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【名無し参加型】うち、女勇者。【オリジナル】

1 名前:マッチ ◆jlUtTwCg 投稿日:2015/12/14(Mon) 20:44

ちゃっす、うち女勇者。
なんかさ、ある日いきなり王様に呼び出されて
「お前の先祖は勇者だから、世界制服を企む魔王を倒してこい」
とか言われちゃったワケ。
ていうか、魔王ってのが何処にいるのかも知らないし、姿形も知らないし、なーんにも知らないんだけど。
いきなり魔王討伐とかありえなくない?
王様は大したお金もくれないしさ、情報も自分で探せ!ってことらしいよ。
まぁ、このスレが1000に到達するまでに倒せればいいんじゃない?
それじゃ、テキトーに冒険の旅に出てみましょ。

【名前】マッチ
【性別】女
【年齢】16
【職業】勇者(仮)
【レベル】1
【装備】ひのきのぼう、布の服
【呪文】まだ使えない
【その他】黒髪ロング、低身長、生意気、浪費癖あり

ルール
・名無しの提供してくれた情報を元に冒険するRPG(世界観、アイテム、呪文、モンスター等)
・もちろん、普通の質問、書き込みもOK
・一緒に冒険してくれる仲間も募集(上の自己紹介テンプレ使ってください)
・下げ推奨

817 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/04/25(Thu) 20:49
鼻が咲いてるよ

818 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/26(Fri) 19:38
>>816話 ザ・ナージュ 交差する世界

ザナージュ「おっと、もうコラボのお話か?この世界ですら、まだワンちゃんとしか話してないってのに参ったぜ」
ゼノ「しかもザナージュの方から一方的に絡んだだけっつーな」
ザナージュ「あれはお前と嬢ちゃんがけしかけたんだろうが」
ルキ「……で、どうなのザナージュ?別世界に興味ある?」
ザナージュ「話を逸らしやがったな。ま、興味はあるさ。別世界と言うより、別世界に住む美女に、だがな」
ゼノ「そんなこったろうと思ったぜ。異世界の住人にセクハラ発言とかするんじゃねーぞ?」
ルキ「異世界じゃなくてもそんなことしないでよ」
ザナージュ「お前らな……俺が一体いつそんなことをしたってんだ?
   ま、希望は美女だが基本的には誰だってウェルカムだぜ。
   俺たちのイカしたノリに付いて来られる愉快なヤツならな」
ゼノ「正しくは『オレたちのイカれたノリに付き合ってくれる親切なヤツ』だな」
ザナージュ「同じようなもんだろ」
ルキ「全然違うと思うけど……。具体的に気になってる相手はいるの?」
ザナージュ「レディ以外だと俺たちみたいに複数人で賑やかにやってる連中は全員興味あるね。
   その中でも俺が特に面白いと思ってんのは……」
ゼノ「思ってんのは?」
ザナージュ「ご想像にお任せするぜ」
ゼノ「なんだよ、もったいぶりやがって……」
ルキ「まぁ、しょうがないんじゃない?勝手に別世界の人たちの名前を出すわけにもいかないしね」
ザナージュ「ま、俺はチャンスさえあれば外にもGUNGUN出て名前を売っていきたいと思ってるよ。お前ら二人は留守番だがな」
ゼノ「あーまぁ別に構わねーよ。オレらみたいな愛想のないヤツが出ていったとこで相手も困るだろうしさ」
ルキ「まぁね……そういうのはザナージュに任せる」
ザナージュ「……待てよ?逆にお前らだけカーニバルにほっぽり出すってのも面白そうだな」

ゼノ『ひ、人が多いな……』
ルキ『く、来るんじゃなかった……』
お客さんA『なんや、こいつら?お祭りやっちゅうのに陰気な連中でんな 場違いにも程があるでっしゃろ』
ゼノ『うっ……あう……あの……』
お客さんB『あたし知ってるよ こういう人たちの事をコミュ障って言うんだよね』
ルキ『あっ……あ……その……』

ザナージュ「こんな感じになるわけだ」
ゼノ「ならねーよ、マジ怒られんぞこれ」
ルキ「ザナージュ、この世から消されちゃうかもね」
ザナージュ「かもな。皆が大人になったとき、ああそういえばザナージュっていうハンターがいたなーと思い出してくれれれば幸せさ」

819 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/26(Fri) 19:38
>>817話 鼻と嘘とマモノ

ザナージュ「ヘイ、お前ら。花見に行くぞ」
ゼノ「アンタいっつも唐突だよな」
ザナージュ「いい場所を見つけたんだ。お前らにも教えてやるよ」
ルキ「……花粉が酷いからパス」
ザナージュ「この流れで断るのはさすがだな、嬢ちゃん。
   ……わかったよ、お前らと一度くらいそういうことをしてみたいと思ってたんだが……イヤなら仕方ねえな。じゃあな……」
ルキ「……」
ゼノ「じゃあなって……どこ行くんだよ?」
ザナージュ「なあに、ちょっと樹海までな……」
ゼノ「ちょ、待てよ!樹海に花は咲いてねーぞ!オイ、ルキ!」
ルキ「……はいはい、行けばいいんでしょ。花見に」
ザナージュ「よおーし、なら連れてってやろう。付いてきな」


ザナージュ「着いたぜ、ここだ」
ゼノ「はぁ?花なんて咲いてねーじゃんか」
ザナージュ「よく見な、咲いてるだろ。立派なおハナがな」
ルキ「……なんか人間の鼻みたいなのが落ちてる」
ゼノ「こえーよ!!うわ、マジで鼻じゃん……」
ザナージュ「落ちてんじゃねえ、咲いてんのさ。珍しいからお前らにも見せてやろうと思ってよ」
ゼノ「この前はヘンなモンが生えてたし、いったいこの辺りはどーなってんだ……?」
ルキ「……もういい?じゃ、帰るから」
ザナージュ「ヘイ待ちな、もっとゆっくりしていけよ」
ルキ「あのね……こんな気味の悪いもん見ながらどうしろって言うわけ?」
ザナージュ「まあそう言うなよ。……ところで嬢ちゃん、お前Aカップ?」
ルキ「はぁぁぁ??いきなり何?バカ?」
ゼノ「唐突にも程があんぜ、ザナージュ……」
ザナージュ「いいから答えろ。Aだよな?」
ルキ「……Bだけど」

鼻「(ニョキ)」

ゼノ「ん……?この鼻、今伸びなかったか?」
ルキ「え?き、気のせいじゃない?」
ザナージュ「ククク……。次はゼノ坊に質問だ。お前、女とキスしたことあるか?」
ゼノ「はぁ……!?……あ、あるよ、そんくらい」
鼻「(ニョキ)」
ルキ「……ウソでしょ」
ゼノ「ウ、ウソじゃねーし」
鼻「(ニョキ)」
ルキ「……この鼻、伸びてる」
ゼノ「え!?あ、ほ、ほら、やっぱ伸びてるだろ?」
ルキ「なに動揺してんの……。ザナージュ……これはどういうこと?」
ザナージュ「こいつはピノキオ草。ウソを付くたびに伸びていく、不思議なお花さ。
   つまりお前らはウソつきってことだな!ブハハハハ!」
ルキ「……最っ低」
ゼノ「こんの……テメーを信じて付いてきたオレがバカだったぜ!」
ザナージュ「悪い悪い、けどお前らを連れて来たのは騙すためだけじゃねえぜ?」
ゼノ「……じゃあなんだよ」
ザナージュ「せっかく異世界で珍しいものを見つけたんだ。記念にお前らと思い出作りしとくのも悪くないと思ってよ」
ゼノ&ルキ「……」
ザナージュ「俺はこうやってお前らとバカ騒ぎしてる時間がさ……一番好きなんだよ」

鼻「(ニョキニョキニョキニョキ!!)」

820 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/04/27(Sat) 10:17
ここに汚い金を愛する腕のいい傭兵がいると聞いて伺いました
峠に巣食う盗賊団に、地方領主が派遣した戦力を返り討ちにされました
予想外の規模で打つ手が無いそうです
代わりに行って殲滅してください
報酬は前金で10000G
成功報酬で10000G

821 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/04/27(Sat) 21:05
最近、暗殺者の組織が一つ潰れたらしいんで
失業した暗殺者らしい人達が僕の勤め先の仕事斡旋所によく来るんだ…
勇者さん方は何か殺ししかしてこなかった物騒な人でもやれそうな仕事知らない?

822 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/04/28(Sun) 09:51
イケメン魔法使いにジョブチェンしたいんだ。
これでかわいいお嬢ちゃん達にあんなことやこんなこと…
そういうわけで俺に魔法を教えてください! by,格闘家

823 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/04/28(Sun) 17:28
もしもし、俺だよ。俺。そう、ザナージュ。
実は人妻妊娠させちゃってお金が必要になった。
すぐにお金を振り込んで。号座番号は…

824 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/30(Tue) 17:29
>>820話 峠に棲む鬼

ゼノ「ザナージュー、お客サンだぜ」
ザナージュ「来たか、街の広場で宣伝した甲斐があったってもんだ」
ルキ「宣伝なんてして来たの?」
ザナージュ「ああ、専用の場所があったんでな。活用しない手はないだろ?」
ゼノ「宣伝はいいけど、ヘンなこと言ってねーだろうな?」
ザナージュ「俺は事実しか言ってないさ」

820「ここに汚い金を愛する腕のいい傭兵がいると聞いて伺いました」

ルキ「……既に怪しい感じだけど?」
ザナージュ「……ま、いいじゃねえか。金で動くのも、腕と顔がいいのも事実だ」
ルキ「顔は言ってない」
ゼノ「にしても珍しくまともな依頼だな。盗賊団か、面白そーじゃん」
ザナージュ「まったくだ、チンピラの遊び相手になってやるだけで大金が手に入るんだからな」
ルキ「二人とも、油断しないでよ?今の話だと敵の数はかなり多……」
ザナージュ「オーケー、作戦会議なら道中でしよう」
ルキ「……どうせ『GUNGUNいこうぜ』でしょ?」
ザナージュ「フッ、わかってるじゃねえか。さ、楽しいハイキングに出発だ」


ゼノ「あったぞ、盗賊団のアジトだ」
ザナージュ「盗賊のアジトなら掘り出し物が見つかるかもしれねえな。フヒヒ」
ゼノ「なに企んでんだよ、アンタ」
ルキ「……しっ、誰か出て来る」
ザナージュ「誰かって盗賊だろ。シメ上げて色々と聞かせてもらうか!」
ゼノ「あっ、オイ、ザナージュ!」
ザナージュ「待ち伏せ……からの不意討ちキーック!オラオラ!くたばりやがれ、外道があ!俺の必殺ロメロスペシャルを食らいな!」
ゼノ「オイオイ!その辺にしとけよ、ザナージュ!」
ザナージュ「ヘッ、これくらいで勘弁しといてやるか。だがてめえにゃ色々と吐いてもらうぜ、チンピラ野郎」
ゼノ「チンピラはどっちだよ」
ルキ「……ねぇ、ちょっと待って。この人……」
ザナージュ「あん?どうした、嬢ちゃん」
ルキ「先遣した討伐隊の人じゃない?ほら、この印」
ゼノ「あ、ホントだ。胸につけてるこの流星マーク……討伐隊員の印じゃん。ってことは盗賊団から逃げてきたんだな、この兄ちゃん」
ルキ「……完全にノシちゃったけどどうすんの、ザナージュ」
ザナージュ「ヽ(⌒―⌒)ノ(寿司ざ×ま
いポーズ)」
ゼノ「だから何だっつー」

