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【星のカービィデデデでプププなものがたり】月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2018/01/17(Wed) 12:51

こんにちは シノです
本日はスレッドに足を運んでいただき、ありがとうございます
皆様に支えられる形で、このスレッドも今年の4月で12周年を迎える予定です
ここまで続ける事が出来たのは、これまで参加してくださったキャラハンの皆さんや名無しさん達の応援のお陰だと思っています
新しいスレッドでも力ある限り頑張り続ける気持ちです
これからも、よろしくお願いします

……それでは簡単にルールを説明します


まず一つ、名無しさんは私達キャラハンに質問を、キャラハンは名無しさん達に返事を返します
キャラハン同士のクロストークは、駄目とは言いませんが、
あくまで名無しさんへの返事を返す事が優先だという事をご理解のうえで行なってください


次に、参加の条件ですが、星のカービィシリーズのキャラクターであれば誰でも自由で構いません
同名のキャラクターが登場する場合、私達の独断でパラレル設定になる事もありますが、ご了承ください
オリジナルキャラクターの登場も許可します その際は設定等をしっかりと書いていただく事をお願いします
出来るだけ星のカービィシリーズの世界観に沿ったキャラクターにしてくださいね
キャラハンをやった事の無い、初心者の方も歓迎します 是非一緒にスレッドを盛り上げて行きましょう


書き込みは、他人に優しい書き込みを心掛けてください
荒らし、中傷、煽り等は禁止です
かく言う私自身が守れているか分かりませんが、相手を不快にさせない書き込みを心掛けてください
どの世界においても、礼儀やマナーは大事です 必ず守ってください
このスレッドは全年齢対象にしたいので、相応しくない表現は控えてください


……ルールは以上です
皆が楽しく利用出来るように、以上のルールをしっかり守ったうえでご参加をお願いします
一緒に頑張って行きましょう
それでは、また会いましょう 新しいスレッドのスタートです


あと、これまでにどんな事があったのか、過去のスレッドも是非ご覧ください
何か参考になる事もあるかと思います URLは、以下の通りです


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

13代目(2015/10/16(Fri) 00:01 〜 )
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=444921299

838 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/03/16(Mon) 03:41

>>834

タック「ありがとサンキュー!そう言ってくれる人がいて嬉しく思うわホンマにな
  そう言ってくれるお前は、今日からフレンドとして温かく迎え入れてやろう!
  よろしゅうな!マイフレンド!」
シノ「タックさん、友達が少ないから、仲良くしてあげてくださいね」
カグヤ姫「面倒くさいけど、悪い奴じゃないからね!」
タック「外野、ちょっと黙っててくれる?」
シノ「冗談ですよ」

>>835

タック「っていうか、倒し方が分からないのにそこまで進んだ事に驚きや」
シノ「初期はコピー能力が無くて、吸い込んで吐き出すしか攻撃方法なかったですからね」
カグヤ姫「その分ステージ数は少なくて、1時間以内でクリア出来ると思うの」
タック「エキストラモードはえげつない難易度やけどな
  ノーコンティニューノーダメージでクリア出来たらスーパースターや!」

>>836

タック「フェードアウトにはまだ早い!まだや!まだ終わらんよ!
  お前達が止まらない限り、その先に俺達がいるぞォ!!だからよ…止まるんやねえぞ……」
シノ「見苦しいと思うかもしれませんが、もう少しだけ続けさせてもらえないでしょうか
  ここまでの頑張りを、無駄にしてしまうのも、勿体無いですからね」
カグヤ姫「そうそう!あたし達、まだまだバリバリの現役だからね!」
タック「俺が…俺達が、ガンダムや!!」
シノ「違います」

>>837

シノ「触れないでいただけると助かります」
カグヤ姫「でもしーのん、可愛かったよね」
タック「せやなあ…後1、2回くらい、続編があっても…」
シノ「やりません」
タック「えー」
カグヤ姫「可愛かったのにねえ」
シノ「可愛くなりたかったわけじゃないです……これ以上はノーコメントとさせていただきます」

839 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/18(Wed) 02:41
タックもアイドルデビューしようよ
CD売って印税ガッポガッポだぜ

840 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/03/18(Wed) 16:57

>>839

タック「まあそれも一度は考えた事があるんやけどなあ」
シノ「あったんですか?!」
タック「確かにアイドルになれば、可愛い女の子のアイドルともお近づき出来るし
  お金も儲かるしで役得役得の良い事ずくめやと思ったんやけどな、
  一度冷静になってよくよく考えてみると、アイドルの仕事って忙しそうやし、
  それにほら、ボクってこう見えても人気者でっしゃろ?
  しゃしゃり出て嫉妬でも買ったら困るし、出る杭は打たれるとも言うしな
  そう考えたら、もっと他に楽して儲かる方法があるんやないかなあと思ったんよ
  せやから、アイドルにはならへんわ 残念やけどな
  自由気ままに楽して儲かる それがボクの信条なんや!」
シノ「タックさんらしい理由ですね」
カグヤ姫「それで、楽して儲かる方法って見つかったの?」
タック「これからや!楽して儲かる方法を研究するのがボクの目指す道なんよ!
  答えが見つかるまで、ボクの旅は終わらない!なんてな!」
シノ「成程…タックさんらしいですね」
カグヤ姫「見つかると良いね」


841 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/19(Thu) 00:33
今、公式で角川つばさ文庫「星のカービィ」シリーズの『あぶないグルメ屋敷!?』
と『メタナイトとあやつり姫』と『結成! カービィハンターズZ』が無料で読めるのね

842 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/19(Thu) 00:37
タックはいつシノの名前を引き継ぐんだ?

843 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/23(Mon) 21:37
明日でアドレーヌ&リボンの初登場作の『星のカービィ64』発売から遂に丸20年!!…なんだけど
アニメ『星のカービィ』と声優で共通点が多い『サイボーグクロちゃん』も今日で
ttp://www.saruyama-gamesoft.com/gb.parts/saibogukurotyan.jpg
クロちゃん初のゲーム化であるこの『サイボーグクロちゃん 〜デビル復活!!〜』発売から同じく丸20年…つまり
クロちゃん初のゲーム化がカービィ64発売の前日という偶然!

更に今日はそれだけでなくカービィが初めてコピー能力が使用可能となった『夢の泉の物語』発売から丸27年、
あの打撃の神様、川上哲治生誕から丸100年!!!…でもある
川上哲治は『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』にも1巻にだけ出てる

844 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/27(Fri) 16:42
星のカービィ2で真のエンディング見れなかった

845 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/03/27(Fri) 17:22

>>841

シノ「今の時期が時期だからでしょうか…
  コロコロコミックや、他の雑誌も無料で公開していましたから
  まさかこんな状態になっているなんて……
  ここに来てくださっている皆さんは、健康状態は良好でしょうか?」
カグヤ姫「っていうか、具合が悪かったらこんな所見てないで安静にしていた方が良いと思うの」
タック「春頃には落ち着くかもと思っていたけど、この現状じゃあ10ちゃっとの皆も不安よな」
カグヤ姫「タック、動きます」
タック「動いたって病気相手じゃどうにも出来んって」
シノ「外から帰ったら手洗いとうがいはしっかりしましょう」

>>842

タック「それは、シノ姐はんが引退する時やないの?分からんけど」
シノ「私の名前は誰にもあげませんよ 何言っているんですか
  私、名前をタックさんに引き継ぐとかそんな話した事ありましたっけ?」
タック「いや、覚えてないなあ」
カグヤ姫「わたしも覚えてない」
シノ「していないって言ってください していませんよ、そんな話
  いい加減な事ばかり言わないでくださいお願いですから」

>>843

タック「カービィ64からもう20年っていう事実に驚きを隠せないわ」
シノ「発売日は2000年の3月24日でしたね
  当時子供だった方は、もう立派な社会人でしょうか」
タック「大学生かもしれまへんで」
カグヤ姫「あるいはニーt…」
タック「それは言わんでおいてあげて
  っていうか、843かなり詳しいな 一体何者なん?」
カグヤ姫「インターネットで調べればいくらでも情報仕入れられるよね」
タック「それも言わんでおいてあげて」

>>844

タック「そうか!なら今すぐに星のカービィ2をダウンロードして遊ぶんや!
  この目でしかと真エンディングを見届けい!」
シノ「真エンディングを見る為には虹のしずくを7つ入手している事が条件ですね
  結構入手が難しい所もありますが、諦めないでくださいね」
タック「虹のしずくを入手出来たら後はラスボスとの戦いやけど、行動パターンさえ読めれば後はどうという事は無い!
  つまり慣れろっちゅうこっちゃ!頑張れ!」
カグヤ姫「エンディングだけ見るならユーチューブで…」
タック「それは言うたらあかん!」

846 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/28(Sat) 21:34
「俺のイタリアン スターアライズ」って面白いの?

847 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/29(Sun) 02:45
タックかわいい

848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/31(Tue) 06:28
忍び街道まっしぐら!って実写化しないの?

849 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/03(Fri) 22:22
お花見した?

850 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/06(Mon) 10:37

>>846

タック「知らんけど、面白いと思いまっせ 全然知らんけど
  気になるんなら自分の目で確かめたらどないや?」
シノ「知らないのにいい加減な事言わないでください」
タック「個人的には「俺のスパニッシュ ウルトラスーパーデラックス」ってのがオススメやな 全然知らんけど」
シノ「知らないのにおすすめしないでください あと適当な事を言うのも禁止ですから」

>>847

タック「ホンマにそう思うてる?おおきにありがとう!!」
カグヤ姫「そうやってすぐ調子に乗るんだから 酷い目に遭ったって知らないよ」
ジュキッド「大丈夫だ 仮に酷い目に遭っても、骨は拾ってやる」
タック「それ、ボクが死ぬの前提になってるやないでっか」
シノ「ギャグ補正で生き残りますので問題ありません」
タック「ギャグ補正ったって死ぬ時は死にまっからな」
カグヤ姫「現に1回死亡したもんね 生き返ったのはあたしのお陰なんだから!
  カグヤちゃんにもっと感謝してよ!もう二度はないから」
タック「カグヤちゃ〜〜ん!ホンマにありがと〜〜!」
ジュキッド「卓越した気持ち悪さだな」
シノ「本当にそうですね」

>>848

シノ「忍び街道まっしぐら!だけが実写化されても……順序がありますから
  もし実写化するなら星のカービィシリーズからやるのが妥当と思います
  それに、忍び街道まっしぐら!は、『デデデでプププななかまたち・激闘編』のアフターストーリーです
  まずやるとするなら激闘編が先でないと、激闘編を観ていないと分からない所とかいくつかあると思います
  あ、もし前のスレッドで投稿していた激闘編をまだ観ていないという方はそちらもご覧ください
  結構長いので、全部読むには相当お時間が掛かると思いますが……」
タック「ちなみに、実写化されるとしたら配役はどうなるん?」
シノ「私の役は松井玲奈さん、タックさんは笑福亭鶴瓶さんという所までは確定しているみたいです」
タック「誰が決めたんそれ?」
シノ「それは私の口からはお話出来ません……禁則事項ですから」
タック「これ以上触れるのはやめとこう」

