掲示板に戻る
全部
前 50
次 50
1 - 50
最新 50
スレ一覧
▼
■ ■中世ファンタジー世界総合 11■ ■
- 1 名前:シェンリー ◆LnUU8pic 投稿日:2020/10/25(Sun) 00:41
- ファンタジー世界を背景に持つオリキャラの総合スレです。
ファンタジー系のキャラクターを演じて
名無しさんの投下するネタや質問に答えたり、仲間に話題を振って会話をしましょう。
【ルール】
1. 参加キャラは、このスレッド独自のオリジナルであること。
2. 参加キャラは、キャラ紹介テンプレを使って自己紹介をすること。(>>2にあります)
3. 単発系の質問・ネタ投下歓迎。
4.誹謗中傷などはスルーすること。
【外部サイト】
中世ファンタジー世界総合スレッド避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/17089/
中世ファンタジー世界総合wiki
ttps://wikiwiki.jp/medievalftsy/
- 44 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/16(Sat) 00:52
- 「存在そのものが世の理から外れている」
>>30
そうか。
俺はお前とは逆で、冬は悪くないと思う。
空は澄んでいるし、死者の腐敗が抑えらるし。
夏場の戦場に行ったことはあるか?そりゃあ酷いもんさ。見た目も臭いもな。
すぐに暗くなるのも気に入ってる。
夜襲・奇襲の機会が増えるだろう?
それに街中を歩いているだけで誰何してくる腐れ教会騎士も躱しやすい。
ああ……ここしばらく教会の追手に付き纏われて難儀していてな。
俺が何をしたっていうんだよ、全く。
- 45 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/17(Sun) 02:48
- >>28
親のことは覚えていないな……。
俺にとっては傭兵団の連中が家族みたいなものだった。
ガキの頃だ。
団の連中が街を訪れたとき、一緒に連れて行ってもらえるように交渉したんだよ。
戦場荒らしで拾ったこの錆剣を抱えて。
- 46 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/17(Sun) 02:50
- 役立たずを随行させるわけにはいかない。
そう断られた俺は、アジトから秘蔵の剣を持ち出すとすぐに取って返した。
そして困惑顔の連中に大事に抱えたそれを見せつけた。
「それがおめぇの獲物か」
俺は頷いた。
「それで俺達と仕事しようってんなら、ちゃんと使えるとこを見せろ」
俺は鞘から剣を抜こうとしたが、刀身が錆びついてピクリとも動かない。
何度も何度も渾身の力を振り絞ったが無駄だった。
手の皮は剥け、視界は涙でぼやけた。
とうとう俺は、赤錆びた剣の鞘をそのまま構えた。
「どういうつもりだ」
俺は答えてやった。
この剣は既に抜き身だ。この錆びは俺が手にかけた哀れな敵の返り血だってな。
その後どうなったかって?
大爆笑のあと、俺の渾名が決まったのさ。
- 47 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/19(Tue) 23:41
- 俺の体は灰や土や砂で出来ている。
だから肉ではなく「灰を切らせて骨を断つ」だ。
意味、わからないな……。
>>27
後ろから荒い息づかいが聞こえる。
追手は二人だ。
ひとりは若い神殿騎士。
もうひとりは……言いたくはないが、手練れだ。
「逃げ場はないぞ!」
若い騎士がよく通る声で言った。
確かに俺の目の前には崖が広がっていた。
「俺が何をした」
俺はゆっくり振り返ると、獲物の剣を地面に突き立て、両手を空にしてからそう主張した。
「血に渇き……血を求める」
そんなことをした覚えはない。
「なに……直にそうなる……絶対にな」
俺の内面は見透かしてか、手練れの騎士がねっとりと言った。
「こいつは本当に不死人なのですか?」
松明を掲げ俺を照らしている若い騎士が問うたが、そんなことはお構いなしに奴は段平を抜いた。
それから慣れた手つきで剣の血溝に聖水をふるう。祝福のつもりらしい。
「それは今から証明してやる」
一閃。
呪われた刃は無防備に突っ立っていた俺の首を寸断して逆側へ抜けた。
「!?」
松明がつくる影が揺らぐ。
俺は首のないまま左手で獲物を握り直すと、左足を踏み込んで奴に突きをお見舞いした。
そしてその反動で後ろへ飛んで、背中から絶壁を落下した。
「ほうら言ったろう、ええ!?これが尋常の人間の為す事と思うか!」
崖上から奴の哄笑が聞こえた。
>>25
ありがとう。
多少は持ち合わせがあるんだ、取っておいてくれ。
ちょっと首の座りが悪いんだ……効くかな?
