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■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■
- 1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
- ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。
【ルール】
1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
4.誹謗中傷などはスルーすること。
【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/
中世ファンタジー世界総合wiki
ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/
- 19 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/29(Thu) 22:52
- いよいよ明日は、収穫祭……はろうぃーん、だっけ……?本番、だね……?
何をする、ってことはないけれど……楽しみ……。
お祭りが終わるまでは、この村に、いようかなぁ……。
(ここは規模の小さな村だけれど、お祭りの準備で活気があふれていた)
(大きな街での盛大なお祭りとはまた違った、素朴で温かな雰囲気の中で行われる、お祭り)
(それはとても居心地が良いもので、旅の歩みを遅らせる。といっても、当てのない旅ではあるから問題ないが)
>>18
あなたは、冒険者……なんですね……。
(遺跡や廃墟に潜り、人の手に益となるものを持ち帰る。あるいは害となる魔物を討伐したり、または様々な人助けをしたり……)
(いわゆる、旅をしながら色んな事をして、お金を稼いでいる人たちを冒険者、っていったっけ)
(以前、旅の連れ合いの伝手で、そのような仕事を一緒に受けた事を思い出した。その時に、一応私も登録?のようなものをした気がする)
ん、んー……?資格、スキル……あなたは、とても、頑張り屋さん、なんですね……。
地図を読めるとか……火をすぐに起こせるとか、そういうのは……大事、だけれど……きっと、もっとレベルの高い事を、言ってるんだよね……。
……え、っと……私は、その……あまり、冒険者については、詳しくない、けれど……。
みんなで力を合わせて、足りない所を補い合って……冒険とか、お仕事をする…って、聞いたことがあります。
だから、今の自分の得意な事……それを、伸ばしていく感じで、勉強していけば、いいんじゃないかなぁ……?
ん、っと……見当はずれ、だったら……ごめんなさい。あなたの旅路に、幸がありますよう……お祈りしています。
- 20 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/10/30(Fri) 18:35
- 俺はこのランスで魔物を串刺しにして来るぜ
- 21 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/11/01(Sun) 15:18
- ふぅ……ん、えへ、楽しかった、かも……。
次は、どこに、向かおう、かな……。
(小さな村で迎えたハロウィン祭り。ほとんどお金は持っていなかったけれど、少しの食べ物と、お酒を分けてもらえた)
(道中の無事もお祈りしてもらい、とても満ち足りた気持ちで、この山あいの村を立つことができた)
(村と街道を繋ぐ小道を出て、周囲を見渡す。当てのない旅路……一先ず、学者たちが消息を絶ったという遺跡へと向かおうか)
>>20
立派な鉄……あなたは、魔物を倒すことを、仕事にしている人、なんですか……?
ん……お日様の力が弱くなって、夜が長くなってきたから……夜を生きるヒトたち……魔物……さん?
そういう人たちが、活発になってくる、ね……。
んっと……自分の身を、守るためなら……串刺し、にして……払うのは、仕方のない事、だと、思います……。
反対に、やられたりしないように、気を付けてください、ね……?
- 22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/02(Mon) 16:46
- 巨人討伐の依頼が来たぞ
- 23 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/11/02(Mon) 22:35
- 雨……強い、ね……。
(北風と一緒に冷たい雨が吹き付ける。外套のフードを目深に被り直し、日が落ちて夜の帳が落ちた街道を一人往く)
(空は分厚い雨雲に覆われ、月の光も星の光も届かない、暗い夜道。私の他に歩いている人は誰も居ない)
こっち、かなぁ……。
(翼を使わずに歩く速さは一般的な旅人比べてもひどく遅い。この姿では、歩みも見た目相応のもの)
(風の唸る音に獣の吼え声が混ざっているような気がして、ほんの少し歩みを速める。どこか雨宿りできる場所があると、いいけれど)
――――ん、今日は、ここで休もう……。
(幸運なことに、雨露が凌げそうな廃墟を見つけた。崩壊した石造りの建物だけれど、寝床にするには十分だ)
(本当の事を言えば、一晩中歩き続けても、雨風の中で横になっても平気なのだけれど、人の世の中で生きているのに、そんな事をするのはおかしい)
(それに、旅中でどこか野営を張れそうな、そんな素敵な場所を見つけるのが楽しみの一つにもなっていたから)
>>22
あっ……あなたも、雨宿り中、ですか……?雨も風も強くて……とても、心地いい、夜ですね……?
火を焚こうと思ったけれど、良さそうな火種も、小枝もないし……全部濡れてて、今日は、起こせそうに、ない…かも…?
ん、んー……あ、そうだ。あのね?私、魔法が使えるんです……だから、火おこしくらいは……暖を取る、だけなら、良い、よね……?
――――えへ、これで震えずに、夜が越せそうですね……。水も、土も、風も好きだけれど……火があると、安心、しますよね……。
火は、いつも……人に寄り添ってきた、夜の闇から、寒さから、守ってきた、そんな……元素の中でも、より、人に身近な物だと、感じます……。
巨人の討伐に、行かれる途中、なんですね……。小さなヒトが、大きな、巨人さんとか、ドラゴンとか……。
そんなものに、立ち向かうなんて……すごい、って、感じます。……なぜ、討伐しないといけないのかは、分からないけれど……。
それが、必要な物なら、仕方がない、よね……あなたの、無事をお祈り、させてもらいます、ね……?それでは、おやすみなさい……。
- 24 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/04(Wed) 13:33
- この辺でタコみたいな変な小動物見なかった?
