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【星のカービィデデデでプププなものがたり】影となりて、参上仕ります【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2013/10/12(Sat) 04:13

いらっしゃいませ シノです
お忙しい中、お越し頂きありがとうございます
前リーダーのデデデ大王に代わり、私がこのスレッドのリーダーを
担当させて戴く事となりました
こちらのスレッドは前回と同じ【星のカービィデデデでプププなものがたり】スレッドとして
活動しますが、私はオリキャラになりますので、今回は【オリキャラ注意】とつけさせて頂きました

それでは、早速ですがルールの説明に入らせていただきます

〜壱〜

質問をするのは名無し、質問を返すのはキャラハン
当たり前の事ですが、当たり前な事だからこそ当たり前に守って頂きたい所です
キャラハンには名無しさんからの質問を返す義務があります
私もそのキャラハンの一人です 頑張ります

〜弐〜

キャラハンは星のカービィシリーズのキャラのみとさせて頂きます
他作品のキャラクターを持ちこむ事は原則として禁止にしています
私はオリキャラですが…オリキャラでも世界観を崩さない程度なら大丈夫との事です

〜参〜

キャラハンなんてやった事がないって方でも是非気軽にご参加ください
やる気さえあれば歓迎します

〜肆〜

荒らし、中傷、煽り等の書き込みは禁止です
礼儀やマナーはどこに行っても守らなきゃいけません


以上のルールを正しく守りながら利用してください
ルールは絶対です 破った者には裁きが下ります
「皆が楽しく、皆で楽しく」を目標に、これからも頑張って参ります
宜しくお願い致します
それでは、始めます



〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:02
最凶最悪の脱獄犯・エピローグ

…闇の忍び部隊と脱獄死刑囚達の戦いから翌日。

…ビッグフォレスト…

「蛇鋼・ファミリー壊滅」の報告は既に獄門斎に届き、でで綱はその責任を
取りざたされていた…。

獄門斎「…何故ここに呼ばれたのか。勿論、分かっているだろうな…でで綱よ」
でで綱「……」
???「…巻き物を使ってまで強化した自慢の刺客達は全滅、戦闘記録収集も失敗、更には忍び部隊に姿を見られ、
おまけに恩情で見逃されるとは…「怪腕」も落ちぶれたもんスねぇ」
???「…それで、おめおめと逃げ帰ってきたわけね〜。…ぶっはぁ!いやぁ〜情けないね〜!!」
でで綱「……」
轟(…まさか、あの「怪腕」がここまでの失態を犯すとはな…信じられん…)
獄門斎「…滓覇瑠金(オリハルコン)を返してもらおうか」
でで綱「ああ…」
???「滓覇瑠金を返せ…ッスか。どうやら、でで綱さんもこれで終わりみたいッスね」
???「…「怪腕」の最後にしてはあっけないけどね〜。ま、これだけの失態を犯せばね〜」
轟(…滓覇瑠金は、ただの記憶媒体ではない。我らが組織の中で上位の実力と認められし者に
手渡される、いわば「幹部の証」の一つ。それを返す、ということは…)
獄門斎「目的が達成できなかったうえに、対象に我が組織の存在を示唆した事は重大…。
幹部といえど、その責は取ってもらう。…何か言い残すことは?」
でで綱「…ない、やるなら早くしろ」
でで綱は獄門斎に背を向け、その場に座り込む。
獄門斎「…その覚悟、良し」
獄門斎は懐から巻き物を取り出した。
???「あれは…「永劫無霊の巻き物」ッスね」
轟(「永劫無霊の巻き物」…その力を受けたが最後、死後はこの世に残ることはおろか
天国にも地獄にも行けず、未来永劫「何もない世界」を彷徨い続ける…)
???「あの巻き物の力を受けた後に処刑かぁ…相変わらず、恐ろしいお方だね…」
でで綱「……」
…でで綱は目を閉じる。
獄門斎「……」
でで綱「…」
獄門斎「…」
轟「…?」
???「…どうしたんスかね?先ほどからぴくりとも動かないッスけど…」
獄門斎「…止めだ」
???「え?」
獄門斎「処刑は取り止めだ、と言っている」
???「…?どうしてまた…?」
獄門斎「確かにでで綱は失態を犯した。だがまだ、我が組織の存在が明るみになったわけではない。
…それにこれまでの手柄、功績を考えるとこの場でこの男を処刑するのも惜しい」
轟「…」
???「…では、これからも幹部として?」
獄門斎「いや…でで綱には、一から修練を積んでもらう」
???「修練…?」
獄門斎「…空翔機(エアライドマシン)で走る全てのコースを自らの足で駆け回り、
死闘会(デスマッチ)、万人斬(バトルロイヤル)を勝ち残り、都市(シティ)で
一ヶ月間「幹部候補」と戦い抜きながらサバイバルをして、見事生き延びてみせろ」
???「なっ…なっ…」
???「あ、有り得ないね〜!それらの中の一つでも通過した者が幹部に相応しい実力と
認められる試験を全部やらせるなんて…本気なの〜!?」
獄門斎「できぬというのならば、すぐに消えることだ…答えを聞こう」
轟「……」
でで綱「…いいだろう。その修練、必ずやり遂げてみせる」
???「…正気ッスか…その中のどれか一つだけでも、生存率は限りなく低いのに…」
獄門斎「いいだろう。…それと、その修練をする際はこの巻き物の力を纏ってもらうぞ」
でで綱「……」
???「…な、なぁ〜!?」
???「…あ、あれは「大不幸の巻き物」ッスか!?」
轟(…多種多様のあらゆる不幸を招き、死に至らしめる…どうやら、獄門斎様は本気だな。
それだけでで綱殿の「怪腕」としての実力を買っているということか…)
獄門斎「始める日は何時でも構わない。…だがその修練を成し遂げない限り、
我らの下に戻ることは許さん…いいな」
でで綱「…承知した」
獄門斎「ならば、巻き物は貴殿に預けるぞ…」
でで綱「ああ、必ずやり遂げてやるさ…」
轟「……」