体と一緒に首も落ちて来たのは幸運だったんだが、少しひしゃげているみたいでね。
これは暫くかかるかもしれない……。
- 48 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/22(Fri) 23:31
- 「なんだこの醜悪な合成獣は!ヒトのようでヒトでなし!我が主の美的センスは理解デキナイ!」
俺のことを言っているのか……?
果たして浮遊するタコみたいな合成獣は、俺を視界の端に捉えるなり上から目線でそう言った。
>>24
タコ?
あの吸盤のついた触手で体を這いずり廻る生物か。
そんなものをわざわざ造るとはぞっとするな、お前……。
幸い俺は見かけなかったが、なんなら失せ物探しの仕事として請けてもいい。
見つけたらどうする?
生け捕りか?それとも始末するか?
俺は後者をお勧めするよ。強力にな。
- 49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/24(Sun) 21:10
- 魔王を封じたこの壺を開封してみて
- 50 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/01/26(Tue) 00:28
- >>22
へぇ、巨人ね。
俺の目当てじゃないが、悪くない。その依頼請けよう。
巨人殺しともなれば俺の名声にも箔が付く。
箔がつけば各地から魔物の討伐依頼が入ってくるだろう。
きっと、あの獣の討伐依頼もな……。
何?
巨人討伐用の装備を貸与するだと?
この背嚢を背負うのか。
なぁ、この腰の替え刃はなんだ?
剣にも銃のようなトリガーがあるようだが。これを押すとどうなr(ビュン
ズィーイアダスエッセンナインヴィアーズィントデァイェーガー
>>49
「魔王を封じたこの壺を開封してみて」
なんでそんなものの開封を赤の他人に頼むのかは分からない。
ただなんとなく、押し付けた相手の困惑する様を見てほくそ笑む悪戯のように思えてしまって。
だから俺は何の躊躇もなく壺の封印をベリベリと裂いた。
……
何も起きない。
……
風の音が聞こえる。
……
壺、返してもいいか。
重いんだが。
「フゥーハハハ……貴様は魔王の封印を解いたッ!間違いなくッ!」
目の前の壺行商が外套を投げ捨てると、くすんだ白髪を両サイドで括った褐色娘が現れた。
「我が名は朱ノ三日月(アケノミカズキ)……。闇の血族フォモーリアが最後の末裔……」
俺は壺を丁重に床に置くと、道を先に往った。
「逃げるのか勇者よ?我が剣に封印されし者の真名を唱えれば、その力が解放され世界は焼き尽くされるのだぞ?」
声が遠い。
「それを止められるのは封印破りし者……我が因縁の、我が宿命の勇者だけだなのだぞ?」
小走りの音が近づいてきたので俺は振り向かずに走った。
こいつの名はバロール。従えるは邪龍クロウ・クルワッハ。視た者の魂を破滅させる邪眼の持ち主で、いわばガチもんの魔王だった。
まぁ悪い奴ではなかったんだが。
いろいろあって、もういない。
- 51 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/01/26(Tue) 17:04
- この世界のレジェンドを知りたい
- 52 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/02/08(Mon) 00:33
- >>51
伝説的人物か。
少し古い話になるが、東の王国で謀反があった。
王様が急死して王子が後を継ぐはずだったのに、王様の弟が軍を率いて王子を殺しにかかった。
だけど、王子とその指南役はなんとか王弟の手を逃れて潜伏。その後、見事王弟を排して王座についたんだ。
特に指南役の活躍は海を渡って俺たちの耳にまで届いた。
混乱する王国の内外で仲間を集って軍団を編成し、常に前線に立って剣を振い、見事な用兵で難局を切り抜けた。
しばらく酒場はその男の話で持ちきりだったよ。
その男の名は……
男の名は……
……
すまん。度忘れした。
いや……でもこの話は有名なんだ。
酒場の親父にでもこの話をして貰えればすぐに分かるはずだ。
……悪い、俺はもう行くよ。役に立たなくてすまなかったな。
・・・
「ああ、それはフルド王国の内乱の話ですね。今から十数年前でしょうか」
「その英雄は確かに有名です。"王の剣"の2つ名で知られるヘイラム卿でしょう」
「内乱当時、年若い王子を支えながら王子派閥の陣頭指揮を執っていたが彼です。内乱の平定も彼に依るところが大きいと言われています」
「ところで、その話をした者の様子はどうでしたか?」
「どこか虚ろな様子ではなかったですか?」
「……忘れるのですよ。重要でない事柄から。そのうち、自分がこの世をうろつく理由すら忘れるでしょう」
「そうなる前に手を打たなければなりません。さあ、手をお出しになってください」
「聖水で穢れを払いましょう。貴方は運がよかったのです」
「あれは既にこの世の者ではありません。復讐の亡霊レブナント。もう近づかぬことです、命が惜しいならね」
「偽りの肉に備わる魂は冷たく、それを我ら生者の命で温めようとするのですから」
「我々が朝餉や夕餉を頂くように、彼らにも必要なことなのでしょう。全くもって迷惑な話です」
- 53 名前:sage 投稿日:2021/02/16(Tue) 01:18
- 命無き躯が出歩くなど冒涜も甚だしい!我が念仏にて調服してくれようぞ!