ウチで合成獣の研究してたんだけどちょっと逃げちゃって…
- 25 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/06(Fri) 20:12
- 君の必殺剣を見せよ
- 26 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/11/08(Sun) 14:15
- ふぅ……。ちょっと、休憩……。疲れてはいないけれど……。
足を止めて、ゆっくり座って……周りを眺めてるのが、好きなんです……。
(翼を使えば、気を懸ける間もなく通り過ぎてしまう景色たち)
(こうして地に足を付いて歩いけば、その全てを目から、耳から、肌から感じられる)
(興味が引かれる事を見つけたら、そちらを覗いてみたり、こうして立ち止まって辺りを観察しているから)
(目的としていた遺跡に辿り着くまで、一週間近くかかってしまった。急ぐ旅ではないから、問題はないけれども)
(朽ちた石造りの建物を望む丘に腰を下ろし、冬の気配を感じる風を受けて目を閉ざす。髪を撫でる冷たい風が心地いい)
>>24
え、ん……ごめんなさい。見て、ません……。
合成獣……キメラ……ですか……?ん……見つかると、いいですね……。
(違う生き物同士を魔法の力で掛け合わせて、別のモノに作り替えられた生き物をキメラというらしい)
(新しい知識を得るために、好奇心の赴くままに行動するのは、とても楽しくて、素晴らしい事だと思うけれど……)
あ、あの......。あなたは……研究、合成獣の研究……。どうして、しているのですか……?
うぅん、違うの……。それはあなたにとって、とても良い事、だと思うけれど……。逃げ出した子は、どんな気持ちだったんだろうって……。
(ただ、そう思っただけ。それが良い事か、悪い事かの判断は、私にはつかなかった)
(だからそれ以上の言葉はかけられず、恥ずかしくなるくらい小さな声で問いを向けた後、何を言っていいか分からずに俯いてしまった)
>>25
絶対に相手を倒せる、一番強い剣技……?どんなものでも斬れる、すごい剣……?
ごめんなさい、私、そのどちらも持って、ないです……。
あなたは、強さを追い求めている、人、なのですか……?
見つかると良いですね……ヒッサツケン。
こういう、遺跡とか……昔に作られた、不思議な剣や、道具が、眠っている事があるらしい、ですね……?
あなたは、それを探しに……?ん、えっと、違ったら、ごめんなさい……。
では、良い旅を……。
- 27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/08(Sun) 23:24
- 薬草の詰め合わせセットを持って行け
- 28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/23(Mon) 04:24
- 親はどんな人だったか覚えてる?
- 29 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/11/23(Mon) 19:54
- 冬は、もうすぐそこまで来ていますね……。冷たい、澄んだ空気が気持ち良い……。
(心地が良い北風に当たっていたら、少しの間眠ってしまっていたようだ)
(その"少しの間"は、ヒトからすれば大分長い間だったかもしれない、けれど)
(羽をぐ……っと伸ばして立ち上がり、丘をゆっくりと下りていく)
>>27
え……?貰っても、いいの……?
その……お代は、きちんと、お支払いします……足りないなら、えっと……受け取れません。
せっかくのご厚意なのに……ごめんなさい。だけど、私には、必要のないもの、ですから……。
この薬草、珍しいもの、だと、思うし……集めるの、大変だった、でしょう?
なので、他の……必要としてる人に、分けてあげた方が……あなたの為にも、なるし……。
世の中?の、ため?にも……なると、思うから……。
>>28
ん……親……。
生まれた時の事は……あまり、覚えてないです……。
だけれど、暖かくて……安心して……ずっと、夢見心地で、ふわふわしているような……。
はじめの、ずっと初めの、記憶は……そんな感じ、でした……。
んと……それと、色々と、教えてくれた人も、居ました……。
その人達……旅の道連れの、人達、とか……。精霊さんとか……。
あと、旅の途中で、出会った、色んな人達……その人達が、育ての、親……?
ふふ、はい……あなたも、育ての、親……に、なる、かなぁ?
- 30 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/24(Tue) 14:27
- 冬は好き?私は嫌だなぁ
なんだか日が短くなると気持ちが暗くなっちゃってさ
- 31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/11/30(Mon) 19:02
- あなた は でんせつ の きのぼう を てにいれた!
やったね!!
- 32 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/12/17(Thu) 22:51
- 里から出てしばらく、山道に差し掛かると道端に女性が座り込んでおり
周りには大柄な男たちが3人ほど倒れていた
どうする?