>>849

タック「そういやまだやなあ っていうかもうお花見の季節か、早いなあ」
シノ「もう4月ですから」
カグヤ姫「でも、チーキュって星は、流行病で今大変なんでしょ?
  外出も出来ないなんて、なんか可哀想だよね」
シノ「地球です いい加減覚えてください」
タック「色々と不安を抱えている人も多い中で、こういう話をするのはなんだか不謹慎やな
  ボクらも今後、派手な行動は慎んだ方が良えんかな」
シノ「忍者なのですから、元々派手な行動は慎むべきですよ
  という冗談はさておきまして、闇の忍び部隊のこれからについての話ですが、
  2014年3月から丸6年続いた『月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜』も、残り十数回程度で終了へと向かう予定です
  月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の最終回に合わせて、闇の忍び部隊としての活動も終わりにする予定で考えていました
  終わった後の次の話も決まっていますので、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜は延長せず続行しようと思います ご了承ください
  少しでも皆さんの楽しみになって欲しいと考え、始めたのがきっかけでした
  これからも何卒よろしくお願いします」
タック「いきなり大真面目な話になったなあ…」
カグヤ姫「これにはカグヤちゃんもちょっとドン引きしたかも……
  でも、これだけずるずると長くしちゃったんだから、さっさと終わらせちゃうべきだよね」
ジュキッド「終わってしまうのは名残惜しい所もあるが、何、いつかまた会える日もあるだろうさ」
シノ「すみません、いきなりこんな話をしてしまいましたが、これから先もよろしくお願いします」
タック&カグヤ姫「よろしくお願いしまーす!」

851 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/06(Mon) 19:20

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」



シノ「バウンシーさん、まだ帰って来ていないんですね……」
ミント「私達も色々な場所で聞き込みをしたけど、それらしい姿を見た人はいなかったよ」
メロン「本当に世話の焼ける子ね…どこに行ったのかしら」
シノ「バウンシーさんは、きっとツキカゲさんを捜しに……」
メロン「でも、そのツキカゲって子は……」
シノ「はい……恐らく、今のツキカゲさんに出会ったら、バウンシーさんは………」
ミント「心配いらないって!手分けして捜せば見つかるよ!
  …よし!休むのはこのくらいにしようぜ!再び捜査開始だ!」
メロン「はいはい」
シノ「2人共…ありがとうございます」
ミント「気にすんなって!困った時はお互い様だろ?」
メロン「シノは戦いの事もあるんだし、前みたいに1人で気負うのは今後一切無し 分かった?」
シノ「分かりました……バウンシーさんの事、お願いします」



タック「確かに、バウンシーちゃん、ホンマにどこに行ったんやろなあ」
ジュキッド「坊やの事もあるだろうからな、放っておくわけにも行かぬな」
シノ「手遅れになる前に、一刻も早くバウンシーさんを見つけましょう」
タック「おう!」
ジュキッド「そうだな…」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)


852 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/06(Mon) 19:21

ツキカゲ「うわああああああああ!!」

 ドオオオオオン!!!

紫雷「……終わりだ そろそろ休憩にするぞ」
ツキカゲ「くっ……まだだ………!」
紫雷「今の状態で、何度挑んでも同じ事だ 休む事も強くなる上で必要な事だ」
ツキカゲ「………くっ……!」


ツキカゲ「……また白飯だけか」
紫雷「文句ばかり言うな 白飯が食えるだけでも有難い事なのだぞ」
ツキカゲ「……確かにな………1人だった時は、碌に何も口にしていなかった……」
紫雷「ずっと1人だったのか?」
ツキカゲ「いや……かつて仲間がいた…………そして、僕を愛してくれた人も………」
紫雷「何故、1人になった?」
ツキカゲ「僕は……必要とされていないと感じたからだ………仲間は皆、僕より強かった…………
  僕がどれだけ強くなっても、皆はそれより更に強い………いくら追い付こうと頑張っても決して辿り着けなかった……
  考えたんだ……僕が強くなれないのはあの中にいるからだと………
  決めたんだ………僕にはもう仲間は必要無い………そして、僕を愛してくれる人も、不要だ
  そんなのがいれば、僕はずっと弱いままだ………………」
紫雷「それでお前は、孤独になる事を選んだのか」
ツキカゲ「お前だって似たようなものだろ?」
紫雷「否定はしない……」
ツキカゲ「あんたは何で強くなろうと思ったんだ?」
紫雷「私が、まだ幼かった頃の話だ……貧乏な暮らしで、両親と弟がいた………
  貧しいながらも幸せな家庭だった……だがそれも、ある出来事がきっかけで終わる事となった」
ツキカゲ「ある出来事……?」
紫雷「野盗だ 奴らは弱い者から金品を巻き上げる
  そいつらに両親、そして弟を殺された
  私は女だからという理由で少し痛めつけられ見逃された
  許せなかった……私から家族と幸せを奪った連中を………女だからと馬鹿にしたあの連中を………」
ツキカゲ「…………………」
紫雷「それが強くなる理由さ 私は、女を馬鹿にする奴と他人の幸せを踏みにじる奴が嫌いだ
  そいつらより強くなる為に、私は女である事を捨て、1人の戦士として生きる事に決めたんだ」
ツキカゲ「そう……だったのか…………」
紫雷「気付けば私は、数えきれない程の殺しを行なった………」
ツキカゲ「けど、殺した連中は皆救いようのないクズ連中だったんだろ?なら別に良いんじゃないのか?」
紫雷「例えどうしようもない悪党だったとしても、命は平等だ……いかなる理由があっても、それが命を奪って良い理由にはならない……
  私は戦うのが嫌いになった……だからここで隠れ住む事にしたのさ」
ツキカゲ「…………………………」
紫雷「……分かったか?いくら強さを求めた所で、その先にあるものは虚しさだけだ」
ツキカゲ「…………………………………」

天鳳「やはりそこにいたか……幻王の言う通りだったな」

ツキカゲ「なっ……!」
紫雷「……!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

ツキカゲ「うわあああっ!!」
紫雷「ツキカゲ!!
  ……くっ……天鳳……!どういうつもりだ……!?」
天鳳「どういうつもりも無い……貴様を殺しに来たのさ、紫雷」
紫雷「何っ……!?」
天鳳「我が主、翁からの命令さ 戻る気が無いのなら殺せ…とな
  俺と来い 大人しく従うなら危害を加えるつもりは無い」
紫雷「断る もう貴様達の元へ戻るつもりは無い」
天鳳「そうか……では決まりだな………死ね!!」
紫雷「…………!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

ツキカゲ「紫雷!!……くそっ…!貴様!!」
天鳳「……ふん」

 ヒュッ!!

ツキカゲ「………!!」

 キィィィィイイイン!!

ツキカゲ「……………!」
紫雷「何をしている……お前では奴には勝てん……逃げろ!」
ツキカゲ「しかし…!」
紫雷「逃げろと言っているんだ!お前がいると邪魔だ!」
ツキカゲ「……………分かった!」

天鳳「ふん…そう簡単に逃げられると思うか?」

 ビュン!!

天鳳「っ……!」

 ドオオオオン!!

紫雷「貴様に余所見をする余裕は無い……」
天鳳「……ふん…流石、幻王と並ぶ程の力だ」


853 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/06(Mon) 19:21

翁「神裁は暫くの間休止じゃ それよりも邪魔者を排除しなければならぬ
  まずは紫雷……そして闇の忍び部隊
  奴らさえいなければ、神裁は滞りなく終わらせる事が出来る
  世界を恐怖で満たし、我ら幻夢教による楽園創造の足掛かりとするのじゃ」
張「………………」
翁「張よ、何をさぼっておる」
張「……!」
翁「お前の任務は闇の忍び部隊の抹殺じゃ もし闇の忍び部隊を全滅出来た暁には、
  お前にもう一度神裁のチャンスを与えてやろうと思う」
張「……!それは本当ですか!?」
翁「さっさと行って来なさい」
張「はっ!この張、必ずや闇の忍び部隊共への首を…」
翁「良いからさっさと行きなさい」
張「はっ!!」

 ビュン!!

翁「……やれやれ………ここまで言わないと動かんか 全く面倒な事じゃ
  駒というのは、常に主の為に動き回るものだと言うに」
幻王「…では、私への命令は」
翁「お前は暫くの間待機じゃ
  天鳳や張が敗れても、幻王さえいれば後はどうとでもなる
  仮に奴らが暗殺を成功しても、奴らは用済み
  儂の手駒は幻王1人いれば充分じゃ」
幻王「有難きお言葉」



ツキカゲ「はあ………はあ……………!紫雷の奴……無事なら良いのだが………!」

バウンシー「ツッキー!」

ツキカゲ「………!?」

バウンシー「ツッキー……やっぱり……ツッキーなのね………!」

ツキカゲ「何で……ここに…………!」
バウンシー「捜したの……ずっと…………会いたかった………!」
ツキカゲ「帰れ……!お前と戻るつもりは無い………!」
バウンシー「それでも良いの……ツッキーの顔を見れただけで……私は良かったから…………」
ツキカゲ「……………!」
バウンシー「ねえツッキー……良かったら、これ、食べて……蕎麦……作って来たの………………」
ツキカゲ「いらない」
バウンシー「ここに置いておくから……食べてね………じゃあ私、もう行くから………………」

ツキカゲ「…………………………」

紫雷「あれがお前を愛した人か」
ツキカゲ「うわあっ!!いつの間に……!いるならいるって言え!」
紫雷「今来た所だ」
ツキカゲ「あいつはどうしたんだ…?勝ったのか?」
紫雷「撒いて来た 暫くの間追って来れんだろう
  ……それより、貰ったんだろう 食わんのか?」
ツキカゲ「……いらない お前にやる」
紫雷「そうか……では遠慮なく頂こう」
ツキカゲ「あ……!」
紫雷「…………うん、美味いな……愛情が込められている」
ツキカゲ「出鱈目な事を」
紫雷「愛が無ければこう美味くは作れん 相当お前の事を愛していたのだろうな」
ツキカゲ「………少し頂いて良いか?」
紫雷「構わん そもそもお前が貰ったものだろう 私は充分に堪能した」
ツキカゲ「…………………美味いな……」


タック「おーーーーいバウンシーちゃーーーーん」
ジュキッド「ちゃんと捜す気はあるのかお前は」
タック「あるに決まってますやろ バウンシーちゃんは蕎麦を無償で食べさせてくれた仲間やさかい
  大事にせえへんワケないでっしゃろ!」
ジュキッド「それは単に勘定せず踏み倒しているだけだろう 会ったら食った分全て払え」
タック「一つ聞いて良えでっか?」
ジュキッド「何だ?」
タック「地雷矢の旦那は、今までに食った白飯の数を覚えてまっか?」
ジュキッド「………………」

 ドガッ!!

タック「痛あ!!何するんでっか!?」
ジュキッド「屁理屈を言うな!食った分は全て支払え!」
タック「どれくらい食ったか覚えてないもん払えるワケないでっしゃろ!」
ジュキッド「貴様……!」

 ヒュッ!!

ジュキッド「………!」
タック「…………!」
ジュキッド「何かの気配だ……」
タック「ああ……こいつはひょっとすると……」

 ドオオオオオオオオオン!!!

張「……チッ……気付いてやがったか……一網打尽のチャンスだと思ったのにな…………」
タック「やっぱりお前やったか……!性懲りの無い奴やな!」
張「お前達にはここで死んでもらう……!俺の出世のチャンスが掛かっているんだ!」
タック「お前の出世の事なんか知るか!」
ジュキッド「油断するなよ……相手は十二神将だ」
タック「ああ分かってる!油断なんかせえへんし、手加減する気もさらさら無いわ!」


854 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/06(Mon) 19:22

シノ「バウンシーさん……本当にどこに行ったのでしょうか……?」
サスケ「手がかりもまるで無し……見つかる気がしねえな」
シノ「だとしても、見つけなければいけません……」
サスケ「ったく……どいつもこいつも世話の焼ける奴ばかりだ」

 シュッ!!