- 54 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/02/18(Thu) 00:59
- 「もしその錆びた剣の鞘が折れれば、お前はこの世から消えるんだよ。ブランシェ・ルル―」
ローブを来たシャレコウベはしゃがれ声で言った。
>>52
わかった、受けよう。
その詠唱で俺の呪われた魂が破滅するというなら、受ける。
抵抗はしない。
……ただ駄目だった場合は俺に協力しろ。
レヴナントは復讐の完遂を持って消滅する。そういう契約だ。
探すのは青銀の獣だ。
青い眼と銀の毛並みを持つ巨狼だ。
満月の夜、鷲の嘴を折った怪物だ。
「鷲の嘴」傭兵団は一夜にして砕かれた。
一面が血の海だ。その手足は、誰の胴から千切られたのか。その臓腑は、誰の腹から飛び出したのか。その脳漿は、誰の頭蓋から流れたものか。少なくとも俺には分からなかった。
何もかもが終わる頃、獣は小高い丘の上から俺達の残骸を見下ろしていた。
月明りは獣の体躯が真赤に染まり切っていることを俺に教えた。
女は勝ち誇る様に空へ吠えた。その姿は恐ろしくだが美しかった。
そう感じたとき、俺は俺に激しい怒りと不条理が宿るのを知った。
この地獄の創造主ならば、似合いの姿にしなければならぬと、俺は思った。
奴の腹十字にかっ捌いて臓物をばら巻き、四肢は撥ね、首を丘のいっとう高い木の枝にぶら下げる。
そうあるべきだと。
そうあるべきだ。
なあ、俺に協力してくれ。
俺の復讐に協力してくれ。
それがせめて前向きってものだろ。
なあ。
>>20
お前、騎士なのか?
騎兵と言えば戦場の華だが、そのランスで魔物をやろうってんなら本職を打遣って冒険者に鞍替えしたのかな。
かくいう俺も傭兵崩れだ。もしかしたら過去、どこぞの戦場ですれ違っていたかもな。
馬の嘶きと砂埃。遠くにそれを確認すると今でも身震いする。
当時、敵が騎馬隊を用いるならパイク(長槍)で槍衾を作って待ち構えた。
対騎兵には相当有効な戦術とはいえ、ランスの突撃をじっと待つのは気が気じゃなかった。
轟音を立てながら甲冑野郎がもの凄い速度で迫ってくるんだぞ? 周りに仲間がいなければケツを捲りたくもなる。
パイクはいい武器だ。
だが、いかんせん長すぎる。
しなりまくって持ち運びしずらいし、陣の横腹に突っ込まれたら転回するのもエッチラオッチラ苦労する。
だから俺は、特に乱戦模様にもつれこんだら、ビルって武器を使うことが多かった。
槍の穂先が鎌みたいに曲がってるやつだ。
そいつで馬上の人間を引掛けて地面に引き摺り降ろすのさ。
そうなれば後はどんな風にも料理できる。地べたを這いずるのは俺達の特技だからな……。
- 55 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/02/18(Thu) 17:16
- 碧眼の巨狼とはなるほど覚えがある
しかしここ長らく山で見たという噂も聞かぬな
そう、いつぞやの流行病の頃からとんと話に聞かぬ
巨狼が人知れぬ山奥で病に倒れたとて人には預かり知らぬ話よ
まさか躯を探すとでも?
- 56 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/01(Mon) 00:20
- 髪の毛の先から滴が垂れた。
突然現れた色の無い濃霧に入って、もう半日は経過している。
まるで視界が利かない中、ふと前を見るとずっと先の方で光が見えた。
霧が明ける。
>>55
お前、奴を知っているのか?
実際に見たことは?
俺にはあの化け物が病気で死ぬとは思えない。
死ぬはずがない。
そうでなければ俺は道化じゃないか、なあ……。
乙女子の名を冠する山脈の麓に小さな里がある。
そこに俺の仲間の墓があるんだ。
つまり、そこで俺達は奴と出会った。
お前はあの辺りの人間か?
俺はあすこで病が流行ったなんて話は知らない。
いや、忘れちまったのか…?
あれはいつのことだったんだ?
あれから一体どれくらい経つ?
俺はどれくらいこんなことを続けてるんだ?
くそ……頭の中が虫食いだらけだ……。。
>>18
珍しいやつだな。
冒険者なんて訳アリか山師か、そうならざるを得ない連中ばかりかと思っていた。
お前は何を目指す?
