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あの世で俺に……詫び続けろーーッ!

411 名前:魔王オディオ ◆540jaHfI 投稿日:2023/05/29(Mon) 21:13
>409
その某遊戯のシリーズについても詳しくは存じぬ故……物語を一通り確認してみた。
ただ、その遊戯のシリーズの悪役にして"顔"とも言える吸血鬼伯爵は、どうも作品によって設定が多岐に分かれる模様の故、貴様の言う内容に該当する作品に限定して述べるならば……。
主人公とその親友が共に騎士団に属し、それぞれ違う得意分野で本領を発揮して活躍し、勇名を馳せていたらしいな。
タイプもそれぞれ私とあいつに似通っているが、互いに心から認め合う親友同士であり…自他共にも評価されていた点は異なるようだ。
だがその後……貴様が説明するように、信じた神への愛が憎しみに反転し、自然の摂理に背いてでも永遠に神を呪うべく……吸血鬼となることで人を辞めた訳か。
それ以来、主人公の末裔と、後世において何度も復活を果たす吸血鬼伯爵との、因縁の戦いの歴史が始まる模様だが……後世の物語の方はさておき……。

愛する妻が病死したという点には多少なりとも同情の余地はあるのだろうが……
それで神を信じられなくなったのならば棄教し……属してきた教会とも袂を分かつに留めるのが筋というもの。
そもそも、何も恨みもない主人公を嵌めた挙句、主人公の婚約者すらも間接的に死に追い遣っている辺りは、到底肯定できぬ。
その者も"憎しみ"抱きし者ではあるが……たとえ魔王山が選んだとしても……私個人としては、力を貸してやろうとは思えぬな……。

―――だが、自覚は無きにせよ……仮に"憎しみ"という力をあちらからくれるならば……くれる分には利用させて貰う。
後世では人間の絶滅を野望に抱くようだが……ならばお望み通り、その世界は私の手で実現させてやろう。
力を与えてくれたほんの御礼だ……尤も、人間だけでなく、"元人間"であったその者も、消滅させてくれるまでだがな―――。

>410
………そう………その通り、だ。
今まで何度も述べてはきた事だが……私ばかりが過大に評価され……あいつは全くと言っていい程、正当に評価されなかった。
腕力・体力面に優れ、武に長けていた私は……ただそれだけで性格や人格等、あらゆる面で全肯定されんばかりの扱いだった。
一方、頭脳面に優れ、魔術に長けていたあいつは……築いた功績や貢献は間違いなくありながら……全否定されんばかりの冷遇を常に受けていた。
私を除いた唯一の例外はルクレチア王だったが……それでも、あいつへの偏見や風当たりは払拭出来るものではなかった。
魔王山からの帰還時、同行したあいつがいなくなっても……あいつ個人ではなく、「王国の優秀な魔道士が失われた」という認識すら、王を除いて誰もしなかった。
それほどまでに、ルクレチア王国の"空気"というのは歪んでいた……それ故、あいつが愛想を尽かし、捨てたのも止むを得ない処だろう……。

………だが、それ以前に………。
ルクレチアの空気だけでなく……私自身も、あいつと腹を割って本心を打ち明け合うべきであった。
少なくとも、かつては親友同士であった以上……何かを切っ掛けにして、そうすべきであった。
あいつの卑劣な裏切り自体は決して赦さずとも………過去のいずれかの時期に、本心を率直に語り合っていれば……と、未だに幾度も後悔する。

――――ふっ、もはや全ては遅すぎたのだ。
やろうと思えば何時でも出来たのにせず……やらねばならぬのにやらなかった………そのツケが今に至ったという事、だ。

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