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【GIANT KILLING】ETU監督、達海猛だ。第3節【サッカー談義から人生相談まで】

678 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/12/19(Thu) 12:26
風交じりの雨が降る夜の雨交じりの雪が降る夜はどうしようもなく寒いので,塩をなめながら白湯を飲み、咳をしながら鼻をすする。
少しはえているひげをなでて,自分より優れた者はいないだろうとうぬぼれているが,寒くて仕方ないので,ふとんをひっかぶり,服を重ね着しても寒い夜だ。
私よりも貧しい人の父母は腹をすかせてこごえ,妻子は泣いているだろうに。こういう時はあなたはどのように暮らしているのか。
天地は広いというけれど,私には狭いものだ。
太陽や月は明るいというけれど,私のためには照らしてはくれないものだ。
他の人もみなそうなんだろうか。
私だけなのだろうか。
人として生まれ,人並みに働いているのに,綿も入っていない海藻のようにぼろぼろになった衣を肩にかけて,つぶれかかった家,曲がった家の中には,地面にわらをしいて,父母は枕の方に,妻子は足の方に,私を囲むようにして嘆き悲しんでいる。
かまどには火のけがなく,米をにる器にはクモの巣がはってしまい,飯を炊くことも忘れてしまったようだ。
ぬえ鳥の様にかぼそい声を出していると,短いもののはしを切るとでも言うように,借金取りの声が寝床にまで聞こえる。
こんなにもどうしようもないものなのか,世の中というものは。
この世の中はつらく,身もやせるように耐えられないと思うけれど,鳥ではないから,飛んで行ってしまうこともできない。

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