遺跡を荒らして一攫千金狙いか?
妖魔を狩って英雄気取り?
俺は一匹の獣を殺すためにこの稼業に流れてきたんだ。
そのために命を投資した。
それに資格が必要なのかは教えてくれなかった。
俺は問いかけに「はい」と答えただけだ。
- 57 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/01(Mon) 22:23
- おや旅のお方、こんな夜にどちらへ行かれるのです?
最近この山には血に飢えた怪物が出ると噂ですよ
なんでも、その怪物は血に塗れていて赤く
なんでも、その怪物はまるで不死身のように刃が効かず
なんでも、その怪物は犠牲者を食らう前にある質問をすると…
そう、「狼を見なかったか」と
- 58 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/09(Tue) 00:45
- 不意に月明かりが零れると、朱く染まった切っ先が見えて忌々しい。
いつまでも隠し果せるとは思っていない。
だがそれを暴く者が現れたら、どうするかは決まっていた。
>>57
夜は都合がいい。闇が全てを密かにする。
生血は魂の凍えを癒すために
灰と塵の身体は斃れぬために
青銀の獣を辿る路の途中で、決して斃れぬために、在る。
……お前、修道会の狩人だな?
抜け。
言葉は不要だ。
後ろめたい者同士、せめて月光の下で遣り合おうぜ……教会の暗部さんよ。
>>16
教会の癒し手か。
俺の体は問題ない。
ただこの剣に無理が来てる。
これは俺の獲物なんだ。なんとか魔法で修復できないか……?
いや、だから俺の体はいいんだよ。
これは鉄製の剣鞘なんだが、俺はコイツを棍棒代わりに振う。
いや、鍛冶屋に行けっていうのはそうなんだが……事情があってな。
普通の鍛冶ではダメなんだ。
体をぺたぺた触らないでくれ。傷はない。
ちょ……服をめくるな!
なにか肉体に対する偏執的な情熱を感じるな、お前……。
- 59 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/09(Tue) 01:09
- 俺と共に来い
厨二の血を引く同志よ
貴様のコードネームは「赤ちゃん」だ
- 60 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/09(Tue) 01:39
- それは 剣と言うには あまりにも錆すぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 赤錆だった
- 61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/03/24(Wed) 22:56
- 設定に凝る人ほど飽きっぽく燃え尽きやすいものだ
- 62 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/03/31(Wed) 00:04
- おやぁ?ブルブル震えてどうしちゃったんだい?
寒いのかな?
春がやって来たというのにオマエは独りでこんなに冷たく濁っている。
「煩い……」
暖まろ?
命が膜を破ってドロっと出てくるときのヤツだ。
例のアレで暖を取るんだ。
時間が経ったのではダメだ。
空気に混じると途端にダメになるんだ。
じわりと熱く、鮮やかに赤くなくては。
「……決めた。お前の血で腹を満たす」
なぁ"れぶなんと"なんて嘘だぞ?
そんなのは僕の辞典にも載っていない。
神も悪魔も知らないお前は何者だ?
「俺は赤錆。獣を殺す不死者、赤錆の――」
俺は既に用を成さぬ眼球を指で弄ると、僅かに膨らんだ箇所を声の方へ向けた。
魂は凍え身体は酷く重い。
だがどこからかやって来た白衣の悪魔の戯言が薪となって、俺を燃やした。
激しく燃える炎が俺の内側をジリジリと焦がした。
「そんなに燃やすと目減りするぞ赤錆の何某。自分を燃料にしてどぉーする」
俺が得物を振りかぶると既に悪魔は姿を消していた。
……体が熱い。どうやら暫くは動けそうだ。
まだ、暫くは。
>>59
俺の身体に血は流れていないし、お前と往くことはできない。
わかるな?
レヴナントには成すべき定めがある。
お前にもきっと。
「そんなこと言うなよ。な、赤ちゃん!」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
「だいたい人間風情に成すべきことなんてないんだよなぁ。
それはお前の思い込みであってただの感想ですよね?
