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【星のカービィデデデでプププなものがたり】月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜【オリキャラ注意】

1 名前:シノ ◆IiInQphU 投稿日:2018/01/17(Wed) 12:51

こんにちは シノです
本日はスレッドに足を運んでいただき、ありがとうございます
皆様に支えられる形で、このスレッドも今年の4月で12周年を迎える予定です
ここまで続ける事が出来たのは、これまで参加してくださったキャラハンの皆さんや名無しさん達の応援のお陰だと思っています
新しいスレッドでも力ある限り頑張り続ける気持ちです
これからも、よろしくお願いします

……それでは簡単にルールを説明します


まず一つ、名無しさんは私達キャラハンに質問を、キャラハンは名無しさん達に返事を返します
キャラハン同士のクロストークは、駄目とは言いませんが、
あくまで名無しさんへの返事を返す事が優先だという事をご理解のうえで行なってください


次に、参加の条件ですが、星のカービィシリーズのキャラクターであれば誰でも自由で構いません
同名のキャラクターが登場する場合、私達の独断でパラレル設定になる事もありますが、ご了承ください
オリジナルキャラクターの登場も許可します その際は設定等をしっかりと書いていただく事をお願いします
出来るだけ星のカービィシリーズの世界観に沿ったキャラクターにしてくださいね
キャラハンをやった事の無い、初心者の方も歓迎します 是非一緒にスレッドを盛り上げて行きましょう


書き込みは、他人に優しい書き込みを心掛けてください
荒らし、中傷、煽り等は禁止です
かく言う私自身が守れているか分かりませんが、相手を不快にさせない書き込みを心掛けてください
どの世界においても、礼儀やマナーは大事です 必ず守ってください
このスレッドは全年齢対象にしたいので、相応しくない表現は控えてください


……ルールは以上です
皆が楽しく利用出来るように、以上のルールをしっかり守ったうえでご参加をお願いします
一緒に頑張って行きましょう
それでは、また会いましょう 新しいスレッドのスタートです


あと、これまでにどんな事があったのか、過去のスレッドも是非ご覧ください
何か参考になる事もあるかと思います URLは、以下の通りです


〜   こ  れ  ま  で  の  歴  史   〜

初代(2006/04/09(Sun) 13:47 〜 2007/04/08(Sun) 20:56)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=144558035

2代目(2007/04/09(Mon) 09:58 〜 2007/07/22(Sun) 19:12)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=176080296

3代目(2007/07/23(Mon) 10:26 〜 2008/05/19(Mon) 22:49)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=185153984

4代目(2008/05/24(Sat) 08:45 〜 2009/02/06(Fri) 18:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=211586325

5代目(2009/02/01(Sun) 11:19 〜 2009/04/25(Sat) 01:20)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=233454750

6代目(2009/05/13(Wed) 16:29 〜 2009/09/12(Sat) 23:35)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=242199773

7代目(2009/09/13(Sun) 00:19 〜 2010/06/19(Sat) 07:45)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=252768756

8代目(2010/06/19(Sat) 07:56 〜 2011/04/07(Thu) 21:02)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=276901813

9代目(2011/04/11(Mon) 04:08 〜 2011/12/27(Tue) 15:51)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=302462486

10代目(2011/12/28(Mon) 09:38 〜 2012/09/23(Sun) 19:47)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=325032688

11代目(2012/09/24(Mon) 00:50 〜 2013/10/10(Thu) 23:18)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=348415447

12代目(2013/10/12(Sat) 04:13 〜 2015/10/12(Mon) 00:03)
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=381518798

13代目(2015/10/16(Fri) 00:01 〜 )
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=444921299

902 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/06/16(Tue) 17:19
いつかまた会おうね!光の忍び部隊さん!!

903 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/06/17(Wed) 08:54

>>902

シノ「私達の活動は、『光』と言える程、輝かしいものに見えましたでしょうか?
  そう思ってくださったのなら嬉しく思います
  法で裁けない者達を裁き、晴らせぬ恨みを晴らす……
  そんな私達を正義と呼ぶ方もいれば悪と呼ぶ方もいるでしょう
  私自身は正義ではないと思っています…ですが、私達が今までやってきた事は間違った事だと思いたくないです
  私達は、その先に平和な未来がある事を信じて戦って来たのですから…
  だから、私達は、闇でもあり光でもあるのかもしれませんね
  …すみません、変な話でしたね
  皆さんとは、いつかまた会えると信じています その再会の日は、案外遠くないのかもしれません
  またどこかで会いましょう それまで、私達の事をどうか忘れないでいてくださいね」

904 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/06/17(Wed) 11:39
ちょっと早いけど今年の記念祭は参加する?

