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【星のカービィデデデでプププなものがたり】月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2018/01/17(Wed) 12:51

こんにちは シノです
本日はスレッドに足を運んでいただき、ありがとうございます
皆様に支えられる形で、このスレッドも今年の4月で12周年を迎える予定です
ここまで続ける事が出来たのは、これまで参加してくださったキャラハンの皆さんや名無しさん達の応援のお陰だと思っています
新しいスレッドでも力ある限り頑張り続ける気持ちです
これからも、よろしくお願いします

……それでは簡単にルールを説明します


まず一つ、名無しさんは私達キャラハンに質問を、キャラハンは名無しさん達に返事を返します
キャラハン同士のクロストークは、駄目とは言いませんが、
あくまで名無しさんへの返事を返す事が優先だという事をご理解のうえで行なってください


次に、参加の条件ですが、星のカービィシリーズのキャラクターであれば誰でも自由で構いません
同名のキャラクターが登場する場合、私達の独断でパラレル設定になる事もありますが、ご了承ください
オリジナルキャラクターの登場も許可します その際は設定等をしっかりと書いていただく事をお願いします
出来るだけ星のカービィシリーズの世界観に沿ったキャラクターにしてくださいね
キャラハンをやった事の無い、初心者の方も歓迎します 是非一緒にスレッドを盛り上げて行きましょう


書き込みは、他人に優しい書き込みを心掛けてください
荒らし、中傷、煽り等は禁止です
かく言う私自身が守れているか分かりませんが、相手を不快にさせない書き込みを心掛けてください
どの世界においても、礼儀やマナーは大事です 必ず守ってください
このスレッドは全年齢対象にしたいので、相応しくない表現は控えてください


……ルールは以上です
皆が楽しく利用出来るように、以上のルールをしっかり守ったうえでご参加をお願いします
一緒に頑張って行きましょう
それでは、また会いましょう 新しいスレッドのスタートです


あと、これまでにどんな事があったのか、過去のスレッドも是非ご覧ください
何か参考になる事もあるかと思います URLは、以下の通りです


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

13代目(2015/10/16(Fri) 00:01 〜 )
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=444921299

936 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/08/28(Fri) 17:29
あつ森が売れたのも任天堂が日本一になれたのも全部タックさんがいたからじゃないか…!

937 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/28(Fri) 19:23

>>935

シノ「そうですね…カービィファンのみに限らず、任天堂さんのゲームのファンの方々にとっても嬉しいニュースでしょう
  ゲーム会社は数多くありますが、その中で任天堂さんがトップに立っているのは、何だか私も誇らしく思います
  名実共にナンバー1であるという事を実証出来たのではないでしょうか?
  ゲームは大切な娯楽です 大勢で集まって遊ぶのも良いですし、1人で遊ぶのも良いですし
  今では遠く離れた人とも通信が出来て、楽しみ方の幅が増えたような気がしますね
  私もゲームは好きですよ 専ら遊んでいるのはスマートフォンのゲームですが……
  お家でのんびりゲームをするのは楽しいですね」

>>936

シノ「そうですか…タックさんが任天堂さんに貢献したその功績はとても大きかったのですね……
  タックさんは、改めて凄い方だと思います
  うっかり八兵衛さんみたいなコメディ一辺倒のキャラクターかと思えばそうじゃなく、
  根はとても真面目で、内に強い信念を持っていて、そんなタックさんに助けられた事は何度もあります
  最初の頃は怪しい雰囲気でしたので、実はそれ程信用はしていなかったんですが、
  それはもう昔の話 今ではとても信頼出来る仲間の1人です
  最初の頃の私達を見返すと、今と昔、全く変わっていないようで変わった部分もありましたね
  これだけの年月が経てば、変わるのも必然という感じもしますが……
  月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜も、完結が近付いてきました
  お話はもう少しだけ続きますが、後2、3話…程度でしょうか……
  そのくらいで終われたら良いなと思っています……これ以上お話を長くするわけにもいきませんので……」

938 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/31(Mon) 23:57

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


グランドウィリー警官「捜せ!!プププランドへの出入り口は全て閉鎖してある!!
  外へ逃げ出す事は困難の筈!!急いで捜すんだ!!行け!!
  ……闇の忍び部隊………敵か味方か分からなんだがとうとう本性を現したか……!
  これまでの騒動も、奴らの指示で全て動いていたに違いない!!諸悪の根源は何としても断ち切らねば!!」

シノ「……………………………」

 暗闇斎(回想)「プププランドを離れる時はこちらの通路を使うでござる
   出入口は全て警察の手によって閉鎖されている……だがこの通路は何かあった時の為に拙者が作っておいた非常用通路
   ここならば警察の目が届く事は無い……逃げる時はくれぐれも気を付けるでござる……良いな」


シノ(警察達の見張りは朝も夜も絶える事は無い………一瞬の隙を見て動かないと…………)

 ガサッ…!

シノ(………!)

警察「…む……!向こうから物音が……誰だ!!」

シノ(気付かれた………!)

シノ「……に…にゃあ〜」

警察「何だよ猫が通っただけだろ!脅かすんじゃねーよ!」
警察「む……そ…そうか………」
警察「俺はあっちを捜すから、お前はあっちだ」
警察「お…おう……」

シノ(ふう……何とか誤魔化せました………今の内に離れましょう………)


サスケ(もうすぐで日が暮れる…………)

タック(偽者が現れるまで、もう少し待機や……!)

ジュキッド(皆……決して捕まるなよ………!)



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)


939 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:01

邪幻斎「実験は成功のようだな」
鉄眼「ああ……奴らには昨夜一仕事をして貰ったが、闇の忍び部隊のコピーは姿形だけでなく、戦い方も本物と相違無し」
邪幻斎「左様か」
鉄眼「しかし、闇鏡にこのような使い方があったとは………」
邪幻斎「ダークソードナイトから奪った闇鏡の破片を分析し、作成した量産型の闇鏡……
  それに記録として奴らの血液を混ぜ合わせた結果、生まれたのが闇の忍び部隊のコピーだ
  上手く行くとは儂も思わなんだが、色々と試してみるものだな
  儂が思うに、闇鏡を使って出来る事は他にもある ダークソードナイトは闇鏡の使い方をあまりよく知らなかったようだが、
  儂ならば、この闇鏡を正しく使える……」
鉄眼「ああ、その通りだ……で、今夜はどうする また昨夜と同じようにコピーに一仕事して貰うか?」
邪幻斎「今回は辞めておこう 奴らも今回の異変に勘付いて捜査をしている頃合い……今回は休ませておくが良い」
鉄眼「承知した」



 次の日


シノ「結局昨日は何もありませんでした……ひとまず今日はプププランドから出る事にしましたが……」

 暗闇斎(回想)「今日は初代殿とタックに調査を頼んでいる 他はプププランドから離れる様命令した
  シノ、お前も一度プププランドから離れるのだ 何かあれば連絡を入れる様2人にそう伝えてある」

シノ「警察達の警戒は強くなる一方……プププランドにいる事も出来なくなってしまうなんて………」


ツキカゲ「はあ…………」
バウンシー「ツッキー……」
ツキカゲ「ごめんよバウンシーちゃん……君までこんな危険に巻き込んでしまって……」
バウンシー「それはもう言いっこなし!むしろ離れられて良かったと思っているわ……あそこでお店を続けるのは、もう無理だと思っていたから………」
ツキカゲ「え……!?」
バウンシー「ツッキー達には黙っていたけどね……ずっと赤字だったの
  常連さんも段々減って来ちゃって……でもツッキー達がいてくれたから貯金を取り崩して何とかお店を続けるようにしていたわ
  でも……それももう限界で………」
ツキカゲ「ごめん……」
バウンシー「だから謝んないでって!これからまた頑張れば良いんだから!」
ツキカゲ「平気なの……?」
バウンシー「平気よ!私、死ぬ事以外は全部掠り傷って思う事にしてるの だからこんなの、大した事じゃないわ!
  生きていればどうとでも出来るもの!死んだら何も出来なくなっちゃうわ!だから私は大丈夫
  ツッキーはツッキーの心配をしなさい ツッキーはこれからどうしたいの?」
ツキカゲ「僕は…………」

ツキカゲ「……正直、分かんないよ……………
  ずっと皆と一緒にいられる気がしていた…………ずっと続くと思っていた……………
  終わるって分かっていた……けど………ずっと皆一緒だって思っていた……………………
  別れるなんて嫌だよ……皆一緒が良い………だって僕達………………」
バウンシー「気持ちは分かるわ………私も一緒だったから………」
ツキカゲ「え……?」
バウンシー「私もね………ずっと会えると思ってた……おじいちゃんと…………
  でも、おじいちゃんは死んじゃって、もう会えなくなっちゃった……………
  命は短いって分ってた筈なのに……いざその時が来ると全然受け入れられなかった…………
  ツッキーがいなくなっちゃった時だってそう……
  ツッキーは、私からいなくなっちゃうってそんな気がしていた………でも一緒にいる内にそう感じなくなって……
  だから、ツッキーがいなくなった時、凄く寂しかった………」
ツキカゲ「……ごめん…………」
バウンシー「駄目、許さない…………なんて、冗談よ
  今こうしてツッキーが帰って来てくれたんだもの……それだけで充分よ……でも」
ツキカゲ「でも……?」
バウンシー「だからと言って、情けをかけてあげるつもりで私と一緒にいないでね
  ツッキーがこれから行く道は、ツッキーが1人で決めて欲しいの
  私と一緒にいるって決めたならそれで良いし、他に行く道があるならそれでも構わない……
  他にやりたい事、あるんでしょ?」
ツキカゲ「ううん…それすら分からないんだ……僕がどうしたいか……僕自身が何も分かっていない…………」
バウンシー「そう……なら別に今はそれでも良いんじゃない?やりたい事は、その内見つかるわ」
ツキカゲ「………うん……そうだね……そう思う事にするよ」


940 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:03

サスケ「……………皆といる間はそうでも無かったが…………1日がこんなに長ェと思う日が来るとはな……………
  闇の忍び部隊……………何だかんだで長い付き合いになっていたな………………
  最初は甘ったれた連中と思っていたが…………俺自身が甘くなっちまったか………………………
  俺はもうかつての冷酷な暗殺者では無くなった…………むしろそれで良かったのかもな………………
  裏稼業に突っ込んだ奴がカタギに戻るなんざ虫が良すぎる……んな事は俺が一番分っている…………だが………
  今一度足を洗い、花火職人としてこれからを全うし、それが裏稼業で犯した罪の清算になるなら……………
  親父……炎の忍び部隊の皆…………俺は……そんな生き方がしてェよ………………
  あいつらを見ていたら、そんな気になるんだ…………俺はもう、暗殺者でいるのは御免だ」


ジュキッド「………皆、どうしているだろうか…………俺が弱気になっていてはいかんな…………
  皆頑張っている………俺も、もうひと頑張りしなければ……な……………
  以前の俺は、裏稼業に戻る事は二度と無いと思っていた………………
  だが、皆と出会い、もう一度裏稼業に戻った………今はそれで良かったと思っている…………
  闇の忍び部隊は、正しい心を持った者達が集まった素晴らしい組織だった
  そんな者達と苦楽を共にした事は、俺の一生の宝だ
  かつての俺では考えもしない事だったな……あの時の俺は、ただ敵を殺す事だけを考えていた
  そうでは無いという事を、あいつらは教えてくれた……俺は果報者だ
  幻夢教との戦いが終わった時、本当の平和が来て、武力の要らぬ世の中が来る事を願うばかりだ
  そんな世の中が来れば良いのだがな……………」


シノ「空が青い………雲一つない、綺麗な青空…………
  こうして空を見上げる事もありませんでしたね………空を見上げる余裕も無いくらい、戦いの多い日々だったという事でしょうか………
  戦いはもうじき終わる…………でも、終われば皆さんとはもう…………
  それはそれで、良い事の筈なのですが………闇の忍び部隊という唯一の繋がりが無くなった時、私達はどうなるのでしょう…………」

 ザッ……

シノ「…………!」

鉄眼「……………………」

シノ「貴方は………!」

鉄眼「剣を構えろ……」

シノ「………!」

鉄眼「行くぞ」

 ビュン!!

シノ「…………!!」

 キィィィイイイイン!!!

鉄眼「…………」

 ビュン!!

シノ「はあああああああっ!!」

 キィィィイイイン!!

鉄眼「やはり……前より動きが速いな」

シノ「はああああああああああっ!!」

 ビュン!!

シノ「花影流・火炎椿!!!」

鉄眼「…では俺も……花影流…火炎椿」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

シノ「くっ………!同じ技……!」

鉄眼「以前お前から奪った技だ 花影流の技は全て把握している」

シノ「くっ…………!」

シノ(花影流の技は全て返されてしまう………なら…………!)

シノ「カグヤちゃん!!」

カグヤ姫「妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

鉄眼「やはり使って来たか………では………」

妖姫(シノ)「それは……!まさか、闇鏡…!」

鉄眼「その通りだ……闇鏡をその身に宿し、俺は俺自身を超越する!」

 ドン!!

妖姫(シノ)「くっ……!」

鉄眼「行くぞ」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「迅い……!!」

鉄眼「遅いな」

妖姫(シノ)「………!」

鉄眼「幻影流・呪幻夢黒影斬!!」

 ビュン!!

カグヤ姫「危ない!後ろに回避!」

妖姫(シノ)「くっ……!」

 ビッ…!

鉄眼「躱したか……」


941 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:04

妖姫(シノ)「何という一撃……ここまでとは………!」

カグヤ姫「しーのん、こうなったら奥の手だよ!」

妖姫(シノ)「はい……!これで終わらせます……!」

 ダンッ!!

妖姫(シノ)「はあああああああああっ!!花影流奥義!!」

鉄眼「…………」

妖姫(シノ)「虹龍・百花繚乱!!!!」

 ビュン!!

鉄眼「そうだ…これを待っていた………」

妖姫(シノ)(え……!?)

鉄眼「幻影流・地獄幻影無明斬」

 ザンッ!!!

妖姫(シノ)「なっ………!」

妖姫(虹龍・百花繚乱が……掻き消された……!?)




妖姫(シノ)「……そんな……虹龍・百花繚乱も通用しないなんて…………!」


鉄眼「………こんな所か……」

 スッ……

妖姫(シノ)「………!?どこへ……!?」

鉄眼「…これは小手調べだ 闇鏡の力がどれ程の効力か試したのだ
  貴様との戦いでどの程度のものか大体分かった
  用が済めば後は帰る……それだけだ」

妖姫(シノ)「…………!」

 ドォォォォオオオオオオオオオン!!!

鉄眼「…………!!」

 ドガァァァァアアアアアアアアン!!!!

妖姫(シノ)「…………!?」

サスケ「危ない所だったな!」
妖姫(シノ)「サスケさん…!」

鉄眼「………………………」

サスケ「チッ……やっぱ避けられていたか……!」

鉄眼「お前達との決着は後だ……これはほんの遊びに過ぎん」


サスケ「チッ………!」
シノ「サスケさん……ありがとうございます」
サスケ「礼なら要らねェよ……あのスカした面に一発ぶち込んでやりたかっただけだからな
  結局外しちまったがな………」
シノ「……彼は強かったです………花影流の奥義も、通用しませんでした………」
サスケ「そんなモンまぐれだ 次の機会があれば、その時に決めちまえば良いさ」
シノ「だと良いですけれど………」
サスケ「……じゃあ俺はもう行くとするぜ」
シノ「はい……どうか気を付けて」
サスケ「ああ、お前もな」



サスケ「………ん……?あいつが立っていた場所に何か落ちてやがる………
  これは……あいつが付けていたペンダントか………?」


サスケ「ペンダントに写真が付いているな………これは鉄眼の子供の頃の写真か……?
  隣にいるのが親父だな……そいつが邪幻斎…というワケでは無さそうだ
  あいつもシノと同じように別の星から来たんだろうな
  反対方向にいるのが母親か……で、その母親に抱かれている赤ん坊…………
  なっ……!まさか、この赤ん坊…………!こいつは間違いない……シノだ……!」




 その日の夜


タック「初代の旦那ぁ」
ワイユー「おう、どうでござったか?」
タック「全然…手掛かりすら見つかりまへんでしたわ
  その上警察の数も多くて下手に動かれへんかったわ」
ワイユー「拙者も同じような所でござった…治安を守るのは良い事ではござるが、こうも数が多くてはな……」
タック「全くでんがな!こんなにゾロゾロいたら悪い事も出来なくなりまんがな!」
ワイユー「それは良い事ではござらんか」

 ピィーーーーーーー!!

警察「いたぞ!!闇の忍び部隊だーーー!!」

タック「あかん!見つかってもた!」
ワイユー「いや、違う……こちらとは反対方向だ」
タック「って事は……まさか…!」
ワイユー「偽者が現れたかもしれぬ……」



警察「くっ……!大人しく観念しろ!!」

シノ(?)「闇夜に現れる影の暗殺部隊……闇の忍び部隊とは私達の事です
  警察が何人束になろうとも結果は同じ……私達の足元にも及びません」

警察「何を!!」
警察「待て!撃つな!!」

 バン!!

 ビュン!!

 ヒュバッ!!