サスケ「……!! シノ!!」
シノ「………!?」

 ヒュバッ!!

シノ「っ………!」
サスケ「大丈夫か!?」
シノ「はい………!」

天鳳「ふん………すんでの所で躱したか………暗殺のチャンスと思ったが、上手く行かぬ事もあるものだ」

シノ「何者ですか……!?もしかして十二神将……!」
天鳳「正解だ 俺は天鳳 誇り高き十二神将が一柱
  とある命令でこちらに赴いていたが、その先で闇の忍び部隊に出くわすとは思いもよらなんだ
  順番が変わるが、まずはお前達の息の根から止めてやろう」
シノ「良いでしょう、私が相手します」
天鳳「早速娘の方が相手か……ふん、構わんよ
  俺としては貴様は最後に仕留めたかったが……順番など些末な出来事に過ぎんからな」
サスケ「随分と余裕な態度だな」
シノ「構いません すぐに終わらせます……カグヤちゃん!」
カグヤ姫「了解!」
天鳳「やはりそう来るよな 思った通りだ……はあっ!!」
カグヤ姫「え……?きゃあああっ!!」
シノ「カグヤちゃん!!」
天鳳「おっと近付くなよ……近付けばこの妖精の命は無いぞ」
カグヤ姫「しーのん……!」
シノ「くっ……!」
サスケ「この卑怯者め……!」
天鳳「卑怯…?ふははははははははは!!こいつは滑稽!
  相手の弱点を突く事は戦術の基本 この娘にとっての弱点はこの妖精だ
  この妖精さえ封じてしまえば、娘は妖精と融合し、変化する事は出来ない!」
サスケ「妖姫の対策までしてやがったのか……!」
天鳳「当然だ こいつの力の所為でこれまでの十二神将が敗れたのだからな、対策しない方が可笑しいだろう」
カグヤ姫「くっ………!」

天鳳「攻撃しないのならこちらの番だ……はああああっ!!」

 ビュン!!

シノ「くっ……!!」

天鳳「天翔風神旋回双剣!!!!」

シノ「くっ…!花影流・鬼椿!!」

天鳳「甘い!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドド!!!

シノ「あああああああっ!!」

カグヤ姫「しーのん!!」

サスケ「くっ……!この野郎……!!」

天鳳「おっと…!俺を吹き飛ばすとこいつも怪我するぞ」
サスケ「くっ………!」
カグヤ姫「サスケさん!あたしの事はいいから、さっさと撃って!!」
サスケ「くっ………………!」

天鳳「………ふん、話にならんな 興が醒めたわ」

 ビュン!!

シノ「くっ…!待ってください!」
天鳳「一先ずお預けだ 他にも仕事があるのでね お前達の相手はその後にしてやろう
  これなら、後回しにしても良さそうだ……ふははははははは!!」

シノ「カグヤちゃん!!」
サスケ「あの野郎………!!」


  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛 終


シノ「次回予告です カグヤちゃんが十二神将の天鳳に捕まり、タックさんのジュキッドさんは十二神将の張と交戦中
  私達はカグヤちゃんを取り返しに天鳳を追い掛けますが、その先で思いがけない人物と出会う事になりました
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰玖話 ご期待ください」


855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/12(Sun) 16:07
裏十二神将って存在しそう

856 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:11

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」



シノ「………………………」
サスケ「またチビ姫の事でも考えてやがるのか」
シノ「私の所為で……カグヤちゃんが…………」
サスケ「てめえだけの所為じゃねえさ 俺も何も出来なかったんだからな
  やる事は唯一つ、天鳳を捜し出し、チビ姫を救出する事だ」
シノ「バウンシーさんの事もありますし、時間を掛けるわけには行きませんね……」

 ガサガサッ!!

シノ「………!」
サスケ「誰だ…!?」

 ビュン!!

 ドン!!

シノ「あ……あなたは……!?」
雷電仙人「よう!久し振りだなお前ら!!」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰玖話 雷親父、再び


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)


857 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:13

シノ「雷電仙人さん…!お久し振りです、もう刑務所から出たんですね?」
雷電仙人「おうよ!今じゃ自由に娑婆の空気を吸えるようになったぜ!
  お前さんが頼んでくれたお陰だぜ!礼を言わなきゃな!」
シノ「お礼だなんてそんな…」
雷電仙人「お礼と言っちゃなんだが、俺の家に来ねェか?手厚く持て成してやっからよ!」
サスケ「せっかくの誘いで悪いが俺達は先を急いでいるんだ また後にしてやる」
雷電仙人「そう言わさんなって!お前さん達に会わせたい奴がいるんだ!」
シノ「会わせたい人?」
雷電仙人「おうよ!ついてきな!」


バウンシー「あ……シノさん……!」
シノ「バウンシーさん…!?雷電仙人さんのお家にいたんですか!?」
雷電仙人「会ったのはさっきだけどな!帰り道が分からなくて迷子になってたんで、とりあえず保護してやってたんだ!」
シノ「そうだったんですね」
雷電仙人「聞けばこの嬢ちゃん、坊主のガールフレンドって言うじゃねェか!あの坊主も隅に置けねェなァ!はっはっはっはっはっはっは!!」
シノ「そのツキカゲさんなんですけど………」


雷電仙人「…………そうかい、俺が刑務所にいた間に、そんな事があったのか」
バウンシー「私もさっき、ツッキーに会ったんだけど…」
シノ「会ったんですか!?」
バウンシー「うん……私は大丈夫……ツッキーに差し入れをあげただけだから………
  ツッキーの顔が見れただけで、私は良かったの………」
シノ「今後、1人で勝手にいなくならないでください」
バウンシー「ごめんなさい……シノさんには伝えようと思ったんだけど、止められると思ったから………」

雷電仙人「まさか坊主がそんな風になっちまうなんてな……」
シノ「ツキカゲさんは悪くないんです……もとを正せば私達が……」
雷電仙人「いいや、お前さん達は悪くねェ
  元々こいつは、俺も予想していた事だったんだ」
シノ「え……?」
サスケ「それはどういう事だ?」
雷電仙人「坊主に雷神手裏剣を教えたのは俺だ あいつに雷神手裏剣の修行をさせたが、あの時、あいつの危なっかしさを薄々感じていた
  正しい道に進めば、まさしく一人前の忍者になれた筈だ……だがあいつはまだ餓鬼だ 場合によっちゃ道を踏み外す危険性も考えられた
  本当ならこれから先も俺が坊主の面倒を見てりゃ良かったんだが、そういうワケにも行かなかった
  そもそも、俺があいつに雷神手裏剣を教えたのは、御大将…文左衛門の旦那の命令だったんだ」
シノ「文左衛門さんの…!?」

雷電仙人「御大将は、坊主の事をえらく気に入っていた
  御大将は、坊主に強くなってもらい、自分自身を斃して欲しかったんだ
  俺は反対だった 坊主は世の中の事をよく知らねえ餓鬼だ そんな奴にそんな役目を背負わせるのは酷だと思った
  だが、どうしてもという御大将の頼みを断り切る事が出来ず、俺は坊主に雷電手裏剣を教える事にしたんだ」
シノ「そうだったんですね……」
雷電仙人「御大将は大丈夫だと言っていたが、結果はやはり、俺の思った通りになった
  坊主は御大将の事を心から慕っていた 坊主にとって御大将は師匠に当たる人物だったんだ
  それを自分で殺しちまう事になったんだ……あいつには相当ダメージがあったと思うぜ」
シノ「そうです……ツキカゲさんは、文左衛門さんを救えなかったと自分自身を責め続けていました」
雷電仙人「それがきっかけかもな……あいつは自分自身が目指す道を見失っちまったのさ
  ……決めた!俺は坊主に会いに行く!嬢ちゃん、坊主がいた場所、覚えてんだろ?だったら案内してくれ!」
バウンシー「は…はい!わかりました」
シノ「私達も行きます!」
サスケ「おい…!チビはどうすんだ!?」
シノ「それは……」
雷電仙人「どうした?お宅らも誰か捜してんのか?」
シノ「それが…実は………」


雷電仙人「そういう事かい……こいつは厄介だな……
  十二神将てえと、噂に聞いた事はあるがどいつもこいつもとんでもねえ強さの化け物揃いって話じゃねェか
  じゃあまずは、その妖精の嬢ちゃんの救出から先だな
  俺も助けになりてえが、十二神将が相手じゃ足手まといにしかならなそうだな……すまねえ」
シノ「いえ、天鳳は私達でお相手します お気持ちだけでもありがとうございます」
雷電仙人「そうと決まれば、出発するか!」
シノ「はい!」


858 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:14

タック「うおおおおおおおおおおおお!!!」

張「はああああああっ!!チョレェェェエエエエエエエエエエイ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!!

タック「いい加減そのチョレイっちゅうの耳障りなんや!」
張「知った事か!俺の猪霊拳を愚弄する奴は許さん!!チョレエエエエエエイ!!!」

 ヒュバッ!!

タック「くっ……!この……!」

ジュキッド「……ぬん!!ぬおおおおおおおおおおお!!!」

張「なっ…!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

張「ぐあああああっ!」

タック「旦那…!」
ジュキッド「何を遊んでいる…油断はするなと言った筈だ」
タック「別に油断しとったワケやないけど……!」

張「……ふん………中々やるじゃねえかよ……第一、卑怯なんだよお前ら
  こっちは1人で戦ってんのにそっちは2人で寄ってたかってズルいと思わねえのか」
タック「いきなり何言いだすんやこいつ!?」
ジュキッド「挑発だろう 乗るな」
張「そもそも俺、1対多っての向いてねえんだよな……おい、そこのお前」
タック「何や!?」
張「俺と1対1で戦え 終わったら次はそこのおっさんとだ」
タック「何やと……?ホンマに何勝手に言い出しとるんや……」
張「それとも何だ?1人じゃやっぱり怖くて戦えないか?」
タック「くっ…!良えやろ!それなら1人ずつでやったろうやないかい!」
ジュキッド「お前…!」
タック「大丈夫や!こんな奴、1人で充分や!5分で片づけたる!」
張「言ったな……それなら二度と、そんな事が言えないようにしてやる……!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

タック「なっ……何や……!?」

張「十二神獣……亥の宝玉…………解放!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!!

タック「うおわあああっ!!」
ジュキッド「くっ……!」



紫雷「隠れ家も壊された……最早戻れる場所が無い………」
ツキカゲ「家なんて、また作れば良いだろう それよりあんた、怪我してるんじゃないのか?」
紫雷「私の事なら心配するな……今は自分自身の心配をしろ あいつはお前の命もついでに狙っているんだぞ」
ツキカゲ「奴が何者か知らないが、この妖刀奈落で……!」
紫雷「奴は天鳳 私と同じ、十二神将の1人だ」
ツキカゲ「十二神将……!?」
紫雷「神獣に選ばれた、12人の戦士の事だ 1人1人の強さは、並のレベルの戦士など軽く凌駕する
  お前が挑んでも、返り討ちに遭うだけだ」
ツキカゲ「やってみなきゃ分からないだろ!1人じゃ無理でも、2人で力を合わせれば…!」
紫雷「足手まといになるだけだ 良いからお前は余計な事をするな」

 ビュン!!