でで綱「…では、俺様は失礼する。色々と準備したいこともあるからな。
お前達とは、いつか必ず再会することになる。必ずな…」

…こうして、でで綱は獄門斎達の下を去っていった。

???「準備したいことがある…ねぇ…。一体、何の準備よ〜?」
???「さあ…しかし、でで綱さんは必ず「アレ」はやるッスよね」
???「…ああ、「アレ」ね〜。何時もの「ストレス発散」ね〜」
轟(…でで綱殿…)

578 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:20
…レッドキャニオン…

…ズゴォォオン!!…
…ドゴォォオン!!…

渓谷に響き渡る轟音、その原因は…

でで綱「ぬぅん!せいっ!はぁっ!!」

数倍の大きさはある巨大な岩を突きと蹴りで次々と破壊する。
でで綱が日課で行っているウォーミングアップである。

しかし…

でで綱「はっ!とりゃあ!ふんっ!!…(67!…68!…69!…)」

バコォォオン!!ズドンッ!!ドガァアアン!!

でで綱「でりゃあ!ぬおおっ!だりゃあ!!…(145!…146!…147!…)

ガキャァア!!ドォオオン!!ドグァアン!!

でで綱「…はぁ…ふぅ…はぁ…」

でで綱の目の前には砕かれてバラバラになった岩の欠片が散らばっている。

でで綱「やはり、駄目か…。
(…この「身体」も限界だな。大分ガタが来ている…これではおそらく
与えられた修練はおろか、一つ目の試練すら成すことは難しいだろう…)」

『やめてください!!むやみに人の命を奪うなんて…!
こんな事で命を奪うなんて間違っています!』

『これ以上俺達には決して関わらない事だ。
お前に命令した奴にも、そう忠告しておけ…』

でで綱(…こんな所で立ち止まっている暇はない。早く、新しい「身体」を見つけなければ。
闇の忍び部隊、いや滅多之進、獄門斎…そしてあの「輝神」をも超える最高の「身体」を…!!
闇の忍び部隊…この借りはいつか必ず…!!)

…闇の忍び部隊と脱獄死刑囚達の戦いから一週間後。

…深夜、プププランド警察署 管理病棟…

アカマムジー「……ウ!?GU…ウ…ウゴアアアーッッ!!」
アナコンダー「…が…が…ああ!?ぐ…ぐる…じ…い…!!」
アイアンジャム「ぎゃああー!?頭が…頭がぁあああ!!」
アイスドラゴン・ロボ「ち…力が…!い、い命が…抜け…!!」
フレイムガルボロス「うぐぁー!?か…体がぁああ…!!」
ドスドスタン「…た、たすけ…て…く…れ…!!」