な、赤ちゃん」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
>>60
俺の剣鞘は小剣よりはやや長い程度の代物だ。
竜を殺せるような大仰なものじゃない。
ただ鞘が鉄製なんでやたら重い。
これでは取り回しが悪すぎるから、こいつはおそらく観賞用に作られた美術品の類だろうな。
元は凝った意匠が彫り込まれていたはずなんだが……今は錆びが酷くてほとんど見えない。
「このオンボロに自分の魂を宿らせた馬鹿がいると聞いて飛んできました」
最も愛着のある物品が最も俺を強くすると聞いて飛んできました。
「自分の魂を宿らせた物品でチャンバラする馬鹿がいると聞いて飛んできました。※折れたら自分が死ぬ」
俺が拳を振り上げると、悪魔は姿を消していた。
>>61
「燃え尽きた灰に火を入れてみた」
「とは言えまぁ……僕の経験だと、あの手のヤツは自滅するね」
「最初はみんな翼を手に入れたと思うんだよ」
「でも実際には足枷が付いている」
「呪われているんだ」
「小さな心を燃やし尽くせばもう何もない」
「カラッポばかりがある」
「悪魔としても、こんなゴミクズみたいな魂を奪っても仕様がない」
「だから薪をくべて火をツケタ」
「この前アンタが投げた種火を僕が今日放り込んでやったら、多少はまぁ良くなった」
「また今度動かなくなったら、ヤツの魂を奪って半分こしようぜ」
「多分2千円くらいにはなる」
――やることが裏目に出がちな悪魔
- 63 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/01(Thu) 18:28
- 魔王様復活の儀式を執り行う
- 64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/02(Fri) 11:04
- おーお
- 65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/09(Fri) 23:35
- フンッ!傭兵など血に飢えた山賊匪賊の兄弟よ!
来たるべき時には奴らは一匹残らず引っ捕らえて広場で吊るすべきだな
貴公もそう思うであろう!ガハハ!
- 66 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/04/14(Wed) 00:12
- o-o
o-o < 「どうだ?」
>>63
バァン!(ドアを開ける音)
「全員動くな。魔王等復活準備罪で逮捕する」
何がしかの儀式を行っていた連中が全員何事かと振り返った。
「お前たちにも権利はあるが…まあ…詳しいことは詰め所で聞いてくれ。
俺は雇われなもんでな。質問されてもわからん」
・・・
「しかしこんな法律が整備されるなんて世も末だな」
俺は特に抵抗するでもなく神妙にお縄を頂戴してトボトボ歩く集団を横目にそう独り言ちた。
「その通り。世が乱れればこそ民草は力ある魔王を求める。
……眼前の理不尽を破壊する魔王をな」
連中は宗教的熱狂というよりは、何か切実な願いを込めて魔王の復活準備を進めていたように見えた。
官憲に連れられて往く背中がどこか弱々しい。
大立ち回りになることが予想されて冒険者ギルドへ応援要請がかけられたのだが(それに応じたのが俺だ)、結局それも杞憂となった。
「聞け、闇の信徒たちよ、魔王既に此処に在り!」
褐色肌の少女が突然、往来で停車している荷車の上で叫んだ。
「我が前に集い平伏せ。されば汝ら救われん!
我が名はブラッディ・ムーン。古の闇人フォモーリアが長なり!」
俺は奴を見た。官憲も、連れて行かれる連中も奴を見た。
そして、俺達は何事もなかったように歩き出した。
俺達には陰鬱な日常が待っている。ただ、あの変な娘に付き合うよりは多少マシだろうと思われた。
ちなみに俺はあの変な娘にずっと付き纏われている。
>>64
o-o < 眼鏡である
「ああ……」
o-o < カワイイか?
「賢そうには見える」
o-o < お前もどうだ?
「俺の眼は機能してない。見えないってわけじゃないがな」
o-o < 伊達だっていいのだぞ?
「……」
o-o
>>65
その日はきっと虫の居所が悪かったのだ。
古巣を侮辱された俺はゆっくりと立ち上がった。
男に反駁するため、なんなら拳でも一戦交える構えだ。
ただその企ては銀髪を左右に結わえた闇人の末裔に邪魔された。
「ハッ!転々流浪の有象無象、その飼い主こそ唾棄すべき真の悪よ。
即ち、手ずから兵を養わぬ惰弱の君主、常の軍を有さぬ貧国の王……」
「都合のよいときばかり餌をやり、用が済めば何も与えぬでは。
いかな忠犬とは言えど、腹を空かせば飢えた野犬に成り下がる」
「飢狼の群れを従えてこそ真の王。それを忘れた僭主どもこそ吊られて然るべきである!
我が名は血塗れの三日月……今こそ集え、我が旗の下に!」
騒がしかった酒場が静まりかえった。
この反応は少し不味い。俺は机の上で仁王立ちの娘の手を引くと、素早く酒場を後にした。
「手を離せ馬鹿め。あの陶然とした聴衆が目に入らなかったのか?
あと少しで我が軍門に下ろうという者が殺到するところだったのに」
「いや……この街じゃあ領主の悪口はご法度なんだろう。そういう反応だった」
あのまま酒場に留まってもあまりいいことは起きない。そういうことは何度か経験がある。
「言いたいことも言えぬこんな世の中では、あの連中のように魔王等を復活させたくもなるな……」
魔王が魔王を復活させてどうする。と言おうと思ったが、俺は口をつぐんだ。
続く会話がどうせ面倒になるからだ。
魂が熱くなったり、寒くなったりした晩の話。
- 67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/19(Mon) 00:03
- 怪物を倒すのは常に人間だぜ!