紫雷「……!!」

天鳳「久し振りだな……捜したぞ紫雷」
紫雷「天鳳……!!」
ツキカゲ「くっ……!」
天鳳「最後のチャンスをくれてやる 俺と共に戻ると言うならその餓鬼の事は見逃してやる
  断るならそこにいる餓鬼は殺す」
紫雷「何度言っても同じだ 私は戻る気は無いし、ツキカゲを死なせるつもりも無い」
天鳳「……分からぬようだな………では良いだろう その餓鬼諸共、地獄に堕ちるが良い…!」
紫雷「地獄に堕ちるのは貴様だ天鳳」
ツキカゲ「……………!」


859 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:15

バウンシ「あれは……!ツッキー!」
シノ「待ってください…!ツキカゲさんの他にも何名かいます………」
サスケ「ああ、1人は俺達が戦った天鳳だ……そして、もう1人いるが、奴は一体何者だ……?」
シノ「ツキカゲさんの仲間でしょうか…?どこで出会ったのでしょう…?それよりもカグヤちゃんは……?」
サスケ「向こうだ……!木の上に吊り上げられている……!」
シノ「助けに行かなきゃ……!」
雷電仙人「あれが十二神将……確かに、とんでもねえ気を放ってやがる」
サスケ「ああ…見つかったら終わりだ……奴に見つからないようにチビを助けるぞ」
シノ「はい……!」



紫雷「おおおおおおおおおおおおおおっ!!」
天鳳「ふんっ!!」

 ドオオオオオオオン!!!

紫雷「はああっ!!」
天鳳「…………」

 ヒュバッ!!ドガッ!!ドン!!バシュッ!!

ツキカゲ「凄い……!目で追うのがやっとだ………!ん……?あれは………………」


シノ「…………………!」


ツキカゲ「シノ……!?何故奴がここにいる………!?」


天鳳(……………ん……?あの餓鬼、一体何処を見ている…………)


シノ「もう少しです……後もう少しで…………」
サスケ「駄目だシノ!!見つかった!!」
シノ「え……!?」

天鳳「ふんっ!!」

 ビュン!!

紫雷「くっ…!待て!!」


天鳳「小娘…そうはさせんぞ!!はっ!!」

 ヒュバッ!!

シノ「あああっ!!」

カグヤ姫「きゃああああっ!!」

シノ「カグヤちゃん!!」

 シュタッ!

天鳳「危ない危ない……全く、油断も隙もあったものでは無いな」
カグヤ姫「離してっ!お願いだから!」
天鳳「そうはさせん……お前はあいつらにとって貴重な戦力だからな」

シノ「もう少しで手が届きそうだったのに……!カグヤちゃん!」
天鳳「動くな!こいつの命がどうなっても良いなら動いても構わんぞ?」
シノ「くっ………!」
カグヤ姫「しーのん!こいつの言う事なんか無視して、攻撃して!」
天鳳「どうする……?見殺しにして俺を攻撃するか……?」
シノ「くっ………!」


 ビュン!!

紫雷「はっ!!」

 ドガッ!!

天鳳「ぐあああっ!!」

カグヤ姫「きゃあああっ!!」
シノ「カグヤちゃん!」

 ガシッ!!

シノ「良かった……もう大丈夫です」
カグヤ姫「しーのん……怖かったよおおお!」
シノ「怪我は無くて良かったです」
サスケ「これで形勢逆転だな」


860 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:16

天鳳「己……!紫雷!!」
紫雷「戦闘中に余所見をするなと言ったのを忘れたか」

天鳳「己………!!ならば奥の手を使って、貴様達全員まとめて始末してくれるわ…!!
  十二神獣!!酉の宝玉……解放!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!

紫雷「宝玉の解放か………そこの娘」
シノ「え…!?わ…私ですか……!?」
紫雷「私1人では手に負えぬ……手を貸してくれるか?」
シノ「……分かりました」

天鳳「生きて帰れると思うな……!!天翔風神旋回双剣!!!!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

シノ「カグヤちゃん!」
カグヤ姫「了解!」


カグヤ姫「聖なる力よ……私達に奇跡の祝福を……!今ここに神聖なる光を!!
  妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!


妖姫(シノ)「はあああああああああああっ!!」

 ドオオオオオオオン!!!!

天鳳「何っ……!?」

カグヤ姫『しーのん!』
妖姫(シノ)「はい!!はああああああっ!!」

 ドン!!

天鳳「ぐおおおおおおっ!!」

 ビュン!!

紫雷「貰った!!雷虎烈撃破壊拳!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!!

天鳳「ぐああああああああああ!!」

妖姫(シノ)「凄い……!」
紫雷「感心している場合か 今が攻撃のチャンスだ」
妖姫(シノ)「は…はい!」
カグヤ姫『行くよっ!』

妖姫(シノ)「はああああああああああああっ!!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「花影流奥義・虹龍・百花繚乱!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!!

天鳳「ぐああああああああああああああああああ!!!!」




張「うおおおおおおおおおお!!!チョレエエエエエエエエエエエエエイ!!!!」

 ドオオオオオオオオン!!!

張「………ふっ」

タック「どこ見とるんや!?ボクはこっちや!!」
張「何っ!?」
タック「射殺せ……!疾風剣!!」

 ヒュバッ!!

張「ぐああああああっ!!」

タック「一気に畳み掛ける!!目覚めよ!!烈風の極意!!忍技解醒!!!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
  
タック「風術最終奥義!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」


 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

張「そんな…馬鹿な……!ぐああああああああああああああああああ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


タック「よし!!勝った!!」
ジュキッド「と言う割には辛勝だったな」
タック「勝ったんやからノープロブレムや!」
ジュキッド「そういう事にしておくか……」


861 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:19

シノ「あの…さっきは危ない所をありがとうございました……えっと………」
紫雷「紫雷だ」
シノ「紫雷さん……改めて初めまして……シノと申します
  所で、ツキカゲさんとは、一体………」
紫雷「迷い込んで来たから面倒を見ていた……それだけだ
  それよりもお前達、ツキカゲの仲間か?」
シノ「はい……そうですが…………」
紫雷「そうか」
シノ「ツキカゲさんは……?」
紫雷「向こうにいる」


ツキカゲ「…………………」

バウンシー「ツッキー………」
雷電仙人「坊主……話は全部聞いたぜ………お前、本当にそんな事、文左衛門の旦那が許すと思うか?
  旦那は、お前にそうなって欲しくてお前に斃されたんじゃねェんだぞ!?」
シノ「雷電仙人さん……」

ツキカゲ「僕はもう、誰の指図も受けない……何を言っても無意味だ」
雷電仙人「てめェ……!」
シノ「ツキカゲさん……!」
ツキカゲ「シノか……見せて貰ったぞ、お前の力………
  だが、僕の力の方が何倍も上だ 必ずお前を超えてやるぞ 必ずな」

 ビュン!!

シノ「ツキカゲさん……!!」
カグヤ姫「ふん…!何が「何倍も上だ」って…何も出来なかった癖に偉そうに!あっかんべーだ!」
紫雷「ツキカゲの事は私に任せろ」
シノ「紫雷さん……!」
紫雷「世話の焼ける奴だ……これだけ多くの仲間がいて恵まれているというのにな……」

 ビュン!!

シノ「………………………」
サスケ「今はあいつの言う通りにしようじゃねえか それより、今は蕎麦屋の娘を無事に送り出すのが先だ」
シノ「そうですね……分かりました」
バウンシー「ツッキー……」
シノ「ツキカゲさんは大丈夫です……また、私達の元に戻ってくれる……信じています…………」



  第佰玖話 雷親父、再び 終



シノ「次回予告です ツキカゲさんをもう一度説得する為、ツキカゲさんのもとへ向かう事にした私達
  丁度その頃、紫雷さんがツキカゲさんに最後の修行を付けるそうで………
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾話 ご期待ください」

862 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/12(Sun) 17:37

>>855

タック「もしかしたら有り得たかもしれへんな」
カグヤ姫「あんな化け物がもう12人いるとか想像したくないんだけど」
ジュキッド「ああ……しかも実力は十二神将より上だったら尚更な」
タック「大丈夫や!裏十二神将だろうがなんだろうが、立ち向かうものは次々と斃して行けば良えんや!」
シノ「そう上手く行けば良いんですけどね……
  月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜も、もう少しで完結です
  次回からはいよいよツキカゲさんとの決着編です
  ツキカゲさんの運命はどうなるのか……その辺りをご期待いただければと思います」
タック「そういえば関係ないけど、同じ10ちゃっと♪に新しいカービィスレが出来たようでんな
  先輩としてちょっと挨拶にでも行こうかね」
シノ「余計な事はしないでください…余所は余所、うちはうちです
  事を荒立てたくはないですし、平和的に行きましょう」
タック「星のカービィスレやったらこっちのが先輩やからな!」
カグヤ姫「言わなくても分かるってば」
ジュキッド「気にするな あいつはただ自慢したいだけなんだ」
シノ「私達の自慢出来る所って、強いて挙げれば歴史の長さですから……
  ちなみに今月の9日で14周年を迎えました これからもよろしくお願いします」

863 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/13(Mon) 11:03

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


暗闇斎「そうか……そんな事があったのか…………
  ツキカゲの奴……未だに妖刀に心を支配されて……………」
シノ「妖刀は関係ありません……こうなる原因を作ったのは妖刀かもしれませんけれど、
  そもそも、このきっかけを作る原因となったのは私達です
  その全てに決着をつけるべきだと私は考えています」
暗闇斎「と言うと……?」
シノ「私、もう一度ツキカゲさんの所に行きます
  ツキカゲさんを説得して、ツキカゲさんを、もう一度、闇の忍び部隊の一員として……」
暗闇斎「やめた方が良い 奴は誰の言葉にも耳を貸さないと言ったのだろう?
  今の奴に何を言っても無駄だ 奴はもう、こちらに戻る気は無い
  裏切者として処刑する……それしか無い」
タック「そんな……!」
ジュキッド「その判断は、あまりにも無慈悲ではないか」
暗闇斎「拙者もそうは思いたくない……だが仕方の無い事だ………
  ツキカゲは拙者の教え子……もっと色々な事を教えてやりたかったが………」
シノ「それなら尚更です ツキカゲさんは、必ず連れ戻します
  私に……私達に任せてください、父上」
暗闇斎「シノ…………」
サスケ「娘の言う通りにしてやりな こいつはあんたの思う以上に成長した」
タック「ああ…シノ姐ならきっとやってくれる!」
ジュキッド「これまでに幾度もの試練を乗り越えてきた……これからだってそうだ
  俺からも頼む……シノ殿に任せてはくれないだろうか」
暗闇斎「皆がそう言うなら、仕方あるまい…………
  骨の折れる事だと思うが、心して行け」
シノ「分かりました」
ワイユー「何、いざとなれば我々がいる 我々が手助けとなろう」
シノ「では皆さん……行きましょう!」
一同「おう!!」



ツキカゲ「最後の修行……!?」
紫雷「ああ……文字通り最後の修行だ この私を殺せ」
ツキカゲ「何っ……!?」
紫雷「出来なければお前を殺す……正真正銘の殺し合いだ」
ツキカゲ「………良いだろう……お前を斃してやる……!」
紫雷「全力で来い……さもなくば死ぬぞ」
ツキカゲ「ああ……行くぞ!!」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)


864 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/13(Mon) 11:03

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおっ!!」

 ビュン!!

紫雷「遅い!!」

 ドン!!

ツキカゲ「ぐああああああっ!!」

 バッ!!

紫雷「雷虎咆哮烈衝拳!!」

 ドォォォォオオオオオオン!!!

ツキカゲ「うわああああああああああああああ!!!」

 ビュン!!

 ドオオオオオオオン!!!

