レス数が 1000 を超えています。残念ながら全部は表示しません。

【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ参

283 名前：羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日：2018/07/21(Sat) 06:49

>>279
>>280（アーチェロお嬢様）

まあ…エアコンがお家に無いのですか？
気温が36℃〜38℃となると、冷房が無いのは流石に厳しいですね。
事情はあると思いますが、エアコンの購入を検討して下さいな。
無理な我慢は、この猛暑では禁物ですよ？

＞立派な桐の箱に仕舞われていたもので、箱書きに拠りますと常盤御前がお使いになっていた、とのことでございます

さてと、御仕事も一段落しましたね。
麦茶を飲んで、一休み致しましょう。
あら？この枕は…。
お嬢様がお使いになっているもの…ではなさそうですね。

レイナさんや三姉妹さんのものでもなさそうですし…。
お客様用のものかしら？
でも何でしょう？何だか涼しくなれそうな予感が…。
まあいけない、私ったら…。
でも、少しだけ…。申し訳ありません、お嬢様…。
ほんの少しだけですから…。

（数分後）

くすん………。お母さん………。
（枕で涙を濡らしています）

え？あら…？夢…？
（お嬢様に揺り動かされて目を覚ましました）

あら？まあ、いけない！私ったらはしたない…。
よりにもよってお客様用の枕で寝入ってしまうなんて…。
お嬢様、申し訳ありません！（ぺこぺこ）

え？どのような夢を見ていたか…ですか？
はい…。雪の中、母と共に何処へともなく命の危機から逃れるために
落ち延びていく夢を…。
母は一番下の妹を抱き、私は二番目の妹の手を引きながら…。

え？妹？あら…？私って一人っ子だった筈…。
妹なんていたかしら…？
あらやだ…私、まだ寝惚けているみたいですね…。

（この後、お嬢様にこの枕の由来を聞きました）

まあ、この枕はあの常盤御前様の…。
それで私、あのような夢を…。

あの光景を私時代劇専門のチャンネルで、実家で大型時代劇で見て、
雪にも負けぬ母の愛を知り、切なくも温かい気持ちになったのをよく覚えていますよ。

そしてそちらの物語におきましては源義経さんは、弁慶さんの仁王立ちによって逃げ延び
北の海の海岸で一度別れた静御前さんと再会するという独自のエンディングになっていたんですよ。
弁慶さんの犠牲は残念ながら避けられませんでしたが（最大の見せ場ですからね）、
ある意味ハッピーエンドになっていて、救われた気持ちになったのをよく覚えています。

まさか源氏所縁の品がお屋敷の蔵に所蔵されていたとは…驚きですね。

>>(アーチェロお嬢様）

お嬢様、三姉妹さん、夕飯の支度が出来ました…。
土用丑の日の名物を、召し上がって下さいませ。

え？次女さん？
「え〜？鰻の代わりに卵丼〜？今夜は鰻だと思って楽しみにしてたのに〜。」ですか？
ああ、それでいつもよりも多く運動をしてお腹を減らしてこられたのですね。

うふふ…。ご心配なく。どうぞ召し上がって下さいな。（微笑）
如何ですか？これは、鰻丼の上に京風の出し巻き卵を乗せて召し上がる
「きんし丼」というものです。
京都や滋賀で食べられている丼料理なんですよ。

由来は滋賀県大津市の料理店の「かねよ」が発祥と言われており、
当初は細かく刻んだ錦糸卵を鰻丼を添えていたのが厨房が追いつかないため、
出し巻き卵をそのまま乗せて出したのが由来だとか。

普通に鰻重や鰻丼を出しても良かったのですが、他に変わった出し方が無いものかお調べしましたら
お嬢様が愛する京都の、老舗の御店でも食べられているお料理として紹介されておりましたので
今年はきんし丼に致しました。

鰻はこの国の夏を乗り切る為の食べ物として好まれていますからね。
まだまだ暑さは続きますが、少しでも体力を付けて暑さに負けないように頑張りましょう。
無論、無理は禁物ですし体調管理には引き続き十分注意を払わせて頂きますが。

それに近々、お待ちかねの海水浴が待っておりますからね。
当日は暑さを避けるためにも、始発で参りましょう。
目的地に着き、朝食を終える頃には温泉旅館も受付をして頂ける時間になっておりますので。
土地神様に頂いたお手紙と、旅先の主祭神様にお供えする名酒も準備が整っております。

うふふ…。主祭神様にくれぐれも失礼の無いようにと思いながらも、今から弾む気持ちを抑えきれませんね…。


掲示板に戻る 全部 前 50 次 50 1 - 50 最新 50 スレ一覧 ▲

read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)