ザナージュ「くっ、盗賊団のヤツらめ……許さねえ。ヘイ、しっかりしろミスター。おたくの仇は必ず取ってやるからな……」
ルキ「自害でもする気?」
ザナージュ「なに?お前、俺が悪いってのか?オイ、誰か弁護士を呼んでくれ!確かに俺はこいつを殴った。ああ、殴ったさ。だがそれはなぜだ?そうだ、何の罪もない近隣住民を脅かす盗賊どもに裁きを与えるためさ。元はと言えば悪いのは盗賊の野郎どもだ。ヤツらさえいなけりゃこんな悲劇は起きなかった」
ゼノ「いや、そりゃそうだけどさ……」
ルキ「めっちゃ早口で何言ってんの、あんた?」
ザナージュ「もう容赦しねえ。このロケットランチャーをお見舞いしてやるぜ!」
ゼノ「ロケットランチャー!?待て、なんでそんなモン持ってんだよ!?」
ザナージュ「こんなこともあろうかと事前に武器屋で調達しておいたのさ」
ゼノ「こんなことって、何の罪もない人間をロメロスペシャルで締め上げることか?」
ルキ「ていうか、なんでそんな近代兵器がファンタジー世界に……」
ザナージュ「そんな驚くことでもないだろ。ゴーレムにミサイルを搭載することも可能な世界だぜ?」
ルキ「……そういえばそんな世界だったっけね」

ザナージュ「じゃ、ブッ放すぜ」
ゼノ「なぁ、いくら相手が悪党だからってロケラン撃ち込むのはヤバくねーか?」
ルキ「そもそも今回の目的は、標的の生け捕りでしょ?報酬が下がってもいいの?」
ザナージュ「心配すんな、ただの威嚇用さ。威力は抑えてある。
   ヤツらが混乱してる隙に一網打尽にするぞ。さあ、ステージ爆発3秒前!」
ルキ「え、ちょっと。いきなり?」
ザナージュ「3……2……ヒャア がまんできねえ0だ!ランチャー発射!」
ゼノ「1秒くらい我慢しろよ!つーか撃つなよ!」

ザナージュ「次のレスにもうちっとだけ続くんじゃ」

825 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/30(Tue) 17:29
(チュドォォォォォン)

ゼノ「なぁ、ザナージュ」
ザナージュ「なんだ?」
ゼノ「威力は抑えてる……って話だったよな?」
ザナージュ「そういえばそんな話をしたかもしれないな」
ルキ「……全部吹き飛んでいったけど。報酬はどのくらい吹き飛んだと思う?」
ザナージュ「ヽ(⌒―⌒)ノ(寿司ざん×
いポーズ)」
ゼノ「流行んねーよ」
ザナージュ「ま、こういうこともある。一番大事なのは直感とドッカーン飛ばす爽快感さ。……帰るぞ。俺たちの戦いはこれからだ」

>>821話 暗殺者はニートに含まれますか?

ザナージュ「近隣住民を恐怖に陥れた盗賊事件は解決。負傷者を多数出しながらも、奇跡的に死者はナシ……か。
   フッ、計画通りだ。こんな完璧な男を生み出した神様と両親の才能に、時おり嫉妬しちまいそうになるぜ」
ルキ「……キリキリマイだったくせに、どの口が言ってるんだか」
ゼノ「その上、報酬はザナージュが襲った傭兵の治療費と、ロケラン買うために作った借金の返済に消えるっつーな」
ザナージュ「盗賊団は潰せたし、権力者たちへのアピールにもなったからいいだろうが。
   これは先行投資ってやつだ。これをきっかけに今後はデカい仕事がGUNGUN舞い込んでくるってわけさ」
ルキ「そんな上手くいくわけが……」
ゼノ「っと……お客サンだぜ、ザナージュ」
ザナージュ「ほらな、札束が舞い込んできただろ?」
ルキ「だといいけど」

821「勇者さん方は何か殺ししかしてこなかった物騒な人でもやれそうな仕事知らない?」

ルキ「けれど、そんな願いは叶うはずもなく」
ゼノ「しかもまた微妙に誤解されてる気がするぜ……。あのさ兄ちゃん、オレたちは勇者なんかじゃ……」
ザナージュ「いいや、俺たちは今から勇者だ。悩める民を救ってやろうじゃねえか」
ルキ「暗殺者からハンターに転職させてやりなさい、とでも言うつもり?」
ゼノ「まぁたしかに『物騒な人』向きの仕事ではあるよな。それ以外だと……酒場の用心棒とか?」
ザナージュ「ハンターだと?そんな商売敵を増やすようなことを言うわけねえだろ。
   バウンサーもダメだ、ただの暴力バーになっちまうのがオチさ。
   ヘイ、821。そんなもんより余程いい仕事があるぜ。それはズバリ盗賊だ」
ゼノ「ザナージュさー……そんな冗談言ってる場合じゃねーだろ」
ザナージュ「冗談じゃねえさ、俺はマジで言ってんだ。
   ちょうどこの近辺に巣食ってた盗賊団が壊滅したばかりだ。
   しかも腕の立つ傭兵たちは、その盗賊団との戦闘で負傷中。
   つまり盗賊稼業を始めるには今が絶好のチャンスってわけさ。
   どうだい、821。悪い話じゃないよな?」
ゼノ「悪い話だよ、ワルの話だよ!アンタ自分が何言ってるかわかってんのか?」
ザナージュ「(まあ聞けよ、ゼノ坊。俺の目的はその先にあるのさ)」
ゼノ「(どういうことだよ)」
ザナージュ「(言ったろ、今の俺たちは勇者だぜ?盗賊を野放しにしとくわけにはいかねえよな?)」
ルキ「(……まぁもう予想はつくけど)」
ザナージュ「(盗賊どもが暴れりゃ、俺たちに討伐依頼が来る。それで荒稼ぎってわけさ)」
ゼノ「この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとしてるヤツがここにいるぜ」
ルキ「その内ザナージュが賞金首になりそうね」
ゼノ「なぁ兄ちゃん、そうなる前にこのジャムおじさんに真っ当な仕事を紹介してやってくんねーか?」

826 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/30(Tue) 17:30
>>822話 おしえて魔法のペンデュラム

ルキ「……ザナージュ、お客さん」
ザナージュ「依頼の内容は?」
ルキ「魔法を教えてほしい……って」
ザナージュ「魔法?それなら嬢ちゃんの得意分野だろ」
ゼノ「いや、ザナージュが適任かもしれねーぜ?」
ザナージュ「あん?お客ってのはキュートな魔法少女か?それとも妖艶な魔法使いかい?」

格闘家「これでかわいいお嬢ちゃん達にあんなことやこんなこと…」

ゼノ「な、アンタの得意分野だろ?」
ザナージュ「……確かにな」
ルキ「それじゃ、あとはザナージュよろしく……」
ザナージュ「待てよ、あんなことやこんなことは俺も得意だが、魔法を教えるのは嬢ちゃんの仕事だ」
ルキ「それはムリ」
ザナージュ「コミュ障だからか?」
ルキ「……私やゼノの能力は、魔族として生まれ持ったものだから、人間たちが魔法と呼ぶ術とは根本的に違うの。
   学んで習得できるようなものじゃないってこと。わかった?」
ザナージュ「へえ」
ルキ「……」
ゼノ「もう少し興味持とうぜ、ザナージュ。それに今回の仕事はアンタが適任だってのもホントのことだよ」
ザナージュ「いくらおだてたって俺は魔法なんて使えないぜ?」
ルキ「けど、あんた元・魔法剣士でしょ?」
ザナージュ「オイオイ、そんな昔の話を持ち出すなよ。後付けだと思われちまうだろ」
ゼノ「大丈夫だよ、プロフィールに魔力を込めた弾丸が使えるって書いてあっからな」

ザナージュ「やれやれ、なんでもかんでも俺に押し付けやがって……。
   言っとくが俺は魔法の知識なんてまるでねえからな。
   女受けがよさそうって理由で魔法剣士になったはいいが、お勉強がイヤで転職した男だぜ?」
ルキ「ご説明どうも。それでも基礎くらいは学んでた時期があるんでしょ?」
ゼノ「その時に学んだことを格闘家の兄ちゃんに教えてやればいいさ」
ザナージュ「……わかったよ、じゃあ手始めに簡単な呪文を一つ教えてやるぜ。ゼノ坊、お前も使える術だから聞いとけ。
   いいかい、ミスター?まずは相手の目をよく見るんだ」
ゼノ「ふんふん」
ザナージュ「で、こう言う。『痺れただろ?俺の眼差しに』。もしくは『俺に惚れるなよ、火傷するぜ?』。これで雷と炎の魔法はバッチリさ」
ルキ「……サムすぎ。氷の魔法の間違いでしょ」
ゼノ「期待して損したぜ……」
ザナージュ「うるせえよ。そもそも格闘家みたいな脳筋種族に魔法なんて使えるわけねえだろうが」
ゼノ「失礼なこと言うなよな」
ザナージュ「じゃあなにか?魔力ゼロの格闘家でも頑張りゃ魔法が使えるようになんのか?」
ゼノ「そ、それは……けど、わかんねーだろ?努力すればもしかしたら……」
ザナージュ「ヘイ、坊っちゃん。このミスターはそんな慰めを聞きにここに来たわけじゃないんだぜ」
ゼノ「……」
ザナージュ「ムリなもんはムリだって正直に言ってやりな。それがミスターのためだ」
ゼノ「くっ……これで終わりだって言うのかよ……なにかいい方法はないのかよ……!」
ルキ「……一つだけある」
ザナージュ「なに……?」
ゼノ「ホントか、ルキ!?」
ルキ「魔法を覚えたいなら、まずは教会に行って魔法使いに転職してください……」
ゼノ「あ……」
ザナージュ「オーウ……そりゃそうだ……」

827 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/04/30(Tue) 17:31
>>823話 ザナージュアル・サスペクツ

ルキ「……ザナージュ、お客さん」
ザナージュ「お次はなんだ?」
ゼノ「依頼人の姿見たらきっと驚くぜ」
ザナージュ「ハッ、もったいつけるじゃねえか。王女様からデートのお誘いでも来たか?」

ザナージュ?「もしもし、俺だよ。俺。そう、ザナージュ」

ルキ「どう、驚いたでしょ?」
ザナージュ「ワーオ……こいつはビックリするほどイイ男だ。
   それじゃ早速聞かせてもらおうか。言い訳でも懺悔でも、お好きな方をな!(チャカッ」
ゼノ「待てよ、ザナージュ!依頼人だぞ!」
ザナージュ「依頼人だあ?バカ言ってんじゃねえ、どう見たって俺の偽物じゃねえか」
ルキ「偽物だけど依頼人なんだから。いいから彼の話を聞いて」
ザナージュ「ちっ…実は俺のファンで、服にサインでもして欲しいってのか?」

