が姿を現した。真っ黒な甲殻に覆われた体躯が、波間からゆったりと泳ぎ、やがて陸上へと蠢きながら進んでくる。
ミズスマシヘイキは、全長約22m、全幅約18mを誇る巨大な甲殻昆虫型怪兵器。本来は水中生物を模したフォルムを持つが、細長い触手状の脚部を大きく伸ばして砂浜をゆっくりと這い上がってくる。
触手には「水面張力増幅器」が備わっており、まるで水面をスケートのように滑る能力を得ている。
甲殻は青緑色の深海生体装甲で覆われ、ところどころに生体結晶が点在し、海水を取り込みながら鎧を自動再生する。
夏の海水浴客は突然現れた怪物に驚き、その場で逃げ惑う。ビーチバレーをしていた若者たちもボールを放り出し、波打ち際を一目散に走る。
海岸に停泊中のプレジャーボートが触手に引き寄せられ、一撃で波にのまれて沈没する。緊急事態を察したライフガードや海上保安庁の舟艇が駆けつけるが、ミズスマシヘイキの触手は水陸両用であり、すぐには近づけない。
アイアンボットは発進リングから上空へ舞い上がり、両肩のジェットブースターを大音量で轟かせながら着水。波しぶきを巻き上げつつ、砂浜の上に降り立つ。
健は剣を携えたまま機体を降り、すぐに「ギガスラッシュソード」を構える。サーフボードのような触手に足を取られないよう、砂にしっかりスタンスを取る。
ミズスマシヘイキは左右の触手を同時に振りかざし、「水中レーザー」を広範囲に照射する。水中なら直撃すれば一発で沈没させる高エネルギービームだが、陸地では威力が半減し、地面に大きな水たまりと凹凸を作る程度。
アイアンボットは「胸部ハイドロシールド」を展開し、触手の直撃を防ぐ。その間に健は触手の根元を狙い、大きく跳んで「空中斬り」を敢行する。
斬撃の衝撃で触手の表面装甲が切断され、青い海水とともに触手はぐにゃりと崩れ落ちる。しかし他の触手がすぐに代わり、再びアイアンボットを狙う。
ミズスマシヘイキは砂浜の浅瀬に「水陸両用トラップ」を仕掛ける。触手から特殊なジェル状の水流を噴出し、流れに乗った砂を吹き飛ばして“砂煙の壁”を築く。
アイアンボットの視界が一瞬奪われ、触手があちこちから襲いかかる。
健は砂煙を避けながら「胸部熱ビーム」を発射し、砂煙中に漂うレーダー反射粒子を焼き払い、視界を確保する。さらに「脚部ハイドロキャノン」で海水を強力に噴射し、水流の勢いで触手を押し戻す。
ミズスマシヘイキは触手の再生だけでなく、水中と陸の両方を自在に移動し、アイアンボットを翻弄する。
だが、健は必殺技を放つために「背部スクリュープロペラ」を全力回転させ、アイアンボットをほぼ静止状態に保つ。触手をすべて寄せ付けないよう、空中にジャンプし、真っ赤に輝く「ギガスラッシュソード」を懸命に振り下ろす。
一閃の刃が水蒸気を伴って閃光を放ち、ミズスマシヘイキの背部中央にある「水中制御中枢」を真っ二つに斬り裂く。
中心部からは青い海水とともに紫色の光が迸し、怪兵器は触手を震わせながら崩れ落ちていく。最後に大きな泡とともに爆散し、波間には虹色の気泡が浮かんで消えていった。
岩手の海岸線には、ほのかに潮の香りが漂い、波打ち際には漂着物が打ち寄せられている。
アイアンボットはゆっくりと水面を切り裂いて波を割り、砂浜に向かって着地。健は剣を畳み、真理子が用意してくれた暖かいお茶を受け取り、深呼吸する。
遠く、波打ち際の向こうには夕日が沈む水平線が赤く染まり、その背後に小さく「黒い地割れ」の形跡が見え隠れする。まるで新たな戦いを告げるかのように、画面はゆっくりフェードアウトする。

866 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/01(Wed) 05:46
怪兵器
ミズスマシヘイキ
モデルモチーフ:ミズスマシ(巨翅水虫)+水陸両生兵器
タイプ:水陸両用型・高機動特化
全長:22メートル(触手を伸ばした状態で最大30mに達する)
重量:180トン
ミズスマシヘイキの胴体は、水棲昆虫の甲羅をイメージした鱗状装甲で覆われ、表面は濡れた漆のように光る深緑色のメタリック塗装。装甲板同士はわずかな隙間でつながっており、内部に海水を取り込むことで「水中高速潜航モード」に切り替え可能。
背部には「高圧水タンク」が内蔵され、ここから触手やジャイロノズルへと高圧水が供給される。海水浴客や漁船などを襲う際にはこのタンクをフル稼働させ、周囲の海水を吸って自らの戦力を増強する。
四肢は長い触手状で、先端に「水かきブレード」が十数本並ぶ。これを高速回転させて「水面滑走モード(Surface Glide Mode)」を実現し、水陸の境目を一瞬で越える能力を持つ。
触手表面は“バイオシリコン”でコーティングされており、水中での摩擦を最小限に抑え、陸上では砂や泥からの摩擦を軽減する。
頭部はミズスマシの複眼を巨大化したかのように、多数の光学レンズが並ぶ。昼間は普通の視界用、夜間則は赤外線・サーマルモードに切り替え可能。
口元には「水流吸引口」があり、水中を移動する際にプランクトンや小魚を補食し、そのバイオ成分を燃料に変換する自己補給機能を装備。
背部からはカマキリ蛹のように折りたたまれた「翼状フィン」が2本伸び、これは“滑空モード”時に展開される。空中での滑走を可能にし、一度飛び上がるとかなりの滑空距離を稼げる。
フィン表面には細かな「揚力結晶パターン」が刻まれており、風を捉えて安定した滑空を実現する。
基本カラーは深緑色で、触手先端や甲殻突起部には蛍光緑のラインが走る。水中ではまるで「バイオランプ」のように淡く緑色に発光し、海面に浮かぶと不気味なシルエットになる。
前脚付け根や背部中央には赤く発光する「水中探査結晶炉」があり、水中での索敵・情報解析を行う。
触手締め付け
8本ある触手で標的を捕らえ、吸盤ブレードで絞り込む技。吸盤には「高圧破砕音響組織」があり、一度吸い付かれると相手は振動衝撃で内部機構が破砕される。
締め付けながら腹部下から噴射される「凍結ミスト」が吹きかかり、接触部分を瞬時に凍結させて動きを封じ込める。
水中高速潜航
背部タンクから一気に高圧水を触手へと送り込み、触手をジェット推進エンジンのように使って秒速30mの高速潜航を実現。海中ではアイアンボットのヘビーアーマー形態でも追いつけない速度を誇る。
水深1000mでも稼働し続けるため、ある程度深い場所を本拠地として潜んでいる。
水面滑走斬撃
水中から一気に浮上し、触手に装着された「水かきブレード」を振り回しながら水面を滑走し、一度に複数の対象を串刺しにする技。水しぶきを上げつつ直線的に一直線に進むため、ビーチに近い沿岸船やサーファーへの襲撃に最適。
ブレードの回転速度は秒速200回転を超え、装甲やコンクリート構造物を斬り裂くほどの威力を持つ。
深海波動砲
胸部正面の「深海探査結晶炉」から水流を凝縮し、海底に向けて巨大波動を発射する技。波動は海底を伝わって一気に大津波級の波を生じさせ、沿岸都市を一瞬で水没させる。
発射時には体全体が紫黒く発光し、発光が収まると同時に轟音とともに大津波が襲来する。
滑空ストーム
翼状背部フィンを展開して空中へ跳び上がり、そこから急降下爆撃を行う技。フィンが切断カッターとなって敵機を切り裂くとともに、着弾の衝撃波で周囲の海面を波立たせる。
着地点からは再び水中に潜り、再度波動砲を放つなど、まるで蜃気楼のように現れては消える戦法を得意とする。
海中では高速潜航で移動したのち、水面に浮上して水かきブレードで一気に浅瀬へスライドし、陸戦に移行。砂浜や干潮帯をワニのように這い回り、ミニ触手を伸ばして人や建物を切り裂く「水陸両用ゲリラ」を展開する。
ハイキング客やビーチ客が多数集まる観光地を狙い、人々の逃走経路を完璧に封じる能力を持つ。
深海波動砲を発射するとコアが100%稼働しきるため、発射後数秒間は水槽状の“再充填冷却モード”に移行し、自らの動きを停止する。ここを狙えば一気に殲滅可能。
陸上形態では触手の水分が干からびると動作が鈍くなり、装甲ももろくなる。乾燥した砂漠などでは長時間行動できない。一度体内水分を奪う「胸部凍結ビーム」が有効。

867 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:39
第17話「謎の光線を追え」
全国各地で「どこからともなく光線が放たれ、ビルの壁を焼き払い、地面に穴を開ける」という被害が次々に報告された。映像に映し出されるのは、夕暮れの都会を背に、空中を赤い閃光が疾走していく姿。
人々は恐怖に震え、自衛隊の対空砲や戦闘機も一切歯が立たない謎の攻撃に困惑していた。
研究所でその映像を見ていた如月健と氷室真理子は顔を見合わせる。
そこへ田中博士が割って入る。
こうして、アイアンボットは全面イエローの光をまとったまま、夕暮れの都会空へと飛び立つ。
夜空に浮かぶ発進リングから、アイアンボットのジェットブースターが轟音を上げて噴射。機体全体がオレンジに染まり、一気に空へ突き抜ける。
コクピット内では健が真剣な眼差しで周囲のレーダーを監視。真理子はモニター越しに地上の情報を逐次伝える。
アイアンボットは上空5km付近を飛行しながら、胸部の多波長センサーを用いて赤外線「熱線」「紫外線」をモニタリング。やがて、遠方の高層ビル群を焼き払う閃光の残骸が見えた。
健はマイクにモジュレーターを入れ、名乗り口上を放つ。
その瞬間、上空から赤い光線が一直線に飛んできて、アイアンボットの右肩をかすめる。高熱のビームが装甲表面をガラス化させ、鋭い音を立てて跳ね返す。
健は剣を握りしめながら「光線が飛び交う方向へ突入!」と叫び、胸部のバリオンシールドを最大出力に切り替える。シールドは紫がかった赤いエネルギー波動をまとい、ビームを受け止める。
アイアンボットは上空から急降下し、赤い閃光が連続して放たれている高層ビル群の屋上に着地。そこには、背丈約7メートルほどの“アルバートヘイキ”が静かに立っていた。
頭部の複眼センサーが赤く光り、口元から金属音混じりのスモークが噴き出す。背景には「ゴゴゴゴ…」という地鳴りエフェクトが加わり、大都会に不穏な空気が漂う。
健は姿勢を低くしながら距離を詰め、一瞬の隙を狙って右手に刀を持ち替える。しかし次の瞬間、アルバートヘイキは背中のプラズマ砲を振り上げ、両腕を振りかぶって“超高出力プラズマ光線”を放つ準備を始める。
背中のプラズマキャノンから放たれる光線は、赤い雷のように垂直に伸び、ビルの外壁を貫通していく。貫通した壁材が逆巻き上がり、窓ガラスが破砕音を伴って飛散する。
アイアンボットはバリオンシールドで盾を張り受け止めるが、一度シールドが赤く振動し、数秒間は防御力が低下。その隙にアルバートヘイキは咆哮とともに一気に突進してくる。
アイアンボットは反転してアルバートヘイキの背後を取り、「背部ハイドロプレス」を展開しつつ腹部に連続パンチを叩き込む。
アルバートヘイキは前脚をバタバタと振るってパンチを防ぎつつ、口元から放った“高熱火炎弾”で反撃。炎弾は音速を超えた速度で飛翔し、空気を焼き尽くすような轟音とともにアイアンボットの装甲を攻撃する。
健はかろうじて両足で体勢をキープし、「ヘビーアーマー形態」に変形して火炎弾を受け止めるが、装甲が一部母材を露出し、表面の塗装が剥がれかける。
真理子は地上のトラフィックコントロールタワーへ連絡し、「高層ビルの屋上にある強力なジェネレーターライトを一斉に点灯して、アルバートヘイキの視線を誘導する」と指示。
空中に無数の白いライトが点灯すると、アルバートヘイキは視線をそちらに逸らし、その隙にアイアンボットはサイドに回り込む。
アルバートヘイキの背中にあるプラズマ砲は高エネルギー吸収コアで稼働しているが、ライトの閃光に混乱してコア露出部が一瞬露わになる。
健はそのチャンスを見逃さず、飛行形態へ変形しながら高速で背面へ急接近。「胸部高出力レーザーブレード」を放ち、プラズマ砲のエネルギーコアを狙い撃つ。
プラズマ砲にレーザーが直撃した衝撃で、眩い閃光が天を焦がす。アルバートヘイキは背中を反らして咆哮し、「周囲に地割れ」を発生させる迫力の一撃を放つ。
そのまま崩れ落ちようとする刹那、アイアンボットは腰部格納ハッチから「ギガスラッシュソード」を引き抜き、飛翔形態のまま急降下して切りかかる。
剣身が赤・青・白の三色に瞬間発光し、音速の閃光斬がアルバートヘイキの首元を真っ二つに断ち切る。刃面に沿ってプラズマ火花が炸裂し、周囲が一瞬青く染まる。
切断されたアルバートヘイキの頭部は、地面に転がりながら大爆発を起こし、ビルの屋上は粉塵に包まれ、夜空には紅の閃光が走る。
中央通りの瓦礫が積まれた街路に、アイアンボットは静かに降り立つ。健は剣を鞘に収め、夜空に浮かぶ月を見上げる。

