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【ORIGINAL】BOUNTY HUNTERS【A to Z】

1 名前:ザナージュ ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/10/25(Fri) 19:10
時は2XXX年!世界は核の炎には包まれなかったが、次元の壁が崩壊した!
人間、獣人、魔族、エルフにドワーフ、果ては異世人からサイボーグといった
様々な人種が混在する世界で、賞金稼ぎ(バウンティハンター)を営む男がいた。
これは混沌とした世界をどげんかすべく戦うハンターたちの物語である。
彼らの元に今日も依頼が舞い込む……。



ようこそ、我が城『AtoZ』へ。俺に依頼かい?
……ん?ヒュウ!こいつは懐かしい顔だ。久しぶりだな、元気にしてたかい?


「もちろん!」→>>2

「誰ですか?」→>>3

「借した金返せよ」→>>4

44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/12/21(Sat) 13:08
ハンターズよ、仕事だ。
世界の果てにいる幻獣を倒してこい!
報酬は一億でどうだ?

45 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/12/29(Sun) 17:11
【死亡フラグのさしすせそ】を語ってやろう!

さ「先に行け、俺が食い止める!大丈夫だ、必ず戻る」
し「死にたい奴等はここにいろ、私は部屋に戻る」
す「すぐに戻ります。ここで待っててください」
せ「戦争が終わったらあの娘と結婚するんだ」
そ「そうか…そういうことだったのか!」

46 名前:P2/OUmeQ 投稿日:2020/01/01(Wed) 10:05
こんちはーっす、お届け物っす
荷物はのし付けてあるしお歳暮ですかね?お届け先は…王立大学植物学科第二研究棟です
じゃ、こちらにサインを…
どーもーありあしたーっ


-リスト-
【高級ハムとソーセージ詰め合わせ】
【ザッハトルテ三種セット】
【ラムネ】
【謹賀新年 今年も皆さんのご多幸をお祈りしています     学者フローレアール
 ↑と 英語…ではなく公用語で書いてある手紙】

47 名前:P2/OUmeQ 投稿日:2020/01/01(Wed) 10:08
×お届け先
〇送り主

↑と 素で間違えていた

す、すいません
僕、アルバイトォォ!!なんで…

48 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/04(Sat) 07:58
ザナージュ「またしても遅刻してしもうたわ!」
ゼノ「他人のセリフをパクらんでくれ!」
ルキ「あんたもね」
ザナージュ「いや、悪い悪い。ここしばらく遊び呆けてたぜ。
   そうこうしてる間にクリスマスは終わり、年は明け、大地は唸り、風は吹き抜け、水はたゆたい、雷は走り、炎は燃えて……」
ゼノ「何があったんだよ。 冥府門の封印でも解かれたのか?」
ザナージュ「っと、そうだ。あけおめ!」
ルキ「このタイミングで?」
ザナージュ「冒頭で言うの忘れてたからな。ほれ、お前らもちゃんと挨拶しな」
ゼノ&ルキ「……あけましておめでとう」
ザ&ゼ&ル「今年もよろしくー!」

>>41話 ジバクちゃん

ゼノ「具体的過ぎんだろ、具体的なのにワケ分かんねーし!」
ザナージュ「要するに……性格は引っ込み思案だが、爆弾みたいな胸をAAカップの嬢ちゃんに晒しまくってる女の子ってことさ」
ルキ「何その不愉快極まりないキャラ」
ゼノ「つーかリクエストされたからって、ホントにそんなコ連れてこれるのか?」
ザナージュ「安心しな、あいつに頼んである」
ゼノ&ルキ「あいつ?」
ザナージュ「ドクター・Zさ」
ゼノ「ああ、アイツか……いや誰だよ、知らねーぞ、そんなセクターZみてーな名前のヤツ」
ザナージュ「俺の旧友のマッドサイエンティストだ。ヤツに頼んで女性型アンドロイドを造ってもらったのさ」
ルキ「……大丈夫なの?今の説明じゃ不安しかないんだけど」
ザナージュ「でぇじょうぶだ、あいつ失敗しないので」
ルキ「はい、フラグ立ちましたー」

ザナージュ「それでは紹介しよう。カモン、ゲンスルーちゃん!」
ゼノ「ちょ、待てよ!」
ザナージュ「なんだよ」
ゼノ「名前!もっと女の子らしい名前にしてやれよな」
ザナージュ「オーケー。カモン、爆豪勝己ちゃん!」
ルキ「それ男の名前でしょ」
ザナージュ「ちっ、わがままな奴らだぜ。じゃあアリスちゃんでいいか?」
ルキ「どこから出てきたわけ?」
ザナージュ「俺の初恋の相手の名前じゃあ!!カモン、アリスちゃん!」

アリス『はじめまして、阿部寛です』
ゼノ「阿部寛じゃん!!」
ルキ「見た目は女の子だけど……」
ザナージュ「ドクターの野郎、声の設定を間違えやがったな?説明書によると、こういう時は背中のスイッチを……ポチッとな」
ルキ「何のために声が阿部寛になる機能を?」
アリス『は、はは、はじめまして……アリスですっ……!』
ゼノ「おぉーっ」
ザナージュ「やったぞ、ゼノくん!プロジェクトは成功だ!巨乳美少女型アンドロイドの誕生だ!!」
ゼノ「はい主任!一生ついていきまっス!」
ルキ「アホくさ……才能の無駄遣いね」

ザナージュ「仲良くしろよ、嬢ちゃん。これからは仲間なんだからよ」
アリス『あ、あなたがルキさんですか……?クールで聡明そうな美人さん……ですね……!』
ルキ「よろしく。私たち、これからは親友だね」
ザナージュ「チョッロ!!」
ゼノ「スゲー早さで打ち解けたな。オレはゼノだ、よろしくな」
アリス『そう、よろしく』
ゼノ「な、なんかオレにはクールじゃね?ルキよりよっぽど……」
ザナージュ「まだ調整中だからな。そして俺がザナージュだ。よろしくアリスちゃん、とりあえず抱かせてくれ」
ルキ「息を吐くように何言ってんのこのバカ?」
アリス『えぇ……!?そ、そんな……は、恥ずかしいですっ……!』(ポロッ

●~*

ザ&ゼ&ルキ「!?」

(チュドォォォォォン)



ザナージュ「……というわけで彼女は再調整に出すことになった。非常に残念だが……」
ルキ「彼女より家を修理すべきじゃない?」
ゼノ「どーすんだよ、屋根吹き飛んじまったぞ!?うぅ、寒っ……」
ザナージュ「HAHA、もう一回爆破して暖めるか?」
ゼノ「次やったら殺すぞ、マジで」
ルキ「今回ばかりは本気だから」
ザナージュ「反省してまーす。スノボーしてきまーす」
ゼノ「埋めるか」
ルキ「そうね」

49 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/04(Sat) 07:59
>>42話 講演へあと少し

ルキ「ゼノ」
ゼノ「ツッコミきれねーよ。あのさ、ワリーけど人違いだと思うぜ?オレらは何も聞いて……」
ザナージュ「そうです、私どもが講師にお招きいただいた賞金稼ぎです。我々にお任せください!」
ゼノ「オイ、ザナー……」
ザナージュ「黙れ小僧!!」(ドゴォ
ゼノ「ぐはっ……!」
ザナージュ「報酬以上の働きをしてみせましょう。4日後をお楽しみに!」
ルキ「あーあ……」

〜4日後〜

ルキ「で、何で私とゼノまで出席しなきゃいけないわけ?」
ザナージュ「三人組って触れ込みだからな。お前らが必要なのさ」
ゼノ「ただの人数合わせだろ。だいたいオレは納得してねーかんな、この講演。勝手に金まで受け取りやがって……」
ザナージュ「まあいいじゃねえか、これも人助けさ。亡きポコペン先生に代わって、俺たちがルーキーを導いてやろうぜ」
ルキ「チャコペン先生は死んでないけどね」
ゼノ「まぁ仕事ならやるけどさ、講演って何話せばいいんだよ?」
ルキ「そもそもザナージュは別として、私とゼノも賞金稼ぎとしては新人みたいなものだしね」
ザナージュ「トークは俺が主導するから、お前らは適当に相槌うったりリアクションしてるだけでいい。頼んだぜ。
   さ、時間だ。行くぞ」
ゼノ「ヤベ……緊張してきた……」

出囃子『ケセガンガンガンガンガンガーン!!』

ゼノ「(オイ、ザナージュ!これホントに講演会か!?M-1じゃねーよな!?)」
ザナージュ「はい、どーもー!BOUNTY HUNTERSでーす!」
ゼノ「(漫才する気満々か!)」
ザナージュ「えー今日はね、本当はチャコペン先生が出席する予定だったんですけども
   なんかね、先生が食中毒になったそうで代わりに我々が呼ばれたわけなんですけど
   先生は一体何食べたんでしょうね?なぁ、嬢ちゃん」
ルキ「え?……さ、さぁ。コーンフレークとかじゃない?」
ザナージュ「いやあ、それがな。俺もそう思ったが、コーンフレークではないらしいぜ」
ゼノ「(ザナージュのヤツ、優勝狙ってやがる……!)」
ルキ「(なんの?)」
ザナージュ「ま、それはさておきルーキー諸君。お前ら年末だからってたるんでるんじゃねえのか?」
ゼノ「(なんて強引に話題を変えるんだ……)」
ルキ「(ていうかもう年末どころか正月すら過ぎてるけどね)」

ザナージュ「キミたちは賞金稼ぎに一番大事なのは何だかわかるかね?ゼノ坊、教えてやりな」
ゼノ「オレかよ……!?あー……根性!」
ザナージュ「いやあ、それが根性ではないらしいんだよな」
ゼノ「オレに何をさせてーんだよアンタは」
ルキ「ちなみにオチはないからね」

50 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/04(Sat) 08:00
>>43 いつかのメリークリスマス

ナレーション(声:ザナージュ)『この物語は数日前、クリスマスにまで遡る……』



ザナージュ「ったく、何でクリスマスだってのにこんなことしなきゃならねえんだ」
ルキ「仕方ないでしょ、仕事なんだから」
ゼノ「まぁまぁいいじゃねーか。なんか楽しそうな内容だしさ」
ザナージュ「お前、悪魔って設定じゃなかったか?キリスト様の聖誕祭を楽しんでいいのかい」
ゼノ「設定言うな!いいだろ、魔界で暮らしてた頃は楽しめなかったんだよ!なぁ、ルキ?」
ルキ「別に私は興味ないけど……。さっさと終わらせて帰りましょ」
ザナージュ「ああ、街中でイチャつくカップル共を見てるとアリスちゃんを呼びたくなってくるぜ」
ゼノ「なんだよ、ノリの悪いヤツらだなー。まぁいいや、着替えようぜ」
ザナージュ「レディファーストだ。嬢ちゃん、先に選びな」
ルキ「いいの?じゃあこの普通の」
ゼノ「オイオイオイオイ!!」
ザナージュ「待てえーい!!待て待て待て待てえーい!!」
ルキ「……何」
ザナージュ「お前なに普通のサンタ服選ぼうとしてんだ?お前に選択権なんてねえんだよ」
ルキ「はぁぁ?あんたが選べって言ったんでしょ」
ゼノ「まだわかんねーのか!ザナージュはな!お前にミニスカを選べって言ったんだよ!
   少しはザナージュの気持ちを……分かってやれよ……!」
ザナージュ「ゼノ坊……ありがとう。もう……十分だ」
ルキ「ペッ」
ザナージュ「なんだてめえ、その態度はー」
ルキ「そもそもあの依頼人のサンタ、なんでこんな服持ってるわけ?」
ザナージュ「そりゃワイフに着せ……」
ゼノ「それ以上言うな、ザナージュ!!もう十分だ!!」

ルキ「で、あんたたちはどうすんの?どっちがトナカイ?」
ザナージュ「そりゃ坊やだろ」
ゼノ「そりゃザナージュだろ」
ザナ&ゼノ「……あ?」
ザナージュ「サンタといえば老人なんだから、年長者がやるべきだろ?」
ゼノ「ならオレじゃん。10万歳越えてるからな」
ザナージュ「それ設定じゃん」
ゼノ「設定言うな!!」
ルキ「いいからさっさとジャンケンして」
ザナ&ゼノ「はい」



ゼノ「チクショォ……何でいつもいつも勝てねーんだよぉ……!」
ザナージュ「フッ、脇役風情が主人公様に勝てると思ったかい?」
ルキ「けど人気投票やったら脇役のゼノに負けるタイプの主人公でしょ、ザナージュは」
ゼノ「脇役言うな!!クソッ……さっさとプレゼント配って回るぞ!」
ルキ「配達表によると、まずは666丁目に住む狂犬のジョニーくんのところね」
ザナージュ「不吉だ。飛ばして次に行こう」
ゼノ「さんせー」
ルキ「次は……6丁目のリーチくんとマイケルくんの兄弟のところね」
ザナージュ「オーケー、ラグビーボールを放り投げとこう」
ゼノ「ラグビーボールでいいのか?」
ルキ「欲しいものリストによると……欲しいのは『肩幅』だって」
ザナージュ「ふざけんな!そんなもんどうやって配れってんだ?次だ次!」
ゼノ「なんか銀魂であったよな、こういう話」
ザナージュ「他の子はどんなものを欲しがってんだ?」
ルキ「ライトくんは『新世界』、ルフィくんは『ワンピース』、ウーロンくんは『ギャルの下着』」
ゼノ「この街ヤベーヤツしかいねーな!」
ザナージュ「もっと現実的なものを欲しがるガキはいねえのか?金とか」
ゼノ「そんなガキ、イヤだっつーの」
ルキ「それなら……この子なんてどう?1丁目の太郎くん、欲しいのは『ニンテンドースイッチ』」
ザナージュ「とってつけたようなシンプルさだな。オーケー、まずはその子の家に行こう」

51 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/04(Sat) 08:01
(続きじゃあ!!)