「…な、なんだ!?何の騒ぎだ!!」
「た…大変です!一週間前に逮捕された脱獄犯達が急に苦しみだして…!」
「何だと!?どういうことだ!?」
「…わ、分かりません!何が起こっているのか!!…」

「…!…!!…」

…そして、更に数日が経ち…

…プププ病院 玄関…

リック「…いよっしゃあー!ついに退院だー!」
ナゴ「いやはや、本当に大変だったな俺達」
シロ「その割には、結構早く治ったようだけど…重傷じゃなかったの?」
ピック「ま、まあリックもナゴくんも体が丈夫だから…」
リック「そうそう!何だかんだで健康が一番!なあ、ナゴ!」
ナゴ「それよりも早くおいしいモン食べたいなぁ!お腹ぺこぺこだよ!」
シロ「だ〜め!!お医者さんに言われたでしょ!しばらくは安静に過ごしなさいって!」
ナゴ「な〜んだよケチ!アジトじゃあんなにわんわん泣いてたくせに!」
シロ「なっ!!それは…」
ナゴ「バカバカ言って、そんで次は大泣きして…最後には寝ちゃってたくせによ〜!」
シロ「…な…な…!」
ナゴ「こちとら、まだ怪我が治ってないってのにお前に枕にされたんだぜ!まったくとんだ災な…ひでぶっ!!」
シロ「…〜っ!」
リック「お、おお…すげぇアッパーだ…」
シロ「ナゴの…ナゴの…バカぁああ!!死んじゃえええ!!」
ナゴ「…う、うわぁ!?や、やめろ!話せば分かる!なっ、なっ!?」
シロ「うっさい!死ね!!バカー!!」
ピック「お、落ち着いてシロちゃん!ナゴくんだって悪気があって言ったわけじゃないんだから!!」
シロ「うぅ〜だって、だって…」
リック「…しかしあの後、本当に大変だったよな。病院じゃ患者がいないってパニック起きててさ。
俺達、無理矢理連れ戻されて再入院させられたし…」
ナゴ「…まあ、これ以上怪我しなかったのが幸いだったよ」

579 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:21
アドレーヌ「…あ!いたいた…やっほー、みんな!」

ピック「あ。アドレーヌさん」
シロ「えーと…怪我のほうは、大丈夫なんですか?」
アドレーヌ「へーきへーき!私は元気が取得だから!うん、元気が一番!」
リック「…じゃあ、俺達はこれで」
アドレーヌ「ん〜?何処へ行くのかな?」
…ガシッ!
ナゴ「…あの、アドレーヌさん?手を離して頂けると…」
アドレーヌ「何言ってんのよ、これからすぐ特訓するわよ。今回のことで私たちも
まだまだ未熟だと分かったんだし…ね?」
リック「え!?ちょ、勘弁してよ!俺達はまだ安静…」
ナゴ「し、シロ!助けて!!」
シロ「知らなーい。その性根、叩きなおしてもらえば?」
ナゴ「そ、そんなぁ!」

…さーて、おとなしく観念しなさい!!
いやぁああ!!堪忍してぇぇ!!…

ガメレオアーム「……」
「…ここにいたでござるか。ガメレオアーム殿」
ガメレオ「!……殿…」
「…」
ガメレオ「…蛇鋼・ファミリーの壊滅、本当にありがとうございました。
警察…いや、元・警察署長として厚くお礼申し上げます」
「…なに、当然のことをしたまでだ。依頼を引き受けたから、それを遂行した…
それだけのことでござるよ。それより元・警察署長、ということは…」
ガメレオ「…ええ。昨日、警察を辞めてきました」
「…お主はまだ充分に若い。できれば、考え直してほしかったが…」
ガメレオ「…前にも言ったとおり、これは全て私の責任ですから。
それに…自分の正義すら信じられない者が、警察をやっていけると思えませんでしたし」
「そうか…」
ガメレオ「…まあ私が、署長を退任する前にもいろいろありましてね。
作戦の中止で一悶着あったり、引き渡されるはずだった犯人が突然変死したり…」
「…引き渡されるはずだった犯人…まさか」
ガメレオ「ええ蛇鋼・ファミリーの組長、アカマムジーです。プププランド警察署の管理病棟で治療していたら、
突然苦しみだして…ファミリーのメンバー達も同じように死亡したそうです」
「…やはり、裏で手を引いている者がいるという話は本当のようだな」
ガメレオ「…首謀者が、他にいるということですか?」
「…拙者の娘、そして忍び部隊の一人が忍び部隊とファミリーの戦いの記録を収めようとしていた者と
会ったと報告している。おそらく、そやつが…」
ガメレオ「…どうやら、まだまだ戦いは終わらないようですね」
「…ああ…」
ガメレオ「…あ、そうだ!実は渡したいものがあるんです」
「…?何でござるか?」
ガメレオ「お気に召すかは分かりませんが…どうぞ、お受け取りください」
「…こ、これは!?有名和菓子店の饅頭、大福、羊羹の詰め合わせ!!
おまけに二箱も!!…い、いやいや!受け取れないでござるよ!!
仕置料分の仕事はすでに済んで…」
ガメレオ「…いえ、これは「警察」としてではなく「一人の住民」としてのささやかなお礼です。
悪党達に踏み躙られ、虐げられた人達の支えとなり、希望への道を切り開いた彼ら「忍び部隊」への…」
「…そんな、大層なことではない。拙者らは仕置料に応じた仕事をしただけでござる」
ガメレオ「…確かにそうですね。しかし、それで心からの笑顔を取り戻せたのなら…
それもきっと「正義」なのかもしれません。…自分には、それができませんでしたから」
「……」

