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■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■

1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。

【ルール】
 1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
 2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
 3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
 4.誹謗中傷などはスルーすること。


【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
 ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/

中世ファンタジー世界総合wiki
 ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/

184 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/23(Sat) 15:03
カタールってかっこいいですよね!

185 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/23(Sat) 22:05
俺が無口なのには理由がある…………
人間の正体は言っている事ではなく、やっていることだ……
だから、俺は行動で全てを示そうとしているのだ……

186 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/24(Sun) 06:54
この辺にもクリスマスみたいな風習ってあるの?

187 名前: 投稿日:2023/12/24(Sun) 19:15
お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!

188 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/26(Tue) 01:16

「リーミルンの森の奥には聖夜の間にしか咲かない花があるらしいです」
「その花を煎じて飲めば、どんな病気でも治るって婆ちゃんが言ってました」
「でも、森には魔獣が棲みついてて、採りに行く人もいなくなったって……」

 ――この情報は、貧民街の調査を続けて得た、数少ない収穫の一つだった。

 一年の終わりにかけての数日間は、正教において非常に重要な祝祭だ。
 聖夜祭、生誕祭、降誕祭、降臨祭……様々な呼び名があるが、示すところは同じ。
 現人神アルカンフエルが降り立ち、奇跡を起こした神話に由来する祭である。

 ……だが、我々のような流れ者が、祝祭日をこまめに祝えるわけもない。
 街の人々が盛大に聖夜を祝う頃、私は森の中で焚き火を囲んでいた。
 連れ合いは若い冒険者(>>184)、寡黙な狩人(>>185)、異国の戦士(>>186)の三人だ。
 魔獣の討伐任務を請けた三人に、目的地の近い私が同行を願い出た形になる。

>>184

>「カタールってかっこいいですよね!」

 偵察から戻るなり、若い冒険者がそんなことを口にした。
 同行している異国の戦士が微笑み、自らの得物を自慢げに掲げて見せる。
 どうやら、彼女の持つ風変わりな武器をカタールというらしい。

「ありがとう。これね、私の故郷だとジャマダハルって呼ぶんだよ。
 この辺の人、なんかみんなコレのことカタールって呼ぶよねえ。
 カタールはカタールで別のがあるから、ややこしくってさあ……」

 皆がそう呼ぶのなら、かつてそう伝えたものがいたのだろう。
 拳を突き出すように扱う独特の戦技は、剣術というより近接格闘術に近い。
 とにかく素早く、刃の軌道が読みづらい。
 仮に読めたところで、その速さに対応するのは至難の業だ。
 使い手の珍しさも相俟って、確かに魅力的な武器だった。

 異国の戦士と武器談義を交わすうち、夜も更けた。

>>185

 ――ところで、その武器談義に全く加わることのなかった者もいる。
 彼は仮眠から覚めた後、黙々と自ら仕留めた雉の羽根をむしっていた。
 我々が愉快なお喋りに興じている間も、羽根をむしり、捌き、下処理を施す。
 気付いた時には、野営としては妙に豪勢な串焼き肉が出来上がっていた。

「なんか一人でやらせてしまってすみません」
「言ってくれれば手伝ったのに」

 我々が口々に声をかけると、狩人は静かに首を横に振った。

>「俺が無口なのには理由がある…………」
>「人間の正体は言っている事ではなく、やっていることだ……」
>「だから、俺は行動で全てを示そうとしているのだ……」

「なるほど。私と貴公は似た者同士のようだな」

 私がそう言うと、たちまち「お前は何を言っているんだ」と野次が飛んだ。

「私も初対面の相手には必ず『善良だ』と名乗るのだが、
 本当に善良な人物だと信じて頂くのは非常に時間がかかるよ」

 つまるところ、中身のないお喋りと何も言わないのとはあまり違いがない。
 善良な者は食い物にされる。弱者も同じく、利用されて捨てられるばかりだ。
 その両方が揃えば、それはもうご自由に搾取してくださいと掲げるようなものだ。
 私が善良であることは、ある程度の付き合いを経た相手だけが理解すればいい。
 彼の寡黙も私と同じく、経験と人生哲学に基づいたものなのだろう。

 それはそれとして、言ってくれれば手伝いぐらいはしたのに、と私も思った。

189 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/26(Tue) 01:17
>>186

 食事の後は数時間おきに交代しながら、周囲の警戒と仮眠を行う。
 一人の野営は危険極まりないが、数人いればこの通り安心だ。

>「この辺にもクリスマスみたいな風習ってあるの?」

 火の様子を見ていた異国の戦士が、不意にそんなことを口にした。
 彼女の祖国では、この日をクリスマスと呼んで祝うらしい。
 遥か異国の地でも祝祭日とは、偶然なのか、何らかの意味があるのか。

「25日はアルカンフエルが生まれた日だって聞きましたよ」
「諸説あるな。この大陸に降り立ち、悪魔を撃退して平和を取り戻した日とも」
「その聖なる戦いの日々が聖夜祭の期間で、勝利した日を年の初めと定めたという……」
「私の故郷ではその説だった。だが近隣では神聖帝国を興した日だという説も……」
「君らの国のお祭り、諸説ありすぎでしょ」

 致し方あるまい。なにぶん古い話である。数千年だ。古すぎる。
 人の頭では、たかが十数年前の出来事でさえ記憶が曖昧になるというのに。
 その数千年の間に、神話も記録も相次ぐ戦乱で失われ、隠匿され、歪められた。
 その間ずっと生きていたエルフなら、と改めて思う。
 たとえ覚えていなかったとしても、記録さえ残っていれば――

 そう考えた時、近くの茂みが大きな音を立てた。

>>187

 皆、一斉に武器をとる。
 仮眠をとっていた狩人もすぐさま得物を手に構えた。
 茂みの奥から姿を表したのは――見覚えのある少女だった。

「その女は魔女なのよ。お兄ちゃん、騙されないで」

 少女はそう囁きながら、まっすぐに異国の戦士を指さす。
 懐かしい姿に、懐かしい声。見間違えるはずもない。
 その少女は、十年以上前に別れたきりの、妹の姿をしていた。