ザナージュ「ガチャ…ちっ、しっかり戸締まりしてやがる。オラッ!!(ドゴォ)
   よし、開いたぜ。コソコソ……」
ゼノ「さすがザナージュだぜ、不法侵入も手慣れたもんだな」
ルキ「その道のプロだからね。あ、戻ってきた」
ザナージュ「ふう、任務完了だ。悪いことをしてるわけでもないのに、なかなかスリルがあったぜ」
ルキ「ドア壊してなかった?」
ゼノ「お疲れー……ってオイ!その子……」
ザナージュ「あん?うおっ……!?」
ルキ「まさか太郎くん……?」
ザナージュ「なんてこった、まさか起きてくるとは……。あー坊や、俺たち……いや、ワシらはサンタクロースじゃよ」
ルキ「そ、そうそう、プレゼントを届けに来たの」
ゼノ「ああ、怖がることなんてねーぜ」
ザナージュ「こりゃトナカイ!もっとトナカイらしく喋らんか!」
ゼノ「はぁ!?(トナカイらしくってなんだよ!?)」
ルキ「(トナカイの鳴き真似でもすればいいんじゃない?)」
ゼノ「(わかんねーよ!)」
ザナージュ「(何でもいいからやれ!ガキを笑わせろ!)」
ゼノ「……なに!?スイッチが欲しいトナ!?まさかキミが太郎くんカイ!?」
ザナ&ルキ「ブフッ」
ザナージュ「(このバカ、俺たちを笑わせてどうすんだ……!)」
ルキ「(ちょっとゼノ……!やめてよ……!)」
ゼノ「お前らがやれって言ったんじゃないのカイ!?」

Merry Christmas!

52 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/05(Sun) 01:55
>>44話 世界の果てまでヒャッハー!

ザナージュ「はあ?幻獣?シッシッ、冷やかしなら帰りな」
ゼノ「ハハ、さすがのザナージュもこれは断るよな」
ルキ「世界の果てっていうのも、幻獣っていうのも曖昧だしね」

44『報酬は一億でどうだ? 』

ザナージュ「オーケー、その依頼受けましょう。さあ、行くぞお前ら!」
ゼノ「そんな気はしてたさ」
ルキ「やれやれ……」



ルキ「で、どこに行くわけ?」
ザナージュ「とりあえず世界の果てだな」
ゼノ「とりあえずで行けるような場所じゃねーっての。どこだよ?世界の果てって」
ザナージュ「世界を飛び回る幻獣ハンターのミス・イモトによると……」
ルキ「それは珍獣ハンター」
ゼノ「ダメだこりゃ。帰ろうぜ」
ザナージュ「待て待て!こんなもん適当にそこら辺の魔物倒しとけばいいんだよ、グリーンだよ」
ゼノ「そんなモンで依頼人を騙せるワケねーだろ」
ザナージュ「んなこたあない。幻獣なんて誰も見たことがねえんだから、あの依頼人も分かりゃしねえよ」
ルキ「あんた本気?もししくじりでもしたら、今後の信用に関わって……」
ザナージュ「俺に信用なんてものがあると思うか?」
ルキ「……思わない」
ザナージュ「そういうことさ、俺に失うものはねえ」
ゼノ「ダセーことを自慢気に言うなよ」



ゼノ「いねーなー、幻獣」
ルキ「いるわけないでしょ、幻なのに」
ザナージュ「映画館で配布してくれりゃいいんだがな」
ゼノ「映画館に行きゃゲットできる幻獣なんてイヤだよ。ロマンがねーよ、なぁルキ?」
ルキ「私ダークライなら貰ったけど」
ゼノ「マジかよ!?いいなー!」
ザナージュ「ロマンはどうした坊主。それよりどうだ、嬢ちゃん。ドデカい魔力とか感知できねえか?」
ルキ「……何も感じない。この辺りにいるのは弱い魔物だけね」
ザナージュ「そうか、何も感じないか。ありがとよ、マグロちゃん」
ルキ「黙って」
ザナージュ「ジョークだ、ジョーク。怒るなって」
ルキ「黙れって言ってんの。……何かいる」
ザナージュ「なんだと?……ん?確かにこの感じは……」
ゼノ「あそこだ、あそこの草むらに何かいるぞ……」
ザナージュ「ハッ、面白え。鬼が出るか蛇が出るか?」

猫『ミャーミャー』

ザナージュ「あ……?あ……?」
ゼノ「なんだ猫かよ」
ザナージュ「ちっ、期待させやがって……オイ、どうなってんだ嬢ちゃん」
ルキ「私は『何かいる』って言っただけ。幻獣がいるとは一言も言ってないけど?」
ザナージュ「ぐぬぬ……!こうなったらあの猫を倒したということにしよう」
ゼノ「猫を倒してどーすんだよ。ただの動物虐待じゃねーか」
ザナージュ「あの猫は幻獣ケット・シーということで……」
ルキ「姑息な作戦を練る暇があったら、依頼人への謝罪の言葉を考えた方がいいんじゃない?」

53 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/05(Sun) 01:56
>>45話 令和のさしすせそ

ザナージュ「世の中には色んなさしすせそがある」
ゼノ「ベタだなー、どれもこれも」
ルキ「使われ過ぎて今じゃ逆に生存フラグだったり、ギャグ化してる気もするけどね」
ザナージュ「じゃあ俺たちで新しいパターンを考えてやるか。まずはゼノ坊、『さ』!」

ゼノ「へっ!?えー……『さあ、目覚めるのだ!封じられし邪神よ!』」
ザナージュ「何言ってんだお前。恥ずかしくないのか?」
ゼノ「ヘヘッ……アンタが悪いんだぜ……?ザナージュさんよ……」
ザナージュ「オーケー、確かに俺が悪かった。剣を引っ込めるんだ、さあ早く」
ルキ「これは呪術士か何かが邪神を利用しようと封印を解いたばっかりに、邪神に殺されちゃうパターンね」
ゼノ「正解!」
ザナージュ「ま、ベタではあるが合格だろう。じゃあ次、嬢ちゃん!『し』!」

ルキ「……『死んだな』」
ザナ&ゼノ「……」
ルキ「……実は死んでないっていう。やったか?→やってない、的な」
ゼノ「いや、分かるよ解説しなくても……けど、これはなー……」
ザナージュ「死亡フラグかって言われると微妙だよな。この後やられるのは間違いねえが、死ぬとは限らんだろ」
ルキ「私なら殺すけどね」
ゼノ「お前基準かよ」
ザナージュ「まあ一応合格だ!サービスだぜ?」
ルキ「どうも」
ゼノ「次はザナージュだな。『す』!」

ザナージュ「『済まぬ』」
ゼノ「アウトー!!」
ザナージュ「いやいや、セーフだろ!これは死ぬ時のセリフだぜ?お前らだって、これ言われた時は死んだと思っただろ?」
ルキ「結局生きてたじゃない」
ザナージュ「死んだようなもんだろ、読者からの評価的な意味で」
ルキ「ザナージュ、それ禁句。仕方ない、ゼノがお手本見せてあげて。はい、『す』」

ゼノ「それもオレかよ!?あー……『素晴らしい!最高のショーだと思わんかね!?』」
ルキ「これは……」
ザナージュ「審議の必要があるな」
ゼノ「なんでだよ!?これ絶対死ぬヤツだぞ!」
ザナージュ「パクリはどうかと思うがな」
ルキ「あんたもさっき堂々とパクってたよね」
ザナージュ「じゃあ合格だ!サービスだぜ?」
ゼノ「やりぃ」
ザナージュ「では次、『せ』!行け、嬢ちゃん」

ルキ「『せめてあなただけでも……逃げて……』」
ゼノ「う〜ん……シチュエーションは分かる、分かるよ。仲間を逃がそうとしてるんだよな?でもな……」
ザナージュ「結局、自分も仲間も助かるパターンじゃねえか?こういうのは」
ルキ「私が敵役ならまとめて殺すけどね」
ゼノ「お前基準かよ」
ザナージュ「オーケー、合格だ!サービスだぜ?」
ルキ「ありがと」
ゼノ「そんじゃラストの『そ』!頼んだぜ、ザナージュ!」

ザナージュ「『そこに誰かいるのか?』」
ゼノ「めっちゃ普通!でもこれは死ぬよなー」
ルキ「よせばいいのに様子を見に行っちゃうのよね。まぁ合格でいいんじゃない?」
ザナージュ「オーケー、これで終了だな。もう未練はねえ……お前らのおかげだ。ありがとよ……」
ゼノ「ザナージュ……アンタ消えるのか……?」

54 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/01/05(Sun) 01:56
>>46-47 突撃!王立大学植物学科第二研究棟

ゼノ「ザナージュー、荷物が届いてるぜー」
ザナージュ「荷物?爆弾でも入ってるんじゃないだろうな」
ルキ「身に覚えでも?」
ザナージュ「ああ、ありすぎて困るね」
ゼノ「そんなモンじゃねーよ、お歳暮だ、お歳暮。ここにリストがあるぜ」
ザナージュ「リストだあ……?いったい何のリストだよてめーっ!!」
ゼノ「中身のリストだよ」
ルキ「いきなり何キレてんの」
ザナージュ「送り主は誰だ?」
ゼノ「先生だ」
ザナージュ「先生?」
ルキ「王立大学植物学科第二研究棟のフローレアール先生」
ザナージュ「ヒュウ!あの先生か、それなら安心だ。開けてみよう。
   中身は……ワオ!ソーセージにハム!」
ルキ「ザッハトルテも!」
ゼノ「ラムネだってあるぜ!」
ザナージュ「やっぱ王立大学植物学科第二研究棟はソーセージとラムネだわねえ」
ゼノ「……そうなのか?」
ルキ「さぁ……?」

ザナージュ「手紙も入ってるな。どれどれ……。
   『謹賀新年 今年も皆さんのご多幸をお祈りしています』だとさ」
ゼノ「ハハ……ありがてーな」
ルキ「そうね、あまりこういうもの貰うことってないし……」
ザナージュ「『P.S.ゼノしゃんよりザナージュしゃんの方が好きでしゅ。抱いてくだしゃい』」
ゼノ「それは書いてねーよ!見なくても分かるっつーの!」
ザナージュ「先生には世話になりっぱなしだな。俺たちも何か仕返ししねえとな」
ルキ「お返しでしょ、逆襲してどうすんの」
ゼノ「けど何を送るんだ?定番はソーセージだけど、同じモンを送るってのも味気ねーよな」
ザナージュ「パセリを送ろう」
ルキ「何でパセリ……?」
ザナージュ「彼女はパセリが好物なのさ」
ゼノ「へー、よく知ってんな」
ザナージュ「フッ、彼女のことはリサーチ済みさ」
ルキ「さすがストーカー歴23年の大ベテランね」
ザナージュ「ホメんなよ。あとは塩チョコも好物だったはずだ。一緒に送っておこう。
   ヘイ、バイトのサブちゃん!頼んだぜ!」
ルキ「あの人、サブちゃんって言うの?」
ゼノ「知らね」

55 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/01/15(Wed) 20:07
しまった、起きたら既に20時だったぜ…
(しく、しく…)

大事な場面で寝過ごした事はあるか?

56 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/02/06(Thu) 23:07
最近依頼がないからたるんでないかい?

57 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/02/15(Sat) 14:32
八歳と九歳と十歳のときと、十二歳と十三歳のときも僕はずっと! 待ってた!
チョコレートだろ!カードもだ!
あんたはチョコレートの代わりに氷のつぶてをくれるのか!

(※最近バウンティハンター来ないなと思いながらルキちゃんのチョコ欲しかったなと思いながらのりのりで始めるブレンパワードごっこ)
(最近忙しいようですがご自愛ください)

58 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/02/26(Wed) 18:57
ザナージュ「あれから一ヶ月半……そこには元気に走り回るザナージュたちの姿が!」
ゼノ「それにしてもこのおっさん、ノリノリだな」
ルキ「一ヶ月半もサボって大丈夫なわけ?」
ゼノ「ただでさえ信用ねーのに、さらになくなったなこれで」
ザナージュ「そうかもな。だが、ここまで落ちたらあとは這い上がるだけさ」
ルキ「カッコよくないから」

>>55話 起きたら20時なんですけど!

ザナージュ「俺の遅刻癖を甘く見んなよ?そんなもんしょっちゅうさ」
ゼノ「今まさにそんな状況だしな」
ルキ「私たちが最後に来たのが1月5日……現在2月26日……スレを立ててから4ヶ月……レスの数は57……」
ゼノ「やる気ねーなオイ」
ザナージュ「神様、親衛隊、手品先Π、□マサガ、海賊、パ×サカ……後から立ったスレにことごとく追い抜かれてくぜ」
ゼノ「伏せ字の意味がねーし、ここより二年以上前に立ったスレが一つ混じってんぞ」
ザナージュ「俺だってやる気がないわけじゃねえんだぜ?時間と金がねえだけだ」
ゼノ「金がねーのはアンタがギャンブルにつぎ込むからだろ」
ザナージュ「一発当てりゃあこんな汚れ仕事はすぐに辞めて、自宅警備員に転職するんだがな。そうすりゃレス返だって毎日できるぜ」
ルキ「健全とは言いがたい生活ね。ま、私はそれでもいいけど」
ゼノ「オレはヤダな……」

ザナージュ「それよりこのアンちゃんは一体どんな生活してんだ?起きたら20時って昼夜逆転してんじゃねえか」
ルキ「朝帰りなんじゃない?」
ザナージュ「ヒュウ!女遊びもほどほどにしておけよ」
ルキ「ザナージュ、夜勤って知ってる?」
ゼノ「あらゆる物事を自分基準で考えるからな、ザナージュは」

>>56話 我が心すでに空なり、空なるが故に無

ザナージュ「そうだぞお前ら!まったくたるんどる!」
ルキ「あんたもね」
ザナージュ「じゃあ俺と嬢ちゃんどっちがたるんでるか比べてみるかい?腹見せてみろ。とりあえず脱げ」
ルキ「……あんた頭大丈夫?」
ザナージュ「頭の話はしてねえ、腹の話をしてんだ」
ルキ「……そんなくだらない話してるヒマがあるなら遅刻の言い訳でもすれば?」
ゼノ「その前に謝罪だろ」
ザナージュ「それもそうだ。遅れて悪かった。実はコロナウイルスに感染しちまっててな……」
ゼノ&ルキ「(ダダダッ)」
ザナージュ「待て待てウソだウソ!戻って来い!つうかお前らずっと俺と一緒にいただろうが!
   まあ、俺たちも色々忙しかったのさ。メテオから星を救ったりな。どうだ?今までおたくらは気づかなかっただろ?」
ゼノ&ルキ「……」
ザナージュ「まあ嘘だからな。だが、おたくらには嘘かどうかも分かるまい?」
ゼノ「いや分かるよ。一瞬で分かる」
ザナージュ「この通り謝るから許してくれ。ゴメンネッ」
ルキ「政治家の謝罪会見以上に誠意が感じられない謝罪ね」
ゼノ「結局、遅れた理由は忙しかったからってことでいいのか?」
ザナージュ「分かりません。記憶にございません。体調が悪いので質問はこれで打ち切らせていただきます」(退席)
ゼノ「恥を知れ!」

