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【オリジナル】国立光明学院　１２時限目【異能】

633 名前：前野紫夕＆羽藤るか ◆PsNNJEEk 投稿日：2020/10/27(Tue) 00:46

>>526(シルヴィさん)
紫夕「あら、うちのことまでよくご存じで。まあ、ゴキブリを知らない人なんかいませんものね。
　　　あれも最近北海道に進出してるみたいですし」
るか「……」
紫夕「あなたがうらやましいだなんて失礼なことを言うつもりはありませんけれど、
　　　わたしは家も仕事もよく思っていないものですからね。学院生活ぐらいは楽しみます。
　　　もちろん、あなたとのことも仕事ではなく友人として」
るか「ちなみにですが名前が出たことですから。あなたは黒翼に関してはご存じなのですか？」
紫夕「むー…でも気にはなりますね。なんなら仕事に関係ないことは知らないでもいいんですよ」

紫夕「ありがとうございます。わたしたちの異能の本質までよくお察しですね。
　　　それと異能が受けつがれることで前野は生きてきた、異能社会でも一般社会でも。
　　　もっとも今あるのは歴史だけ。使われる側にしかなれないことは認めたくないようですけれど」
るか「幸か不幸か、その中で培われた異能研究や知識は役立っているようですが」
紫夕「ふふ、ですからあなたとは仲よくできると思っていますよ」

紫夕「あら、これは失礼。夢物語に考えを張りめぐらせる余裕はなかったのですね。
　　　生きるために殺すだけ、なるほどわたしと同じで、でも同じじゃない。
　　　わたしは自分の仕事が嫌いではありませんけれど、少なくとも今はすばらしいとも思わない。
　　　あなたは考えたことがありませんか、もっと生きるための他の生き方を。
　　　ぜいたくかも知れませんけれど、今のあなたはそれぐらい考える余裕のある力の持ち主でしょう。
　　　今の生き方に縛られていると考えたことはありますか？」
るか「シルヴィさんは生き方を決めた切っ掛けと、今の生き方が合致しているようですね。
　　　素晴らしいことです。それが変わらないことは、幸せなことでしょう」
紫夕「わたしは、今はそう思いませんけれどね」



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