警察「ぐああああああああ!!!」



942 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:06

タック「あれはシノ姐…!警察を何の躊躇も無く斬るなんて……!」
ワイユー「恐らくあれは偽者……本物はあのような真似はしないでござる」
タック「このままだと警察が……!」
ワイユー「しかし、飛び込むワケにも行かん……」
タック「どうすれば……!」

タック(?)「心配要らへん ただそこで黙って見ていれば良えんや」

タック「何っ……!?いつの間に後ろに……!」
タック(?)「さっきから後ろにおったで」
ワイユー「同じ顔……!さては貴様達が……!」
???「左様!!」

 バッ!!

 シュタッ!!

ワイユー(?)「いかにも、拙者達が闇の忍び部隊でござる!」

タック「もう1人の初代の旦那……!?」
ワイユー「うむ……確かに、噂に違わず瓜二つでござるな」

タック(?)「闇の忍び部隊は2人も必要無い 紛いモンには消えて貰おうか!」
タック「何が紛いモンや!そっちが紛いモンやないかボケ!」
タック(?)「誰がボケやって?ボケって言うた方がボケや!間抜けな面しよってからに!」
タック「お前の方が間抜けな面やないか!」

ワイユー「まるでどんぐりの背比べだな」
ワイユー(?)「どんぐりか……可愛らしい例えでござるな!わっはっはっはっはっはっはっは!!」

警察「む…!?そこにもいるのか!?」

タック「しまった!おい旦那!」
ワイユー「失礼な!拙者ではござらん!今のは偽者が…!」

警察「なっ……何だ……!?同じ姿が……2人!?」
警察「こいつはスクープだ!今すぐに連絡を…!」

???「余計な真似はしないで貰おうか」

 ドォォォオオオオン!!!

警察達「ぐああああああああああああ!!!」

サスケ(?)「面倒な事になると、こっちも困るんでな」


タック「サスケ兄はん!?」
ワイユー「惑わされるな…!奴も偽者でござる……!本物は外で待機している筈……!
  現代殿に至急連絡を!」
タック「分かった!」


タック「暗闇斎の旦那!偽者が現れた!急いで皆に知らせてくれ!!」


暗闇斎「承知した!」


タック(?)「増援を呼ぶ気か……!ならばこっちも…!」
シノ(?)「駄目です……騒ぎが大きくなればこちらも動きにくくなります
  今回の相手は2人……ならばお相手はタックさん、ワイユーさん貴方達に任せます
  増援が来る前に戻って来てください」
サスケ(?)「死ぬなよ」
タック(?)「ボクがあんなのに後れを取ると思いまっか?」
タック「こいつ…!!もう頭にきた!!うおらああああああああああ!!」

 キィィィイイイン!!

タック(?)「へえ…中々やるやないか……それくらいならボクやって…とうっ!!」

 ビュン!!

タック「ふん!!そんな事でいちいち威張るな!!」

ワイユー(?)「拙者の相手は拙者が致そう……とーーーーーう!!!」

 ビュン!!

ワイユー「自分との戦いか……これは些かやりづらい相手だな……!」
ワイユー(?)「それには拙者も同意見でござる!」
ワイユー「とうっ!!」

 キュピーン!!

ワイユー(?)「とうっ!!」

 キュピーン!!

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


シノ(?)「さあ、今の内に私達は戻りましょう」
サスケ(?)「ああ、そうだな」


 ビュン!!

シノ「お待たせしました!2人共、無事でしたか!?」

タック「ん…?ああ、シノ姐…!ほ…本物でっか…?」
シノ「本物です」

サスケ「よし…間に合ったか……」
ジュキッド「急いでやって来たぞ 警備が手薄だったのが幸いしたな」
ツキカゲ「それで…偽者はどこに…!?」
ワイユー「奴らだ」

タック(?)「………………」
ワイユー(?)「…………………」


943 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:06

ジュキッド「これは面妖な……本当に瓜二つではないか……」

タック(?)「増援が来た……どうしまっか?」
ワイユー(?)「分が悪い……引き上げるぞ」
タック(?)「へい」

 ビュン!!

タック「あっ…!逃げよった!!」
ジュキッド「我々も引き上げるぞ……新手の警察がそろそろやって来ると暗闇斎殿から連絡が入った」
サスケ「一時解散だ」
シノ「はい……どこかでまた会いましょう」
ツキカゲ「……………」



暗闇斎(ナレーション)「そして次の日を迎えたプププランドでは、更に警備が強化された
  侵入は出来ても、長くの潜伏は難しくなった
  見つかれば極刑は免れないだろう……最早事態は急を要した
  一刻も早く偽者を何とかしなければ、犠牲者が増える一方 さて、どうなる…………」




  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者 終



シノ「次回予告です 警備が強化され、潜入が難しくなったプププランド
  偽者を倒す為には警察の包囲網を潜り抜けなくてはならない
  そこでとった作戦は……
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾玖話 ご期待ください


944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/09/01(Tue) 06:27
鉄眼は後に味方になりそう

945 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 12:27

>>944

シノ「味方になってくれれば頼もしいですね
  ですが、彼とはいずれ分かり合える時が来るのでしょうか……
  邪幻斎を絶対の主と認めているようですし、そう簡単にはいかないとは思いますが…
  それにしても、鉄眼……彼は何だか赤の他人という気がしないんです
  遥か昔、どこか遠い所で……会った事があるような……そんな感じがするんです
  気のせいなのかもしれませんけど……」

946 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:01

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


ミント「無実だ!!シノは絶対に無実だ!!」
グランドウィリー警官「しかしだな…!確かに見たっていう証言が……」
メロン「だからって悪人って決めつける気?あんたの目は節穴なワケ?」
グランドウィリー警官「ふ…節穴だと!?」
ミント「節穴だろーが!お前シノ達の何を見てきたんだよ!?お前だって今までシノ達に助けられてきたんだろ!?
  その恩を忘れたのかよ!?」
グランドウィリー警官「そ…それは確かにそうだが……!」
メロン「だったら、街中に貼ってある指名手配のポスター全部はがしなさい!警備もいらないわ!」
グランドウィリー警官「そ…そういうワケにもいかん!大体、本官にそのような権限は無い!
  警察に楯突いたら、本官はクビだ!もしくは左遷になる!」
ミント「そんなの知った事か!クビが怖いから大人しく従うっての?お前の警察としての信念ってその程度だったのかよ!?」
グランドウィリー警官「う…うるさい!本官は仕事がある!悪いが君達の相手をしている暇は無いのだ!!」

ミント「あ…待て!!待てよこの原付警察!!」
メロン「指名手配は取り消して貰うわ!絶対に!」


グランドウィリー警官「くそう……!どうして良いか分からんのだ……!
  確かに何度も助けられた…!それは分かる……!だが………!
  ……くっ…!一体何を信じれば良い……!どうすれば良いと言うのだ…………!」


暗闇斎「警備はますます厳しくなった……昼でも夜でも長期の潜入は難しくなった」
ツキカゲ「もう……何も出来ないのか………!」
タック「そんなワケない!考えるんや!何か手はある筈や!」
ジュキッド「うむ……しかし……………」
サスケ「………………………」
シノ「…………私に案があります」
暗闇斎「何……!?」
シノ「ですが…上手く行くかどうかは分かりません……一か八かの策です」
暗闇斎「良い 話せ」
シノ「はい」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘



947 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:03

 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)



シノ「以上が私の考えた作戦です」
暗闇斎「……………………」
ジュキッド「どうだろうか?俺は良いと思うが」
タック「そうやなあ……けど」
サスケ「囮が何人か必要だ 1人でその作戦は無理だろう」
シノ「そうです…そこで、協力をお願いしたいのです
  ここは私達の中で最も足の速い……サスケさん、タックさんにお願いします
  そして私の3人が、警察をおびき寄せる囮になります……それと父上にもお願いが……」
暗闇斎「承知した…………」


ツキカゲ「成程……これなら上手く行くかも……!」
ジュキッド「ああ……後は決して誰も捕まらなければ……」
ワイユー「気を付けて行くのだぞ」
シノ「ありがとうございます」
暗闇斎「決行は今夜……何としても今夜中に偽者を斃すぞ!」



 その日の夜


シノ「時間ですね………偽者は………」
タック「今の所、現れた様子は無さそうでんな」
サスケ「そうか……なら丁度良い……先手必勝だ」
シノ「ではサスケさん……」
サスケ「ああ……行くぜ」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

住人「うわああああああああっ!!?」

シノ「善良なる市民を脅かす暗黒の悪しき華……人呼んで闇の忍び部隊、見参!」
タック「名乗り口上悪バージョン?」
シノ「不本意ですが………」

住人「で…出たな闇の忍び部隊……!」

シノ「っ………!」
タック「怯んだら駄目や…!」

子供「お姉ちゃん……悪い人なの……?」

シノ「……………!」
タック「シノ姐!」
サスケ「来やがったぞ、警察だ!」

警察「現れたな闇の忍び部隊!!」
警察「今度こそ捕まえてやる!!そこを大人しくしろ!!」

タック「へっ!やなこった!鬼さんこちらってな!!ほな行きまっせ!!」
シノ「はい……!」

 ビュン!!

サスケ「……よし、ここで分かれるぞ」
シノ「お気を付けて」
タック「シノ姐はんもな!」

 ビュン!!

警察「あっ!!三手に分かれたぞ!!」
警察「俺はそっちを行く!お前はあっちだ!!」
警察「おう!!」


948 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:05

シノ「……………………」

 ビュン!!

シノ「………!」

警察「そこを止まれ これ以上進むと撃つぞ」

シノ「くっ………!」

警察「手荒な真似はしたくない……大人しく縄に付け」
シノ「………仕方ありませんね……………」

警察「闇の忍び部隊、シノを捕まえました 至急こちらへ」


警察「おう!待たせたな!どれで、闇の忍び部隊はどこにいる!?」

警察「こちらです」

警察「おお!でかしたな!……所で、お前は誰だ?見ない顔だが」

警察「はっ……新入りでございまして………」

警察A「何だ新入りか……どうりで見かけない顔なワケだ」
警察B「へっへ、良い仕事するじゃねえか、俺達の顔を覚えておいて損は無いぜ?
  さて、その女を連行するか」
新人警察「パトカーの運転は私にお任せください お2人には見張りをお頼みしたいのですが……」
警察B「何!?貴様、新人の分際で俺達に命令か!?」
警察A「まあまあ待て待て そこまで言うなら任せてやろうじゃないか」

警察A(後で俺達が捕まえた事にすりゃ良いんだよ!新人の手柄は俺達の手柄だ!)
警察B(おおう、そりゃ良いなへへっ!)

新人警察「…よし、乗れ」
シノ「……はい……………」




新人警察「…………………………」
シノ「……………………」

警察A「……………おい」

新人警察「……………………」

警察A「……おい!止まれ!」

新人警察「…………………………」

警察A「おい!!止まれって言ってんだ!!話聞いてんのかてめえ!?」

新人警察「どうされましたか?」

警察A「どうされましたか?じゃねえんだよ!!どこだよここは!?
  警察署はこっち側じゃねえだろ!?どこに行く気してんだてめえは!?」

新人警察「……………………」

 キキーーーーーッ!!

警察A「おわっ!」
警察B「痛っ!」

新人警察「……この辺でもう良いだろう」

警察A「何っ!?」

 ドガッ!!

警察A「ぐあっ!!」

警察B「な…!何してんだてめえ!?」

 ドガッ!!

警察B「ぐあああっ!!」

新人警察「よし、逃げるぞシノ」
シノ「はい、父上」

 バッ!!


 ダダダダダダダダダダダダダダッ!!

シノ「父上……!」

暗闇斎「くっ……!思ったより早かったか…!」

警察「止まれ!!」

警察「パトカーが1台、不審な動きをしていると思ったら……追って来て正解だったな!」

警察「大人しくしろ!!」

暗闇斎「くっ…………!」
シノ「……父上…………!」
暗闇斎「駄目だ…警察に危害を加えてはならん……!ここは奴らの言う通りに…………」

グランドウィリー警官「……………………!」

シノ「……分かりました…父上………」

グランドウィリー警官「…………くっ……!うおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ドン!!

警察「ぐああああ!?」

警察「何だ!?」

グランドウィリー警官「これが!!これが本官の答えだ!!」

シノ「………!?」

グランドウィリー警官「私には君達が悪者には見えない!!特に君はな!!君の目はとにかくいつも真っ直ぐなんだ!!
  とても真っ直ぐで、むしろ正義の味方に見える程だ!!そんな君が住人を怪我させるなんてあり得ない!!あり得ないんだ!!
  さあ行け!!とっとと行くんだ!!」

シノ「本官さん………!」
暗闇斎「行くぞ、シノ……!」

警察「逃がすな追え…」

 ドン!!

警察「ぐあっ!!」

グランドウィリー警官「追わせん!!闇の忍び部隊は悪人ではないのだ!!本官は…本官はプププランドを守る者の味方だ!!」
警察「何言ってんだてめえ!!」
警察「もう良い!そいつを縛り付けておけ!!そいつは狂人だ!!」
グランドウィリー警官「くっ…!!本官は本官の信じた道を進む!!誰が何と言おうと!!それが警察としての本官の使命だ!!」
警察「うるせえ!!」
グランドウィリー警官「闇の忍び部隊…!!プププランドをいつの日か平和に……!!頼んだぞ…!!」


暗闇斎「……まさかあのような警察もいるとは………見直したでござる
  あの者の勇気…決して棒に振ってはいかんぞ」
シノ「はい……!絶対に偽者を倒します!」


949 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:06

タック「ふう……やっと戻って来れた…」
サスケ「後はシノだけだな」

 スタッ!

シノ「すみません、お待たせしました」
タック「いや、今来た所や!」
ツキカゲ「デートの待ち合わせですか?」
暗闇斎「遠くまでおびき寄せたお陰でこの辺りの警備は手薄となった……
  警察が少なくなれば、当然奴らも姿を現すだろう……」
ジュキッド「そう言っている内に来たようだぞ」
ワイユー「……………」


偽シノ「どうやら、派手に騒いでくれたようですね」
偽サスケ「お陰でこの街を攻撃しやすくなった…礼を言うぜ 後はてめェらが消えてくれれば……」

サスケ「勝手な事言うなよ 消えるのはてめェらの方だ 俺達の姿で好き勝手やりやがって」
タック「そうや!お陰でこっちは大迷惑や!!」

偽タック「はっ!お前らの都合なんざ知った事やないわ!」
偽ジュキッド「同じ顔は2人も必要無い」

ジュキッド「同感だ こちらも今同じ気持ちだ」

偽ワイユー「先日の続きでござるな!殺し合いとは胸が躍るでござる!わっはっはっはっはっは!!」

ワイユー「貴様らのような奸物を生かしておけば未来を生きる者達に申し訳が立たぬ…ここで排除する!」
シノ「はい…これ以上好きにはさせません!行きましょう!!」

一同「おう!!」

偽シノ「生意気な……終わりにして差し上げます!」

 ビュン!!

偽サスケ「喰らえ!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

偽サスケ「…………逃げたか…どこに消えた……?」

サスケ「……………………」

偽サスケ「…………………」

サスケ(三間………二間半……………)

偽サスケ「………………………」

サスケ(二間……!よし…………)

 ガサッ!

偽サスケ「………!そこか!!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!

偽サスケ「なっ……!」

サスケ「ここだ!!」

偽サスケ「くっ……!!」

サスケ「炎術最終奥義!!破邪爆炎鉄槌弾!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアン!!!!

偽サスケ「ぐあああああああああああああああああ!!!」



 ビュン!! ヒュバッ!!

偽タック「はははははは!!どうした!?動きが止まって見えるで!!」
タック「それはこっちの台詞や!!」

 ビュン!!

 スタッ!

偽タック「………………………」

タック「…………………………」


偽タック「……………あっ!綺麗な姉ちゃん!!」
タック「え!?どこどこ!?」
偽タック「隙有りや!!!」

 ビュン!!

偽タック「なっ……!!」

タック「そないな間抜けな嘘に引っかかる程、アホやないで」

偽タック「己……!」

タック「風術最終奥義!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!!

偽タック「ぐあああああああああああああ!!!」


ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおお!!!」
偽ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ドン!!

ジュキッド「ぐぬぬぬぬぬ……!!」
偽ジュキッド「くっ……!ぬおお……!」

 ギリギリギリギリギリッ…!

ジュキッド「………ぬおおおおおお!!」

 ブンッ!!

偽ジュキッド「ぐおおおおおおおお!!」

 ドオオオオオオン!!!

偽ジュキッド「……………………」

ジュキッド「………死んだか」

偽ジュキッド「………………ふんっ!!」

ジュキッド「…………!?」

偽ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおっ!!」

 ドン!!

ジュキッド「ぐ……!ぐぬぬぬ……!!」

偽ジュキッド「ぬおおおおおお………!!」

ジュキッド「………………はああああっ!!」

 バッ!!

偽ジュキッド「…………!!」

ジュキッド「水術最終奥義!!轟流幻滅水波動拳!!!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

偽ジュキッド「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!!」


950 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:07

ワイユー「とうっ!!」

 ビュン!!

偽ワイユー「とうっ!!」

 ビュン!!