- 33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/10(Sun) 22:35
- 誰か〜
- 34 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/11(Mon) 01:41
- 「その肌はごわごわとして固く、触れればとても冷たい」
名前:赤錆(あかさび)
年齢:誰も覚えていない
性別:女
身長:167cm
体重:58kg
種族:レヴナント(不死人)
職業:元傭兵
属性:闇
性格:野暮ったい
利き手:左
魔法:使えない
特技:身体の再生
装備品:
赤錆びた剣鞘 :鉄製の鞘に納まる鉈剣。全体が酷く錆びついており、刀身を抜くことすらできない。
故に鈍器として鞘ごと振われる。
コート・オブ・プレート:厚手の上着の裏側に板金を仕込んだ鎧の一種。
外套 :頭巾の付いた外套。風雨に曝されて久しい。
所持品:
ダガー :よく切れる大刃の短剣。腰に提げている。
投げナイフ :投擲に適したナイフ。斜革ベルトに数本が納まる。
大鷲の小旗 :もう掲げられることのない小さな旗。かつて属した傭兵団のシンボル・大鷲の図案が描かれている。
髪の毛の色、長さ:漆黒の黒髪を戦いの邪魔にならぬよう荒く、短く切ったもの。
容姿の特徴・風貌:ぼろの外套を纏った傭兵崩れ。
不死人のためか肌はくすみ潤いなく、瞳は乾き切り焦点を結ぶことがない。
普段はその徴を隠すようにフードを目深に被る。
趣味:生血に浴すること
将来の夢(目標):仲間の復讐を果たすこと
簡単なキャラ解説
傭兵崩れの冒険者。
所属していた傭兵団を壊滅させた「青銀の獣」を追い、各地を廻る不死人。
レヴナントとは強く復讐を願う者が死に絶えるおり、憑代(アイテム)に仮初の命を宿して蘇ったもの。
見事雪辱を果たせば安寧の眠りを得るとされるが、
そうでなければ正常の意思は衰え、未来永劫この世を彷徨う亡霊になり果てるという。
- 35 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/11(Mon) 01:42
- >>33
誰かの呼び声が聞こえた。
こんな雪深い山中で人探しだろうか。
それとも遭難者が偶然の通りすがりを頼ったものか。
あるいは声の主は山賊で、のこのこやって来た者から根こそぎ奪おうと手ぐすねを引いて待ち構えているのかも。
……まあ何でもいい。
なんにせよ人がいるのは好都合だ。
この山に足を踏み入れてから幾日たったかは忘れたが、事の次第はこうだ。
急な積雪でおぼろげな道の痕跡は消え失せ、それから闇雲に稜線を跨ぎ、登って降るを繰り返せど人家の気配はない。
つまり、オレは遭難していた。
- 36 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/11(Mon) 02:37
- >つまり、オレは遭難していた。
そうなんですか
- 37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/11(Mon) 19:30
- 俺女?
- 38 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/11(Mon) 23:41
- >>36
やけに爽やかに言うじゃないか。
確かに俺は遭難しているが、それではお前も困るだろう?
この雪じゃ遭難者がふたり揃ったところで問題は解決しない……。
食い物と燃料は分けてやれる。
ただし、体を寄り添って温め合うやつは不可能だ。物理的にな。
>>37
俺は荒くればかりの傭兵団あがりでね。
そんな連中と肩を並べて戦うにはこっちの方が都合がよかったんだ。
部隊じゃ女は飯炊き係が多かったんだが、俺は腕っぷしが強かったもんで男共と一緒に前線に立った。
だから死んだ。
獣が現れたとき、武器を取った連中がまず死んだ。
- 39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/11(Mon) 23:59
- 爆弾ならありますけど…これ使いますか?
- 40 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2021/01/12(Tue) 23:13
-
(空には分厚い雲が覆い、山肌に雪を積もらせる。一面に広がる銀世界。その中の一つの小さな雪だまり、そこから紅い皮膜が飛び出し――)
ぷ、はっ……ん、んぅ……ここ、は……。
……また、眠ってしまっていたようでした。寒いのは少し苦手……すぐに、眠くなってしまうから……。
>>30
はい……嫌じゃない、ですけれど……どちらかといえば、夏が好き……?
静かで、暗い冬も、もちろん好きですが……周りがみんな、眠っちゃうと、私も、眠くなってしまうから……。
村の人達も、冬の間は巣ごもりして、春を待ちわびて……温かい家で……。
……私も、はい。柔らかい雪に包まれてたら、ついつい、眠く……ふぁぁ……。
>>31
んっ……っ。丈夫な棒です……きっと、元は立派な木だったんでしょう……。
……不思議、ですね。木とか、石とか……動物の皮とかも……。
命を奪っても、また、違う役割を与えて……生まれ変わらせているみたい……。
元々とは、全く別のもの、に、なっちゃってるけれど……。
あ、の。ごめんなさい。何が言いたいのかわかりません、よね……。まだ、頭がぼーっとしてて……。
えっと……本当に、これを持てるのは、ありがたいこと、だなぁって……言いたかったの……。
>>32
あ、あっ……え、っと……。もう、大分、経っちゃったけれど……。
どうか、しましたか?倒れてる人も……。
すごく、長い間……待たせちゃって、ごめんなさい……。
周りの人達、気を失ってはいたけれど生きてはいるみたい、ですが……。
……あ、あの……もしも、困っている事があるなら、助けになれるなら、私も嬉しい、かな、って……。
>>33
声、聞こえた……。こんな山の中にも、人はいるんだ……。
だけど、人間、では、なさそう……?寂しくて、辛くて……誰かに気付いてほしくて……。
そんな、気持ち……伝わってきます。
>>35
――不思議なヒト……死んでいるのに、生きてて……でも、元とは違ってて……。
さっき貰った、きのぼうに、ちょっとだけ似てる……。
……あの。あなたも、道に迷ったの、ですか……?
私は、……今、起きたばかりで、ここがどこか分からないのですが……。飛べば、少しは分かるかも、しれない、です……。
え、えっと……んんっ。初めまして?あなたは、何という方、ですか?
>>39
それって、火薬、ですよね……?火を付けたら……一気に、大きくなって、弾けて……。
空気も、土も、一緒に飛んでいっちゃうくらいに、すごい勢いで…薄く、大きくなる、ような……。
……多分、ですけれど……ここで、今、それを使ったら……上の雪が、一緒に落ちてきて、雪崩になってしまいそうな、気がします……。
だから、うん、ちょっと……考えた方が、いい、かも……?
- 41 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/13(Wed) 00:40
- 土に埋まって雪解けを待つという手も無くはない。
>>38
爆弾……?
お前、そういうものを扱う行商なのか?