868 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:40
怪兵器
アルバートヘイキ
モデルモチーフ:アルバートサウルス(架空の巨大恐竜)+プラズマキャノン
タイプ:都市破壊型・光線狙撃特化
全高:約7メートル(頭頂部まで)
全長:約18メートル(尻尾まで)
重量:約450トン
アルバートサウルスを思わせる二足歩行型の恐竜フォルム。頭部はやや細長く、口元は牙がむき出しになった露骨な形状。背中から尾尻まで一直線にプラズマキャノンが二門並び、あたかも背鰭のように見える。
体表のアーマーは暗いチャコールグレーを基調に、ところどころ赤く光る「古代結晶ルーン」が刻まれている。装甲は「超高耐熱複合構造」で、通常の爆撃や火炎攻撃ではビクともしない。
頭頂には大きな「複層センサーユニット」が縦一列に2つ配置され、昼夜を問わず正確に目標を捉える。本来は自重を支える頑強な首が、咆哮とともに光線照準モードになると激しく揺れ動く。
口部には冷却スリットが複数あり、プラズマキャノンに必要なエネルギー源を冷却する役割を果たす。咆哮の際にはそこから蒸気が噴き出す演出が加わる。
背中の左右にそれぞれ一門ずつ配置された「プラズマキャノン」は、長さ約5m、直径約1.2mの巨大砲身を持つ。砲身内部には「二重貯蔵リングコイル」があり、電磁誘導によってプラズマを生成する。
発射時には砲身が真っ赤に発光し、背中全体が赤熱状態となる。冷却用フィンが展開されることで 一瞬のミスも許されない高火力射撃を可能にしている。
前肢は二本指で鋭い鉤爪を持ち、近接戦時には切り裂き攻撃に使用する。後肢は極太で、恐竜タイプの関節構造を模しているが、内部には「ジェットバーニア」が埋め込まれ、瞬間加速やジャンプをサポートする。
尻尾は長く、先端に「プラズマエナジー放射器」を持つ。中距離での放射攻撃を行い、敵の接近を阻止する用途も兼ねている。
暗灰色のアーマーに、胸部と背部キャノンまわりの古代文字が発光し、発射サインとして赤く点滅する。夜間ではまるで“怪獣映画のラスボス”のように威圧感を放つ。
目の奥は真紅に輝き、咆哮とともにレーダー波と光学ビームを飛散させる“サーチモード”に切り替わる。
プラズマビームキャノン
背部キャノンから発射される高エネルギープラズマビーム。発射エネルギーは大気中でも減衰が少なく、直進距離は3km以上に及ぶ。命中した対象は瞬時に気化し、大規模な貫通火口を残す。
発射速度はマッハ5以上。砲身の冷却に数秒を要するため、連射は3発までが限界。それ以上撃つとコイルがオーバーヒートし、自らが爆発四散する恐れがある。
高熱火炎弾
口部から放たれる火炎弾。燃焼温度は約6000℃に達し、対象を包み込むように燃焼させることができる。飛翔速度は音速に近く、近距離での制圧に使用される。
貫通力は限定的だが、補助的にアイアンボットのシールドを削る用途などにも使われる。
プラズマ尾撃
尾端に装着された「プラズマ放射器」から放出される高温プラズマ波。近距離で敵を叩き潰すような威力を持つ。エフェクトは尾から青白い閃光が走り、周囲が一瞬凍りつくような蒸気をまとって展開される。
発射するときに尻尾を大きく振りかぶり、「ブリザードエフェクト」と称する冷却ミストを射出することで、着弾範囲を凍結させ、そのままプラズマで蒸発させる二段構えの攻撃も可能。
肉弾近接攻撃
前肢の鉤爪を振るい、鋼鉄装甲を引き裂く近接攻撃。咆哮とともに一振りすれば、鉄骨ビルの柱を百裂攻撃のように削り取るほどの威力を持つ。
甲殻が頑強なため、アイアンボットのビームサーベルでも一撃で切断するのは困難。近接戦では苦戦を強いられる。
空中バーニア突進
後肢のジェットバーニアを全開にして短距離滑空を行い、そのまま直進突進を行う技。空中機動は得意ではないが、地上でもバーニアを使えば高速で追撃・回避が可能。
短時間のみの使用で、連続して使うとバーニアが冷却不足で出力低下を起こす。
アルバートヘイキは本拠地を持たず、夜間に衛星波動を利用して地上を漂うように移動する。夕暮れや夜明けの薄明かりを好み、建造物の照明が消えかける時間帯に奇襲をかける。
発射時に反動を受けても、後肢バーニアで即座にバランスを回復するため、一度眩暈を誘発されてもすぐに再立ち上がる。
プラズマキャノン発射後のクールダウン時間(約10秒)が最も無防備。コア露出部を集中攻撃されると後続の発射は不可能となる。
口部火炎弾を多用すると咽頭部の冷却装置が機能停止し、内部温度が異常上昇して自己爆発を招く恐れがある。その隙を突いて一気に近接斬撃を浴びせると効果的。

869 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:42
第19話「遊園地と竜巻」
如月健と氷室真理子は、やや久しぶりの休日を取って地元の遊園地を訪れていた。観覧車に乗ったり、メリーゴーランドで回ったり、屋台の綿あめを頬張ったり――子どもたちの笑い声に包まれながら、二人は束の間の安らぎを楽しんでいた。
ところが、だんだんと空が暗雲に覆われ、風が次第に強まってくる。遊園地内のアナウンスが突然止み、代わりに緊急警報の音が鳴り響く。
二人が観覧車のゴンドラから見下ろすと、遊園地の奥に大きな巻き上がる灰色の雲柱が出現し、地面に吸い付くように高速で回転を始めていた。
絶叫マシン「ジェットコースター」のそばに隠された発進リングが光を帯び、アイアンボットが飛び出す。ブースターの轟音が響き渡り、観覧車の乗客が振り返って驚く。
健は幾重にも重なる遊具の間を縫うようにマイクで名乗り口上を放つ。
遊園地の奥にそびえる観覧車が揺れ、不気味な風が遊具の垂直型ループを巡り始める。巻き上がる砂埃とともに、“人形の足が宙を舞う”ような錯覚を覚えるほどの凄まじい音が鳴り響く。
遊園地の裏口ゲート付近、ゴーカートのコース脇に現れたのは「トルネードヘイキ」。
竜巻の渦は観覧車の回転と連動し、無人のゴンドラが高速でビュンビュン回される。木の葉が千切れて舞い上がり、カーニバル音楽が風と共に歪んで流れ出す。
乗客や従業員は悲鳴を上げながら逃げ惑い、遊具はまるで無数の刃のように壊れていく。
アイアンボットは一時的に「ヘビーアーマー形態」に変形し、胸部から「グラビティフィールドジェネレーター」を展開して竜巻の渦流を打ち消そうと試みる。
周囲の風向きを逆転させることで、渦巻の中心にあるトルネードヘイキを一瞬露出させようとするが、怪兵器は巻き上がる竜巻を自在にコントロールし、アイアンボットを引きずり込もうとする。
トルネードヘイキは胸部クリスタルを高周波共鳴させ、「竜巻強化波」を発射。波動は渦の中を伝わり、アイアンボットのグラビティフィールドを突破して装甲を削り始める。
同時に、触手状竜巻生成管を振るい、水蒸気と砂を一気に巻き込んで“熱砂竜巻”を生じさせる。熱砂は鋭い刃のようにアイアンボットの外装を切り裂き、歩行形態の脚部を瞬時に固着させようとする。
健は太陽炉コアをフル稼働させ、「胸部ハイドロキャノン」を発射し、熱砂竜巻を水流で吹き飛ばす。蒸気とともに砂埃が散り、一瞬だけ視界がクリアになる。その間に飛行形態に変形し、高速でトルネードヘイキの真後ろへ回り込む。
背部ジェットブースターを噴射しながら、「頭部光学レーザーロック」を照射。目標を定め、一気に降下しつつ「ハイドロスラッシュミサイル」を胸部から連射。
各ミサイルは水圧を帯びた小型爆発で竜巻生成管を狙い撃ち、数本を爆破して竜巻の勢いを弱める。
竜巻生成管の一部を破壊されても、トルネードヘイキはまだ渦巻きを制御できる。胸部クリスタルが真っ赤に光り、「竜巻双芯爆発」を発動しようとする。
急速に胸部クリスタルが膨張し、周囲に渦巻く竜巻が裂風の如く荒れ狂う。アイアンボットは一時身動きが取れなくなり、大地に膝をつきそうになる。
その刹那、真理子がフィールドを解析し、「渦の中心からトルネードヘイキの重心がわずかに左にずれる一瞬がある」と叫ぶ。健は内蔵ジャイロセンサーでその動きを捉え、胸部のグラビティフィールドを解除して一気に跳躍する。
空中で「ギガスラッシュソード」を構え、渦の回転軸を斜めに貫く一閃を放つ。刃は渦の中で轟きながら切り裂かれ、トルネードヘイキの胸部クリスタルを真っ二つに断ち切る。
断たれた瞬間、胸部クリスタルが青白く輝き、一瞬だけ大爆発を起こす。竜巻は中央から崩壊し、周囲の遊具が砂埃とともに一気に吹き飛ばされる。
瞬く間に灰色の渦は消え失せ、遊園地には静寂が戻る。鼓動音のような風の音だけが残り、遠くで子どもたちの歓声が再び聞こえ始める。
遊園地の観覧車がゆっくり回り始め、子どもたちが再び笑顔で集まり、カップルが手をつないで並ぶ。アイアンボットは一礼するかのように胸部を下げ、そのまま飛行形態に変形し、次の現場へ向かって水平飛行する。
夕焼けに向かって走るアイアンボット。

870 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:42
怪兵器
トルネードヘイキ
モデルモチーフ:風の精霊+竜巻ジェネレーター
タイプ:竜巻発生特化型・気象制御兵器
全高:約30メートル(渦巻き含む)
全幅:渦の直径で約50メートルにも達する
重量:約500トン(大気圧制御フィールドゆえ実質的には浮遊)
まるで目に見える竜巻そのものを具現化したフォルム。胴体部は円錐形を上下反転させたような形で、上部は拡がりながら空間を切り裂くようにゆがみ、下部は地面に向かって細く収束している。
体表はダークグレーのハニカム装甲で覆われ、装甲板同士の隙間から永久的に渦巻き続ける小規模竜巻が吹き出す。まわりにかすかな雷光のような電光が走り、竜巻の中心軸には雷雲を思わせる黒い雲が漂う。
胸部中央には球状の「アルマダクリスタル」が埋め込まれ、ここに蓄えられた気象エネルギーを放出して竜巻を生成する。クリスタルは緑色に光り、周囲に電気エネルギーを帯電させることで竜巻の中心軸を安定させる。
クリスタルが点滅するたびに竜巻が増幅し、地上に強風と砂塵を巻き上げる。ビルの窓ガラスは瞬時に飛散し、樹木は根こそぎ吹き飛ばされる。
胸部から左右に数本ずつ伸びる「触手状ジェネレーター」は、先端に回転式ターボファンを備えた小型プロペラを持ち、空気を吸い込み一気に噴射する。これにより竜巻を自在に向きを変えたり、大きさを調整したりする。
ジェネレーターは触手のようにしなやかに動き、まるで“風の触腕”がうねるかのように無数の電光を伴って動き回る。
トルネードヘイキには脚部と呼べる構造はなく、胴体下部には「重力制御コーン」が設けられている。これにより本体全体を浮遊させ、高度を自在に上下させることができる。
重力制御コーンからは淡い青白いオーラが放たれ、空気摩擦を最小化しながら高速移動も可能。まさに“空を裂く渦”そのものの恐怖を演出する。
全身のハニカム装甲には赤いラインが描かれ、竜巻の渦巻きに沿って発光する。特に胸部のクリスタルが閃光すると、一帯が緑と赤のコントラストで強烈に輝く。
竜巻生成時は胸部と触手状ジェネレーターの周囲が稲妻のように走り、“嵐の化身”を思わせるビジュアルを演出する。
竜巻生成
胸部クリスタルコアに気象エネルギーをチャージし、触手状ジェネレーターを同時に回転させることで、地上に直径10〜50mの竜巻を発生させる。竜巻風速は秒速150mを超え、建物を一瞬で粉砕し、人を巻き上げて宙に放り投げる。
生成された竜巻は触手ジェネレーターで自在に制御可能。左右上下に動かして遊園地全域を砂嵐と強風で包み込み、遊具や観光客を一網打尽にする。
旋風波動射撃
胸部クリスタルから超高圧気流を放出し、渦巻きそのものを前方に押し流す技。射程は半径500mを超え、通過した物体は表面がえぐられるように削られる。
発動時には渦の中心から渦巻く雷が放たれ、対象を麻痺させる電撃プロパガンダが付帯する。
雷嵐呼集
空気中の電荷を胸部クリスタルに集中させ、瞬時に雷雲を形成する技。形成された雷雲は半径1kmにわたって竜巻と連動し、周囲に稲妻が迸る。
稲妻はランダムに地上を襲い、鉄骨や装甲を一撃で焼き切るほどの威力を持つ。電磁パルスも同時に発生し、周囲の電子機器を停止させるため、アイアンボットの索敵や無線通信も妨害される。
浮遊移動
地上から百数十メートルの空中を浮遊しながら移動できる技。触手状ジェネレーターで風圧をコントロールし、「突風ジェット」を生み出すことで急加速・急減速・急旋回が可能。
空中を滑空する映像演出は、背面に雷雲のエフェクトをまとい、まるで“黒い嵐そのもの”のように飛翔する。
砂嵐結界
胸部クリスタルと触手ジェネレーターを連動させ、周囲の大気中の砂塵を巻き込んだ「砂嵐結界」を形成する技。結界内では可視度が極端に下がり、風圧や砂粒が高速で飛び交うため、敵は一切の視界を失う。
また砂塵は砂鉄成分を含んでおり、アイアンボットのバリオンシールドを一時的に撹乱し、振動ノイズを与えて操作を狂わせる効果もある。
トルネードヘイキは自らが移動する地域で気象条件を劇的に変化させ、竜巻や雷雨、豪雨を一度に引き起こすゲリラ戦を得意とする。本来の台風や竜巻よりも迅速に発生し、局所的に壊滅的な被害を与える。
彼らが通過した後には地表に巨大な竜巻痕が残り、数日間は風雨が止まない“災害地帯”が形成される。
胸部クリスタルが完全に充填モードに入る際、周囲に強い光輝が漏れるため、その瞬間を狙えばコア部分を集中攻撃できる。
触手状ジェネレーターをすべて破壊すれば、竜巻の制御が不能になり、自然消滅へとつながる。ただし、本体はまだ浮遊能力と風圧で攻撃を続けるため、コア破壊後も短時間は猛攻を受ける危険がある。