ザナージュ?「実は人妻妊娠させちゃってお金が必要になった。すぐにお金を振り込んで」

ザナージュ「オーケー、振り込むのは鉛玉でもいいな?」
ゼノ「だから待てっつーの」
ザナージュ「なんでだよ。俺を騙ってザナザナ詐欺してるようなヤツだぜ?撃ち殺すしかねえだろ」
ゼノ「いや……死ぬのはアンタだ、ザナージュ」
ザナージュ「……なんだと?」
ルキ「あんたにはここで死んでもらうと言ったの。……偽物としてね」
ゼノ「そして我々が本物のザナージュ一味として、この世界を掌握するのだ」
ザナージュ「……なるほど、てめえら3人グルか。ご大層な目的は分かった。……で?ガキどもはどこだ?」
ゼノ「知ってどうする?貴様はここで死……」

(パァン)

ゼノ「かはっ……!」
ルキ「なっ……!」
ザナージュ「もう一度質問するぜ。ガキどもはどこだ?」
ルキ「き、貴様……よくも我が同胞を!許さ……」

(パァン)

ルキ「うぐっ……!」
ザナージュ「次はおたくの番だ、Mr.ザナージュ。俺の機嫌がいい内に答えな。……ウチのガキどもはどこだ」

ザナージュ?「号座番号は…」

(パァン)

ザナージュ「わりいな。俺はいいが、こいつ(銃)がご機嫌ナナメだとよ。
   ……って、あっ、やべ……反射的に3人とも撃っちまった……!やべ、やべ、まだあいつらの居場所聞いてねえのに!わーどうしよう!?」

(画面暗転)

ゼノ「……ジュ」
ザナージュ「……」
ゼノ「ザナージュ!」
ザナージュ「……んあ?」
ルキ「大丈夫?随分うなされてたけど……」
ザナージュ「ああ……?なんだ、夢かよ……」
ゼノ「アンタがうなされるなんて珍しいな。そんなにおっかねー夢だったのか?」
ザナージュ「なあに、王女様をナンパして危うく打ち首にされかけただけさ」
ゼノ「怖っ、実際にありうるのが怖ーよ……」
ルキ「それ……正夢にしないでよ?」
ザナージュ「わかったわかった、気をつけるさ。あんなクソッタレな経験は夢の中だけで十分だからな。
   ……まさか人妻を孕ませた挙げ句、自分の偽物に撃ち殺されるとはな。酷い夢を見たもんだぜ」

828 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/01(Wed) 11:05
ザナザナ詐欺という響きが気に入ったので
ザナザナ詐欺団をここに設立する!(キリッ

829 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/02(Thu) 16:05
ゼノ「なぁ、ルキ」
ルキ「なに?」
ゼノ「転職したい時に行くのってさ……教会じゃなくて神殿じゃねーか?」
ルキ「あ……」
ザナージュ「オーウ……そりゃそうだ……」
ルキ「ご、ごめん……訂正しておいて……」
ザナージュ「一回ミスするごとに罰金500Gを他の二人に払うってのはどうだい?」
ゼノ「別に構わねーけど、たぶんそれ一番困るのはアンタだぜ」

>>828話 激!ザナザナ詐欺団

ルキ「ザナザナ詐欺……?なにそれ」
ゼノ「響きからしてイヤな予感しかしねーな……」
ザナージュ「ザナザナ詐欺ってのは、俺の名を騙って詐欺行為を働くことさ」
ルキ「そんなバカな真似する人間がいるとは思えないんだけど」
ザナージュ「それがいるんだなあ〜。そして、そういう詐欺師たちで構成された犯罪組織。
   それがザナザナ詐欺団なのです!」
ゼノ「詳しいな、アンタ」
ザナージュ「そりゃそうさ。なぜならこの俺こそがザナザナ詐欺団団長ザナージュである!」

ルキ「あっそ……」
ゼノ「アンタがいいなら、もうそれでいいよ……」
ザナージュ「ヘイ、どうしたお前ら?いつもみたいに元気よく『えー!アンタが黒幕かーい!』ってツッコめよ」
ゼノ「オレがいつそんなヘタクソなツッコミしたよ!?アンタにはもうツッコむのもメンドくせーよ」
ルキ「あんたが何をやろうと勝手だけど、私たちを巻き込まないでよね」
ザナージュ「オーウ、それはムリな相談だぜ嬢ちゃん。お前らもザナザナ詐欺団の一員なんだからな」
ゼノ&ルキ「はぁ??」
ザナージュ「もう賞金稼ぎなんて古いんだよ。時代はザナザナ詐欺団さ。お前らには組織の幹部として働いてもらうぜ」
ルキ「またザナージュの病気が……ゼノ、鎮静剤の用意」
ゼノ「あいよ」
ザナージュ「待て待て、なにが鎮静剤だ!それは剣だろうが!」
ゼノ「アンタの暴走を止めるにはもうこの手しかねーんだ。悪く思うなよ」
ルキ「何か言い残したことは?」
ザナージュ「全部ジョークだ」
ルキ「よろしい」

ザナージュ「まったく、冗談の通じんヤツらだぜ。お前らな、ウソをウソと見抜けないようじゃいつか詐欺師にハメられちまうぞ?」
ゼノ「……かもな」
ザナージュ「なんで俺を見るんだ」
ゼノ「前に貸した金、いつになったら返してくれるんだよ?」
ルキ「私もまだ返してもらってないんだけど。すぐ返すって言ってなかった?」
ザナージュ「あ、あ〜……それはホラ、あと一週間!一週間待ってくれ」
ルキ「一週間前にも同じセリフを聞いたけど?」
ザナージュ「……じゃああと2万ゴールド貸してくれ」
ゼノ「しょうがねーな……」
ルキ「2万でいいの?」
ザナージュ「え、俺こそいいのか?マジ?」
ルキ「うん、私たちからの餞別だと思って」
ゼノ「地獄行きの切符代くらいオレたちが払ってやるさ」
ザナージュ「ま、待った!これには事情があるんだ!
   ……分かった、正直に言おう。実は口座が凍結されちまってな……。あと2万ゴールドあれば解除できるんだ。だから……」
ゼノ「だから、じゃねーよ!!ガチ詐欺師みてーなこと言ってんじゃねーぞコラ!!」
ルキ「こうなったら、鎮痛剤で動きを封じた隙に財布を奪いましょ」
ザナージュ「お前ら、それは強盗だろうが!俺は犯罪者を育てた覚えはねえぞ!」
ゼノ「オレは犯罪者に育てられた覚えしかねーな!」
ザナージュ「あ……あっ……!ぐああああああー!!」


【ザナザナ詐欺団のザナザナ詐欺計画はこうして終わったのです】
【ハンター同士の信頼感のなさを利用するとは恐るべき詐欺師たちです】
【でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです】
【え、何故ですって?】
【我々ハンターは今、詐欺師に狙われるほど稼いではいませんから】

830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/02(Thu) 19:15
真の勇者になるためにはどうしたら?

831 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/02(Thu) 19:26
夜、裏山に行くと危ないぜ
金色の体毛に覆われた珍しいうりぼう捕まえるためにバカ狩人がたくさん落とし穴掘っちまったんだとさ

832 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/02(Thu) 21:33
今日のご飯はムドオンカレーです!

833 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/03(Fri) 10:43
私は以前、貴方に助けていただいたキツネです。
恩返しするために人の姿を借り、嫁ぎに来ました。

834 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/05(Sun) 23:48
ルキ「知恵と!」
ゼノ「勇気と!」
ザナージュ「お金への愛!」
ザ&ゼ&ル「三つ揃って!バウンティハンター、AtoZ!」


ザナージュ「少しでもギャラリーたちの印象に残るように、こんな感じで毎回名乗るのはどうだい?」
ルキ「絶対にイヤ」
ゼノ「うーん、普通に名乗るだけじゃ物足りねーよな。やっぱ変身とか合体とかしねーと」
ルキ「……そういう問題?」

>>830話 真の勇者は、戦場を選ばない

ザナージュ「簡単さ。英雄の血を引いてるとか、伝説の剣を引っこ抜けるとか、そういうスキルがあればすぐになれる」
ゼノ「簡単に言うなよ、そんなことできる人間ばかりじゃねーんだからさ」
ルキ「簡単じゃないからこそ、そういう人間が真の勇者って呼ばれるんじゃない?」
ゼノ「……そりゃそうだな」
ザナージュ「じゃあもっと簡単な方法を教えてやるよ。国王に金を払えばいい」
ルキ「……それで?」
ザナージュ「国王に勇者として任命してもらえばいいのさ。
   そしてDXブロンズソードを手に入れろ。これでキミも真の勇者だ」
ルキ「単なる銅の剣でしょ、それ」
ゼノ「特撮オモチャのCMみたいに言うな。ワイロじゃねーか、そんなの勇者じゃねーよ。
   だいたい国王だってそんな金受け取るワケねーだろ」
ザナージュ「いいや、受け取るね。国王サマってのは山吹色のお菓子が大好物だからな」
ゼノ「それは悪代官だろ」
ザナージュ「Q.悪代官と国王と総理大臣と大統領の違いを答えなさい」
ゼノ「A.知らねーよ」

ルキ「また脱線しかけてるけど、話を戻した方がよくない?」
ザナージュ「戻さなくていい。俺は勇者って職業には興味がねえんだ。
   だいたいあいつらやってることは犯罪者と大差ねえだろ。胡散臭いことこの上ないね」
ルキ「自称バウンティハンターも同じようなもんだけどね」
ザナージュ「俺が他人の家に勝手に上がりこんで、壺を割ったり、タンスを漁ったことがあるか?」
ルキ「え?あるでしょ?2回くらいは」
ザナージュ「ねえよボケ!何をさも当然のように言ってんだ、てめえ」
ゼノ「壺割ったりタンス漁るだけが勇者の仕事じゃねーっての。
   もっとこう、困ってる人を助けたり、魔王を倒すような立派な勇者だっているだろ」
ザナージュ「じゃあそれだ。それが真の勇者になるための条件、それで決定だ」
ルキ「相変わらず適当なんだから……」
ザナージュ「勇者には興味がねえと言っただろ?」
ゼノ「おいアンタ、このスレの名を言ってみろ」

835 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/05(Sun) 23:49
>>831話 黄金噛猪

ゼノ「あ、それオレも聞いたぜ。まったく迷惑な話だよな」
ルキ「まるでザナージュみたいね」
ゼノ「ハハ、言えてる言えてる。ザナージュのヤツ、埋蔵金目当てで三日三晩、穴掘って回ってたこともあるよな」
ルキ「普段は無責任なくせに、お金が絡むと信じられない根性発揮するのよね、あいつ」
ゼノ「……ところでそのザナージュが見当たらねーけど、どこ行ったんだ?」
ルキ「さぁ?俺は大人だから夜遊びに行ってくるー、とか言って出て行ったけど」
ゼノ「またかよ、昨日もじゃなかったか?大して金も持ってねーくせに……」
ルキ「……」
ゼノ「……」
ルキ「イヤな予感しない?」
ゼノ「する」