「……悪くはないが、命をくれてやれるほど見事な余興でもないな」

 最後に会った時、妹は十歳ぐらいだったか。もう少し小さかったか。
 いずれにせよ、本物の妹はもう大人になっている。
 結婚どころか、子持ちでもおかしくないような歳である。

 仲間たちの様子を伺う。
 皆、呆然と少女を眺めているように見えるが、視線の向きが少しずつ違う。
 それぞれに馴染み深い相手の幻覚を見せられているのだろう。
 言われている内容も違うのだろうが、まあ大体の想像はつく。
 あまり嬉しい経験ではないが、私は幻覚にも幻聴にも慣れている。
 武器を構えると、妹の姿をしたものは叫んだ。

>「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」

 私が少女の首の血管の位置を裂くと、霧が晴れるようにして幻はかき消えた。
 同時に、仲間たちも正気に戻ったようだった。

 ……後に残った魔獣?
 ああ、幻覚さえ解いてしまえばそう特別なこともなかったよ。
 皆でさっさと片付けて終わりだ。


 こうしてリーミルンの森の魔獣は討伐され、後は薬草探しの仕事だけが残った。
 薬草を探す様子など、語ったところでそう面白い話でもないだろう?
 何か話せることがあったしても、報告は街に帰ってからになるだろうな。
 雪や道の様子によっては、帰る頃には年が明けているかも知れないが。

 そういうわけだ。よい祝日、よい年を。

190 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/26(Tue) 22:56
獣と言えば赤錆は今頃どうしてるかのう…赤ずきんちゃんと小鳥ちゃんが揃ったら殺伐メルヘン珍道中になりそうでちょっと期待しとったんじゃが

191 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/27(Wed) 16:32
氷使いであることを嘆かざるをえないのがこの季節ですよ…

192 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/28(Thu) 20:13
釣りをしてたら巨大なクラーケンを釣り上げてしまって驚きましたよははは

193 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/28(Thu) 23:37
赤錆の野郎が赤い頭巾を被ってるなんて聞いたこと無いぞ!

でも絶対汚れと血と錆で赤黒いぞ!間違いなく赤頭巾ちゃんだぞ!

194 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/29(Fri) 00:37
自分の顔を捨てどんな顔にでもなれる能力
ついに身に付けたのさ
過去を捨てたからこそ…な

195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/29(Fri) 07:14
なんでも願い事が叶うとしたら何を願うべきだろう?

196 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/29(Fri) 13:58
「ありがとう。これね、私の故郷だとジャマダハルって呼ぶんだよ。
 この辺の人、なんかみんなコレのことカタールって呼ぶよねえ。
 カタールはカタールで別のがあるから、ややこしくってさあ……」
間違って伝わってしまったからである。


197 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/29(Fri) 21:09
今年の問題は今年のうちに片付けておきたい。
……ということで、予定外だが少々失礼。後日、改めてまた来る。

>>196
貴公が博識であること、人に物を教えたい意欲が強いことは非常によく伝わった。
だが、残念ながらその知識は場違いな上、やり方にも問題がある。

貴公の故郷の知識はここでは役に立たず、求められてもいない。
加えて、名乗りもあげずに話に割り込むのは、近隣の文化では無礼な行いだ。
終わらせた話を長々と繰り返そうとすることも同様にな。
どうしても自身の知っている話をしたいのなら、相応の場を設けるべきだろう。

大事な話なのでもう一度言う。

・貴公が何か知っていると感じても、それはこの場で通用する知識ではない
・他の客人の言葉や私の返答に対して、横から口を出したり、訂正したりしないでほしい

私から貴公に申し上げられることは以上だ。
言葉を重ねることではなく、行動にて理解を示されるよう願う。

198 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/31(Sun) 00:28
今年はどうにか、街で年を越せそうだな。

“万病を癒す薬草”……そのような植物の伝説は、思いのほか各地にある。
大概は険しい山や森の奥、入手困難な地でのみ育つもののようだ。
実際のところ、物珍しさや美しさから薬草扱いされているだけのことも多い。
中には有用な薬効を持つものもあるが……。

……今回?
さあな。今のところ、目立った変化はないとだけ言っておこうか。
良くも悪くもいつも通りだ。……なに、毎度こんなものだよ。

>>190
貴公もなかなか人が悪いようだ。
いかにも可愛らしい“赤ずきんちゃんと小鳥ちゃん”という表現で
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20231230233904.jpg
このような想像をさせておいて、実際に出てくるのは
http://www.10ch.tv/bbs_img/img-box/img20231230233923.jpg
ご覧の有様なのだからな。

場合によっては詐欺罪で覚悟の準備を強いられるぞ。
ああ、赤ずきんに関しては面識がないので評判を聞いての想像だよ。
殺伐としているのだろう? ……ふむ、何か間違えたかな。
まあいい。あまりに違っていれば、訂正のために出てくるかも知れん。

珍道中に関しては、私としても望むところなのだが……こればかりはな。
歩む速度が異なれば、共に行くのは厳しいものだ。
残念ながら、私も人に合わせるのが上手い性質ではない。
互いの道が交わることがあるのなら、どこかで会うかも知れないが。

いずれにせよ、私とアルデバランの大地はいつでも旅人を歓迎するだろう。
懐かしい顔も、新たな顔も喜ばしいものだ。
長く滞在することはもちろん、一時的な帰還や来訪もな。
それまでは小鳥の囀りに耳を傾けて頂こうか。
多少、物足りない思いをさせてしまうかも知れないがね。

>>191
ほう、氷使いか。……それは、この季節……色々あるな。
何事にも良い面と悪い面がある。今回は良い面から話そうか。

地、水、火、風――自然の力を借りて行使する魔法は、
その力の多く存在する場所では強力になるというような話を聞いたことがある。
貴公もそうなら、今の時期こそ最も活躍できるのではないかな。