871 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:48
第19話「糸だらけだ!」
深夜の住宅街で「突如、空から大量の白い糸が無数に降り注ぎ、家々を覆い尽くす」という報告が相次いだ。
糸は普通のクモの糸ではなく、蓄光性のある繊維で、夜でもぼんやりと光っており、その粘性は強固で人や車を瞬時に絡め取って動けなくしてしまう。
如月健は研究所で糸を分析していた真理子から緊急連絡を受ける。
こうしてアイアンボットは夜の街へと飛び立つ。
スパイダーヘイキが放った光る糸が住宅を覆い隠し、街灯の明かりが糸に反射してまるで夜空が星屑に包まれたような幻想的な光景が広がる。
アイアンボットは街の上空から地上へ向けて降下し、腰部から「ナイトビジョンレーザー」を照射。糸が浮かび上がる演出とともに、その糸の奇怪な動きが視界に映る。
街灯に照らされた糸は夜の街を白く包み込み、そこを逃げ惑う住民や車のヘッドライトが糸に引っかかって動けなくなる。「シューッ」という糸の音とともに、家屋の窓が次々に封じられていく。
アイアンボットが近づくと、糸は瞬時に反応し、首都高のように街路を横断して糸の壁を作るように伸びる。怪物のように糸自体が意思を持ち、アイアンボットを包囲しようとする。
アイアンボットが糸の壁を切り裂きながらビル屋上に到達すると、そこに静かに佇む「スパイダーヘイキ」が姿を現す。
スパイダーヘイキは唸り声とともに足元の腹部から大量の糸を放出し、ビル群の間に複雑に絡みつくように糸の網を張る。糸は夜光性があり、暗闇に浮かぶ糸の網が赤紫色に輝いて不気味さを増す。
アイアンボットは糸が視界を遮る中、胸部の「電磁シールド」を展開。糸は金属繊維を含むため、一部シールドに引き寄せられまとわりつくが、機動力は確保できている。
スパイダーヘイキは接近しながら腹部から発射された「ナノファイバー糸」を縦横無尽に撒き散らし、アイアンボットの関節部や武装部分に絡みつかせようとする。糸自体には強力な粘着性と電気伝導性があり、一度絡まれるとビームやミサイルが通用しにくくなる。
同時に、背中の「背部毒霧噴射口」からは毒性ガスをミックスした細霧を放出し、アイアンボットの動作を一時的に鈍らせる。コクピット内には微かに薬品の臭いが流れ込み、視界が歪む。
胸部深海熱ビームは糸を一瞬で溶解し、糸の網を切り裂くことに成功。だが糸が溶けた瞬間、毒性ガスが瞬間的に濃縮され、白い蒸気が舞い上がる。アイアンボットはコクピット内に換気ブロックをかけるものの、一瞬の間に動作が鈍り、解析速度が落ちる。
健は鎧を再構成し、「脚部スクリュープロペラ」を使用して真っ逆さまに迫る「ダイレクトクラッシュ」でスパイダーヘイキの腹部を蹴り上げようと試みるが、スパイダーヘイキは瞬時に糸を巻きつけ、脚部を固着して動きを封じる。
糸がアイアンボットの胸部と両脚をまとめて縛り上げ、動きをさらに制限する。毒霧はコクピットの隙間からも入り込み、モニターに乱れが生じ、操作がしづらくなる。
健は苦しみながらも「胸部ハイドロキャノン」を噴射し、糸と毒霧を水流で吹き飛ばし、一時的に体勢を立て直す。その隙に腰部ハッチを開き、ギガスラッシュソードを抜く。
スパイダーヘイキは腹部のナノファイバー糸を最大限に爆発的に放出し、周囲のビル群を含めて一帯を“糸の渦”に覆い尽くそうとする。この渦はビルからビルへと糸を張り巡らせ、都市全体を“糸まみれ”に変える恐れがあった。
その中央で胸部クリスタルが赤く輝き、最後の毒霧を噴出してアイアンボットを包囲しようとする。
健はギガスラッシュソードを強く握りしめ、全身に電気を帯びたかのように上体を反り返らせる。剣身は真紅に輝き、“糸の網”を切り裂くように斬り込む準備をする。
アイアンボットは飛行形態へ変形し、真上に跳躍。糸の渦が最高潮に達した瞬間、鋭い閃光とともに「天穿つ一閃」を放つ。
一閃の刀光は空気を切り裂き、“光の刃の雨”となって渦に降り注ぐ。糸の網は一瞬で溶け、透明な光線がビルや地面を痕跡もなく浄化する。
スパイダーヘイキの胴体は真っ二つに切断され、腹部クリスタルは砕け散り、ビル屋上は白い蒸気とともに静寂へと包まれる。
夜の街に再び月明かりが差し込み、ビルの屋上からは住民が次々に降りてきて拍手を送る。アイアンボットは優しく剣を鞘に納め、静かに飛行形態へ戻る。
遠くの地平線には、夕焼けに染まる青森の山並みと、そこから立ち上がる黒い煙のような影が見え隠れする。

872 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:51
怪兵器
スパイダーヘイキ
モデルモチーフ:巨大クモ+ナノファイバー生成装置
タイプ:糸絡め取り特化型・都市包囲兵器
全高:約20メートル(脚を含めた高さ)
全幅:脚を広げた状態で約30メートル
重量:約350トン
ムクムクとした胴体に六本の長い脚が三角形に配置され、まるで高層ビルの間を滑空する巨大クモのように見える。
胴体は夜闇に馴染む黒光沢のアーマーで覆われ、至る所に紫に発光する「毒性ルーン」が刻まれている。胴体後部には大きな「ナノファイバー吐出口」が上下に2箇所並び、ここから大量の糸を放出する。
頭頂には多眼複眼センサーが並び、昼夜を問わず鳥瞰的に周囲を監視する。目の部分は薄紫に光り、その発光リズムで仲間同士が連携する際の信号を送る。
口元には「毒牙」が装着され、近接での噛みつき攻撃にも対応。毒牙は強烈な神経毒を含む特殊合金で作られており、一噛みで乗員が仮昏睡状態に陥る。
各脚は昆虫のように逆関節式で、脚先には鋭い鉤爪がある。鉤爪は「グラビティアシスト」で地面やビル壁に張り付き、ビル上をスパイダーマンのように走り回ることができる。
脚の中間部分には「高周波振動機構」が組み込まれており、振動によってコンクリートや鉄骨を脆くし、脚で踏み裂く近接戦が可能。
腹部の大半を占めるのが「ナノファイバープリンター」。内部には大量のナノファイバーベースマテリアルが格納されており、外付けセンサーを通じて吸い込まれた空気中の炭素粒子や埃をナノテクで強化し、糸として吐き出す。
ナノファイバーは強度A++クラス、伸縮率5%を誇る。また静電気を帯びており、一度張り付いたものは容易に離れない。糸は蓄光性を持ち、夜間や暗所で怪しく光って敵を惑わす。

873 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/02(Thu) 06:51
第20話「青森県の斬撃」
如月健と氷室真理子は、青森県観光のために弘前公園を訪れていた。桜の時期は過ぎていたが、青森名物のリンゴや郷土料理を堪能しつつ、田舎道を散策してのんびりとした休日を過ごしていた。
ところが、遠くの山間部から上がる異様な地鳴りとともに、遠野の大きな岩山を割るような轟音が聞こえ始める。その方向を見ると、黒い巨体が山の向こうから押し寄せて来る。
本来は青森に向かう予定だったアイアンボットだが、急遽発進リングを弘前公園の北側林道に設置。ショベルカーで仮設したリングから轟音を立てて飛び立つ。
コクピット内では健と真理子が顔を見合わせ、苦笑しながらも覚悟を決める。
アイアンボットは津軽平野を越え、ブースター全開で青森平野へ向かう。遠くに岩木山の稜線が見え、その手前に巨大な黒い影──コングヘイキがゆっくりと進む姿が見えてくる。
背景には青空が広がっていたが、コングヘイキの周囲だけが黒い雲で覆われ、まるで嵐がその巨体を引き連れているかのようだ。
コングヘイキの前方には青森特産リンゴ畑が広がっており、その一歩ごとに地面が裂け、リンゴの木が根こそぎ引き抜かれる。木の実は宙を舞い、農家のトラクターがひとたまりもなく粉砕される。
住民たちは避難のために車を飛ばし、道路は大渋滞。アイアンボットが到着したころには、すでにリンゴ畑の数か所が完全に壊滅していた。
コングヘイキは片手を地面に打ち付け、「大地震動スマッシュ」を発動。周囲一帯が震え上がり、地面が割れて津軽海峡の方まで波紋のように地割れが広がる。
同時に拳を振り上げ、そのままアイアンボットめがけて強烈な「パワースマッシュ」を放つ。拳が地面を叩くたびに衝撃波が発生し、アイアンボットはコクピット内でさらに揺さぶられる。
アイアンボットは飛行形態で高度を取った後、「胸部バルカン連射」を行い、コングヘイキの顔面センサーを狙う。バルカン弾は一瞬で顔面装甲をえぐるが、コングヘイキは咆哮を上げながら動きを止めず、逆に拳で一撃を返す。
健は剣を構え、「脚部昇龍脚」を放つ。ジャンプキックがコングヘイキの腹部に命中し、腹部の「パワーコア結晶」が揺らいで輝きを弱める。その隙に「光学レーザー」を両肩から連射し、中枢をピンポイントで攻撃する。
コングヘイキは両腕を振り回し、超高速で「空間破壊拳」を繰り出す。拳が飛ぶ先には衝撃波が発生し、アイアンボットの脚部装甲が一瞬でへこむ。
健は咄嗟に「胸部スティールシールド」を展開し、衝撃波を押さえ込む。衝撃が吸収される間に、接近しながら「ジャンピング斬撃」を叩き込む。斬撃の刃先がコングヘイキの肩アーマーを割り、スパークとともに鋼鉄が引き裂かれる音が響く。
コングヘイキは体力が徐々に削られ、動きが鈍る。胸部コアの光が弱まり、呼吸のような機械音が小さくなる。
健は空中で飛翔形態から正面に回り込み、「腰部ハッチ」を開いてギガスラッシュソードを抜く。剣身は数百本のエネルギー結晶が折り重なった刃となり、空を切るたびに雷鳴のような轟音が鳴り響く。
ギガスラッシュソードを振りかざし、一閃の閃光が津軽海峡の水平線を照らす。刃先がコングヘイキの胸部「パワーコア結晶」を真っ二つに断ち切り、刃はそのまま背後の山肌を裂くように貫通していく。
コングヘイキは胸部から青い光を放ちながら崩れ落ち、そのまま地面に膝をついて崩壊。岩肌からは土砂とともに緑の草花が戻るかのように、平穏の象徴が蘇る。
津軽海峡に夕陽が沈む頃、アイアンボットはゆっくりと水平飛行をしながら青森の平野を見下ろす。
リンゴ畑には再び農夫が出てきて被害を確認しながらも、安心した表情を浮かべる。青森の民衆が拍手を送り、アイアンボットは静かに敬礼するかのように右拳を高く突き上げる。
画面はゆっくり引き、青森の山並みと奥に広がる紺碧の海に映る夕陽が金色に輝き、次回への期待を残す。

怪兵器
コングヘイキ
全長約25メートル、全高約22メートルのゴリラ型怪兵器。体表は黒褐色のメカニカルアーマーで覆われ、筋肉を思わせる装甲の凹凸がリアルに再現されている。
脚部は四肢で踏ん張るように太く、握り拳は直径2mにも達する「怪力フィスト」を持つ。胸部中央には「パワーコア結晶」が埋め込まれ、戦闘力を増幅する役割を果たす。
技:格闘技。

874 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/04(Sat) 07:41
第21話「穴だらけだ」
各地で田畑や道路、ビルの床が次々と大穴だらけになる異常事態が発生。夜中にもかかわらず地響きが轟き、通行人や住民は恐怖に包まれた。
如月健は現地調査のためアイアンボットを発進。胸部レーダーが示す「地下振動」を頼りに、都会の地下街へと潜入する。
アイアンボットは胸部の「マグナ地底シールド」を展開し、耐圧装甲を強化。背部から伸びるドリルガードを畳んで地下へ滑り込む。
* コクピット内で真理子がモニター越しに解析。「地中に巨大ドリルの振動パターンがあります。あれが怪兵器のものよ!」
地下トンネルの壁を掘り進みながら、真っ黒なドリル状の巨体がゆっくり旋回。全長約30m、先端に直径5mもの超硬ドリルビットを持つ「ドリルヘイキ」が姿を現す。
圧倒的な掘削力に苦しむアイアンボットだが、胸部ハイドロビームでドリルビットを高圧冷却し、ビットの効率を低下させる。
健は飛行形態から空中斬撃を試みるも、回転するドリルビットに弾かれ墜落寸前に。
ドリルビットが冷却で回転速度を落とした隙に、アイアンボットは腰部格納「ギガスラッシュソード」を抜き放ち、斜め下から深く突き立てる。
炎と煙を伴う大爆発の中、ドリルヘイキは真っ二つに轟然崩壊。地上の大穴も自動封鎖装置が作動し、住民を救う。

怪兵器
ドリルヘイキ
モデルモチーフ:地底生物+巨大トンネル掘削機
タイプ:地中高速移動型・穴掘り特化
全長:30m(ドリルビット先端まで)
重量:約600トン
胴体は円筒形で、銀黒の装甲パネルをらせん状に配しドリル回転を演出。先端のドリルビットは深紅に発光し、回転中は溶岩のように赤く輝く。
側面には地中探査用のバイオソナー孔が並ぶ。背部には小型キャタピラ型のサブドリルを備え、二段掘りと急旋回を両立。
先端ビットを超高速回転させ、コンクリート・鋼鉄を一瞬で粉砕。
四肢のドリルアームを地面に叩きつけ、周囲を震動・亀裂発生させる。
全身回転して一瞬で地盤を貫き、あらゆる地下構造を突破。
単独でトンネルや下水道に潜み、夜間に掘削を開始。地震の揺れを利用して索敵し、人が集まる場所を狙って地表に出現する。
自己修復用ドリル粉を体表にまとうことで、亀裂や摩耗を瞬時に補修する。
技:超硬ドリル回転砲、地殻震脚砲、地中潜航。

