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【オリジナル】地上に舞い降りた、飛べない天使

1 名前:天秤るり ◆jh582nf. 投稿日:2022/08/21(Sun) 16:17
出典: なし(オリジナル)
年齢 : 人間界としていうと、13歳くらい
     (生まれてから数えての時間ではなく、
      人間でいう、体のつくりと知識量をかんがみて)
性別 : 女性

―――――――――――――――――――――――――――――

人間界のことを学びに、天界からやってきたよ。いろいろと教えてほしいな。
あとおしゃべりが好きだから、とくに教えることないなら質問なども自由にしてね。


【あなたたちはこの天使に話しかけて、どんどん会話を続けてください】
【そのうち天使は人間界のことを学んで、どんどん賢くなっていくでしょう(おそらく)】
【天使が極限まで賢くなっていくと、飛べない天使が飛べるようになります(おそらく)】
【それがあなたたちの目的です(おそらく)】

【しかし、あえて逆らってみるのもいいかもしれません】
【人生は何が起こるかわからないもの。天生もおなじです】
【好きなように振りまわすのもよし、従順にするのもよし】
【そう。この天使の行く末を決めるのは、すべてあなたたち次第なのです】


以下、お約束ごとだよ。
あとで「聞いていませんでした」と言っても許さないから!

―――――――――――――――――――――――――――――

(1)主従関係を守ってね

べつに、私は偉そうなこと言うつもりはないんだけど、
ここにいるのなら、基本的には私が「主」、それ以外は「従」になるよ。

たとえば、私を差しおいて従同士で話し込んでだら、ムッとしちゃうかもね。
まぁ、私は寛大な天使ですから、めったなことではムッとしないけども。

もし、一緒に話を盛り上げてくれるひと(キャラハン)や、
ほかの天使(キャラハン)がいるのなら、話は変わりますけどね。

いる場合は、自分の立ち位置を明確にしてね。
あと簡単な自己紹介をお願い。


(2)年齢制限がおこなわれるような言動・行動はしないでね

老若男女問わず安心できるように、みーんな守ってね。


(3)すべての人間を相手にするとは限らないよ

なるべくなら、すべて相手にしたいよ。
でも、そういう例外があった場合に備えて、この決まりを設けておく。

たとえば、「ホントに私に向かって話してる?」と思う場合かなぁ。
だって、私の話に興味ないんだと思っちゃうから。
もし「ちゃんとあなたに向かって話してますよ」と言うのなら、いつでも不服申し立ててね。


(4)これらの決まりに逆らっちゃダメ

逆らうと、天から裁きのいかずちが落ちて跡形もなくなっちゃうよ。
まぁ、人間界の憲法や法律を守れる人間なら、
これを守ることくらい簡単なはずだよね。でしょ?

―――――――――――――――――――――――――――――

あっ! そうそう、人間界に来るのは初めてじゃないんだ。
じつは 2回目で、前の居場所はお借りしてた場所なの。
えーと、ここなんだけど……。

期間ごとにキャラハンが代わるスレ6
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=640692676&st=370&to=456&nofirst=true

ここに、いままでのやり取りがすべて載ってるから、
これを見れば「天秤るりの歴史がすべてがわかる」と言っても過言ではないよ。
―――えっ!? そう考えると、なんだかちょっと恥ずかしいんですけど!///

前回は、1か月という短いあいだで、できる限りのことをやろうとして、
話題がないときでも毎日のように来てたけど、今回はゆっくりやっていくつもり。
たぶん、2・3日に1回くらいかなぁ……?
もちろん、話題がないときは来ないかもしれないけど。

ちなみに私の自画像はこれです。
テーマは「人間界に降り立ち、学びに来た天使」
ttps://picrew.me/share?cd=N7Iu24hWjo
(地上では隠している天使のわっかと羽は、自画像ということで表示している)

【これは「天使ちゃんメーカーDECO」で作りました】
【紹介してくれたひともメーカーを作ってくれたひとも、ありがとうございます】

そういえば、格好は前回もらったセーラー服を、いまも着てるよ。
仕方ないでしょ。
紙幣も硬貨も持ってないんだから、代わりなんてないんだもん。

でもいいんだ〜。
いまこれがはやってるし、師匠がこの格好ほめてくれたし。
さぁ、始めるよ!

805 名前:紀元前331年 ペルセポリスの焼跡にて(1/2) ◆Parseejo 投稿日:2023/04/18(Tue) 00:07
>>763 るり
それでは語るとしましょう、私がシシュガンビス<ササガンバス>と呼ばれていた時代、遠い昔、遥か彼方の波斯<エーラーン>の地で―――
キュロス<クリシュ>が開いた王朝は二百年の時を経て宦官のバゴアス<バガーヴァヤー>が大王の首を挿げ替える混沌の時代を迎えていた。
その時立ち上がったのが太祖と神の血を引き、武勲の誉れ高く、属州総督<クシャサパーワン>としてアルメニアを支配したダレイオス3世<ダーラヤワウシュ>
奸臣バゴアスを討ち取り、再び三大陸を諸王の王<シャーハーンシャー>と帝国<クシャサ>が支配した―――となれば良かったんだけれどね。

