【オリジナル】アラビアン・マッチョ【古代アラビア】

226 名前：月の沙漠を行く姫シャフルナーズ ◆EyAiQqWE 投稿日：2018/10/14(Sun) 20:58

>>218

（ルミナ殿のタオルを絞ってまた額に乗せるのじゃ）

わらわが祖先、英雄女王よ
此処に眠りし勇者をどうぞ助けてたもれなのじゃ
斯様なことで斃れる方ではないと皆が言うてくれたが、わらわは怖いのじゃ
わらわが不甲斐ないばかりに、真に尊き魂を持つ方がこのまま永久に去ってしまったらわらわはどうすればよいのじゃ

（目が覚めると、ルミナ殿がわらわを見ていたのじゃ）

おお、良かったのじゃ、ルミナ殿が気が付いたのじゃ
あなたが目覚めねば、わらわの王国奪還はどれほど暗い陰に覆われたことであろう
もはや危機の時は去ったゆえ、どうかその御身を大事にしてほしいのじゃ
まだしばらくこうしてあなたの寝床に寄り添わせてもらうのじゃ

誰よりも激しく戦い、誰よりも人々の自由への渇望を受け止めて、誰よりも命がけで頑張ってくださった
そんな貴方であるのに、このわたしをなお気遣ってくださるのか
わらわの苦難などわらわ自身の未熟ゆえのこと
多くの良き廷臣と民が犠牲になったことを思えば、これからわらわが何を為すべきかこそ問われているのに、あなたはどこまで優しいのじゃ

…あなたは、大臣に生きて責を担わせよと仰るか？
そのようなこと、わらわは考えてもおらなんだのじゃ
じゃが、それがあの者の罪業を贖わせる道だと教えられようとは、今になって気付くとは本当にわらわの未熟が恥ずかしいのじゃ
わらわより、母上に言上し、きっと受け容れていただくのじゃ

はわわわ～、抱きしめられてしまったのじゃ
貴方はわらわの兄で、姉で、同志で、友なのじゃ
なのに…こうされていると、もっと別の、特別の感情であなたを見てしまうのじゃ
わらわは王族、この王宮に留まらねばならぬ者
貴方を縛るような選択はできぬというのに、この胸の高鳴りが止まらぬのをどうしようもないのじゃ

無礼などであろうはずがないのじゃ
どうか、今はその尊く熱き心をわらわだけに感じさせてほしいのじゃ

>>219

おおお、スリスリされるとドキドキするのじゃ
わらわからもギュッと抱きしめさせてもらうのじゃ
サンドストーム殿の鱗の感触が気持ちいいのじゃ
体は沙漠にあるのに、心はオアシスのように潤っているのじゃ

>>220
>>221
>>224

おお可愛い動物がおるが、ルミナ殿の話を聞いてこれはこの世界のものではないと知れたのじゃ
サンドストーム殿もありがとうなのじゃ、また柔らかくておいしいラム肉を持っていってたもれ
宮廷の魔導師にわらわより申しておくのじゃ

魔導師の話によると、進化形態になると「ゴルダック」になって神通力が使えるようになるそうなのじゃ
ちょっと見てみたい気がするが、危険ゆえ早く送り届けると言われてちょっと残念なのじゃ

>>222-224

うむ、残念ながら王国も辺境ではまだまだ治安が安定しないのじゃ
大臣の部下たちが逃げ出して盗賊たちと結託しているらしいのじゃ
母上は奴隷制度の廃止を政策に掲げていらっしゃったが、大臣の謀反で反故になってしまった
今も辺境で奴隷市場が密かに立てられていると聞くのじゃ

サンドストーム殿の助力がもらえれば百人力なのじゃ
沙漠を他人の穢れた欲望で汚すのはわらわも我慢ならぬのじゃ
わらわも今度こそラクダ部隊を率いて馳せ参じるのじゃ
共に手を携えて沙漠の大掃除なのじゃ

ルミナ殿やが陰ながら奴隷たちを解放していてくれたとは知らなかったのじゃ
母上も実権を回復なさって、ルミナ殿にいたく感謝されているのじゃ
名誉も地位も褒賞も望みのままに、と仰っているが、はたしてルミナ殿がそれを望んでくださるか分からない、とわらわから申し上げておいたのじゃ
世界を渡る風のように自由で奔放なルミナ殿に相応しき褒賞など誰も与えられるはずも無し、と思うのじゃ

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