第22話「動物を守れ」
市民の憩いの場・アースパーク動物園で、ライオンやキリンがいきなり怯えて暴れ出す。獣舎の柵がねじ切られ、園内はパニック。
健と真理子は急行し、園の上空からアイアンボットを展開。獣舎の側に巨大な“牙”が見えた。
動物園を荒らすライノヘイキに対し、アイアンボットは動物を守るために一時撤退。檻越しに獣たちを避難させる演出後、再出撃。
胸部バリオンシールドで突進を受け止め、背部ハイドロキャノンで装甲に連続冷却攻撃を加えつつ、脚部昇龍脚で角を破壊。
最後は「ギガスラッシュソード」で一閃。角の根元を断ち、巨大な爆煙とともに獣たちを守り切る。

怪兵器
ライノヘイキ
モデルモチーフ:サイ+戦車+獣人戦士
タイプ:重装甲型・突進特化
全高12m/全長 18m
重量: 約700トン
楯のような巨大な一本角を持つ頭部と、サイの厚い装甲皮膚を模した鋼鉄プレート装甲。
前肢はサイの脚を強化した太い四肢、後肢には履帯型のサブキャタピラを装備し、安定した突進力を誇る。背中には獣人戦士を思わせる鋭い棘飾りが並ぶ。
一本角で建造物を粉砕しながら突進。
胸部発光結晶をチャージし、周囲に衝撃波を放って敵のシールドを粉砕。
後肢のキャタピラから大出力を得て、数十メートルの跳躍と体当たり攻撃を行う。
重装甲を活かし、園内の大道具(檻やコンクリート壁)を壊しながら獲物(動物)を“救出”するかの如く暴れまわる。
轟音で動物を威嚇しつつ、獣の本能を煽って園内を混乱させる。
技:スーパータスクラッシュ、バイオアーマーブレイク、弾丸跳躍。

875 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/04(Sat) 07:42
第23話「黒い影を倒せ」
各地で「黒いゴキブリのような影が高速移動し、人々の足元から襲いかかる」という報告。足元を這い回る影はまるでゾンビの如く粘り強く、電灯の光を避けて暗がりに消えていく。
街灯が次々と消灯し、闇に包まれた繁華街で高速移動する黒影を追うアイアンボット。
「夜間ビーム照射装置」を発動し暗幕ガスを一掃、追い詰めたところに接近戦展開。
影縫い糸を断ち切り、最後は「ギガスラッシュソード」で四肢を一閃。漆黒装甲が砕け散り、影は光に溶けるように消滅。

怪兵器
ゴッキローチヘイキ
モデルモチーフ:ゴキブリ+暗殺生物+ステルス兵器
タイプ:超高速潜入型・撹乱特化
全長:約15m(脚部展開時20m)
重量:約300トン
漆黒のシルエット、甲羅は生物的装甲プレートで覆われ、微細な隙間から光を完全に遮断。
六本脚は逆関節式で、壁走りと天井滑走を自在に行う。頭部と脚部に小型の暗視カメラを複数搭載。
装甲表面の微細孔から瞬間に暗幕ガスを噴射し、視界を完全に奪う。
脚部のジェット噴流で秒速60mの高速移動。
脚先から細いワイヤーを放ち、アイアンボットの関節やシールド制御線を封じ込める。
集団で行動し、ナイトパージ→高速忍脚で都市の暗所を撹乱。
地下街やビルの天井裏に潜み、閃光や大音響を避けて襲いかかる。
技:ナイトパージ、高速忍脚、影縫い糸。

第24話「福井県の咆哮」
福井県で「山間を揺るがす恐ろしい咆哮とともに、山肌が陥没する」という災害報告。地元の漁師や登山客も恐怖に震え、海岸線までその衝撃波が届く始末。
福井の漁港に到着したアイアンボット、海上から山肌を震わせる咆哮を捉え急行。
山間部での重突進をバリオンシールドで受け止めつつ、胸部ハイドロキャノンと脚部ハイクラック砲で装甲を徐々に削る。
最後は「ギガスラッシュソード」を腰部から横薙ぎに振り回し、尾部・胴体中央を断ち割る。咆哮とともに巨大装甲が火花を散らし、アンギロヘイキは大爆発を伴って崩壊。

怪兵器
アンギロヘイキ
モデルモチーフ:アンギロサウルス+重戦車+巨獣
タイプ:重量特化型・耐久殲滅兵器
全長:約25m(尾部含む)
重量:約1000トン
ブロック状の鱗甲を重ねた全身は鋼鉄の要塞の如く硬く、背中に列車の車輪を思わせる回転装甲が並ぶ。
首から背中を貫く幅広の装甲板に厚いリブが入っており、咆哮時に共鳴音を増幅させる「共鳴キャビティ」を内蔵。
胸部共鳴キャビティから放たれる超重低音咆哮。衝撃波は岩盤を裂き、耳を通じて石を砕く。
四肢ではなく胴体両脇の大型キャタピラで突進。ビルも岩山も押しつぶす。
尾を高速回転させ、竜巻並みの風圧と鋭利な装甲片を撒き散らす。
ゆっくりと山岳地帯を移動し、咆哮で地形を揺るがしながら重突進を行う。
高低差の大きい福井の地形を利用し、尾部ハリケーンで渓谷を一気に抉る。
技:マグナム咆哮、戦車型キャタピラ突、尾部ハリケーントルネード。

876 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/05(Sun) 08:44
第25話「ゴミが反乱する」
夜間の市街地で、ごみ集積場に積まれたゴミ袋や廃材が突然うごめき出し、通行人の足元や車道を埋め尽くす「ゴミの大反乱」が発生。
火災報知器の警報音が鳴り響く中、如月健はアイアンボットを発進させ、現場である郊外の大型ごみ処理場へ急行する。
鉄骨のごみプレス機やコンベアベルトが無数の空き缶、瓶、廃プラスチックに埋もれている。そこに「黒く塗装されたごみ装甲を纏う異形」の姿ダストヘイキが佇んでいた。
ダストヘイキの背後には大量のゴミ集団が蠢き、まるで“ゴミの大軍”を従えているようだ。
その号令とともに、周囲のゴミが怪兵器の意思に従い、アイアンボットめがけて投石のように飛びかかってくる。
はじめにナノゴミガイザーで視界を遮られ苦戦。しかし、アイアンボットは胸部ハイドロビームで焼却灰を吹き飛ばしクリアランスを確保。
真理子の指示でごみプレス機械を逆利用し、ダストヘイキのリサイクルマトリクスを過充填させて暴走を誘発。
最後はギガスラッシュソードでクランプ機構部分を断ち切り、大破裂とともにごみの束が崩壊。街は再び静寂を取り戻す。

怪兵器
ダストヘイキ
モデルモチーフ:都市ゴミ+廃棄物リサイクルプレス機
タイプ:ゴミ制圧型・ナノゴミ操縦特化
全高:約18m/全幅 約14m
重量: 約500トン
胴体は廃金属のかたまりをリサイクルパイプで束ねたように不定形に隆起し、ところどころにコンベアギアやプレス装置のパーツが露出。
腕部は油圧式の大きなクランプ機構で、投げつけたゴミを再収集して巨大なゴミ弾を生成する。
頭部は焼却炉の排煙口に似た形状で、口からは毒性ガスとともに焼却灰を噴射。
廃棄物の多い市街地や処理場を狙い、夜ごとにゴミの山を動員して都会を混乱に陥れる。
自己再生能力は低いが、周囲に廃棄物が大量にあるほど強さを増す“依存型怪兵器”。
技:微細ノズル、高圧プレス、ゴミ兵器。

第26話「燃えろ!ヘルファイアキャノン」
田中博士の開発により、アイアンボットに胸部火炎砲「ヘルファイアキャノン」が装備された。炎と轟音を伴う超高温の火炎放射が全方位に可能。
博士からの連絡で、商店街を襲う冷凍怪兵器ペンギンヘイキの出現を受け、早速新火器のテストを兼ねた出撃となる。

### 2. 演出ポイント
キャノン起動時、胸部装甲が左右にスライドして砲身が現れ、サウンドエフェクト「フォォォオオオッ!」と共に発射準備。
ヘルファイアキャノンで冷凍ミサイルを焼き払い、商店街を凍結から一挙に解凍。
肩部バリオンシールドで氷壁を融かしながら接近戦へ移行し、ダイブアタックを回避。
最後はキャノンの火炎放射でペンギンヘイキを溶解焼却し、氷結フィールドとともに跡形もなく消滅。

怪兵器
ペンギンヘイキ
モデルモチーフ:ペンギン+冷凍ミサイル発射機
タイプ:氷結制圧型・全方位冷凍
全高:約16m
重量:約450トン
ペンギンの丸いシルエットをメタリックに再現。前面は氷結ガラスのようなクリスタルボディで光を反射。
背中にアイスキャノンを2門装備し、腹部から冷凍ミサイルを全方位に発射。翼状の冷却フィンが展開し、体温を外部に放散できる。
冷気を纏う氷原や海岸沿いを好むが、都市上空から冷凍ミサイルで都市部を凍結し一網打尽にする。
キャノンを使うごとに体温が下がり、戦闘終了後は温泉地帯などで自己再生を行う習性あり。
技:氷結ミサイル、氷壁生成、高速ダイブ。

877 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/05(Sun) 08:45
第27話「海の怪物を蹴散らせ」
戦艦やタンカーが次々と“鋭い尾”に襲われて沈没するという怪事件。アイアンボットは海上船団の防護に向かい、水中探査モードで事件の核心へ迫る。
水中スクリット潜航で先制索敵、アイアンボットは潜水モードで対抗。
胸部ハイドロビームと脚部ハイドロキャノンで魚雷を爆散させつつ、渦潮発生を胸部グラビティジェネレータで抑制。
水上形態に戻して最後はギガスラッシュソードの水中斬り込み一閃。イクチオヘイキは魚雷発射管から青い泡を残して崩壊。

怪兵器
イクチオヘイキ
モデルモチーフ:イクチオサウルス+魚雷発射艇
タイプ:深海高速戦闘型
全長:約40m
重量:約800トン(海水含む)
イルカ形状から翼状の胸鰭、尾鰭まで滑らかな銀青の装甲で覆う。全身に魚雷発射管を複数装備し、水中でも高速移動できる流線型ボディ。
背部に大型スクリュープロペラ、腹部に強力な水流推進ノズルを持つ。頭部センサーは複眼式で水中索敵に長ける。
深海域に潜み、船団の航路を察知すると高速で追尾。ソニックウェーブでセンサーを封じ、魚雷乱射で壊滅させる。
体表の魚鱗装甲は自己修復機能を持ち、被弾箇所は数時間で再結晶化する。
技:魚雷、渦巻き、ソニックウェーブ。

第28話「静岡県の戦い」
静岡・茶畑の間を走る新幹線沿線で「やけに熱い虫影が現れ、線路や民家を焼き払う」という目撃情報。茶畑の緑が赤く焦げ、住民は避難を余儀なくされる。
茶畑の火炎を胸部ハイドロビームで一掃しつつ、線路上を走りながら火熱コアバーストを回避。
真理子の分析で火炎燃料タンク位置を特定し、ヘルファイアキャノンで胸部を集中焼灼。
最後はギガスラッシュソードの“火炎融合斬”で甲虫装甲を炙り割り、爆発四散。茶畑には再び緑が戻る。

怪兵器
ゴミムシヘイキ
モデルモチーフ:ゴミムシ(甲虫)+火炎放射器
タイプ:火炎焼却型・寄生昆虫
全長:約15m
重量:約380トン
光沢のある深茶色装甲を持つ甲虫体型。背中の鞘(エリトラ)は開閉式になっており、中から火炎ノズルが飛び出す。
腹部に燃料タンクを内蔵し、高圧ホースで火炎ノズルに送給。脚は多関節で草原や丘陵を自在に駆け回る。
茶畑や森林など木質バイオマス豊富な地域を好み、寄生して燃料を吸収。
燃料が不足すると集団で火炎を連携放射し、一帯を焼き尽くして新たな燃料資源を得る。
技:火炎、熱波、残火尻尾棘。

878 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/06(Mon) 07:36
第29話「恐怖の鉄球」
街灯の明かりが落ちた夜の住宅街、何の前触れもなく直径3m、重量数十トンの巨大な鉄球が次々と空から落下し、ビルや道路を粉砕する――「鉄球ショック」が各地で多発。犠牲者多数、街はパニックに包まれる。
如月健はアイアンボットで急行し、周辺のレーダーに巨大な振動源をキャッチ。目視すると、鉄球を自在に投げ飛ばす怪兵器──「ハンマーヘイキ」が路地裏に佇んでいた。
夜空いっぱいに鉄球が滞空するスローモーションショット。
アイアンボットの「フルブースト・スクリュー昇竜脚」で鉄球を受け止める怒涛のワンカット。
アイアンボットは背部ジェットを逆噴射し昇竜脚で鉄球を一撃押さえつつ「胸部バリオンシールド」を展開。
ハンマーヘイキはグラビティスマッシュで地割れを誘発、アイアンボットは飛行形態で回避しつつ胸部ハイドロビームで地盤を冷却安定化。
ハンマーヘイキがパワーチャージ後に構えた瞬間、アイアンボットは一気に接近し、腰部から引き抜いたギガスラッシュソードを振り下ろし、ハンマー部を真っ二つに断ち切って撃破。


ハンマーヘイキ
モデルモチーフ:巨大ハンマー+パワーリフター
タイプ:投擲特化型・パワータイプ
全高:約20m
重量:約800トン
全身はボルトや油圧シリンダーを思わせる重厚な装甲パーツで構成。頭部はドリル状のハンマーヘッド、両腕は巨大なハンマーストライカーそのもの。
胸部に「パワーコア」が露出し、投擲動作時に赤く発光。脚部は分厚いショックアブソーバーを備え、振動をまったく受け付けない設計。
両腕のハンマー部分を発射機構で巨大鉄球に変形させ、遠距離まで投擲。
地面を強烈に叩き、半径100mの地割れと衝撃波を発生。
胸部パワーコアを限界までチャージし、次の一撃の威力を飛躍的に増大させる。
物陰に潜み、人の居住地を狙って重力操作で鉄塊を生成し、街を脅かす。
投擲後に両腕を回収しながらチャージを続けるため、ショットガンのような連続攻撃サイクルを持つ。
技:ハンマー、衝撃波、パワーチャージ