でも怪物を倒した人間はもう怪物だよな!
- 68 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/19(Mon) 17:48
- 傭兵募集するお
- 69 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/04/21(Wed) 21:27
-
- 70 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/06/09(Wed) 20:44
- 次にキャラハンが来るのは7月13日かな?
- 71 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/06/11(Fri) 00:43
- 古来より人は
その身に余るに対するとき
人ならぬを以て対してきた。
獣、使役す。
魔、招来す。
巫(かんなぎ)、神降ろす。
では我ら修道会は、何を以て其れと対するのか。
>>67
「化け物だよ」
満月の夜に俺達は幾度目かの邂逅を果たした。
「我々のような化け物を以て、貴様のような化け物に手向かう」
土を踏みつける音が近づいてくる。
「我々はずっとそうしてきた」
追手が夜空を仰ぎ見ると、恐ろしい咆哮をあげた。
毛髪が伸び盛り月影の容は野性味を増し、口の端から覗く牙が俺を凝視する。
そしてその面は、既に獣のそれへと変貌していた。
――人狼だ。
「……逃げるなよレヴナント。古薔薇の娘子。追いかけっこも飽いたろう」
見るからに鼻が利ききそうな顔だ。撒けないのも道理か。
俺は錆び剣を担いで半身に構えた。
「血の匂いの絶えぬうちは、貴様を見失うことはない。
オルドローズの契約はさぞ魅力的に聞こえたろうが、ここで白紙に戻せ」
狼は剣を使わないのだろう。
腰の得物を投げ捨てると、奴は鋭く尖った手の鉤爪を聖水で祝福して言った。
「死人は土に還り給え。灰は灰に。塵は塵に」
- 72 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/06/12(Sat) 19:58
- 俺の投げナイフをお前に託す
- 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/06/21(Mon) 23:48
- 馬鹿みたいにでかい剣を背負った男を見なかったか?
いや金色ツンツン頭じゃない方の
- 74 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/07/08(Thu) 23:11
- 中世と言ってもどれくらい昔の世界なの?
- 75 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/07/15(Thu) 22:25
- 次にキャラハンが来るのは9月10日かな?
って言ったら早く来るかな?
- 76 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/09/09(Thu) 23:28
- >>68
「赤勝て!白勝て!
ここブランドン平野にて>>68率いる赤軍と対する白軍、開戦は今か今かと対峙しております!
解説は私、アンドリューと!」
「……赤錆だ」
「平野を一望できる急峻な丘スタジオから、我々2人の実況でお送り致します!」
「おっとここで開戦のラッパが吹き鳴らされました!
赤軍白軍、両軍と横陣を敷いてゆっくり前進です。激突まではあと僅かと言ったところ!
赤錆さん、この状況はどう見ますか?」
「……白軍の方が多勢だな。このまま順当に進めば白軍が赤軍をゆっくり囲んで優勢か」
「いやぁわかりませんよ!白軍は数こそ多いが有象無象の無名傭兵団の集まりです。
対して赤軍が抱え込んだのは少数精鋭、百戦錬磨の隼(はやぶさ)傭兵団だ!」
「……へぇ」
「ここで白軍、数を生かして赤軍の側面に展開していきます!
赤軍も鉤型陣形に移行して迎え撃つ!」
「……赤軍の隼、よく連携しているな。後退しつつ鉤型凸部を密にして白軍の突破をよく防いでいる。
とはいえそろそろ自陣も深いぞ」
「よし、そろそろ頃合いか」
アンドリューが右手を上げると、傍仕えの楽師が突撃ラッパを響かせた。
それを合図に、平野に隣接する深い森から隼傭兵団の騎馬部隊が飛び出した。
「まずは自軍側面の敵兵を切り取って殲滅する!怯むな戦えーッ!」
渦巻く怒号と地鳴りのような蹄音の中、彼の命令がどこまで届いたのかは分からない。
ただ、彼らの動きには迷いがなく、自分のやることを身に染みて知っているようだった。
「……ああ、アンタはもう行っていいよ。赤錆くんだっけ?