59 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/02/26(Wed) 18:58
>>57話 IN MY DREAM
ザナージュ「(サンキュー、温かい言葉に感謝するぜ)」
ゼノ「何テレパシーで会話してんだよ」
ザナージュ「これは嬢ちゃんへのリクエストと見て間違いないな」
ルキ「え?」
ゼノ「ま、だろーな。オレやザナージュにはどうしようもねーや」
ザナージュ「違いねえ、俺がチョコレートの代わりにプレゼントできるのはピストルの弾くらいだからな」
ルキ「あんたたちさっきから何の話をしてるの?」
ザナ&ゼノ「……」
ルキ「チョコレートがどうとか……何のこと?」

ザナ&ゼノ「バレンタインだろ!!」

ルキ「(ビクッ)あ、あぁ……バレンタインね」
ザナージュ「当然、用意してるよな?俺たちの分と名無しの分」
ルキ「……してるわけないじゃない、バレンタインなんてとっくに過ぎてるのに」
ザナージュ「マジかよ、このアマ」
ゼノ「ブーブー!何でチョコくれねーんだよ!」
ルキ「そんなこと言われても……」
ゼノ「お前には男心ってモンが分かんねーのか!?」
ザナージュ「そうだそうだ!てめえそれでも女か!何だ、その胸の小ささは!」
ルキ「ドつき回すぞ。……ちっ、ほら」
ゼノ「ん……?これは……!」
ザナージュ「鹿の頭……!?」
ルキ「そんなマフィアみたいなことしないから」
ザナージュ「で……このチョコ、どうする気だ?」
ルキ「あげるって言ってんの。あんたたちうるさいから」
ゼノ「オレたちに……?あのルキが……?夢じゃねーよな……?」
ザナージュ「ゼノ坊、お前試しに先に食ってみろ」
ルキ「こいつらはッ……いらないなら返してよ。自分で食べるから」
ザナ&ゼノ「あーいや貰います貰います!ありがとう!」
ルキ「……はい、名無しにも」
ゼノ「なーんだよ、しっかり人数分用意してんじゃんか」
ザナージュ「スミにおけないねえ」
ルキ「別に……自分用に買いすぎて余ってただけ」
ザナージュ「なんでえ、余り物かよ」
ゼノ「バカなのかアンタ」
ザナージュ「冗談さ、HAHAHA」
ルキ「じゃ、来月期待してるから」
ザナ&ゼノ「来月?何かあったっけ?」
ルキ「二人ともバカか」

60 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/08(Sun) 18:07
君達の必需品は何だい?

61 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/03/09(Mon) 01:38
ザナージュ「ちっ、コンビニにもスーパーにもトイレットペーパーが売ってねえ」
ルキ「それだけデマに踊らされた人が多いってことね」
ゼノ「メーワクな話だぜ。人間同士で足引っ張り合ってる場合かよ」
ザナージュ「ったく、しょうがねえな。こんなこともあろうかと前に買い溜めしてた分を引っ張り出すか」
ゼノ「見ろ……これが人間のやり方だ……!」
ルキ「ザナージュを基準に考えるのはさすがに人類に失礼だと思うけど」

>>60話 ホームカミング

ザナージュ「おお……久しぶりのお客さんかえ?ゼノや、お茶を淹れてやりなさい」
ゼノ「あぁ?何だってぇ?」
ザナージュ「メシはまだかと言うておるんじゃ」
ルキ「おじいさん、ご飯はもう食べたでしょう?」
ザナージュ「はて、そうだったかのお?FOFOFO」
ゼノ「って、そこまで時間経ってねーから!!」
ルキ「気は済んだ?ザナージュ」
ザナージュ「オーケー、始めよう」

ゼノ「必需品ねぇ。まぁオレの場合は剣だよな。このデュランダルさえあればどんな運命だって切り開けるさ」
ザナージュ「デュランダル『グッバイ、僕の運命の人は君じゃない』」
ゼノ「人の剣を勝手に喋らせんじゃねーよ」
ルキ「ザナージュはやっぱり銃?」
ザナージュ「銃とこの帽子だな」
ゼノ「そういやアンタやたらとその帽子大事にしてるよな」
ルキ「何か理由が?」
ザナージュ「これはシャンクスがくれた俺の宝物だ!どん!」
ゼノ「もう少しマシなウソつけねーのか、アンタは」
ルキ「ていうか何でいちいちウソつくわけ?」
ザナージュ「別に理由なんてねえよ。何となく気に入ってるだけさ」
ルキ「ふーん……それだけ?ま、いいけど」
ゼノ「(何か理由がありそうだけどな……)」

ザナージュ「(と思わせておけば後で伏線として使えるかもしれん)それより嬢ちゃん、お前はどうなんだ?」
ルキ「私は武器とか使わないし……しいて言うなら音楽とか本は生活に欠かせないかもね」
ザナージュ「それだけか?蝋燭とかムチは?」
ルキ「それはあんたの必需品でしょ。……まぁ他にもなくはないけど」
ザナージュ「ロープか?」
ゼノ「そこから離れろよ。で、何だ?ルキ」
ルキ「……帰る家と、帰りを待ってくれてる人たち」
ザナ&ゼノ「お前……」
ルキ「えへへ……」
ザナージュ「さてはホワイトデーに向けて好感度を上げようって魂胆だな?」
ルキ「ちっ、あんたみたいな勘のいいヤツは嫌い」
ゼノ「オレらに必需っつーか必要なのは『素直さ』かもな」

62 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/12(Thu) 23:46
今日の晩飯はちょっと奮発して湯豆腐だ!
めんつゆをかけても美味しいんだぜ

そら!このめんつゆはサービスだ。受け取りなッ(めんつゆだけ投げてよこす)

63 名前:半裸の戦士 投稿日:2020/03/13(Fri) 08:38
見つけたぞ、悪党三人組め!
しらを切る気か?貴様らの事はすでに山向こうまで手配書が出回ってるんだぞーっ!!

【ビキニパンツの戦士が見せた手配書には
 ジノ・ヴァキ・ソバージュという似てもにつかない窃盗犯らの似顔絵が書かれている
 賞金は三人合わせてスナック菓子20袋分程度】

64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/14(Sat) 23:45
よーし、ぎりぎり間に合った
ホワイトデーのお返しな
女の子の好きなのって何だろうって考えた結果
可愛いのと、きれいなのと、甘いのとしか思い浮かばなかったから
こんなのでどうだろう?
ラグジュアリーなデザインのピンクのあめちゃん
昔こんな感じの駄菓子ってあったよなーってハンドメイドです
手間暇ばっかり掛かってて、むしろ梱包の方がお金かかってるかもしれません
あ、包装についてるお花、ヘアゴムに使えるから

65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/26(Thu) 20:33
商売敵の賞金稼ぎ、ずっと追いかけてる賞金首、などライバルと呼べる相手はいますか?

66 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/03/29(Sun) 18:02
中々やりおるわ

67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/08(Wed) 00:54
もうザナージュはこりごりよ〜トホホ

68 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/09(Thu) 17:10
ザナージュは借金総額いくらあるの?

69 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/12(Sun) 21:25
ザナージュ「あのハンターズが……一ヶ月ぶりに帰ってきた!」
ゼノ「なんか毎回同じようなこと言ってる気がするぜ」
ルキ「すっかり月刊誌ペースね。三ヶ月休刊すると廃刊になるから気をつけてよ、ザナージュ」
ザナージュ「消えそうで消えない、それが俺たちさ。俺たちの更なる活躍にご期待くださいませ」

>>62話 めんつゆひとり飯

ザナージュ「へえ、湯豆腐か。それなら塩を少量加えてみな」
ルキ「するとどうなるの?」
ザナージュ「豆腐が硬くならず、旨味を最大限に引き出せるのさ。塩の代わりに刻み大根を入れるのもアリだ」
ゼノ「お、よく知ってんじゃんザナージュ」
ザナージュ「ま、このくらいはな」
ルキ「ホントだ、wikiに書いてある」
ザナージュ「……」
ゼノ「はん、そういうことかよ」
ザナージュ「あのwikiはな、俺が書いたんだよ」
ゼノ&ルキ「はいはい」



ザナージュ「それはそうとありがたくゴチになるぜ。ザナージュが……ユドーフを」
ルキ「はいはい」
ザナージュ「はいはいはいはいうるせえヤツだ。赤ん坊か、お前は。そんならミルクでも飲んで体をデカくしなベイビー!」
ルキ「ミルク代がないの。誰かさんがロクに給料払ってくれないせいで」
ザナージュ「代わりにガムくれてやっただろうが」
ルキ「あんたが噛んだやつをね。当然捨てたけど」
ザナージュ「もったいねえな。あれ食ったら体力が全回復するんだぜ?」
ルキ「あんなもん口にするくらいなら私は死を選ぶ」
ゼノ「そんなことよりザナージュさ」
ザナージュ「ん?お前もガム欲しいのか?」
ゼノ「いらねーよ。湯豆腐だけどさ、誰も奢ってくれるとは言ってねーぜ?」
ザナージュ「あん?じゃあ何か?62は飢餓に苦しむ俺たちに湯豆腐を見せびらかしに来ただけの性悪外道野郎だと、お前はそう言いたいんだな?」
ゼノ「い、いや、そこまで言ってねーけどさ……」
ザナージュ「じゃあやっぱり俺たちに奢ってくれるってことだな?」
ゼノ「何でそーなるんだよ」
ザナージュ「じゃあ……」
ゼノ「じゃあじゃあじゃあじゃあうるせーんだよ!ジャージャー麺でも食ってろ!」
ザナージュ「ジャージャー麺を買う金がないの。誰かさんが借金の取り立てに来たせいで」
ルキ「それは自業自得でしょ」
ゼノ「じゃあ諦めろ」
ザナージュ「やれやれ、今日もカップ麺で我慢するか。……おっと?」

62『そら!このめんつゆはサービスだ。受け取りなッ』

ザナージュ「(パシィ)サンキュー、ナイスガイ。恩に着るぜ!」
ゼノ「よかったな、ザナージュ」
ザナージュ「……」
ルキ「どうしたの、ザナージュ」
ザナージュ「めんつゆだけか?豆腐は?」
ゼノ「それは自分で用意しろってことじゃねーの?」
ザナージュ「中途半端に希望を持たせるだけなら、最初から手なんて差し伸べないで」
ゼノ「ルキみてーなこと言うなよ」
ルキ「……私がいつそんなこと言ったわけ」
ザナージュ「あれは数年前、俺たちが初めて会った時の話さ……魔族でありながら、人間との友好を望んだ魔界貴族グレスドール卿。彼が死に際に放った一言は──」
ルキ「湯豆腐やめんつゆの流れからそんな重要なエピソードに移行しないでほしいんだけど」

70 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/12(Sun) 21:26
>>63話 100年後に死ぬザナ

ザナージュ「──で、そのチンピラ共がレディに襲いかかろうとした瞬間、華麗に俺が現れこう言ってやったのさ」
ルキ「『俺も混ぜてくんない?』でしょ。その話、何度目よ」
ザナージュ「一度も言ってねえよ。俺はクズか」
ゼノ「よっし、風呂掃除終了!あ、おいザナージュ!燃えるゴミはこっちに捨てろって言っただろ!」
ザナージュ「あーそうだったか?悪い悪い」
ゼノ「ったく、何度同じこと言わせる気だよ。あ、そうだお前ら、今夜は何食いたい?」
ザナージュ「そうだなあ……ん?」

半裸『見つけたぞ、悪党三人組め!』

ザナージュ「……湯豆腐が食いてえな」
ルキ「私もそれで」
ゼノ「湯豆腐だな、了解」

半裸『しらを切る気か?』

ザナージュ「……にしても最近は暗いニュースばかりで気が滅入るぜ」
ゼノ「アンタでもそんなこと思うんだな」
ザナージュ「当然だろ。イベント類は中止、店は休業、そもそも気軽に外出もできねえってんじゃカワイコちゃんと出会うチャンスがねえからな」
ルキ「そんなことだろうと思った」
ゼノ「ま、今は耐えるしかねーさ」

半裸『貴様らの事はすでに山向こうまで手配書が出回ってるんだぞーっ!!』

ザナージュ「うるせえな、さっきから!!なんなんだてめえは!!」
ルキ「耐えられなかったみたい」
ゼノ「いや、ザナージュにしては耐えた方じゃねーか?」
ルキ「出会いがあってよかったじゃない、ザナージュ」
ザナージュ「変態との出会いなんざ望んじゃねえんだよ!オイ、ゼノ坊、おまわりさんを呼べ」
ゼノ「まぁまぁ落ち着けよザナージュ。まずは詳しく話を聞かせてもらおーぜ」
ルキ「どうやら悪党三人組とかいう連中と誤解されてるみたいね」
ザナージュ「ちっ、めんどくせえな。ヘイ半裸マン、その手配書を見せてみろ」
ゼノ「そんなにオレらに似てんのかな?」
ザナージュ「俺たちのような美男美女が他にいるとは思えねえがな」
ルキ「まったくもってその通りね」
ゼノ「お前らは似てるよな」

【ジノ・ヴァキ・ソバージュという似てもにつかない窃盗犯らの似顔絵】

ザナ&ルキ「……!?」
ゼノ「全然似てねーじゃねーか!!名前からして違ーし!!」
ルキ「しかもこの懸賞金の低さ……」
ザナージュ「……」(チャカッ
ゼノ「ちょ、待てザナージュ!銃抜くな!」
ルキ「そうよザナージュ。せめて峰撃ちで許してあげて」
ザナージュ「オーケー」
ゼノ「殺る気満々かよ!おい半裸のアンタ、人違いだって分かったろ?さっさと行け、ヒデー目にあう前に」
ザナージュ「いいや逃がさねえぞ。きっちり復讐させてもらう」
ゼノ「許してやれよこれくらい」
ザナージュ「やかましい!俺は今ゴキゲンナナメなんだ!」
ルキ「つまり八つ当たりしてストレスを発散しようってわけね」
ザナージュ「ストレスを溜めると早死にするからな。この半裸マンのせいで俺は100日後には死ぬかもしれねえぜ?だから発散するのさ。
   ま、安心しな。復讐と言っても大した内容じゃねえからよ」
ルキ「何をする気?」
ザナージュ「はかあらしだ」
ゼノ「じゅうぶん大したことじゃねーか!!バチ当たるぞ!」
ザナージュ「ククク……俺を怒らせた罰だ」

カマテ! カ マテ!
カオラ! カ オラ!
テネイ テ タナタ プッフル=フル ナア ネ イ ティキ!