第30話「新ぶき!重力インパクト」
田中博士が極秘開発した追加武器「重力インパクト」がアイアンボットに装備完了。装着時、胸部装甲に重力ジェネレーターリングが出現し、地面を打撃すると局所的に重力を増大させて敵を地面に押し潰す能力を持つ。
そこへ現れたのは、ゾウ型の重量特化怪兵「エレファントヘイキ」。地面を踏みしめるたび大地が崩れ、重力インパクトの“逆重力”を試すかのように突進してくる。
ジェネレーターリング点灯シーン:重力波が渦を巻く特殊エフェクト。
エレファントヘイキのグラビティスマッシュを、アイアンボットの重力インパクトで“逆重力”に変換。巨大な脚部を空中に浮かせ、相殺。
キャタピラダッシュをバリオンシールドで受け止めつつ、胸部ハイドロビームで脚部ダンパーを破壊し足場を不安定化。
限定的な高重力場を脚元に形成したうえで、胸部ジェネレーターを打撃。エレファントヘイキは自重で内部構造ごと押し潰され、大爆裂を伴って戦闘不能に。

怪兵器
エレファントヘイキ
モデルモチーフ:巨大ゾウ+超重量戦車
タイプ:重量耐久型・重力耐性強化
全高:約25m
重量:約1200トン
ゾウの力強いフォルムを鋼鉄装甲で覆い、大腿部には戦車のキャタピラを思わせるローラーが並ぶ。
胸部には「グラビティコア」大結晶が露出、脚部には衝撃吸収ダンパー。
踏みつける衝撃で周囲重力を増大、敵の動きを封じる。
キャタピラ部を回転させて超重量ダッシュ突進。
胸部コアを放電させ、周囲の重力を乱高下させる重力波。
重力制御に優れた地下棲息型。地盤の薄い場所や橋梁を狙って崩落を誘発。
自らの重力を自在に操作し、地形を武器に変える戦法を得意とする。
技:踏みつける衝撃、超重量ダッシュ突進、重力攻撃。
全長:約30m/翼開長 約60m
重量:約700トン
翼は薄い装甲版で覆われ、先端には竜巻生成器を内蔵。全身は暗青色の鱗装甲。
頭部に大型ソニックホーン、首から尾にかけては稲妻状の装飾が並び、雷を操る能力を示唆。
羽ばたきで竜巻を発生、地上を蹂躙。
口部から高出力雷撃ビームを放射。
重力を操作して超低空滑空や急浮上を実現し、ドッグファイトで優位に立つ。
空港や高層ビルを狙い、雷雲を伴って襲来。
翼の竜巻生成器で相手機を撹乱し、落雷で一網打尽にする“嵐の支配者”。
技:竜巻、落雷、超低空滑空攻撃。

879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/06(Mon) 07:37
第31話「砂漠の怪物」
インド北西部の砂漠地帯にて、通行キャラバンが無数の砂塊に襲われる事件発生。アイアンボットは砂漠形態に変形し、現地へ急行。砂嵐の中から姿を現す巨大ミミズ「ワームヘイキ」が地下から連続して襲来。
砂嵐ショット:砂漠形態のアイアンボットが砂煙の向こうに浮かぶシルエット。
胸部サンドレーダーで三方向からの襲来を察知し、脚部スクリュープロペラで急旋回回避。
サンドキャノンを脚部ハイドロキャノンで抑え込み、地中から頭部を引きずり出させる。「胸部熱ビーム」でドリルチップを焼き切り。
頭部が地上に露出した瞬間、飛び上がって斬撃。胴体連節をまとめて断ち切り、大地に半身が突き刺さったまま爆散。

怪兵器
ワームヘイキ
モデルモチーフ: 巨大ミミズ+バイオドリル
タイプ:砂漠地帯特化・地中戦闘型
全長:約50m
重量:約650トン(砂含むと増大)
連節構造の胴体が無限に伸縮し、表面は濃橙色の装甲鱗板が連なる。先端は超硬ドリルチップ状。
側面に多数の砂流排出口をもち、地中を掘り進むたびに砂塊を噴出して敵を圧倒。
地中から頭部を噛みつき、装甲を抉り取る。
側面ノズルから高圧砂流を噴射し、装甲やシールドを削る。
周囲数百メートルにわたって砂嵐を召喚し、視界・センサーを無効化。
砂漠地帯の地層を利用して突如地上へ出現。複数個体が連携し、キャラバンの後方を次々襲撃。
背面の鱗板は自己再生機能を持ち、噛みつき攻撃で欠損した部位も数十分で復元。
技:噛み付き、高圧砂流、砂嵐。

第32話「群馬県の上空」
群馬県上空で突如出現した大型飛行体が、空港や工場地帯を次々襲撃。アイアンボットは再び空中戦に備え、ジェットブースターをフル稼働させて群馬へ飛来。そこに待っていたのは空飛ぶ爬虫類「プテラヘイキ」。
プテラヘイキの翼端から雷雲を操るエフェクト。
アイアンボットは胸部グラビティレーダーで気流の乱れを捉え、プテラヘイキの羽ばたき頻度を追跡。
生じた竜巻は、胸部「グラビティフィールド」で弱体化しつつ、反撃用に捉える。
飛行形態で翼間をすり抜け、尾部ステルス区画に斬り込み。機体中心を貫き、雷雲を纏った体ごと爆散四散。


プテラヘイキ
モデルモチーフ:プテラノドン+嵐の使者
タイプ:空中戦闘型・気象操作特化

880 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/07(Tue) 07:18
第33話「巨大斧の怪」
夜の都心で、突然ビルを真っ二つに切り裂く「巨大斧」が飛来。斧の衝撃波で道路が裂け、人々は逃げ惑う。映像解析を続ける如月健の胸レーダーが斧の重力パターンをキャッチ。アイアンボットは斧の飛来地点へ発進する。
ビルの谷間から噴き上がるブースト炎。
斧刃が飛んでくる瞬間、アイアンボットは「脚部ハイドロキャノン」で刃流を強力水圧で弾き返し、飛来軌道を乱す。
刃を回収しようとした隙に、胸部バリオンシールドで突進を受け止めつつ、反転して背部「深海熱ビーム」を斧刃に直撃し刃面を焼き焦がす。
くたびれた斧刃を一閃。剣身が赤く発光し、斧の根元を断ち割る大爆発で粉砕。

怪兵器
アックスヘイキ
モデルモチーフ:巨大戦斧+野戦重装兵
タイプ:投斧・斬撃特化型
全高/全幅:約20m(斧刃含む)
重量:約700トン
胴体両肩が巨大な斧刃状アーマーで覆われ、その刃が回転軸を兼ねる斧投擲機構。刃面は黒鉄に赤い古代文様が浮かび上がる。
腕部は二重関節で可動域が広く、柄(柄部アーム)を延長して投斧距離を稼ぐギミック装備。
肩刃を投擲し、回転しながら直線飛翔。命中と同時に爆発衝撃波を伴う。
腕部を連打しながら縦斬りを連続発生。連撃のたびに鋭い金属音テクスチャが鳴り響く。
投げた斧刃をアームで瞬時に回収し、連続投擲可能。
投斧型の怪物を模し、ブロックごと斧で粉砕して資材を補給。
一度投げた斧は必ず回収する習性があり、投擲→格納→再投擲のリズム戦法を好む。
技:肩刃、斧、連続斬り。

第34話「輝け!サンダークラッシュ」
田中博士が開発した手から放つ高圧雷撃「サンダークラッシュ」が遂に完成。試験発射中、港町で停泊中の漁船がイカ型怪兵器に襲われたとの報。健は新武器のテストを兼ね、アイアンボットで急行する。
両手のエネルギーコアが青白く瞬き、放電音「バリバリバリッ!」。
背部グラビティレーダーで潜航位置を固定。
スクイトのエレクトリックビームを受け、「サンダークラッシュ」で相殺。電子制御を麻痺させつつ、放電鎖を触腕で巻き取られる前に排除。
触腕を切り捨てた後、中枢生体コアを水平斬り。水面に稲妻の閃光が走り、巨大イカは消散。

怪兵器
スクイトヘイキ
モデルモチーフ: 巨大イカ+電気生物
タイプ:水中ステルス+電子戦特化
全長/触腕長:約30m/触腕を含め約50m
重量:約600トン
イカ本体はマットブラック、全身に発光可能なエレクトリックパターンが走る。触腕はビーム発射管を兼ねるハイブリッド構造。
頭部はソナーアンテナと複眼レーダーを統合し、水中・空中両モードで索敵。
エレクトリックビーム**:触腕先端から高圧ビームを連射し、電子機器を短絡させる。
生体フィールドを展開し、水中索敵を完全回避。
触腕を伸縮させて敵機を縛り、ビームで一気に無力化。
港湾や湾内に潜み、停泊艦船を索敵→静かに接近→電撃で一網打尽。
サンダークラッシュのような高圧放電に対し、触腕に結晶インシュレーターを持つ。
技:高圧ビーム、触腕、電流。

881 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/07(Tue) 07:18
第35話「タイの怪物」
タイ各地で寺院や集落が「突如現れた野牛の群れにも似た巨獣」に襲われる事件が多発。アイアンボットは緊急展開し、バンコク郊外で「バイソンヘイキ」の巨躯を目撃する。
バンコクの都市景観をバックにバイソン群れが疾走、スローモーションで衝撃波を巻き上げるショット。
アイアンボットはグラビティフィールドで衝撃波を封じ込めつつ、飛行形態で真上から急襲。
胸部バリオンシールドを最適化してサンダーフォースホーン放電を防ぎ、胸部ハイドロビームで角表面を浸漬。
ワイルドジャンプ直後の無防備状態を狙い、空中で水平斬り。巨大バイソン獣人は稲光と共に崩れ落ちる。

怪兵器
バイソンヘイキ
モデルモチーフ:巨大バイソン+獣人戦士
タイプ: 突進特化・獣力戦闘
全高:約22m
重量:約900トン
全身は濃茶色の毛流を再現した装甲プレートで覆われ、肩に大型の隆起状「肩鎧」と両角が装着される。
前肢は巨大な蹄型ブーツ、後肢はバネ状スプリング内蔵で跳躍力を補強。
肩鎧を振り回し、ビル群を押しながら突進。
両角を電気チャージし、突進と同時に電撃を拡散。
後肢のスプリングで百メートル級の跳躍と空中落下衝撃を行う。
平野部や河川敷など開けた地形を好み、集団で衝撃波疾走を行う。
電撃突進の後は地形に溝を残して去るため、「バイソンスマッシュ痕」が呼び物。
技:角、突進、空中落下衝撃。

第36話「埼玉県の音」
埼玉県の郊外で「轟音とも呼べぬノイズが一帯に流れ、人も車も機械もすべて動作不良を起こす」という事態。音響解析を進めた健は「これは…怪兵器の“音の攻撃”だ」と確信。アイアンボットで現場へ急行する。
音波攻撃を受け、アイアンボットの視界が波紋状に歪む演出。
健の「この音を振り切る!」の掛け声とともに胸部ハイドロビーム・サンダークラッシュ同時発射。
アイアンボットは胸部に強化ノイズフィルターを展開し、通信・センサーを保全。
ウィンドウシェルで自らの手がかりを消しつつ接近。
胸部・ノイズキャビンから目を離した瞬間を狙い、一閃。胸部共鳴腔を水平貫通し、巨大キリギリスは音波とともに粉砕消滅。

怪兵器
キリギリスヘイキ
モデルモチーフ:大型キリギリス+サウンドウェーブ兵器
タイプ:音響妨害型・ノイズ攻撃特化
全高:約18m
重量:約450トン
胸部から腹部にかけて巨大スピーカー状共鳴腔が露出。背中に長い触角が2本伸び、音波探知アンテナを兼ねる。
羽は金属板のように固く、振動によってマッハ級の飛行能力を生む。脚部は強力跳躍用バネ内蔵。
胸部スピーカーから音速を超える衝撃波を一斉放射し、装甲を共鳴で割る。
周囲半径200mにノイズ環境を生成し、電子機器や通信を完全麻痺。
羽ばたきで超高周波風切り音を飛ばし、防御網を撹乱。
電子都市や研究施設を標的にし、ノイズフィールドで防衛網を無力化してから物理攻撃を仕掛ける。
羽ばたき音は一定リズムを持ち、健がビートを読み取る演出でリズム戦法を逆手に取ることも可能。
技:衝撃波、ノイズ、超高周波風切り音。

882 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/07(Tue) 07:20
第7.1話「洪水が起きる」
恐竜軍団は「洪水作戦」を発動。都市部で突然、川が氾濫し、街全体が水没する事件が多発。アイゼンボーグ隊が調査を進めると、この洪水を引き起こす怪獣「イクチオバス」の仕業であることが判明する。
イクチオバスは水中を自在に泳ぎ回り、強力な水流を操って敵を襲撃する能力を持つ。また、目からの光線で水生生物をカラージュ化し、凶暴化させて操る。恐竜軍団はこの作戦で都市を恐怖に陥れ、人々を無力化しようとする。
水中戦に苦戦するアイゼンボーグ隊だったが、潜水艦を駆使してイクチオバスを弱体化させる。最後はアイゼンボーグの「アイゼントルネード」でイクチオバスを撃破し、都市を救う。

怪獣
イクチオバス
身長:22メートル
体重:18,500トン
巨大なイクチオサウルスのような姿で、全身が青緑色の鱗に覆われている。
背中には鋭いヒレがあり、目は紫色に光る。
水中を自在に泳ぎ回り、強力な水流を操って敵を襲撃する。
目からの光線で水生生物を凶暴化させ、操る。
高い耐水性で水中戦に特化している。
水中戦に強い兵器に弱く、陸上に引きずり出されると無力化する。

第8.1話「切り裂く魔」
恐竜軍団は「切り裂き作戦」を発動。都市部で突然、建物や車両が鋭利なもので切り裂かれる事件が多発。
アイゼンボーグ隊が調査を進めると、この切り裂く攻撃を繰り出す怪獣「バリオシャー」の仕業であることが判明する。
バリオシャーは鋭利な爪で敵を切り裂き、建物を破壊する能力を持つ。また、目からの光線で地上の動物をカラージュ化し、凶暴化させて操る。恐竜軍団はこの作戦で都市を恐怖に陥れ、人々を無力化しようとする。
切り裂く爪に苦戦するアイゼンボーグ隊だったが、特殊な装甲を用いて接近し、バリオシャーを弱体化させる。最後はアイゼンボーグの「アイゼンスラッシュ」でバリオシャーを撃破し、都市を救う。