悪かったね、足止めしちゃって。
ここに俺達が居るのをバラされたら商売あがったりだからさぁ」
俺の首に当てていた剣をそっと引っ込めると、隼の切り込み隊長アンドリュー・プレグランは合戦の砂埃の中に消えて行った。
>>69
Σ
>>72
その短剣、役に立ったぞ。
使ったのは修道会の獣人の方だったがな。
奴はその短剣を拾い上げると俺の目玉に投擲した。
ほらこの通り、俺の眼に深々と突き刺さっているだろう。
……だが、こいつのおかげで奴を打ち倒すことができた。
今後、その話をすることもあるだろうが、今は、この>>72の短剣に感謝を。
*** 赤錆は自身の目玉ごと短剣を引き抜くと、その目玉を食べてしまった!! ***
*** 赤錆は>>72の短剣を手に入れた! ***
>>73
昔、色の無い霧の中で、妖精を伴ったその鉄腕の男を見た覚えがある。
霧は異界の門、現世と常世の境、もう会うことはできないだろうが……。
ただ俺は一旦潰えた物語が、再び紡がれた例を知っている。
豹頭の王の物語のように。
いつか霧の中より詩人が戻り、あの鉄腕の剣の冴えを詩う日が来るといいな。
ちなみに金髪の方は中つ国で見た。昔より解像度が上がっていた。
>>74
俺は今を生きている。
お前が今を生きているのと同じようにな。
だからどれくらい昔か、と聞かれても困るが……。
俺は職業柄、武器や防具を見ることが多い。
そこで使われている兵器を見れば、その国、その時代の文明の高さを測れるんじゃないか?
こっちでは大体鉄の武具が使われてる。
鎧も鉄の鎖帷子や小札帷子が多いかな。板金鎧は貴族の御用達だ。あれ一揃いで家が建つ。
最近じゃあ火薬で鉛玉を飛ばす銃を持つやつもいるが、戦場で使われるのを見たことはない。
遠距離戦なら長弓か、それとも魔法か……ところでお前の世界の魔法にはどんな系統があるんだ?
>>70,75
予言の度にその確かさを上げる千里眼はお前か?
次に俺が訪れる日はいつだろうか。
それが俺の道標になって、此処に繋ぎ止める楔になる。
そんな気がしている……。
- 77 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/09/10(Fri) 15:52
- 久しいな赤錆よ、前に見えたはいつの事だ?
儂はほれ、もはやこの通りただの老耄よ…
次に会うは冥府であろうな…
- 78 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/09/10(Fri) 20:40
- 鋼の鎧を買ってくれ
- 79 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/09/18(Sat) 22:01
- 今年もいい麦が収穫できた
焼き立てのパンはいかがかな?
- 80 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/10/20(Wed) 11:37
- あの森に入った村人が戻ってこないって聞いた?
あの森を突っ切る予定なんだけど……何かあると困るねぇ
- 81 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2021/12/07(Tue) 22:30
- >>77
翁。此処に居たか。
こんな火山の深層で出会うとは奇遇も奇遇。
我らの命運未だ尽きず、だな。
「生あるものが ここになにをしにきた!」
ニア なんでもありません
サル―インの いばしょをおしえろ
つよいぶきをくれ!
ガラハドを生きかえらせろ
>>78
嵩張るし、手入れが面倒そうだ。
俺には要らん。
何度勧められようが、不要なものは買わない。
いい加減にし……いや、一揃えでなくて、籠手だけ買い求めるというのはアリか?
ダメか。一式セットでないとダメなシステムか。
俺は左手を切り離されなければ何とかなる性質でね。
最悪首を落とされてもどうにかなるが、利き手を落とされては困るんだ。
ダメか。
>>79
パン屋の親父があんまり清々しい顔で売り込みにくるので、つい買ってしまった。
食えもしないのに。
無理に飲み込めば喉を通って一旦胃袋に収まるが、そのまま延々と居座ってそのうち腐ってしまうというのに。
そうなると大量の水か酒をかっこんで吐き出すしかなくなる。
このまま鞄の肥やしにしても、季節柄すぐに悪くなることはなかろうが、さりとてそのままダメにするのは勿体無かった。
街の中央広場に黒服の大道芸人がいたはずだから、おひねり代わりにこのパンで交渉してみよう。
ちなみにその交渉が決裂してもパン自体は押し付けようと思っている。
>>80
俺でよければ力になるぜ。
依頼なら冒険者ギルド経由で受ける。
護衛任務の相場は……此処じゃあ幾ら位だったかな。
急ぎじゃないなら、その行方不明の村人の安否や森の状況を集めてから出発したほうがいい。
相手が徒党を組んだ野党の場合はこっちも頭数が必要だしな。
ただし、相手がどこからか紛れ込んだ獣なんだとしたら、俺一人で十分だ。
- 82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/12/11(Sat) 19:43
- 俺のパーティがダンジョンの最下層で全滅した
生き残りは俺だけだ、あとは任せた
- 83 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/12/26(Sun) 17:55
- 刃の錆は心の錆!!私は研師!!
ややっ!!そこ行く剣士殿!!その腰に指したる物は如何に?!