さて、お待ちかねの悪い面だ。
これは、力が強くなりすぎて制御が難しくなるという点だろうな。
よくある話だよ。魔物を氷漬けにしようとして、
前線で戦っていた仲間ごと凍らせてしまったというのは。
その様子だと、貴公も似たようなことをしでかしたか。

まあ、誰にでも失敗はある。そう気に病むものではないさ。
気晴らしに少し散歩でもしてきてはいかがかな。
こんな辺鄙な場所では、見るものもないが――いや、あれがあったか。
実は向こうの平原に、素晴らしい氷像が設置されていてな。
なぜこんなところにあるのかは分からないが、実にいいものを見た。
おそらく名のある職人の作だろう。まるで生きているような躍動感だったよ。

>>192
雑談をしていたらクラーケンを釣り上げた豪傑が現れて驚いたよハハハ。
釣りでクラーケンといえば、こんな話を聞いたことがある。

とある山沿いの田舎町で、小さな洞窟が見つかったのだという。
洞窟の中には湧き水があり、釣りをすると目のない魚がよく釣れた。
見た目こそ不気味だが味はたいそう良く、町人は好んで食したそうだ。

――ある時、その湧き水の中に、何かキラキラと輝くものが見えた。
金貨でも沈んでいるのかも知れぬと、泳ぎに自信のある老人が潜ったが……
町人たちがいくら待てども、老人の腰に結んだ縄が飲み込まれていくばかり。
呼び戻した方が良いのではないかと話し始めた頃、猛烈な勢いで縄が引かれた。
やがて岩に括り付けた縄が凄まじい力で引き千切られた。
老人は戻らなかった。

その時、湧き水の中に触手がうねるのを見たと証言した町人が何人かいたそうだ。
そのうち一人は完全に恐慌を来たしてしまったようでな。
あのキラキラと輝くものは、金貨などではなく巨大な瞳だったのだと言った。
釣りをしていたのは自分たちではなく、怪物のほうだったのだ……と。

……しかし、貴公ほどの者にこのような話をしても脅かしにもならんな。
喰らい合えば強い方が生き残る。結局、それが自然の摂理というものだ。

199 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2023/12/31(Sun) 00:29
>>193
貴公、そんなことを言ったら私が小鳥ちゃんだったのは大昔の話だぞ。
だが小鳥ちゃんなる呼称を否定はすまい。
今なお“ジャックドウ”などと名乗るからには……と、言っても伝わらんか。
この付近の言葉だと何と呼ぶのだろうな、あの鳥は。ル・シュカ?

話を戻そうか。件の御仁は――なるほど。
元の意匠はともかく、とりあえず赤っぽく染まってはいる、と……。
なんとも末法めいた雰囲気の赤ずきんちゃんだな。
……いや、待てよ? 赤黒い頭巾、神出鬼没、殺伐とした……まさか……。

……貴公。少々、荒唐無稽な話になるのだが。
こちらで聞いた複数の情報を繋ぎ合わせるうち、私は一つの想像に至った。
聞いたことがあるのだ。東の果ての、恐ろしい怪人の物語を。
死地より蘇り、復讐の炎を胸に各地に姿を現す殺戮者……。
もしかすると、赤錆の正体は……ニン……

……いや、これ以上はやめておこう。あまり滅多なことを言うものではない。
すまないが、今のは忘れてくれたまえよ。いいね?

>>194
ほう? それで、そんな顔をしているのか。……なるほどな。
貴公は過去も顔も捨て、今と未来しかないというわけだ。
その割には、まっさらな気持ちで生きているようには見えんがね。

私はあいにく、貴公とは逆の立場だ。
確かに今は、この鳥の面こそが私の顔のようなものだが……
この下にある顔も過去も、何一つ捨てるつもりはない。
いつか自然に薄れて消えるかも知れんが、それでも抱えているだろう。
わざわざ他の顔になりたいとも思わんな。捨てるには惜しい。
今は鳥の面しかお見せできず非常に残念だが、こちらも男前だろう?

――なあ貴公、一つ聞かせてほしいのだが。
顔を失くし、過去を失くして、それから鏡をじっくりと見たことはあるか?
気を悪くさせたら謝るが、迷子になった幼児のような顔に見えたものでな。
せっかく生まれ直したのだ、いっそ派手に泣き声ぐらい上げてみてはどうかな。
記憶にこびりついた過去の残滓も、案外すっきりと洗い流せるかも知れんぞ。

>>195
こうするべき、などというものはないさ。
自らの望むこと、欲するものを存分に願いたまえよ。
際限なく願いが叶うのなら、それこそ神にでもなったようなものだ。
神が人の機嫌や都合など伺うものではないだろう?
何をしようと、人は人の方で勝手にそれらしい理由を見出すものだ。

だが、叶う願い事がたった一つに限られるのなら……そうだな。
強く叶えたい願いがないのなら、何を願ったところで後悔するだろう。
いっそのこと、どうでもいいことを願って忘れてしまうのが楽かもしれん。
例えば『今後の人生で、やたらと猫に懐かれるようになりたい』程度の。
あってもなくてもいいが、あれば少し幸福になる程度が平和ではないかな。

この手の話をすると、思い出す寓話がいくつかある。
どれもこれも、降って湧いた大金に狂わされる話だよ。
あればあるだけ良いように思えても、結局、金に振り回されて自分を失う。
これが願い事でも、だいたい似たような結果になるのでは?
まあ、私に限れば、今すぐにでも病を完治させて頂くより他に願うことはないがね。

200 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/31(Sun) 03:45
鳥のおじさんは病気なの?
俺の兄ちゃん何年か前に病気でしんじゃったんだ…
強くて優しくて…女にもモテモテの兄ちゃんだったのに…

なんか梅の病気だって先生が言ってたから
鳥のおじさんも梅の病気でしんじゃだめだよ!