怪獣
バリオシャー
身長:27メートル
体重:19,000トン
巨大なバリオニクスのような姿で、全身が茶色と黒の模様に覆われている。
前脚には鋭い爪があり、目は赤く光る。
鋭利な爪で敵を切り裂き、建物を破壊する。
目からの光線で地上の動物を凶暴化させ、操る。
高い攻撃力で敵を圧倒する。
特殊装甲に対しては攻撃が通じにくくなる。

883 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/08(Wed) 05:10
第37話「空飛ぶパンチ」
夜空に「パンチが飛んでくる」という前代未聞の被害が相次ぎ、街路灯やビルの窓が次々と粉砕される事件。被害の中心地、夕暮れの高層ビル街にアイアンボットが公衆電話の代わりに設置された発進リングから飛び出す。
名乗り口上とともに、アイアンボットは両腕を展開。
ビル群の隙間に巨大なカンガルー型怪兵器「カンガルヘイキ」が飛翔。四肢が蹴り足、拳はロケットブースターで打ち出される。先端のパンチが赤く光り、飛行軌道を描いてビルを一撃で粉砕する。
アイアンボットは胸部バリオンシールドを展開し、飛来する巨大拳を受け止めて跳ね返す。
肩部グラビティレーダーで拳の軌道を読み切り、両肩のプラズマキャノンで拳を狙撃。拳は不時着して爆散するが、カンガルヘイキは連続して新たな拳を打ち出す。
飛行形態から脚部ハイドロキャノンを連射し、蹴り足を一時封じ込める。その隙に突進し、腹部に連打パンチを叩き込むが獣性の跳躍力で体勢を崩される。
カンガルヘイキがロケットパンチを溜める間隙をついて、アイアンボットは腰部ハッチから「ギガスラッシュソード」を召喚。
飛行形態で旋回しながら水平斬りを叩き込み、拳の発射ユニットごと真っ二つに断裂させる。炸裂する一閃は夜空に虹色の火花を散らし、パンチの恐怖を消し去る。

怪兵器
カンガルヘイキ
モデルモチーフ:カンガルー+ロケットパンチ
タイプ:格闘重装甲型・投擲特化
サイズ/重量:全高18m・全長25m/700トン
前脚に巨大なロケットパンチユニット、後脚は強靭な蹴り足アーマー
赤黒の迷彩装甲に肩部にジェットノズルを配し、拳発射時に青白く噴光
左腕・右腕を射出、秒速マッハ2で飛翔
後脚蹴りで衝撃波を発生し周囲を吹き飛ばす
拳が炸裂した衝撃で生成される一時バリア
空中から狙撃し、着地後は跳躍突撃で接近
複数体で連携すると空中連続拳乱舞を行い、防御を崩す
技:パンチ、ロケットパンチ、キック。

第38話「貫け!エクスドリル・アーム」
田中博士が開発した新装備「エクスドリル・アーム」を腕部に追加。硬鋼装甲を回転ドリルで貫通する強化アームが装着された。それを試すべくビル街に緊急展開すると、頑強装甲を誇る鎧竜型怪兵器「サイガニアヘイキ」が出現。
エクスドリル・アーム起動に伴い、腕部がドリルビット状に変形し、ドリル基部から閃光が迸る。
サイガニアヘイキは厚い板状装甲をもち、アイアンボットの通常ビームははじかれる。
エクスドリルを肩部まで貫通させ装甲を掘り進み、中枢冷却パイプを露出させる。
後肢の装甲脚で地面を踏み鳴らし、震脚でアイアンボットを大きくノックバック。
健はドリルアームを一旦収納し、胸部ハイドロビームで装甲本体を冷却。再度ドリルアームを最大回転で貫通させ、装甲板を一気に削り取る。最後はギガスラッシュソードで中枢結晶を断ち、鎧竜は脱力して爆散四散する。

怪兵器
サイガニアヘイキ
モデルモチーフ:サイガニア(架空鎧竜)+要塞戦車
タイプ:重装甲貫通耐性型
サイズ/重量:全長30m・全高18m/1200トン
鎧竜の背中から尾にかけて巨大板状装甲が連なる
頭部に鋭角の角、胸部にブルー結晶コア、脚部は戦車キャタピラ模様。
キャタピラ脚で轟音突進
尾振動でシールドバリアを破壊
装甲板を瞬時に自己修復
突進と尾振りで盾役と突撃役を同時にこなす
弱点は装甲継ぎ目と中枢パイプ、ドリルアームが有効
技:突進、鉄球、潰し。

884 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/08(Wed) 05:11
第39話「韓国の湖」
韓国京畿道の湖畔で「夜間に水面が赤く光り、水生怪物がボートを襲う」事件。アイアンボットは海中潜航モードで湖へ展開。静かな夜、波紋を裂いて巨大ウナギ「イールヘイキ」が現れる。
ウナギ型が全身から放電。水中火花と共にコクピットが瞬時にシステムダウン。
アイアンボットは胸部ハイドロキャノンで水圧を強化し、電流を洗い流しつつ近接。
イールヘイキの尾から放たれる電気針を脚部ハイドロシールドで防ぎつつ、胴体に肉薄。
中枢電気結晶を凝縮する腹部へ「ギガスラッシュソード」を潜水斬りで突き刺し、爆発とともに水中に赤い閃光が広がる。湖面には静寂だけが戻る。

怪兵器
イールヘイキ
モデルモチーフ:巨大ウナギ+電気ウナギ
タイプ:電撃水中戦特化
サイズ/重量:全長40m・胴体直径6m/900トン
細長い魚体に銀灰の装甲鱗、所々が発光する電気結晶
胸側鰭に電極構造、尾鰭は楔型で電気鞭を生成
口から高電圧放電波を吐き出す
尾鰭を高速振動させて電撃ビードルを放つ
水面下のレーダー索敵を無効化
湖底の洞窟に潜み、通過船舶を電撃で襲撃
電力を蓄えつつ、戦いの合間に電気結晶を再生
技:高電圧放電波、放電鞭打、電球。

第40話「千葉県の海」
千葉県沿岸で「嵐のように荒れる海とともにエビの群れが襲来し、船や護岸を破壊」する事件。アイアンボットは港湾防護で展開するが、そこに現れたのは「陸にも上がるエビ型怪物」ロブスタヘイキ。
前脚のハサミが粘着性を帯び、装甲を捕らえて引き裂く。
背部に噴射口を持ち、水中型プラズマ砲で海面を割るように砲撃。
水中から一気に砂浜へ駆け上がり、砂煙とともに脚部ビートル特攻。
返り討ちのプラズマ砲を胸部ハイドロシールドで受け止め、飛行形態からの空中斬撃を叩き込み、最後はギガスラッシュソードでハサミ根元を断ち、爆炎とともに消散。

怪兵器
ロブスタヘイキ
モデルモチーフ:巨大ロブスター+装甲列車
タイプ:水陸両用装甲強襲型
全長/全幅:約22m(ハサミ含)/8m
重量:約550トン
鋭いハサミ状前脚、硬質甲殻を思わせる装甲鱗、背部に装甲列車風噴射機関
体表に緑青色の迷彩塗装、夜間では潮光を反射
前脚ハサミの強力破砕力
背部プラズマ砲の水中砲撃
陸上で砂を巻き上げ視界を奪う
水中ラクダ砂地帯から突如現れ、上陸して砂浜戦を行う
水没時は背部装甲ギミックで高速潜航
技:ハサミ、背部プラズマ砲、砂煙トラップ。

885 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/09(Thu) 06:02
第41話「浮遊する攻撃」
全国の上空で「どこからともなく浮かぶ戦闘ヘリのような機体が突如砲撃を加えてくる」という被害が多発。
ビル街の屋上、山岳地帯、果ては砂漠地帯まで、砲撃範囲は無差別。背後に謎の振動波を感じた如月健は、アイアンボットで空中パトロールを開始する。
アイアンボットはビルの谷間を飛び抜け、ブースターを吹かしながら上空へ。夕暮れの空を背に、
雲間から忽然と現れたのは、戦闘ヘリのようなローターを背負ったジャイロヘイキ。左右に3連装のミサイルポッドを備え、ローターを回転させながら宙に静止し、ミサイルとプラズマ砲を交互に乱射する。
ポッドが唸りを上げ、赤いプラズマミサイルが連続発射。
胸部バリオンシールドを展開しながら腰部から「サンダークラッシュ」のレーザーを反射。
ジャイロヘイキは電磁ステルスを起動し、姿を消しかける。
健は肩部グラビティレーダーで揺らぎをとらえ、ミサイル撃破後の一瞬の停滞を狙う。
両肩のプラズマキャノンでローター基部を狙い撃ち。回転が鈍り、次のミサイル装填に遅れが出る。
飛行形態のまま真上に急浮上し、「胸部熱ビーム」でコクピット部を焼き切るも、ジャイロヘイキは落合突撃で反撃。
最終的に、健は飛行形態から高速降下しつつ腰部から「ギガスラッシュソード」を抜き、水平一閃。刃はローターまわりを抉って完全に回転を停止させ、機体中央を薙ぎ割ると同時に大爆散。一帯に静寂が戻る。

第42話「燃えろ!フレイムジェットキック」
田中博士開発の新武装「フレイムジェットキック」を脚部に装着。脚部から火炎を噴射して超高速のキックを繰り出せるという。試験初出動で街を襲う極寒怪兵器「マンモスヘイキ」に挑む。
脚部の装甲がスライドし、バーニアノズルと火炎噴射口が現れる。健はコクピットでスイッチを押し、
大都市郊外に出現したのは、巨大なゾウ型の冷凍怪兵器ではなく鎧肌を持つマンモスヘイキ。全身から冷気と氷塊をまとう巨体が、“吹雪”とともに街路を進む。
鼻の先端からブリザード状冷気を噴射し、足場を凍結。
胸部ハイドロビームで凍結を溶かしつつ、脚部冷却シールドで凍傷を防ぐ。
脚部から火炎を集中噴射しながら超高速キックを放つと、マンモスヘイキの冷凍装甲が一部溶融し、動きが鈍る。
健は二段跳びを駆使して超高速キック連射。
背部の冷気排出口を狙いすまし、装甲を継ぎ目から破壊。
胸部から放出された熱炎と合わせ、“溶解斬り”を決めて凍結怪獣を完全殲滅。

886 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/09(Thu) 06:02
第43話「ケニアの怪植物」
ケニアのサバンナで、旅団が「巨大なハエトリソウが地面から突き出し、動物や車両を捕らえる」事件。アイアンボットはナイロビ支局から緊急派遣を受け、サバンナの奥地へ飛ぶ。
アイアンボットは砂塵を巻き上げながら草原に着地し、両腕を巨大クロウモードに展開。
草むらから葉状触手を急速に伸ばして捕縛を試みるハエトリソウヘイキに対し、腰部から「胸部ハイドロキャノン」で触手を粉砕。
「胸部プラズマダガー」で葉縁を切り裂きながら接近。
最後はギガスラッシュソードを葉の根本に深く突き立て、一気に貫通して大爆発。怪植物は丸ごと粉砕される。

怪兵器
ハエトリソウヘイキ
モデルモチーフ:ハエトリソウ+植物兵器
タイプ:捕縛拘束型・高速収縮特化
全高/葉開長:約18m/葉開長約12m
地面から巨大な葉が二つ湾曲して飛び出し、内側が真紅に光る。葉柄は鋼鉄製の骨格と生体繊維が組み合わさった触手状。
葉表面は滑らかな金属膜で覆われ、光を反射。根元には地中探査用ソナーが配置。
葉を一瞬で閉じ、捕らえたものを押し潰す。
閉じた葉の縁から毒トゲを放射。
地下から新たな捕縛葉を次々に生やす自己再生。
草原や湿地を好み、動物の気配を察知すると待ち伏せ。高速収縮で相手を即捕獲。
捕獲対象を長時間監視し、生体エネルギーを吸収して成長する。
技:押し潰す、毒トゲ、根茎増殖。

第44話「沖縄の水中戦」
沖縄県の珊瑚礁域で「海が荒れ、突如巨大なプレシオサウルス風の怪物が珊瑚や漁船を襲う」事件。アイアンボットは緊急ダイビングモードで出動し、マジックアワーの薄明かりの海に潜る。
アイアンボットは再度「クリスタルビジョンセンサー」を起動し、珊瑚の迷宮を抜ける。
そこに現れるのは、翼状ヒレを水中で回転させて高速移動するプレシオヘイキ。全身は深青の鱗装甲で覆われ、頭部はがっしりとしたクチバシ状。
頭部からビーム魚雷を発射し、珊瑚を粉砕。
ハイドロシールドで魚雷を破砕し、「胸部熱ビーム」でヒレ関節を焼き切る。
脚部をヒレ型に展開し、ホバリング状態から「ギガスラッシュソード」を水中放ち、一閃。

怪兵器
プレシオヘイキ
モデルモチーフ:プレシオサウルス+水中高速艇
タイプ:水中戦闘型・高速機動
全長/翼開長:約28m/20m
重量:約900トン(閉所内では推進用水を循環)
両胸に翼状ヒレを持ち滑らかな魚体。頭部は鯢(えい)の口板を鋼鉄化したような形状。
背鰭沿いに雷光模様の結晶が埋め込まれており、水中では微かな発光を放つ。
頭部魚雷口から放たれるプラズマ魚雷。
尾を刃状に回転させ、水流斬撃をくり出す。
超微細気泡でシルエットを消し、潜航しながら急襲。
珊瑚礁や海底洞窟を利用して隠密襲撃。
水中索敵後、高速ホバリングで頭部魚雷を精密射撃し、一撃離脱するヒット&アウェイ戦法。
技:プラズマ魚雷、水流斬撃、急襲。

887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/10(Fri) 06:23
第45話「狂わせる光線」
各地で、見えない光線を浴びた人々が突如狂暴化し、暴動を引き起こす事件が多発。警察・自衛隊の射撃も効果なく、市民はパニックに陥る。モニター画面に映るニュース映像すらが狂気を誘発すると判明し、如月健はアイアンボットを発進。
夕暮れの市街地、ビルの屋上からアイアンボットが姿を見せる。
市民の狂乱を避けながら、胸部ハイドロキャノンでモニター画面を凍結し映像を一時停止。
画面から立ち上る光線ビームを、肩部プラズマキャノンと脚部ハイドロシールドで防御。
アイアンボットが近づくと、浮遊する「モニターヘイキ」が地面すれすれに回転飛行し、斜めから光線を照射してくる。
モニターヘイキが画面を合体・巨大化させようとした瞬間、健は腰部ハッチを開きギガスラッシュソードを抜刀。空中での斬撃を一閃、巨大画面とモニターヘイキ本体を同時に切り裂き、大爆発を起こして人々の視覚洗脳を解放した。

