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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
458 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2017/05/29(Mon) 18:36
>>456
(ノゾミ)
>同じ吸血鬼とは申せ、わたくしは外より参りました者
ノゾミ様のお眼鏡に適いますかどうかと、内心ドキドキだったのですよ
ノゾミ様よりお誘いいただきましたので、お言葉に甘えてお話させていただきますわ
ふうん…。南蛮…確か、伊太利亜から渡ってきた鬼の姫と聞いていたからどんな娘かと思っていたら、
随分と礼を弁えているのね。
それに、貴女に仕える者にもその礼が備わっているとは大したものね。
それが、南蛮の武家の礼の作法なの?
この国からは武家…侍が随分と減ったようだけれど、少しは今の者達に見習わせてあげてほしいものだわ。
…貴女達の事、気に入ったわよ。
>ノゾミ様には明るい場所はご負担でございましたのね
お外も、日は落ちたといいながら、月影・星影は煌々としておりますが、宜しゅうございますか?
我等はともに闇の眷属、森に入って漆黒の闇の中でお話させていただいても宜しいのですけれど
ええ、月影、星影なら何の問題も無くてよ。
それに月の光は、日の光と違って私達妖(あやかし)にとって活力を与えてくれるものではなくて?
確か西洋の鬼も、人狼とやらも、満月の日には最も力が満ちると聞いた事があるわ。
(翼を広げたアーチェロと共に、森の中へ)
…まさか翼をもって、天空を舞う事が出来るなんて。
年は1000年を経た私ほどではないみたいだけれど、南蛮…伊太利亜の鬼の姫というのは伊達では無さそうね。
それにしても、私と同じく血を糧とする妖、それもその一族の名門でありながら、貴女からは血の匂いが殆どしないのね。
『贄の血』は、私達鬼にとって生命を満たしてくれるだけではなく、限りない力を与えてくれる最高の御馳走…。
『贄の血』を宿す者が傍らに居て、貴女が望めばあの子も決して拒みはしないでしょうに、
その血を欲することなく共に日々を生きられるとは、貴女も稀有な鬼なのね。
…まあ、私以外の鬼が羽藤の『贄の血』を口にするのは少々癪だから私としてもそれは望ましいのだけれど。
ただ、私の事を買い被って頂けるのは結構な事だけれど、あまり『本質』を見誤るものでは無くてよ?
私は贄の血と引き換えに、今は桂と桂奈を守っているだけ。『ぎぶあんどていく』というものだったかしら?
人に仇為す鬼であった事に、何の変わりも無いわ。
基本的に私は、桂や桂奈以外の人間には然程興味も無いしね。
ま、まあ、桂は底なしの御人好しで、間抜けな所は今も相変わらずなんだから、私がついていないと危ない事に変わりは無いしね。
旦那は鬼斬りと言っても、素質は並程度だから安心して任せる事なんか出来なくてよ。
とはいえ、貴女のような海を渡ってきた妖までも惹きつけてしまうのも『贄の血』の宿命なのかしらね。
私は桂と桂奈の血を…貴女は柚葉の血を他の鬼には渡すんじゃないわよ。
…柚葉は、私にも昔から良くしてくれたから。
貴女なら、鬼斬りや他の連中よりずっと安心出来そうだわ。
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