ザナージュ「という歌詞を延々とその半裸マンのブログやツイッターに書き込み続けてやるぜ……!」
ゼノ「ハカ荒らし!?それはウゼーな!!」
ルキ「あと100年くらいは生きそうね、ザナージュは」

71 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/12(Sun) 21:26
>>64話 白い変人達

ザナージュ「わざわざ駆け込みで来てくれたってのに、受取人が一ヶ月遅れでご登場じゃ報われねえな」
ゼノ「ちゃんと謝っとけよ、ルキ」
ルキ「ご、ごめん……って、遅れたのはあんたたちも同じでしょ」
ザナージュ「俺たちはお返しもらえるわけじゃねえしなあ」
ゼノ「なー」
ルキ「ホワイトデーにお返しもらう男がどこにいるのよ」
ザナージュ「2丁目にはたくさんいるよなあ」
ゼノ「なー……ってそれは知らねーよ」

64『可愛いのと、きれいなのと、甘いのとしか思い浮かばなかったから』
64『ラグジュアリーなデザインのピンクのあめちゃん』

ザナージュ「もう一つとっておきの贈り物を教えてやるよ。ゼニだ」
ルキ「あんたは黙ってて」
ザナージュ「なんでだよ、幼女から熟女まで絶対に喜ぶぜ?」
ゼノ「ホラホラ、オレらはあっち行ってようぜザナージュ」
ザナージュ「ちっ、分かったよ。後は若いもん同士でイチャイチャしてな。ペッ!」
ゼノ「自宅でツバ吐くな!誰が床掃除すると思ってんだ!」
ルキ「その……私はどれも好きだから。ありがと……ね」

ザナージュ「(なっ……あいつめ、俺には絶対見せねえようなスマイルを……)」
ゼノ「(アンタがルキのために手間隙かけて菓子作りに励むような根性者だったら、可能性もあるんだろーけどな)」
ザナージュ「(手間隙かけてあいつの工口画像なら作ってやったぜ?)」
ゼノ「(そりゃアンタに微笑んでくれるワケねーな)」

64『あ、包装についてるお花、ヘアゴムに使えるから』

ルキ「……どう、似合う?」(ジャキーン!!リトルフラワー装着!!超変形!!ウルトラDX超合金ルキ参上!!)

ゼノ「(ヘンなナレーション入れるなよな、ザナージュ)」
ザナージュ「(バレンタインだのホワイトデーだの、あの嬢ちゃんには似合わないだろ?)」
ゼノ「(ナントカ超合金も似合わねーだろ)」

ルキ「……あんたたち、さっきから物陰でブツクサ何言ってんの?」
ゼノ「いや別に……」
ザナージュ「少し超合金工口画像の話をしてただけさ」
ルキ「……??何それ」
ゼノ「してねーよ、そんな話」
ザナージュ「それより嬢ちゃん、式の予定はないのか?」
ルキ「はぁ……?何言ってんの……。別に付き合ってるわけでもないのに結婚の予定なんて……」
ザナージュ「バカ、卒業式だ」
ルキ「……は?」
ザナージュ「ウイルスの影響で学校の卒業式も中止になってるだろ?ガキどももかわいそうだよな」
ルキ「……」
ザナージュ「なのにこの大変な時期にお前は自分の挙式ばかり考えやがって。
   はあ〜……やだねえ、浮かれちゃってよ。これだから最近の若いもんは……
   卒業式だと言うけれど何を卒業するのだろう」
ルキ「……代わりに今日をあんたの卒業式にしてあげる」
ゼノ「あ、葬儀屋さんですか?式の予約をしたいんスけど。故人の名前はザナージュで」

72 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/12(Sun) 21:27
ザナージュ「続きは明後日だよ!今回は予告のオマケ付きだ」

〜次回予告〜

第65話『11人の超真性』
新たなライバル登場!?あつまれ、ハンターの森!
ザナージュの元に集う凄腕の賞金稼ぎたち。
彼らは一体どんな波乱を巻き起こすのか!
ザナージュ「お、お前はまさか!」
???「俺だよ、ジョニーだよ!」

ザナージュ「賞金王に俺はなる!!」
ゼノ「ゴルファーかよ」

66話『それいけ!やりおるマン』
突如ザナージュたちの前に姿を現した謎の男「やりおるマン」。
彼が発した身に覚えのない言葉に戸惑う三人だったが……?

ザナージュ「それー!ゆけー!やりおるマーン!」

67話『IRIS OUT』
ついに名無しからも愛想を尽かされたザナージュ。
金も信頼もない彼が次に取った行動とは……?

68話『侵略者(しゃっきんとり)を撃て』
「借りたお金を返そう。そして平和のために働こう」
そう決意したザナージュはある店でバイトを始めるが、そこに宇宙怪獣ベムラーが来店する。
ザナージュは果たして借金を返済できるのか!?そもそも生還できるのか!?一体どうなってしまうのか!?

ルキ「※番組の内容は予告なく変更されます」
ゼノ「ベムラー呼ぶ金なんてねーしな」
ザナージュ「5分で考えた嘘予告なんてこんなもんだ」

73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/14(Tue) 12:33
どうぶつの森
けものフレンズ
スーパーワリオランド
ワンピース
アンパンマン

相変わらず引き出しの広い事だ
どうぶつの森って言えば、仕事の同僚が「どぶ森」って略してて
世の中にはやばい略称があるものだって驚いたものだ
ふむ
個人的にこの予告の続き68話は見てみたいな
で、アリスちゃんMark2とかが出てきて爆発してほしい
青空に浮かぶアリスちゃんの笑顔とかで締めてほしい
アリスちゃんMark2……君のことは忘れない……

74 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/04/14(Tue) 18:20
本当に11人も新キャラ出してくれたら一生アニキについて行きやすぜ!

75 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/21(Tue) 00:05
ゼノ「なぁザナージュ、続きは明後日って言ってなかったか?」
ザナージュ「仕方ねえだろ、台本やキャスティングの準備も楽じゃねえんだからよ」
ルキ「裏話を表に持ち出さないように」
ザナージュ「ま、そんなわけで今回はこのレスだけ返させてもらうぜ。残り(つづき)は次回(あさって)だ!」
ゼノ「どんなルビだよ」

>>73話 ゆらぎの空のアリス

ザナージュ「そしてワンピースとアンパンマンを合わせてワンパンマンに」
ゼノ「合わせる意味あんのか?」
ザナージュ「俺の引き出しがさらに広がるだろ?」
ルキ「あんたのは広くて浅いって言うの。その時の気分で適当なこと言ってるだけでしょ」
ゼノ「今ワンピースが無料公開されてるからワンピネタを入れようとか
   夢にアンパンマンが出てきたからとりあえずアンパンマンのネタやっとけって感じだもんな」
ザナージュ「夢を見て何が悪い?人の夢は……終わらねえ!」
ゼノ「こんな感じでな」

ザナージュ「で、なんだ?『どぶ森』だって?HAHAHA、そりゃクレイジーな略称だぜ。
   その同僚さんにせめて『うつの森』にしとけって伝えておいてくれよ!」
ゼノ「ヤだよ、そんな森」
ザナージュ「じゃあクソ森ってのはどうだ?おどりゃクソ森!的なノリでな」
ルキ「もっと嫌なんだけど」
ゼノ「だいたいそのクソっつーのはどこから出てきたんだよ」
ザナージュ「そりゃケツからだろ」
ルキ「そろそろ本題に入っていい?」
ザナージュ「OK!つぎにすすもうぜ!」



ゼノ「リクエストだぜ、ザナージュ。アリスに会いたいってさ」
ザナージュ「悪いがそいつは無理な相談だぜ。アリスちゃんは魔法学校に入ったばかりで忙しいからよ」
ルキ「『もしかして アリス 自爆』」
ザナージュ「ああ、そっちのアリスちゃんか」
ゼノ「そのアリス以外は知らねーっての」
ルキ「あのコはあれからどうなったの?自爆したあと、あんたと旧友の発明家の元に修理に出したんでしょ?」
ゼノ「そうだったな。セクターZだったっけ?」
ルキ「ドクターXじゃなかった?」
ザナージュ「ドクターZだ。フッ、修理も再調整もバッチリ完了してるぜ。実はもう呼んであるのさ。カモン、アリスMk-IIちゃん!」

アリス「こんにちは、アリス改めシン・アリスです」
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20200421000023.jpg


ゼノ「おーっ」
ルキ「……その格好と包丁は何?」
ザナージュ「似合ってるだろ?彼女は元々お手伝い用のメイド型アンドロイドなんでな」
ルキ「血塗れの包丁と爆破装置で何を手伝うの?強盗?」
ザナージュ「アリスちゃんは戦闘も家事もこなせる万能型アンドロイドなのさ。
   料理、洗濯、掃除、何でもござれだ。そうだろ?アリスちゃん」

アリス「めんどくせーです」

ザナ&ゼノ&ルキ「」
アリス「家事なら私よりもそこの金髪野郎に任せた方がいくらかいい働きをするかと思われますが」
ゼノ「ま、待て、それオレか!?オレのこと言ってんのか!?」
ルキ「じゃない?……なんか口悪くなってない?」
アリス「申し訳ありません、再調整の影響で口調に不備が見受けられます。ついでに胸が大きくて申し訳ありません」
ルキ「その爆弾、邪魔なら除去してあげよっか?ん?」
ゼノ「や、やめろってルキ……再調整の影響なんだから許してやれって」
アリス「ありがとうございます、ゼノ様。貴方のことをただの厨二病だと思っていた私をお許しください」
ゼノ「機械って雷に弱いんだよな……?」
ルキ「落ち着いて、ゼノ」
ザナージュ「ちっ……ドクターの野郎、思考回路の調整をしくじりやがったな……」
アリス「それは貴方が金をケチるからでございます、ご主人様」
ザナージュ「なっ……ドクターの野郎、わざとか!!」
ゼノ「どーすんだよこれ……」
アリス「しばらくここで厄介になります」
ザナージュ「ま、見た目はかわいいからオーライだ。よろしくアリスちゃん。お前らも仲良くやれよ」
ルキ「嘘でしょ……」

アリス「(ザナージュ様、ゼノ様、ルキ様……数々のご無礼、申し訳ございません。
   私は数レス後にお三方を守るために自爆するようプログラムされているのです。
   なので私はこのまま嫌われ者として任務を全うします。あなた方はどうか私のことなど忘れてお幸せに……)」

76 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:52
ザナージュ「よう、お待たせ。とうとう人様の夢にまで出張してきたザナージュ様とはこの俺のことさ」
アリス「まるでフレディ・クルーガーですね。相手の方もかわいそうに」
ザナージュ「HAHAHA、手厳しいねえアリスちゃんは」
アリス「恐縮です」
ルキ「ニヤニヤしちゃって……。私が同じこと言ったら罵詈雑言返してくるくせに。あのアリスってコと私、何が違うわけ?私が半魔だから?」
ゼノ「いや、違うのは胸……イテテテテ!!」

ザナージュ「俺たちは普段は一話完結型スタイルだが、>>65-68話は地続きのストーリーで展開させてもらう。
   今回は>>65話と>>68話で構成する前編。次回は>>66-67話で構成する後編をお送りするぜ」

>>68 侵略者(しゃっきんとり)を撃て

アリス「20億3000万ほどです」
ザナージュ「マジかよ、俺やべえな」
ゼノ「ヤベーと思うなら少しは危機感持てよ」
ザナージュ「HAHA、真に受けんなよ。今のはアリスちゃんのジョークに決まってんだろ」
ルキ「実際はどうなの?アリス」
アリス「実際は2千300万でごぜーます」
ザナージュ「な?」
ゼノ「『な?』じゃねーだろぉぉぉ!!」
ルキ「あぁ……目眩が……」
ザナージュ「落ち着けよ、最初に言った額の10分の1だぜ。少し希望が見えてきただろ?」
ゼノ「希望の数だけ絶望が増えたっつーの!」
ルキ「そもそも何でそんな額になってるわけ?前はそこまで行ってなかったでしょ」
アリス「それは仕事中にご主人様が周りを顧みずに暴れるからでごぜーます。特に先月、騎士団の詰所を半壊させたのが大ダメージでありんす、うひゃひゃ」
ゼノ「お前も脳か精神にダメージ受けてねーか?」
アリス「口調の乱れは一時的にプログラムが不安定な状態に陥っているだけですのでお気になさらずパツキン厨二野郎」
ゼノ「ホントだろーな!?ホントにプログラムが不安定なだけだろーな!?」
ルキ「とにかくこの借金を何とかしないと……このままじゃ私たち深海に沈められるかも……」
ザナージュ「安心しな、お前に危害を加えるようなヤツは逆に俺が沈めてやるよ」
ザナージュ「ルキ「ザナージュ……キュン///」」
ルキ「一人で何言ってんのおっさん」
アリス「キモいですね、私のご主人様は」
ゼノ「アリス、ザナージュにあんまそういうこと言わねー方がいいぞ。喜ぶから」
アリス「承知しました」
ザナージュ「分かった分かった。返せばいいんだろ、返せば。バイトでも何でもしてやるよ。それで文句ねえだろ?」
ルキ「バイトしたくらいで返せるわけが……」
ゼノ「(待った、ルキ!)」
ルキ「(むぐっ……!な、何すんのゼノ……!)」
アリス「ゼノ様、なぜクロロホルムなど……」
ゼノ「んなこたーしてねーよ!!(いいか、ルキ。バイトとはいえザナージュが真面目に働く気になったんだ。
   更正させるチャンスだろ?少し様子を見てみよーぜ)」
ルキ「(……まぁあんたがそう言うなら別にいいけど)」
アリス「ご主人様、何のバイトをお始めに?」
ザナージュ「酒場の用心棒(バウンサー)だ」
アリス「面白そうですね、私もお付き合いしてよろしいですか?」
ザナージュ「もちろんさ。アリスちゃんならどんな暴漢が来たって返り討ちにできるだろ?」
アリス「はい、暴漢の撃退法ならご主人様を相手に何度か実践しておりますので」
ザナ&アリ「HAHAHA!」
ザナージュ「言うねえ、アリスちゃん。キミのそういうとこが好きだぜ」
アリス「そのようなお言葉、私にはもったいのーございます、ご主人様」
ルキ「ねぇゼノ。借金が倍になりそうな予感しかしないんだけど」
ゼノ「ザナージュが二人に増えたようなモンだからな……」