怪兵器
モニターヘイキ
モデルモチーフ:古典テレビモニター+マインドコントロール兵器
タイプ:光線洗脳・映像妨害特化型
全高/全幅:約15m(画面含む)/20m
重量:約450トン
ビルの屋上に設置された巨大モニターのような矩形ボディ。画面枠が金属フレーム、下部に回転脚部。
画面中央に黒い結晶コアがあり、ここから「狂気光線」を放出。背面には映像生成アンテナとビームエミッターを多数装備。
画面からプライミング光線を照射し、視聴者を一時的に狂暴化/洗脳。
画面を凍結表示させ、エネルギーを蓄積。蓄積が完了するとフルスクリーン光線バースト。
ロービング脚部で上下左右に滑空し、狙い撃ちの光線配置を切り替える。
市街地やテレビ塔付近に浮遊出現し、モニター表示を通じて洗脳/妨害。
画面破壊を狙われると即座に静止画フィールド展開で自己防御。
技:狂暴化光線、静止画フィールド、浮遊モーション。

第46話「撃て!ハイパースモークバルカン」
田中博士が新開発した「ハイパースモークバルカン」を肩部バルカンと脚部ブースターに装着。
煙幕と赤外線妨害を同時に行える強力視界撹乱兵器。テスト初出動の標的は、上空から猛禽のごとく襲いかかる「ハゲワシヘイキ」。
肩部バルカンノズルが赤く発光し、脚部からは白煙が一気に噴出。健はマイクに向かって
大型ハゲワシの翼を持つ怪兵器が日輪のような断続光で急降下突撃。
アイアンボットは放出した煙幕に身を隠し、赤外線探知を妨害。
煙の中から脚部ハイドロキャノンを噴射し、ハゲワシの翼基部を一撃破壊。
煙幕が晴れ始めた瞬間、健は飛行形態でハイパースモークバルカンを停止させ、ギガスラッシュソードを振り抜き、翼の根元を切断。ハゲワシヘイキは地上へ急落し、爆炎を伴って粉砕された。

怪兵器
ハゲワシヘイキ
モデルモチーフ:ハゲワシ+空中襲撃型ドローン
タイ:空中強襲・ステルス索敵型
全長/翼開長:約22m(頭〜尾)/50m
重量:約650トン
巨大な翼を持ち、羽軸は強靭なチタン合金。胸部にレーダーアンテナ、脚部に鉤爪グリッパー。
背中にステルスコート装甲パネル、稜線にミサイルポッドを隠蔽。
脚部鉤爪で装甲を裂き、衝撃波を発生。
高速ダイブで音速を超え、目標を粉砕。
煙幕や雲に同化し、赤外線探知を回避。
高高度索敵後、一気に急降下して連続突撃。
煙幕や雲を使った待ち伏せ戦法で奇襲を得意とする。
技:脚部鉤爪、高速ダイブ、風起こし。

888 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/10(Fri) 06:23
第47話「ギリシャの魔物」
古代遺跡の残るギリシャで、観光客が牛頭の怪物に襲われる事件。アイアンボットはアテネ上空から古代神殿へ飛び、強大な力を持つ「ミノタウヘイキ」と対峙。
夕暮れのアクロポリスを背景に名乗り口上。柱群を背にアイアンボットが剣を掲げる壮絶なワンカット。
巨大ハンマー状角で地面を叩き、衝撃波とともに地割れを発生。
胸部バリオンシールドを横向きに構え、衝撃を吸収。肩部プラズマキャノンで角を削ろうとするも頑強装甲にはじかれる。
ミノタウヘイキが角を振るう大振りの合間に、脚部フレイムジェットキックで角基部を焼き焦がし、動きを鈍らせる。
健は飛行形態から神殿の柱を蹴り飛ばし、その反動で加速斬り。ギガスラッシュソードで一閃、魔物の象徴である角と頭部を断ち割り、神話の影を消し去った。

怪兵器
ミノタウヘイキ
モデルモチーフ:ミノタウロス(牛頭人身)+力戦闘
タイプ:格闘特化・衝撃波生成型
全長:約25m
重量:約1300トン
人型に近い胴体に牛頭を模した角。肩から腕にかけて剛鉄のプレートアーマー。
胸部に金色の結晶コア、腰部に鎖帷子状の装飾。
角ハンマーで地面を打ち、衝撃波を放つ。
両腕を振り回し、広範囲を薙ぎ払う。
頭突きで装甲を貫く集中衝撃。
真っ向勝負を挑む一騎打ち戦法を好む。
衝撃波と頭突きを組み合わせ、隙を生まない連続攻撃を仕掛ける。
技:角ハンマー、腕力、頭突き。

第48話「佐賀県の雑音」
佐賀県の田園地帯で「家畜が一斉に騒ぎ出し、電柱や建物が雑音ノイズで共振破壊される」現象。現地に飛んだアイアンボットは、草原の中を飛び回る「セミヘイキ」を発見。
アイアンボットは胸部に「ノイズキャンセラーシールド」を張り、初めての音響攻撃に備える。
翅を高速振動させ、可聴域を超えたノイズを放射。
ノイズキャンセラーを最大出力、耳障りな雑音を打ち消す。
胸部バリオンシールドを展開しつつ、肩部プラズマキャノンで翅根部を焼き切る。翅の振動が止まり、ノイズ発生が中断。
振動を止めたセミヘイキに対し、健は飛行形態から水平斬りを二連射。ギガスラッシュソードが合わさる一瞬、セミヘイキは爆発的な共鳴を起こしながら粉砕消滅した。

怪兵器
セミヘイキ
モデルモチーフ:巨大セミ+音響兵器
タイプ:音響共鳴・ノイズ攻撃特化型
全長/翅開長:約10m(胴体)/約30m(左右翅)
重量:約350トン
胴体は薄緑の装甲鱗、翅は金属板に超振動モーターを内蔵。腹部に大振動共鳴腔。
目は多眼センサーで、振動数によってフォーカスを変えるサウンドルーターを兼ねる。
翅振動で可聴外の超音波+低周波を同時放出。
連続ノイズで敵装甲を共振破壊させる。
音速近い速度で飛翔しながら背面翼ノズルで振動波を増幅。
森林や田園、河川敷など開けた場所で待ち伏せ。
音波攻撃で電子・機械装甲を撹乱し、その隙に飛翔斬撃を仕掛ける。
技:高周波、共鳴破壊、アビーム飛翔。

889 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/11(Sat) 15:50
第49話「恐怖の電波」
各地で、見えない電波でを機械が突暴走する事件が多発。警察・自衛隊の射撃も効果なく、市民はパニックに陥る。如月健はアイアンボットを発進。
夕暮れの市街地、ビルの屋上からアイアンボットが姿を見せる。
市民の狂乱を避けながら、胸部ハイドロキャノンでアンテナを凍結しを一時停止。
アンテナから出る怪電波を、肩部プラズマキャノンと脚部ハイドロシールドで防御。
アイアンボットが近づくと、現れる「アンテナヘイキ」が飛び出す。
健は腰部ハッチを開きギガスラッシュソードを抜刀。空中での斬撃を一閃、アンテナヘイキ本体を同時に切り裂き、大爆発を起こして機械は元どおりに解放した。

怪兵器
アンテナヘイキ
モデルモチーフ:パラボラアンテナ+マインドコントロール兵器
タイプ:怪電波・コントロール型
ビルの屋上に設置された巨大アンテナのような矩形ボディ。全身が金属フレーム、
黒い結晶コアがあり、アンテナから「怪電波」を放つ。背面にはコードと巨大バッテリーを多数装備。
アンテナからから怪電波を照射し、機械を暴走。
アンテナからから破壊電波を照射し、何でも破壊する。
アンテナからから妨害電波を照射し、機械を妨害
市街地やアンテナ塔付近に出現し、アンテナから暴走/妨害。
技:狂怪電波、破壊電波、妨害電波。

第50話「決めろ!フレイムジェットキック」
田中博士が新開発した「フレイムジェットキック」を両脚に装着。
そこへ突風で破壊する「アズダルコヘイキ」が現れた。
健はマイクに向かって大型翼竜の翼を持つ怪兵器が日輪のような断続光で急降下突撃。
アイアンボットは放出した煙幕に身を隠し、飛行力を妨害。
止めはフレイムジェットキックでアズダルコヘイキの翼基部を一撃破壊。
煙幕が晴れ始めた瞬間、健は飛行形態でフレイムジェットキックを停止させ、ギガスラッシュソードを振り抜き、翼の根元を切断。アズダルコヘイキは地上へ急落し、爆炎を伴って粉砕された。

怪兵器
アズダルコヘイキ
モデルモチーフ:アズダルコ+空中型
タイプ:空中攻撃・戦闘機型
巨大な翼を持ち、羽軸は強靭なチタン合金。戦闘機らしさをしている。
背中にステルスコート装甲パネル、稜線にミサイルポッドを隠蔽。
衝撃波を発生。
高速ダイブで音速を超え、目標を粉砕。
竜巻を起こす。
高高度索敵後、一気に急降下して連続突撃。
上空に舞いそこから攻撃を得意とする。
技:衝撃波、高速ダイブ、竜巻。

第51話「インドの砂漠」
インドで、観光客が砂漠の怪物に襲われる事件。アイアンボットは上空から砂漠へ飛び、砂漠のような「サンドヘイキ」と対峙。
夕暮れのアクロポリスを背景に名乗り口上。柱群を背にアイアンボットが剣を掲げる壮絶なワンカット。
砂嵐を発生させ、視界を奪う。
胸部バリオンシールドを横向きに構え、衝撃を吸収。肩部プラズマキャノンで砂嵐を蹴散らす。
フレイムジェットキックで部を焼き焦がし、動きを鈍らせる。
健は飛行形態から神殿の柱を蹴り飛ばし、その反動で加速斬り。ギガスラッシュソードで一閃、サンドヘイキを断ち割り、砂漠の影を消し去った。

怪兵器
サンドヘイキ
モデルモチーフ:砂男
タイプ:地中・砂中型
砂から出来た人型に近い砂型。
砂中に潜ることが出来るが、地中でも可能。
砂嵐を起こす。
腕力を使う。
砂を吐く。
技:砂嵐、腕力、砂吐き。

第52話「長野県の巨人」
佐賀県の巨人を見たと目撃が相次いでいる。現地に飛んだアイアンボットは、山に潜む「ダイダラボッチヘイキ」を発見。
アイアンボットは攻撃に備える。
ダイダラボッチヘイキは反撃する。
戦いは繰り広げられる。
健は飛行形態から水平斬りを二連射。ギガスラッシュソードが合わさる一瞬、ダイダラボッチヘイキは爆発的を起こしながら粉砕消滅した。

怪兵器
ダイダラボッチヘイキ
モデルモチーフ:ダイダラボッチ+巨人兵器
タイプ:パワー・攻撃特化型
胴体は黒いの装甲、腹部に緑の装甲。
目はギラッとしていでいる。
パワーアームで攻撃する。
胸からビームを放つ。
ロケットパンチをする。
技:パワーアーム、ビーム、ロケットパンチ。

890 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/12(Sun) 10:08
第53話「恐怖の砲撃」
各地で何処からもなく砲弾による被害が多発。如月健は、アイアンボットで空中パトロールを開始する。
アイアンボットはビルの谷間を飛び抜け、ブースターを吹かしながら上空へ。
雲間から忽然と現れたのは、砲台のような怪兵器バスターヘイキ。
ポッドが唸りを上げ、赤いプラズマミサイルが連続発射。
胸部バリオンシールドを展開しながら腰部から「サンダークラッシュ」のレーザーを反射。
バスター兵器は連射して身を守った。
健は両肩のプラズマキャノンでローター基部を狙い撃ち。回転が鈍り、次のミサイル装填に遅れが出る。
それでもバスターヘイキの発射口を狙った。
最終的に、腰部から「ギガスラッシュソード」を抜き、バスターヘイキを真っ二つにして大爆散。一帯に静寂が戻る。

怪兵器
バスターヘイキ
モデルモチーフ:砲台+砲撃兵器
タイプ:遠距離型・砲撃型
砲台のような人型をしていて、全身が砲撃口を持っている。
かなりの火力を持っていて、遠距離まで可能である。
ミサイルを発射。
ビームを発射。
砲弾を発射。
技:ミサイル、ビーム、砲弾。

第54話「ヘドロまみれ」
各地で大量のヘドロが大量発生。如月健は、アイアンボットに乗ってパトロールを開始する。
アイアンボットは発生源を突き止めた。
穴から現れたのは、ヘドロだらけの怪兵器ヘトロヘイキ。
アイアンボットはヘドロまみれに大苦戦してしまう。
しかし。アイアンボットはフレイムジェットキックでヘドロを乾燥させた。
最終的に、腰部から「ギガスラッシュソード」を抜き、ヘドロヘイキを倒した。

怪兵器
ヘドロヘイキ
モデルモチーフ:ヘドロ+公害兵器
タイプ:毒液・公害型
全身がヘドロにまみれたような外見をしている。
かなりの毒性を持っていて、ヘドロを振り回す。
怪力を持っている。
毒ガスを放つ。
ヘドロを放つ。
技:怪力、毒ガス、ヘドロ。

第55話「グアムの怪魚」
グアムの海で、旅団が「鎧のような魚」を目撃した。アイアンボットは支局から緊急派遣を受け、グアムの海の奥地へ飛ぶ。
アイアンボットは海を巻き上げながら海中に潜りし、水中モードに展開。
水中と防御を得意とするダンクルオスヘイキにと対決する。
ダンクルオスヘイキは水中にとっては圧倒だが、アイアンボットは装甲を削った。
最後はギガスラッシュソードを装甲に深く突き立て、一気に貫通して大爆発したのであった。

怪兵器
ダンクルオスヘイキ
モデルモチーフ:ダンクルオステウス+怪魚兵器
タイプ:水中型・水中襲撃特化
全高/葉開長:約18m/葉開長約12m
強力な装甲と水中機能を組み合わせ持っており、より高性能を持っている。
全身が甲冑を纏った怪魚のような外見をしていて、半魚人のような姿をしている。
強力な噛み付きをする。
魚雷を発射する。
体当たりをする。
技:噛み付き、魚雷、体当たり。