 ヒュバッ!! バキッ!! ドガッ!! ビュン!!

 ビュン!スタッ!

ワイユー「………………………」
偽ワイユー「………………………」

ワイユー「とおおおおおおおうっ!!」
偽ワイユー「とおおおおおおおおう!!」

 ドン!!

ワイユー「くっ…………!」
偽ワイユー「さて、ではそろそろ終わりにするか………」

ツキカゲ「はあああああっ!!」

 ヒュッ!!

 ドスッ!!

偽ワイユー「ぐああああっ!!」

ワイユー「よし!今だ!!」

 キュピーン!!

ワイユー「とうっ!!」

 ドガッ!!

偽ワイユー「ぐあああああああ!!」

ワイユー「…今だ少年!偽者の拙者を討て!」
ツキカゲ「は……はい!」

 ダンッ!!

偽ワイユー「くっ………!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおお!!」

偽ワイユー「はっ……!!」

ツキカゲ「雷術最終奥義!!雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

偽ワイユー「ぐあああああああああああああああ!!!!」


シノ「……………………………」

偽シノ「……………………………」

 ビュン!!

シノ「はああああああああああああああっ!!

偽シノ「はああああああああああああああっ!!」

 ドオオオオオン!!!

シノ「強さは互角……なら…!」

カグヤ姫「妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

偽シノ「…………!」

妖姫(シノ)「はああああああああああああっ!!」

 ビュン!!

偽シノ「っ………!」

妖姫(シノ)「花影流奥義!!虹龍・百花繚乱!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

偽シノ「うあああああっ………!!」

妖姫(シノ)「これで……終わりです」

偽シノ「……………………」

 ブゥン…

妖姫(シノ)「これは……鏡……!?」

 パリィィィン!!

 シュウウウ………

妖姫(シノ)「消えた………!」

サスケ「おい!!さっさと逃げるぞ!!もうすぐで警察が戻って来る!!」
ツキカゲ「行きましょうシノさん!」
妖姫(シノ)「……はい…!」



 次の日


暗闇斎「偽者が鏡に……?」
シノ「はい……恐らくあれは闇鏡かと…」
暗闇斎「そうか……邪幻斎の奴、闇鏡で我々のクローンを作ったのか……」
タック「まさかあの鏡にそないな芸当が出来るなんてな」
暗闇斎「これはほんの序の口に過ぎぬだろう……奴は次の一手を必ず仕掛けて来る筈だ……!」
ジュキッド「今度は何が来ると言うのだ……?」
暗闇斎「分からぬ……だが…最終決戦の時は近いぞ……!」



邪幻斎「闇鏡の前に巻物を置く………さあ、蘇れ悪しき魔物よ………
  憤怒の魔物デスドラース……色欲の魔物クチナワ……嫉妬の魔物オロチ………怠惰の魔物世阿弥………………
  今こそ蘇れ………この世界を蹂躙するのだ…………………!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

デスドラース「オオオオオオ……!!」

クチナワ「ふふふふふふ……!」

オロチ「あははははははははは!」

世阿弥「………………」

邪幻斎「これで全ての準備は揃った……いよいよ最終局面だ………!」


  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘 終



シノ「次回予告です 遂に幻夢教が最終局面に動きました
  プププランドには幻夢教の教徒達が……!そして更に私達が倒した筈の幹部達まで復活していて……!
  住人達の魂が次々と奪われてしまいます…!早急に何とかしないと……!
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰弐拾話 ご期待ください」


951 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 01:51

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


シノ「指名手配……まだ続いているようですね………」
タック「どうしようもないわ…偽者は影も形も残さず消えてしもうたし、これでもう無実を証明する手立ては無くなったわ」
ワイユー「という事は尚の事、拙者達はプププランドには居られなくなったというワケでござるな」
ツキカゲ「皆さん……離れ離れになるんですか……?」
サスケ「坊主……」
シノ「…………大丈夫ですよ」
ツキカゲ「シノさん…?」
シノ「大丈夫……大丈夫です…………例え離れたって、私達はまた会えます……絶対に………」
タック「そうや!その通りや!生きていればどうとでもなるっちゅう話や!」

暗闇斎「皆、大変でござる」
シノ「父上、どうしたんですか?」
暗闇斎「プププランドで幻夢教の教徒達が暴れ回っている」
シノ「えっ……!?」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰弐拾話 プププランド制圧


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘


952 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 01:52

住人「ぐあああああっ!!」

警察「くそっ!!止まれ!!止まれって言っているのが分からないのか!?撃つぞ!!」

幻夢教教徒「ククク……撃ちたければ、どうぞ?」
幻夢教教徒「魂を……魂を集めるのだ………もっと……もっと魂を救済せねば……!ククク……!」

警察「ええい!何を訳の分からない事を!!やれ!!」

 バン!!バン!!バン!!バン!!

幻夢教教徒「フッ…無駄だ」

 ビュン!!

警察「何っ!?」

 ビュン!!

 ドガッ!!

 ヒュバッ!!

 ザンッ!!

警察達「ぐああああああ!!!」

幻夢教教徒「他愛も無い」
幻夢教教徒「こいつらの魂も救済してやるとしよう…ククク……」


タック「何て奴らや……!」
ジュキッド「武装しているとはいえ警察を一瞬で全滅させるとは……奴らの戦闘力が上がっているのか……?」
サスケ「少なくとも、前に戦った連中と比べれば上だな さしずめ上級の戦闘集団と言った所か?」
ツキカゲ「皆さん、見てください!」


子供「ううっ……こわい……こわいよお………!」

幻夢教教徒「安心しろ……すぐに終わる…………」
幻夢教教徒「我々が行なうのは魂の救済」
幻夢教教徒「お前は救われるのだ……我らが教祖…邪幻斎様によってな……!」

シノ「子供が危ない……!今すぐ助けに行かないと…!」
暗闇斎「待て、無闇に飛び出すのは危険だ もう少し様子を見てからでも」
シノ「そんな悠長な事言っていられません!」

 ビュン!

ツキカゲ「シノさん…!」
サスケ「あの馬鹿……!」


子供「ううっ…!ぐすっ…!おかあさん……!」

幻夢教教徒「安心しろ……母親ともすぐに会わせてやる……邪幻斎様が創造する楽園の中でな……!」

 ビュン!

幻夢教教徒「……?」

 ドン!!

幻夢教教徒「ぐあっ!!」

幻夢教教徒「くっ…!何者だ!」

シノ「悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業!闇の忍び部隊隊長シノ、見参!!」

幻夢教教徒「闇の忍び部隊だと……!?」

シノ「幻夢教……!何の企みかは知りませんが、街の人々を脅かし、あまつさえ子供の命まで奪おうとする悪逆非道の行ない、断じて許しておけません!
  貴方達に裁きを与えます!」
幻夢教教徒「悪逆非道だと……?はははははははははははははは!!」
シノ「何がおかしいんですか…!?」
幻夢教教徒「笑止!我々は救っているのだ 彷徨える魂を……この穢れた世界から、邪幻斎様が創造する楽園へと導く為にな!」
幻夢教教徒「それを邪魔する貴様こそ悪逆非道だ!貴様の様な魂は救う価値すらない!地獄に堕ちろ!!」

サスケ「何が「地獄に堕ちろ」だ!黙って聞いてりゃ訳の分からねえ事ぬかしやがって!」
タック「魂の救済…?これのどこが救済やっちゅうんや!お前らのやってる事は単なる殺戮や!」
ジュキッド「実に無益な殺生だな」

幻夢教教徒「殺せ!!こいつらは異端者だ!!異端者は排除だ!!」

ツキカゲ「何が異端者だ……!自分達の都合を勝手に他人に押し付けて自己満足しているお前らの方がよっぽど異端者だ!!」


953 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 01:53

幻夢教教徒「キェェェエエエエエエ!!!」

シノ「はああああああああっ!!」

 ビュン!!

 ドン!!

幻夢教教徒「ぐあああああ!!」

サスケ「喰らえ!!」

 ドガアアアアアアアアアン!!!

幻夢教教徒「ぐあああああああ!!」

タック「射殺せ……疾風剣!!」

 ビュン!!

幻夢教教徒「ぐあああああああ!!」

ツキカゲ「お前らなんて奈落を使うまでも無い…!手裏剣で充分だ!!はあっ!!」

 シュシュッ!!

 ドスドスドスドスッ!!

幻夢教教徒「ぐああああああ!!」

ジュキッド「…俺の顔が引導代わりだ……迷わず地獄に堕ちるが良い!!我古来闘者悪魔不動!!」

 ブンッ!!

幻夢教教徒「ぐあああああああ!!」

 ドオオオン!!!


幻夢教教徒「ク……クククククク………!」

シノ「まだ起き上がって来る…!?」
サスケ「こいつらはもう普通じゃねえ…!さっさと殺っちまった方が良さそうだ」

幻夢教教徒「クククク……!」

ツキカゲ「あいつら…!手に何か持っているぞ……!?あれは……!」

シノ「まさか……闇鏡………!」

タック「何やて…!?闇鏡ってそないに沢山あるモンなんか!?」

暗闇斎「量産したんだ……!」

ジュキッド「何…?量産だと……!?」

暗闇斎「どういう芸当かは分からんが、邪幻斎め、闇鏡を既に複数作り出していたのだ……!
  それも本物に近い代物だ……!奴らにそれを使わせてはならん!!」

シノ「まさか……!」


 鉄眼(回想)「…これは小手調べだ 闇鏡の力がどれ程の効力か試したのだ」

シノ「あれはもしかして……この時の為の……!急いで止めないと…!」


幻夢教教徒「クククククク……!!もう遅い!!」

 ズズズズズズ……!!

ツキカゲ「鏡が奴らの体内に……!」

 ドン!!

幻夢教教徒「ヒャハハハハハハハハハ!!!」

 ビュン!!

 ドガッ!!

シノ「あああっ!!」

 ドン!!

タック「シノ姐!!」
シノ「くっ………!」
ツキカゲ「シノさん!大丈夫ですか!?」


幻夢教教徒「ヒャハハハハHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!」

幻夢教教徒「ノラニカナクチニニ!!トチニノラナシチ!!!」

幻夢教教徒「ノラスラトニカインチスナ!!闇ノ忍ビ部隊!!!」

ツキカゲ「………!!」
タック「どうしたんやこいつら!?急に言うてる事が分からんくなったで!!」
暗闇斎「恐らく、闇・エネルギーに精神を破壊されてしまったのだ 闇鏡と同化した結果だ」
ジュキッド「何……!?」
暗闇斎「闇鏡そのものを取り込んだんだ……急激に流れる闇・エネルギーに常人の精神が耐えきれる筈が無い
  その結果、精神は崩壊し、正常さは完全に失われ、奴らにはもう理性は残っていない……言うなれば生ける屍だ!」

幻夢教教徒「キエエエエエエエエエエ!!!」

 ビュン!!

シノ「くっ……!」

タック「さっきより動きが速い…!!」

暗闇斎「闇鏡との同化によって戦闘力が何倍にも膨れ上がったのだ…!」
サスケ「……おい!!あれを見ろ!!」
ワイユー「む…!増援か……!」

幻夢教教徒「クククククク………」

幻夢教教徒「ヘヘヘヘヘヘヘヘ……!」

ツキカゲ「あいつらも鏡を持っているぞ!!」
タック「まずい…!あいつらも取り込むつもりや!!」

 ズズズズズズズズズ……!!

 ズズズズズズズズズ……!!

 ズズズズズズズズズズズ………!!

 ドオオオオオオオン!!!!

幻夢教教徒集団「ヒャハハハハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!」


暗闇斎「これでは分が悪い!!」
サスケ「しょうがねェ!!撤退だ!!花火弾!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


幻夢教教徒「ミニキイカチツラミニキイカチツラ!!HYAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
幻夢教教徒「トチキチトイトチキチトイ!!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」


954 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 01:57

シノ「はあ……はあ……はあ…………!」
タック「ここまで来れば…安心やな………?」
サスケ「油断するなよ……!奴らは追って来る筈だ……!」
ツキカゲ「あんな奴ら大勢……どうすりゃ良いんだ…!」
暗闇斎「何か対策はある筈……しかし………」

 ガタッ…!

ツキカゲ「後ろから物音が…!」
サスケ「誰だ!出て来やがれ!」

グランドウィリー警官「あ…怪しいものでは無いぞ!!私だ!!」
シノ「本官さん!」
暗闇斎「どうしたのだこんな所で」
グランドウィリー警官「ずっと隠れていたのだ……只ならぬ騒ぎだったからな」
タック「警察の仕事はどうしたんや?」
グランドウィリー警官「本官は、指名手配犯の手助けをした事と業務執行妨害の罰で、暫くの自粛を命じられた
  だから家で大人しくしていたのだ そしたら外の様子が変でな、確かめて見たら妖しい黒ずくめの連中が街の人々を襲っていたのだ
  君達もここにいるという事は、奴らに会ったのだろう?それなら事情はおおよそ理解出来るだろう
  今外へ飛び出すのは危険だ 自殺行為に近い
  かと言って、隠れていてもいずれ発見されてしまって終わりだ
  くそっ……!本官は一体どうすれば…!」
ジュキッド「後は俺達に任せる事だ これまでも何とかなって来た 今回も何とかなるだろう」

 ガタン!!

ツキカゲ「また物音だ…!」
タック「今度は誰や!?」

メロン「私だけど?」

シノ「メロンさん…!ミントさんも……無事だったんですね」

ミント「当たり前だろ!安全な場所を求めてここに来たんだけどな、まさかシノ達もここにいたとはな」
メロン「そんな事より大変よシノ 各地の幻夢教信者共がこちらに流れ込んで来た あいつら、同じ場所を目指しているようだった」
暗闇斎「どの方向へだ?」
メロン「さあ…?でも恐らくあの方向は遊園地の方角だったわね 遊びに行くような感じには見えなかったけど」
暗闇斎「遊園地だと……!?」
シノ「父上…遊園地がどうかしたんですか…?」
暗闇斎「少々な…嫌な予感がするのだ……十蔵殿に連絡を取る……!」



十蔵「もしもし…あ、暗闇斎先生!」

暗闇斎「十蔵殿…!無事か!?今どこにいる……!?遊園地か…!?」

十蔵「そうですが……今は執務室にいます」

暗闇斎「執務室か……!そこから決して外に出るなよ…!遊園地が危ない……!」

十蔵「何かあったのですか…!?」

暗闇斎「それを答える前に、いくつか疑問に思った事を伝えたいと思う…!
  まずは遊園地が開園した事についての話だ……!
  幻夢教の刺客が現れ、暗躍し始めたのは遊園地が開園してからだった……!
  最初は単なる偶然かと思っていたが、拙者はこれが偶然ではない気がしてならないのだ……!」

十蔵「え……!?」

暗闇斎「次に幻夢教の刺客についてだ
  奴らは全員プププランドを標的にした……他の地域には信者を増やす以外、特に目立った襲撃は無かった
  あくまで奴らの狙いはここ、プププランドと、そして我々闇の忍び部隊
  奴らは常に我々がいる所を特定し、的確に消すように狙っていた……
  先程も言うように、これは単なる偶然ではない
  奴らは、遊園地の開園のタイミングに乗じてプププランド侵略の作戦を開始したんだ
  奴らは最初から、我々の行動が手に取るように分かっていたんだ…それは奴らが常にプププランドに潜んでいたからに他ならない
  この事から、幻夢教の本拠地はプププランドに存在していると考えた
  
  だが、問題なのが奴らの本拠地の場所だ
  プププランド中捜しまわったが、奴らの本拠地のようなものはどこにも見当たらなかった……!
  恐らく、本拠地はプププランドの中で、尚且つ我々の目の届かない場所に隠してあるのだ」

十蔵「隠した……?それってまさか………!」

暗闇斎「ああ……遊園地だ……!奴らは遊園地を隠し場所に選んだんだ……!」


955 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 02:00

十蔵「…しかし、もしそれが正しいとするなら、遊園地の中に怪しい建物があれば目立つ筈……!
  どうやって我々の目を欺いて来たというのです……!?」

暗闇斎「地下だ……!」

十蔵「地下…!?」

暗闇斎「奴らの本拠地は地下にある…!そしてそれがバレぬ様に地上に遊園地を設立し、本拠地を隠したのだ……!」

十蔵「そんな馬鹿な……!」

暗闇斎「拙者も最初はそう思ったさ……だが冷静に考えれば色々と辻褄が合うんだ
  そもそも、拙者が遊園地に闇の忍び部隊の隠れ家を作ったのも、敵の目に付かないようにする事が理由だったからな
  皮肉な事に、邪幻斎も拙者と同じ考えだったのだ……!
  最初から、我々と奴らのアジトは目と鼻の先だった……!何故今までこの事に気付かなかったのか……!」

十蔵「……という事は、ここは敵の本拠地のど真ん中……!しまった…!」

暗闇斎「どうした!?」

十蔵「奴らが来た……!申し訳ありません…!ここで連絡を切ります…!」

暗闇斎「十蔵殿…!?十蔵殿!!」

シノ「父上……十蔵さんは一体……!」
暗闇斎「急いで遊園地へ行くぞ!!もうじき、プププランドが危ない!!」


邪幻斎「機は熟した……儂の力も戻った……最早地下に隠れる必要は無い 行くぞ、鉄眼」
鉄眼「承知した」


暗闇斎「早急に……早急に何とかしなければ……!」

ツキカゲ「……!見てください!あれ……!」

タック「何や…!?遊園地のアトラクションが……」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

シノ「地震…!?」

サスケ「いや……こいつはまさか…!」

 
 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


ツキカゲ「遊園地が壊れて…地面の中から建物が…!!」

ジュキッド「間違いない…!これが奴らの……!!」

暗闇斎「ああ……!幻夢教本部……!奴らの本拠地だ…!!」


幻夢教信者「幻夢教万歳ーーーーーーーー!!!」

信者達「万歳ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

幻夢教信者「我々は参ります!!我らが教祖、邪幻斎様が創造せり楽園に!!我々の魂をどうかお救いください!!」

邪幻斎「良いだろう……お前達の願いは聞き入れた では行くが良い……我が恐怖のもとに……
  理想郷へお前達を導こう……!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

幻夢教信者「幻夢教万歳ーーーーー!!邪幻斎様、万歳ーーーーーーー!!!」

信者達「万歳ーーーーーーーーーー!!!」

 ゴオオオオオオオオオオオオ…!!