ただここで発破してもな……。
救助要請とは思われんだろうし、雪が滑れば状況はもっと悪くなる。
……。
おい、焚き火にそいつを近づけるんじゃない。
導火線に火が付いたらどうす……ちょっ、点火してるぞ!?
バカバカ!笑ってないでその辺に放るんだ!伏せろ!
ドーン(花火が上がる音)
☆※☆
☆※☆※☆
※☆ ☆※
☆※☆※☆
☆※☆
・
・
(キレイ……)
>>40
やれやれ、遭難者一人追加か。
俺は赤錆(あかさび)。流れの冒険者だ。
目当てのモンスターがいてね。そいつを追って各地をうろついてる。
お察しのとおり俺も迷子だ。
……。(なんでこいつは俺と木の棒を交互に見るのだろう……)
ところでお前、今飛べるといったか?
獣人か何かか知らんが、高く飛べるならこの辺りの様子を見渡してくれないか。
人か集落か、山小屋でも何でもいい、見つけたらそっちへ移動したい。
- 42 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/14(Thu) 01:21
- >>32
遠くにその場景を捉えたあと、俺はその場所を通り過ぎることにした。
嫌な感じがしたからだ。
だから彼らのいる道からは大分逸れて、険しい獣道を往った。
しかし、そのうちふと脚が止まった。
そして俺は去来した自分の感情に舌打ちした。
・・・
「遭難ですか?」
のそのそと近づく俺に向かって、道端の娘は両の眼を閉じたまま、少し微笑みながら言った。
薄桃色の長髪が冬の寒風に撫でつけられるが、艶を失わずにさらりと流れる。
「そちらは行倒れのようだが」
俺は近くに倒れ伏したまま動かぬ男達の背中を眺めながら、左手にある獲物の柄にそっと指に絡めた。
こんな奇妙な美人局もないだろうが。
「彼らは私の連れです。ですが、それでよかったのです」
いいはずはない。俺は鼻白んだ。
「私を連れ去った方々ですので」
娘は、やはり目をつむったままカラカラと笑った。
俺は娘の簡素な旅装から覗く肌に幾つかの痛々しい痣を、そして手首には縄の痕を見つけた。
つまりはそういうことだろう。
人買い連中が分け前の算段か何かで揉めたのだろうか。
だとすれば転がっている男達の亡骸はその成れの果てということになるが。
「これからどうする」
肩を貸す。
「私の目は光を失っております。親切な方のお助けなしでは動けなかったのです」
「貴方が戻ってきてくれてよかった」
俺は素早く手首を返すと赤茶けた鉈剣の鞘――俺の獲物だ――を娘の首にあてがって言った。
「俺がここに戻ったのを知っているのは俺だけだ」
「いいえ」
娘は俺の首に腕を回した。
鞘錆びの凹凸が娘の首に傷を付けた。俺がこのまま強く引けば娘は派手に血を噴いて死だろう。
「私の眼を見て」
娘の眼には瞳はなかった。
その代わり娘の白眼は水晶のように透き通って、その内側に夜の闇を宿していた。
そしてその闇の底には、娘の姿が映っていた。
俺が今凝視している娘の顔貌、そのものが映っていた。
瞬間、俺は理解した。
「お前、俺の眼を盗んだのか」
「親切な方のお助けがあれば私はその光をお借りして、周囲を探って動くことも、浅はかに企てることもできます」
・・・
他者の視界、聴覚、感情を共有する異能のことを、彼女の故郷では千里眼と言って恐れたという。
だから彼女は里を追われ、追われた先で攫われて、ここに至った。
「千里眼の魔女」の話。
- 43 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/15(Fri) 00:35
- >>31
尋常の傭兵ならば武具の目利きもできようが、俺にその才能は無いようだ。
手に取ると確かに握りはしっくりくる。
が、上下左右あらゆる方面から眺めても普通の木杖にしか見えなかった。
しかし仮にも伝説と謳われる品。なにか謂れでもあるのだろうか。
「いかにも。この杖は天地開闢の頃より在る世界樹の、そのヤドリギの枝一本を手折って造られた。
さらに、あろうことかこの杖は、いにしえの巨人に神殺しをすら成さしめたのじゃ」
なんだ爺さん。いつからそこにいたんだ。
「何を言う。お前さんがワシの前に立ったのじゃぞ」
……まあいいか。
すると太古の神はこの杖で殴られて死んだのか?
「馬鹿め。杖を上下に捻って捌け」
カチリと鯉口を切る音と共に美しい白刃が露わになる。
こいつ、仕込み刀か!?
「古く【枝】は【剣】の喩えよ」
・・・
俺がしばしの驚愕から戻ると、爺さんの姿は霧散していた。
あの男は、もしかしたらこの杖に宿る木の精だったのかもしれない。
そんなことを想いながら俺は仕込みを鞘に戻した。
「ちなみに伝説はまだまだあってな」
まだいたのか、爺さん。
- 44 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/16(Sat) 00:52
- 「存在そのものが世の理から外れている」
>>30
そうか。
俺はお前とは逆で、冬は悪くないと思う。
空は澄んでいるし、死者の腐敗が抑えらるし。
夏場の戦場に行ったことはあるか?そりゃあ酷いもんさ。見た目も臭いもな。
すぐに暗くなるのも気に入ってる。
夜襲・奇襲の機会が増えるだろう?