第56話「青森を守れ」
青森県で「巨大な何がに食い荒らされている」事件。アイアンボットは緊急出動した。
アイアンボットは再度センサーを起動し、探し回る。
そこに現れるのは、かなりの暴食のカバヘイキ。かなりの大食いである。
アイアンボットはカバヘイキと戦って食い止める。
脚部から「ギガスラッシュソード」を出して、一閃。

怪兵器
カバヘイキ
モデルモチーフ:カバ+暴食
タイプ:暴食型・処理型
太い体形をしていて、大きい口をしたカバ型。厚い装甲をしている。
強い噛む力を持っていて、何でも食べ尽くす。
何でも砕く顎。
音波を放つ。
体当たりを行う。
技:顎、音波、体当たり。

891 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/12(Sun) 20:20
第57話「凍る日々」
各地で、次々と凍ってしまう事件が多発。如月健はアイアンボットを発進。
市街地、地中から冷気から出るのを発見した。
アイアンボットはそこに攻撃したら、地中から「アイスヘイキ」が現れた。
アイアンボットはアイスヘイキとの戦闘を行う。
健は腰部ハッチを開きギガスラッシュソードを抜刀。斬撃を一閃、アイスヘイキを切り裂き、大爆発を起こして凍ってしまったものは解凍したのであった。

怪兵器
アイスヘイキ
モデルモチーフ:氷男+冷凍兵器
タイプ:冷凍・凍結型
全身が氷のような風体をした氷の男型。水色カラーと青カラーをしている。
黒い結晶コアがあり、機内には冷却機能を持っていて、何でも凍らせる。
口から冷気を放つ。
冷凍ミサイルを発射する。
氷の爪で攻撃する。
技:冷気、冷凍ミサイル、氷の爪。

第58話「恐怖の雷雲」
各地で、次々と雷雲事件が多発。如月健はアイアンボットを発進。
上空に、謎の雷雲を発見するのであった。
アイアンボットはその雷雲を攻撃したら、中から「サンダーヘイキ」が現れた。
アイアンボットはサンダーヘイキとの戦闘を行う。
健は腰部ハッチを開きギガスラッシュソードを抜刀。斬撃を一閃、サンダーヘイキを切り裂き、大爆発を起こしたのであった。

怪兵器
サンダーヘイキ
モデルモチーフ:雷男+雷撃型
タイプ:雷撃・電撃型
雷雲らしさをしていて、雷を起こす雷の男型怪兵器。
黄色カラーとブラックカラーをしている。
発電機能を搭載していて、何でも雷を起こせる。
雷撃を放つ。
落雷を起こす。
落雷を連続攻撃する。
技:雷撃、落雷、落雷連続。

第59話「灼熱発生」
オーストラリアで、急に灼熱地獄のような現象が発生した。アイアンボットは出撃した。
原因は灼熱を放つ「ファイアーヘイキ」だと判明。
アイアンボットはファイアーヘイキとの戦闘を行う。
最後はギガスラッシュソードで一閃、ファイアーヘイキを断ち割り、灼熱を消し去った。

怪兵器
ファイアーヘイキ
モデルモチーフ:炎の男・火炎
タイプ:灼熱・火炎型
煉獄らしさをしていて、炎を放つ炎の男型怪兵器。
赤カラーとオレンジカラーをしている。
高熱システムを搭載していて、炎を放つことが出来る。
火炎を放つ。
火球を放つ。
熱線を放つ。
技:火炎、火球、熱線。

第60話「巨大なハサミ」
岩手県の海で怪物見たと目撃が相次いでいる。現地に飛んだアイアンボットは、「ウミサソリヘイキ」を発見。
アイアンボットは攻撃に備える。
ウミサソリヘイキは反撃する。
戦いは繰り広げられる。
健は水中形態から水平斬りを二連射。ギガスラッシュソードが合わさる一瞬、ウミサソリヘイキは爆発的を起こしながら粉砕消滅した。

怪兵器
ウミサソリヘイキ
モデルモチーフ:ウミサソリ+水中兵器
タイプ:潜水・水中特化型
エビのようなすべなからで甲殻に覆われている。
陸上でも可能で、水陸両用有利である。
ハサミで攻撃する。
魚雷を発射する。
渦潮を放つ。
技:ハサミ、魚雷、渦潮。

892 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/13(Mon) 10:03
第61話「地中からの震動」
各地で地中からの震動が出て被害が多発。如月健は、アイアンボットでパトロールを開始する。
アイアンボットは発生源を見つけ出した。
発生源に攻撃したら、地中から怪兵器トリケラヘイキが現れた。
アイアンボットはトリケラヘイキとた戦う。
健は両肩のプラズマキャノンでローター基部を狙い撃ち。
最終的に、腰部から「ギガスラッシュソード」を抜き、トリケラヘイキを真っ二つにして大爆散。一帯に静寂が戻る。

怪兵器
トリケラヘイキ
モデルモチーフ:トリケラトプス型+地中兵器
タイプ:地中型・地中突撃型
二本脚達のトリケラトプス型をしていて、ごつい体形をしている。
ドリル状の三本角を持っていて、地中深く掘り進む。
ドリル状の三本角で攻撃。
ドリル状の三本角をミサイルになる。
震動を起こす。
技:ドリル状の三本角、ドリル状の三本角ミサイル、震動起こし。

第62話「恐怖の呪い」
各地で何がに呪いを掛けられたがのが大量発生。如月健は、アイアンボットに乗ってパトロールを開始する。
アイアンボットは発生源を突き止めた。
アイアンボットは攻撃したら、そこから怪兵器コブラヘイキ。
アイアンボットは呪いに大苦戦してしまう。
しかし。アイアンボットはサンダークラッシュで無効化させた。
最終的に、腰部から「ギガスラッシュソード」を抜いて、コブラヘイキを倒した。

怪兵器
コブラヘイキ
モデルモチーフ:コブラ+呪文兵器
タイプ:呪縛・呪文型
呪文師のようで上半身が人型で下半身がコブラをしている。
様々な呪文を使いこなす。
攻撃呪文を放つ。
呪い呪文を放つ。
毒牙で攻撃。
技:攻撃呪文、呪い呪文、毒牙。

第63話「暴走機関車」
アメリカで、暴走機関車を目撃した。アイアンボットは支局から緊急派遣を受け、グアムのその暴走機関車を追跡する。
アイアンボットは例の暴走機関車を発見したのであった。
暴走機関車は怪兵器トレインヘイキだと判明した。
アイアンボットはトレインヘイキと対決をする。
最後はギガスラッシュソードを装甲に深く突き立て、一気に貫通して大爆発したのであった。

怪兵器
トレインヘイキ
モデルモチーフ:暴走機関車+機関車兵器
タイプ:特攻型・突撃襲撃
強力な装甲と協力な攻撃を組み合わせ持っており、より高性能を持っている。
全身が甲冑を纏った機関車のような外見をしていて、人型から機関車に変形可能である。
機関車に変形して体当たりする。
煙突から砲弾を撃つ。
ロケットパンチをする。
技:体当たり、砲弾、ロケットパンチ。

第64話「千葉県の大イカ」
千葉県で「巨大なイカが出没している」。アイアンボットは緊急出動した。
アイアンボットは再度センサーを起動し、探し回る。
そこに現れたのは、巨大イカ型のオルトセラスヘイキだと分かった。
アイアンボットはオルトセラスヘイキと戦った。
脚部から「ギガスラッシュソード」を出して、一閃。

怪兵器
オルトセラスヘイキ
モデルモチーフ:オルトセラス+水中
タイプ:水中型・地中型
オルトセラスと半魚人を合わせたような風体をしている。
水中と地中のどちらも可能である。
触手で相手を捕らえる。
ドリルで攻撃。
魚雷を撃つ。
技:触手、ドリル、魚雷。

893 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/13(Mon) 20:38
第65話「砂漠の毒針」
インドの広大な砂漠。探検隊の観測基地が砂嵐で孤立。
地下から発生する不吉な磁気異常。砂の下で何かが動く。探検隊が発掘した古代の封印石が壊れ、砂に潜む怪兵器が目覚める。
巨大なサソリの姿をした「スコーピオンヘイキ」が砂を割って現れ、近隣の石油施設や探検隊へ襲撃。尻尾の毒針で通信アンテナや戦車の動力系を次々に麻痺させる。アイアンボットは到着するも、砂に潜る機動を許して翻弄される。
スコーピオンは砂の中から高速突進・三連ハサミでアイアンボットの脚部を狙う。アイアンボットは砂塵を利用して反撃する「フレイムジェットキック」を放ち、毒尾を破壊して胴体コアを露出させる。最後は胴体コアを打ち抜き、砂の中へ消える。

スコーピオンヘイキ ?
全高/重量(巨体時目安): 約48m/約18,000t
漆黒?銅色の硬甲に赤い節目の発光ライン。前肢は巨大な鋏(可動は人型風)、尾部は長大な可動式毒針。腹部にドリル状の推進器があり、砂地での潜行に特化。頭部はサソリだが、やや人型の胸郭・肩を持ち“人の形”を想起させるシルエット。
関節部の露出した赤い節(潤滑油注入口風のカバー)、毒成分は高温で中和されやすい。技:ハサミ斬撃(強斬撃)、毒尾(電磁毒で機械も麻痺)、毒針(長射程一撃)、砂中潜行(高速移動)、砂嵐生成(周囲視界・通信を奪う)。

第66話「空を裂くミサイル雨」
各地(都市・港湾・山間部)に同時発生する未確認ミサイル群の被害。
航空管制や軍のレーダーに不可解な軌道を描く弾道。市民は避難するが、建物や通信網が次々破壊される。
発射元不明の「ミサイルヘイキ」が複数存在し、分離して小型ミサイルや追跡ミサイルを発射。複数拠点同時対応が必要になり、アイアンボットは合体戦術(増援メカと協力)で挑む。ミサイル群の正体は分離しても自律して戦う小型魔兵器。
ミサイルヘイキ本体が自ら空中で長時間ホバリングし、都市上空で「母艦モード」になり多数の小型を射出。アイアンボットは高速で小型ミサイルをかわしながら、ミサイルヘイキの誘導ユニット(頭部センサー)を狙う。「ギガスラッシュソード」でセンサーを焼き切り、追跡ミサイルの同士討ちを誘発して母艦を崩壊させる。

ミサイルヘイキ ?
全長/重量(母艦形態):約60m/約12,000t(母艦は細長い弾頭型)
大型ミサイルの外殻をそのまま巨大化させたような流線形。尾部に大型フィンとスラスター、胴体側面に小型ミサイル格納庫。先端はセンサー複合体で、発射管が多数並ぶ。
元は軍の有人試験体だが、ブラックランティスに改造されて無人兵器として独自意志を持つようになった。冷徹で効率優先。
誘導コンピュータに偽信号を送り込むと自己追尾が狂う。背面の貫通用整流板が薄い。
技:ミサイル(長射程)、小型ミサイル(群攻)、追跡ミサイル(ホーミング)、自爆突撃(母艦は自爆で大規模被害を狙う)。

894 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2025/10/13(Mon) 20:39
第67話「石像の目覚め」
ドイツの古城と周辺の岩山(観光地)。
古城の修復工事で発掘された“古代の石板”。夜になると山が震え、植生が枯れる。
石と土でできた巨躯「ゴーレムヘイキ」が現れ、鉄橋や採石場を破壊。石の体は衝撃に強く、さらに破片を再生してしまう特殊装甲を持つ。アイアンボットの通常攻撃がほとんど効かない苦戦展開に。現地の民話に「水による浄化で鎮まる」という手がかりが残っていることを基地が発見。
ゴーレムは地震波を起こす「地鳴り(クウォーク)」でアイアンボットを吹き飛ばす。アイアンボットは城の古い水路を利用してゴーレムの基部へ大量の高圧水を注ぎ込むと、石の結合材が流れ出して弱体化。最後は「ギガスラッシュソード」でコアを粉砕。

ゴーレムヘイキ
全高/重量:約55m/約25,000t
岩肌が剥き出しの層状ボディ。胸部には古代ルーンのような刻印が光る。手は巨大な石塊の拳。頭部は甲冑風で無表情。
地域の古代信仰を兵器化した造形。守護から攻撃へ転じたもの。静かだが圧倒的な重みと力で押し潰す。
粘着性・液体で結合部が弱まる、またルーンの光を消すと自我が弱体化。
技:岩投げ(巨大破片射出)、地鳴り(地震波)、石再生(自動修復。周囲の岩を取り込む)、ガードシェル(一時的に全身を石化してダメージ無効)。

第68話「埼玉大襲来!」
埼玉県の巨大河川や湖、さらに内陸に突如出現する“塩の海”現象。
漁の話題が出ない内陸で“巨大ないか”目撃情報。河川が塩水化し、小さな漁船に似たものが襲ってくる。
巨大ないが栗型兵器「イガクリヘイキ」が出現。人型にも変形できるという奇妙な機構を持つ。テレパシーまがいのノイズで町の電子機器をかき乱し、人々を混乱させる。
アイアンボットは水辺で格闘になるが、トゲミサイルやいか栗爆弾(炸裂して多数の鋭い破片をばらまく)で苦戦する。
イガクリは変形して人型の腕で街を掴もうとするが、アイアンボットは高速回転してトゲを切断。終盤、イカクリは自爆装置で街ごと浸食しようとするが、アイアンボットが「ギガスラッシュソード」で電磁分解 → 腐食性の爆薬を中和して自爆を阻止、続けてコアを破壊する。

イガクリヘイキ
全長/重量:約42m(触手を伸ばすと更に長大)/約10,500t
中央胴体は丸い“くり”のような硬い外殻(とげが生える)、そこから多数の触手が伸びる。胴体表面はムラサキ?深藍色に光り、表皮に花びら状のスリットが開くとミサイル発射口が現れる。人型変形時は胴体が折れて人間大の胸像風の上半身を形成し、触手が腕脚となって二足歩行する。
異常適応兵器。海と陸を繋ぐ“侵食”を任務とする。好奇心が強く獲物を観察する。
乾燥や高電圧が苦手、胸部の“潮室”がコアに直結している。
技:体当たり、トゲミサイル(小型棘弾)、いか栗爆弾(炸裂弾→破片拡散)、電気ショック、変形による格闘。

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