ジュキッド「信者の魂が吸い取られている……!?」
タック「何て奴や……!!」
サスケ「あいつが…邪幻斎……!」

邪幻斎「……………………………」

シノ「なんておぞましい気配……!立っているだけなのに、気圧されてしまいそう……!」

暗闇斎「降りてこい邪幻斎 この俺が相手だ」

邪幻斎「相変わらず驕りが過ぎるぞ貴様は 儂と貴様とでは立つ場所が違う 儂が天で、貴様は地じゃ
  今の貴様は見下す程の価値しか無い この儂と対等に立つ資格等無いわ」
暗闇斎「何……!?」

邪幻斎「戦いには順番というものがある……まずはこいつらを斃して見せるが良い」

デスドラース「…………」
クチナワ「…………」
オロチ「…………」
世阿弥「…………」

ツキカゲ「あ……あいつらは………まさか………!!」
サスケ「馬鹿な…!生き返りやがったのか……!」

邪幻斎「闇鏡に奴らの魂を憑依させたのだ 闇鏡の力で更に強大な力を手に入れ蘇った
  貴様達が戦った時と同じ強さだと思わぬ事だ」

サスケ「上等だ!強くなったのは俺達だって同じだ!!」

邪幻斎「分からぬ様だな……ならば理解させる他あるまい」

暗闇斎「邪幻斎……!!」

サスケ「こいつらの相手は俺達が引き受ける……お前は邪幻斎の所に行け」
暗闇斎「しかし……!」
サスケ「俺達の事は心配するな……!俺もあいつが気に食わねェんだ……あいつが諸悪の根源ならさっさと殺っちまいな!」
暗闇斎「……分かった……頼むぞ!」


956 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 02:02

デスドラース「……フン、そう簡単に行かせると思うか?」

 スッ…

デスドラース「……あん?」
ジュキッド「貴様の相手は俺だ」
デスドラース「…ふん、上等だ ならてめェから先に殺してやる」


クチナワ「久し振りじゃのう夜叉丸…妾はこの通り元気じゃ
  誰かが裏切らなければ、全ては上手く進んでおった筈じゃろうにのォ……!」
タック「けっ…!ワイはもう夜叉丸なんて名前やない!二度とその名を口にするな!!
  お前の顔なんて二度と見たくなかったわ!もう一度地獄に送り直したるわ!!」
オロチ「はははははは!何を憤っているんだか……怨みたいのはむしろこっちの方なんだけどねェ……!
  そうだろう?坊や……」

ツキカゲ「……………………!」

オロチ「今でも奈落を大事そうに持っているそうじゃないか……そいつは結構だ
  …で、君の中にいる文左衛門は元気にしているのかい?裏切者の文左衛門は」
ツキカゲ「黙れ!!お前如きが、文左衛門さんの名を呼ぶな!!」
オロチ「聞いたかい姉さん、『お前如き』 だってさ!あははははははははははは!!
  ………図に乗るなよ餓鬼の分際で 何も知らない奴が一番ムカつくんだよ」


世阿弥「久し振りだな暗闇斎……いや、元暗闇斎か……そんな事は最早どうでも良い
  一度ならぬ二度も貴様に敗北した……軍師たるこの私が同じ敵に敗れるなどあってはならぬ……
  今度こそ貴様の命日だ 特別に貴様の好きな場所に墓場を作ってやるぞ どこが貴様のお気に召すかな?」
ワイユー「余計な世話だ……貴様に墓場など作って貰う必要は無い」
世阿弥「そうか……それは残念………墓場など必要ないと言うなら、跡形も無く消し去ってやろう!!」


暗闇斎「邪幻斎……!!今度こそ貴様を……!!」

邪幻斎「………鉄眼」

 ビュン!!

 ダンッ!!

暗闇斎「くっ………!!」

鉄眼「…………………」

 ビュン!!

シノ「…………」

暗闇斎「シノ……!」

シノ「鉄眼は私が引き受けます……さあ、早く…!」
暗闇斎「………済まぬ!」


鉄眼「………………」
シノ「お待ちください 貴方の相手は、この私です」
鉄眼「……俺に勝てないのを承知の上でか」
シノ「勝てるかどうかじゃありません……絶対に終わらせないといけないんです……この戦いを………!」

 スッ……

鉄眼「……………闇鏡……」

シノ「……カグヤちゃん…!」
カグヤ姫「了解!」

鉄眼「…………行くぞ」
妖姫(シノ)「…………………!」


幻夢教教徒「ははははははははは!!邪幻斎様万歳ーーーーー!!」
教徒達「万歳ーーーーーーーーーーーーー!!!」

サスケ「黙れ!!」

 ドガアアアアアアアアアアアン!!!

邪幻斎教徒「ヒャハハハハハハ!!キエエーーーー!!」

 ビュン!!

サスケ「くっ……!!やかましい上に数も多い……!良いだろう、派手にぶっ飛ばしてやる!!」


暗闇斎「………………………」

邪幻斎「貴様……!」

暗闇斎「最早年貢の納め時だ……貴様はここで終わらせる」
邪幻斎「貴様には出来ん……この数年で儂と貴様との力の差に大きな隔たりが出来た
  貴様はもう、この儂の足元にも及ばん」
暗闇斎「黙れ!貴様の御託など聞く時間は無い!うおおおおおおおおおお!!!」

 ビュン!!

邪幻斎「…………!」

暗闇斎「……どうだ…!これでもまだ御託が並べられるか…!?真影流・闇一閃!!」

 ヒュバッ!!

邪幻斎「ぐ……!!ふ…ふふふふふふ……ふははははははははははははは!!」

暗闇斎「何が可笑しい!!」

邪幻斎「やはり貴様は何一つ変わらん……!その程度で儂を斃そうなどよく思ったものだな……!」

暗闇斎「なっ……!傷口が塞がっている……!?」

邪幻斎「貴様の攻撃は儂に通用しない 貴様が儂を相手に選んだ時点で、貴様は既に負けだったのだ」
暗闇斎「何……だと………!?」


957 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 02:04

ジュキッド「くっ………!!」
デスドラース「ハッハッハッハァ!!何だどうしたァ?威勢が良い割には、口程にも無ェなァ?」

クチナワ「ふふふふふふ…!愛らしいのう…赤子程の力しか出せぬとはのう」
タック「以前にも増して強くなっている……!」
オロチ「だから言ったのさ!お前達は知らなすぎるんだ!僕達の本当の恐ろしさをね……その結果が、これだ」
ツキガケ「くっ………!!」
オロチ「じゃあね♪ 文左衛門が君の事を待ってくれているよ!」


ワイユー「くっ………!」
世阿弥「弱くなったな……いや、私が強くなったのか…?ここまでいとも容易く勝ててしまえば、興が醒めてしまうであろう
  面倒で無いのは良い事ではあるがな………」
ワイユー「お……己………!」

サスケ「こうなったら奥の手だ……!奥義を使うぞ…!!」

ジュキッド「やるしかあるまい…!!」

サスケ「目覚めよ、火炎の極意!!忍技解醒!!!!
  炎術最終奥義!!破邪爆炎鉄槌弾!!!!」

タック「目覚めよ、烈風の極意!!忍技解醒!!!!
  風術最終奥義!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」

ツキカゲ「目覚めよ、剛雷の極意!!忍技解醒!!!!
  雷術最終奥義!!雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!」

ジュキッド「目覚めよ、水流の極意!!忍技解醒!!!!
  水術最終奥義!!轟流幻滅水波動拳!!!!」


デスドラース「やはり使いやがったなァ……」
クチナワ「ふふふふふふ……」
オロチ「馬鹿な奴らだ」



ジュキッド「何っ……!?」
サスケ「何も発動しねェ…だと……!?」
タック「どういう事やこれは!?」

オロチ「教えてやるよ ここでは奥義は使えない 何をやった所でお前達はもう無意味なんだよ」

デスドラース「………ふん!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

ジュキッド「ぐおおおおお!!」

クチナワ「ふふふふふふ……!!」

 ヒュバッ!!

タック「ぐああああっ……!!」

オロチ「はははははは!!」

 ドオオオオオオン!!

ツキカゲ「うあああああああっ!!」


妖姫(シノ)「皆さん……!」

 ヒュバッ!!

妖姫(シノ)「くっ……!!」

鉄眼「他人を心配する余裕など、貴様には無い」

妖姫(シノ)「くっ……!花影流……!!」

鉄眼「幻影流・惨極地獄剣」

 ヒュバッ!!ザシュッ!!

妖姫(シノ)「くっ……!!」

カグヤ姫『しーのん!!』


幻夢教教徒「ヒャハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHA!!」
幻夢教教徒「無駄!!無駄ァァァアアアアアア!!!!」

サスケ「くっ……!ち…畜生………!」


暗闇斎「はあ……!はあ…………!」

邪幻斎「どうした?これでもう終わりか……?」

暗闇斎「くっ……!おおおおおおおおおおおおおお!!!!」

邪幻斎「ふん……悪あがきだな………死ね」

 ヒュバッ!!

暗闇斎「…………がはっ………!!」

 ドスッ!!

暗闇斎「ぐああああああ……!!」

邪幻斎「さらばだ」


 ドサッ!!

暗闇斎「……………………………」

妖姫(シノ)「……………父上…………父上…………!!
  父上ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

ツキカゲ「そんな……!!暗闇斎先生が…!!」
タック「何て…事や………!!」
ジュキッド「くっ……!!」
サスケ「暗闇斎……!!」


オロチ「ヒュー♪大将首討ち取ったりって所かな じゃあ次はお前らが死ぬ番だね」

ツキカゲ「…………!!」

デスドラース「心配する事ァ無ェさ 今から逝けば、すぐに追いつくぜェ」

ワイユー「………撤退するぞ、皆!!」

サスケ「チッ………!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


オロチ「逃げようってか…!まさか簡単に逃がしてあげるとでも…」

邪幻斎「いや、逃がしてしまえ」

オロチ「何………!?」

邪幻斎「体勢を立て直したところで、奴らには何も出来ぬ……
  奴らは"恐怖"を味わった……奴らに歯向かう力など残っておらぬ
  この儂の恐怖を前にして、無事で済む奴など1人もおらぬのだ……!ふははははははははは……!!」


958 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 02:05

暗闇斎「………………………………」

シノ「父上………!」
ワイユー「案ずるな 一命は取り留めた……後は回復を待つだけだ」
タック「でも……これからどうするんや……!あいつら、とんでもなく強かった……!
  このまま、何も出来ないまま終わるんか……!?」
サスケ「泣き言言ってんじゃねェ!!んな事言ったって、やらなきゃいけねェんだ!!」
ジュキッド「いや…タックの言う通りだ……奥義も奴らの手で無力化された……
  俺達に残された手段は、最早何も無い………」
サスケ「旦那まで弱音を吐くのか!?ふざけんな!!ここまで来て、奴らの侵略を許しちまうのか!?
  俺達は何の為にここまで戦って来たんだ!?俺達のやって来た事が全部無駄だったってのか!?」
ジュキッド「……………………」
ツキカゲ「ここで争ったって仕方ありませんよ!考えましょう逆転の一手を!何か手はある筈ですよ!」
タック「じゃあツッキーはあるんか?具体的に逆転できる方法っちゅうのが」
ツキカゲ「それは……!」
タック「手段なんて何も無い……何も無いんや…!戦って分かったやろ!あいつらには勝てない…!
  奥義も使った……!でも駄目やった……!なら後は何がある!?何もないやろ!!もう無理なんや……諦めた方が………」
サスケ「……………!」

 バキッ!!

タック「何するんや!?」
サスケ「諦めるって言ったな…!?諦めるって言ったなてめェ!!」
タック「諦めて何が悪いんや!?どうせあいつらには勝てない!!今の戦いでそれが分からんかったのか!?」
シノ「皆さん…!喧嘩は……」

メロン「あーあ呆れた……闇の忍び部隊って所詮その程度だったワケ?」
シノ「メロンさん……!」
ミント「正直あたしも見損なったよ…どんな困難も乗り越えてこその闇の忍び部隊じゃなかったの?
  あんたらには失望したよ……ここまで腑抜けだとは思わなかったな」
シノ「ミントさん………!」

グランドウィリー警官「……おほん!部外者が口を出して良いか迷ったんだがね、言わせてもらうよ
  怖い事は誰にでもある……それは決して恥ずべき事では無い
  だがね、一度誓った使命を放棄するという事は一生罪として残り続けるのだよ
  守りたい命があった…守れない命があった……それでも、前を向いて生きて行くんだ 時は待ってなどくれないからな
  負けないでくれ……君達が負ければ、もうどうしようもないのだ………!」

暗闇斎「……皆の……言う通りだ…………………」
シノ「父上……!?」
暗闇斎「邪幻斎はお前達に恐怖を与えたのだ……だが臆するな……所詮はまやかしだ
  恐怖に打ち克て さすれば道は切り拓かれる……」
タック「…とは言うてもなあ……」
ジュキッド「俺達の奥義は通用しないのだ……決定打を与える事が出来なければ、俺達に勝機は……」
暗闇斎「奴らに奥義が通じなかったのは、奴らが闇鏡と完全に同化しているからだ
  つまり奴らの体内から闇鏡を消し去ってしまえば、お前達の奥義は通じる」
ワイユー「闇鏡を消し去る……」
ツキカゲ「どうやって……?」
暗闇斎「これを使え………」
シノ「これは……?」
暗闇斎「白光の弾丸……白水晶の欠片で作った代物だ」
シノ「白水晶……!?それって陛下が持っていた……」
暗闇斎「ああ……もしもの為にと思ってな…………
  白水晶は、闇鏡と対をなす存在……白水晶と闇鏡は互いの効果を打ち消し合う……
  普通の弾丸として用いるなら殺傷力は無に等しいが、闇鏡を宿す奴らであればかなりの致命傷となろう
  だが、欠片の数の都合上、4つまでしか作れなかった……チャンスは一度きりだ
  ここぞという時に使え 決して外してはならんぞ」
シノ「分かりました……」

暗闇斎「頼んだぞ……プププランドの行く末は、お前達の双肩に掛かっている
  幻夢教の目論見を悉く打ち砕くのだ」
メロン「負けたら……その時は許さないから」
ミント「絶対に負けんじゃねーぞ!必ず平和を取り戻してくれ!!」
グランドウィリー警官「本官も陰ながら応援している!君達ならば出来る!ネバーギブアップだ!」
シノ「皆さん、ありがとうございます……行って来ます!」


959 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 02:06


シノ「……これが最後の戦いになります」
サスケ「ああ…そうだな」
シノ「皆さんに約束があります……この戦い、全員が生きて勝利してください
  1人でも欠けてしまえば、それは勝利とは言えません
  必ず全員が生きて、この戦いを終わらせましょう……そしてこの街に平和を……」
タック「当然や!死んだりなんかせえへんわ!シノ姐こそ、死んだらあきまへんで!」
ジュキッド「ああ…俺達は誰1人死なんさ……必ず全員生きて、勝利する」
ツキカゲ「僕達は全員揃ってこそ闇の忍び部隊……誰も欠けちゃいけない……僕達は、そういう所まで来たんだ」
ワイユー「左様 最後の戦いだ、全力で参るぞ!」
サスケ「じゃあシノ、いつものやつを頼むぜ」
シノ「え……?」
タック「何だかんだ言って、やっぱりあれが無いと締まらんさかい」
ツキカゲ「シノさん、お願いします」
シノ「……分かりました」


シノ「悪鬼彷徨う現の闇を!!」
一同「晴らすは闇の裏稼業!!」

シノ「闇の忍び部隊隊長、シノ!!」
サスケ「闇の忍び部隊、サスケ!!」
タック「闇の忍び部隊、タック!!」
ツキカゲ「闇の忍び部隊、ツキカゲ!!」」
ジュキッド「闇の忍び部隊、ジュキッド!!」
ワイユー「初代暗闇斎、ワイユー!!」