201 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/31(Sun) 07:24
刀ってなんていえばいいんだ?


202 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/31(Sun) 08:29
さすがに一人でクラーケンを食べきるのは無理なんで、みんなにお裾分けだ

203 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/03(Wed) 13:40
日本刀はシャムシャールで通用する


204 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/03(Wed) 13:49
大量のゾンビを相手にしたせいで鼻がおかしくなっちまったんだが

205 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/03(Wed) 16:06
霧の町と呼ばれる場所では年中濃い霧が晴れることはない
それを払う力の持ち主がいればな…

206 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/05(Fri) 00:24
新年。新たなことを始めるには良い時期だな。
そろそろ私もこの街から離れるとしよう。
名残り惜しいが、目的の為には旅を続けなくてはならん。

>>200
そうだな。もう患ってから随分と長く経つよ。
心配ありがとう。だが、私のことなら何も気にしなくていい。

冥府の精霊たちは仕事熱心だが、しばしば仕事に私情を挟む。
気に入った相手に印をつけて、予定よりも早く連れて行ってしまうそうだ。
多くを愛し、多く愛された者ほど冥府の印をつけられやすい。
そして、印のある者を愛してはならないとも言われるな。
精霊の嫉妬を受けて、その者も冥府に早く連れて行かれてしまうのだとか。
……どんな印か? 大陸各地で身近な果実に例えられる、とだけ言おうか。

貴公の兄君は、たいそう魅力的な方だったようだ。
きっと今では精霊の寵愛のもと、冥府で穏やかに暮らしていることと思う。
現世に遺された身からすれば、身近な人を喪うのは辛いことだが……
今は貴公の健やかな成長を願って、この話は終わりにしようか。

>>201
カタナか? さほど詳しくないが、異邦……遠東の剣だったか。
そちらの出身者がいれば、細やかな名称の違いなど教えられたのだろうかね。
だが残念ながら、あいにく今は平凡な薬師が一人だ。
全知全能の神でもなく、大図書館の知恵を修めた賢者でもなく。

……ふむ。少し考えねばならんかな。
『キモノは?』『スシは?』『ラデンカザリノツルギは?』
……という風に、単語や物品一つ一つを細かに確認されたらどうしたものかと。
それほど詳しく聞くのなら、何か目的があるのだろうが――察しはつくよ。
その熱意。大陸共用語の辞書でも編むのだろう?

そのような大仕事ともなると、私より学術ギルドに頼るのが適切だな。
私に負けず劣らず話の長い連中だが、色々と知っているのは確かだよ。
ものによっては、語源や古代の用法まで教えて頂けるかも知れん。
まあ、講義の受講料を求められる可能性もあるがね。
行くのなら、金は多めに用意しておきたまえよ。

>>202
ほう、これが悪名高き海魔の……、……貴公。一ついいか。
何やら物凄い匂いがするのだが、これは本当に食えるものなのか?
私でも分かる程の匂いとなると、貴公らにとっては相当だろう……。
食中毒者が出る程度なら、私も薬が売れて結構なのだが。

……加工次第でいけるのか。まあ貴公ほどの者がそう言うなら……
……いや待て、一応、念の為に穢れを祓わせてほしい。祈祷する。
祈祷が終わったら、貧民街の連中に振る舞おうか。
祝祭日でも、ろくに腹を満たせなかった者が多くいるからな。
これほどの量があれば、当分は彼らが飢えることもないだろう。

……。
いや、なんでもない。

・・・・・

 クラーケンパーティは盛況だった。
 最初こそ凄まじい悪臭で顰蹙を買ったが、食えるとなれば話は別だ。

 亜人、異教徒、異邦人、異端者――貧民街の住人たちの顔ぶれは多様である。
 彼らに様々な加工を施された海魔もまた、異国情緒溢れる料理に姿を変えた。
 貧民街では賑やかな新年祭など無縁だったが、この年のみは違ったというわけだ。

 一方。私は先ほど思いついた言葉――
 『仮に食って死んだとしても、それはそれで飢えることはなくなるからな』
 ――などという冗談を口にしなくて良かったと、心の底から思っていた。

 今の私がこの街で集められそうな情報は一通り集めた。
 貧民街の患者たちも快方に向かい、最後に宴にも参加した。
 気持ち良く街を去ろうというのに、そんな言葉を残しては後味が悪くなる。
 私は記念に海魔の塩漬けを一切れ頂戴して、滞在していた宿を引き払った。

207 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/05(Fri) 00:25
おや、何だ貴公。永劫の別れでもあるまいに。
……ああ、確かに少しばかり紛らわしい言い方になっていたか?
誤解を与えたなら謝ろう。私は今後も旅をしながら話を続けるよ。
貴公らも、気が向いた時に話していってくれると嬉しい。

>>204
大量のゾンビ……ああ、先ほど上がっていた煙はそれか?
気になることは色々とあるが、まずは治療だな。
悪臭に触れすぎたのならば、清浄な空気を吸わせるべきだろう。
私にできる処方といえば……ポマンダーがまだ残っているか。
薬の調合をしてもいいが、今からだと少し時間がかかるぞ。
……まあ、私は構わんがね。調合しながら話せばいいか。

――実は私も先ほど、海魔の調理に付き合って鼻がおかしくなったところでな。
この鳥の面は本来、そのような悪い空気を防ぐためにあるのだが……
ほら、嘴からいい香りがするだろう? 香料を詰めてある。
……いや、失礼。ちょうど鼻がおかしくなっていたのだったか。
まあ対策しても、あまりに凄まじいとさすがに貫通するというわけだな。……

……それで、貴公が相手どったのは大量のゾンビだったか。
魔物が活発化して久しいが、中でもアンデッドは妙に増えていると近年……

……おや、どうした。貴公、居心地が悪そうだな。
当ててやろうか。時間経過で、何もせずとも鼻の調子が戻ったのだろう。
金払いの悪い客には慣れている。そんなところだろうと思ったよ。
だが先に話した通り、アンデッドは増えている。出会う機会も多かろう。
私としては、お守り代わりに一つ買っておくことをおすすめするがね。