580 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:23
…いい加減にしないと、引きずってでも連れてくわよ!!
い、嫌だぁああ!やめてくれぇ!!
あ、アドレーヌさん!もう、その辺で…ほら、他の人が見て…

ガメレオ「…彼らが、凶悪犯達に立ち向かった…」
「…ああ、拙者の娘の友達だ」
ガメレオ「そうだったんですか…ふふ、皆輝いてますね。
じつに、いい顔をしている…」
「…彼らに、会っていかないのか?」
ガメレオ「…私には、その資格はありませんから。
元気な姿を一目見れただけで充分です。それに、もう私を必要としている人なんて…」
「…果たして、それはどうかな」
ガメレオ「…?」

「…お、いたいた…やぁ諸君!元気にしてるかな?」

ナゴ「ん?誰だ…ってお前、原付警官じゃないか!何でここに!?」
グランドウィリー警官「なっ…貴様ぁ!誰が原付警官だ!!牢屋にぶち込むぞ!!」
リック「わざわざこんな所まで来るとは…警官って随分暇なんだなぁ」
グランドウィリー警官「何だとぉ!?今のは名誉毀損だ!!逮捕する!!」
リック「逮捕するって、んな横暴な…」
ナゴ「…もしかして、逮捕した後はあんなことやこんないかがわしいことを…」
アドレーヌ「いや〜ん、変態!!」
グランドウィリー警官「き、貴様らぁああ…!!!」
アドレーヌ「あ、怒った」
ピック「…す、すいません!すいません!彼らには後でよーく言って聞かせますので!」
シロ「…ほら!あんた達も早く謝りなさい!!」
リック「お…おう、悪かった」
ナゴ「はいはい。どーも、すいやせんでした」
シロ「ナゴ!!」
ナゴ「…いでででで!!すいません!!すいませんでしたぁあ!!」
グランドウィリー警官「…ふん、まあいい。お前達のような不良市民を守るのも警察の務めだからな。
本官の心の広さに感謝しろよ。…それと、お前達にお客さんだ」
リック(…さっき、ぶち切れまくってただろ…)
アドレーヌ「お客さんって、誰のことかしら…?」

「よっ。久しぶりだな」

シロ「…あなたは確かリップルフィールドにいた…ええと、どなたでしたっけ?」
ピッチャマン「…そう言えば、自己紹介してなかったな。俺はピッチャマン。
PPP(パレットポリス警察)で警官をやってるんだ。よろしく」
グランドウィリー警官「では、自分はこれで…」
ピッチャマン「ええ、ありがとうございました」
リック「ああ、思い出した。あの、アカマムジーってのと対峙してた…まさか、警官だったとはなぁ」
ピック(…自分達の管轄の拘置所とか言ってたような…)
アドレーヌ「…あれ?でもパレットポリスって、プププランドから結構遠いんじゃ…そんな遠くから何しに?」
ピッチャマン「そんな、って…まあ退院を祝いにきたのと一言、礼を言いにな…」
ナゴ「礼?」
ピッチャマン「ああ…君達が助けてくれなかったら、俺は間違いなく死んでいたからな」
リック「ま、いいってことよ」
ナゴ「そうそう、なんたって俺達は…」
シロ「こら、調子に乗るんじゃないの」
ピッチャマン「その娘の言う通りだぞ。君達は一般住民である以上、まず立ち向かうより生き残ることを
考えなくてはならない。…そして、その住民達を守るのが俺達警察の仕事だ」
アドレーヌ「でも私達が来なきゃ、あなたは死んでいたでしょ。
…それに、あいつも野放しにされたままだったんじゃない」
ピック「あ、アドレーヌさん…」