それに街中を歩いているだけで誰何してくる腐れ教会騎士も躱しやすい。
ああ……ここしばらく教会の追手に付き纏われて難儀していてな。
俺が何をしたっていうんだよ、全く。
- 45 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/17(Sun) 02:48
- >>28
親のことは覚えていないな……。
俺にとっては傭兵団の連中が家族みたいなものだった。
ガキの頃だ。
団の連中が街を訪れたとき、一緒に連れて行ってもらえるように交渉したんだよ。
戦場荒らしで拾ったこの錆剣を抱えて。
- 46 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/17(Sun) 02:50
- 役立たずを随行させるわけにはいかない。
そう断られた俺は、アジトから秘蔵の剣を持ち出すとすぐに取って返した。
そして困惑顔の連中に大事に抱えたそれを見せつけた。
「それがおめぇの獲物か」
俺は頷いた。
「それで俺達と仕事しようってんなら、ちゃんと使えるとこを見せろ」
俺は鞘から剣を抜こうとしたが、刀身が錆びついてピクリとも動かない。
何度も何度も渾身の力を振り絞ったが無駄だった。
手の皮は剥け、視界は涙でぼやけた。
とうとう俺は、赤錆びた剣の鞘をそのまま構えた。
「どういうつもりだ」
俺は答えてやった。
この剣は既に抜き身だ。この錆びは俺が手にかけた哀れな敵の返り血だってな。
その後どうなったかって?
大爆笑のあと、俺の渾名が決まったのさ。
- 47 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/19(Tue) 23:41
- 俺の体は灰や土や砂で出来ている。
だから肉ではなく「灰を切らせて骨を断つ」だ。
意味、わからないな……。
>>27
後ろから荒い息づかいが聞こえる。
追手は二人だ。
ひとりは若い神殿騎士。
もうひとりは……言いたくはないが、手練れだ。
「逃げ場はないぞ!」
若い騎士がよく通る声で言った。
確かに俺の目の前には崖が広がっていた。
「俺が何をした」
俺はゆっくり振り返ると、獲物の剣を地面に突き立て、両手を空にしてからそう主張した。
「血に渇き……血を求める」
そんなことをした覚えはない。
「なに……直にそうなる……絶対にな」
俺の内面は見透かしてか、手練れの騎士がねっとりと言った。
「こいつは本当に不死人なのですか?」
松明を掲げ俺を照らしている若い騎士が問うたが、そんなことはお構いなしに奴は段平を抜いた。
それから慣れた手つきで剣の血溝に聖水をふるう。祝福のつもりらしい。
「それは今から証明してやる」
一閃。
呪われた刃は無防備に突っ立っていた俺の首を寸断して逆側へ抜けた。
「!?」
松明がつくる影が揺らぐ。
俺は首のないまま左手で獲物を握り直すと、左足を踏み込んで奴に突きをお見舞いした。
そしてその反動で後ろへ飛んで、背中から絶壁を落下した。
「ほうら言ったろう、ええ!?これが尋常の人間の為す事と思うか!」
崖上から奴の哄笑が聞こえた。
>>25
ありがとう。
多少は持ち合わせがあるんだ、取っておいてくれ。
ちょっと首の座りが悪いんだ……効くかな?
体と一緒に首も落ちて来たのは幸運だったんだが、少しひしゃげているみたいでね。
これは暫くかかるかもしれない……。
- 48 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/22(Fri) 23:31
- 「なんだこの醜悪な合成獣は!ヒトのようでヒトでなし!我が主の美的センスは理解デキナイ!」
俺のことを言っているのか……?
果たして浮遊するタコみたいな合成獣は、俺を視界の端に捉えるなり上から目線でそう言った。
>>24
タコ?
あの吸盤のついた触手で体を這いずり廻る生物か。
そんなものをわざわざ造るとはぞっとするな、お前……。
幸い俺は見かけなかったが、なんなら失せ物探しの仕事として請けてもいい。
見つけたらどうする?
生け捕りか?それとも始末するか?
俺は後者をお勧めするよ。強力にな。
- 49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/24(Sun) 21:10
- 魔王を封じたこの壺を開封してみて
- 50 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/26(Tue) 00:28
- >>22
へぇ、巨人ね。
俺の目当てじゃないが、悪くない。その依頼請けよう。
巨人殺しともなれば俺の名声にも箔が付く。
箔がつけば各地から魔物の討伐依頼が入ってくるだろう。
きっと、あの獣の討伐依頼もな……。
何?
巨人討伐用の装備を貸与するだと?
この背嚢を背負うのか。
なぁ、この腰の替え刃はなんだ?