>>205
尋常に考えれば、濃霧を払うには強風だが……
年中絶えずともなると、水際か盆地にしてもただの霧ではなさそうか。
……先日まで滞在していた街でも、妙な霧に行きあった。

貴公、その町がいつから霧に覆われるようになったか分かるか?
霧の町と呼ばれるほどだ、ごく最近からということはなかろう。
しかし、もしもその霧がある時から急に発生したものなら……

そうだな……町の古い建物はどんな色だった?
我が師の住まいは、湖と山に挟まれた町でな。立地上、霧が多い。
師のお宅で世話になっていた時も、よく霧に困らされたよ。
だが、霧の濃い日でも道に迷うことはさほど多くなかった。
建物が軒並み色鮮やかに塗られていたお陰で、霧の中でも見やすいのさ。
古くから霧の深い土地なら、住民も自然と生活の知恵を身につけるものだ。

……色々と語ったが、実際のところ私に霧を払うほどの力はないだろう。
妙な霧に遭遇した折も、払うどころか結構な勢いで体調を崩してしまってな。
いや、しかし……持病が反応するのなら、あるいは原因と何かしらの関係が……

……ふむ。ひとまず、その霧の町がどこにあるか教えて頂けないか。
私自身には何もできずとも、知っておけば伝えることはできるだろう。
大陸に広く伝われば、いずれ解決に至る芽も出るかも知れん。

208 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/05(Fri) 23:41
次の目的地は決まってるのかい?

209 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/06(Sat) 20:13
鍛えてるから寒くたって軽装でぜんぜん平気なんだぜ

210 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/08(Mon) 02:09
私は今でこそ勤勉だが、子供の頃は違ってな。
屋内で座学に励むより、外で棒切れを振り回すのを好む類の子供だった。
いざ旅暮らしとなってからは後悔したよ。
歴史も地理も、学んだ記憶はあれど、肝心の内容をろくに覚えていないのだから。
教師の話は退屈この上なかったが、もう少し真面目に耳を傾けるべきだった。

>>208
近場の村落を巡りつつ、北へ向かう予定だ。
大目標は北西、聖地と呼ばれる土地なのだが……まだ距離もある。
もうしばらくは情報収集と補給を兼ねて転々とするだろう。
旅ガラスには相応しい生活というわけだな。

……とはいえ、ピクニック気分で楽しくお散歩というわけにも行くまい。
賊に魔物に野生動物――お馴染みの愉快な連中に加えて、寒さも命を取りに来る。
悪路は歩みを鈍らせ、積雪は足元の危険を覆い隠し、吹雪けば道標さえ見失う。
旅程と天候に十分な注意を払わねば、瞬く間に冥府の住人の仲間入りだ。

地図を見る限り、次の村までの距離は……だいたい三日程度か。
昼間に行きあった男は、一日もかからぬ距離に村があるとか言っていたが……
いくら健脚だとしても少しばかり無理があるな、これは。別の村か。
……ふむ。地図に載らぬ村など、さほど珍しいものでもないか……?
ひとまず、次はそちらに向かってみるとしよう。

>>209
貴公のような者がいてくれると実に頼もしい。
その鍛え上げた肉体なら、薪をこしらえるのも朝飯前だろう?
一方、私は脆弱な病人の身。斧を振るうなど耐え難い重労働でな。
ここは一つ、助け合いの精神を発揮してくれたまえよ。

しかし、一体どのような鍛え方をしたらそうなれるのか。実に羨ましい。
私は寒さが苦手でな……病もあるが、南方の出のせいもあるか。
できることなら、この時期は暖炉や焚き火の前から一歩たりとも動きたくない。
街に滞在する時も、なかなかベッドから出られなくて難儀したものだ。

では暑さが得意なのかと言われれば、特にそういうこともないのだがな。
厚着が必要な都合上、蒸し暑いのは特に苦手でな。すぐに気分が悪くなる。
我ながら不甲斐なさに気も狂わんばかりだが、大変か弱い生き物なのさ。

――だが、そのぶん助け合いの精神は潤沢に持ちあわせている。
疲れたろう。疲労回復によく効く薬を安くするよ。
貴公ほどの者ならば、大抵の相手は敵ではなかろう。
鍛える時も、戦い続ける必要がある時も、疲労こそが最大の敵というわけだ。

211 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/08(Mon) 11:34
俺の相棒はドラゴンだ
ドラゴンとしては小さいが、俺が背中に乗るには十分さ

212 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/09(Tue) 21:29
オレは悪の魔法使いッ!性転換魔法で冒険者共を慌てさせるのが趣味ッ!
最近美少女不足なんだよ食らえオラーッ!!

213 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/10(Wed) 23:42
皮肉にも俺の故郷はマフィアの支配下に置かれたせいでチンピラ共の悪行が減った
これは良いことなのか?

214 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/12(Fri) 00:22
この時期は軟膏の需要が高まるな。
貴公も、皮膚がひび割れる前に一つ買っていくといい。
血の滲む努力は修練に付き物だが、実戦で手指が血まみれでは困るだろう。
手が滑る。握力が弱まる。武器を振るう精度が落ちる。ろくなことがない。
身体や道具の適切な手入れも、戦いのうちと言うことだ。

>>211
ほう、騎竜とは! 実に興味深いな!
貴公、相棒殿を見せて頂いても構わないか? 少しでいい。
鞍はやはり特注か? 餌や体調管理などはどのように……

……ああ、失礼。興奮しすぎたか。
冒険譚が好きなものでな、つい心が踊ってしまった。
竜を駆り世界を巡る旅人など、まさに物語の英雄そのものだろう?
各地の旅の話や相棒殿との出会いなど、是非とも聞かせてほしい。

実に羨ましいが、相応の苦労もあることとお察しするよ。
小型とは言え竜では、宿に泊まる際、厩に繋ぐこともできまい。
大きさの問題もあるが、何より家畜どもがひどく怯えるだろうからな。

騎竜の文化が根付いた地方ならば、専用の厩舎でもあるのだろうか。
飼育環境さえ整えられれば、竜専用の牧場すら作れる可能性はあるのか……。
夢が広がるな。いずれ私も、そのような土地まで旅をしてみたいものだ。

>>212
初めまして。自首したまえ。まだ微罪で済む。
どうにも才能ある者は奇人が多いな。此度は誰を餌食に――
――は? 待て、私か? おい……人選ミスにも程があるぞ!
美少女を望むならせめて顔の見えている奴にやるべきだろうが!