紫雷「……………」

ツキカゲ「くっ……!いきなり容赦無しかよ……!」
紫雷「言った筈だぞ 殺し合いだとな………
  全力を出さなければ、この場で死ぬ事になるぞ」
ツキカゲ「っ………!うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

紫雷「そうだ……全力で来い……!行くぞ!!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」




シノ「紫雷さん……あの時、ツキカゲさんを任せて欲しいと仰っていましたけど………
  あれは一体どういう意味なのでしょうか………?」
カグヤ姫「きっと、私達の代わりに説得してくれるって事なのかな……?」
サスケ「しかし、それで坊主が心を入れ替えるとは思えないがな……」
ジュキッド「もしかしたら、説得では無いのかもしれないな………」
タック「…と言うと?」
ジュキッド「うむ……そこまでは分からぬが……………」

雷電仙人「よう!!待ってたぜ!!」
シノ「雷電仙人さん!」
雷電仙人「やっぱりここに来ると思ってたぜ!!」
ワイユー「……誰でござるか?」
タック「前に色々とあって…話せば長くなるんやけど」
ワイユー「成程…少年に雷神手裏剣を教えた御仁か」
タック「まだ何も話してないんやけど………」

雷電仙人「坊主の所へ行くんだろ?俺も一緒に行くぜ」
シノ「頼もしいです ありがとうございます」
雷電仙人「本当なら坊主を説得しなきゃいけねえのは俺の役目だが……
  すまねえが、俺はただ見守る事しか出来なさそうだ」
シノ「いえ…お気持ちだけでも嬉しいです」
雷電仙人「その礼と言っちゃなんだが、出来たらこいつを坊主に渡してほしいんだ」
シノ「これは……札…?」
雷電仙人「以前、御大将から託されたものだ……もし坊主に何かあった時、こいつを坊主に渡すように言われてたんだ
  この札がどういうものかは分かんねえが、きっとこいつが何かの役になるだろうぜ」
シノ「分かりました」



ツキカゲ「はあ…………はあ……………………」
紫雷「どうした もう限界か」
ツキカゲ「くっ……!黙れ………!僕は……超えてやる………!お前を……そして僕自身を…………!」
紫雷「そうか………そろそろ終わりにするぞ………」

 バチバチバチバチバチバチ…!

ツキカゲ「くっ…………!」

紫雷「私の全力を、お前にぶつける………」
ツキカゲ「望む所だ………!」

紫雷「行くぞ!!雷虎撃滅咆哮破壊拳!!!!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおお!!!雷殺剣・召雷闇龍獄炎葬破斬!!!!!!」


 バァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!

シノ「………!この光は……!」
ワイユー「雷か……!?」
タック「雷…!?まさかツッキー!」
ジュキッド「音は向こうからだったな」
シノ「急いで行ってみましょう!」


865 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/04/13(Mon) 11:04

紫雷「…………………………………」

シノ「あそこにいるのは………!紫雷さん!」
タック「酷い怪我や……!」
シノ「紫雷さん!しっかりしてください!」
サスケ「答えろ…!一体何があった!?」

紫雷「……ああ………お前達か……来ると思っていたぞ………」
シノ「カグヤちゃん…!急いで傷の手当てを…!」
紫雷「必要無い……他人の介護は受けぬと決めている…………私は死ぬ……このまま死なせてくれ………………」
シノ「そんな………!」
紫雷「シノ……これを………ツキカゲに渡してくれ………………」
シノ「これって……宝玉……!?紫雷さん……もしかして…………!」
紫雷「ああ……私は十二神将の一柱………寅の神将、紫雷だ」
タック「十二神将……!?」
サスケ「てめェ…!正体を隠してやがったのか……!」
紫雷「隠すも何も……私は連中とは手を切った………だからこのまま死なせて欲しいんだ……………
  お前達に助けられ、生き延びた所で、十二神将としての定めには逆らえない……………………
  いずれお前達と敵対する事も有り得るだろう…………それだけは………避けたかった………………」
シノ「もしかして……わざとツキカゲさんに……………!」
紫雷「私の役目は終わった…………ツキカゲを…………頼む………………」
シノ「………………分かりました……………」



 紫雷(回想)「ツキカゲは………ここから5km先の崖へと向かって行った……………………
  そこでお前達を待ち、最後の決着を付けるつもりだ……………………………………
  行け………その宝玉が……………いずれお前達の助けとなる筈だ…………………………………」

シノ「紫雷さんが言うには、この向こうにツキカゲさんが………」
タック「いた!ツッキーや!」
シノ「………………!」


ツキカゲ「…………やっと来たか………………待っていたぞ」

シノ「ツキカゲさん………………」

ツキカゲ「初代暗闇斎……まずはお前から決着を付ける………ここに来い」
シノ「待ってください」
ツキカゲ「何……?」
シノ「最初の相手は私です………」
ツキカゲ「引っ込め、お前は最後だ」
シノ「それは違います 貴方に相手を選ぶ権利はありません」
ツキカゲ「何だと……!?」
シノ「それとも、私と最初に戦う事がそんなに怖いですか?」
ツキカゲ「…………良いだろう……そこまで言うなら、まずは貴様から殺してやる」
シノ「……………………」
ツキカゲ「気が変わった……ほんの情けから、お前は最後に殺してやろうと思っていたが」
シノ「いらぬ情けです………私は貴方如きに情けを掛けられる程弱くはありませんから」
ツキカゲ「貴様………!」

タック「シノ姐!そこまで挑発せんでも……!」
ジュキッド「いや……何か考えがあっての事だろう」

シノ「私は、貴方と決着を付けるつもりでここに来ました…………
  私は闇の忍び部隊のリーダーとして、一員である貴方に引導を渡します
  それがリーダーである私の役目…………」
ツキカゲ「ふん……良いだろう………いずれこの時が来ると思っていた……………
  僕はもう容赦しない………全力でお前を殺す……その覚悟はもう出来ている……!」
シノ「私もです………では、参りましょう」


ジュキッド「…………………………………」
タック「シノ姐……ツッキー……!」
サスケ「遂に始まる………」
雷電仙人「ああ………恐らく、熾烈な戦いになりそうだ………」


ツキカゲ「行くぞ……!!」

 ビュン!!

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ビュン!!

シノ「はああああああああああああああああっ!!!」

 キィィィイイイイイイイイン!!!!!



  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕― 終


暗闇斎「次回予告 遂に、シノとツキカゲの戦いが始まった
  お互い一歩も譲らぬ攻防を繰り広げ、終わりの見えぬ死闘が続く
  果たして、勝つのはシノとツキカゲ、どちらか………
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾壱話 ご期待ください」

866 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/28(Tue) 22:45
熱い展開ですな

867 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/28(Tue) 23:12
いつも楽しく読ませてもらってますありがとう
シノさん死なないで

868 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/30(Thu) 14:10
…と言い残して、タックの夕飯から爆音が…
(記録はそこで途切れていた)

869 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/01(Fri) 11:09

>>866

シノ「遂にツキカゲさんとの決着編です
  終盤という事もあり、物語は佳境に入っています
  思っていたより進んでおらず申し訳ありません
  なるべく急いで投稿しようとは思っています」
カグヤ姫「こっちが盛り上げようと頑張ってても名無し君達が盛り上がってくれないと
  こっちもやる気下がっちゃうんだよねぇ〜
  だから沢山応援して欲しいなっ☆」
タック「いくらなんでも露骨すぎまへんかね……
  シノ姐とツッキー、果たして勝負はどちらの手に!刮目せよ!なんつってな」

>>867

シノ「応援ありがとうございます 今は大変な時期ですが、こらえて乗り越えましょう
  不要不急の外出は控えるようにして、くれぐれも体調には気を付けてください」
カグヤ姫「そうそう!外に遊びに行く暇があるんだったら
  その時間を月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜を読む時間に回してね!
  カグヤちゃんからのお願いだよ!これからも応援よろしく!」
タック「病気になってしもうたらこの先見れんくなるさかい
  未来の自分の在り方を決めるのは、今の自分やっちゅう事、忘れんでおくれやす」

>>868

カグヤ姫「そして、タックの姿を見た者もいなかったんだとさ、ちゃんちゃん♪」
タック「勝手に殺さんどいてくれるー?あと、ちゃんちゃん♪って何やねん
  勝手にコメディーにしないどいてくれまっか?」
ジュキッド「お前が絡むと喜劇にしかならんからな、仕方の無い事だ」
タック「そっかー!仕方の無い事ならしゃーないでんがなー!」
シノ「今が大変な時だからこそ、笑い飛ばせるような明るい話題も時には必要かもしれませんね」
タック「あっさりスルーされた!」
カグヤ姫「タックの話に付き合うと時間が勿体無いもん仕方ないよね」
タック「そっかそっかー!仕方無いなら無理も無いなあー!何か悲しくなってきたわ!おおきにありがとさん!」
シノ「ゴールデンウィークはお家でゆっくり過ごしましょう 皆さんが笑って過ごせる日がいつか必ずやって来ます事を願います」

870 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/01(Fri) 14:09

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


ツキカゲ「…………行くぞ………!」
シノ「はい………参りましょう」



ジュキッド「…………………………………」
タック「シノ姐……ツッキー……!」
サスケ「遂に始まる………」
雷電仙人「ああ………恐らく、熾烈な戦いになりそうだ………」


 ビュン!!

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ビュン!!

シノ「はああああああああああああああああっ!!!」

 キィィィイイイイイイイイン!!!!!


 ビュン!!

ツキカゲ「おおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 ビュン!!

シノ「はああああああああっ!!」

 ビュン!!


タック「凄い……!2人共、とんでもない速さや……!」
ジュキッド「シノ殿と坊や……あの2人が本気で戦う事になるとは……」
サスケ「お互い譲る気はねえ……こいつは長い死闘になりそうだ」
雷電仙人「どちらが勝ってもおかしくねえ……!頼むぜシノ嬢ちゃん……!」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)


871 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/01(Fri) 14:09

ツキカゲ「うおおおおおおっ!!黒雷剣!!」

 ヒュン!!

シノ「花影流・火炎椿!!」

 ドオオオオオオオン!!!

 ビュン!!

ツキカゲ「うらああああああああああ!!」

シノ「はあああっ!!」

 ヒュバッ!!

 ビュン!!

 スタッ!

ツキカゲ「………………………………」

シノ「…………………………」

ツキカゲ「やはり……そう簡単には殺せないか…………」

シノ「まさか…ツキカゲさんがここまで強くなっているとは………前に戦った時よりも格段に強くなっている……!」

ツキカゲ「当たり前だ………いつまでも昔と同じだと思うなよ………!」

シノ「別にそうは思っていませんよ……ツキカゲさんはいつだって強くなろうと人一倍努力していました………
  私はそんなツキカゲさんを知っています………だから私は、ツキカゲさんが強く成長するのがとても嬉しかったんです
  こういう形で無ければ……純粋に喜んでいたのでしょうけれど………………」
ツキカゲ「僕は僕自身を追い込む事で強さを高めて行った……!お前達を斃す事だけを考えて………!
  僕は強くなった……!今ならお前達を斃す事も訳無い!!ここで死ね!!シノ!!」
シノ「いいえ……私は死にません………ツキカゲさん、貴方を間違った道から戻すまでは……私は斃れるわけには行きません!」
ツキカゲ「説得した所で無駄だ!僕は戻る気は無いし、お前の声を聞くつもりも無い!!」
シノ「いいえ、連れ戻します」
ツキカゲ「くどいぞ!!無駄だと言っているんだ!!」

 ビュン!!