刃の錆は心の錆!!心の錆は刃の錆!!
私は研師!!刃と心を研ぎ澄ます者ッ!!研がせろうぉりああああッ!!!
- 84 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2021/12/26(Sun) 19:43
- この手製の銀の十字架で吸血鬼を倒せるだろうか…
いや倒して見せるぞ!
- 85 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/01/31(Mon) 01:32
- 薬草は塗っても食べても効果が無いらしいぜ!
正しく使うなら焼くと良いそうだ!
薬草だけにな!ガハハハ!!
- 86 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/01(Tue) 22:25
- 傷なんぞド根性だけで治す!
- 87 名前:赤錆 ◆BIv/1NS2 投稿日:2022/03/06(Sun) 23:16
- 神聖帝国北方に位置する小国ランディア。
ランディアは伝統的に国境を蛮族域と接し、それ故、彼らの領土侵入を阻む防壁の役割を果たしてきた。
「蛮族に集結の動きあり」
この報を受けてからのランディアの動きは早かった。
最前線・第十三砦に詰める正規騎士団を増員し、同じく砦の防衛に当たる傭兵の募集を開始した。
群雄割拠の蛮族域において、他民族を併呑し纏め上げる英雄の噂が小国の素早い行動を後押しした。
「今回は小競り合いで終わり、ってことにはならなさそうだ。
全員、覚悟は決めといてくれや」
金髪碧眼の偉丈夫が緊張感の欠片もなく言い放つ。
こいつが俺の部隊の部隊長だと先ほど紹介された。
「顔合わせも済んだことだし、ひとつ賭けでもやって親交を深めようぜ」
部隊長は重そうな麻袋を酒場の机に荒っぽく載せてやると、こういった。
「参加料は銀貨1枚。俺のイニシャルからフルネームを言い当てた奴がこの袋の中身を総取りだ」
袋の紐が緩むと、数枚の貨幣が零れ落ちる。銀貨、銀貨、銀貨だ。
おそらく今のところ、部隊長の賭けに勝った奴は居ないということだろう。
「で、お前のイニシャルは?」
「A.P」
俺には勝算があった。
俺はこいつの面と名前を、どこかで聞いたことがあるからだ……。
--
>>82
悪くない選択だ。
俺とお前が頑張ったところでこの状況をひっくり返すことは難しい。
だからお前は救援を呼びに行った。
それは最善の策のように俺に思える。
だからお前がここに戻ってくる前に、お前の仲間たちが化け物の腹の中に入ってしまっては、台無しだ。
地面に這いつくばり、痛みと絶望で呻くしかない。
俺はそんなときの感情を知っている。
巨人の一撃を得物で受ける。動かない。一歩も。
急激に体が熱を持つ。
冷たい腕は内から燻り、昏い瞳には炎が宿り、決意が俺の魂に火を点けた。
>>83
やれそうか?
なら、頼む。
……昔、腕のいいドヴェルグの爺様にも頼んだことがあったが、断られちまった。
これが俺の魂の依り代になったとき、これはこのまま、錆びて鞘から抜けぬまま、固定されてしまったのだと。
この錆びを落とすことは、この錆び剣に載った俺の歴史を削ぎ落すことだとね。
研ぎ石、まだ無事か?
ああ、それから剣をあんまり遠くへ持ってかないでくれよ。
身体が崩れる。
>>84
おいそこのお前。確証がないなら止めておけ。
一度失敗しても再挑戦できるならそれもいいだろうがな……。
十字架の威光を信じられるのなら、そもそも教会へ依頼したらどうだ。
あそこはそういう連中と昔から遣り合ってきてんだ。
お前よりは蓄積があるだろ。
俺も最近まで付け回されて大変だったんだ。
>>85
え……。(薬草を焼きながら)
>>86
まあそう言うなよ。
ここに大量の焼き草があるだろ。
後は分かるな?
- 88 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/08(Tue) 01:25
- こんな御時世でございますからな、生きるも金、死ぬも金
ここは一つこの免罪符を買いなされ
- 89 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/15(Tue) 19:55
- 傭兵募集中
- 90 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/16(Wed) 20:26
- 邪な存在を封じるお札を手に入れたら
いきなり身動きできなくなった!
俺が邪だと言うのか
- 91 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/03/18(Fri) 21:43
- 穢れた不死人が!不敬であろう!!
- 92 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/04/03(Sun) 15:17
- 気に入った!ワシの娘をオヌシの嫁にやろう!!
- 93 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2022/04/20(Wed) 09:45
- あの戦士酒癖悪すぎて酒場で皆に迷惑かけるんだ
掲示板に戻る
全部
前 50
次 50
1 - 50
最新 50
スレ一覧
▲
read.cgi ver.4.21.10c (2006/07/10)