…………。
いや、実に予想外だったな。
貴公、見境がないのか趣味が特殊なのかどちらだ?
良かったな。美少女(27歳/鳥仮面)の降臨だぞ。満足かね。
はいはい。お望み通り、この仮面の下で慌てふためき、赤面して涙目だよ。
お見せできずに非常に残念……、趣味が特殊な方か貴公。喜びすぎだろう。

だが……ふむ。まあ確かに、滅多にない経験ではある。
そんなに喜ぶのなら、少しばかりサービスしてやろうか。
なに、そう大したことではないさ。私は人を寝かしつけるのが得意でね。
皆、赤子のようによく眠る。試してみたいのなら、ついて来たまえ。

……簡単だよ。コツがある。こうして血を抜いてやるだけでいい。
安心なさい、血はちゃんと止めておく。その分の治療費も徴収するがね。
もしかしたら少し痛い思いをさせたかも知れないが、それは我慢したまえ。
普段と身体の勝手が違うのは貴公のせいなのだからな……では、おやすみ。

215 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/12(Fri) 00:23
……ああ、しまった。
先程の変態、魔法を解かせてから昏倒させるべきだったな……。
この手の魔法は、時間経過で自然に解けるとは思うが……
仕方ない。今日のところはこのまま過ごすとするかね。
……気を抜くと裾を踏みかねん。しばらく歩行に難儀するな、これは。

>>213
一時的には良くとも、長期的には望ましくない……とでも言っておくかね。
善悪、白黒。明確に分けられることは、世の中そう多くない。

悪行が横行していた時点で、その土地の秩序は崩壊していたのだろう。
領主や官憲の力も相当に弱いか、あるいは腐敗しきっているか。
その状況に、暴力組織が新たなる秩序を築いたことは否定できん。
……だが、暴力は獣の法だ。均衡を保つようにはできていない。

組織が強いうちは良いだろう。その強さで支配できている間は。
では組織が衰えればどうなる? 頭が急死でもしたら?
円満に次の世代に移行して、仲良く手と手を取りあうのかね?

まあ、あくまで想像の話だよ。私は斯様な組織とは縁がない。
だが、権力を巡る争いというものは……どこにでもあるものだ。
身内で暗殺だの陰謀だの、全く、うんざりさせられる……。
……ああ、すまない。少し私情が混ざったな……忘れてくれ。

216 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/12(Fri) 16:09
いくら心頭滅却したって、精神はどうか知らんが体は耐えられるはずないよなー!

217 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/13(Sat) 00:32
村でも街でも、よく眠れないと訴える患者は多い。
詳しく話を聞いて、患者に合わせた睡眠薬の処方を行うのだが……
部屋で薬草を磨り潰したり、煮たり、量を測ったりと作業をするだろう?
すると、音を聴いているうち眠くなってしまったという者がやけに多いのさ。

……自室ならともかく、私の部屋で寝ないでほしいのだがな。特に今は。

>>216
――だが、果たして本当にそうだろうか?
雨にも負けず風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な身体……
もしも心頭滅却し尽くした果てにそうなれるとしたら、貴公、なりたいかね?

無論、元の人間のままではいられんだろうさ。
人体は機能美に満ちているが、その精密さ、自由さこそが脆さの原因となる。
強い意志が肉体の限界を凌駕し、耐えることのみを目指し続けたらどうなるか……
私には一つ思い浮かぶものがある。……鉱物だよ。
いつか貴公が腰掛けたあの岩も、かつては人間だったかも知れんぞ。

まあ、これはさすがに冗談だ。
しかし一から十まで荒唐無稽な発想というわけでもない。
たまに、硬化薬の調合を依頼されることがあってな。
服用者の皮膚を硬化させ、様々な肉体的損傷を防ぐ薬だ。
便利だが、服用後しばらくは身動きが取りづらくなるという代償がある。

硬化薬の調合をしていると、ふと頭に浮かんでしまうわけだ。
私が配合を間違えたら、服用した奴は岩になってしまうのではないか。
もしかしたら、大昔の薬師や錬金術師の失敗作が、
人知れずそこらの岩山に混ざっているのではないか……とね。

218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/14(Sun) 07:24
知ってるぜ・・・アンタの秘密

219 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/14(Sun) 12:42
隠れ家を派手な装飾で飾り付けるぞ
そんなに目立ってたら隠れ家の意味がない?
フッ、その先入観を逆に利用するのさ

220 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/14(Sun) 18:06
特技は地獄耳!
弱点はその分騒音に弱い!

221 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/14(Sun) 22:30
魔術のライバル的存在が現れれば張り合いも出るかもしれないが、今のところは見つからないんだ

222 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/15(Mon) 14:43
俺は小人だよ
おい!どこ見てんだ!こっちこっち!
ここにいるじゃねえか!気づかねえのかよ!