ザナージュ「オーウ、お前らまだ起きてたのか?よい子は寝る時間だぜ?」
ゼノ「あ、ザナージュ!どこ行ってたんだよ?」
ザナージュ「大人のお店さ」
ルキ「ふーん……泥だらけになってるけど、随分サービスされたみたいね」
ザナージュ「これはさっきそこでコケたんだよ。
   それよりお前ら、虫除けスプレー持ってねえか?持ってたら貸してくれ」
ルキ「……持ってるけど」
ザナージュ「おっ、助かるぜ。いやあ、参った参った。この時期になると虫が多くてよ」
ゼノ「そっか、落とし穴掘るのも大変だな」
ザナージュ「そうなんだよ、虫は多いわ泥だらけになるわで……あ」
ルキ「……あんたバカぁ?」
ゼノ「ザナージュ……裏山に落とし穴掘ったバカ狩人ってのはやっぱアンタだったのか」
ザナージュ「……ああ、そうだよ。言っとくが止めたってムダだぜ?
   もう掘っちまったからな。死ぬほど掘ってやった。それはもう地形が変わるほどにだ」
ゼノ「なんつーことしやがんだ、この人でなしのろくでなし!」
ザナージュ「狩人たちに狙われる金色のうりぼうちゃんを保護するためだ。仕方なかったのさ」
ルキ「何が保護よ、あんたもどうせ売り飛ばすくせに」
ザナージュ「ヽ(⌒―⌒)ノ」
ルキ「……」(イラッ
ゼノ「……埋めに行くぞ」
ザナージュ「待て、落ち着け!俺を埋めたら、お前らこれからどうやって……」
ゼノ「アンタじゃねーよ!落とし穴を埋めに行くって言ってんだよ」
ザナージュ「はあ?」
ルキ「ゼノ……冗談でしょ?」
ザナージュ「ヘーイ、それはムリだぜ、坊っちゃんよ。さっきも言ったが、俺めちゃくちゃ掘ったんだぜ?2日かけてな」
ゼノ「3人でやればすぐ終わるだろ」
ルキ「ちょ、ちょっと待ってよ。私も行くわけ?」
ザナージュ「そりゃそうだろ、連帯責任だ」
ルキ「埋められたいの?」
ゼノ「イヤならいいさ、俺は一人でも行く!」(ダッ
ルキ「あっ、ゼノ!……もう……!」(ダッ
ザナージュ「頑張れよ、若者たち!」
ルキ「……」(クルッ
ザナージュ「ん?」
ルキ「……」(ドゴォ
ザナージュ「ほぶっ!!て、てめえ……斬影拳なんて使えたのか……」

【翌朝、落とし穴の中で眠る3人のバカ狩人が発見されたそうな】

836 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/05(Sun) 23:49
>>832話 Pursuing My True Self

ザナージュ「新聞に載るなんて俺たちもメジャーになったもんだな」
ゼノ「落とし穴に落っこちて気絶してるところを猟師に助けられた、ってな」
ルキ「うう……恥ず過ぎ……」
ザナージュ「HAHAHA、穴があったら入りたいってか?」
ゼノ「埋めるぞてめェ」
ザナージュ「おー怖っ、言うことがまるでヤクザだぜ」
ゼノ「……なんかもう疲れたな……」
ルキ「そうね……ザナージュと会ってからもう随分経つけど、私たちもうダメかもね……」
ザナージュ「ヘイヘイヘイ、弱音吐くなよ。メシでも食えばすぐ元気になるさ。今日は俺が用意してやるよ」
ゼノ「ザナージュが?」
ルキ「毒でも入れる気?」
ザナージュ「俺が毒を盛る相手は金持ちだけだ。用意するって言っても俺が作るわけじゃない。出前さ」
ゼノ「出前かよ!」
ルキ「まぁザナージュが作るよりは安心できるけどね」
ザナージュ「もう注文はしてあるからな。そろそろ届くはずだ」

832「今日のご飯はムドオンカレーです!」

ザナージュ「そら来た」
ゼノ「なんだ?カレーか?」
ルキ「この辺りでカレーの出前なんてやってたんだ」
ザナージュ「最近開店したばかりなんだとさ。試食も兼ねて注文したってわけだ。
   ま、カレーだからな。不味くはねえはずだぜ」
ルキ「ザナージュにしては無難な選択ね」
ザナージュ「そりゃ俺だってわざわざ不味いもんを食いたくねえからな」
ゼノ「まぁなんだっていいや。食べようぜ……って、ちょっと待て!」
ザナージュ「あん?」
ゼノ「なんだよ、このカレーの色……」
ザナージュ「ワーオ……こいつは見事な紫だ……まさにウルトラヴァイオレット……」
ルキ「ザナージュ……あんたやっぱり毒を……」
ザナージュ「ばか抜かせーっ!?俺はずっとここにお前らと一緒にいただろうが!」
ゼノ「ま、まぁまぁ……もしかしたらこういうカレーなのかもしれねーぜ。ホラ、隠し味的な?」
ルキ「隠し味なら、少しは隠す努力をしてほしいんだけど……」
ザナージュ「むしろ俺だけを見ろと言わんばかりに自己主張が激しいぜ、こいつは……」
ゼノ「……とりあえず食ってみるか!じゃ、いっただっきまーす」
ザナージュ「おおお……そなたは真の勇者じゃ……」
ゼノ「マ ッ ズ」
ルキ「でしょうね」
ゼノ「うげええー!なんだこれ!マズ!マッズぅ!!」
ザナージュ「HAHA……オーバーだぜ、ゼノ坊」
ゼノ「マジでマズいんだよ!つーか、くせーよ!
   カレーは辛いとか甘いとかだろ!コレ、くせーんだよ!」
ザナージュ「オーケー、いいツッコミだ」
ルキ「模範解答ね」
ゼノ「一体どうやったらカレーをここまでマズくできるんだ……!」
ザナージュ「なんか食欲が失せたな。ゼノ坊、お前これ食ってくれよ」
ルキ「私も……パス」
ゼノ「はぁ!?ふざけんな!自分のノルマは自分でこなせよな!」
ザナージュ「じゃあ勿体ねえが捨てるか」
ルキ「そうね……勿体ないけど」
ゼノ「くっ……食い物を粗末にするんじゃねーッ!」

【カレーはこのあとゼノが泣きながら全部いただきました】

837 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/05(Sun) 23:49
>>833話 狐のトツギーノ

ザナージュ「おや、お客人かえ?」
ルキ「助けていただいたって……まさか」
ゼノ「ヘルクラウドか!?(>>775を見てね!)」
ザナージュ「おやまあ、久しぶりでありんすなあ。
   というかヌシさんレディだったでありんすか?ひゃー、オラおどれえたぞお!」
ゼノ「せめて似せる努力をしろ。できねーなら普通に喋れ」
ザナージュ「ヘイ、ベイビー。キミのような美女にまた会えて嬉しいぜ」
ルキ「普通に喋ってこれなら、それはそれでヤバくない?」
ザナージュ「うるせえぞ、お前ら。俺たちの門出を素直に祝福できねえのか」
ゼノ「それでいいのかよ、アンタは……」
ザナージュ「種族なんて関係ねえと俺は常々言ってるだろ?ましてやこんな一途で健気な美女を歓迎しない理由がないね」
ルキ「……まぁ恩返しするために人の姿を借りて来るくらいだし、よほどザナージュのことが気に入ったのかもね」
ゼノ「そもそも恩を返す必要なんてねーと思うけどな。
   オレら勝手に名前付けて遊んでただけじゃん」
ザナージュ「遊んでねえよ。遊びでヘルクラウドなんて名前付けるわけないだろ」
ゼノ「遊びでしか付けねーよ、そんな名前」
ルキ「でもメス……ううん、女の人だったんだし、やっぱりかわいい名前にしてあげればよかったのに」
ザナージュ「かわいい名前でも人間にフォッコやテールナーはねえと思うがな」
ルキ「う……」
ゼノ「つーか名前なら本人に聞けばいいだろ」
ルキ「そ、そうね。聞いてみましょ」
ザナージュ「そうするか。ヘイ、ヴィクセン。キミの名前を教えてくれ」
ゼノ「ヴィクセン?」
ルキ「メスギツネのこと」
ゼノ「……それちょっとカッコよくね?」
ルキ「はぁ……?」
ゼノ「いいじゃん、ヴィクセンって!なぁ、ザナージュ!」
ザナージュ「俺の周りはバカしかいねえな」

838 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/06(Mon) 23:07
ヴィクセンってそういう意味だったのか、ロボットみてーな名前だなと思ってた
名前と言えば君らは通り名とかないの?

839 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/07(Tue) 02:04
ヴィクセンってKHに出ていた…おっと、誰か来たようだ。

840 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/07(Tue) 11:16
貴方は守護輝士様ですか?

841 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/09(Thu) 10:36
我は影… 真なる我…

842 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/11(Sat) 16:52
Q.悪代官と国王と総理大臣と大統領の違いを答えなさい

A.
悪代官:お上に「代」わって行政を行う「官」職のうち「悪」い事をしている人。
    悪のお代官様。
    悪徳商人とつるんで賄賂をもらったり、町一番の娘を手籠めにしたりして好き勝手をし
    将軍様に成敗されたり、忍者に天誅されたり、副将軍様の御威光に平伏したりする。 
国王:国家を統治する人の中で世襲によって受け継がれる人。
   この人の家系図をさかのぼっていくと国の開祖にたどり着く。
   世襲制で統治者を決めるシステムの強みは教育。
   その代わり歴代を見渡せば統治に不向きな王や暗愚な王も見受けられるのが特徴。
   (天皇陛下は英訳でエンペラーだけど広義においてはここに該当する。キングとエンペラーの分類については略)
総理大臣:国家を統治する役職のうちでも間接選挙制によって選ばれる役職。
    行政府の長。形式上その国の元首(国王や天皇や大統領など)から任命される。
大統領:国家を統治する役職のうちでも直接選挙制によって選ばれる役職。
    議会に依存せずに行政を行うタイプ。象徴、外交的、儀礼的な役目を果たすだけのタイプ。
    儀礼的な役目と権限を有し、困って電話で幼女に助を求めるタイプ、首相と共に行政を行うタイプなど様々。
    プレジデント。国家主席。総統。総書記。

843 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/12(Sun) 15:24
ザナージュ「ハンターズ、もう一仕事だぞ」
ルキ「なに言ってんの、依頼がまだこんなに残ってるのに……」
ゼノ「言ってみたかったんだろ、ほっといてやろーぜ」