シノ「闇の忍び部隊!!」
一同「只今見参!!!!」


  第佰弐拾話 プププランド制圧 終


シノ「次回予告です 幻夢教本部に乗り込んだ私達
  そこに待ち受けるのは幻夢教の幹部、そして幻夢教の教祖邪幻斎
  いよいよ最後の戦いが始まりました そこにあるのは希望か、それとも絶望か……
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰弐拾壱話 ご期待ください」


960 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/05(Mon) 18:48

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」



幻夢教教徒「キエエエーーーーーー!!!!」
幻夢教教徒「イイイーーーーーーーッ!!!」

サスケ「うるせえ!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

ツキカゲ「やっぱり、本拠地というだけあって敵の数が尋常じゃない…!」
サスケ「ああ、全くしつこい奴らだぜ…」
タック「数が多い上にしぶとい…まるでゾンビみたいな連中やな」
ジュキッド「奴らの身体と意思は全て闇鏡に支配されてしまっているようだ
  奴らが受けた傷は闇鏡によって再生されてしまう……」
ワイユー「こうなっては一々相手にするのはキリが無いな」
シノ「そうですね、ここは無視して先に行きましょう!今は邪幻斎を見つける事が最優先です!」

デスドラース「無駄だ」
シノ「……!!」
クチナワ「悪いが、ここで行き止まりじゃ」
オロチ「やっぱり戻って来たか 僕達の恐ろしさに気付いた筈なのに、君達も懲りない連中だね
  ここに来た理由は何だい?死にに来たのかい?それとも、単に恐怖を知らない馬鹿なのかい?」
タック「どっちでもないわ!お前達を斃しに来たんや!!」
オロチ「「斃しに来た」だって?あははははははははははは!!まだそんな寝言を言っているのかい?
  自惚れるのも良い加減にしろよ餓鬼共 僕達に勝てないのはさっきの戦いで分かっただろうが」
クチナワ「恐らく、何か秘策があるのじゃろう……だが、どのような手段を用いた所で結局は同じ事
  妾達には傷一つ付けられぬまま、うぬらはここで終わりじゃ」
ジュキッド「それはどうかな?そんな事はやってみなけりゃ分からんさ」
世阿弥「ふん、世迷言を……お前達が我らに勝つ事など99.9%の確率で有り得ぬ事だ」
ワイユー「99.9%か……つまりは0.1%でも勝てる可能性はあるという事だな!充分だ!」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰弐拾壱話 最終対決、存亡をかけた戦い


961 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/05(Mon) 18:50

 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘(>>946-950)
  第佰弐拾話 プププランド制圧(>>951-959)



タック「…っちゅうワケで、シノ姐、サスケ兄はん、ツッキー 先に行ってくれ
  こいつらの相手はボクらに任せるんや」
シノ「ですが……!」
ジュキッド「大丈夫だ 俺達は1つずつ白光の弾丸を持っている……何、一発で決めてやるさ
  残り1つはシノ殿……そいつは邪幻斎に使うべきだ サスケ殿と坊やはシノ殿のサポートを頼む」
ワイユー「拙者達の事は心配は要らぬ!さあ行け!」
シノ「分かりました…!それでは、お願いします!」
サスケ「死ぬなよ!」
ツキカゲ「信じていますからね!」


デスドラース「…………」
クチナワ「…………」
オロチ「…………」
世阿弥「…………」

ジュキッド「……意外だな 大人しく先を通すのか」
オロチ「分散してくれた方が好都合ってだけの話さ 君達を始末してその後に奴らを排除した方が楽だからね」
デスドラース「それに、奴らに邪幻斎の旦那は斃せねェ 全く愚かな考えだ 所詮お前らはここで死んで終わる運命だ」
世阿弥「その通り 貴様らの作戦は実に浅はか……短絡的な作戦しか立てられぬ様では、戦略家としては三流」
ワイユー「三流かどうかは、戦いが終わってから決めるものだ」
クチナワ「それもそうさな……では、先ずはうぬらを始末しよう」
タック「余裕ぶっこいているのも今の内や!最後に吠え面かかせてやるさかい、覚悟せえや!!」




シノ「……本当に大丈夫でしょうか………」
サスケ「あいつらなら心配要らねえさ…お前もリーダーなら、あいつらの事を信用しろ」
ツキカゲ「そうですよ!皆さんなら勝ちます…絶対に負けませんよ!」



ツキカゲ「……ここが最上階みたいですね」
サスケ「上の階は下と比べて警備が手薄だったな……余裕ってワケか…?」
シノ「待ってください……!向こうに誰かいます……あれは……!」
サスケ「鉄眼か……!」

鉄眼「……………………」

シノ「………!」


962 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/05(Mon) 18:52

鉄眼「言わずとも分かる…お前達の目的は邪幻斎だろう
  邪幻斎はこの奥の部屋だ お前達が来るのを待っている」
サスケ「邪幻斎の居場所をすぐに教えてくれるとは親切だな」
鉄眼「お前達全員を通すとは言っていない 1人はここに残れ」
サスケ「なら、俺が残るぜ」
シノ「サスケさん……!」
サスケ「俺の事なら心配するな……あいつには色々聞きてえ事があるしな」
シノ「聞きたい事……?」
サスケ「それは気にすんな お前は良いから邪幻斎の所に行け」
シノ「……分かりました」
サスケ「…坊主、シノを頼むぞ」
ツキカゲ「はい、任せてください!」


鉄眼「…………」
サスケ「……てめえには色々聞きてえ事がある…戦うのはその後だ それで良いな」
鉄眼「……好きにするが良い」


 ダンッ!!!

シノ「邪幻斎……!!」


邪幻斎「……来たか、待っていたぞ だが一足遅かったな
  これより儀式が始まる……あれを見ろ」

シノ「あれは……!プププランドの住人の皆さん…!!」

住人「助けてくれえええ!!」
住人「誰か…誰かあああ!!」

シノ「くっ……!邪幻斎!今すぐ住人達を解放してください!」

邪幻斎「安心しろ…苦しいのは今だけだ
  奴らはこれからすぐに解放され、楽園へと向かう
  儂が支配する楽園へとな…………
  奴らは肉体から解放されて魂だけとなり、苦しむ事も悲しむ事も無くなる
  恐怖に支配された世界で、奴らは余計な考えを持たずに平穏な時を過ごすのだ」
シノ「恐怖……?」

幻夢教「恐怖は人を簡単に支配出来る 恐怖は全てを支配する
  恐怖の前に逆らう事は不可能……恐怖に支配された魂は何も考えぬまま楽園を彷徨い続けるのだ
  それが儂の創造する新たなる世界……それがもうじき誕生するのだ
  儂が司るのは"恐怖"……恐怖の支配者・邪幻斎だ」

シノ「いい加減な事を……!恐怖で何も考えさせないようにする……?それのどこが楽園だと言うのですか!?」
邪幻斎「異な事を……人は何故生きて行く中で迷い苦しむ…?それは余計な感情や肉体があるからだ
  感情がある故に、人は怒り、悲しみ、そして苦しむ……
  肉体がある故に、傷つき、病気に蝕まれ、そして苦しむ………
  そうして人は生きていながら苦しみの連鎖を味わい続けるのだ」
シノ「……………………………」

邪幻斎「人は古来より戦争を繰り返して来た 何故だと思う?それは余計な思考があったからだ
  人の心の奥底には、七つの思考が根付いている 憤怒、暴食、色欲、嫉妬、怠惰、強欲、そして傲慢
  それらの余計な思考がある故に、人は殺し合いを行ない、戦争などと云う愚かな行為を繰り返す
  ならば、それを恐怖で縛り付け、余計な思考を根本から断ち切れば良い
  考える事をしなくなれば、悩む事も苦しむ事も無くなる 当然戦争など愚かな行為もしない
  魂である以上、生や死の概念すら無くなるのだ これ以上の楽園は無いと思うが」

シノ「…確かに、生きていれば苦しい事もありますし、怒る事や悲しむ事もあります
  怪我や病気、色々苦しい事があります………でもそれが生きるという事なんです
  苦しい事だけが全てじゃない楽しい事だってあります 人と触れ合う事の喜びや楽しみ……
  死んでしまえば、何もありません……無です
  貴方は、人が人で在るべきものを何もかも全て消し去って無にしようとしているんです……
  そんな世界が楽園だなんて、そんな筈が無い…!」

邪幻斎「そんなものは綺麗事だ 所詮、平和な世界を作るには恐怖が必要なのだ
  恐怖で人の感情も心も縛り付け、動きを抑制させる事でしか平和な世界など有り得ぬ 恐怖無しで世界を収める事は不可能だ
  よく見ておくが良い これが様々な苦しみから解放される人間達の姿だ…!!
  この先、此奴らが平穏に暮らせられるよう、せめて念仏でも唱えてやると良いわ…ふははははははははははははは!!」
シノ「やめなさい!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

住人達「こわいこわいこわいたすけてたすけてたすけ――――」

住人達「いやだ死にたくない死にたくない死にたくな――――――」

 ビュオオオオオォォォォォォォォォォォ……!!


963 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/05(Mon) 18:54

シノ「ああ………!」
ツキカゲ「住人達が吸収されて行く………!」

邪幻斎「左様、楽園とは、我が体内にある………
  人間共の魂を取り込み、体内で魂を支配し、やがて儂は神となるのだ……!
  人々が思い描く理想郷…楽園……即ち幻夢
  儂自身が幻夢となり、恐怖の力で人々を支配し、救うのだ…!これこそが幻夢教の…儂の真の目的じゃ!!」

シノ「邪幻斎を斃します……!プププランドの住人の皆さんを邪幻斎から解放しましょう!」
ツキカゲ「分かりました!!」


鉄眼「……遂に始まったか、儀式が」
サスケ「何…?儀式だと……?」
鉄眼「こちらの話だ…それで、聞きたい事とは何だ?」
サスケ「このペンダントだ…こいつはお前が落とした物だろう」
鉄眼「……………」
サスケ「このペンダントについている写真……写真に写っているのはお前の家族だろう
  この赤ん坊、心当たりはあるか?」
鉄眼「…………何が言いたい」
サスケ「じゃあ単刀直入に言わせてもらうぜ……お前はシノの兄なんだろ!?」
鉄眼「…………………」
サスケ「お前がここに来たのも、妹のシノを捜し出す為だった……違うか?」
鉄眼「……………………」
サスケ「何で邪幻斎なんかに従っている……!?本当は知っていたんだろ?シノがてめェの妹だったって事……
  それを知っていながら、何でてめェは平気で邪幻斎に従う事が出来るんだ……!?」
鉄眼「それがお前の聞きたい事か……くだらんな」
サスケ「何……!?」

鉄眼「お前の言う通りだ 俺は奴が妹だと言う事を知っていた
  連れ戻そうと思えば出来ていた……だがそうしなかったのには事情があった」
サスケ「何だ?その事情ってのは……!?」
鉄眼「俺達の住んでいた惑星は、滅ぼされたのだ」
サスケ「何……!?」


タック「ぐあああああああ!!」

クチナワ「はははははは!!口程にも無いのう……やはり赤子同然の力じゃ!」
オロチ「これで分かっただろう?何度やっても同じだって」
タック「違う…!!」
オロチ「何……?」
タック「何度やっても同じやない……!絶対に勝つ……!お前らになんか、もう負けない!!」
オロチ「………へえ…?まだそんな減らず口が利けるんだ…?いちいち癇に障る奴だなお前!!
  それなら、姉さん……!見せつけてやろうよ!本当の恐怖ってやつをさ…!あいつがもう二度と減らず口が利けない様にしてやろう!!」
クチナワ「そうさな……そろそろ遊びも飽いて来た頃合いじゃ これで仕舞いとするかのう……」

タック「…………………!」

クチナワ・オロチ「……では夜叉丸、これで仕舞いじゃ」

クチナワ・オロチ「もう一度、地獄に送り直してやるよ!!」


ジュキッド「ぬおおおおおお!!」

 ドン!!

デスドラース「…ふん、少しはやるじゃねえか……だが甘い!!」

 ドン!!

ジュキッド「ぐうううっ……!!」

デスドラース「その程度の技じゃ俺は斃せねえ……だがその気迫は気に入ったぜ
  てめえ、名を何と言った?」
ジュキッド「……ジュキッドだ」
デスドラース「ジュキッドか……覚えておいてやるぜ、てめえの様な気概のある戦士は中々いねえ
  それでこそ潰し甲斐があるってモンだ………!
  ならそろそろ本気ってヤツを見せてやる!!戦士として死ねるならてめえも本望だろ!?」
ジュキッド「……そうだな…だが生憎、俺は死ぬわけにはいかんのだ
  生きろと約束した人がいる……その為に俺は生きてこの戦いを終わらせるのだ…!!行くぞ!!」


964 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/05(Mon) 18:54

世阿弥「……どうだ、これでもう分かっただろう 私と貴様とでは天と地程の隔たりがある
  かつての力を失い、中途半端な戦闘力で私と渡り合おうなどと、実に片腹痛い話よ
  それでも尚、諦めず何度も立ち向かう……面倒な事だ
  大人しく負けを認めれば、お互い楽な方を選べただろうに」
ワイユー「楽して侵略などさせるわけには行かん……世界とは、誰の為にあるわけでもない……!
  楽園など誰も望んでいない!己の思想を他人に押し付けてはならんのだ!
  自分の道は自分で見つける……そうしなければならんのだ!」
世阿弥「そんなものは非効率的だ!!貴様のその考えこそお仕着せになっているのではないか!?」
ワイユー「…かもしれぬな、考えが対立する事も時にはある
  こういう時は譲歩するのが基本だが、この戦いに於いてはそうも言ってられん
  幻夢教は必ず破壊せねばならん 貴様達の危険過ぎる思想がまかり通ってはならんのだ!」


妖姫(シノ)「はあああああああああああああっ!!!」

 ドン!!

邪幻斎「………」

ツキカゲ「うおおおおおおおおお!!」

 ドン!!

邪幻斎「………」

ツキカゲ「全く微動だにしない…!」
妖姫(シノ)「諦めてはいけません…!更に強力な技で追い詰めましょう!」
ツキカゲ「はい…!」

 ビュン!!

シノ「はああああああああっ!!花影流・乱れ薔薇!!!」

 ドオオオオオオン!!!

邪幻斎「ぐ………!!」

ツキカゲ「おおおおおおおおおっ!!雷虎山彦烈衝剣!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「ぐおおお…!!」

ツキカゲ「よし…!さっきより効いたぞ!」
シノ「油断してはいけません…!隙を与えず、一気に畳みかけます!!」

 ダンッ!!

シノ「はああああああああああっ!!!」

邪幻斎「…ふん!!」

 ドオオオン!!!

妖姫(シノ)「あああああああっ!!」
ツキカゲ「シノさん!!」
妖姫(シノ)「大丈夫です…!攻め続けて行きましょう!」

邪幻斎「無駄な事を……貴様達も恐怖の前にひれ伏すが良い!」

妖姫(シノ)「ここまでやって来たんです……!諦めるわけには行きません!!」


  第佰弐拾壱話 最終対決、存亡をかけた戦い 終


シノ「次回予告です ますます激化する幻夢教との戦い
  遂に一か八かの賭けに出ます 白光の弾丸は無事に決まるか…それとも……
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰弐拾弐話 ご期待ください」


965 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/10/06(Tue) 16:46
カービィに限らず別ジャンル化された時に
設定とか違って戸惑ったことある?
その後受け入れられたかどうかは別として

966 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:22

別ジャンル化というのは、ゲームのジャンルの事ですか?
例えば、今までRPGで売っていたものが新しいシリーズで格闘ゲームになったりとか…?
そういった事で戸惑う事はないですね
ドラゴンクエストが新シリーズで格闘ゲームになったりとかすれば、驚くかもしれませんけれど、
それはそれで、新しい試みで面白いんじゃないでしょうか

例えば、ぷよぷよは、元は魔導物語というRPGが原作で、そこから派生したパズルゲームですけれど、
今ではぷよぷよの方が有名になっていますし、
桃太郎電鉄も、元は桃太郎伝説というRPGが原作で、そこから派生したパーティーゲームですけど、
そちらも今では桃太郎電鉄の方が有名ですよね

このように、後から出てきた別ジャンルのゲームの方が有名になる事もあります
結果的にそれで人気が高くて面白いゲームになったのなら、結果オーライではないでしょうか
と私は思います
ですが、ゲームにも当たり外れはあります 一概にそうとは言い切れない事もあるかとは思います
路線変更というのは、一種のギャンブルのようなものですね

967 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:34

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


クチナワ・オロチ「はははははははははは!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!

タック「ぐああああああああ!!」

デスドラース「ぬおおおおおお!!」

 ドオオオオオオオン!!!

ジュキッド「ぐおおおおおお!!」

世阿弥「行け!幻王!!」

 ズオオオオオオオオッ!!!