剣にも銃のようなトリガーがあるようだが。これを押すとどうなr(ビュン
ズィーイアダスエッセンナインヴィアーズィントデァイェーガー
>>49
「魔王を封じたこの壺を開封してみて」
なんでそんなものの開封を赤の他人に頼むのかは分からない。
ただなんとなく、押し付けた相手の困惑する様を見てほくそ笑む悪戯のように思えてしまって。
だから俺は何の躊躇もなく壺の封印をベリベリと裂いた。
……
何も起きない。
……
風の音が聞こえる。
……
壺、返してもいいか。
重いんだが。
「フゥーハハハ……貴様は魔王の封印を解いたッ!間違いなくッ!」
目の前の壺行商が外套を投げ捨てると、くすんだ白髪を両サイドで括った褐色娘が現れた。
「我が名は朱ノ三日月(アケノミカズキ)……。闇の血族フォモーリアが最後の末裔……」
俺は壺を丁重に床に置くと、道を先に往った。
「逃げるのか勇者よ?我が剣に封印されし者の真名を唱えれば、その力が解放され世界は焼き尽くされるのだぞ?」
声が遠い。
「それを止められるのは封印破りし者……我が因縁の、我が宿命の勇者だけだなのだぞ?」
小走りの音が近づいてきたので俺は振り向かずに走った。
こいつの名はバロール。従えるは邪龍クロウ・クルワッハ。視た者の魂を破滅させる邪眼の持ち主で、いわばガチもんの魔王だった。
まぁ悪い奴ではなかったんだが。
いろいろあって、もういない。
- 51 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/26(Tue) 17:04
- この世界のレジェンドを知りたい
- 52 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/02/08(Mon) 00:33
- >>51
伝説的人物か。
少し古い話になるが、東の王国で謀反があった。
王様が急死して王子が後を継ぐはずだったのに、王様の弟が軍を率いて王子を殺しにかかった。
だけど、王子とその指南役はなんとか王弟の手を逃れて潜伏。その後、見事王弟を排して王座についたんだ。
特に指南役の活躍は海を渡って俺たちの耳にまで届いた。
混乱する王国の内外で仲間を集って軍団を編成し、常に前線に立って剣を振い、見事な用兵で難局を切り抜けた。
しばらく酒場はその男の話で持ちきりだったよ。
その男の名は……
男の名は……
……
すまん。度忘れした。
いや……でもこの話は有名なんだ。
酒場の親父にでもこの話をして貰えればすぐに分かるはずだ。
……悪い、俺はもう行くよ。役に立たなくてすまなかったな。
・・・
「ああ、それはフルド王国の内乱の話ですね。今から十数年前でしょうか」
「その英雄は確かに有名です。"王の剣"の2つ名で知られるヘイラム卿でしょう」
「内乱当時、年若い王子を支えながら王子派閥の陣頭指揮を執っていたが彼です。内乱の平定も彼に依るところが大きいと言われています」
「ところで、その話をした者の様子はどうでしたか?」
「どこか虚ろな様子ではなかったですか?」
「……忘れるのですよ。重要でない事柄から。そのうち、自分がこの世をうろつく理由すら忘れるでしょう」
「そうなる前に手を打たなければなりません。さあ、手をお出しになってください」
「聖水で穢れを払いましょう。貴方は運がよかったのです」
「あれは既にこの世の者ではありません。復讐の亡霊レブナント。もう近づかぬことです、命が惜しいならね」
「偽りの肉に備わる魂は冷たく、それを我ら生者の命で温めようとするのですから」
「我々が朝餉や夕餉を頂くように、彼らにも必要なことなのでしょう。全くもって迷惑な話です」
- 53 名前:sage 投稿日:2021/02/16(Tue) 01:18
- 命無き躯が出歩くなど冒涜も甚だしい!我が念仏にて調服してくれようぞ!
- 54 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/02/18(Thu) 00:59
- 「もしその錆びた剣の鞘が折れれば、お前はこの世から消えるんだよ。ブランシェ・ルル―」
ローブを来たシャレコウベはしゃがれ声で言った。
>>52
わかった、受けよう。
その詠唱で俺の呪われた魂が破滅するというなら、受ける。
抵抗はしない。
……ただ駄目だった場合は俺に協力しろ。
レヴナントは復讐の完遂を持って消滅する。そういう契約だ。
探すのは青銀の獣だ。
青い眼と銀の毛並みを持つ巨狼だ。
満月の夜、鷲の嘴を折った怪物だ。
「鷲の嘴」傭兵団は一夜にして砕かれた。
一面が血の海だ。その手足は、誰の胴から千切られたのか。その臓腑は、誰の腹から飛び出したのか。その脳漿は、誰の頭蓋から流れたものか。少なくとも俺には分からなかった。
何もかもが終わる頃、獣は小高い丘の上から俺達の残骸を見下ろしていた。
月明りは獣の体躯が真赤に染まり切っていることを俺に教えた。
女は勝ち誇る様に空へ吠えた。その姿は恐ろしくだが美しかった。
そう感じたとき、俺は俺に激しい怒りと不条理が宿るのを知った。
この地獄の創造主ならば、似合いの姿にしなければならぬと、俺は思った。
奴の腹十字にかっ捌いて臓物をばら巻き、四肢は撥ね、首を丘のいっとう高い木の枝にぶら下げる。
そうあるべきだと。
そうあるべきだ。
なあ、俺に協力してくれ。
俺の復讐に協力してくれ。
それがせめて前向きってものだろ。
なあ。
>>20
お前、騎士なのか?
騎兵と言えば戦場の華だが、そのランスで魔物をやろうってんなら本職を打遣って冒険者に鞍替えしたのかな。
かくいう俺も傭兵崩れだ。もしかしたら過去、どこぞの戦場ですれ違っていたかもな。
馬の嘶きと砂埃。遠くにそれを確認すると今でも身震いする。
当時、敵が騎馬隊を用いるならパイク(長槍)で槍衾を作って待ち構えた。
対騎兵には相当有効な戦術とはいえ、ランスの突撃をじっと待つのは気が気じゃなかった。
轟音を立てながら甲冑野郎がもの凄い速度で迫ってくるんだぞ? 周りに仲間がいなければケツを捲りたくもなる。
パイクはいい武器だ。
だが、いかんせん長すぎる。
しなりまくって持ち運びしずらいし、陣の横腹に突っ込まれたら転回するのもエッチラオッチラ苦労する。
だから俺は、特に乱戦模様にもつれこんだら、ビルって武器を使うことが多かった。
槍の穂先が鎌みたいに曲がってるやつだ。
そいつで馬上の人間を引掛けて地面に引き摺り降ろすのさ。
そうなれば後はどんな風にも料理できる。地べたを這いずるのは俺達の特技だからな……。
- 55 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/02/18(Thu) 17:16
- 碧眼の巨狼とはなるほど覚えがある
しかしここ長らく山で見たという噂も聞かぬな
そう、いつぞやの流行病の頃からとんと話に聞かぬ
巨狼が人知れぬ山奥で病に倒れたとて人には預かり知らぬ話よ
まさか躯を探すとでも?
