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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/04/23(Sat) 08:22
桜の花綻び、早くも儚げに花の嵐舞う様は殊の外美しゅうございますね
日本の春、長閑にして麗らかなる陽の光がこの身を包むことの何と嬉しいことでございましょう
異国より参りまして明るい青空の下、小路を染める花びらを箒で掃うのも情緒を誘うものがございます

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します
何卒よろしくお願いいたします

940 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:29
>>936(柚葉さん)

>ま、まさかそれって、「翼手」の始祖と言われる、「音無小夜」さんの事を言っているのでは…。

あらあらまあまあ…
『音無小夜』様…、そうですか
そういえば、女学生でありながら血染めの剣を振るう方がいらっしゃるというお話、以前耳にしたことがございますわ

>>928様は、わたくしが同様な運命を負っているかと尋ねていらっしゃったのですね
道理で、いわくありげな姉妹関係を語られたわけでございます

人として生きる途を閉ざされ同胞…妹さえを討つことを運命づけられる…あまりに過酷な小夜様の境遇には面識を持たないわたくしにも胸の痛みを覚えずにはおれません

それにしましても、柚葉さんは小夜様のことをよくご存じでいらっしゃるのですね

柚葉さんは『赤い糸』によって結ばれる絆のことをとても真摯に考えていらっしゃることは>>597のお話でわたくしも存じておりますわ
それゆえにこそ、血の絆の生んだ悲劇からも目を背けられないのでしょうか…

小夜様のことを思って辛そうになさっている柚葉さんを思いますと、我が身を省みてしまいます
この身の過ちを以て柚葉さんを悲しませるようなことは、絶対にするまい、と


941 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:30
>>937(柚葉さん)

>次女さんは活発な娘さんですが、物怖じせずお嬢様にもハッキリと物事をいう所が
>あの子に対するお嬢様の信頼にも繋がっていますね。

はい、本当にあの子の直言には助けられることが多いのですよ
正に『歯に衣着せず』と申しましょうか

先日のお休み、柚葉さんが教会へ行っていらっしゃるちょうどその時に、わたくし、土地神様のお社に次女ちゃんと清掃奉仕に参っていたのです
落ち葉のお掃除はこの時期の風物詩、そしてご近所様との交流の機会とわたくし喜んで参加させていただきましたわ
ご近所の氏子の方も幾人か参加されておりました
その中に軽部様の姿もお見かけしたのですが、また怖がらせてはいけないと会釈飲みして掃除を続けました

そしたら、不意に次女ちゃんの
『こらっ』
との声がして、わたくしの頭を竹箒の柄がポカリと…
『何をするのですか』と申しましたら次女ちゃん、
『何だ?じゃないだろ。美琴ちゃん(軽部様のお名前です)とどれだけ距離詰めてるんだよ。』
言われてみてみますと、数メートルは距離をとっていたと思っていました軽部様が、すぐお隣に困った顔をしていらっしゃって…
どうやらわたくし、お掃除をしながら無意識のうちに軽部様の傍へ傍へと…

あわてて、軽部様にお詫びを申して距離を取り直しましたが、次女ちゃんはなお、
『こういうのは、こちらが気を付けないとダメだろ?
怖がってる方からイヤとは言いにくいし、それでなくても美琴ちゃん優しいから気を遣うし。』
わたくし、恥じ入るばかりで一言もありませんでした…
次女ちゃんは
『姫様が美琴ちゃんのこと好きなのは分かってるけどね…。』
と言ってくれましたが

本当に、言われなければ分からない昼行燈の大ボケ姫にとって有難い従者、そして妹ですわ

>もしあの子が編入したら…ふふっ、きっと運動部のスターでしょうね。
>お家のお仕事があるからと部活動には所属されないかも知れませんが、
>助っ人として様々な運動部に駆り出されて、新学期には様々な運動部から
勧誘の嵐でしょうね。(微笑)

