☆★☆★☆ 10ちゃっと♪設立21周年記念祭☆★☆★☆　第2会場

755 名前：水橋パルスィ ◆Parseejo 投稿日：2023/09/30(Sat) 17:26

>>532-533, >>669 WWW&雨音（1/2）
味の良さには代えられないけれど、さりとて維持するのは貴方達、二人で切り盛りする分を超えるか。
ふふ、また来年も隠し玉を放つつもりかしら、どうやら貴方の創意に終わりは無いようね、予想を超えてくることを期待しているわ。
―――と、お喋りしながら手も動かすんだから貴方ってつくづく器用ですこと、不器用なのは雨音との関係だけかしら。
哲也、妬ましい程美味しそうな天ぷらの出来上がりよ、杏寿郎の嫉妬や羨望までついてくるお得な天ぷら

酒を嗜めば、甘味に目を輝かせ、WWWと寝る、仮に全てが夢だったとしても良い夢の続きであれば何の文句があるかしら。
周り全てが必要無いとしても、貴女を現世に繋ぎ止めているのはWWWの存在があったからではなくて？
ほら雨音、WWWの方が貴女のことを良く知り理解している、完璧な答えよWWW、A+を差し上げましてよ。
私から見れば貴女は十分人間の側に居る、従ってこれからも貴女の感情を喰らわせてもらうわ。

人間の栄養状態や身体の作りは千年前より向上しているはずなのだけれど不思議なものね。
まして貴方は異能持ちの上に魔術も科学も心得があるでしょう、パートナーのためなら死力を尽くしなさい。
それになりたての幽霊に翻弄されるようでは、天地創造の折より生き続ける妖魔を相手にした時どうなるやら。
でも雨音、流石に休憩なしは難しいわ、お望みならWWWが休んでいる間私がお相手仕りましてよ。

そんな話をしていたら本職の吸血姫がお見えよ、生憎貴方と思うところは同じようだけれど。
まあ、貴方の言う通り傀儡はこんな注文をしないし、食べることもしないわ……くっ、簡単な注文でここまで技巧を凝らすとは。
主の意に添わぬことをする従者は褒められたものではないわね、眷属は諦めるとして使い魔くらいでどうかしら？
三食寝床付きで毎日精気を供給してくれるのであれば無制限の忠誠を誓いましょう。

何、異能を得て恣意に振舞うのであれば人間たるを辞めたも同然、私と同じく自らを疑似餌とする妖魔の一
喰らおうとするのであれば喰らわれる覚悟もなければならない、もっとも、その容姿も使う機会も永遠に失われたようだけれど。
WWW、契約を破棄したいのであれば”わからせる”方法も受け付けていてよ、私の理解力はかなり低いけれどね。
くくく、いつも美味しい感情を御馳走様、WWWのガードも固いことを確認できて何より。

あーあ、この視線もまた来年までお預けというわけね、そもそも野良妖怪に戻った今冬を越せるかどうか。
「何と仰られます、下級神＜アルコーン＞の筆頭格が野垂れ死になどと、斯様な運命はアフラ＝マズダーも定めておられますまい。
ドイツ、更にその血はコーカサス＜ガーフラーズ＞に由来する、すなわち我が祖国の血を引く者、高貴な存在＜アーリヤー＞でもある。
汝らの言う”アーリア人”という言葉は大分株を下げているようだがな、ユダヤの民をハルワタート様の夫＜ハシャヤーラシャー＞は保護したというのに」

「その言葉に偽りは無いが不足はあるぞ、死してなお現世に留まる点がまず一つ、狂気に呑まれず生前の姿を留めていることが一つ。
最後に同時に47,000ヶ所に存在可能であることが一つ、都合三つも兼ね備えて普通を気取るとは虚偽報告に近い。
されど我＜あ＞は罪を裁くことが本来の役目では無いし、此岸と彼岸を司るハルワタート様が何もなさらないのは遠慮があってのこと。
汝の不遇も我＜あ＞の眼は見通している、己の力で勝ち取った未来、悔いの無いよう過ごすが良かろう」

「よく学んでいるではないか、我＜あ＞はアナーヒトであり、サラスヴァティであり、弁才天でもある。
いずれも儚き者達から見た我＜あ＞の姿であり、一面で真実であるが、一面は隠されているとも言えよう」
そう、私よりも分かりやすいものを司るから、我が祖国が滅亡する前後で非常に信仰されたわ、私よりも遥かにね、実に妬ましい。
「ハ、ハルワタート様、それらは儚き者の蒙昧が招いたことでございます！」

「おお、これは美味そうだ、コーカサス＜ガーフラーズ＞の辺りで食されているものだが、日ノ本でサツマイモを加えたものが一時流行してな。
更にこの祭典ではやたらとサツマイモの話が出ていたから思い出して食べたくなったのだ。
女給、いや雨音のことを責めるつもりは無い、かくも世界が繋がる以前は自分の生地以外の料理を覚える者など稀であった。
良い時代に生まれた運命に感謝するがいい、料理に酒、どちらも実に馨しい香りだな」

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