ワイユー「くっ……!!ぐああああ!!」


クチナワ・オロチ「はははははは!!やっぱり僕達が本気を出せばこんなものか!」

デスドラース「歯応えは無え!少しは楽しめそうだと思ったんだがな……!」

世阿弥「結構な事だ 無駄な労力を使わず始末出来るのならば上々」


タック(こうなったら……頼りになるのは白光の弾丸しかない……!けど…!)
ジュキッド(外せば最後……奴らに対抗する術が無くなる……)
ワイユー(どうにかして一発で決めたい所だ……)


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰弐拾弐話 最後の希望、白光の弾丸


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
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  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
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  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘(>>946-950)
  第佰弐拾話 プププランド制圧(>>951-959)
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968 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:37

サスケ「惑星を滅ぼされた……!?侵略を受けたって事か……!?」
鉄眼「そういう事だ 俺も詳しい事までは覚えていないが、何かを狙っての襲撃だったようだ
  その魔の手は俺達の方に及んだ まだ幼かった俺達を生かす為に、俺達を宇宙船に乗せ逃がしたのだ
  どこに到着するかは知らされていなかった だが宇宙船には予め座標が設定されており、どこに到着するかは粗方分かっていた」
サスケ「…で、プププランドに流れ着いたワケか……座標が設定されていたって事は、ここに来る事は必然だったんだな
  …で、お前は邪幻斎に拾われ、シノは暗闇斎に拾われ、違う環境で育てられたって事だな
  結果的にお前らは全く正反対の考えを持って成長した……
  シノの本当の名は何だ?お前らの住んでいた星は何て名前の星だ?それを教えろ」
鉄眼「どちらも覚えていない…俺には不要の記憶だったからだ」
サスケ「不要な記憶だと……!?お前、自分の妹の事がどうでも良いってのか!?」
鉄眼「襲撃を受けた以上、滅んでしまった事は明白……俺達に戻る場所は無い
  だから奴を連れ戻す必要も無くなった それだけの事だ」

サスケ「それで、邪幻斎の世界征服に加担したってワケか……自分の星を侵略されたから、今度は自分が侵略する側になろうとしたワケか?」
鉄眼「力を得る為だ……その目的で俺は邪幻斎に手を貸す事にした 奴が叶えようとしている目的に関してはどうでも良かった
  俺は邪幻斎から強欲の巻物を授かった 強欲の巻物には能力の全てを奪う力があった
  俺は強欲の巻物を使い、力を手に入れた……邪幻斎に歯向かう連中は俺が斃し、斃した連中から力を奪い、そして更に力を手に入れた」
サスケ「そういう事か……邪幻斎にとっては邪魔者を排除する為、お前にとっては力を手に入れる為…目的は違えど、お前らの利害は一致していたのか
  …で、力を手に入れてどうするつもりだったんだ?」
鉄眼「復讐だ 星を侵略した連中を見つけ出し、始末する為にな……その為に力を手に入れ続けた……それだけだ」
サスケ「お前の事情は大体分かった……だからと言ってお前のして来た事が許される事じゃねえ
  幻夢教が壊滅したら、お前は自分の罪を償え」
鉄眼「良いだろう 邪幻斎が敗れたなら、俺はこの星を去る事にする……だが、邪幻斎が勝てば、お前はどうする?」
サスケ「その時はお前にバッサリ斬られる覚悟だ」
鉄眼「………………」
サスケ「お前もシノの兄だってんなら、シノの事が心配じゃねえのか?」
鉄眼「先程不要だと言った筈だ 俺に家族など必要無い」
サスケ「なら、そのペンダントは何故持っていた?お前にとって、本当は家族は大事なんじゃねえのか?
  でなきゃ復讐なんかも考えたりしねえ筈だ」
鉄眼「知った様な口を利くなよ」
サスケ「おおっと、怒ったか?今まで無感情だと思っていたが、お前でも怒る事があるんだな」
鉄眼「貴様……」


タック「はああああああああああっ!!」

クチナワ・オロチ「……フフ…」

タック「射殺せ……疾風剣!!!」

 ドオオオオオオン!!!

クチナワ・オロチ「無駄な抵抗だ!!!」

 ドオオオオオオン!!!

タック「ぐあああああああああ!!」


ジュキッド「ぬおおおおおおおお!!!」

 ドオオオオン!!!

デスドラース「良いぜ……何度も立ち上がる往生際の悪さ…だがな!!」

 ドオオオオオオオオオン!!!!

ジュキッド「ぐああああああ!!」

デスドラース「力の差は歴然!!何度挑んだって結果が変わる事は無ェのさ!!」


ワイユー「ぬおおおおおおおっ!!」

世阿弥「幻王」

幻王「…………」

 ドオオオオン!!

ワイユー「くっ……!」

 ズシャッ…

 ドゴオオオオオオオッ!!

ワイユー「ぐあああああああああ!!」

世阿弥「……かなりの致命傷を与えた筈なのに、まだ立ち上がるか…
  いい加減面倒だ 降参を提案しよう」
ワイユー「降参はしない…!!必ずや平和を取り戻すのだ…!!その為に拙者達はここにいる!!」
世阿弥「戯れ言を……!」

クチナワ・オロチ「そこまで言うなら……」

デスドラース「この辺で終わりにしてやるぜ!!」


969 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:37

ワイユー「……よし、今だ!!あれを使うぞ!!」
ジュキッド「応!!」
タック「よしきた!!」

クチナワ・オロチ「何……!?」

クチナワ・オロチ「何をする気だ……!?」


ワイユー「闇の時代は終わりを迎える!!」

ジュキッド「新たなる光が闇を打ち砕く!!」

タック「喰らいやがれ!!!」

一同「白光の弾丸!!!!」

 ビュン!!

デスドラース「………!」
クチナワ・オロチ「………!」
世阿弥「………!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

クチナワ・オロチ「ぐあああああああああああああああああああ!!!!」

デスドラース「な…何だこれはあああああああああああ!!!!」

世阿弥「ぐ…ぐおおおおおおおおおおおお!!!」

 パリィィィイイイイイイイイン!!!!

ワイユー「弾丸、命中だ!」

タック「よっしゃああああ!!」

ジュキッド「一気に畳みかけるぞ!!」



タック「目覚めよ、烈風の極意!!」
ジュキッド「目覚めよ、水流の極意!!」

タック&ジュキッド「忍技解醒!!!!」

 ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!

クチナワ・オロチ「くっ……!!」

デスドラース「………!!」

タック「風術最終奥義!!」
ジュキッド「水術最終奥義!!」

 ドンッ!!


タック「砕魔烈風迅衝閃!!!!」

ジュキッド「轟流幻滅水波動拳!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

クチナワ・オロチ「ぐああああああああああああああああ!!!!」

デスドラース「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


ワイユー「超忍術よ……!今一度、拙者に奇跡を……!!」

世阿弥「くっ……!!」

ワイユー「超忍法!!幻夢焼却命光砲!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

世阿弥「ぐあああああああああああああああ!!!」



クチナワ・オロチ「くっ……!!一体……一体何を使ったのだ……!?」

クチナワ・オロチ「まさか……僕達が敗れるなんて……!!」

タック「言ったやろ、最後に吠え面かかせてやるってな……!色々あったけど、お前らとはもうお別れや…!」

クチナワ・オロチ「ク……フフ…………それはどうかな……!妾達を斃した所で……愛や憎しみが消える事は無い……!」

クチナワ・オロチ「僕達は人間共の心から生まれた魔物……!お前達人間が生きている限り、僕達は蘇るさ……!!

クチナワ・オロチ「その時を待つが良い……!!次に我らが目覚める時こそ、貴様ら人類の終わりだ………!!」

タック「……ふん、そんな時は二度と来えへんわ!」



ジュキッド「………勝負あったな」

デスドラース「そうみてえだな………残念だ……お前とは純粋に戦いたかった…………」

ジュキッド「俺もだ……お前が魔物で無ければな………」

デスドラース「全く……頭に来るぜ……!だが、お前に負けた事に関してはそこまで苛立ってねえ……
  むしろ清々しい感じだ…………今までの戦いで、こんな事は無かったのによ………」
ジュキッド「……そうだな…俺もまさしく同じ気持ちだ」
デスドラース「ジュキッド……お前は見事な男だ………認めるぜ………」
ジュキッド「ああ……俺も、お前を魔物では無く、1人の戦士として敬意を表するぞ
  さらばだ、デスドラースよ」



世阿弥「くっ……これで三度目の敗北か……!何たる屈辱………!」

ワイユー「拙者にも負けられぬ理由があった……それが無ければ、拙者は負けていただろう」
世阿弥「いや……結果は何となく分かっていた………私が100%と断定出来なかったのは、お前に勝てぬ事を端から理解していたからだ……
  0.01%でもお前に負ける確率があるなら、私はお前には勝てない……………
  全く面倒な相手だった………出来ればもう二度と、お前の相手などしたくないものだ…………」
ワイユー「それは拙者も同じだ 拙者がここにいるのも、お前達が蘇った事がそもそもの原因でもある
  お前達が出て来なければ、拙者は永遠に眠り続けていられるのだ」
世阿弥「我らが蘇れば、お前も目覚める……か………切っても切れぬ因果……つくづく面倒な男だ……貴様は…………」
ワイユー「貴様にそれを言われてしまってはな……」


970 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:40

妖姫(シノ)「はあ………はあ…………はあ…………!」
ツキカゲ「はあ……はあ…………!」

邪幻斎「……どうだ これで何度立ち向かっても無駄だと言う事が分かっただろう
  お前達の攻撃が、この儂に届く事は無い」

ツキカゲ「シノさん………!」
妖姫(シノ)「諦めてはいけません……ここで私達が諦めれば、皆さんの想いを無駄にするという事になる……
  それは絶対にいけない事です……最後まで可能性を信じる事………私達には、出来る事がまだあります」
ツキカゲ「可能性……出来る事…………そうか……!」
妖姫(シノ)「白光の弾丸……ツキカゲさんにこれを託します……私が邪幻斎の注意を引き付けます……
  私が合図を送ったら、ツキカゲさんはこれを邪幻斎に撃ち込んでください」
ツキカゲ「わかりました……!」

邪幻斎「……さあ、どうする…?このまま降参し、命乞いをするか?」
妖姫(シノ)「…………………」

 ダンッ!!

妖姫(シノ)「はああああああああああああっ!!!」

邪幻斎「そうか………」

妖姫(シノ)「花影流・鬼薊!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「何度やっても同じ事……儂にお前達の技は当たらん」

妖姫(シノ)「それはどうでしょうか………!ツキカゲさん!!今です!!」
邪幻斎「何……!?」

ツキカゲ「はい!!うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

邪幻斎「くっ……!!」

ツキカゲ「喰らえーーーーー!!白光の弾丸!!!!」

 ビュン!!

邪幻斎「……!?」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

邪幻斎「ぐおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!!!!」

妖姫(シノ)「これで終わりです!!はああああああああああああああ!!!」

 ビュン!!

邪幻斎「ぐ……ぐおおおお………!!己……!!」

妖姫(シノ)「花影流奥義!!」

 ビュオン!!

妖姫(シノ)「虹龍・百花繚乱!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

邪幻斎「ぐああああああああああああああああああああ!!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!


ツキカゲ「や……やった……!!」

妖姫(シノ)「はい……!これで私達の勝利……!」

 シュウウウウウ…………

ツキカゲ「な…何だ……!?」
妖姫(シノ)「………!そ…そんな………!」


邪幻斎「……………………………」

ツキカゲ「馬鹿な…!まだ立てるなんて………!」
妖姫(シノ)「決定的なダメージを与えた……!立つ事は限界の筈です……!」

邪幻斎「本来の儂であればな………だが、儂は闇鏡と完全に同化した…………!
  今の儂は、いわば闇そのものだ……!最早白水晶などという小細工で打ち消す事も出来ない程に、儂は強大な闇となったのだ……!!
  その力を見て恐怖せよ……!絶望せよ………!死はもう目の前だ…………!」

 スッ…

シノ「………え……!?」
ツキカゲ「シノさん…!姿が元の姿に……!」
シノ「妖姫を強制的に解除された……!?」
カグヤ姫「しーのん!」


971 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/07(Wed) 17:43

邪幻斎「…………ふん」

 ドン!!

カグヤ姫「きゃああああああっ!!」

シノ「カグヤちゃん!!」

 ズシュッ…!

シノ「あ……ああ………!」

邪幻斎「その腕輪のお陰で妙な能力が使えるようだな………であれば………」

シノ「………!!」

ツキカゲ「や…やめろーーーーー!!」

邪幻斎「二度とその力が使えぬ様、文字通り腕ごと斬り離してくれるわ!!」

 ザンッ!!

シノ「…………!!」

ツキカゲ「………………!!」

シノ「う………!あああああああああああああああああっ!!!ああああああああああああああああああああ!!!!」

ツキカゲ「シノさん……!!シノさん!!!!」

邪幻斎「これで儂を邪魔するものは無くなった……!ふふふ……ふははははははは……!!ふははははははははははははははははは!!!!」


  第佰弐拾弐話 最後の希望、白光の弾丸 終


シノ「次回予告です 一度は斃したつもりが、更に力を付け闇そのものとなった邪幻斎
  ですが、私達は諦めません……!約束したんです プププランドを必ず平和にすると……!
  この戦い、決して負けるわけには行きません!必ず全員生きて、この戦いを終わらせます……!
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 最終話 ご期待ください」


972 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:27

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


シノ「くっ………!!ああああああああああっ……!!」
ツキカゲ「シノさん…!!シノさん!!しっかりしてください!!」
シノ「はあ……!!はあ………!!はあ………!!」

邪幻斎「脆いな……片腕失った程度でこの苦しみ様………無様だな
  肉体がある故に、人は脆い………傷つけばこのように痛みに耐えきれず、苦しむ事しか出来ぬ……
  だが魂ならば別だ 肉体という縛りから離れる事で、痛みも苦しみも無く過ごす事が出来る……
  我が恐怖を受け入れよ……どんな苦しみからも解放され、楽になるぞ」
ツキカゲ「そんな事させるか!!」
邪幻斎「…………………」
ツキカゲ「お前の考えは間違っている!!お前の言う事になんか従ってたまるか!!」
邪幻斎「そうか……では仕方あるまい………これ以上の恐怖を味わっても考えを変えぬと言うなら、やはりここで死んで貰おう!」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  最終話 月華の忍者シノ


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘(>>946-950)
  第佰弐拾話 プププランド制圧(>>951-959)
  第佰弐拾壱話 最終対決、存亡をかけた戦い(>>960-964)
  第佰弐拾弐話 最後の希望、白光の弾丸(>>967-971)


973 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:29

鉄眼「……………………」
サスケ「誰の心配をしてやがる?邪幻斎か…?それともてめェの妹か…?」
鉄眼「どちらでも無い 元より誰の心配もしていない」
サスケ「どうだかな、お前にだって人の心ってのはある筈だぜ
  身内が危ねえって時に何も思わねえ奴はいねえ」
鉄眼「知った様な口を叩くな」
サスケ「ムキになるって事は図星だな…?」
鉄眼「貴様…!」
サスケ「戦いは終わる」
鉄眼「………!」
サスケ「何となくな、そんな感じがするんだ お前もな、いつまでも変な意地張らねえ方が良いぜ」



ツキカゲ「ぐああああああ!!」

 ドン!!

ツキカゲ「はあ…………!はあ…………!」

邪幻斎「所詮、その程度か……そこで大人しく見ているが良い 儂はこのプププランドを楽園へと変える………
  儂が思い描く楽園へとな……!その後で星全体を恐怖で支配して見せよう
  これで晴れて平和な星へと生まれ変わる………もうじきだ……!全ては儂の掌の上だ………!!」



ツキカゲ「はあ……はあ…………!奴に手も足も出なかった……!
  本当に……ここで終わりなのか…………!」

紫雷「馬鹿者!諦めるな!このまま奴に勝利を与えるつもりか!」
ツキカゲ「紫雷さん……!」
文左衛門「拙者はお主達の戦いの全てを見てきたわけではない……だがこれだけは言える
  諦めなければ道は拓く………可能性は決して0ではないのだ…………」
ツキカゲ「文左衛門さん……!」
紫雷「シノは諦めていないぞ シノの所に急げ」
文左衛門「彼女ならば、まだ秘策がある筈……一度彼女と話し合うのだ
  良いか、わずかな可能性を見捨てるな 必ずそこに勝利はある」
ツキカゲ「は…はい……!分かりました!」


ツキカゲ「シノさーーん!シノさーーーーーん!!」

シノ「ツキカゲさん……良かった…無事だったんですね……!」
ツキカゲ「何言ってるんですか!僕の心配はいいです!シノさんこそ腕は大丈夫なんですか!?」
シノ「片腕はもう駄目ですね………ですが、もう片方の腕は残っています…………
  片方残っていれば充分です……ツキカゲさん 妖精の腕輪を私の腕に付けてください」
ツキカゲ「……!大丈夫なんですか!?」
シノ「出来る事に全てを賭けます……そうしなければ、邪幻斎には勝てません……」
ツキカゲ「………分かりました」


シノ「……ありがとうございます……これでもう大丈夫です」
ツキカゲ「シノさん……何か作戦があるんですか…?」
シノ「はい……邪幻斎を斃せる唯一の技を思いつきました」
ツキカゲ「本当ですか!?」
シノ「…ですが、これは私1人だけでは不可能な技です 技を成功させるには、ツキカゲさんの協力が必要です
  ツキカゲさん、協力して頂けますか?」
ツキカゲ「は…はい…!分かりました……!」


邪幻斎「これで……これで完成する………!儂が創造する世界が………!
  全てのものを恐怖で支配し、反乱も何も無い理想の世界が誕生するのだ………!
  恐怖こそが全て……!恐怖がこの世の頂点………!そしてこの儂こそが"恐怖"なのだ………!!」

???「クククククク……それはご苦労でしたねぇ」

邪幻斎「………何者だ…貴様は………」

???「申し遅れました 初めまして 私、ウィズと申します 以後お見知りおきを
  …と言っても、貴方とはもうサヨナラになるんですがね……クククククククク………」

邪幻斎「この儂の計画の邪魔をする気か……?貴様が何者かは知らんが、貴様も儂の恐怖の餌食となるが良い……
  が……!?な……何だ………!?体が………動かん………!」

ウィズ「ああすみません……手荒な真似をされると思い、実は先に"術"を掛けておきました
  用が済むまで、少し大人しくして頂きますよ……ククク………!」
邪幻斎「ぐ……き……貴様…………………!」


974 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:29

ウィズ「ずっと探していたんですよ、闇鏡の破片………まさか貴方が持っていたとは………
  これは元々は私の所有物でしてね……返して頂きますよ!」

 ズンッ!!