581 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:24
ピッチャマン「…ああ、その通りだ。結局、俺達は何もできなかった。
…それどころか、相手の強さに恐れをなして我先にと逃げ出した者までいたよ」
ナゴ「…さっきの原付警官といい、警察ってのは情けないヤツばっかなのな」
シロ「ナゴ!」
ピッチャマン「ははは…その通りだな。まあ、よく言われるよ。「警察は役立たずだ」とね」
アドレーヌ「いや、笑い事じゃないでしょ…どうにかしようとは思わないの?」
ピッチャマン「どうにかしたいことはしたいのだが…何せ、予算がかつかつでね。
武装や人数を揃えるだけでも大変なんだ」
ピック「…苦労、してるんですね」
リック「でも、だからといって…」
ピッチャマン「ああ、分かってる。だからといって、犯人から逃げた理由にはならないな。
…ま、これからはもっと大変だよ。なにせ署長が警察を辞めてしまったからなぁ」
シロ「署長が…?」
ピッチャマン「…ああ、突然だったよ。昨日、緊急招集かけられてさ。
開口一番に「警察を辞める」ときたもんだ。その理由を聞いても、どうも有耶無耶で…」
ナゴ「…大丈夫なのか?いや、本当に」
ピッチャマン「…さあね。でも、俺の親友達は信じているよ。…署長が信じていた、警察の正義をな」

ガメレオアーム「……!」

アドレーヌ「警察の…正義?」
ピッチャマン「最後まで仲間を信じ抜くこと…といってもまぁ、俺自身は他の警官が逃げ出した時点でそれに疑問を抱いていた…。
しかし、俺達が信じることを諦めなければ、それがきっと力になる…署長が、何時も言ってたことを思い出してな…」
リック「…随分、青臭いことを言うんだな」
ピッチャマン「…ははは。まあ、それが一番いいトコなんだよ署長は。
だから、気長に待っているさ。署長が帰ってくるのを…な」

ガメレオ「……」

…ピリリリリ…

ピッチャマン「…お、携帯が鳴ってる。何だ…」

…ピッ。

ピッチャマン「はい、もしもし…」

イライール『おう、ピッチャマン!急で悪いが、早く戻ってきてくれ!事件が山積みになってんだ!!』

ピッチャマン「…ああ、分かった。すぐに戻る。…いきなりですまんが、別れの時間だ。
そういえば、まだ退院祝いと礼をしてなかったな」
ピック「いえ、そんな…」
ピッチャマン「これが、退院祝いのメロンだ。みんなで仲良く分けるんだぞ」
リック「ま、マジで!?」
ナゴ「やったー!早いもん勝ちだぞ!」
シロ「まずは、切らないと駄目でしょ…全く、食い意地が張ってるんだから…」
ピッチャマン「…そして諸君。自分を助けてくれて、本当にありがとう。その勇気に心から感謝する。
では、また会える日を楽しみにしているよ」

582 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:26
アドレーヌ「…んー、悪い人ではなかった…かな?」
ピック「まあ、警察の人ですから…それにしても…」
リック「…おい、メロンよこせ!俺が運ぶ!!」
ナゴ「ふざけんな!どうせ独り占めするつもりだろ!!」
シロ「ぐっ…二人とも…いい加減にしなさーい!!」
アドレーヌ「…これじゃ、特訓どころじゃないわね」
ピック「まあ、楽しそうだからいいじゃないですか。ね?」