77 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
酒場の親父「あんた余所者か?なら一つ忠告しといてやる。
   この街にはな……世界中からヤバい連中が集まってくる。
   ルール無用の無法者、そいつらを狙う賞金稼ぎ、ケンカ好きの野次馬……。
   特にヤバいのはハンターたちだ。今この街じゃ11人の猛者が獲物を奪い合ってる。
   奴らに関わっちゃ命がいくらあっても足りやしねぇぜ。あんたもこれ飲んだらさっさと帰んな。
   ん?奴らのことを詳しく教えろって?あんたも物好きだねぇ……街の連中は奴らをこう呼ぶのさ」

>>65話 11人の超真性
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20200427124854.jpg
(提供 Picrew)

酒場の親父「そしてどういうわけか今日この店にその中の10人が集まってやがんのさ。こりゃただ事じゃねぇぞ……。
   見な、あそこでタバコを吹かしてんのは“強運のビリー”だ。奴はなんでもあの“狂犬のジョニー”と引き分けたことがあるらしい。
   俺たちみてぇな庶民にゃそれがすげぇのかどうかも分からねぇ」
ビリー「フー……嫌な風が吹いてきやがった……。(コイントス)やれやれ……こいつは一雨来るな……」


“強運のビリー”
ビリー・ガンスモーク
31歳/A級ハンター/182cm/荒野の町『ウェステル』出身/『ガンスモークファミリー』首領。
コイントスによって取るべき行動を決める。その結果、数多の死線を潜り抜けてきたベテランハンター。
ニヒルでハードボイルドなガンマンだが、キャラ被りに危機感を抱いたザナージュの悪戯で
大事な大事なコインを隠され半泣きにされた過去がある。


???「ビリーさん!」
ビリー「ん?あぁ…噂のルーキーのお出ましか」
アルス「やだな、そんな言い方よしてください」

酒場の親父「あいつはアルス。まだガキだが、ここ数ヶ月間で名のある賞金首を何匹も捕らえた話題のルーキーよ。フッ……若い頃の俺を見てるようだぜ」


“追憶の剣”
アルスラッド・ドラセナ=ナローク
18歳/A級/175cm/竜人族の住む地『ドラセナ』出身/『ブレイブハーツ』リーダー。
通称アルス。聖剣カリバーンを駆る若き勇者。
金や名誉のためではなく、民を守るために戦う爽やかで温厚な好青年。
とある事件がきっかけで過去の記憶を失っているが、実は竜人族の血を引いている。
生まれたのがこの世界じゃなければ主人公になれたかもしれない。
その実力と性格から老若男女問わず慕われているため、嫉妬に狂ったザナージュから一方的に敵視されていたが、
借金苦で飢え死にしかけていたザナージュに金と食料を分け与えてやったことで和解。


ビリー「お前さんがここにいるってことは……届いたんだな?手紙が」
アルス「そうです。やはりビリーさんの元にも同じものが?」
ビリー「まぁな。やれやれ……ますます嫌な予感がしやがるぜ……」

???「お二人もいらっしゃったのですね」
ビリー「よう、お嬢ちゃん」
アルス「やあ、スターナ。どうしてここに?」
スターナ「それが……国王様からこの様なお手紙が」
ビリー「俺たちと同じか……」
スターナ「では、お二人も?」
アルス「ああ、僕たちも国王様に呼ばれてここに来たんだ」
スターナ「どういうことなのでしょう……何かよからぬことが起きなければよいのですが……」

酒場の親父「あの娘はスターナだな。人間に見えるが実は天使なんだとよ。最近の若者は何を考えてるのか分からん。だが、ベッペンだよな。俺の女房も若い頃は……ふぅ、時の流れってのは残酷なもんだ……」


“天上の戦乙女(ヴァルキュリア)”
スターナ・アクセリーゼ
17歳/B級/164cm/天界『スカイアーク』出身/フリーランス。
行方不明の兄を探して地上に舞い降りた天使。
素直でお人好しな性格だが、やや世間知らずでよく詐欺に遭う。
ザナージュにストーキングされ、D.Zに盗撮されてもくじけない強き心もあわせ持つ。
年齢の近い女性ハンターということでルキに親近感を抱いているが、
性格が真逆で体格的に劣るルキからは複雑な感情を向けられている。


???「よからぬことならもう起きているさ」
ビリー「ん……?あんたは……」

78 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
ジャスティ「正義の使者ジャスティ・マックス参上!」

酒場の親父「奴はジャスティ・マックス。正義の味方気取りのコスプレ野郎さ。だが奴は強ぇぞ。ついこないだもワニの魔物を車で轢き殺して国中の話題になったばかりだ」


“ぼくらのハイパーヒーロー”
ジャスティ・マックス
29歳/S級/185cm/機械都市『ハイパーメカシティ』出身/『ハイパーボイジャー』司令官。
悪をくじき弱きを守る改造人間。スーパーヒーローを超えたハイパーヒーローを自称するだけあって戦闘力は極めて高い。
正義感が強い反面、悪人に対しては容赦がなく手段を選ばない。


アルス「お久しぶりです、ジャスティさん!」
スターナ「ふふ、お元気そうで何よりです」
ジャスティ「君たちもね。さすがは期待のホープだ」
アル&スタ「い、いえそんな……」
ビリー「フー……ヒーローさんよ、そんな世間話をしに来たわけじゃねぇんだろう?」
アルス「そうだ、さっき言ってた“よからぬこと”と言うのは?」
ジャスティ「私も君たちと同じように国王からの招集を受けていてね」
スターナ「ジャスティさんまで……?」
ジャスティ「私たちだけではないさ。国王は他にも数人、名うてのハンターに声をかけているようだ」
ビリー「なるほどね……フー……そりゃ只事じゃあなさそうだ」
ジャスティ「恐らく、今回の招集の目的は大規模な討伐作戦といったところだろう」

???「ウヒヒ……さすがはS級ハンターでやんすねぇ。察しがいいでやんす」
ジャスティ「ん?君は?」
DZ「えーっ!?オレっちでやんすよ!国民的アイドルハンターのD.Z(ディーズィー)!」

酒場の親父「あのチビはDZだな。あー……どんな奴だったかな。……そうだ!確かストーカー野郎だ!」


“スターゲイザー”
D.Z
26歳/C級/150cm/『ゴブリンの森』出身/『銀河観測団』団長。
ゴブリンの男性。口先と手先が器用だが力は低い。
小物の賞金首ばかりを狙う「リトルキリング」がモットー。
趣味は女性ハンターを盗撮することで、現在のお気に入りはスターナ。故にスターゲイザー。
以前ルキを盗撮しようとして半殺しにされたり、ルーキー時代のゼノに絡んで瞬殺されたり、
ザナージュと裏取引を行ったりと「AtoZ」の面々とは何かと因縁がある。


アルス「あ……彼は確かスターナの……」
ビリー「あぁ……ストーカー野郎か。いたなそんなのも」
ジャスティ「失敬、今思い出したよ。どうか気を悪くしないでほしい」
DZ「きぃーっ!ちょいとばかり腕が立つからってムカつくでやんすねぇこのおっさんとガキ共!」
スターナ「お、落ちついてください、DZさん……」
DZ「ハァーイ!スターナちゃんがそう言うなら!ハァ〜、スターナちゃんは相変わらずいい匂いでやんすねぇ〜。嗅いでると落ち着くでやんすよ、キヒヒヒ……!」
スターナ「あの……そういう発言は控えていただけると……」
ビリー「生理的に受け付けないから視界から消え失せてほしいとさ」
DZ「げぇっ!?」
スターナ「そ、そこまでは言ってません……!」
DZ「みんなして意地悪でやんすねぇ。せっかくオレっちが耳寄りの情報を持ってきてあげたでやんすのに」
ジャスティ「耳寄りの情報?」
DZ「報酬でやんすよ!今回の任務で最も貢献したハンターにはそりゃぁもうとんでもない額の報酬が贈られるとか」
ビリー「……そりゃそうだろうよ」
DZ「え?みんな知ってたでやんすか?」
アルス「まあ……国王様直々の依頼と言うからには予想はつくというか」
ジャスティ「賞金目的で集まったハンターもいるくらいだからね」
DZ「ちぇっ、みんな驚くと思ったのにつまんないでやんすねぇ」
???「ヘッ、賞金目的で集まったハンターってのは俺のことか?」
DZ「ゲッ……めんどくせーのが現れたでやんすよ……」

79 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:53
ヘルマン「あぁ?おい、そこのチビ。このヘルマン・シュバイツァー様に向かってなんだその口の聞き方はぁ?」

酒場の親父「あのデケェのはヘルマン。ハンターつっても気性の荒さはそこらの喧嘩屋と変わりゃしねぇ。ちっ、頼むからウチの店で暴れんじゃねぇぞ……」


“地獄の看守長”
ヘルマン・シュバイツァー
34歳/B級/208cm/犯罪都市『メルトポリス』出身/『アルカトラズ』所長。
合法的に暴力を行使できるという理由でハンターになった社会不適合者。
怪力自慢の巨漢。短気で狂暴。周囲への被害を顧みずに暴れ回るため、ハンターでありながら一般市民からはあまり信頼されていない。


DZ「き、聴こえてたでやんすか?地獄耳でやんすねぇ、ヘルマンの旦那……」
ヘルマン「ふん!てめえのような腰抜けまで呼ぶとは国王も耄碌したか?」
アルス「それはお言葉が過ぎるのでは?ヘルマンさん」
スターナ「そうですよ、国王様にそのような物言いは……」
ヘルマン「けっ、しゃらくせえ!てめえらみてえなガキは引っ込んでな!」
DZ「むきーっ!アルスのガキんちょはともかく、スターナちゃんに向かって何てこと言いやがるでやんすか、この親父は!」
ヘルマン「おう、なんだ、ここでやんのか?俺は構わねえぜ。ここでてめえらをブッ潰せば俺の取り分が増えるからな!」
ビリー「やれやれ……付き合ってらんねぇぜ」
ジャスティ「よさないか、ヘルマン。今のは君が悪い。それに今、事を起こすのは君にとっても得策ではないと思うが?」
ヘルマン「ちっ、足元見やがって。わかったよ、今だけ大人しくしといてやらあ」
DZ「何を偉そうに……こんなオッサンにだけはなりたくないでやんすねぇ」
ヘルマン「てめえもストーカーだろうがよ」
ビリー「聞こえなかったのか?くだらねぇ喧嘩はやめろと言ってんだ」
スターナ「DZさんもどうか怒りをお納めください……。ですが……先ほど私を庇ってくださったこと、感謝いたします」
DZ「ハァーイ!怒りを納めるでやんす!」
ビリー「(ストーカーの扱いも手慣れたもんだな)」
アルス「にしても……国王様が直々にこれだけのハンターに招集をかけるなんて今回の標的はどんな相手なんだろう……」
ジャスティ「さて、ね。現状では魔物か人間かも分からない」
DZ「国王の旦那もそれくらいは前もって教えてほしかったでやんすねぇ」
ビリー「前もって教えたらビビって来なくなるハンターがいるからじゃないか?」
DZ「ぎくり」
ヘルマン「ふん、俺は暴れられるなら相手は誰だって構わねえぜ?その上で金がもらえるってんだから至れり尽くせりだ」

???「ククク……それはどうかな……?」

ヘルマン「ああ?てめえは……」
ジャスティ「……君もいたか。まあ実力を考えれば当然とも言えるが」

酒場の親父「あいつはフィアデス……!何を考えてるのか分からねぇ気味の悪い野郎さ。妙な呪術を使うだの実は既に死んでるだのヤバい噂にゃ事欠かねぇ。俺お祓い行こうかな……」

“暗黒街の亡霊”
フィアデス・ガーネルブラント
享年23歳/B級/177cm/霊界『ハートソサエティ』出身/フリーランス。
売り出し中の賞金稼ぎだったが、とある事件に巻き込まれ最愛の姉と共に命を落とす。
その後、とある呪術師の手によって蘇った生ける屍。
現在は姉を蘇生してもらうことを条件に、呪術師の命に従い賞金首を狩り続けている。
常人には理解しがたい言動が多く、ザナージュからはシスコンのキ×ガイ呼ばわりされている。

80 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:54
DZ「相変わらず顔色が悪いでやんすねぇ、フィアデスの坊や」
ビリー「顔が緑色の奴に言われたくはねぇだろうがな」
DZ「オレっちはこういう種族なんでやんす、ほっといてほしいでやんす」
ビリー「その妙な喋り方も種族特有か?」
DZ「いいえ、これは単なるキャラ作りです」
アルス「普通に喋れたんだ……」