邪幻斎「ぐ………!!ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ズブシャァァァアアアアアアアア!!!

ウィズ「クククククク……!目的は果たしました……!これでもう貴方は用済みです………!
  ですが、このまま死なすには余りにも惜しい………そうだ!良い事を思い付きました……!
  闇鏡を拾ってくれたお礼です……貴方には特別に力を与えて差し上げます………!
  貴方の欲していた……"恐怖"の闇の力を……ね…………!クククククククククク……!」

 ヴォォォオオオ……

邪幻斎「待て………!やめろ…………!来るな………………!!
  ぐ……ぐああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

シノ「向こうから悲鳴が……!」
ツキカゲ「行ってみましょう!」


 バンッ!!


シノ「…………!これは…………!」

邪幻斎「グオオオオオオオ……!!タ……タス………助ケテクレェェェェエエエエエエエ!!!」

ツキカゲ「どうしたんだ……!?何があったんだ……!?」

シノ「様子がおかしい……これは一体……!」

ウィズ「クククククク………!」

シノ「……!貴方は………!」

ウィズ「ククク……どこかでお会いしましたっけ?そんな事はどうでも良い事
  存分に御覧なさい、恐怖を司る者が恐怖に飲み込まれ、取り憑かれる様をね……!
  それでは御機嫌よう……!クククククククククククク………!!」

 ビュン!!

シノ「消えた………!」

ツキカゲ「それよりシノさん!邪幻斎が大変だ!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

シノ「邪幻斎が………魔物に……………!」

ツキカゲ「完全に自我を失くしている……!あれは斃さない限り永遠に暴れ続ける!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ツキカゲ「くっ………!!」

シノ「凄い気圧……!心臓が潰されてしまいそう……!
  ツキカゲさん……!これが最後の戦いです…!気を引き締めましょう!」
ツキカゲ「はい!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 ズオオオオオオオオオオオオッ!!

シノ「はっ!!」

ツキカゲ「たあっ!!」

 バッ!!

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!雷明剣!!!」

 ザンッ!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオ!!!」

シノ「花影流!!風舞秋桜!!」

 ヒュバッ!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 ドン!!!

シノ「あああああっ!!」

ツキカゲ「シノさん…!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ツキカゲ「この化け物め…!!目覚めよ!!剛雷の極意!!!忍技解醒!!!!!」

 ドオオオオオオオン!!!!

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ………!!

ツキカゲ「雷術最終奥義!!!!」

 ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!

ツキカゲ「雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

ツキカゲ「よし……!やった……!!」

邪幻斎「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ツキカゲ「まだ起き上がるのか!?」

 ドオオオオン!!!

ツキカゲ「うわああああああああ!!!」

シノ「ツキカゲさん!!」

ツキカゲ「くっ……!何て奴だ……!もう動けない筈なのに………!」
シノ「身体を闇に支配されています……!邪幻斎を支配しているのは負のエネルギーです…!」
ツキカゲ「つまりそれを消し去れば……!」
シノ「邪幻斎を斃せます……そして、囚われている住人達の魂も恐らく戻ります………!」
ツキカゲ「確率は………!?」
シノ「分かりません………!一か八かの賭けに出るしかありません……!
  ツキカゲさん……チャンスは一度しかありません……私の動きに合わせてください……!」
ツキカゲ「分かりました…!」


975 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:30

シノ「行きます……!」

 ビュン!!

シノ「幻夢教との戦いに今、終止符を打つ……!!これが闇の忍び部隊としての最後の戦い……!
  戦いに勝利を……!この世界に平和の祝福を………!これが私達の………最後の剣舞!!」

 ビュン!!

ツキカゲ「受けてみろ……!!」

シノ&ツキカゲ「月華雷龍舞風神廻天剣!!!!!」

 ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!

シノ「はああああああああああああああああああっ!!!!」
ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

邪幻斎「グ……グオオオオ………!!グオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!




住人「…………はっ…!あれ……?ここは…………?」

住人「確か……変な連中に襲われて………そのままここで寝ていたのか………?」



邪幻斎「グオオオオオオオオ………!!」

 ピシピシッ………!


邪幻斎(……体が……朽ちて行く…………終わったのか………儂の計画が……………
  傷が癒えるまで幾年もの時間を稼ぎながら、魔物まで操り、積み上げてきた儂の計画が…………
  何もかも全て……消えて無くなると云うのか……………………………!

  これが……これが…儂の最期だと云うのか…………!
  結局儂は……神にも………幻夢にも………恐怖にもなれなかった……………………
  認めたくは無いが……所詮…儂は……只の人に過ぎなかったのか……………………………!
  
  儂は………この世界が憎かった……………儂から全てを奪ったこの世界を………!
  かつて、儂が住んでいた村は、くだらぬ戦争に巻き込まれ、
  恋人を、仲間を、家族を……そして住んでいた場所すら失った…………………
  平和だった暮らしから一転、地獄へと変わり果てたのだ……………………

  儂を助けようとする者はいた………だが其奴らは結局儂を見捨てたのだ…………
  口先だけで綺麗な言葉を並び立てながら、結局は自分本位でしか生きられぬ連中よ………
  所詮は綺麗事……他人など信用ならん………儂は自分にそう言い聞かせた…………………)

976 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:32

邪幻斎(そうだ……だから儂が救わねばならんかったのだ………この世界を……………………
  どうすれば戦争は消える……?どうすれば世界を平和に出来る……?儂は色々考えた
  そしてその答えを見つけた………"恐怖"だ…………
  恐怖の力でこの世界を支配する…………諸悪の根源たる武力を恐怖で制圧する…………
  それが世界を救い平和にする為の唯一の方法だと儂は考えたのだ………
  だが、武力を沈めるには、それを可能にする程の強大な力が必要だ
  その為に儂は、あらゆる手段を利用した………妖術や呪術の類を身に付け、魔物共を屈服させ、その力を利用した………
  幻夢教を立ち上げ、多くの配下や信者を集め、儂は着実に力を付けて行った
  準備が揃った所で儂は計画を実行した
  武力を持つ者に天罰を……弱きものに魂の救済を…………
  それによって多くの命が失われたが、それも仕方無き事………目的を成就する為には、多少の犠牲はつきものだ…………
  綺麗事で世界は救えぬ…………やがて平和な世界が実現するのであれば……その過程で失われる命など安いものであろう…………
  
  多少の妨害はあれど、それでも計画は順調に上手く事を運んでいた……長かった計画は、後少しで達成する所だった………
  平和な世界は目前だったのだ……その筈だった………
  だが、それを此奴らは全て破壊した………!これまでの儂の苦労を嘲笑うかのように…………!
  闇の忍び部隊…………我が計画を悉く邪魔した怨敵よ……………!
  貴様達だけは断じて許さん………!今に見ているが良い………!
  結局世界は貴様達の思い通りにはならず、儂の考えが正しかった事に後で気付く事になるだろう…………!
  思い知るが良い………!所詮綺麗事だけでは、世界を平和にする事など不可能であると……………………………!
  世のため人の為などほざく奴らは、どいつもこいつも生半可な覚悟しか持っておらんのだ…………………!

  否、儂は敗者………敗れた者に何も言う資格は無い………………
  だが……只では死なぬ…………………!
  どうせここで死ぬならば………お前達も地獄の道連れだ………………!!)


 ゴオオオオオ………………


シノ「………………………………」
ツキカゲ「…………勝った………?今度こそ………僕達……勝ったんだ……よね…………?」
シノ「はい……間違いありません…………きっと、プププランドの住人達も元に………」
ツキカゲ「そうか…………!良かった……………!」
シノ「ツキカゲさんのお陰ですよ……これで遂に……私達の戦いが終わったんです…………」
ツキカゲ「そうか………これで終わりなのか…………!」
シノ「そうです……これで終わりです………私達は、平和を取り戻したんです…………」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

ツキカゲ「この音は………!」

カグヤ姫「建物が崩れる!しーのん!早く逃げないと下敷きになっちゃうよ!急いで逃げよう!」
シノ「分かりました!ツキカゲさん、急ぎましょう!」
ツキカゲ「は…はい!!」



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

サスケ「何だ…!?地震か……!?」
鉄眼「これは本拠地が崩れる音だ……どうやら決着は付いたらしい この戦い、見事お前達の勝利だ
  ただし、ここを脱出出来れば、の話だがな………」
サスケ「どういう事だ……!?」
鉄眼「これは邪幻斎の最期の計画……邪幻斎が死んだ時本拠地は爆破する……そういう仕掛けを作ったのだ
  どうせ死ぬなら配下と信者、そして敵対する者全てを道連れにする………邪幻斎最期の悪あがきだ」
サスケ「置き土産ってワケか……!執念深いジジイだな!……っておいてめえ!どこに行く気だ!?」
鉄眼「邪幻斎が死んだという事は俺はもう幻夢教とは無関係だ 奴の死まで付き合うつもりは無い」

サスケ「……育ての親の事はどうでも良いってか、冷てえ野郎だ………俺も人の事は言えねえが……………
  ……シノ、坊主………悪いが俺も先に脱出するぜ………無事でいてくれよ……!」


977 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:33

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

タック「何や!?」
ジュキッド「建物が崩れているようだが………」
ワイユー「どうやらその様だ……!さっさと脱出しなければ、運命を共にする事になるぞ!」
タック「せやけど…上にはシノ姐達が……!」
ジュキッド「だが、待っている余裕は無い……!無事である事を願う他無い…!」
ワイユー「その通りだ!一刻も早くここを離れるぞ!急げ!!」



 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!


ジュキッド「建物が完全に崩れたか……………」
タック「シノ姐……サスケ兄はん………ツッキー…………」
ワイユー「皆を信じろ………無事でござろう」

 スタッ!

サスケ「……ふう…危機一髪だったぜ」
タック「サスケ兄はん!!」
ジュキッド「無事だったか……!」
サスケ「何とかな……すんでの所だったがな………」
ジュキッド「後はシノ殿と坊やか……」
タック「ああっ!!」
サスケ「何だでけえ声出しやがって」
タック「向こう向こう……!」
ワイユー「ん……?おお、やはり来たでござるな」


シノ「……遅くなってすみません 只今戻りました」

タック「シノ姐ーーーーーー!!ツッキーーーーーーー!!」
カグヤ姫「カグヤちゃんもいるよ!」
タック「カグヤちゃーーーーーーーーーーーん!!!」
サスケ「うるせえ馬鹿!」

ジュキッド「という事は、邪幻斎は斃したんだな」
シノ「はい……戦いは終わりました」
サスケ「………おい、お前…腕はどうした……!?」
シノ「腕は失くなりました……邪幻斎に斬られてしまって…………」
サスケ「おいチビ姫!お前の術で何とか出来ないのか!?」
カグヤ姫「傷口自体は防げるけど……腕の再生までは無理…………」
シノ「大丈夫です 腕の一本くらい、何とかなりますよ!」
サスケ「何とかなるワケねェだろ!!馬鹿かお前!!」
タック「でもそういう所、シノ姐って感じせえへん?」
ジュキッド「……だな…しかし、今回ばかりは流石に無理をし過ぎだぞ」
シノ「皆さんすみません………でも、これでやっと平和を取り戻せたんです」
ツキカゲ「はい……とても澄み渡っていて、綺麗な青空です……」


サスケ「……で、お前はこれからどうするんだ?」
鉄眼「……………………」
シノ「鉄眼……!?」
タック「いたんやな……気付かんかったわ………」

鉄眼「…………俺はこの星を出る…………もうこの星に用は無い…………」
サスケ「…じゃあ、次はどこに行く気だ?自分の故郷か?」
鉄眼「そのつもりだ………家族は今でも生きているかどうか分からんがな…………」
サスケ「………そうか」

シノ「…最後に、私と約束してくれますか?」
鉄眼「……何をだ」
シノ「今後は一切悪事に手を染めない事……そして、これまでの罪を償って生きてください
  今度は敵同士では無く、平和になった世界で、貴方とお会いしたいです」
鉄眼「…………お前とはもう二度と会う事は無いだろう」
シノ「そうでしょうか……貴方とは、またどこかで会える……私はそんな気がします」
鉄眼「…………」
シノ「どうかお元気で、さよなら」


サスケ「…………良いのか……あの鉄眼とかいう野郎な、実はお前の………」
シノ「知っていました」
サスケ「知っていた……!?いつからだ…!?」
シノ「最初に会った時からです
  この人は何となく、どこかで会った事があるような……そんな気がしていたんです………
  家族なのかもって思ったのが2回目に会った時……確証はありませんでしたけれど」
サスケ「分かっていたんなら何故一緒に行かないんだ……?」
シノ「私の故郷はここだからです……それに、父に黙って行くわけにもいかないじゃないですか」
タック「まあ、確かにな……あの頑固親父の事やさかい、勝手にいなくなったらどうなる事か………」
ジュキッド「だが、せっかく出会えた肉親と、本当の故郷を知る事が出来たチャンスだったのかもしれないのだぞ」
シノ「きっとチャンスは他にもあるでしょう……今の私は、プププランドのシノですから………」
サスケ「…ったく、真正の大馬鹿だな、お前は」
シノ「大馬鹿で結構です……では、私達も戻りましょう」


978 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:35

タック「ああ〜〜腹が減ったなあ〜〜〜どっかで食べに行かない?」
ジュキッド「俺達指名手配中なんだぞ」
タック「あ…そういえばそうやったか…!すっかり忘れとったな!」
ツキカゲ「世界を救ったのに、英雄扱いされないか……まあ僕達、忍者ですしね」
ワイユー「そういう事だ!我々は影の人間!人知れず生きるのが世の常でござるよ!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
カグヤ姫「そうやって大声で笑うとバレちゃうってー!」
シノ「ふふ……最初の頃はこんなに笑い合えるとは思いませんでした」
ツキカゲ「まあ、最初の頃はギスギスしてましたからね」
タック「主にサスケ兄はんやな!」
サスケ「てめェだって裏切ったじゃねェか!」
ジュキッド「まあまあ良いではないか……それも全て終わった事だ」
ワイユー「そうでござるな!終わり良ければ全て良しでござる!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
カグヤ姫「だから笑い声ー!」



 次の日


シノ「そうですか……カグヤちゃん、帰っちゃうんですね」
カグヤ姫「うん……戦いはもう終わったしね……腕輪も返してもらったし、お迎えも、もう来ちゃってるから、あんまり長居は出来ないかな」
シノ「カグヤちゃん……また会えますよね……?」
カグヤ姫「勿論だよ!しーのんも良かったらリップルスターにおいでよ!熱烈大歓迎でお迎えしちゃうから!お姉ちゃんにも伝えておくね!」
シノ「はい…よろしくお願いします」
カグヤ姫「それじゃあバイバイ!皆も元気でねー!」
タック「またなー!カグヤちゃーん!」
ジュキッド「達者で暮らせよ」
サスケ「もう腕輪落とすんじゃねーぞ!」

ワイユー「……では、拙者も皆とはお別れでござる」
シノ「また…永い眠りに……?」
ワイユー「左様…さて、次の目覚めはいつになる事やら…このまま目覚めなければ良いがな
  拙者が目覚めなければ平和という事でござるからな!平和が何より1番でござる!」
ツキカゲ「ワイユーさんは、それで良いんですか……?」
ワイユー「勿論でござるよ!前にも話したと思うが、拙者は拙者自身の運命を受け入れている
  拙者は過去の人間 本来であれば、とうの昔には存在していなかった身でござる
  過去の人間が未来に留まってはいけない 拙者は既に死んだ者として永い眠りに就く それだけでござる
  また魔物が目覚めたのであれば話は別でござるがな!とは言え、別れが惜しくないわけではござらん
  お主達と共にいられて、その時間はとても有意義で楽しい時間でござった!
  ではな……お主達は、今ある生を大切に過ごすでござるよ!さらばでござる!わっはっはっはっはっはっはっは!!」
シノ「ワイユーさん………」

