【オリジナル】異国小路の吸血姫　新館ノ六

718 名前：羽藤柚葉 ◆cfGE57zE 投稿日：2024/05/01(Wed) 22:40

>>705（パルスィさん）

こうしてお茶を通じてお客様からヴィーネさんの名前が出てくるという事は…。
パルスィさんとヴィーネさんの思い出の数々、多くの方の心に残っているようですね。（微笑）

＞―――慮外者の存在にささくれ立った心へなんとも染みるものを出して下さったもので。

そしてまた、パルスィさんも子ども達の優しい絵の中の一人となられるでしょう。
私も就職してから生活が変化し、子ども達と触れ合う時間が限られているのを実感している今日この頃です。
だから猶更、私とは違う形で素敵な思い出を作って下さいね。

＞されど当館の厨房をどこの馬の骨とも知れぬ人間に貸すつもりは無いし、主の許可も無い。

最近、そういった申し出があるのですよね。
お嬢様や私達のおもてなしに対するお客様なりの感謝の気持ちを示して下さっているのは
重々承知しております。
お気持ちに感謝した上で、丁重にお断りせざるを得ないのが現状ではありますが。

＞さて、厳しい衛生基準をご確認賜ったところで次は紅茶の味もお確かめください、付け合わせの菓子は苺とジャスミンのムースを添えました。

その…食後のお茶の時間に私もご一緒させて頂いてよろしいですか？
甘酸っぱい素敵な香りに、心奪われてしまいました…。

>>706（パルスィさん）

＞そして姫様も客人の巧言に乗せられてその気になっていらっしゃる、羽藤侍従、これは臣下としてお輔けしなくてはなりません。

かつてお嬢様と学友の皆様を、私の大学のオープンキャンパスに招待した事があるのですよ。
保育士、小学校の教師、その他子ども達との触れ合いに関わる職種を将来希望する学生を
全力でサポートしてくれる制度が充実しております。

無論最終的に進路をお決めになるのはお嬢様ですが、お嬢様でしたら推薦入学も可能だと思います。
仮に推薦入試を受けられるのであれば、かつての経験者としてアドバイスも可能です。

＞―――行ったわね、禁血されているとはいえ血の香りを嗅いだ後で「贄の血」が近くにあっては万が一を否定できない。

いえ、基本的に私の血の気配は我が家に伝わる青珠のお守りで隠されておりますので
御心配には及びません。
そして、この身体に流れる『贄の血』の、私達を結ぶ絆の証としての尊さを
誰よりも理解しているのはお嬢様です。

お嬢様自身の決意であられる『禁血』と対を為す、言わば『結血』…。
それがどのような時に為されるかはパルスィさんであればいずれお分かりになるでしょう。
だからこそ、例え不意に何かの拍子で私の血の気配を感じたとしても
決して心揺らがないのがアーチェロお嬢様ですわ。

＞姫様の仰る長老とは貴方のことだったのね、貴方のお陰で姫様が安堵されている、従者として私からも礼を申し上げますわ。

はい、公園で常日頃他の子達を優しく見守っておられます。
猫に変化されたお嬢様の『犬枕』は私を含めて癒しの一時なのですよ。（微笑）
仮にパルスィさんにも変化が可能でしたら、お嬢様と素敵な一時を過ごされるのをお勧めします。

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