ツキカゲ「雷殺剣・黒龍雷光斬!!」

 ビュゥゥゥウウウウ!!

シノ「花影流・弁天白菊!!」

 バチィィィィイイイイイイ!!!

 ドガアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

 ビュン!!

ツキカゲ「うおおおおおおおおお!!」
シノ「っ………!」

 キィィィイイイイイイイン!!!


ジュキッド「技と技のぶつかり合い……!いつ決着が付いてもおかしくない……!」
サスケ「ああ…しかし坊主の奴、以前とは比較にならねえぐらい腕を上げてやがる」
タック「ホンマにまるで別人のようや もしかしたら、ホンマにシノ姐を……
  いやいやそんな筈あらへん!シノ姐がやられる筈あらへんわ!」
ワイユー「しかし、まだ分からぬな……お互いまだ本気を出していない」
ジュキッド「何っ!?」
サスケ「何だと…!?」
タック「あれでまだ手加減してるんでっか!?」
ワイユー「恐らく、どちらとも様子を窺っているのだろう
  あるいは、お互い体力の消耗を狙っているのやも知れぬ」


シノ「……まさか、ここまで強くなっているとは…………」
ツキカゲ「当然だ………お前達に勝つ為に強くなったんだからな………
  そろそろ限界か?降参するなら今の内だぞ」
シノ「思い上がらないでください この程度で疲れては困ると思って手を抜いていたんですから
  まだまだ序の口です 威張り散らすなら今ではなく、私に勝ってから思う存分にどうぞ」
ツキカゲ「舐めるなよ……!絶対にお前を斃す……!!」

 ビュン!!

ツキカゲ「はああああああああああっ!!」

シノ「はあああああっ!!」

 キィィィイイイン!!

 ビュン!!

ツキカゲ「雷殺剣・迅雷無双斬!!」

シノ「花影流・花吹雪!!」

 シュドオオオオオン!!!

シノ「くっ………!」

 ビュン!!

ツキカゲ「貰った!!」

 ヒュッ!!

シノ「………!!」

 ドスッ!!

シノ「っ……………!」

タック「シノ姐!!」

ジュキッド「しまった……!シノ殿の膝に坊主の手裏剣が……!」


シノ「くっ…………!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおっ!!」

シノ「くっ…!!」

 キィィィイイイイイイン!!!

サスケ「何とか攻撃を凌いだか……!」


シノ「…………………!」


872 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/01(Fri) 14:11

ツキカゲ「動きを封じたと思ったが……大して痛手にならなかったか……!」

シノ「……………………………」

シノ(腕輪のお陰で傷の再生は容易……逆に言えば、腕輪が無ければ今頃致命傷を負わされていたでしょう………)

ツキカゲ「ならば首を撥ねるか……!そうでもしなければお前に致命傷は与えられないようだな!!はあああああっ!!」

 キィィィイイイイン!!!

シノ「そう簡単に殺されるわけには行きません……!約束しましたから……!ツキカゲさん、貴方を連れて帰ると……!」
ツキカゲ「くどい!!僕はお前達の元には戻らないと言っている!!」
シノ「そうですね……今の貴方を無理やり連れて帰った所で、意味などありません………」
ツキカゲ「…それはどういう意味だ……?!」
シノ「私が連れて帰るのは今の貴方ではありません……私が連れて帰るのは、妖刀に溺れる前のかつて純粋だった頃の貴方です
  私が貴方に戦いを挑んだのは、貴方を妖刀から救う為でもあります」
ツキカゲ「妖刀から救う……?何を馬鹿げた事を……!僕は妖刀になど操られてはいない!!
  僕は妖刀・奈落に選ばれ、こいつの力を支配した!!その力を目にして尚、僕はこいつに操られていると言えるのか!?」
シノ「何故貴方はそこまでして力にこだわるのですか……?文左衛門さんの為ですか……?」
ツキカゲ「気安くその人の名を口にするな!!……そうだ……その通りだ……!何が悪い……!?僕が強ければ、あの人は死なずに済んだかもしれなかったんだ!!」
シノ「その考えが悪いというわけではありません……しかし、その考えが貴方を歪めてしまった………
  強くなろうと思うあまり、目先の目的すら見失い、力に溺れ貴方は修羅になり果てました………
  そんな貴方を文左衛門さんが見たらどう思うでしょうか?」
ツキカゲ「黙れ!!!」

 ビュン!!

 バキッ!!

タック「シノ姐!!」

シノ「………今の貴方を文左衛門さんがみたらきっと悲しむ事でしょう………
  文左衛門さんは貴方に修羅になる事を教えたのですか?違うでしょう……」

 バキッ!!

ツキカゲ「聞こえないのか!?黙れと言っているんだ!!」

シノ「貴方が強くなるのは文左衛門さんの為じゃない……貴方が勝手に決めつけているんです……!
  自分が強くなる理由を文左衛門さんの所為にして……!貴方の行動は、文左衛門さんを悪霊にしているんです……!」

 バキッ!!

ツキカゲ「黙れ……!!黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!これ以上言うと、その口を封じるぞ……!!」

シノ「もし違うなら聞き流しても構いませんよ……ムキになるという事は、貴方にも自覚があるという事じゃないんですか?」
ツキカゲ「黙れぇぇぇええええええええ!!!」

 バキッ!!

シノ「…………………………」


タック「……凄い戦いや…………」
ジュキッド「ああ……双方、共に深い傷を負っている……………
  かつて尊敬していた者に罵声を浴びせられる痛みと、かつて自分が信頼していた者に罵声を浴びせなくてはならない痛み……
  この戦い、最早どちらが斃れてもおかしくは無い………」


873 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/01(Fri) 14:14

ツキカゲ「殺す……!!これ以上言うと本当に貴様を殺すぞ!!」
シノ「いつまでもそうしているつもりですか……!?いい加減にしてください!!
  貴方が妖刀を手にした時から……違う、貴方が文左衛門さんとの戦いを終えた時から、貴方の時間は止まってしまったんです!
  今、その時間を動かす時が来たんです……!いい加減目を覚ましてください……!貴方が本当に手に入れるべきなのは、強さなどではありません……!!」
ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおっ!!!」

 ヒュッ!!

シノ「……………!!」

 ガッ!!

ツキカゲ「なっ………!!」

シノ「っ…………!」

タック「ツッキーの刀を素手で止めた……!!」

シノ「……………………」

ツキカゲ「なっ……何をするつもりだ………!!」

シノ「……頼まれたんです……雷電仙人さんと紫雷さんに………これを渡せと………!」

ツキカゲ「何……!?」

シノ「今、ツキカゲさんにそれを渡す時が来ました……受け取ってください…!」

ツキカゲ「くっ……!離せ!!やめろ!!いらない!!そんなものは!!僕にそんなものは……!!」

シノ「拒否はさせません!」

ツキカゲ「うっ……!うあああああああああああああああ!!!」

タック「ツッキー!?」


ツキカゲ「………………はっ…!ど…どこだここは!?シノの奴、一体僕に何をしたんだ……!?どこなんだここは!?」

???「ここは自分自身の心の中だ」

ツキカゲ「………!!貴方は………!!」

???「遂にここへやって来たか………ここで会う日をずっと待っていたぞ、少年」

ツキカゲ「文左衛門さん………!」


  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘― 終


暗闇斎「次回予告 自分自身の心の中へ飛ばされたツキカゲの意識
  そこへ待ち受けるのは、文左衛門だった
  ツキカゲが手にするものは、果たして何か……
  遂に、シノとツキカゲの戦いに終止符が打たれる
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾弐話 ご期待ください」


874 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/02(Sat) 10:15

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


ツキカゲ「文左衛門さん………!何故…ここに………!?」

文左衛門「久し振りだな、少年 会える日を待ちわびていたぞ」
ツキカゲ「どうして……!?文左衛門さんは…あの時僕が……!」
文左衛門「ああ、拙者は死んだ……だからこうしてここにいるのだ
  言ったではないか ここは少年自身の心の中だ」
ツキカゲ「僕の……心の中………!?」

紫雷「やれやれ……シノの奴、上手くやってくれたようだな」
ツキカゲ「紫雷さん……!?」
紫雷「私達は今からお前に大事な事を教える……決して忘れるなよ」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)


875 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/02(Sat) 10:16

ツキカゲ「大事な事……?一体何を………?」
文左衛門「まずは拙者からだ……少年、拙者は何もお主に斃された事を怨んでなどいない
  拙者は自ら少年に斃される事を選んだ……しかし、それが少年の重荷になってしまうとは思ってもいなかった
  少年には強くなって欲しかったのだ……あんなに純粋で真っ直ぐな目を見たのは初めてだったからな
  もし斃されるなら、少年のような正しい正義を持つ者に斃されたかったのだ……
  その事が結果としてお主を追い詰める要因になってしまったとは、拙者はお主に悪い事をしてしまったな……」
ツキカゲ「そんな……別に、文左衛門さんが謝る事では………!」
文左衛門「お主には、拙者の為ではなく、自分自身の為に戦って欲しい
  これからは、少年自身が本当に守りたかったもの……それを守り抜く為に戦って欲しいのだ
  お主には、沢山の仲間がいるだろう 決して1人では無い
  拙者も、お主をここでずっと見守っていよう だからお主は決して1人では無い
  胸を張って堂々と生きるのだ」
ツキカゲ「は……はい……………」
紫雷「私達は別に、お前に強くなれとは言わない 弱くても良いじゃないか それが恥だとは誰も思わん
  弱い奴らは、この世に沢山いる……そして、自分自身の弱さを自覚している奴らもいる
  それは決して悪い事では無い……弱くとも懸命に生き続けるからこそ、命は美しく輝き続けるんだ
  お前は強くなるな……お前はそのままの弱いお前でいろ
  弱ければ、他人の弱さに共感出来る……人の痛みを分かってあげられる、そんなお前でいて欲しいんだ」
ツキカゲ「紫雷さん………」
文左衛門「悩む必要は無い 既に道は開いている
  あの道をまっすぐ進めば元の世界へと戻る事が出来る」
ツキカゲ「文左衛門さん…………」
文左衛門「別れる前に、渡しておきたいものがあった……これを持って行け」
ツキカゲ「これは……巻物…ですか……?」
文左衛門「ここへ来た時、誰かから預かっていたものだ……少年がここへ来た時、渡してくれと頼まれたのだ
  拙者には読めぬ代物だったが、今のお主にならこの巻物の字が読める筈だ」
ツキカゲ「………!読める……読めます!」
文左衛門「さあ、行きなさい お主の旅路を、この先もここで見守っているぞ」
紫雷「私もだ お前は最後まで世話の焼ける奴だからな……またウジウジと悩んでいたら化けて出て来てやる」
ツキカゲ「2人共……ありがとうございます!じゃあ、行って来ます!!」


文左衛門「逞しくなったものだ……小さかった少年が、今では大きく見える」
紫雷「ああ……今のツキカゲなら、もう大丈夫だ」




ツキカゲ「…………はっ……!」

シノ「ツキカゲさん………」

ツキカゲ「………僕は……ずっと自分の弱さが大嫌いだった……………
  弱いから相手にされなかった……弱いから何も守れなかった………
  弱いから傷つけられもしたし、沢山の涙を流した………
  そんな弱い自分が大嫌いだったんだ……………」

シノ「そうです……貴方は弱かったんです………でも、弱かったから、人の痛みを分かってあげられた
  被害者と同じ立場で涙を流す事が出来た…………そんな貴方がいたから、私は闇の忍び部隊のリーダーでいる事が出来たんです
  もう自分を責めないでください……自分の弱さを憎まないでください
  貴方の心は、強くて立派だったのだから………」
ツキカゲ「はい……シノさん………!」


タック「ツッキーの目の色が変わった……!」
ジュキッド「戻ったのか……あの頃の坊やに……!」
サスケ「いや……あの頃のままじゃねえ……あの坊主は、俺達も知らない、新しく生まれ変わった坊主だ」

ツキカゲ「シノさん、お願いがあります……戦いを続行してください」
シノ「え……?」
ツキカゲ「これは僕自身の戦い……自分自身のけじめを付ける為の戦いなんです………
  この戦いに決着を付けなければ、先に進む事は出来ない………そんな気がするんです……だから………!」
シノ「………分かりました」

876 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/02(Sat) 10:17

ツキカゲ「ありがとうございます……では……」

 カアアアアアアアアアアアアア!!

