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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

608 名前:吸血姫メイド・アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2021/05/29(Sat) 18:31
>>595(柚葉さん)

>皆さん、お話を始める前に「節句」についてちょっとお話しますね。

あら、柚葉さんはお話しの前に今日この日の意味を子どもたちに説かれるのですか。
たしかに「節句」という言葉は、しごく当たり前に使われていても、その意味をきちんと説明できる人が少ない
ですが。

最初のわずかな息継ぎから、自然な抑揚で子どもたちに語りかけていらっしゃいます。
わたくしの目の前に「節句」でおなじみの光景、季節それぞれを印象付けるものが巡ってまいります。
桃、雛飾り、七草、菊…。
身近なビジュアルで惹きこみながら、節句の行事の大切にわたくしは自然にうなずいてしまいますわ。
子どもたちも、そして親御様方も、同じようにうなずいて、そして心に去来するのはきっと。
子どもたちには昨日から今日へ、今日から明日へと毎日を繋いでいける嬉しさと、それをなしてくれる親御様の
愛情を。
親御様もまた、その親御様が同じように自分たちに注いでくださった深い想いの丈を。

今日この日に柱に刻まれる背の丈もまた、子供の成長するを喜ぶ想いの丈の謂いであるのです。
五つの節句すべてがそれぞれに共に手を携えてきた人々の縁の大切さを刻んでいることが、自然と伝わって
まいりますわ。

柚葉さんの語り口の何と自然に心に流れ込んでくることでしょう。
子どもたちへの愛情をご学問の中に据えて励んで来られた、彼女ならではの語りでございましょう。

(朗読を聞き終えました)

農民の皆が互いに助け合ってきたか、それを蔑ろにすることがどれだけいけないことか、ひしひしと伝わって
まいりましたわ。
自分の田を失ってしまう…、きっとそれは一片の反省では済まない深い罪を為してしまったことへの神様からの
お叱りでしょう。
それでも若者を泥田と共に沈ませなかったのは、神様のお慈悲だったのではないかしら。
それは、天地を洪水で満たした『彼の方』とは違う、もっと身近な親御様のような神様だったのではあった、
そのように思えるのですわ。

>今日まで力を合わせて鯉のぼり作りのために放課後頑張ってきたお友達、
>そして皆のために今日まで頑張って下さった町内会の皆さんや親御さん達への
>感謝の気持ちを忘れないで、皆で協力する事の大切さをいつまでも覚えていて下さいね。

子どもたちが深くうなずいていますね。
皆の心に昔話が含意する人の世の理(ことわり)が自然に受け入れられたのでしょう。
決してお説教っぽくなどございませんでしたわ。
これはまた、子どもたちが成長して今日のような行事を続けていく、その礎となることでございましょう。

柚葉さん、お疲れ様でございました。
お茶を用意しましたのでまずはご一服くださいませ。

そしていよいよグリッタちゃんの番です。
グリッタちゃん、よろしくお願いいたしますね!


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