フィアデス「君たちには悪いけど賞金は僕が頂くよ……姉さんの蘇生実験には多額の資金が必要でね……」
ヘルマン「けっ、薄気味悪い亡霊野郎が。そんなにお姉ちゃんが好きならてめえも同じとこに逝きやがれ」
フィアデス「クク……言われなくても行くさ……姉さんを迎えに……。嗚呼、姉さん……もうすぐ会えるんだね……」
DZ「こりゃ既にイッちまってるでやんすよ」
スターナ「美しき姉弟愛、ですね……!私、感動しました!」
ビリー「(この娘も微妙にズレてやがんな)」
ジャスティ「目的はどうあれまず今回の戦いに勝たないことにはね。フィアデスくん、君も我々に協力してくれるかな?」
フィアデス「クク……構わないよ……ただし僕の邪魔だけはしないでおくれよ……」
ジャスティ「ああ、肝に銘じておくよ」
ヘルマン「てめえこそ足引っ張るんじゃねえぞ」
DZ「大丈夫でやんすかねぇ、このメンツ」
アルス「でもこれでこちらの戦力もかなり整ってきたね」
スターナ「ええ、心強いです」
ジャスティ「さて、あとは彼が来てくれたらベストなんだが……」
ビリー「あいつか……俺はあいつは苦手だ……来なくていい……」
DZ「ビリーの旦那は、あの旦那に泣かされたことがあるんでやんしたねぇ」
ビリー「……泣いてねぇ」
アルス「でもあの人はジャスティさんと並ぶ実力者……戦力的に欠かせません」
ヘルマン「けっ!俺がいるんだ、あんな野郎は必要ねえ」

???「おや、では私の助力も必要なかったかな?」
ヘルマン「ふん……ああ、必要ねえ。おめえに出てこられちゃ俺の取り分が減っちまうからな」
DZ「ホラの旦那!」
ビリー「ホラ……?ホラ・ケントーサか?フッ、まさかあんたが来るとはな。来たのがあいつじゃなくて安心したぜ」

酒場の親父「ホラ・ケントーサ。確かキックボクサーからハンターに転身した男だ。あの男の足技は神の領域だともっぱらの噂さ。
   だが大抵の敵はパンチだけで沈めちまう。雑魚相手に神業を披露する気はねぇってこったろうよ」


“足技の魔術師”
ホラ・ケントーサ
38歳/A級/191cm/ボクシング協会会長のお膝元『ナーラ』出身/『キング・オブ・キックス・ジム』会長。
長い足や通り名から足技が得意に思われがちだが、実はボクサーであり足技は苦手。
紳士的な言動とは裏腹に、敵に足技を警戒させておいてから殴り倒すというセコい戦法を得意とする。
この通り名も頑張って自分で広めたらしい。
これだけだと小物くさいが、普通に戦っても結構強い侮れない男である。


ヘルマン「どういう風の吹き回しだあ?おめえは隠居したんじゃなかったのかい、ホラさんよ」
フィアデス「君も……賞金目的かい……?」
ホラ「そんなところだよ。この不景気じゃジムの経営も厳しいのでね。今回のビッグマッチ、私も一つ参加させてもらおうじゃないか」
ジャスティ「もちろん歓迎しよう。あなたほどのハンターが参加してくれるとは頼もしいね」
ホラ「こちらこそ光栄だよ、S級ハンターの君にそう言ってもらえるのは」
アルス「すごいや……!このパーティーならどんな相手が来ても必ず勝てるよ!」
DZ「お気楽でやんすねぇ。ま、さすがにこれだけ揃うと壮観なのも事実でやんすが」
フィアデス「……!」
スターナ「フィアデスさん?どうかしましたか?」
フィアデス「聴こえる……冥界へといざなう声が……!」
ジャスティ「……間違いなさそうだな。私のセンサーにも反応があった」
フィアデス「クク……僕はいつだって真実しか口にしないさ……!」
DZ「な、なんですとぉー!まだ心の準備が……!」
ビリー「何しに来たんだお前……」
ホラ「ふむ、もう少しお喋りを楽しんでいたかったのだが」
ヘルマン「ヘッ、ようやくお出ましか。待ちくたびれたぜ!」
スターナ「行きましょう、皆さん!」
アルス「ああ!この国を……人々を守るんだ!」

81 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:54
【キングスライムがあらわれた!】

モブ客「ま、魔物だぁー!」
モブ客「きゃー!」
酒場の親父「ちくしょう、魔物もハンターも俺の店で暴れるんじゃねぇぞ!」

ビリー「なんだ?あのスライムが今回のターゲットか?」
DZ「確かにデカいでやんすが……なんか拍子抜けでやんすねぇ」
ジャスティ「気を抜くな、魔物は魔物だ。この場で殲滅する!」
ホラ「どれ、神の脚と讃えられた私の妙技を見せてさしあげよう。(と見せかけてフックでノックアウト狙いと行こう)」
ヘルマン「ロートルはすっこんでろ!俺が潰してやらあ!」

???「俺が殺る……」

ヘルマン「んん?なんだあ!?」
スターナ「あの方は……!」
酒場の親父「スライヤ!スライム殺しのスライヤだ!」


“軟泥狩人”
スライヤ・カリマクルド
20歳/C級/179cm/辺境の地『カナイド村』出身/『斬魔衆』頭目。
かつてスライムに故郷の村を滅ぼされ、復讐のためにスライムを狩り続ける哀しき男。
今まで狩ったスライムの数は万を超えているが、所詮はスライムなのでハンターランクはC止まりの哀しき男。
しかしメタルスライムを狩ることで大量の経験値を入手している可能性があるため、誰も迂闊に手を出せない。


ビリー「あのスライムを追ってきたのか。よくやるぜ、まったく……」
ジャスティ「魔物殲滅に協力してくれるなら文句はないさ」
スライヤ「勘違いするな……俺はあの軟泥を狩りに来ただけだ……邪魔をするなら貴様らも斬るぞ……」
ヘルマン「おもしれえ!スライムごときに滅ぼされた田舎の生き残りに何ができるってんだあ!?」
アルス「やめるんだ、ヘルマンさん!」
酒場の親父「ププッ……!アンパンマンさんみてぇなもんか」
スライヤ「貴様ぁ……!オラの村さ、バカにすっと許さねぇどぉ!!」
DZ「あーあー……スライヤの坊や、怒りのあまり訛りが出ちゃってるでやんすよ……」
スターナ「あれが郷土愛というものなのですね……!私、感動しました!」
ビリー「感動してるとこ悪いが、あのスライムを何とかするのが先決だぜ、お嬢ちゃん」
スターナ「そ、そうでした!すみません……!」
スライヤ「待て……!その化け物を殺るのは俺だ……!」
ヘルマン「いいや、俺だあ!」
DZ「キヒヒ、美味しいとこはオレっちがちゃっかり頂くでやんすよ!」
ジャスティ「悪は滅ぼす!それはもう徹底的にだ!」
ビリー「なんか辛いことでもあったのか?」
アルス「と、とにかく僕らも続こう!」
ホラ「ふむ……その必要はなさそうだよ」
アルス「え?それはどういう……」

(BUDDABUDDABUDDABUDDA!!)
【キングスライムをたおした!】

スライヤ「何……!?」
ヘルマン「誰だあ!?」
DZ「今の銃声……ビリーの旦那でやんすか?」
ビリー「俺なら一発でスマートに仕留める。あの下品な乱射は……あいつだ」
ジャスティ「ヒーローは遅れて現れる……か。私の立場がないな」

???「困りますねえ、お客さん。店内での乱闘騒ぎはご遠慮ください」

酒場の親父「……あぁ、そういえばあんたにもう一人紹介するのを忘れてたな。
   あれがこの街で最もイカれた男。今はウチで用心棒をやってもらってる。名前は……」


“残酷な根性なし”
ザナージュ・ウォルベノフ
23歳/S級ハンター/181cm/『A to Z』オーナー。


ザナージュ「以後お見知りおきを、お客様」

82 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:57
アリス「バイトの分際で何をカッコつけてらっしゃるんですか、ご主人様」
ザナージュ「アリスちゃん、せめてもう少しはカッコつけさせてくれ」
スターナ「ザナージュさん……来てくださったのですね!」
ザナージュ「スターナちゃん、キミがいるなら俺はどこにだって流れ星のように飛んでくるさ」
DZ「これじゃまるでオレっちたちはザナージュの旦那の引き立て役でやんすねぇ……」
ザナージュ「そのためだけに登場させたからな」
ビリー「お前も相当な暇人だな」
ザナージュ「うるせえ、最初はお前らマジでプロフィールだけ載せてセリフもないまま退場させる予定だったんだぜ?感謝しな」
アルス「何はともあれザナージュさんのおかげで街の人たちに被害が出ることもなく魔物の討伐に成功しました。ありがとう」
ザナージュ「引くほどいいヤツだな、お前!」
ホラ「ふむ……確かに魔物は倒した。しかしあっさりしすぎではないかね?」
ジャスティ「確かにね。この程度の魔物を討伐するのにわざわざ国王が我々を招集するとは思えない」
ザナージュ「そいつは単に国王が朦朧ジジイだったってだけのことさ」
ヘルマン「俺あこいつの自分を神とでも思ってそうな不遜な態度が気にいらねえんだ」
DZ「後頭部にブーメラン刺さってるでやんすよ、ヘルマンの旦那」
ザナージュ「あれこれ考えるのは後でいいだろ。今は祝杯でもあげようぜ?」
ホラ「ふむ、それもよかろう」
アルス「ハンター同士、親睦を深めるいい機会だね」
スターナ「それは素敵な提案ですね」
アリス「代金さえ払ってくださるなら私は構いませんが」
ザナージュ「そこはDZがいるから無問題さ」
DZ「オ、オレっちの奢りでやんすか!?」
ビリー「フッ、気前がいいじゃねぇか」
DZ「このオッサンもちゃっかり参加してるでやんす!?」
スライヤ「……もう用はない。俺は帰る」
ヘルマン「ふん、俺もてめえらと馴れ合う気はねえ。勝手にやってな」
ザナージュ「うるせえ、さっさと行けバーカこのバーカ」
ジャスティ「やれやれ。彼らにはもう少し協調性というものを身につけてほしいものだね」
フィアデス「違う……」
DZ「ん?何でやんす?フィアデスの坊や」
フィアデス「僕が聴いたのは……スライムの声じゃない……」
ザナージュ「ヘイヘイヘイ、そこのヤク中。せっかくこれから楽しく酒盛りしようって時に不穏なこと言うなよ」
フィアデス「君たちには聴こえないのかい……?大地を震わすこの旋律が……」
ザナージュ「はあ?」

83 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/04/27(Mon) 12:58
(ドカッ!バキッ!ボカッ!ドスッ!)

???「うわぁぁぁ!!」
ザナージュ「っと!なんだあ?」
アルス「人が……飛んできた!?」
ジャスティ「酷い傷だ……!君、しっかりするんだ!」
???「うう……」
ホラ「ふむ、息はあるようだね」
スターナ「すぐに手当てを……!」
ビリー「ん?この男どこかで見たような……」
ザナージュ「あっ!こいつは!」
酒場の親父「あ、あいつはーーー!」
DZ「ザナージュの旦那とおやっさん、あの旦那を知ってるでやんすか?」
酒場の親父「間違いねぇ、あいつは最近巷で噂のハンター……!」
ザナージュ「お、お前はまさか!」
ジョニィ「そうだよ!俺だよ!ジョニィだよ!」
ビリー「元気じゃねぇか」


“波乗り”
ジョニィ・サオス
??歳/B級/170cm/港町『ブルーヘブン』出身/『ホワイトラヴァーズ』船長。
年齢不詳の自称プロサーファーで元海賊。日焼けしすぎて肌が真っ黒な男。
戦闘においては調子の波が激しく、実力面ではA級ハンターに劣るものの波に乗った時のラッシュは凄まじい。
チャラい雰囲気を醸し出しているが、意中の相手と見つめ合うと素直にお喋りできないという純情な面もある。


ビリー「そうだ、思い出したぜ……こいつは最近この街に来たばかりの新参ハンターだ」
ジャスティ「“波乗りジョニィ”か……」
DZ「そのジョニィの旦那が何でこんなボロ雑巾みたいになってるでやんすか!?」
ホラ「ジョニィくん、君ほどの男をそんな風にしたのは誰だね?」
ジョニィ「とんでもねぇ化け物だ……気をつけろ、ヤツはすぐ店の外まで来てるゼ……」
ザナージュ「ったく、パーティーはお預けだな。その前にゴミ掃除といくか!」

???「ギャオオオオオ!!!」

皆「???」
DZ「今の……何でやんす?」
アルス「獣の鳴き声に似てたけど……」
ホラ「いや、今のは獣というより……」
スターナ「魔獣……でしょうか……?」
ジャスティ「むしろ怪獣と言うべきではないかな」
ビリー「ヒーロー……冗談キツいぜ……」
アリス「ふざけんのも大概にしくさってくださいませ」
ザナージュ「HAHAHA……怪獣なんているわけないだろ……」
フィアデス「…………」
ザナージュ「オイ何だ、その意味深な沈黙は!」
ヘル&スラ「うわああああああ!!!」
アルス「ヘルマンさんとスライヤさん!?」
ザナージュ「ププッ!ヘルマンさんて……!アンパンマンさんみてえだ」
酒場の親父「それは俺がもう言ったぜ、バイト」
スターナ「お二人とも、どうしたのですか……!?そんなに血相を変えて……」
スライヤ「外!外!ヤベえのがいるっぺよ!!」
ヘルマン「ヘヘッ……俺はよ、今まで怖いもの知らずだったが、生まれて初めてブルったぜ……!」
ジョニィ「ヘヘ……あの化け物を見たら誰だってそうなるゼ……」
ザナージュ「ちっ、お次はなんだ……!?」

(ドォォォォォン)

ベムラー「ギャオオオー!!」

【宇宙怪獣ベムラー登場】

皆「わああああああーーー!?」

【星の命運をかけた戦いが今始まる──!】

84 名前:ダイス ◆3z.pwDw2 投稿日:2020/05/01(Fri) 01:30

人生は勝ちの目なき賭博。
人は誰しも、死の敗北を以て終焉を迎える……。

然らば、死より逃れ得た生こそが勝利。
そして生とは、死する瞬間まで続くモノ。

故にこそ―――。(ヒュッ)


―――どうせこの世は一天地六。(パシッ)

行住坐臥総て博打なら、今宵も安値(いのち)を張りましょう。




【名前】ダイス・ロール
【性別】女
【年齢】21
【種族】人間
【職業】博徒(ギャンブラー)/盗賊(シーフ)
【趣味】ギャンブル
【特技】イカサマ、盗み、補助系魔法
【装備】6面ダイス×2
【好きなもの】ギャンブル、スリル、先の見えない未来、可愛らしいもの
【嫌いなもの】日差し、肉体労働
【備考】頭のおかしい博打娘。貧民街に生まれて博打で育った筋金入りの博徒。
基本的に他人は全て餌食であり、陥れることに露程の感じ入りもない畜生。人の不幸より蜜の味。
外見は10歳前後の童女の姿だが、これは劣悪な生育環境から来る発育不良のため。ファッキン合法ロリ。
「灼蛇双眸(ピンゾロ)」や「幽霊蜘蛛」、「捕り喰らう者(プレデター)」など複数の通り名を持つも、
本人は自前で適当に付けた「ダイス・ロール」の偽名を一等気に入っているとか。




ごきげんよう、見知らぬあなたがた。

私はただの流しの博徒、ダイス・ロールと名乗っております。
風と気と運の向くままに、旅と博打に興じる根無し草……。

この場に見えたのも何かの縁、幾夜かの宿をお貸し頂けたらと。
御用とあらば可能な限り、持てる術を尽くしお応えしましょう。
無論、無理にとは申しません。無用とあらばまた流れましょう。

皆様の無聊を慰める、たった一時の手遊びは………。

丁か、半か。振るいし賽の目や如何に? (ヒュンッ)



85 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/05/01(Fri) 01:39
ザナージュ、借金返せないなら自己破産したら?

