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【オリジナル】国立光明学院 3時限目【異能】

288 名前:WWW ◆V.9gKSA. 投稿日:2016/12/31(Sat) 22:11

「………刻一刻と"今年"が終わっていく」

「別に寂寥感はないが……ふふ、不思議な気持ちだよ」


>>277

「………あぁ、うむ」

「確かに、そうした方がよかろう」

「"彼"もそれを求めたし、望んでいるだろうからな」


>>278, >>281

「このクソ鬼畜野郎共が」


「………いや、いい。お前たちはきっとそれでよかろう」

「気の少女にも、耳を塞ぐ自由はあるのだ」

「ならば俺にできる事は、それを助けるぐらいのものさ」


>>280

「ふふふ、よせよせ。何を泣く事があると言うのだ」

「ほら、涙を拭けよ。お前の物より安物で、すまないとは思うが許してくれ」っ(絹のハンカチーフ)


「む? あぁ、年越し蕎麦か。実はもう食ったのだ、すまんな」

「とは言え、振舞ってくれるとあらば無下にはできん。いただ……何ィ!?」


「………うむ、まぁ……なんだ」

「大変言い辛いのだが、な」

「これは本来"流し素麺"と言って、蕎麦粉ではなく小麦粉を練った麺でやる物だ」

「それに素麺は普通、よく冷えた物を夏場に食う」

「一般的な年越し蕎麦は、丼の熱いつゆに入れて食う"かけ蕎麦"と聞いた」

「だから、お前のその感想は正しい。本来、普通に食う物だからな」


「それに天麩羅の衣は、水と卵で小麦粉を練って作る」

「これは……パン粉などを使った唐揚げ粉だな。汁物には少々合わんと思うぞ」


「とは言え、流石は天下の雷坂グループ。個々の品で見れば最高級だな」

「うん……美味い。あぁ、ありがとうよ。馳走に感謝する」


「所で、ジャガイモは揚げてないのか?」


>>282

「まぁ確かに、何故こうなったか不思議と思わんでもないよ」

「だがそれでも、起こってしまった事実はもうどうしようもない」

「現実を眺め続ける限り、否定してもし切れるものではないからな」


「気の少女に関しては今はただ、帰還を待ち続けるしかない」

「………存外と、歯痒いものだよ」


>>287

「不完全で相対的、だからこそ命は育つと言うしな」

「何にも干渉されないものなど、存在せんのと変わらんし」

「一切の変化の余地のないものなど、死んでいるも同然だ」

「故に、焦がれながらも飽いて飢えて」

「それで尚、夢見て生きるしかないのだろうよ。この美しく残酷な現実で」


「"その船を漕いで行け、お前の手で漕いで行け"……か」

「人生と言う名の"宙船"は確かに、己の手で進めるべきものだろうな」


「そもそも、結果そのものが過程を経ねばあり得んものだからな」

「そして出た結果もまた、"次"への過程となり得る」

「結果が結果のままに終わるのは、それこそ最期以外になかろうよ」


「ふむ、それも一理ある。だがそれはあくまで、"万能"が1人だけの場合の話だろう?」

「社会とは個の集い。ならば数を力とするのは常道だよ」

「加えて、現実……つまり集団を取り巻く情勢は、絶えず揺れ動くものだ」

「あらゆる状況に対応できねば生き残れない。そんな時に一点特化ならば」

「状況の数だけ、それぞれ異なる分野のスペシャリストが必要となるからな」

「同じ数のジェネラリストの方が、より柔軟な対応ができる。つまりはそう言う事さ」


「どうかな……人とは良くも悪くも"慣れ"る生き物だからな」

「痛みに耐えながら進むのも、過ぎれば痛みに慣れてしまう」

「自分の痛みに鈍感なだけならば結構だが、他人の痛みにまで鈍感になれば……」

「その醜悪さは正直、見るに堪えん。自分の姿ならば殊更にな」


「ふふふ………うむ。またな、少年」

「今年最後のお前の眠りに、良き夢見のあらん事を」



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