ペルセポリス<タフテ・ジャムシード>から西方遥か八百里、ギリシア<ユナーニ>の外れ、マケドニアの地に同じく神の子孫を名乗る男が居た。
その名をアレクサンドロス3世<イスカンダル>、全世界を支配しようと四万の軍勢で帝国に戦いを挑んだのよ。
イッソス<シシュ>の地にてピナロス川を挟み迎え撃つのは大王が統べる四方世界の軍勢六十万、そして地中海に浮かぶのは大小数千の大艦隊<アルマダ>
結果?アレクサンドロスの勝ち、単騎で総大将が突っ込んでくるって反則だと思うのだけれど、しかも強いなんて。

大王が戦場の露と消えれば、漸く収まりかけていた国が戦国乱世になるは必定
選択の余地は無かったわ、王母と后、そしてその姫は大王を逃がすための盾となることにした、それぞれにとって息子、夫、父でもあったからね。
そうよ、彼らは兄妹で結婚したの、私の祖国では珍しいことでは無いし宗教的にも問題は無かった。
エジプト<ムドラーヤ>のファラオ達がそうしていたし、欧州<オルパ>のハプスブルク家もそうだったでしょう?財産や権力の散逸を防ぐことにもなるし。

ギリシアで私が手にかけた者達の子孫が父祖の恨みとばかりに次々と襲い掛かってきたわ、根絶やしにしておくべきだったわね。
それぞれ戦斧を揮い、矢を射かけ、それが尽きれば敵の剣や槍を奪って戦い続けたけれども総崩れになる軍勢を逃がし切るにはまだ難しい。
結局、私達はアレクサンドロスに降伏したわ、目論見通り追撃できなくなり、大王と軍勢を逃がすことには成功した。
足止めの為にもう一手間かけたの、彼らと寝たのよ。

その成果は2年後に明らかになったわ、百万の大軍を率いて大王は出陣した、その美々しさはクセルクセス1世<ハシャヤーラシャー>もかくやでしょう。
一時は優勢、機を見て私達も脱出しようとしたわ、そのせいであの男を見張っておくことを忘れてしまった。
またしてもあの男は大王の首目がけて単騎突撃したのよ、更に側面を護っていた総督ベッソス<バヤシュア>が大王が討たれたと勘違いして逃げ出す。
私達はこの時点で永遠の虜囚となることが決まり、祝宴の慰めものとされたのよ。

その後は腸が煮えくり返る思いで過ごす日々だった。
あの男の油断を誘い、昼は息子を呪ってでも取り入り、夜は自分のみならず娘と孫娘さえ差し出して篭絡してね。
数少ない忠臣を見殺しにし、栄華を誇った都の数々が燃やされ、民草が虐げられようと再起の為に。
けれども、その答えは大王―――いえ、愛した息子の変わり果てた姿だったわ。

806 名前:紀元前331年 ペルセポリスの焼跡にて(2/2) ◆Parseejo 投稿日:2023/04/18(Tue) 00:07
>>763 るり
大王を盛り立てるべきベッソスは自分が取って代わるチャンスだと思い込んだのでしょう、他の総督と図って大王を弑逆し、王位を簒奪したのよ。
結果はアレクサンドロスに敵討ちの大義名分を与えてしまったわ、私達が彼らに降ったことも仇になった。
滑稽と嘲笑うなら好きにするが良い、胎を痛めて産んだ我が子を息子ではないと言い放ち、敵を息子と述べ、夜は娘と共にその敵と寝たのだから。
全部裏目に出たわ、私が賢い?慧眼?―――とんでもない、有史以来の道化よ。

最早帝国を再興する望みも自由になる望みも消え失せた私達は復讐だけを考えたの。
一つだけ上手くいったことがあるとすれば、彼が「大王の敵討ち」を大義名分とするのであれば私達へ配慮しなくてはならないこと。
段々と私達の言葉に耳を傾けるようになったわ、そして身体に溺れて行った。
そして裏切り者は仲間に裏切られて差し出された、眼を刳り貫き、耳と鼻を削いで呪いの言葉を囁いてから殺してやったわ。

直接手を下した者は終わった、されどまだ忌々しいギリシア人達が残っている。
娘と孫娘はアレクサンドロスに、もう1人の孫娘はその最も信頼する将軍に嫁いだ、他の妃の嫉妬を煽り、偽りの夫の膳へ毒を盛るために。
復讐は上手く行ったわ、ヘスティファイオンとか言ったかしら?信頼する将軍が死んだ時にアレクサンドロスは常軌を逸した悲嘆に暮れたのよ。
そしてアレクサンドロスの毒殺も成し遂げた、彼の王国は後継者<ディアドコイ>争いで4つに分かれたわ、そして二百年以内に全て滅ぼされた。

さて、これで私がシシュガンビスと呼ばれていた時代の話は終わり、私も死を偽装し、シシュガンビスとしては死んだ。
その後二千年間ギリシア人は自らの国を持つことが無かった、途中でローマ<リュマーン>を滅亡の刻まで乗っ取ったことはあったけれど。
我が祖国は何度も蘇った、宗教が変わったから途中で私は離れたけれど、蘇る度に大国として君臨したわ。
誰か言ったわよね私の話の結末は誰か死んでいるって、その通り全員死んだわ、名前と身分を捨てた私一匹惨めにこの世へ残されているだけ。

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