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ファンタジー世界の酒場【冒険者ギルド】―16章―

18 名前:ルードル ◆m6xPcbWo 投稿日:2023/11/19(Sun) 23:38
「酒場の過去の記録書を読み返そうと思ったのだがな、まさか日誌が虫に喰われて読めなくなっていたとは。
俺が居た頃の思い出やら居ない時期の出来事も見れないのは残念だが、過去の契約だの貸しだのもこれでは判然としねぇな。

ま、酒場のツケが消えたと思っとくかね」

>>15
「ああ、聞いたよ。昔は戦場を駆ける赤い死神だがなんだかと有名だったらしいな。
だが、戦に敗れ剣を失い酒と薬に溺れ、戦士としての奴はもう死んだのだろう」

「しかし今は剣を絵筆に変えて日がな一日中絵を描いている。
今やあの独特な画風がインショー派とかなんとか新しい絵の道になりつつあるらしいぜ。
この淡い感じの表現は俺はいいと思うぞ。高値で売れるしな」

>>16
「女の話かよ、しかも多っ!恋多き人生ってか?
昔を思い出して懐かしむのは良いが幾分酒が多すぎるんじゃねぇか」

「それにしても記憶に残ってるのが髪の色だけってのはどういうことだ。
髪しか覚えてないのか、それとも髪に恋してたってかい?
何にせよ、俺にはその手の話はわからんね」

>>17
「なに、俺みたいな根無し草の行商人からすれば大した出世さ。
知ってるだろう、他の冒険者だって若くして財を築くやつも居れば何も手に入らないやつも居る。
中堅冒険者やらその道のプロも居るが、運が悪いやつはダンジョンの奥で今も眠ってるだろうな。
そこから教鞭をとる道に進めたなら立派なもんさ、俺には魔術は使えんからわからんが、ホイッと出せたり教えたりできるもんでもあるまいだろう」

「また懐かしい名前だ。他の皆も元気で居るといいんだが……ま、生きてりゃどこかで出会うだろうさ。
ま、俺の旅やら旅の中で聞いた話なら任せといてくれ。
少なくとも酒の肴にはなるだろうさ」
行商人は語る。
北方の交易路から見た霊峰の眺めを、
南方の砂漠で見た逃げるオアシスを、
西で聞いたと言う竜に焼かれた城の話を、
東の戦で武功を上げた将の話を。
はたまた行商人が旅の中出会った者達、天空に浮く島を見たと嘯く男の法螺話であったり、海の底の国から来たと騙る女の与太話でもあった。

「えええとまあ、面白そうなのはこんなもんかね」

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