>>838話 通り名は。

ルキ「悪い言い方をすれば、女狐って意味にもなるらしいけどね」
ザナージュ「悪い意味だけじゃないぜ?使い方によっては、
   ゴージャスとかセクシーな美女、アーマードコアって意味にもなるんだな、これが」
ゼノ「なんだよ、アーマードコアって」
ザナージュ「そんなことを説明させんな。俺は面倒が嫌いなんだ」
ルキ「実はよく知らないんですって正直に言えば?」
ザナージュ「やけに突っかかって来るじゃねえか、“革命戦士”長州ルキ」
ゼノ「プッ……!」
ルキ「……なにそれ」
ゼノ「まぁまぁ、そんなにキレるなよルキ」
ルキ「……?別にキレてないけど」
ザナージュ「本当はキレてんだろ?」
ルキ「キレてないってば」
ザナージュ「正直に言ってみな」
ルキ「キレてないって言ってるでしょ?なんなの?」
ゼノ「違うなー、そうじゃねーんだよなー」
ザナージュ「まったく、空気の読めないお嬢ちゃんだぜ」
ルキ「キレていい?」

ザナージュ「万年カルシウム不足のヒス女はさておいて、通り名か……考えたこともねえな。
   他人が俺をどう呼んでるかなんて興味ねえし」
ゼノ「アンタ、ハンター界の酷卑虚(ひでひこ)って呼ばれてるとか言ってなかったか?」
ザナージュ「違う、ハンター界の卑虚魔露(ひこまろ)だ」
ルキ「じゃあザナージュの通り名はそれで決まりね」
ザナージュ「却下だ。そういえばゼノ坊、お前こそ昔は“地獄の皇太子”って呼ばれてたんだろ?」
ゼノ「あ?あ、ああ……そーだけど……ガキの頃の話だよ……」
ザナージュ「カッコいいすね(笑)」
ゼノ「あっ!アンタ、今バカにしたろ!」
ザナージュ「嬢ちゃんは何かねえのか?そういう面白ネームは」
ルキ「あるわけないでしょ、そんなの……。ていうか、いらないし……。通り名なんて恥ずかしいだけじゃない」
ゼノ「(は、恥ずかしいかな?カッコいいと思うけどなー……)」
ザナージュ「ま、だろうな。そう思って通り名メーカーってやつで俺たち3人の通り名を作成してみたぜ」
ゼノ「へー、そんな便利な……いや、面白いモンがあるのか」
ルキ「ちょっと、勝手にヘンなこと……」
ゼノ「まぁいいじゃんか。見るだけ見てみようぜ」
ザナージュ「では、とくとご覧あれ!これが俺たちの通り名だ!」

“残酷な根性なし” ザナージュ
“雷鳴のゆでたまご” ゼノ
“黒炎のコンドル” ルキ

ゼノ「ゲェー!」
ルキ「ださっ」
ザナージュ「お気に召したかい?」
ゼノ「召さねーよ!なんだよ、ゆでたまごって!?」
ザナージュ「卵料理の一つで鳥類の卵、特に鶏卵を、殻のまま茹でて凝固させたものさ」
ゼノ「んなことは聞いてねーんだよ」
ザナージュ「ランダムで出てきた結果なんだ。俺に文句を言われても困るね」
ゼノ「ちくしょう……オレはゆでたまごだったのか……」
ルキ「……でも雷鳴っていうのは、それっぽいよね」
ザナージュ「それは俺も驚いたぜ。さすがは雷鳴のレクイエムを奏でし者ってとこか」
ゼノ「そのネタもういいから!」
ルキ「雷を操る新米ハンターとでも解釈しとけばいいんじゃない?」
ゼノ「茹でられてなかったら、そう思えたかもな」

ザナージュ「で、次に嬢ちゃんだが……どう思う?」
ルキ「シンプルにダサい」
ザナージュ「ああ、fire&ice的なダサさだな」
ゼノ「せめてファルコンだったらな……」
ルキ「……それもイヤなんだけど。そもそも黒炎の時点でおかしいし」
ゼノ「でも、なんかヒーローみたいじゃねーか?黒炎のコンドル!ハンターブラック!……みたいなさ」
ルキ「それヒーローじゃなくて悪役でしょ」
ザナージュ「嬢ちゃんは悪役だろ」
ルキ「あんたもね、残酷な根性なしさん」
ゼノ「これめちゃくちゃザナージュっぽくね?」
ザナージュ「気に入らねえな。何が気に入らねえって、見た時に自分で笑っちまったことがだ」

844 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/12(Sun) 15:24
>>839話 チェインオブハンターズ

ゼノ「KH?なんだそれ」
ザナージュ「可愛げのない(K)貧乳(H)」
ルキ「カッコつけの(K)変態(H)」
ゼノ「ケンカばっかの(K)ハンターたち(H)」

ザナージュ「これじゃラチがあかねえ……というわけで、聞き込み調査を行った結果、色々と分かったぜ。
   ヴィクセンってのは、XIII機関のナンバー4にして、『凍てつく学究』の称号を持つ科学者だそうだ」
ルキ「ごめん、全然意味わかんない」
ザナージュ「俺も自分で言っておきながら、さっぱり分からん」
ルキ「ゼノならそういうの好きだから分かるんじゃない?」
ザナージュ「そうだな、ここは専門家に任せよう。それじゃゼノ先生、解説をお願いするぜ」
ゼノ「オレだって好きじゃねーから!凍てつくナントカってむしろルキっぽいじゃん」
ザナージュ「ノンノン、嬢ちゃんの異名は黒炎のコンドルだろ?」
ゼノ「あっ、そうだったな」
ルキ「うっさい、残酷ゆでたまご」
ゼノ「まとめんな!……で、結局そのXIII機関ってのはなんなんだ?」
ザナージュ「ノーバディとかいう連中で構成される組織だとさ。
   詳しいことはわからねえが、たぶんノーバディノウズみたいなもんだろ」
ルキ「そんな心躍ってそうな組織とは思えないんだけど……」
ゼノ「839に確認してみよう……ってオイ、839がいねーぜ?」
ルキ「え?さっきまでそこにいたはずなのに……」
ザナージュ「ネズミたちが暮らす夢の島に連れてかれたのかもな」
ゼノ「ただのゴミ捨て場じゃねーか」
ルキ「それを言うなら夢の国でしょ」
ザナージュ「そうとも言うね」
ゼノ「そうとしか言わねーって。それより839がさらわれたなら、助けてやった方がよくねーか?」
ザナージュ「大丈夫だ。記憶の鎖はほどけても、記憶のかけらが消えることはない。839のこと、俺は忘れねえぜ」
ルキ「強引な上に面白くもない酷いオチね 」
ゼノ「839まで巻き込んでおいてな」
ザナージュ「839は犠牲になったのだ。オチを付けるためにな」

845 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/12(Sun) 15:24
>>840話 まもって守護輝士ズ・オブ・ギャラクシー

ザナージュ「おっと、バレちまったか」
ゼノ「なぁ、ザナージュ。前から思ってたんだけど、アンタって何のためにそんなウソつくんだ?」
ルキ「元々の虚言癖に加えて尺稼ぎのためでしょ」
ザナージュ「営業と言いな!こうやってごまかしながら、なんとなく長文っぽく見せることで
   『この人たちいつも頑張ってるな』、『ザナージュさんってカッコいいよね』、
   『それにひきかえ後ろのガキ二人はなんだい』、『感じワル〜。もう見るのやめよーっと』、
   ……てな風に客が増えるわけだ」
ゼノ「減ってんじゃねーか!」
ルキ「はいはい、もういいでしょ。次行っていい?」
ザナージュ「構わん、行け」


ルキ「……で、守護輝士って何?」
ザナージュ「いきなり止まるんじゃねえぞ……。リーダーの俺を差し置いて勝手に進軍するからそうなるんだ」
ルキ「あんたが行けって言ったんでしょ」
ザナージュ「じゃあ何か?お前は俺が死ねと言ったら死ぬのか?ええ?」
ゼノ「ガキか!守護騎士って言うくらいだから、やっぱパラディン的なモンじゃねーか?」
ザナージュ「それは騎士だろ。840が言ってんのは輝士だ」
ルキ「それは分かるんだけど……どう違うの?」
ザナージュ「さあ」
ゼノ「そもそも輝士ってなんなんだ?」
ザナージュ「知らねえ」
ゼノ「……ホント、ウチのリーダーさんは頼りになるよな」
ザナージュ「ホメたって何も出ねえぜ」
ルキ「とりあえず分かってるのは、私たちは守護輝士なんかじゃないってことね」
ゼノ「だな。そんなご大層な肩書き、オレらには似合わねー」
ザナージュ「ファンタシーなスターよりも薄汚いハンターの方が性に合ってるってことさ」

846 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/12(Sun) 15:25
>>841話 朝まで真夜中テレビ

ザナージュ「ハンサムガイと無愛想なガキ二人があらわれた▼」
ルキ「せいぜいホラガイかカンチガイでしょ、あんたは」
ゼノ「くだらねー言い争いしてる場合かよ。何モンだ、こいつら……」
ザナージュ「ニセモンだろ。そうじゃなけりゃバッタモンかパチモンだ」
ゼノ「だから冗談を言ってる場合じゃねーだろおおおおおが!!」
ザナージュ「騒ぐなよ、たかが偽物じゃねえか。敵はまとめて蹴散らすまでだ」
ルキ「それは同感ね。ゼノ、見た目に惑わされないで」
ゼノ「そう言われてもなー……お前らちょっとはやり辛いとか思わねーのか?」
ザナージュ「思わないね。ウチの大事な従業員に化けてくれた礼だ。思いきり惨い目に遭わせてやるぜ、キヒヒヒ……」
ルキ「ふふ……あんたに化けた不届き者の首は私が取ってあげるから安心してね、ザナージュ」
ゼノ「お前ら、頼むからちゃんと偽物を狙ってくれよな……」

影ルキ「さっきから黙って聞いてれば偽物偽物って……ウザいんだけど」
ザ&ゼ&ル「!?」
影ゼノ「オレたちは偽物じゃねーよ。オレたちは漆黒の闇より出でしシャドウハンター!お前ら全員に恐怖と絶望をくれてやるぜ!」
ゼノ「ちょ」
ザナージュ「シャベッタァァァァァ!!しかもなんか痛えー!!」
ルキ「ゼノに似てるような似てないような……」
ゼノ「似てねーよ!やめろテメー!オレの姿で恥ずかしいセリフ言うな!」

影ルキ「あはは、恥じらいなんて捨てて正直に全部さらけ出しちゃえばぁ?私みたいにさぁ?」
ルキ「な、なに言ってんの、あの美少女……?」
ゼノ「お前が何言ってんだ」
ザナージュ「さらけ出すだと?ハッ、笑わせんな!お前はさらけ出すほど立派なもんを持ってねえだろうが!」
ルキ&影ルキ「殺すぞ」
ゼノ「こいつら……シンクロしやがった!」
影ゼノ「これが絆ってやつか……おもしれーぜ、この魔剣デスブリンガーのサビにしてくれるぜ!」
ゼノ「お前は黙ってろ!しかもその言葉遣いちょっと不自然なんだよ!」
ザナージュ「実はムリしてるんじゃねえのか?」