ええ、あの子、闇の眷属とは思えないほどお日様の下でのスポーツが似合う子ですわ
きっと運動部の皆と熱い友情を育むことでしょうね

編入…
そうですね、あの子たちも日本での暮らしにもすっかりなじんで参りました
特に次女ちゃんは好奇心旺盛で活発で、近所の子どもとも仲が良いようです
学校へ行きたいなら通わせても上げたいとは存じますが…
今は柚葉さんに付いてメイドの仕事をやるのがいちばん楽しいようですわね


942 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2016/11/08(Tue) 22:32
>>937(柚葉さん) (つづきでございます)

>>もう、わたくしが柚葉さんに手を出したりしないかと釘をさしてくるのですもの
>>主人をもう少し信用してほしいものですわ
>わ、私は元々そのつもりでこのお屋敷に参りましたので…。
>それに、お嬢様が望むのでしたら、私は何時でも…。

そう言っていただけるのは、本当に有り難いです
人間の中に、柚葉さんのような赤い糸の絆に理解をお示しくださる方がいらっしゃったことに驚きましたが、それほどの有り難いお心を示してくださったからこそ、それに頼るのはよほどのことでない限り控えたいと思うのです

柚葉さんのそのお心、それが隠れようもなく滲み出る優しいお言葉と笑顔、それがありさえすれば、わたくしにとって他に代えがたい支えでございますから

そして、かつてのただ一度の『献血』の記憶が大切な至純の宝物であること…
いずれは観経塚に参った時、お母様にお伝えしたいです

>確かに、『姫君』という肩書、立場の重さも十分に理解なさっておられる事でしょう。
>お嬢様の大切な方の一人である、メイド長さんから多くの事を学んできたのですから

恥ずかしながら生来の不敏さ故、いろいろ教えられてまいったことに気が付けたのは出奔してからだった気がします
温もりを失くしてから気づく…、メイド長のどれほどかわたくしに心を砕いて『姫君』というものを訓えようとしてくれていたか、を

そしてとにもかくにも気づけたからこそ、日本での柚葉さんとの出会いがどれほど素晴らしいものであるかを分かることも出来たのでしょう
故郷にとどまっていたならば、たとえお会いできていたとしても、柚葉さんのことをどれほど理解し得たかものか…

>それでも尚、己自身を貫いて遙か彼方の東洋の異国へ旅立ってしまう…。
>御自身を取り巻くもの全てを越えて羽ばたいていく、無限の可能性という翼をお嬢様はお持ちです。
>常にご自身が良き方向へ変わられていく事を目指しているお嬢様だからこそ、
あの子達は何時までも何処までもお嬢様を慕って従いてくるのでしょうね。

いえ、わたくしはただ自分の気持ちの赴くままに出奔してしまいましたから…そのように仰っていただくのは何とも面映ゆいのですが
ですが、柚葉さんからそう仰っていただけるなら、あの子たちのためにも良き姉、良き主人として認めてもらえるように、心したいと存じます

>「私達だってまだ見習いだけど、お嬢様の使い魔であり、メイドだよ!
>お嬢様に喜んでもらいたいって気持ちなら、お姉様にも負けてない!
>だから、待ってるだけじゃ駄目なの!」
>と、本当に健気な事を言って下さって…。

…まあ
まあまあまあ…
あの子たちがそんなことを?
わたくしの前では、こまっしゃくれていたり、辛辣であったりして、本当に主人と思われているのか、と時に思うほどですが…
なんだかもう…、やはりどうしようもなく愛おしい娘たちですわ

あらためて、『姫様』と呼ばれて恥ずかしくないわたくしでありたい、と思います

柚葉さんも…、日々お務めいただいた上に、あの娘たちを気にかけていただいてありがとうございます
ご苦労をおかけして申し訳ございませんが、どうかこれからもあの娘たちのこと導いてあげてくださいませ

943 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2016/11/09(Wed) 18:50
巨大マグロを釣ってきたので、この滴る血でドリンクを作りましょうか?

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