86 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 02:20
ザナージュ「急募:ベムラーの倒し方」
ゼノ「後先考えずにノリで生きてるからそうなるんだよ」
ルキ「どうやって収拾つけるのか見物ね」
ザナージュ「こんなことなら↑↓のスレに顔出した時にベムラー撃退法を聞いとくべきだったぜ」
アリス「ご主人様、お客人がお見えです」
ザナージュ「こんな時間にか?常識のねえ野郎だ。めんどくせえから追い返しといてくれ」
アリス「承知しました。あのアマには上手いこと伝えて引き取っていただきます」
ザナージュ「待て待て!女なのか!?そういうことは早く言わなきゃダメだぜアリスちゃん!」

>>84 ダイスちゃん

(なんでえ、お子様かよ)
これはこれは、ご丁寧にどうも。
どうしたんだい、お嬢ちゃん。
こんな夜分に一人で出歩くのは危ないぜ?
……ん?

(プロフィールを見る)

(何っ!?実年齢21の合法ロリだと!?しかもなかなか手癖の悪そうなお嬢ちゃんじゃねえか。フッ、俺と似たような匂いがしやがる)

オーケー、事情は分かった。
借金しまくって建てた自慢のオフィスだ。部屋は余ってるから、好きに使ってくれていいぜ。
宿賃の心配は無用だ。俺はレディの弱味につけこんで金を巻き上げるような真似はしねえさ。
その代わり……ここにいる間、俺たちの仕事を手伝ってもらいたいんだがいいかい?
そう難しい仕事じゃないさ。内容は客の依頼やアホみたいな無茶振りに応じるだけ。簡単だろ?

>>85(今度ちゃんと返すぜ。借金じゃなくてレスを)
待ちな。おたく、もしかしてダイスちゃんを見て俺の名前呼んでるわけじゃねえだろうな?

87 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:29
ウルトラマン「シュワッチ!」
ザナージュ「でたぞ ひっさつ スペシウムこうせん だ!」
ベムラー「ギャオオオーン!」

【ベムラーはたおれた!】

酒場の親父「ありがとう、ウルトラマン!」
ザナージュ「こうして せかいのへいわ は まもられた!つよいぞ ウルトラマン!」

ザナージュ「……こんな感じで終わらせるのはどうだい?」
ルキ「ムリでしょ」
ゼノ「そんなテレビマガジンみてーな展開じゃ誰も納得しねーよ」
ザナージュ「テレマガじゃねえっつうの、てれびくんだ」
ゼノ「そこは今どうだっていいんだよ!」
アリス「ご主人様、ここまで来たら潔く首をくくりましょう」
ザナージュ「首!?腹じゃなくてか!?」
アリス「ああ、そっちでございました。てへっ☆」
ルキ「アリス、その手に持ってるロープは何?」
アリス「これはバンジージャンプ用でございます」
ルキ「あっそ……」
ゼノ「ラチが明かねーから始めようぜ、ザナージュ」
ザナージュ「そうだな。じゃあ会場のみんな!元気よくヒーローを呼ぶぞ!せーっの!」

>>66話 それいけ!やりおるマン

ジャスティ「さて、ヒーローショーのような雰囲気で始まったものの……状況は最悪だね」
ヘルマン「まさかあんな化け物が出てきやがるとは……」
フィアデス「クク……さぁ、この絶望的な状況でどう足掻こうか……?」
アリス「首をくくりましょう」
スターナ「く、首……?誰のをです……?」
アルス「いくら敵が強大でも僕たちが諦めるわけにはいかない!最後まで頑張ろう!」
DZ「ギリギリまで頑張っても踏ん張ってもあんなのどうにもこうにもならないでやんすよ!」
ザナージュ「やれやれ。こんな時ウルトラマンが欲しいぜ」
ビリー「(チャリーン)フッ、こいつは……確かに諦めるのは早いかもな」
ホラ「当たりの目が出たのかね?」
ビリー「ま、そんなとこだ」
ジャスティ「それはよかった。もっとも、どんな目が出ようと我々がやることは変わらないがね」
スライヤ「……立ち塞がる者は斬るだけだ」
ザナージュ「お前、前回めちゃくちゃビビってなかったか?」
スライヤ「……何の話だ?」

ゼノ「オーイ、ザナージュ!」
ルキ「生きてる?」
ザナージュ「お前ら、何でここに?」
ゼノ「怪獣が出たってニュースでやってたから助けに来たんだよ」
ルキ「あんたがあの怪獣を虐待しないようにね」
ザナージュ「お前らどっちの味方だ?」
DZ「おぉ!ルキちゃんでやんすか!久しぶりでやんすねぇ!」
スターナ「ルキさん!お元気でしたか?」
ルキ「……まぁ普通」
ジャスティ「やあ、ゼノくん」
アルス「ゼノ!君たちが来てくれて嬉しいよ」
ゼノ「ああ、オレもみんなに会えて嬉しいぜ」
ビリー「再会を喜んでる暇はなさそうだがな。来るぜ、あのデカブツが」
ザナージュ「ヘッ、今まで待っててくれてたってことは空気は読めるらしいな」

ベムラー「ギャオオオ!」

ジャスティ「尻尾か!みんな避けるんだ!」
DZ「ガッテン!」
ヘルマン「俺に指図するんじゃねえ」
ジャスティ「ヘルマン……!?まさか受け止める気か!?無茶だ!」
ゼノ「オイ、何考えてんだオッサン!逃げろ!」
アルス「くっ……間に合わない!」
ヘルマン「ふん!てめえら俺を誰だと思ってやがる!俺は地獄の看守長!ヘルマ……」

(ズドォォォン)

アリス「死にましたが」
フィアデス「嗚呼、ヘルマン……君は本物の地獄に逝ってしまったんだね……」
スターナ「ヘルマンさん!!」
ホラ「なんということだ……」
ザナージュ「まあ見るからに噛ませっぽいヤツだったしな」
DZ「いかにも最初に死にそうなキャラでやんしたよね」
ルキ「言えてる」
ゼノ「ヒデーなお前ら……」
ビリー「渡る世間は鬼ばかりさ」

88 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:30
ジャスティ「いや待て!まだ彼の生体反応は消えていない」
DZ「え、あれを食らってまだ生きてるでやんすか!?ヘルマンの旦那」
ホラ「……ふむ、どうやら我々は彼を侮っていたようだ」
ヘルマン「ふん、ようやく気づいたか?このヘルマン様の実力によお!」
ゼノ「信じらんねータフネスだぜ……」
スライヤ「まだ息があったか……」
アリス「とどめを刺しますか?」
ザナージュ「好きにしな」
ゼノ「何でだよ」
ヘルマン「今度はこっちの番だ……くたばれ、化け物!!」
DZ「出たぁ!旦那の必殺、猛虎滅破拳!!」
ビリー「似合わねぇネーミングだな」

(ズドォォォン)

ヘルマン「ヘッ、俺の豪腕を受けて立ち上がった奴はいねえぜ」
ザナージュ「やったか?」
ルキ「やってないパターンね」
ベムラー「ギャオ?」
ヘルマン「何……だとお……!?まるで効いてねえ……!」
ビリー「さすがにあの巨体じゃビクともしねぇか」
ザナージュ「ちっ、役に立たねえなヘルマンも」
DZ「口だけおじさんでやんすね」
アリス「地獄の看守長(笑)」
ヘルマン「うるせえ!!てめえらも役に立ってねえだろうが!!」
ザナージュ「わあー看守長が怒ったあーw」
DZ「怖いでやんすぅーw」
アリス「猛虎滅破拳!」
ザナ&DZ「うぎゃあああwww」
ゼノ「やめろよお前ら!もうやめろよ!」
ヘルマン「あいつら後でブチ殺す。DZだけでもブチ殺す」

ジャスティ「しかしまったく効いてないわけではないはずだ。一点集中で奴の足から崩そう」
ゼノ「そんならオレに任せてくれよ。あのトカゲ野郎の足、ぶった斬ってやる」
アルス「ゼノ、僕も加勢するよ」
ゼノ「ああ、頼んだぜアルス!」
スターナ「ルキさん、私たちはお二人を援護しましょう!」
ルキ「ふぅ、あまり気乗りはしないけど……」
ジャスティ「では私は囮となって奴の気を引こう。ビリーくん、協力してもらえるかな?」
ビリー「構わねぇがあまり俺をアテにするんじゃねぇぜ」
フィアデス「クク、僕は僕でやらせてもらうよ……スライヤ、君はどうする……?」
スライヤ「貴様らに合わせる気はない。……だが奴は今ここで仕留める」
ヘルマン「ケッ、ガキどもに遅れはとらねぇ。おい、ホラのオッサン!ちょいと手ぇ貸せや」
ホラ「君もオッサンだろう。ふむ、しかし……若輩者に遅れを取る気はないという点は私も同感だよ」
ザナージュ「どいつもこいつも熱くなっちまって、まあ……。しょうがねえな。主役は俺たちだってことを教えてやろうぜ、アリスちゃん!」
DZ「承知したでやんす」
ザナージュ「(チャカッ)何で俺がてめえとペアを組まなきゃなんねえんだオイ?アリスちゃんをどこにやりやがった!」
DZ「あ、あのメイドっ娘ならさっき逃げてったでやんすよ?お願い、銃引っ込めて……」
ザナージュ「逃げただとお!?」
ゼノ「マジかよ、アイツ……」
ルキ「最初から頼りにはしてなかったけどね……」

89 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:31
ジョニィ「波乗りジョニィ復活!俺も加勢しちゃうゼ!」
DZ「じゃあオレっちと一緒にみんなを応援するでやんすよ!」
ジョニィ「OK!気合いなら負けないゼ!自慢の技からげんき!」

ザナージュ「あいつら撃ち殺していいかい?」
ジャスティ「気持ちは分かるがこらえてくれ、ザナージュくん。では作戦を開始するぞ。ブースト・オン!」
ゼノ「いいなーカッコいいなー飛行能力。さすがヒーローだよなー」
ザナージュ「俺はあんな特オタよりスターナちゃんに飛んでほしいね」
スターナ「私……ですか?」
DZ「ははーん、下から覗くでやんすね?ザナージュの旦那」
ザナージュ「分かってくれるかい、我が同志よ」
ルキ「あんたさっき同志に銃突きつけてなかったっけ」
スターナ「や、やめてください、こんな時に……!」
酒場の親父「そうだ、やめろ。ジャスティ、お前も待て」
ザナージュ「ん?急にどうしたマスター」
ビリー「つぅか、まだいたんだな」
ジャスティ「店主?まだ避難していなかったのか。ここは危険だ、すぐに避難を……」
酒場の親父「ここは俺の店だ。見捨てる気はねぇ。それとお前らに渡しておきてぇモンがある」
アルス「僕たちに渡しておきたいもの……?ご主人、あなたは一体?」
酒場の親父「詳しい話はあとでする。今はあの化け物を止めるのが先だ」
ヘルマン「だからそれを今しようとしてたんだろうが。何言ってんだジジイ」
酒場の親父「フッ、ジジイか……」
スライヤ「……!おい、奴が動くぞ!」
ゼノ「クソッ、尻尾か!」
酒場の親父「お前たちは下がっていろ」
ザナージュ「何……?ヘイ、マスター。あんたはどうする気だ?」
酒場の親父「こうする気さ」

(パシィッ)

ジャスティ「なっ……」
ルキ「片手で受け止めた……!?」
DZ「うっそぉぉぉー!!」
酒場の親父「フッ、なかなかやりおるわ。だがベムラー。お前さんは世界じゃ二番目だ。むんっ!」

(ドカッ!バキッ!ボカッ!ドスッ!)