影ルキ「ちょっとあんたたち、私をムシしないでよ!」
ザナージュ「キンキンうるせえ嬢ちゃんだなあ……本物とはエラい違いだ」
影ルキ「ふん!そんな陰気な小娘と一緒にしないでよね!」
ゼノ「ルキお前、偽物にまで陰気とか言われてんぞ……」
ルキ「……あのうるさい口、今すぐ利けなくしてやるから」
影ゼノ「この女……影というより陰より出でし者の匂いがするぜ。負のオーラをビンビン感じるんだぜ!」
影ルキ「私はね、自由になりたいの!人間とか魔族とかそんなウザい束縛はもうまっぴらなのよ!たまたま半魔に生まれただけ!なのに……なのに……!」
ゼノ「ルキ、お前……」
ルキ「くっ、この……偽物のくせに!あんたなんて私じゃない!」
影ゼノ「認めろ。お前はルキであり、彼女もまたルキなのだ。いわばお前たちは表裏一体の存在であり……」
ゼノ「そういうお前は誰だよ、誰のマネをしてんだよ」
ザナージュ「ヘイお前ら、一体いつまでやるつもりだ?未成年の主張なら屋上でやりな」
影ルキ「やだもーん。あんたらが私たちを受け入れるまでは消えてやんないから。悔しい?ねぇ、悔しい?」
影ゼノ「我、汝の命を欲する。全てを受け入れよ。そして再び一つとなるのだ……ぜ」
ザナージュ「いい加減にうぜえな、 こいつら……もういい、撃ち殺すか」

影ザナージュ「待ちな。……そろそろ文字数がヤバい。帰るぜ、二人とも」
ゼノ「うわっ!アンタ喋れたのかよ!?」
影ルキ「えーもう帰るわけ?……まぁザナージュがそう言うなら……ついてくけど……じゃあまったねー、バイバーイ」
影ゼノ「我らが主の命とあらば、従わぬわけにはいくまい。……さらばだ。また会おうぜ、光を継ぐ者たちよ」
ゼノ&ルキ「もう二度と来んな」
影ザナージュ「ああ見えて結構気のいいヤツらなんだ。勘弁してやってくれよ」
ザナージュ「お前も帰るのかハンサムガイ。気をつけて行けよ、魔物と道行くレディに見つからないようにな」
影ザナージュ「フッ、いくら気をつけたって向こうから寄ってくるのさ。……じゃあな、ナイスガイと愉快な仲間たち」

ザナージュ「……行っちまったな」
ゼノ「馴染みすぎだろ、アンタら……」
ザナージュ「そりゃそうさ、自分自身だからな」
ルキ「……というかザナージュだけ変化してなくない?」
ゼノ「そういやそうだな。なんでだろ?」
ザナージュ「そりゃそうさ、俺はハナから感情を抑圧なんてしてねえからな」
ゼノ&ルキ「……なるほど」

847 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/12(Sun) 15:25
>>842話 王様のハレンチ

ザナージュ「ヒュウ、やるな。俺の答えと完全一致だぜ。賞金は出ねえがな」
ゼノ「ウソつけ」
ザナージュ「ウソじゃねえさ、賞金は出ないぜ?」
ゼノ「ちげーよ、その前だ」
ルキ「あんたのことだから、ホントは842を読んですらないでしょ」
ザナージュ「『A.知らねーよ』までは読んだ」
ルキ「つまり読んでないってことね」
ザナージュ「読んだっつうの。要するにミサイル攻撃を得意とするのが総××ってことだろ?」
ゼノ「ちげーよ!違わねーけどちげーよ!」
ルキ「あんたのためにわざわざまとめてくれたんだから、お礼くらい言いなよね」
ザナージュ「そうだな、何ぺディアかわからんが引っ張ってきてくれてありがとよ」
ゼノ「何ぺディアにも書いてねーよ」
ザナージュ「なんだお前、わざわざ確認してきたのか?」
ゼノ「したよ!アンタがそういうこと言うから!」
ザナージュ「ワーオ……じゃあここに書いてあることはマジで842が全部書いたってことか?」
ルキ「ってことじゃない?」
ザナージュ「そいつは大したもんだ。よし、お前らはクビにして842を雇おう」
ゼノ「うおい」
ルキ「……私たち以外にあんたの下で働いてくれる人なんていると思う?」
ザナージュ「ヘッ、言ってみただけさ。好き好んで奴隷になるヤツなんてお前らくらいのもんだ。
   ま、俺の下で恋の奴隷になりたがる女は後を絶たねえがな」
ゼノ「またなんか言ってるぜ、こいつ」
ルキ「ツッコミ役がいないとただの痛い人なのにね。ってそれは今もか」
ザナージュ「やれやれ……仮にも自分たちが仕える王に向かって無礼なガキどもだぜ」
ゼノ「アンタみてーなのは裸の王様って言うんだよ」
ザナージュ「うっせえ。それより俺思ったんだがな、裸の王様がいるなら裸の王女様がいてもいいと思わねえか?」
ルキ「ただの痴女じゃない」
ザナージュ「痴女でもよいではないか、よいではないか。俺のマグナムは暴れん坊将」
ゼノ「言わせねーよ」
ルキ「ここを管理する将軍に成敗されないように気をつけてね、ザナージュ」

848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/13(Mon) 01:33
ネタの守備範囲が広すぎるw
流石でやんすザナのアニキ、おいら一生アニキに付いていくでやんす

849 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/13(Mon) 14:39
ゼノの二つ名、英語にするとかっこいいよね
雷鳴のハードボイルド

あとお話し的に裸の王女様は成立しない
なぜなら阿保には見えない美しい服が有ったとして
阿保には見えないんだから王女様の素肌を阿保にさらすことになる
だから王女様が強硬にお披露目したいと言い出しても許可が下りない

あ、でも創作で裸の王女様って作品はいくつもあるみたいよ
あとトリステインの王女様が隣の国の王子様とばったり会った時も
水浴びの真っ最中でマッパだったらしいし、シチュエーションだけならワンチャン

850 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/14(Tue) 08:19
おお、ハンターズ。ちょうどいいところに来たな
一週間後、冒険者ギルド交流の一環で西の街の冒険者連中とサッカーで試合するんだよ
二人空きがあるんで入ってくれないか?活躍すると賞品出るらしいぞ

851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/14(Tue) 19:46
ハンターさんにおねがいがあります。
実は生贄にうちの娘が選ばれてしまって…
どうにか娘を助けていただけないでしょうか?

852 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/14(Tue) 23:16
みんなの外見を詳しく教えて?

853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/15(Wed) 14:13
ユキナリーゼ「次のスレから参加していーかなー?」

854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/15(Wed) 23:16
へい!そこのクールなお嬢ちゃん!
そう、キミだよキミ。かわいいねー。お名前なんてーの?
おーけー、ルッキーね。このあと、一緒にお茶でもどう?

855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/17(Fri) 05:31
ザナージュさんが裸の女王をお望みらしいので、
バカには見えないドレスに身を包んだオークの女王を連れてきました

856 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/17(Fri) 18:28
ザナージュ「ぷはあ〜っ……!ヒック!」
ゼノ「おいザナージュ、顔が真っ赤だぞ。仕事前の酒はやめとけよ」
ルキ「……あれラムネ」
ゼノ「ラムネ!?ラムネであんな顔になんのか!?」
ルキ「……今、ザナージュは怒ってるの。自分の不甲斐なさにね」
ザナージュ「飲まなきゃやってらんねえぜ、べらぼうめ!
   守護輝士……守護騎士……まさか>>840が『840』と『&40』をかけた高度なテクだったとはよお……。
   クソッ……!俺としたことがそこに気づけねえとは!」
ゼノ「なんのこっちゃ」

>>848話 YANSU OF THRILL

ザナージュ「AからZまで、拾えるものは何でも拾う。それが俺たちのポリシーってわけさ」
ゼノ「アンタがその場のノリでボケ倒してるだけだろーに」
ルキ「脱線して依頼とは関係ない話になってることも多いしね」
ザナージュ「それも俺たちの特色ってやつさ。俺たちゃこの国じゃ新参者だからな。他の冒険者やギルドとは違う色でアピールしていかねえとよ」
ルキ「……まぁその結果、依頼が増えたと思えば悪い気はしないけどね」
ゼノ「だな……最初の方は人も少なかったし、どうなることかと思ったけどさ」
ザナージュ「まったくだ。あの頃はたまに人が来たかと思えば、品のない依頼ばかりで参ったぜ」
ルキ「それに全力で乗っかってたのは誰よ」
ザナージュ「バカ野郎、あの時の頑張りがあるから今の俺たちがあるんだろうが」
ルキ「そうなの?」
ゼノ「さぁ?」
ザナージュ「にしても俺たちがここに来てからもう3ヶ月か。色々あったよな、例えば……」

村人『ニートだから王様が職を与えてくれた可能性は?』
勇者『え、そんなんあり得ないっしょ』

ザナージュ「まるで昨日のことのように思い出すぜ……」
ゼノ「そんな記憶ねーよ」
ザナージュ「他にも色々あったよな、例えば……」
ルキ「はいはい、総集編はまた今度」


ゼノ「それよりよかったじゃん、ザナージュ。848が一生ついてきてくれるってさ」
ザナージュ「……」
ゼノ「オイ、どーしたんだよ」
ルキ「どうせ『男にストーキングされる趣味はねえぜ(キリッ』とか言うんでしょ」
ザナージュ「そうじゃねえ。いや、それもあるがもう一つ……わからねえんだ」
ルキ「……なにが?」
ザナージュ「このヤンスマンはパワフルな野球の方なのか超次元のサッカーの方なのか……。
   いや待てよ、一人称が『おいら』ってことは……野球の方か!」
ゼノ「どっちでもねーよ」
ザナージュ「まあどちらにしろ、男にストーキングされる趣味はねえがな(キリッ」
ルキ「でも借金取りにはよく追われてるよね」
ザナージュ「……848様、この哀れなザナのアニキにお金を恵んでくれぬかね?」
ゼノ「どっちがアニキ分なんだかな……」

857 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/17(Fri) 18:28
>>849話 ゼノは使い魔

ゼノ「おー、ホントだ。だいぶよくなったじゃん。な、二人もそう思うよな?」
ザナージュ「……そうだな、最高にクールでソリッドなイカした異名だと思うぜ。
   なあ、嬢ちゃん?(エンタ芸人のキャッチコピーみてえだ)」
ルキ「……うん。ゼノが気に入ったなら、いいんじゃない?(黒炎のコンドルと大差ない気が……)」
ザナージュ「ま、ハードボイルドと言うにはガキ過ぎるがな。
   お前じゃせいぜいソフトボイルド、半熟ヒーローってとこだ。
   ハードボイルドってのは俺のようなクールダーティーな男のために存在する形容詞なのさ」
ルキ「自分で言ってる時点でハードさもクールさもまるで感じられないけどね」
ゼノ「アンタはハーフボイルドって感じだな。フラれた女の数でも数えてろよ」
ザナージュ「今さら数えきれるか」