223 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/16(Tue) 01:34
私の故郷には魔物が多く出る……という話は以前にしたかな。
昔、坑道を調査していた魔物討伐隊が、背後から急襲を受けたことがあるという。
通ってきた坑道は既に調査を終えており、安全を確認した後のことだった。
まさに“無から急に大量の魔物が湧いて出た”としか言えないような状況だったと。

任務はどうにか遂行したものの、討伐隊の生存者は半数にも満たなかったそうだ。
その場はどうにか生き延びても、怪我が元で命を落とす者も多くいたと聞く。
魔物が増える前に片付ける仕事なのだから、例年はそう危険なものではない。
だからこそ、隙を突かれたような状態だったのだろうな。

この話を語る時、父はいつも苦い顔をしていたよ。
幸いにして、そのような怪事件は後にも先にもそれ一度きりだったようだが……。
……何にしても、気味の悪い話だ。

>>218
おや。それは興味深い話だな。私は秘密など持った記憶がないのだが。
私のことを知る者は皆、口を揃えてこう言うよ。
「話しかけたら最後、聞いてもいない内容まで延々と語り出す男だ」とな。
全く以てその通りだ、返す言葉もない。

貴公、この仮面の下を誰かと間違えているのではないかな。
あるいは、私が特に秘密にしていない内容を秘密と勘違いしているのか。
私は水を向けられれば大抵のことを話してしまうが、
自主的には触れようとしない話題も確かにある。
例えば――

――おっと、危ない。
また一方的に話し続けてしまうところだった。
ああ、特に何かを隠そうとしているわけではないとも。
しかし最近、どうにも長広舌が過ぎていたからな。
少し抑えねば、肝心の客人を置き去りにしてしまうと思っていたんだよ。

さて、私のお喋りは程々に。
聞かせて頂こうかな。貴公が、私の何をご存知なのか。

>>219
なんということだろう。
ありふれた隠れ家が、まるで……まるで……何だこれは……?
かつては周囲にさりげなく調和していた伝統建築も、
今や目を背けたいのに視線を吸い寄せる魔性の家、名状しがたい一塊の違和感に。
これが匠の域な計らいというものか……。

ああ、貴公の主張を頭ではなく心で理解できたよ。
隠れ家が見つかってしまうのは隠そうとするからだ。
逆に考えるんだ。「隠れなくてもいいさ」と考えるんだ。
そういうことなのだろう?

しかし、ここまで……何と言うべきか、独創的な装飾は初めて見たな。
見ているだけで平衡感覚が蝕まれていくような感覚さえ――

……待てよ。貴公、その外壁の塗料に何を使った?
魔光茸の色素ではないか? 微弱ながら幻覚作用がある。
考えたな。これなら確かに、無関係な人間を避けるには向いている。
関係者でさえこの家に入るのは躊躇われるのだ、効果は絶大だろうさ。

224 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/16(Tue) 01:34
>>220
貴公のように感覚の鋭敏な者は、特に遺跡の探索で重宝されると聞く。
失われた高度な古代文明……その知識や技術を求める者は少なくない。
大規模な遺構ならば、国を挙げて調査団が組まれることすらあるという。
冒険者にとっても格好の稼ぎ口、宝の山というわけだな。

だが、重要な遺構であればあるほど、防衛機構もまた高度なものだ。
罠の存在は言わずもがなだろう。一瞬の油断で命を取られる。
更に厄介なのが、自律して動く守護者の存在だな。
多くはゴーレムだが、まれにキメラが配備されていることもあるそうだ。
各種の危険を素早く察知するためにも、貴公のような人材は重要だ。

貴公が自ら口にした通り、鋭さは弱点と裏表一体の関係にある。
だからこそ、個々の弱点を補うために調査人員には幅が必要なのだろう。
その点、私などは頭部を覆っている都合上、大半の感覚が人より鈍くてな。
能力面でも向いているとは言い難い。遺跡探索に携わる機会は滅多にないよ。
実に残念だ。古代の知識には、興味が尽きないのだが。

>>221
さすが、天才的な魔術師様は言うことが違うな。
内心はどうあれ、生活に不自由はしていないのだろう?
切磋琢磨する相手を求める気持ちは分からなくもないがね。

この大陸で魔術と言えば、魔法大国アヴィオールだな。
あの国なら、貴公と並び立てる人員も見つかるだろう。
可能性が高いのは、魔法学校か魔導研究所あたりかね。
魔術の才能さえあれば、身分を問わず出世できると盛んに喧伝されている。
そのおかげで、向上心と競争心に満ち溢れた若者が多いという噂だよ。
もしもまだ行ったことがないのなら、いずれ訪ねてみるといい。

……と、私の知る範囲の話を語ったまでは良いが。
貴公がかの国の出身であったなら、全て知っている話になるか。
もし詳しい話を知っているのなら、むしろ私が聞かせてほしいところだよ。
私はあの国とあまり縁がなくてな。通り一遍の知識しかないのさ。

>>222
……む。どこからか声が聞こえたような。
しかし、……周辺に人影は見当たらんな。幻聴か?
普段の発作周期とはズレがあるが……しかし、先日の霧の件もある。
念の為、記録をとっておくべきだろうな。日時、天候、状況に症状と……。

以前にもこんなことがあったような気がするが、一体いつだったか。
手記に何か手がかりが――ああ、妖精の時か。と、いうことは……ふむ。
こっちとはどちらだ貴公、もう少し大きい声で頼む。ここか?
石の下には流石にいないか……虫でもあるまいし。

――ああ! そこか! 悪いな貴公、本当にいるとは。
いや、待てよ……本当にいるのか? 幻視の可能性も――
こら、叩くな叩くな。分かったよ、冗談だ。悪かった。
小人殿、度重なる非礼をお詫びしよう。私に何かご用かな?
何か役立てることがあるのなら、喜んでお手伝いしよう。

225 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/16(Tue) 08:28
ほっほっほ、私は通りすがりの長老じゃ
君は最近よく励んでいるようじゃな

関心関心これからもよく励み時にはよく休むがよいぞい

226 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/18(Thu) 18:11
あっ!UFO!