タック「強い光……!これは………!」
ジュキッド「巻物だ……!坊や、いつのまに巻物を……!」
サスケ「こいつはやべえぞ……!」

 『邪悪なる者現れし時、勇気の雷で全てを照らせ
  優しき心は人を支える強い力となる これぞ剛雷の極意なり』

ツキカゲ「はあああああああああああああ!!!」

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ……!!

サスケ「坊主の奴、全力で向かう気だ……!こっちも全力じゃねえと負けるぜ!」
シノ「はい…わかっています……!」
カグヤ姫「カグヤちゃんの出番だね!任せて!
  聖なる力よ、私達に奇跡の祝福を!!今ここに神聖なる光を!!
  妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

妖姫(シノ)「……………………!」

ツキカゲ「目覚めよ!!剛雷の極意!!忍技解醒!!!」

カグヤ姫『強い雷……!!』

妖姫(シノ)「これがツキカゲさんの覚悟……!これに応えなければなりませんね……!」

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!

ツキカゲ「雷術最終奥義!!雷神剣・閃光真龍天照斬!!!」

 ズオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

妖姫(シノ)「はああああああああああっ!!花影流奥義!!虹龍・百花繚乱!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

タック「うおわああああっ!!」

ジュキッド「前が見えぬ……!!」

ワイユー「この上ない力と力のぶつかり合いだ……!」

雷神仙人「坊主……!!」



妖姫(シノ)「…………………勝負あり……ですね………………」

ツキカゲ「ああ………僕の完敗だ……………
  それなのに全然悔しくない………清々しい気分だ…………」

妖姫(シノ)「……おかえりなさい、ツキカゲさん」

ツキカゲ「…………はい…ただいま、シノさん」


  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着― 終


シノ「次回予告です ツキカゲさんも戻ってきましたし、これで一件落着
  …なんて思っていましたが、喜ぶ暇もなく次の刺客が姿を見せました
  あれは十二神将最強の戦士、幻王……!
  今まで戦って来た十二神将をも遥かに上回る強さの幻王に、どう立ち向かう!?
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾参話 ご期待ください」


877 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:47

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」



ツキカゲ「あの……ただいま戻りました」

バウンシー「ツッキー……本当にツッキーなのね……?」

ツキカゲ「心配かけてごめんなさい、バウンシーちゃん」
バウンシー「ツッキーーーーー!!」

タック「何はともあれ、これでめでたしめでたしやな っつーわけで、早速蕎麦でも頂こうかな」
シノ「感動の再会を壊さないでください」
タック「冗談やって」
ツキカゲ「本当に皆さんにはご迷惑をお掛けしました」
タック「ホンマや!ツッキーがおらん間大変だったんやで!」
シノ「タックさん、静かにしてください」

ジュキッド「しかし、坊や……その刀、やはりと言うか……捨てるつもりは無いか」
ツキカゲ「はい……妖刀・奈落……色々ありましたけれど、過去の事も含めて、今は僕の大事な相棒だから…………
  それに、今の僕は文左衛門さんのお守りと紫雷さんから貰った宝玉があるから、大丈夫です」
シノ「そうですね、ツキカゲさんはもう大丈夫です もう間違った道へ進む事は無いでしょう」
ツキカゲ「本当にご迷惑をお掛けしました……」
シノ「良いんですよ、もう過ぎ去った事ですし、改めて闇の忍び部隊の一員として、よろしくお願いしますね、ツキカゲさん」
ツキカゲ「はい!よろしくお願いします!」
タック「よく言った!それこそ我が後輩!!よろしゅうなツッキー!!」
ツキカゲ「どちら様でしたっけ?」
タック「タックや!!え…?まさか本当に忘れてないよね?ねえ!?」
ジュキッド「はははははは!これではどちらが上か分かったものではないな」
タック「冗談やないでっせ……」
一同「あははははははははははは!!」



シノ「それじゃあ、私達はもう帰ります」
タック「今日は楽しかったわ!美味い飯も食えたしな!」
ジュキッド「他に言う事が無いのかお前は」
ツキカゲ「皆さん、また明日会いましょう」
シノ「はい」
タック「ツッキーも元気でな!」

バウンシー「あの…シノさん!」
シノ「バウンシーさん…?」
バウンシー「本当に、ツッキーを連れ戻してくれてありがとう」
シノ「バウンシーさん…………はい、どういたしまして」
タック「もう裏切ったりするんやないで!」
ジュキッド「お前が言うな」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王


878 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:49

 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)




シノ「それじゃあ、皆さんもまた明日」
ジュキッド「そうだな」
タック「これで闇の忍び部隊も元通り!もうボクらに敵は無いも同然やな!」
ジュキッド「調子に乗るなよ そうやって気を抜いているとやられるんだからな」
タック「はいはい、分かってますって!」
シノ「本当に気を付けてくださいよ」
タック「分かりましたって、ほなさいなら!」
ジュキッド「全く……本当に大丈夫だろうか」
シノ「タックさんなら心配いりませんよ ああ見えても人一倍思慮深いですから」
ジュキッド「まあ…そうだな」


タック「はあ…もう日没か……1日も楽しく過ごせばあっという間やな
  さあて、近道近道っと……」

 ズシャッ……ズシャッ………

タック「…………!」

 ズシャッ!

幻王「…………………………」

タック「な……誰やお前は……!?何の用や!?」

幻王「俺は幻王 十二神将の一柱にしてその頂点に君臨する神獣王だ」

タック「なっ……何やと……!?」

幻王「我が主、翁の命により、闇の忍び部隊を排除しに来た 先ずは貴様だ」

タック「何っ……!?」

 ビュン!!

タック「くっ……!」

 ヒュッ!!

 ザンッ!!

タック「ぐあああああっ!!」

幻王「……………………」

タック「くっ……!目覚めよ!!烈風の極意!!忍技解醒!!!!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

タック「風術最終奥義!!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

幻王「…………無駄だ」

 ヒュバッ!!

タック「く……がはっ…………!」

幻王「終わりだ」


 ドン!!!!

タック「ぐああああああああああああああああ!!!!」

 ドサッ!!

幻王「…………………………」

 ズシャッ……ズシャッ……ズシャッ………………


タック「くっ………………!ぐあああっ……………………!
  はあっ……!はあっ………………!シノ……姐…………………!!」


879 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:50

暗闇斎「そうか、ツキカゲはもう大丈夫か」
シノ「はい、ツキカゲさんは、以前にも増して頼もしくなりました
  バウンシーさんも、明日から蕎麦屋さんの営業を再開するみたいです
  バウンシーさん…元気になってくれて良かったです」
暗闇斎「まさか本当にツキカゲを改心させる事が出来るとは……シノ、お前も成長したな」
シノ「いえ、私だけの力じゃないです……色々な人の助けがあったから、出来た事です」

 ドンドンドン!!

シノ「……!?」
暗闇斎「こんな時間に誰だ…?」
シノ「私が出ます」

 ガラガラッ

シノ「……!タックさん!!」
暗闇斎「何…!?」

タック「はあ………はあ……………!旦那……!シノ姐はん………!」

暗闇斎「酷い怪我だ……!第二女王殿下!急いで手当してくれ!」
カグヤ姫「分かった!」
シノ「タックさんしっかりしてください!誰にやられたんですか!?」
タック「はあ……はあ……………!げ……幻…王…………!」
シノ「幻王……!?」
タック「シノ姐……気い付けや………奴は………化け物や…………とんでもない強さや…………!
  今までの十二神将なんて………比べモンにならん……………!……奴は………奴は…強すぎる………………!」
シノ「タックさん…………!」
暗闇斎「シノ……まさかその幻王というのは……」
シノ「はい…十二神将にして神獣王という、十二神将の頂点に立つ程の強さを持つ戦士です」
暗闇斎「やはりか………!」



 ―翌朝―


サスケ「何……!?」
ツキカゲ「タックさんがやられたって…本当ですか…!?」
暗闇斎「ああ…昨夜、深い怪我を負ってこちらに訪ねて来た
  相手は十二神将最強の戦士、幻王 タックはそいつにやられたのだ」
ジュキッド「幻王……!?」
暗闇斎「話によれば、幻王は、我々闇の忍び部隊の命を狙っているらしい
  お前達も気を付ける事だ 一人の時は戦わず、すぐに仲間に連絡しろ」
ツキカゲ「それで、タックさんは無事なんですか?」
シノ「幸い、命に別状はありません ただ、完全に回復するには時間が必要です……」
サスケ「その幻王ってのは、今まで戦って来た他の十二神将より強いってのか」
シノ「一度だけ幻王に会った事があります……その強さは私も目にしました
  同じ十二神将の蛇ノ目をたった一撃でいとも簡単に葬っていました
  幻王は、自分以外の十二神将が斃れるまでは手出しをしないと言っていました
  「他の十二神将を全て斃した時、相手をしてやる」と……そう言い残して………」
ジュキッド「つまり、向こうも遂に本気を出して来たって事か」
暗闇斎「良いか、くれぐれも気を付けるのだぞ」
ジュキッド「承知した」



シノ「……これから皆さんどうしますか?」
サスケ「俺はこれから仕事がある 悪いが別行動だ」
ジュキッド「俺も…万が一の事を考え家にいる事にしよう」
ツキカゲ「僕も蕎麦屋の仕事があるから…バウンシーちゃんを1人にするわけにも行きませんし」
シノ「分かりました 皆さん、気を付けてくださいね」
サスケ「ああ」
ジュキッド「承知した」
ツキカゲ「シノさんも気を付けてくださいね」
シノ「ありがとうございます」


880 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:51

暗闇斎「皆、戻って行ったか……」
シノ「はい……これ以上、誰もやられなければ良いですが」
暗闇斎「そうだな…これ以上誰かが欠ければ苦しい戦いになる事は必至だ
  シノ…お前もくれぐれも気を付ける事だ」
シノ「はい…父上も、お気を付けください」



ツキカゲ「………………………」

バウンシー「どうしたのツッキー?そんなに浮かない顔をして」
ツキカゲ「ん……いや…何でも無いんだ……ただ、シノさん達に何かあったらと思って……」
バウンシー「シノさん達なら大丈夫よ!だってシノさん達はこれまでのピンチを何度も潜り抜けて来たんだもん!」
ツキカゲ「……それもそうですね………いざとなれば、僕がこの妖刀・奈落で………」
バウンシー「また、無茶したら駄目だからね」
ツキカゲ「うん……分かってる…………」
バウンシー「ツッキー……」
ツキカゲ「うん…?」
バウンシー「本当に凛々しくなったわね」
ツキカゲ「え……?そ…そうかな……そんな大して変わらないと思うけど……!」
バウンシー「ふふっ……戻って来てくれて、ありがと」
ツキカゲ「何言ってるんだ…お礼を言わなきゃいけないのはこっちの方さ………ずっと待たせて、苦しい思いをさせて、ごめんよ……」
バウンシー「もう…!それは言いっこ無しだって!」



サスケ「………これで今日の分は終わりか……しかし、気になる事が1つある………
  闇の忍び部隊の中で、何故真っ先にタックが狙われた……?
  奴は俺達を1人ずつ狙って来てやがるのか……?だとしたら次に狙うのは…………」

 ズシャッ………ズシャッ………………………

サスケ「……!」

 ズシャッ!