- 56 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/01(Mon) 00:20
- 髪の毛の先から滴が垂れた。
突然現れた色の無い濃霧に入って、もう半日は経過している。
まるで視界が利かない中、ふと前を見るとずっと先の方で光が見えた。
霧が明ける。
>>55
お前、奴を知っているのか?
実際に見たことは?
俺にはあの化け物が病気で死ぬとは思えない。
死ぬはずがない。
そうでなければ俺は道化じゃないか、なあ……。
乙女子の名を冠する山脈の麓に小さな里がある。
そこに俺の仲間の墓があるんだ。
つまり、そこで俺達は奴と出会った。
お前はあの辺りの人間か?
俺はあすこで病が流行ったなんて話は知らない。
いや、忘れちまったのか…?
あれはいつのことだったんだ?
あれから一体どれくらい経つ?
俺はどれくらいこんなことを続けてるんだ?
くそ……頭の中が虫食いだらけだ……。。
>>18
珍しいやつだな。
冒険者なんて訳アリか山師か、そうならざるを得ない連中ばかりかと思っていた。
お前は何を目指す?
遺跡を荒らして一攫千金狙いか?
妖魔を狩って英雄気取り?
俺は一匹の獣を殺すためにこの稼業に流れてきたんだ。
そのために命を投資した。
それに資格が必要なのかは教えてくれなかった。
俺は問いかけに「はい」と答えただけだ。
- 57 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/01(Mon) 22:23
- おや旅のお方、こんな夜にどちらへ行かれるのです?
最近この山には血に飢えた怪物が出ると噂ですよ
なんでも、その怪物は血に塗れていて赤く
なんでも、その怪物はまるで不死身のように刃が効かず
なんでも、その怪物は犠牲者を食らう前にある質問をすると…
そう、「狼を見なかったか」と
- 58 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/09(Tue) 00:45
- 不意に月明かりが零れると、朱く染まった切っ先が見えて忌々しい。
いつまでも隠し果せるとは思っていない。
だがそれを暴く者が現れたら、どうするかは決まっていた。
>>57
夜は都合がいい。闇が全てを密かにする。
生血は魂の凍えを癒すために
灰と塵の身体は斃れぬために
青銀の獣を辿る路の途中で、決して斃れぬために、在る。
……お前、修道会の狩人だな?
抜け。
言葉は不要だ。
後ろめたい者同士、せめて月光の下で遣り合おうぜ……教会の暗部さんよ。
>>16
教会の癒し手か。
俺の体は問題ない。
ただこの剣に無理が来てる。
これは俺の獲物なんだ。なんとか魔法で修復できないか……?
いや、だから俺の体はいいんだよ。
これは鉄製の剣鞘なんだが、俺はコイツを棍棒代わりに振う。
いや、鍛冶屋に行けっていうのはそうなんだが……事情があってな。
普通の鍛冶ではダメなんだ。
体をぺたぺた触らないでくれ。傷はない。
ちょ……服をめくるな!
なにか肉体に対する偏執的な情熱を感じるな、お前……。
- 59 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/09(Tue) 01:09
- 俺と共に来い
厨二の血を引く同志よ
貴様のコードネームは「赤ちゃん」だ
- 60 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/09(Tue) 01:39
- それは 剣と言うには あまりにも錆すぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 赤錆だった
- 61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/24(Wed) 22:56
- 設定に凝る人ほど飽きっぽく燃え尽きやすいものだ
- 62 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/31(Wed) 00:04
- おやぁ?ブルブル震えてどうしちゃったんだい?
寒いのかな?
春がやって来たというのにオマエは独りでこんなに冷たく濁っている。
「煩い……」
暖まろ?
命が膜を破ってドロっと出てくるときのヤツだ。
例のアレで暖を取るんだ。
時間が経ったのではダメだ。
空気に混じると途端にダメになるんだ。
じわりと熱く、鮮やかに赤くなくては。
「……決めた。お前の血で腹を満たす」
なぁ"れぶなんと"なんて嘘だぞ?
そんなのは僕の辞典にも載っていない。
神も悪魔も知らないお前は何者だ?
「俺は赤錆。獣を殺す不死者、赤錆の――」
俺は既に用を成さぬ眼球を指で弄ると、僅かに膨らんだ箇所を声の方へ向けた。
魂は凍え身体は酷く重い。
だがどこからかやって来た白衣の悪魔の戯言が薪となって、俺を燃やした。
激しく燃える炎が俺の内側をジリジリと焦がした。
「そんなに燃やすと目減りするぞ赤錆の何某。自分を燃料にしてどぉーする」
俺が得物を振りかぶると既に悪魔は姿を消していた。
……体が熱い。どうやら暫くは動けそうだ。
まだ、暫くは。
>>59
俺の身体に血は流れていないし、お前と往くことはできない。
わかるな?
レヴナントには成すべき定めがある。
お前にもきっと。
「そんなこと言うなよ。な、赤ちゃん!」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
「だいたい人間風情に成すべきことなんてないんだよなぁ。
それはお前の思い込みであってただの感想ですよね?