849「あとお話し的に裸の王女様は成立しない」

ザナージュ「構わん、俺が許可する」
ルキ「あんたが許可したところで何も変わらないけどね」
ザナージュ「俺につられて王サマや大臣もノリで許可してくれねえかな?」
ゼノ「ねーよ」
ザナージュ「ったく王族ってのは、おカタくていけねえ。少しアホなくらいの方が国民も親近感が湧くってのによ」
ルキ「不信感と嫌悪感の間違いでしょ」
ゼノ「だいたい自分の娘の裸を人目に晒させるような王がいるワケねーだろ」
ザナージュ「分からねえぞ?民たちにゲスい眼差しで見つめられ、羞恥の表情を浮かべる娘を見て興奮してるかもしれねえだろ」
ゼノ「そんな国滅んじまえ」

ザナージュ「仕方ねえ、水浴びできそうな場所で待ち伏せしとくか。俺はワンチャンスをものにしてみせるぜ。必ずな……!」
ルキ「カッコつけても全然カッコよくないから」
ザナージュ「カッコいいとか悪いの問題じゃねえんだよ。王女様がマッパで待ってんだぜ?俺は空の果てからだろうとマッハで飛んでくさ」
ゼノ「恐怖の円盤生物だな」
ルキ「ザナージュ、それが犯罪だってことは分かってる?」
ザナージュ「このムラムラと燃える炎を抑えるにはこうするしかねえんだ。神サマだって許してくれるさ」
ゼノ「世間は許してくれねーけどな」
ザナージュ「ったく、つまらねえ世の中だ。一度みんなアホになるべきなんだよ。
   そうすりゃみんなハッピーになれるのさ。王女様のお肌が拝めるなら俺は喜んでアホになるぜ。
   えへへぁ〜おーじょさまのぉ〜はだかみたいなぁ〜へへらへらへら☆……こんな具合にな」
ルキ「……あんたプライドとかないの……?」
ザナージュ「ないね。お袋の腹の中に置いて来たんでな」

858 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/17(Fri) 18:29
>>850話 SILENT KILLING

ザナージュ「サッカー?興味ねえなあ。パスだ、サッカーだけにな(ドヤッ」
ゼノ「その程度でドヤんなっての」

850「活躍すると賞品出るらしいぞ」

ザナージュ「オーケー、そのパス受け取ったぜ。お前らもいいな?」
ゼノ「まぁオレは構わねーけど」
ルキ「ベタな展開ね……。でもザナージュ、サッカーなんてできるの?」
ザナージュ「いや、俺は監督だ。試合はお前らに任せる」
ゼノ&ルキ「んん??」
ザナージュ「当たり前だろ、俺はブランクがあるんだぜ?サッカーなんてガキの頃に遊びでやった程度さ」
ゼノ「オレだってそうだよ。プロ選手じゃねーんだし、大抵のヤツはそんなモンじゃねーの?」
ルキ「……私、遊びでやったことすらないんだけど」
ザナージュ「あっ……そうか、嬢ちゃんにはサッカーできるほど友達がいなかったな……わりい」
ゼノ「ルキ……なんかごめんな……」
ルキ「……そういう意味じゃなくて」
ザナージュ「しょうがねえな、確実に賞品を頂くためにも俺とゼノ坊で出るしかねえか。
   ジ×ンを彷彿させるヘッドバットと、ネイ×ール以上の演技力を見せてやるぜ」
ゼノ「プロレスラーになった方がいいんじゃねーか、アンタ」
ルキ「ま、退場させられないように頑張って……」
ゼノ「じゃあさっそく練習でもするか?ザナージュ」
ザナージュ「そんなカッタリイことするわけねえだろ!やりたきゃ一人でやれ!」
ゼノ「なんだよこいつ、意味わかんねーよ」
ザナージュ「天才ストライカーの俺は練習なんて必要ないのさ」
ルキ「さっきブランクがどうとか言ってたのに?」
ザナージュ「そんなもんはハンデだ、ハンデ。どうせ相手は素人だろ?
   余裕で勝てるね。なんなら100-0くらいで圧勝しちまうかもな」
ゼノ「なワケねーだろ、ラグビーじゃねーんだからさ。それに相手チームの冒険者って結構有名らしいぜ?」
ルキ「怠け癖のあるザナージュより身体能力は高いかもよ」
ザナージュ「どんな強者にも死角はあるもんだ。敵が無防備なところに背後からタックルをブチかましてやればイチコロさ」
ゼノ「だからラグビーじゃねーって言ってんだろ!ラグビーでも悪質だよ!」
ルキ「まずはザナージュにルールを守らせないと、賞品どころじゃないと思うんだけど……」
ザナージュ「ルールって言われてもなあ……。オフサイドくらいしか分からねえぞ」
ゼノ「なんでオフサイドが分かるのに基本的なことが分からねーんだよ」
ザナージュ「……やっぱり試合に出るのはやめよう」
ゼノ「はぁ?なんだよそれ、逃げるのかよ?」
ザナージュ「バーカ、誰が逃げるって言った?試合をせずに勝てばいいのさ」
ゼノ「……どういうことだよ」
ザナージュ「試合当日までに相手チームの選手を一人ずつ闇討ちして減らしていく。そうすりゃ不戦勝、サイレントキリング達成だ!」
ルキ「もうサッカー関係なくない?」
ザナージュ「ゲームってのは騙し合いだぜ?どこかで相手の裏をかかねえとよ」
ゼノ「裏かいてねーじゃん!路地裏に連れ込んでるだけじゃん!」
ルキ「ていうかそれで勝っても賞品はもらえないんじゃないの?試合で活躍することが条件なんだから」
ザナージュ「おっと……そうだったな。しゃあねえ、マジメにやるか。
   お前らもこの市川座名十郎のグレートマックスな美技が見たいかあ?見たいよなあ?」
ゼノ「それは超次元サッカーだ!」

859 名前:ザナージュ ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/17(Fri) 18:30
さて、悪いが今日はこれでお暇するぜ。続きはまた今度だ。
それまでは、そうだな……これでも見ながら待っててくれよ。

>>852話 montage〜まだ見ぬ俺の〜

ザナージュ
ttps://picrew.me/share?cd=cilZRr1yl4

ゼノ
ttps://picrew.me/share?cd=X6pPVRXkgV

ルキ
ttps://picrew.me/share?cd=qcmWYTnBfk

ザナ子
ttps://picrew.me/share?cd=LnI8e7cDBn

ゼノ子
ttps://picrew.me/share?cd=UKgXyv0q4d

ルキ男
ttps://picrew.me/share?cd=Y4Q0TIdmWL

-SPECIAL THANKS-
(各画像メーカー作成者の皆さん。敬称略)
みゅ
甘徒兎かかお
ささえき
桐付き
ももいろね
DECO

>>853話 明日来てくれるかな?

次スレだって?そりゃまた気の長い話だ。
次スレと言わず、今すぐ乱入して来たって構わないんだぜ?
パーティーってのは賑やかにやるもんさ。
それに俺たちが留守の間、お客の相手をしてくれるヤツがいると助かるしな。

860 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/18(Sat) 01:36
黒炎のコンドルがめちゃかわいい見た目してる

861 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/20(Mon) 02:02
ザナージュ「さあさ、皆さんお待ちかね!日曜の憂鬱を吹き飛ばすハンターサンデーナイトの時間だぜ!」
ルキ「もう月曜だけどね」
ゼノ「寝る前にこんなの見てると余計に憂鬱になるかもな」

>>851話 いけにえボーダーライン

ザナージュ「娘さんが?そいつは大変だ。オーケーオーライ、このザナージュめにお任せください」
ゼノ「どーする気だ?」
ザナージュ「嬢ちゃん、お前が代わりに……」
ルキ「やだ」
ゼノ「はや」
ザナージュ「オイオイ、行儀が悪いぜ嬢ちゃんよ。人の話は最後まで聞……」
ルキ「やだ」
ザナージュ「……亜希子は?」
ルキ「やだ」
ザナージュ「アキ子は?」
ルキ「わだ」
ザナージュ「まさしは?」
ルキ「さだ」
ザナージュ「生贄になるのは?」
ルキ「やだ」
ザナージュ「ちっ、引っ掛からねえか……」
ゼノ「お前ら最近ちょっとフリーダム過ぎねーか?」

ザナージュ「こんなことしてる場合じゃねえ。とにかく生贄の儀をブチ壊してお嬢さんを救出するぞ」
ルキ「簡単に言ってくれるけど、相手は分かってんの?」
ゼノ「生贄ってくらいだから、魔王か……もしかしたら神様的なヤツかもしれねーな」
ザナージュ「ハッ、知ったことかよ。王だろうが神だろうがレディを食い物にするヤツは俺が許さん。むしろ俺が食い」
ゼノ「言わせねーよ」
ルキ「……現場に急ぎましょ」


ザナージュ「……見つけたぜ、若い娘をつけ狙うダニをよ」
ゼノ「わっ、あの姉ちゃんスッゲー美人じゃん」
ザナージュ「ホントだ、やっべ!あんだけ美しいなら生贄に選ばれるのも納得だ。俺が指名したいくらいだぜ」
ルキ「こんな時になに言ってんの……。もう一人誰かいるけど、あれは?」
ザナージュ「見たことのねえ魔物だが……なるほど、あの野郎が全ての元凶ってわけか」
ルキ「(……魔物?それにしてはまったく魔力を感じないけど……)」
ゼノ「ん?ザナージュ、それ何だ?」
ザナージュ「発煙弾さ」
ゼノ「発煙弾?」
ザナージュ「ああ、ここからターゲットの頭をブチ抜いてもいいが相手は見るからにタフな化物だ。
   一撃で仕留めきれるとは限らねえ。ここは慎重策を取り、煙幕で敵の視界を封じた隙にお嬢さんを救出する」
ゼノ「へー、珍しくマジメだな」
ザナージュ「人命がかかってんだ、当然だろ」
ルキ「ただし美人に限る……でしょ?」
ザナージュ「そういうこと……さ!(煙幕)」


ザナージュ「───よし、作戦は成功だ。怪我はないかい、子猫ちゃん?大丈夫だって?フッ、それはよかった。
   オーイ、ゼノ坊、そっちの化物はどうだ?」
ゼノ「煙幕に驚いて気絶してるぜー」
ザナージュ「そりゃいい。縄で縛って851に生贄として差し出してやろう」
ルキ「……待って、この人……」
ザナージュ「その魔物がどうした?」
ルキ「人間よ」
ザナージュ「……あ?そんなわけねえだろ、オークの仲間かなんかだろ?」
ゼノ「どういうことだよ、ルキ。ちゃんと魔力も感じるぜ?」
ルキ「……その魔力、ホントにこの人のもの?」
ゼノ「え?そりゃそーだろ、他に誰が……あっ……!?」
ルキ「気づいた?」
ザナージュ「二人で盛り上がってないで、俺みたいな一般人にも分かるように説明してもらいたいね」
ゼノ「……この魔力の出所はその姉ちゃんだ」
ザナージュ「……ん?」
ルキ「そしてここで気絶してる人は普通の人間。つまり……」
ザナージュ「ばんなそかな……この美女が魔物で、倒れてる魔物が生贄で……」
ルキ「だから倒れてるのは魔物じゃないってば」
ザナージュ「もしかして標的が……入れ替わってる〜!?」
ゼノ「いや入れ替わってはねーよ」