幻王「…………………………」

サスケ「……来やがったか………!てめェだな……タックを襲った幻王って野郎は………!」

幻王「いかにも、俺は幻王 十二神将の一柱…そして、全ての十二神将の頂点に君臨する神獣王だ」

サスケ「次は俺が標的ってワケか………!」

幻王「察しが良いな……では説明は省いても良かろう」

 ビュン!!

サスケ「………っ!!」

 ズオオオオオオオン!!!

サスケ「くっ……!こいつはやべえ………!」

 ビュン!!

幻王「逃げたか……だが、逃がさん」



 ピピピピピピピピピピッ!

シノ「……!サスケさんからです!」
暗闇斎「何!?すぐに出るんだ!」
シノ「サスケさん!シノです!どうしましたか?」

サスケ「幻王だ!幻王が現れやがった!他の連中にも知らせろ!今すぐだ!!」

シノ「分かりました!……サスケさんが幻王と交戦中です…!サスケさんが危ない!」
暗闇斎「よし!皆に知らせよう!」



サスケ「っ…………!」

幻王「さて、追い詰めた………これで逃げ場は無い」

サスケ「ふっ……そいつはどうかな………!」

 ドオオオオオオン!!!

幻王「……煙幕か…………効かぬ」

 ビュン!!

 ザシュッ!!

サスケ「ぐああああっ……!!」

 ビュン!!

幻王「……残像」

サスケ「喰らえ!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!

幻王「無駄だ」

 ビュン!!

 ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!

サスケ「チッ……!」

幻王「終わりにしてやる……死ね」

サスケ「くっ…!!」

 ズオオオオオオオオオオオオオッ!!

サスケ「ぐあああああっ!!」

 ドン!!

サスケ「くっ………!!はあ……はあ…………!」

幻王「これで止めだ」

ジュキッド「ぬおおおおおおっ!!波動拳!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

幻王「くっ……」

サスケ「旦那か……!」
ジュキッド「サスケ殿……!大丈夫か!?」
サスケ「辛うじてな………くっ……もう少し遅かったらやられていたかもしれん……!」


881 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:52

幻王「増援か………貴様も闇の忍び部隊だな」

ジュキッド「だったらどうする……?」

幻王「決まっているだろう……我が主、翁からの命により、お前達を排除する」

ジュキッド「やられるのは貴様の方だ!!ぬおおおおおおおおおおっ!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

ジュキッド「目覚めよ!!水流の極意!!忍技解醒!!!!
  水術最終奥義!!轟流幻滅水波動拳!!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

サスケ「…………!」
ジュキッド「さあ………どうだ……………?」

幻王「…………………………」

サスケ「何っ…!?」

ジュキッド「全くの無傷……!」

幻王「この程度で俺に傷を付けられると思ったか、無駄だ」

 ビュン!!

ジュキッド「……………!」

 ザシュッ!!

ジュキッド「ぐ……ぐああ…………!」

サスケ「旦那!!」

ジュキッド「ぐ……………!」

幻王「ほう……まだ斃れぬとは…………では、これで終わりだ」

ジュキッド「………………………!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおお!!雷神剣!!」

 ザンッ!!

幻王「…………………」

シノ「はあああああああああああっ!!花影流・火炎椿!!」

 ドオオオオオオン!!!

幻王「………………………」

ツキカゲ「ジュキッドさん!大丈夫ですか!?」
ジュキッド「ああ……何とかな……………」

シノ「幻王……!」
幻王「また会ったな、娘」
シノ「これ以上、私の仲間達に手出しはさせません……!」
幻王「良いだろう、ではお前が相手になるか?」
ツキカゲ「シノさん……!」
シノ「大丈夫です……ツキカゲさんは、2人を安全な場所へ」
ツキカゲ「分かりました……シノさんも気を付けて……!」

幻王「……では、先ずはお前から始末しよう…………
  十二神獣…辰の宝玉……解放」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

シノ「カグヤちゃん!」

カグヤ姫「うん……!妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

妖姫(シノ)「……………………!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「はああああああああああああああああっ!!」

幻王「……………………」

 ビュン!!

幻王「龍皇幻影衝破斬」

 ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

カグヤ姫『右に回避!!』

妖姫(シノ)「くっ……!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 ビリビリ……!!

妖姫(シノ)「何て力……!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「………!」

幻王「幻龍神閃砲」

 ギュオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

 ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

妖姫(シノ)「くっ………!」

カグヤ姫『こいつ……強い…!一気に決めよう!』

妖姫(シノ)「はい……!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「はあああああああああっ!!!」

幻王「………………」

妖姫(シノ)「花影流奥義・虹龍・百花繚乱!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

幻王「くっ……………」

妖姫(シノ)「そんな………まだ斃れないなんて……!」

幻王「見事だ……この俺に傷を負わせるとは………だがこれからだ………
  ここからが本当の死闘だ……見せてやる………我が真の力を……………
  辰の宝玉・第二解放………」


翁「そこまでじゃ幻王!」

幻王「……………!」

妖姫(シノ)「…………!?」

翁「お前の神獣王としての力はまた後で見せてやると良い
  今日の所はこれで引き上げじゃ」

幻王「はっ……」

 ズシャッ……ズシャッ………ズシャッ……………

妖姫(シノ)「…………………!」


882 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/04(Mon) 09:52

翁「全く……本当ならば闇の忍び部隊を1人ずつ殺す予定じゃったが、計画が狂ってしまったわい 本当に面倒な話じゃ」
妖姫(シノ)「貴方が……十二神将を陰で操っていた全ての黒幕……!」
翁「いかにもその通りじゃ 面倒故一度しか名乗らん よく覚えておけ
  儂の名は翁 幻夢教幹部、怠惰の軍師・翁じゃ」
妖姫(シノ)「幻夢教幹部……怠惰の軍師…翁………」
翁「声に出すのは良い心掛けじゃ さて、ここまで来るのが面倒じゃったが、帰るとするか
  幻王の真の力、見せるのはまた今度じゃ その時が来るのを楽しみにしておれ!
  幻王は強い!お前達が如何なる手段を見せようとも、幻王に勝つ事は不可能じゃ!ホッホッホッホッホッホッホ!!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「………………!」


  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王 終

シノ「次回予告です 幻王が再びプププランドに現れました
  神獣王の証によって宝玉の第二解放が出来るようになり、幻王は更なる強さを見せつける……
  圧倒的な力に、妖姫の力でさえも太刀打ち出来ません……何か他に方法は………
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾肆話 ご期待ください」

883 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/05/15(Fri) 23:24
シノたちの得物(使用武器)はなんなのかな?

884 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/16(Sat) 02:27

シノ「私達の使用武器ですか?前に紹介した事があったと思いますが、
  あまり知られていないみたいですね…改めて紹介しようと思います
  まず、私の武器は『紫能』という名前の妖刀を主に使います
  妖刀・紫能とは意思の疎通が出来て、私の意志で刃と峰を逆に入れ替える事が可能です
  この能力のお陰で臨機応変に障害物は斬り捨て、相手を的確に峰打ちで倒す事が出来るのです
  それ以外にも暗器を使う事もあります

  サスケさんは、花火を武器に使います
  花火を弾薬として使い、竹筒の鉄砲で相手に目掛けて発射します
  死なない程度に、火力は最小限に抑えているみたいです
  最初は壊れやすかったですが、改良を重ねた事で何発撃っても壊れないものだったり
  連射型のものだったり、色々バリエーションが増えました
  それでも2間までしか飛ばないのは変えられないみたいです
  
  タックさんの武器は、色々変わってきましたが、今は疾風剣という剣を使用しています
  疾風剣は、仲間の家宝で、それを譲り受ける形で使う事になりました
  殺傷力が低い分、刀身がとても軽く、小回りが利く為、素早い動きのタックさんとは抜群の相性です
  斬るというよりも、フェンシングのように相手を突いて戦います
  疾風剣の前は、斬鉄剣という武器を使っていましたが、あれはナマクラの刀だったらしく、序盤で破壊されてしまいました
  次にブキセットさんが経営する武器屋さんから武器を盗…もとい借りて使っていました

  ツキカゲさんの武器は手裏剣と『奈落』という名の妖刀です
  手裏剣はツキカゲさんが最も得意とする武器で、命中率は100%
  私も、前回のツキカゲさんとの戦いの時もそうでしたが、ツキカゲさんの手裏剣を見切る事は出来ませんでした
  妖刀・奈落はツキカゲさんの新たな武器として、ツキカゲさんの戦いを支えて来ました
  一時は強さに執着しすぎるあまり、修羅になりかける所でしたが、
  今のツキカゲさんはすっかり憑き物が落ちたように頼もしくなりました

  ジュキッドさんは、武器を使わず体術で戦います
  全身が武器ですので、全く隙が無く、自慢の筋力で相手を追い詰めます
  ジュキッドさんは『地雷矢』という異名がありますが、
  地を雷のように裂き、矢の如く敵陣に突っ込んで行く戦い方からそう呼ばれるようになったらしいです
  
  ワイユーさんは、あまり知られていないかもしれませんがキセルを使って戦います
  ワイユーさんの攻撃前に効果音が鳴りますが、あれはキセルが光る音です
  実は必殺仕事人の簪を回す時のパロディだったのですが……
  ワイユーさんの場合、相手を気絶させる程の強さで力強く殴りつけます

  皆さんそれぞれ個性的な武器を使っています
  改めて知っていただければと思います」

885 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/05/20(Wed) 01:15
ツキカゲまた裏切ってほしい

886 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/05/20(Wed) 07:58

>>885

ツキカゲ「僕に裏切って欲しい……か
  それは出来ないよ それは色々な人の思いを無駄にする事になる
  もう二度と、僕の大切な人達を悲しませたくないんだ
  色々な事があったけど、過去は過去、今は今
  これからの生き方が過去の清算になるかどうかは分からないけど、
  色々な大切な人達が作ってくれた僕自身の未来を、これから先も歩んで行くよ」
シノ「ツキカゲさん、本当に成長しましたね」
ツキカゲ「そうですか…?僕自身は何も変わっていないと思いますけど……」
タック「ホンマに変わってしもうたな、昔はもっとナヨナヨ〜ってしてたのに
  今のツッキーは何かつまらんわ」
ツキカゲ「タックさんは何も変わっていないですよね」
シノ「そうですね、タックさんはタックさんのままです」
タック「ええかツッキー、ツッキーのいない間、ホンマに大変やったんやさかい、
  二度裏切るような事があったらタダじゃ済まさんで!」

 ドガッ!!

タック「痛い!!」
ジュキッド「お前が言うな」
タック「無言で殴らんでくれまへんか……」

ツキカゲ「やっぱりタックさんは何も変わってないですね」
シノ「タックさんはタックさんのままです」
タック「ボクはもう二度と、このポジションから脱却出来へんのかな……」
ジュキッド「諦めろ、宿命だ」
タック「そんな宿命、嫌やわ」

887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/05/24(Sun) 15:42
アドレーヌの声優は誰がいいかな?

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