な、赤ちゃん」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
>>60
俺の剣鞘は小剣よりはやや長い程度の代物だ。
竜を殺せるような大仰なものじゃない。
ただ鞘が鉄製なんでやたら重い。
これでは取り回しが悪すぎるから、こいつはおそらく観賞用に作られた美術品の類だろうな。
元は凝った意匠が彫り込まれていたはずなんだが……今は錆びが酷くてほとんど見えない。
「このオンボロに自分の魂を宿らせた馬鹿がいると聞いて飛んできました」
最も愛着のある物品が最も俺を強くすると聞いて飛んできました。
「自分の魂を宿らせた物品でチャンバラする馬鹿がいると聞いて飛んできました。※折れたら自分が死ぬ」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
>>61
「燃え尽きた灰に火を入れてみた」
「とは言えまぁ……僕の経験だと、あの手のヤツは自滅するね」
「最初はみんな翼を手に入れたと思うんだよ」
「でも実際には足枷が付いている」
「呪われているんだ」
「小さな心を燃やし尽くせばもう何もない」
「カラッポばかりがある」
「悪魔としても、こんなゴミクズみたいな魂を奪っても仕様がない」
「だから薪をくべて火をツケタ」
「この前アンタが投げた種火を僕が今日放り込んでやったら、多少はまぁ良くなった」
「また今度動かなくなったら、ヤツの魂を奪って半分こしようぜ」
「多分2千円くらいにはなる」
――やることが裏目に出がちな悪魔
- 63 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/01(Thu) 18:28
- 魔王様復活の儀式を執り行う
- 64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/02(Fri) 11:04
- おーお
- 65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/09(Fri) 23:35
- フンッ!傭兵など血に飢えた山賊匪賊の兄弟よ!
来たるべき時には奴らは一匹残らず引っ捕らえて広場で吊るすべきだな
貴公もそう思うであろう!ガハハ!
- 66 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/04/14(Wed) 00:12
- o-o
o-o < 「どうだ?」
>>63
バァン!(ドアを開ける音)
「全員動くな。魔王等復活準備罪で逮捕する」
何がしかの儀式を行っていた連中が全員何事かと振り返った。
「お前たちにも権利はあるが…まあ…詳しいことは詰め所で聞いてくれ。
俺は雇われなもんでな。質問されてもわからん」
・・・
「しかしこんな法律が整備されるなんて世も末だな」
俺は特に抵抗するでもなく神妙にお縄を頂戴してトボトボ歩く集団を横目にそう独り言ちた。
「その通り。世が乱れればこそ民草は力ある魔王を求める。
……眼前の理不尽を破壊する魔王をな」
連中は宗教的熱狂というよりは、何か切実な願いを込めて魔王の復活準備を進めていたように見えた。
官憲に連れられて往く背中がどこか弱々しい。
大立ち回りになることが予想されて冒険者ギルドへ応援要請がかけられたのだが(それに応じたのが俺だ)、結局それも杞憂となった。
「聞け、闇の信徒たちよ、魔王既に此処に在り!」
褐色肌の少女が突然、往来で停車している荷車の上で叫んだ。
「我が前に集い平伏せ。されば汝ら救われん!
我が名はブラッディ・ムーン。古の闇人フォモーリアが長なり!」
俺は奴を見た。官憲も、連れて行かれる連中も奴を見た。
そして、俺達は何事もなかったように歩き出した。
俺達には陰鬱な日常が待っている。ただ、あの変な娘に付き合うよりは多少マシだろうと思われた。
ちなみに俺はあの変な娘にずっと付き纏われている。
>>64
o-o < 眼鏡である
「ああ……」
o-o < カワイイか?
「賢そうには見える」
o-o < お前もどうだ?
「俺の眼は機能してない。見えないってわけじゃないがな」
o-o < 伊達だっていいのだぞ?
「……」
o-o
>>65
その日はきっと虫の居所が悪かったのだ。
古巣を侮辱された俺はゆっくりと立ち上がった。
男に反駁するため、なんなら拳でも一戦交える構えだ。
ただその企ては銀髪を左右に結わえた闇人の末裔に邪魔された。
「ハッ!転々流浪の有象無象、その飼い主こそ唾棄すべき真の悪よ。
即ち、手ずから兵を養わぬ惰弱の君主、常の軍を有さぬ貧国の王……」
「都合のよいときばかり餌をやり、用が済めば何も与えぬでは。
いかな忠犬とは言えど、腹を空かせば飢えた野犬に成り下がる」
「飢狼の群れを従えてこそ真の王。それを忘れた僭主どもこそ吊られて然るべきである!
我が名は血塗れの三日月……今こそ集え、我が旗の下に!」
騒がしかった酒場が静まりかえった。
この反応は少し不味い。俺は机の上で仁王立ちの娘の手を引くと、素早く酒場を後にした。
「手を離せ馬鹿め。あの陶然とした聴衆が目に入らなかったのか?
あと少しで我が軍門に下ろうという者が殺到するところだったのに」
「いや……この街じゃあ領主の悪口はご法度なんだろう。そういう反応だった」
あのまま酒場に留まってもあまりいいことは起きない。そういうことは何度か経験がある。
「言いたいことも言えぬこんな世の中では、あの連中のように魔王等を復活させたくもなるな……」
魔王が魔王を復活させてどうする。と言おうと思ったが、俺は口をつぐんだ。
続く会話がどうせ面倒になるからだ。
魂が熱くなったり、寒くなったりした晩の話。
- 67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/19(Mon) 00:03
- 怪物を倒すのは常に人間だぜ!
でも怪物を倒した人間はもう怪物だよな!
- 68 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/19(Mon) 17:48
- 傭兵募集するお
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