……

ガメレオアーム「…」
「…きっとお主を必要としている者は、まだいるはずでござる。
その者達の為にも…もう一頑張りしてみないか?」
ガメレオ「…」


『はぁ…はぁ…どうして…俺を助けた…?お前には関係ないだろう…』

『…確かに関係ないな。だが、待機している拙者の前で死なれては目障りだ。
応急手当だけはしてやる…終わり次第、とっとと拙者の前から消えろ』



『囲まれたか…まさか、お前とこんな形で再会する破目になるとはな…』

『…拙者が先にでる。足手まといになるなよ…』

『ふん…それはこっちの台詞だ…!』



『…この密書は、拙者が先に手に入れたのだ。貴様には渡さん!』

『俺もその密書が必要でな、お前を殺してでも奪い取らせてもらうぞ…』

『貴様ごときに引けを取る拙者ではない…ここで、お命頂戴させてもらう!』



『はぁ…ふぅ…これで、8つの引き分けか…』

『…次の任務からは当分の間、貴様と拙者が同じ部隊として活動することになる』

『な、なんだと!?冗談じゃない!お前との決着はまだ…!』

『当然だ。決着は必ずつけるぞ…いつかな』



『…ぐっ、拙者はここまでのようだ…貴様は早く行け』

『寝言を言うな!誰か一人でも欠けたらこの任務は失敗するんだぞ!』

『ならば、拙者を捨て駒にするがいい…それなら…!?な、何をしている!』

『これで、以前の借りは無くなった…とにかく行くぞ!』

『くっ…この、うつけ者めが…!』



『夢…?』

『ああ…下らないとは思うがな。自分にとって、大事な誰かを本気で守ってみたい…と夢見るときがある』

『…確かに下らんな。だが、一度は本気でそういうのを目指してみるのもいいかもしれん…』



『…忍者を、やめるそうだな』

『もう、耳に入ってたか…警察官に採用されることになったんだ。以前からの夢が叶った…ということかな』

『決着をつけられなかったのは残念だが、それも一つの道だ。…頑張れよ』

『…ああ。ありがとう』



『…後継者の誕生日おめでとう!これは、プレゼントです!』

『ああ、すまんな…って久々に会って早々、一体何処から聞いてきたのだ…。…それに、まだ後継者と決まったわけではない』

『しかし、次期・暗闇斎候補のお子さんでしょう?きっと、凄い忍になりますよ!』

『…できれば、平穏に暮らしたいがな。それにしても…お主、随分と変わったな。主に、顔つきが』

『ええ!とても、やりがいのある仕事ですから』

『それは、良かったでござる。…できれば、お主には二度と拙者達の世界に戻ってきてほしくないものだ。
…現在、拙者達の世界は大変なことになっている。特に、拙者が所属している「闇の忍び部隊」は…』

『闇の忍び部隊…?初めて聞く名ですね。何時、創設されたんです?』

『あ、いや。知らぬのならいい…いや、知らぬほうがいい…』

『…?』


ガメレオ「…(…あの後だったな、闇の忍び部隊のことを知ったのは…)」
「…ガメレオアーム殿?」
ガメレオ「!あ…いえ。少しだけ、昔のことを思い出しましてね…」
「…そうか」
ガメレオ「…よーし!また一からやり直してみるか!自分ができることから、少しずつ…ね!」
「うん、その意気でござるよ」
ガメレオ「…では……殿!私は故郷に帰ります!本当に、お世話になりました!」
「ああ、気をつけてな」
ガメレオ「あとその和菓子、ちゃーんと忍び部隊の皆に分けてくださいよ!」
「…まあ、そこまで言われたら…では、有難く頂戴するでござる」
ガメレオ「…じゃあ、私はこれで!さらばっ!」

ボンッ!…

「…わざわざ、忍術を使わなくても…ん?
何でござるかこれは…紙?何々…」

『…暗闇斎殿、そして忍び部隊の皆へ
ありがとう。そして、どうかご武運を… とある一般住民より…』

「ふふ…あやつめ…」

583 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2014/07/28(Mon) 16:31
……そして。

「…あ、父上。おかえりなさい。今日はどちらへ…?」
「ん。あ、いや…少しな。それよりもほら、お土産でござる」
「お土産?…一体、何でしょう…ってこ、これは!!
有名和菓子店の饅頭、大福、羊羹の詰め合わせ!!おまけに二箱も!!
ど…どうしたんですか、これ!?」
「頂いたのでござるよ。…かけがえのない友から、な。
忍び部隊の皆で分けてほしい、とのことでござる。…ふふ…」
「え。あ、はい…(父上、何だか嬉しそう…)」

最凶最悪の脱獄犯・おしまい


ようやく、終わった…。
…なんか、また長くなってしまい申し訳ない。
なにせ、長文規制が…。
流石に次(…あるかは分からないですが)からは短くなる…はずです、多分。

後エピローグのまとめです、ええ。>>577-583

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