227 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/19(Fri) 00:51
現在、私は村の空き家を借りているのだが……どうにも奇妙なことが起きる。
ふと気がつくと、どこからかひそひそと囁き声が聞こえるのさ。
注意深く探せど姿は見えず、言葉も明確には聞きとれん。
しかし、そう悪いものではないと考えているよ。なぜって?
僅かに聞き取れた言葉が「祝ってやる……祝ってやる……」だったからな。
おそらく、恥ずかしがり屋の妖精でも住み着いているのだろう。

>>225
これは長老殿、お散歩かな。ご健勝で何より。
先日、空き家のご差配と湯治場の情報をくださったのは貴公だったな。
改めて、心より感謝を申し上げる。
膝、腰など痛む箇所あらば、何なりとこの薬師めにお申し付けを。

……ああ、年寄りと侮る気は決して。お気を悪くなされぬよう。
我が師は長老殿より年若いが、膝を痛めて隠居したものでな……。
ご老台と見ると、つい気にかかってしまうのさ。許されよ。

さて、仰せの通り私はよく励んでいるが、一方で多少だらけてもいる。
どうも先日の豪雪で、次の目的地に至る橋が落ちてしまったようでな……。
迂回するにせよ、修復を待つにせよ、しばらくは出られんというわけだ。
これが冬場の旅の難儀なところだな。足止めを食らうと長い。
いっそ、教えて頂いた湯治場を訊ねてみようかと考えていたところだよ。
極力、人目のない時間帯があれば良いのだが……。

>>226
どうした貴公、空など見上げて。何、ゆー……?
ほう。夜空に輝く丸いものが……ああ、分かった。あれか。
気にするな。通常、そう大きな害はない。……通常はな。
どちらかと言うと、問題となるのはあれを崇める連中のほうだろう。

何にせよ、いちいち恐れていては生活に支障が出るぞ。
何しろあれは、この国では毎晩のように姿を現すからな。
遠くの国でも、大概は似たようなものかと思っていたが……
その様子からすると、貴公の国では違うのか。
月だろう?

……おや、何だ。納得いかない様子だな。何か違うのか?
夜空に浮き、丸くて、光っていて……動いた?
ああ、月も動くが。こう少しずつ、東から西へと……もっと俊敏に?
月神は気まぐれな方だからな。そういうこともあるかも知れん。

貴公も、あの神の気まぐれには気をつけたまえよ。
下手に寵愛を受けては人の身でいられなくなると聞くからな。
一方、神に嫌われてどうなるかなど、想像するだに恐ろしい。

228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/19(Fri) 10:40
祝いの藁人形の伝説…あなたも聞いてしまったのですか…

229 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/19(Fri) 14:37
もっともっと強い風巻き起これぇ!
寒いだろ寒いだろぉ!

230 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/20(Sat) 12:05
俺はなにもやってねえのに食い逃げ犯と間違えられてんだ助けてくれ

231 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/20(Sat) 22:19
くんくん、オマエからは貴人のにおいがするな
いけ好かないが落ちぶれたってんならまあ・・・・同情はするよ

232 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2024/01/21(Sun) 22:20
俺はその気になればいつでも英雄になれるんすよ。ただチャンスがないだけ

233 名前:ジャックドウ ◆doc.fPD. 投稿日:2024/01/22(Mon) 00:11
……さむ……何だこれは……寒すぎる……。
貴公、ご足労頂いたところすまないが、今日は休業だ。
私はもう寝る。耐えられん。

……と、言いたいところだが……むしろ寝たら死にかねんか。
仕方ない。起きよう……で、要件は何だね。
……なるほど、外の様子が妙だから調べてほしいと。
しかし調査しようにも、この寒さではな……防寒着でも借りるか……。

>>228
貴公、何か知っているのか?
私もあの声が気にかかってな、村人に軽く聞き込みをしたのだが……
一言目には「あの祠に行ったのか!?」
二言目には「ダメと言ったらダメだ、忘れなさい」
……誰に聞いてもこの繰り返しだ。話にならん。

ご存知だろうが、私が声を聞いたのは長老殿に差配して頂いた空き家だ。
おそらく、村人が漏らした“祠”という単語が鍵になるのだろう。
……もしかすると、空き家の敷地のどこかにあるのか。祠。
それとも、匠の手により限りなく空き家風に改装された祠なのか。
有り得んとは思うが、匠の発想はしばしば常人の理解を超えるからな。

最終的には、長老殿に直接お話を伺うことになるだろう。
しかしな……こういう時は慎重に事を進めねば、ろくなことにならん。
十分な情報がないままでは、はぐらかされて終わりだろうさ。
真相を追求したいのならば、適切な時、的確に証拠を突きつけねば……。
そうして謎を解き明かしたその時こそ、改めて祝ってもらいたいものだな。

>>229
貴公、随分と力が有り余っているようだな?
おかげで防寒着の暖かさを実感できたよ。どうもありがとう。
私も旅をして長いが、こんなに着膨れたのは初めてだ。
丸々と膨れた冬毛の小動物は愛らしいものだが、
残念ながら私は小鳥ちゃんと呼ばれているだけの成人男性でな。
視覚的なサービスに至らず申し訳ない限りだよ。

さて、実は貴公に労働の場を紹介してやろうと思ってな。
なに、そう難しいものではないさ。風車小屋で粉を挽く仕事だ。
……風を起こす力で? まさか。面白い冗談だな。
村の風車は、貴公の暴風で羽根が壊れてしまったというのに。

だから風力の代わりに、貴公に粉を挽いてもらおうと言うんだよ。
奴隷が棒を押して、妙な装置を回している絵を見たことはないかな?
細部はともかく、大体、あのようなものを想像してもらえば良いさ。

そういうわけだ、ここは大人しく捕縛されたまえよ。
正直に言うと、今の私はあまりの寒さに気が立っていてな。
もはや癇癪を起こす一歩手前、気の利いた言葉の一つも出せんのさ。
さらに抵抗でもされては、重労働が辛くなるような傷をつけかねんぞ。

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