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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
459 名前:
羽藤柚葉 ◆
cmJTqYfU
投稿日:2021/04/03(Sat) 20:50
>>457
(アーチェロお嬢様)
>娘から見ても無闇に子煩悩なところがある方ですので、柚葉さんに何か失礼を言わなかったか、と
>心配になってまいりますわ。
面談の時以来、残念ながらカルミーニオ家の旦那様とお会いする機会はありませんでしたが、
貴族の名家の当主としての風格を備えながらも
今は離れて暮らすお嬢様の事を心底大切に思っていらっしゃるのを母も私も感じ取っておりました。
実はあの時、旦那様は…。
「娘が長年“禁血”に耐えてきたとはいえ、慣れぬ異国の暮らしで心身が弱っていないか心配でならない。
娘自身はお主の血を決して望まぬであろうが、
もし娘の命に関わるような事態に陥った時にはお主のような者が側にいてくれれば心強い。
どうかこの国で、娘の傍にいて支えてやってほしい。」
と、頭を下げられたのです。
初対面で私達のような庶民に、貴族の末裔の名家の当主様が頭を下げられるとは並大抵の事ではないと思いました。
一人の父親として、娘を想う旦那様の真摯な姿に母も私も心を打たれました…。
若杉の当主様も、
「異国の方、それも西欧の魔族出身の方が“贄の血”を得るかも知れないというのは歴史的にも前代未聞です。
我々鬼斬部としても看過出来ない事なのは間違いありません。
ですが、カルミーニオ家のお嬢様は困難を覚悟で自ら道を切り拓こうとこの国に足を運ばれました。
その志を無碍にするのではなく、誠意をもって見守るのが私達の役目であると考えます。
結論はあくまでも柚明さんと娘さんですが、私達に依存はありません。」
と言って下さいました。
>気づいていらっしゃいましたか…。
>あの、わたくしの生涯で最も忘れ難いであろうあの日を思い出したくて、召してまいりました。
そしてこの桜舞う小路を歩いて、私達は…。(微笑)
思えば私達の出会いと縁や絆も私達を取り巻く大切な方々が織り成す形で生まれたのですね。
あれから変わらないものも、そして変わっていくものも私達には沢山ありました。
そして変わらないのは、この季節の桜舞う小路と私達の出会いの記憶…。
幾度季節が廻ろうとも、それは決して色褪せる事は無いでしょう。
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