【とりあえず生贄の救出には成功したそうな】

862 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/20(Mon) 02:03
>>854話 Groovin' Chara-Kimo Knight

ゼノ「おっ、この剣いいなー」
ザナージュ「剣ならもう持ってんだろ」
ゼノ「そうだけどさー、やっぱ異世界の剣とか見てると欲しくなるじゃん?」
ザナージュ「やれやれ、修学旅行じゃねえんだぜ?使いもしねえ木刀買うヤツと同レベルだな、お前は」
ゼノ「う、うっせーな。それよりせっかく武器屋に来たんだから、アンタも何か見りゃいいのに」
ザナージュ「俺が見に来たのは武器じゃねえ。ここの看板娘ちゃんさ」
ゼノ「へーへー、じゃあ勝手にしてくれ」
ルキ「ふぅ……私、外で待ってるから」
ゼノ「ルキも何か買ってけばいいじゃんか」
ルキ「間に合ってる。それじゃ」
ゼノ「なんだよ、ツレねーなー。あっ、こっちの剣もなかなか……」
ザナージュ「お嬢さん、お仕事のあと一緒にお茶でもいかがですか?」


ルキ「あの様子だとまだまだかかりそうね……武器なんて眺めて何が面白いんだか……」
854「へい!そこのクールなお嬢ちゃん!」
ルキ「……え?わ、私……?」
854「そう、キミだよキミ。かわいいねー。お名前なんてーの?」
ルキ「……ルキ、だけど」
854「おーけー、ルッキーね。このあと、一緒にお茶でもどう?」
ルキ「ルッキー……?(こういうチャラチャラした男って私が一番キライなタイプなんだけど。そういえば身近に一人いたような……)
   ごめんなさい。人を待ってるので。え、待ち合わせの相手?それは、えっと……」

(ガチャッ)

ザナージュ「さすがは武器屋のお嬢さんだ……見事に心を抉られたぜ……」
ルキ「あ、この人!この人を待ってたの」
ザナージュ「……あん?」
ルキ「え、この人との関係?それは……わ、私たち兄妹なんです」
ザナージュ「(うわあああ なんかめんどくせえええ)」
ルキ「今日はお兄ちゃんの誕生日だから一緒にお買い物に来たの。ねー、お兄ちゃん」
ザナージュ「……武器屋にか?」
ルキ「お兄ちゃんは武器大好きでしょ!ガンマニアだもんね!」
ザナージュ「オイ嬢ちゃん、さっきからお前は一体なにを……」
ルキ「お兄ちゃん、ちゃんと名前で呼んで……?(ギロッ」
ザナージュ「ひっ……!?」
ルキ「ほら、お兄ちゃんがいつも持ち歩いてるこの銃とかカッコいいよね!」
ザナージュ「お、おいおい……それはオモチャじゃねえんだぞ、嬢ちゃ……じゃない、妹よ」
ルキ「そうよねー、本物よねー。どうしよう?私不器用だから手元が狂って撃っちゃうかも?ねぇ、854さん。そんな女でもいい……?
   え、用事を思い出した?そっかー、残念ねー、じゃあまたねー、さよならー」

ザナージュ「……事情は分かったが、あれじゃ手元じゃなくて頭が狂った女にしか見えなかったぜ、嬢ちゃん」
ルキ「……いいの。結果オーライだから」
ザナージュ「ま、これであのチャラ男も二度とお前に近づこうとは思わねえだろうさ」
ルキ「……ザナージュに似てたよね。チャラいところとか」
ザナージュ「無礼者、俺のおかげでお前は助かったんだぜ?俺のことはチャラエモ騎士と呼びな」
ルキ「……そんな呼び方がいいの?でも、うん……確かにザナージュのおかげね」
ザナージュ「おおっと……?」
ルキ「ありが……」
ゼノ「オーイ、待たせたなー!わりーわりー、この店なかなか品揃えがよくってさー。ついつい見入っちゃったよ」
ザナ&ルキ「(タイミング悪う……)」

863 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/20(Mon) 02:03
>>855話 女王と同室

ザナージュ「ご苦労、帰ってもらっていいぞ」
ゼノ「門前払いすんなって」
ルキ「せっかく来てくれたんだから……」
ザナージュ「誰がオークを連れて来いと言った?しかも俺が言ったのは王女だ!女王じゃねえんだよ!オーケー!?」
ゼノ「でもアンタ、女王様が〜とかよく言ってるじゃんか」
ザナージュ「それは別の女王様だ」
ルキ「けど今回の相手は正真正銘の女王……失礼のないようにしないと」
ゼノ「そーだな、ヘタに機嫌を損ねたりしたらオーク族と人間の種族間問題に発展するかもだぜ」
ザナージュ「ったく、大事になっちまったな……。だいたい魔物の女王を友達感覚で連れて来る855は何者なんだよ」
ゼノ「ホントに友達なんじゃねーの?」
ルキ「……だとしたらザナージュ、これは王族たちに売り込むチャンスかもよ」
ザナージュ「こんな時だけポジティブになるな。……ま、ゲストをもてなすのがホストのお役目だ。やるしかねえか。
   オイ、お前らはどっか行ってろ」
ゼノ「なんでだよ?」
ザナージュ「目に毒が入っちまったら、目薬くらいじゃ治らねえぜ」
ゼノ「……オレらをナメんなっての。悪魔は人間よりタフなんだからな」
ルキ「女王が着てるのは『バカには見えないドレス』なんだから、私にはちゃんとドレスが見えるってことでしょ?」
ザナージュ「ヘッ……バカなヤツらだ。オーケー、なら一緒に地獄に落ちるとしようぜ。
   ……さ、大変長らくお待たせしました、オーククイーン。どうぞお入りください」

(ガチャッ)

ルキ「(……来る)」
ザナ&ゼノ「(ドキドキ……)」
ゼノ「……ん?(あれ?ドレス姿だ……)」
ルキ「(まぁ『バカには見えないドレス』なんてあるわけないしね。普通のドレスでしょ)」
ザナージュ「おお……さすがはクイーン。気品がおありだ。そのドレス、とてもお似合いですよ」
ゼノ「(さ、さすがザナージュだ……!)」

(歓談終了後)

ルキ「うん、女王も満足してくれたみたい」
ゼノ「よかったよかった。でもなんかドッと気疲れしたぜ……」
ルキ「まぁ相手は女王様だからね……」
ゼノ「ザナージュもお疲れ……ん?ザナージュ?」
ルキ「ザナージュ……?顔色が悪いけど……」
ザナージュ「……見えてたんだ」
ルキ「見えてた……?ドレスのこと?」
ゼノ「それならオレらにも見えてたぜ?」
ザナージュ「いや……クイーンの裸が」
ゼノ&ルキ「!?」
ザナージュ「ずっと……見えてたんだ」(フラッ
ゼノ「そ、それってつまり……アンタがバk」
ルキ「しっ。……ザナージュ、しっかりして!ゼノ、目薬!急いで!」
ゼノ「お、おう!気をしっかり持てよ、ザナージュ!」
ルキ「ザナージュ……なんでそんなムチャを……」
ザナージュ「フッ……レディに恥をかかせるわけにはいかねえだろ……」
ルキ「でも……でもそれで、もしザナージュに何かあったらどうするの……?私、まだザナージュにありがとうも言ってないのに……!」
ザナージュ「ちゃんと言えたじゃねえか……聞けてよかった……。俺、お前らのこと好……うっ……」
ルキ「ザナージュ!!いや……いやぁぁぁぁぁ!!」
ゼノ「(目薬持ってきたけど、女王にめっちゃ失礼じゃね?この展開)」

864 名前:BOUNTY HUNTERS ◆AtoZvqTQ 投稿日:2019/05/20(Mon) 02:04
>>860話 M-ZERO コンドル伝説

ルキ「……あ、ありがと……?」
ゼノ「なんで疑問形なんだよ」
ザナージュ「ダサい異名は不満だが、褒められたことは嬉しいっていう複雑な感情なんだろうよ。
   最初はもう少し目付きの悪い絵にしてたんだが、ちょっと美化し過ぎちまったかな?」
ルキ「ううん、忠実だと思う」
ゼノ「まぁいいんじゃね?860もああ言ってるしさ」
ルキ「でもこれは私っていうか……元の絵を描いてくれた人のおかげだからね。忠実なのは事実だけど……」
ゼノ「そこ強調しなくていいっつーの」
ザナージュ「それより860よ、セクシーザナ子姉さんのサービスショットにコメントはねえのか?19件も『いいね』付いてんだぜ?」
ゼノ「そーだよ、ゼノ子ちゃんだって妹にしたいくらいキュートだろ?」
ルキ「なんでそっちを推すの、あんた達……」
ザナージュ「ともかくこれで俺たちの容姿もグッとイメージしやすくなっただろ。
   ま、もしかしたらイメージが崩れたってパターンもありえるがな」
ゼノ「それなら逆に今までどんな姿を想像してたか聞いてみてーな」
ルキ「そうね。……ところでザナージュ、一つ聞きたいんだけど」
ザナージュ「申してみよ」
ルキ「……最後のあれ、なに?」
ザナージュ「隠しキャラのルキ男くんだ」
ルキ「……誰?」
ゼノ「そりゃルキが男になった姿だろ? 名前的に」
ルキ「……そんな捏造しなくていいから」
ザナージュ「嬢ちゃんだけイラストが1枚しかないのは寂しいだろ?だから特別に用意してやったんだよ」
ルキ「だからってあの見た目はないでしょ……?明らかにヤバいヤツじゃない」
ザナージュ「そりゃお前は明らかにヤバいヤツだからな。ちょっと気に入らないヤツがいたら絶対刺すだろ?」
ルキ「じゃあ刺そっか?」
ザナージュ「面白え。刺せよ。ホラ刺してみろよ、なんなら俺が手伝ってやろうか?」
ゼノ「オイ、なんか不穏な空気になってんぞ……」
ザナージュ「ホラ、かかってきな。もっともお前の攻撃ごときじゃ俺は死なん!死なんぞお!」
ルキ「……コンドルパーンチ(ポカッ」
ゼノ「コクエン・コンドルー!!」
ザナージュ「ぶるあああああ!!」
ゼノ「まーだ答えは見えなーい」
ルキ「オチも見えないけどね」
ザナージュ「まったくだ。深夜テンションってのは恐ろしいもんだぜ。というわけでグッナイ!」

865 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/20(Mon) 05:11
具はない

866 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2019/05/20(Mon) 19:48
この村には古い伝説がある…
かつて、天女のような美しい村娘がいたそうな…
村娘は美しかったが、男を見る目がなくてのぉ…
チャラい男に騙されて命を落としてしまったそうじゃ

そして、村娘は悪霊になった…
チャラい男を見つけてはその美貌で盲目的に惚れさせ
向こうの世界に連れていこうとするらしい…

おまえさん達も気をつけなされ…


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