【オリジナル】アラビアン・マッチョ【古代アラビア】

319 名前：天狼ルミナ ◆uwki1uEg 投稿日：2018/11/16(Fri) 12:11

>>318
はあ…全部私の耳には丸聞こえなんだけど。（溜息）
分かってない。何も分かってないわ。
だからアンタは、「子ども」なのよ。

そいつに封じ込められてるのが魔王だか何だか知らないけれど、
そいつとの三文芝居…いや、「ごっこ遊び」で誤魔化そうってわけ？

踊り子とはね、同時に舞台役者でもあるのよ。
なめてもらっちゃ困るわ。

どうやったら客の心に自分の踊りや演技が響くか、伝わるかを常に一挙手一投足の中で考えてなきゃいけない。
それが伝わったかどうかで、身に降りかかるのは歓声にも罵声にもなる。
アンタのごっこ遊びには、それがまるで無い。

ごっこ遊びの延長線上で、“勇者”ですって？
勇者が聞いて呆れるわ。
大体、姫様に与えられた立場と自分の力に驕り、牢屋に閉じ込められてその身の自由を奪われていた者を面白半分に痛めつけていた
いじめっ子が「勇者になる」なんておこがましいにも程があるわ。

己がした事を顧みて反省し、姫様に非をお詫びし、関係無いのに痛めつけた虜囚達に頭を下げる。
そんな当たり前の事が出来ない臆病者の子どもが、勇者になんて永遠になれはしない。
アンタのせいで虜囚達が怪我をして、その世話の為に王宮の医師や牢屋の世話係が苦労している事など
アンタは知る由も無いでしょうね。

まあいいわ。やりたければそのごっこ遊びを皆に見せつけてやればいい。
どんなに大きい「力」も「「魔力」も、「心」が伴わないのであれば人の心は動かせないわ。
魔王だか何だか知らないけれど、そんなちっぽけな宝箱に閉じ込められている小物振りがそいつの「器」の程度を示してるわね。
本当に「魔王」と呼ばれるに相応しい者であるなら、今でも堂々と己の信念に基づいて魔族達を束ねて尊敬、尊崇の念を集めている筈。
“自称”魔王の小物と勇者ごっこで喜ぶ子ども、お似合いの組み合わせね。

舞台役者として言わせてもらうけれど、終わった後に待ち受けるのは、間違いなく罵声ね…。
>>304で、王族としての己を顧みて前へ、未来へ向かって歩みだそうとしている姫様が
その場限りの誤魔化しや偽りに騙されると思うのかしら？
そして人の世界の裏の裏まで見てきた王宮の大人達もそれは同じ…。

ま、せいぜい下手糞なごっこ遊びをやり終えるのね。
終わった後、勇者どころかこの上なく恥ずかしい思いをするのは自分自身だから。
そして待ち受けている、子どもからの嘲笑、大人からは罵声…。
アンタの下手糞なごっこ遊びは水鏡に記録しておくから、後で自分の目でじっくり見るのね。

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