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【オリジナル】地上に舞い降りた、飛べない天使

146 名前：水橋 パルスィ ◆Parseejo 投稿日：2022/10/03(Mon) 21:37

>>138
私は下級神＜アルコーン＞に過ぎないし、今は妖怪に身を窶している。
随分と自信家ね、貴方を害しかねない存在の方が多いにも関わらず見事などと見物を決め込めるとは。
妬ましさを得ることができたから襲わないでおいてあげるわ、運命に感謝なさい。
超常の存在を試すことは推奨しないわ、ヨシュアも言っているでしょう？

ただし今一つ足りないわね、貴方が信仰を保っているのか悪魔崇拝に堕しているかは分からない。
けれどもいずれにせよ必要になってくるものがある、それは教団＜ゼクテ＞よ。
狂騒＜オルギア＞を主宰し、典礼＜サクラメント＞を行い、救済財＜ハイルスギューター＞を授ける存在が必要
神も悪魔も直接民に語り掛けることはしない、必ず預言者を挟んで伝えられた。

別に貴方がなってもいいのよ？るりを通じてヤハウェとヨシュアに取り成しを求めてもいいでしょう。
月乃瀬＝ヴィネット＝エイプリルを崇拝するカルトを立ち上げれば血の儀式を通じて敵を滅ぼせるかもしれない。
どちらであろうとアフラ＝マズダーの最終的な勝利は揺るがないし、浄めの炎の尽きるが早いか遅いかの違いしかないわ。
さあはかなき者よ、貴方の選択はどちらかしら？後ろに下がることもできるわよ。

>>139
そうね、嫉妬で言えば「広義の自身が所有しているものに対する喪失への恐れ」、という概念として片づけられる。
小難しい言葉でなくとも貴方はそのように嫉妬を認識している、私に唆されているとは感じていないはずよ。
妖怪然り神仏然り定義付けられることで神秘のヴェールを剥がされていく、そしてそれが剥がれた時最早超常の存在は存在しない。
これだから外の世界は困るのよ、私の実存さえ脅かしかねないわ。

「思われている」という言葉は受け身に過ぎる、攻撃は戦勝を獲得するための最良の行動よ。
「嫉妬の妖怪とはかくの如し」、と貴方達に思わせなくてはならない。
そしてより効率的に感情を搾取するシステムを構築する必要があるわ、外の世界で行動するのにも妖力が必要
最初の犠牲者は貴方よ、悪い時に悪い場所に居た貴方がね。

カレンダー通りに休んでいる貴方が妬ましい、妖怪相手に物怖じせず話せる度胸が妬ましい、嫉妬されてもなお留まる寛大な心が妬ましい。
嫉妬に終わりなどあろう筈がない、何故なら貴方と私を対比すれば必ずギャップがある、それこそが嫉妬の源泉
貴方に徹底的に私を刻み込んでやるわ、嫉妬の妖怪は嫉妬にさえ嫉妬する存在だとね。
妖怪の胸先三寸で搾取され屠殺される貴方達が霊長の王とは全く滑稽

>>140 月乃瀬＝ヴィネット＝エイプリル
誤解させたかしら、別段今争うつもりは無くてよ？
それに貴女についてはるりから挨拶以外に何か命ぜられたわけでもない。
殺せと言われれば死力を尽くすけれど、彼女がそんなことをするとは思えないわ。
まして居候の身であれば猶更

貴女本当に悪魔？人間を誘惑し、破滅させる存在が聞いて呆れるわ。
悪魔にしてはあまりにも優しすぎる、それとも油断させるためかしら？
仮に貴女に100%害意も他意も無いとしましょう、けれどもるりは貴女のような存在を悪魔と認識する。
そこに一般的な悪魔が付け込んだらどうなると思う？火を見るより明らかね。

今はそれで良いかもしれないけれど、最後には戦いが待っているのよ。
私は熱の魔王にして毒草の創造者タルウィを討つことが定められており、討った後は当然他に加勢する。
悪の軍勢の中に貴女の姿があった時私は躊躇なく貴女を討つわ、それが「不滅の聖性」にして「完全の顕現」たる私の運命
―――簡単に殺したくないわ、だから力を付けなさい。

その通り、「満天スターピッツァ」という妖怪を隷属させるアノマリーによって認識を書き換えられたことにより使い魔となった。
るりの為に生き、るりの為に働き、るりの為に死ぬことを誓った存在よ。
素質は誰しも持っているわ、大天使と呼ばれる存在も数万年の積み重ねがあるが故
千年もすればるりもその末座に着くことができるでしょう。

食材？ああ、だったら一緒に行きましょう、食を乞うつもりは無いわ。
食費と光熱費くらいは入れないと居候失格ね、面接は既に何件か入れてあるから支払えると思う。
今日は何にしましょうか、秋口に入ったし温かいものが口恋しい季節よね。
茸をふんだんに使ったシチューなんてどうかしら？

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