タック「……そんじゃあ、ボクもそろそろ行くとしますかな!」
シノ「行くって……どこへですか?」
タック「さあて、どこなんやろなあ…?答えは風が教えてくれる…何てな!
  風の吹くまま気の向くまま、自由気ままに旅しますさかい、いずれまたどこかで会えまっしゃろ!
  時々ビデオレター送ったるさかい、いつでもボクの顔が見えれば、寂しくなくなりますやろ?」
シノ「ビデオレターはお断りします」
タック「何でや!!……まあ良えわ シノ姐、元気でな!」
シノ「はい…タックさんもお元気で……」

ジュキッド「……では、俺も行かなくてはな………帰りが遅いと、また女房に怒られてしまうからな……」
シノ「最後まで、一緒に戦ってくれてありがとうございます」
ジュキッド「当然の事をしたまでだ……戦いを無事に終わらせ、これで俺は忍びから足を洗える……
  シノ殿からは色々な事を教わった………それを大事にこれから生きて行くとしよう……あまり無茶をするなよ」
シノ「ありがとうございます……どうかお元気で」


979 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:37

サスケ「……じゃあ俺も行くぜ」
シノ「サスケさんはどちらに?」
サスケ「俺も行き先は特に決めてねェが……花火が売れそうな街だったらそこに住もうと思っている
  来年の夏にはデカい花火を打ち上げてやるぜ
  死んじまったあいつらの分まで、俺が頑張らねェとな……」
シノ「炎の忍び部隊の皆さんは、サスケさんに会えて良かったってきっと思っていますよ」
サスケ「当たり前だ…あいつらは皆、俺の大事な舎弟だ いつだって、あいつらが自慢できる兄貴でいねェとな
  お前は結局、最後の最後まで甘ちゃんだったが、俺はお前がそんなリーダーで良かったって思ってるぜ
  良くも悪くも愚直なのがお前の良さだ それを忘れるんじゃねェぞ あばよ」
シノ「はい…サスケさんもお元気で」

ツキカゲ「シノさん……僕、いつか一人前の忍者になって戻って来るよ
  取り戻した平和も、またいつ壊されるか分からない……
  もしそうなったら、またこの街を守りたいんだ……」
シノ「そうですか……それがツキカゲさんの夢ですね」
ツキカゲ「はい……でも今はバウンシーちゃんと一緒にいようかなと思っています
  バウンシーちゃん、今度は新しい街で蕎麦屋を経営する事にして、暫くはその手伝いをしようと思っているんです
  シノさんには色々迷惑掛けちゃったけど、シノさんから貰った言葉、一生大切にするよ!
  じゃあシノさん…さようなら!」
シノ「はい…ツキカゲさん、お元気で」



シノ「只今戻りました」
暗闇斎「ああ、お帰りシノ 別れはもう済んだのか?」
シノ「はい…皆さん清々しい表情で旅に出ました」
暗闇斎「そうか……」
シノ「あっ、十蔵さんも来ていたんですね」
十蔵「ああ、君に話があってね…お邪魔していたよ」
シノ「話っていうのは……」
十蔵「ああ、君の容態についてだ」
シノ「……………」
十蔵「幻夢教との戦いで、君は些か無理をし過ぎた
  度重なる妖姫への変化……そして奥義の多用……
  それにより君の身体はかなり限界を迎えてしまった おまけに腕も片方失っている
  今後は二度と奥義を使ってはいけない……最悪命を落とす事になる」
シノ「やっぱり……そうでしたか…………」
十蔵「今後は戦いは避けて欲しい……仮に戦う事になっても、暫くは妖刀は使わない方が良い
  君は戦士である前に女なんだ……本来、君のような人は戦いに出るべきじゃないんだ
  でも君の平和を守りたいという気持ちに嘘偽りは無い……その気持ちに答えて、俺は君に花影流の技を教えたんだ
  いつの日か、武力の要らなくなる世界がやって来る……そうなる事を俺は願っている」
シノ「…………はい……」
十蔵「……じゃあ、確かに忠告はした せっかく生き延びた命、大切に生きてくれ」
シノ「はい……ありがとうございました」


シノ(今、この時を、大切に生きている仲間がいる………
  夢や目標は1人1人違うけれど、皆それぞれが大切な時間を過ごしている………)


グランドウィリー警官「待てーーーい!!食い逃げ犯めーーーー!!
  おのれぇぇ〜い!!どこに逃げたー!?全く逃げ足の速い奴め…!
  こうなれば本官、地の果てまでも追い続け、必ずや捕まえてやーーるぅぅ〜〜〜!!ぶるぁぁぁあああああああ!!!」
店主「いいから早く捜してくださいよ!!」


タック「ふぅ〜〜満腹満腹…はあ、退屈やなあ……こうなったらもっと面白い事見つけたろっと!
  さーて、何か面白い事、無いモンかなあ……」


アイアンマム「あなた!」
ジュキッド「何ですかアイアンマム、私はここにいますよ」
アイアンマム「あなたがここにいる事は分かっています!私が聞きたいのはそうじゃありません!
  あなた、前から思っていましたけれど、最近また太ったのではありません?」
ジュキッド「はて……?そうですかな……?私にはさっぱり…」
アイアンマム「最近のあなたはどうも緩み過ぎです!結婚したばかりのあなたはもっとしゃきっとしていましたわ!
  こうなったら私が一から鍛え直します 覚悟してくださいまし」
ジュキッド「どうでもいいから寝かせてくださいよ……私ぁ疲れているんです……」
アイアンマム「喝!!!!」

 バキッ!!

ジュキッド「ぐほぉぉおお!!」


980 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 11:38

サスケ「…………今日の作業はこんなもんで良いか」

客「ごめんくださーい!」

サスケ「おう」

客「花火屋さんか…こんな所に珍しいな……」
サスケ「へい、最近オープンしたばかりでございまして…」
客「そうだったのか……じゃあこれ、買って行こうかな!おいくら?」
サスケ「毎度あり!あんたが第一号のお客さんだ、特別にお安くしておきますぜ」


シノ(闇は晴れ、澄み渡った青空と太陽が、私達を照らしてくれる
  それぞれ別の道を歩いて行く………物語は、まだまだこれから………始まったばかりなのかもしれません)


客1「月影蕎麦っていうの1つお願いしようかな」
客2「あ、じゃあ俺も同じのを1つ」
バウンシー「月影蕎麦2つですね…暫くお待ちください」


バウンシー「ツッキー!月影蕎麦2つ、急いで作って!」
ツキカゲ「はい!!」

紫雷「ふっ……やけに張り切っているようだな」
文左衛門「少年が作った蕎麦を二度と食せぬのは残念だが、作っているのを見ているだけで、拙者は満足でござる」
紫雷「まさかお前に、こんな特技があったとはな」
ツキカゲ「結構久し振りに作りますね…腕が鈍ってなきゃ良いんだけど」
文左衛門「大丈夫だ 少年ならばいつでも美味い蕎麦を作る事が出来るでござる!拙者が保証しよう」
ツキカゲ「ありがとうございます…そう言われると、俄然やる気が出るかな……」

バウンシー「ちょっとツッキー!誰と話してるの!?手を動かしなさい手を!月影蕎麦、また1つ追加よ!」
ツキカゲ「はーーーい!!……よし!頑張るか!」


メロン「はい、じゃあミント、会計お願いね」
ミント「はあ!?お前が買ったんだろ!?自分で払えよ!!」
メロン「手持ちが少なかったのよ、ミント、いつも沢山持ち歩いてるでしょ?」
ミント「わざと少なめに持ち歩いてんだろ!?……ったく……!」
メロン「じゃあ、次はあそこのお店に行ってるから」
ミント「おい!!また何か買うのか!?いい加減にしろよ!!」


カグヤ姫「お姉ちゃーーーーーん!!ただいまーーー!!」
女王様「カグヤちゃん!おかえりなさい!大丈夫だった?怪我してない?」
カグヤ姫「大丈夫だって!お姉ちゃんも心配性なんだから…!わたしはもう子供じゃないよ!
  それよりもね!紹介したい子がいるの!シノっていうんだけどね……!」


ワイユー「………色々あったが、この時代の者達とはおさらばだな
  さて、次に目覚めるのはいつになるのか………それまで長い眠りに就くとしよう!わっはっはっはっはっはっは!!」


シノ(…ですが、闇の忍び部隊としての物語は、一先ずこれでお仕舞い
  きっといつか……またどこかで会いましょう…………さよなら)



  最終話 月華の忍者シノ 完


981 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/09(Fri) 12:05

次  回  作  予  告

ナレーション「遂に、あのデデデ大王が帰って来た!
  長い旅から戻って来たデデデ大王……しかし、その目の前に飛び込んできた光景は、何と……」

大王「プププランドが…樹海になってるー!?」

ナレーション「突如現れた侵略者……!プププランドは闇の軍勢に奪われてしまったのだ!」

ウィズ「今こそ再始動の時です………!新たなる闇の支配者を誕生させるのです……!クククククククク…!!」

ナレーション「更に信じられない事が……!デデデ大王はその夜、住人を襲う怪しい影と出会う…!その正体は……!」

 ヒュバッ!!

チリー「ぐあああああ!!」

大王「チリ―!!あいつは……!まさか………!」

シノ「…………………」

大王「シノ……!?」

 ビュン!!

大王「待て!!」

ナレーション「怒涛の展開を迎える新たな物語!前作の激闘編でお馴染みだったキャラクターも登場!」

カービィ「ペポーイ!」

ワムバムジュエル「フン…!」

チービィ「はっきり言って、プププランドは今、危険な状態だ…!」

ナレーション「プププランドを取り戻す為、デデデ大王とその仲間達が再び立ち上がる!
  デデデでプププななかまたち・旋風編 乞うご期待!!」


次  回  予  告

大王「おっす!おれさまデデデ大王だデ!久し振りにプププランドに帰って来たデ〜!
  …と思ったらなんだこりゃー!?おれさまの城が…街が……全部樹海になってるじゃねーか!!」
カービィ「浦島太郎状態ってこういう事をいうのかな?」
大王「言うとる場合かー!仕方無く野宿する事になったおれさま達だけど、その夜に目にしたのはチリーを襲撃する怪しい影が…!
  まさかあの影の正体は……シノなのか……!?何であいつが…!?まさか、敵に寝返っちまったのか!?
  おれさまのいない間に、一体何がどうなっちまったんだー!?
  次回、デデデでプププななかまたち・旋風編 第1話!見てくれよな!」
カービィ「これ、ドラゴンボールのパク…」
大王「それは言うな!!」

982 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/10/09(Fri) 17:18
ウィズのおかげで救われたなw
ウィズがいなかったら邪幻斎を倒すのは無理だった

983 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/12(Mon) 13:03

>>982

メロン「それもシノ側が勝利した要因でもあるのだけれど、これの他には
  ・シノの腕が片方でも残っていた事
  ・ツキカゲ君が最後まで戦線に残っていた事、尚且つ闇堕ち状態を克服出来ていた事
  ・シノが花影流の秘薬を飲んでいた事
  ・カグヤ姫ちゃんと邂逅出来ていて、尚且つ妖精の腕輪を入手している事
  以上のどれか1つでも欠けていればシノ達は負けていたわ
  更に言えば、鉄眼に花影流の技を一度奪われなければ再修業なんて行わなかった筈だから、
  それが無ければ十二神将との戦い以前に、クチナワ配下の幻影五人衆や幻夢四天王との戦い辺りでとっくにお陀仏だった可能性もあるわ
  この戦いでシノ達が勝つ為には、1つ1つの積み重ねが大事だったのよ
  この物語で1番伝えたかった事は
  無駄な努力なんてものは1つも無く、1つ1つの小さな出来事にも必ず理由は存在する
  努力は決して裏切らない 努力しても勝てないのは気持ちの問題
  不安や恐怖に囚われず、気持ちで負けなければ、最後に勝利する

  片腕を失っても決して絶望せず、最後まで逆転の手段を考えて諦めなかったシノと、
  自分自身の中に少しでも恐怖が残っており、その所為で恐怖に呑まれて暴走してしまった邪幻斎
  そこが勝敗を決めるポイントだったのかもしれないわね」
ミント「そうなのかな……この物語に、そこまでの深い意味は無いんじゃないのか…?」
メロン「そんな筈無いわ ここまで長年の時間を費やしてようやく完結させた物語だもの
  話1つ1つに伝えたいものはあった筈だわ その想いが読者に届くかどうかは別の問題だけれど」
ミント「絶対に届かないやつだわこれ」

メロン「そんなこんなで、長年多くの人に支えられ続けて来た月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜も、遂に最終回を迎える事が出来ました
  「良い最終回だった」
  「長かったけど今までお疲れ様でした」
  「全体見渡せば本当に素晴らしい作品だった」
  等々、本当であればこんな数々の感想が届いて拍手喝采を貰えるかなあとか少し期待していたんだけれど、
  貰ったコメントがこれだけっていうのも肩透かしを食らった感じあるわ
  散々シノが出張してまで月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の宣伝をしていたのにね」
ミント「まあ、1番の原因は話が長引きすぎてダレてきてしまった事だよなあ これは今後の反省点だな」
メロン「それでもソードマスターなんちゃらみたいに打ち切りにしないでちゃんと最後まで完結させた事だけは評価されるべきじゃないかしらね」
ミント「やたらえらく持ち上げるよな…」
メロン「持ち上げてくれる人がいないんだからしょうがないじゃない 自分達で言うくらいタダじゃない じゃない?」
ミント「明るい未来に就職希望だわ」

メロン「ここから先は、こんなノリで月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の裏話を延々と語っていくつもりよ
  別に求められていないけれど、残り十数余っているわけだし、後書きだと思ってくれれば良いわ
  感想は書いても良いし、書かなくても良いし、どちらでも構わないわ」
ミント「どっちでも良いのかよ…まあ良いけど…っつーわけだから、よろしくな!」

984 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/10/12(Mon) 14:28
すまない、コメント付けてなかったがちゃんと読んでたよ
いい最終回だった。本当にシノもお疲れ様!

985 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/12(Mon) 16:16

>>984

メロン「感想は書いても書かなくてもどっちでも良いとは言ったけど、ageろとは言わなかったわ
  まあそれもどっちでも良いんだけど」
ミント「どっちでも良いのかよ」
メロン「ここから先は後書きになるから、まだ全部読んでない人は全部読んでから見る事
  でないとネタバレになるから ネタバレが嫌なら見ない様に」
ミント「うっかり見ちゃったらどうすんだよ?」
メロン「知らないわ うっかり見てしまったら自己責任って事で」
ミント「随分いい加減だな」
メロン「最初の裏話だけど、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の最終話について
  実は、最初に考えていた設定からまるっきり変わっているのよね」
ミント「へえ、何で?」
メロン「最後の敵は邪幻斎じゃなかったのよ、当初はね」
ミント「そうだったのかよ」
メロン「邪幻斎は、実は表向きのボスで、実はそれを裏から操っている黒幕が存在していた…って設定だった
  その黒幕が、後にシノのお師匠になる十蔵さんだったのよ」
ミント「マジで!?そうだったのか!?」
メロン「そういう設定だったのよ、初期の頃は 表向きは遊園地の園長として闇の忍び部隊を匿う役目を担っていたけれど、
  同時に幻夢教のアジトも匿っていたの 闇の忍び部隊の味方をするフリをして情報を入手し、それを幻夢教に流して幻夢教を動かしていた
  …という設定が、実は序盤の方で考えられていたんだけど、
  仲間を裏切る話はタックでやってしまったから、結局黒幕設定は無かった事にしたのよ
  結果的にそれで正解だったと思うわ 仮に黒幕設定が生きていたら、更に続いていただろうし、
  きっちり綺麗に終わらせるには邪幻斎が最初から最後までラスボスでいる事が正しかったのよ

  ちなみに、邪幻斎の最期のモノローグについてだけど、あれも投稿する前に急遽追加した内容だったのよ
  本当は「グオオオオオ……!!」という断末魔だけ吐き捨てて退場する予定の筈だったんだけど、
  結局邪幻斎が何故恐怖で世界を支配しようと考えたのか、その動機がはっきり書かれていなかったという事で、
  急遽追加されたのが、あの長いモノローグだったというワケ
  邪幻斎の過去、世界を支配しようと思ったきっかけ……それをあの台詞でまとめたのよ 今思うと蛇足って感じもあるけれど
  言いたかったのは、結局、邪幻斎も被害者だったという事よね
  結局どちらが正しくて、どちらが間違っていたのか……それは読んでくれた人達の考察に委ねようという狙いにしたのよ」
ミント「色々と考えられていたんだなあ」
メロン「正義と悪なんて、そう簡単に推し量れるものではないわ
  激闘編の時もそうだったけれど、正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義であるという事を隠しテーマにしているのよ
  視方によっては、幻夢教の考えが正しくて、闇の忍び部隊が間違いという事もあるのかもしれない……
  という事とか、色々イメージして欲しかったのよね……難しい話だけれど
  本当はどちらが正解とか、そういうのは無いのかもしれないわね 勝った方が正義という理論もあるだろうし
  それは読んでくれた人々の判断に委ねるわ 思想と思想のぶつかり合いっていうのは、いつだってそんなものじゃないかしらね
  答えは永遠に出ないだろうけれど、それを考える事に意味がある……多分だけど
  というわけで、最終回についての余談は以上 他にも色々裏話を書いて行くから、お楽しみに」

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