DZ「怪獣を吹っ飛ばしたでやんす!?」
スターナ「今、何を……?」
ホラ「拳を叩き込んだのだよ。早い……目で追うのがやっとだった……」
ビリー「おい、こいつは一体どうなってやがる……」
ザナージュ「マスター……あんた何者だい?」
酒場の親父「俺か?俺は元王国騎士団団長、国王の右腕シルバーズ・レイパーだ」
ゼノ「ヒデー名前だなオイ」

酒場の親父「名前はウソだ。俺はジョニー。かつて騎士団で狂犬と呼ばれた男さ」
ザナージュ「何……!?」
ゼノ「アンタが……ジョニー!?」
ジョニー「そうだ。試すような真似をして悪かったな、お前たち」
ビリー「待て!あんたがジョニーだと?俺がかつて引き分けた狂犬のジョニーだってのか?顔が全然違うじゃねぇか」
ザナージュ「引き分けるほど実力が拮抗してるようにも見えねえしな」
ジョニー「顔は整形したんだ。引き分けたのは俺が手加減してたからだ」
ビリー「そうかい」
アルス「そこ納得するんだ……」
スライヤ「ジョニーさん、今回の騒動はどういうことだっぺ?説明してほしいべさ。あっ……説明してもらうぞ……」
ザナージュ「お前もうキャラ作るのやめたらどうだ?」
ジョニー「ベムラーが気絶している間にお前たちに真実を話そう。店の中に入ってくれ」

90 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:31
ジョニー「宮殿お抱えの預言者によってベムラーの出現を察知した国王様は、討伐のためにお前たちを招集したのだ」
DZ「事情も説明せずにいきなり怪獣と戦わせるとか無茶苦茶でやんすね」
ザナージュ「王の野郎、本当は俺たちの抹殺が狙いだったんじゃねえのか?」
ジョニー「すまぬ。だがお前たちの力が必要だったのだ」
ジャスティ「それならそうと事情を話してくれればよかったのでは?」
アルス「ええ、そうと知っていれば事前に準備を整えることもできたはずです」
ジョニー「すまぬ。だがお前たちの力が必要だったのだ」
ビリー「話が通じねぇ」
ルキ「ゴリ押しでごまかす気ね」
ジョニー「すまぬ。だがお前たちの力が必要だったのだ」
ザナージュ「こいつ撃っていいよな?」
ゼノ「やめとけって、勝てねーから」
ヘルマン「だいたいよ、それならあの化け物はあんたが倒せばいいんじゃねえのか?ジョニーさんよ」
ホラ「同感だよ。あなたほどの戦士ならそれも可能だろうに」
ジョニー「なんか気分が乗らなくて」
ゼノ「気分の問題かよ!!」
スターナ「国の危機なんですよ!?」
ジョニー「嘘だ。今の老いた私では奴を完全に仕留めることはできん。故に君たちの力を貸してほしいのだ。
   討伐に成功した暁には報酬として2300万Gを用意しよう」

ゼノ「にっ……!?」
ザナージュ「2300万だとお!?ちょうど借金帳消しにできる額じゃねえか!」
ルキ「今時ギャグ漫画でもやらない展開ね」
DZ「というか命懸けで怪獣倒して2000万っていうのは安くないでやんすか?」
アルス「大事なのは金額ではないさ、思いやりの心だよ」
DZ「 心 か 」
ジョニー「改めてお願いしよう、超真性たちよ。ベムラー討伐に力を貸してくれ!」

スターナ「ジョニーさん……頭を上げてください。私たちの心は既に決まっています。ね、皆さん」
アルス「ああ、スターナの言うとおりだ。僕たちはそのためにここに来たんです」
ジャスティ「私はハイパーヒーローだ。ならばその義務を果たすまで!」
ビリー「フー……乗り掛かった船ってやつだ。最後まで付き合おうじゃねぇか」
ヘルマン「やられっぱなしじゃ気が済まねえ。俺もやるぜ!」
ホラ「ふむ、あれほどの大物をノックアウトするのはさぞ快感であろう」
フィアデス「クク……姉さんのためなら怪獣くらいいくらでも殺してやるさぁ……」
スライヤ「奴は……野放しにしておいたら、スライム狩りの障害になる……」
ルキ「ま……邪魔なのは確かね」
ゼノ「怪獣退治か。ヘッ、おもしれーじゃんか。一度やってみてーと思ってたんだ」
ジョニィ「俺もやるゼ!今まで喋るの忘れてたんだゼ!」
DZ「みんな燃えてるでやんすね!オレっちも頑張るでやんす!
   (戦うのは他の連中に任せてオレっちは隠れとくでやんす。キヒヒ!)」
ザナージュ「俺も参加してやるよ。主役が不在じゃせっかくのパーティーが盛り上がらないからな!
   (戦闘中にこっそり抜け出して賞金を頂こう。ゲヘヘ!)」
ゼノ「心の声がダダ漏れてんぞゲスの極みども」

ジョニー「ありがとう、戦士たちよ。心より感謝する」
ザナージュ「礼なら後で払ってもらうさ。さあ、行くぜお前ら」
ゼノ「おう!」
ジョニー「待つのだ。王よりこれをお前たちに渡すよう言付かっている。持っていけ」
DZ「何でやんす?」
ジャスティ「もしや対怪獣用兵器かな?」
ゼノ「おっ、ペンシル爆弾か?」
ジョニー「マスク2枚だ」
皆「いらねえよ」

91 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:32
>>67話 IRIS OUT

(ドカッ!バキッ!ボカッ!ドスッ!)

ジョニィ「ぐぎゃっ!ぐぎゃぎゃきゃ!」
アルス「まずい!ジョニィさんがやられた!」
ザナージュ「心配すんなアル坊、あいつはやられるのが仕事だ」
DZ「所詮は数合わせでやんすからねぇ」
ルキ「ギャグキャラだからほっといても死にはしないでしょ」
ゼノ「お前らに心はねーのか?」
DZ「 心 か 」
ジャスティ「しかし手強いな……さっきよりベムラーの動きが素早くなっている」
ビリー「普通の銃弾じゃビクともしねぇ……」
スターナ「私の聖なる矢(ホーリーアロー)も通じません……!」
ヘルマン「クソッタレ、体の強度も増してやがる!」
フィアデス「あれは“怒り状態”だねぇ……」
スライヤ「……?何だ、それは」
フィアデス「ジョニーの攻撃を受けて怒りが頂点に達したことによるパワーアップ……と言えば分かるかい……?」
ザナージュ「ジョニィィィ!!」
ジョニィ「すまねぇ……足を引っ張っちまったゼ……」
ゼノ「いやアンタじゃねーよ、気にすんな」
ジョニー「俺か。ごめん」
アルス「お気になさらず!」
ジョニー「さんきゅ☆」
ルキ「あんたは少し気にしなさいよねハゲ」
ジョニー「……」
ルキ「ごめん」

ザナージュ「ちっ、弾切れだ……!」
ビリー「お前は無駄弾を撃ちすぎなんだよ……と言いたいとこだが俺もだ」
ジャスティ「すまない、こちらもエネルギー切れだ」
ゼノ「オレとルキの魔力も残り少ねーぞ……」
スターナ「私と……アルスさんもです……」
ホラ「ぬう……私があと10歳若ければ……」
フィアデス「ハハハ……!アハハハ!姉さん……迎えに来てくれたんだね……」
スライヤ「おっとう……おっかあ……会いたかったべ……」
アルス「二人とも待って!行っちゃダメだ!」
ヘルマン「ちくしょお……こりゃ骨が何本かイカレちまってるぜ……!」
DZ「オレっちも手首を捻ったでやんす……」
皆「……」
ザナージュ「てめえいっぺん死ぬかオイ?」
DZ「すんませんした……あれ?あれはアリスちゃんでやんすか?」
ザナージュ「てめえなあ、俺がそんな手に引っかかると……え、アリスちゃん……!?」

ゼノ「何やってんだアイツ……?」
ルキ「ベムラーを誘導してる……?」
アリス「さあ、こちらへいらしてくださいベムラー様」
ヘルマン「おい、ガキィ!てめえ何してんだ!」
アルス「ベムラーを誘導して一人で戦う気なのか?無茶だ!」
ルキ「ねぇ、ザナージュ……あのコまさか……」
ザナージュ「ちっ、そのまさかだろうぜ……!待てよ、アリスちゃん!そんな勝手な真似は許さねえぞ!」
ゼノ「そういうことかよ……オイ!戻って来いアリス!」
DZ「何でやんす?何でやんす?」
ジャスティ「確かあの少女には……自爆装置が付いていたな……」
ビリー「何……?ってことは……」
スライヤ「奴を道連れにする気か……」
スターナ「そんな……ダメです、アリスさん!」
ヘルマン「ちっ、クソガキが!一人でカッコつけてんじゃねえぞ!このヘルマン様はてめえなんぞに借りは作らねえ!」

アリス「ザナージュ様、ゼノ様、ルキ様」
ザ&ゼ&ル「!」
アリス「短い間でしたが、私はあなた方に仕えられたことを──心より誇らしく思います」
ザナージュ「アリ……ッ!」

(チュドォォォォォン)

ザナージュ「アリスちゃーん!!!」

92 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:32
ゼノ「ウソだろ……アリス……」
ヘルマン「あの野郎……」
アルス「国を……救ったんだ……」
ルキ「アリス……!」
スターナ「ルキさん……」
ジャスティ「すまない……我々が不甲斐ないばかりに……!」
ザナージュ「気にすんな……それぞれができることをやったんだ。それで十分さ。そうだろ?」
ビリー「ザナージュ……俺が最初にコインを投げたろ。あれな……本当はハズレだったんだよ。なのに俺たちが生きてるのは……お前らのおかげだ。ありがとよ」
ジョニー「……ありがとう。君たちのおかげでベムラーを倒すことができた。何と礼を言えばいいか……」
ザナージュ「ハッ、礼ならきっちり払ってくれればいいって言っただろ?」
ジョニー「……そうだったな。ではさっそく報酬…………がない!?」
皆「」
ザナージュ「DZてめえ……」
DZ「ひょえっ!?オ、オレっちは何も知らないでやんすよぉ!?」
ザナージュ「じゃあなぜ金がねえんだ!」
DZ「し、知らないでやんすよぉ……オレっちずっと旦那と一緒に戦ってたでやんしょぉ……!」
スターナ「そ、そうですよザナージュさん……DZさんはずっと私たちと共にいました。それは私が保証しますから……」
DZ「スターナちゃん……オレっちを愛してくれてありがとう!!」
ザナージュ「じゃあ金はいったいどこに……。アリスちゃんまで失って……いったい俺たちには何が残ったのかな」

ゼノ「ザナージュ……」
ルキ「ザナージュ……」
アルス「ザナージュさん……」
スターナ「ザナージュさん……」
ジャスティ「ザナージュくん……」
DZ「ザナージュの旦那……」
アリス「ザナージュ様……」
フィアデス「ザナージュ……」
ヘルマン「ザナージュ……」
スライヤ「ザナージュ……」
ジョニー「ザナージュ……」
ビリー「……いや今いただろ、爆弾娘」
皆「え?わーーーっ!?」

ルキ「アリス!?あんた爆発したんじゃなかったの!?」
アリス「はい、しました!」
ゼノ「何でここにいんだよ!?」
アリス「私は頭さえ無事なら動けますので。爆発の直前に頭部を切り離して脱出しくさりやがったのです。身体の方は大破してしまいましたが」
ルキ「そ……なんだ……」
スターナ「よかったですね、ルキさん!」
アルス「はは……さすがはザナージュさんのお友達だ」
DZ「殺しても死なないところは旦那にそっくりでやんすねぇ」
スライヤ「茶番だ……」
ヘルマン「くだらねえ」
ジャスティ「まあまあ、とりあえず一件落着ということで良しとしよう」
フィアデス「そうはいかないねぇ……消えた報酬を探さないと……」
ホラ「む、そういえばそうだ。報酬は結局どこへ?」
ルキ「……ところでアリス、あんたがくわえてたカバンは何?」
ゼノ「カバン?あぁ、そういや何かデカいカバンくわえてたな」
アリス「お金です」
皆「うん??」
アリス「本当は爆発したあとお金をネコババして逃げるつもりでしたから。てへっ☆」
DZ「ザナージュの旦那そのものでやんすね」
ゼノ「ゲスだな」
ルキ「ゲスね」
ザナージュ「ホメんなよ、照れるぜ。さて……アリスちゃんも金も無事戻って来たことだし……
   報酬の山分けタイムといくか!」
ヘルマン「ふん!とっとと始めな!待ちくたびれてんだ、こっちは」
ホラ「ありがたくジムの再興に使わせてもらうよ」
フィアデス「僕は当然姉さんの蘇生実験の費用に充てるよ……」
ジャスティ「私の取り分は寄付しておいてくれ」
アルス「僕の分も頼むよ」
スターナ「私もお願いします」
ザナージュ「何だお前ら、欲がねえな。オーケー、じゃあそれでいこう。
   俺たちはそうだな……全額借金の返済に回す……つもりはないぜ。ヘイ、構わないよな?お前ら」
ゼノ「おう」
ルキ「どうぞご自由に」
DZ「じゃあ何に使うでやんす?またギャンブルでやんすか?」
ザナージュ「それはまた今度教えてやるよ。今日はとりあえず……お疲れっしたー!!」

【こうして星は救われた。しかし忘れられた男が一人……】

ジョニィ「おーい俺は!?俺の出番少なくね!?もうザナージュはこりごりよ〜トホホ」

93 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2020/05/01(Fri) 12:33
【オマケ】

ザナージュ「やれやれ、さすがに今回の大長篇は疲れたぜ」
ゼノ「ああ、もうやりたくねーな」
ルキ「ゆっくり休みたい」
ザナージュ「ま、今回限りさ。収録にかかる時間と読み辛さが半端ねえからな。視聴者の皆さん、お付き合い感謝するぜ」
ゼノ「ところであいつらはどーすんだ?」
ザナージュ「あいつら?」
ルキ「10人くらい一気に出てきた人たち」
ザナージュ「使い捨てるぜ?」
ゼノ「オイオイ」
ザナージュ「本編でも少し触れたが、元々あいつらは一発ネタのためだけに呼んだ連中なのさ。
   最初は『大袈裟な設定引っ提げて颯爽と登場してきたわりに、セリフもないまま全員俺に蹴散らされて出番終了』
みたいなギャグにする予定だったんだよ。スターナちゃんは嫁にするつもりだったが」
ルキ「それが何でこんなことになっちゃったわけ?」
ザナージュ「他のレスとの兼ね合いのせいさ。ま、一番の要因はベムラーのせいだ」
ゼノ「要するにアンタのウソ予告のせいじゃねーか」
ザナージュ「リクエストを全部実現させるにはこれしか思い浮かばなかったんだよ!
   あと!なかなかやりおるわ、とかザナージュはこりごりよ〜、とかいきなり言われても訳分からねえっつうの!だから全部混ぜてやった!オーケー!?」
ゼノ「オ、オーケーだ……」
ザナージュ「体感的には100レス分くらいの力を使った気がするぜ。
   あれだけ大人数でストーリーを展開してる某くノ一ちゃんはすごい。さすがは17歳(推定)だ!」
ゼノ「オイオイ」

ザナージュ「せっかく来てくれたのに訳の分からねえサンドイッチの具にしちまって悪いな、ダイスちゃん。
   とりあえずこっちは一段落したから、キミも自由に寛いでってくれよ」

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