905 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/06/17(Wed) 14:04

>>904

シノ「未定です
  ですが、闇の忍び部隊のメンバーで参加する事はありません
  参加出来たとしても、毎日は来られないと思います
  見通しがつきませんのではっきりと分かりませんが、恐らく、一言挨拶するだけになるかと思います

  正直な気持ちを伝えると、記念祭で沢山の方々とお話しするのは楽しくて好きですが、
  同時に疲れてしまっている自分がいるというのも、事実としてあります
  私は自分の気持ちを隠し通すのが苦手ですので、恐らく殆どの方には見抜かれていたんじゃないかと思います
  私はどうも、自分と他とを勝手に比較してしまう癖がありまして、
  私の返事の返し方は他の人と比べてどうだろうとか、他の人達と比べて気の利いた返し方じゃなかったとか、
  皆さんにはそれぞれ、色々な考え方があって、立派なレスポンスの数々を目の当たりにすると、私自身の存在が矮小に思えて来るんです
  私はここにいても良いんだろうか…とか、自分自身の在り方に疑問を持つ事さえありました
  他の人には無い、自分自身にしか無いポジション、スタンスを探し出そうと勝手に気負い出す始末です
  その癖、次々と増えて行く投稿数に付いて来られていない…挙句の果てに返事を返し忘れていたりと明らかに精度の低さが目立っていました
  楽しく気楽にと思っていても、それが全然出来ていない、自分の思うように伸び伸びと出来ていない
  記念祭が終わった後は、いつも反省する事ばかりでした
  気にするなって皆さんは言いますけれど……
  本当はもっと頑張れたかもしれないとか、調子に乗って変な事ばかりしてしまったとか……
  
  ……色々ネガティブな事ばかり言ってしまって申し訳ありません 最低ですよね、こんなの……
  だからと言って嘘を隠し続けるのも白々しい気がして嫌でしたので、思い切って本音を打ち明ける事にしました
  皆さんとは上辺だけの付き合いだったというわけではありませんよ
  お話をして楽しかったという気持ちは本当です
  こんな私に対しても、話を合わせて親しくしてくださった事には感謝しています
  もしまたお邪魔する事があるとしたら、その時はよろしくお願いします」

906 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/06/18(Thu) 19:27
うーん…でも顔見せだけだとしても
甘味処はやってもいいと思うんだ
メニュー書いておけば、キャラハンや名無しが適当にくつろいだり
話を膨らませてくれるだろうしね

907 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/06/19(Fri) 15:56

>>906

シノ「先日にも言いましたが、まだ見通しが立たない状態ですので、
  申し訳ありませんが、今すぐに答えは出せません
  参加したいという気持ちは勿論あります
  お会いしたいキャラハンさんも沢山います
  ですが、仮に参加が出来たとしても、去年みたいに毎日行こうという気持ちはありません
  申し訳ありませんが、これも正直な本音です
  暫く考える時間をください
  今は、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜を早く完結したいという気持ちの方が強いです
  時間が掛かってしまい申し訳ありませんが、残り話数も5話程度で終わらせたいという感じです
  もしかしたら少し話数が延びてしまうかもしれませんが、今の所そのように考えています
  あくまで予定で、どうなるかは分かりませんが、長くなりすぎないように気を付けます」

908 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/07/04(Sat) 11:51
書き込むかすごく迷いましたが、書かせていただきます。
このスレ限りでの別れは寂しいけど、
デデデ大王が帰ってくることの嬉しさもあります。
どういう形であっても、シノの意見を尊重させることが大事だと感じました。
最後に、また会える日まで、お会いしましょう!

909 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/07/04(Sat) 12:45
シノの物語=ワンピース型(長く楽しめる反面飽きられやすい弱点もある)
アドレーヌの物語=鬼滅型(短く、しかしスッキリ終わる)

910 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/07/04(Sat) 12:50

>>908

シノ「書き込みありがとうございます
  そう仰っていただけると、陛下もきっと喜んでいると思いますよ
  私自身も、闇の忍び部隊として、活動を続けたいという気持ちもありましたが、
  それよりも、陛下にバトンを返さなきゃという気持ちの方が強くありました
  本当は1年で終わらせる予定だったものが、約6年半にまで及んでしまうとは、
  年月の流れとは、過ごせばあっという間だとつくづく思い知りました
  正直な所、終わらせようか迷いました でも終わらせると決めました
  これは、私自身の1つのけじめです
  これまで、色々な方々に支えられてここまで頑張り続ける事が出来ました
  その事にとても感謝しています
  闇の忍び部隊の皆さんの事も、どうか忘れずにいてください」

911 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/07/19(Sun) 12:32
某アニメの影響で大王様の声が杉田智和で変換される

912 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/07/23(Thu) 18:25


>>909

シノ「すみません 返事が遅くなってしまいました
  確かに、話が長すぎてしまい、結果として飽きられてしまっているのはその通りだと実感しています
  私自身、続けて良いか迷った事も実は何度かありました
  でも、中途半端に終わらせたくなかった気持ちもありました
  色々言われる覚悟はありましたけれど、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜だけは最後まで終わらせようという気持ちでここまでやって来られました
  見ている人はいないかもしれないけれど、面白いと思っている人はいないかもしれないけれど、
  だからと言ってそれで投げ出すのは違うと思ったんです
  最初は1年で終わらせる予定の筈だったものが予定よりずっと長くなってしまって、本当にちゃんと完結させられるのか
  不安に感じる事もありました そこで気持ちが完全に折れていたら、スレッド自体も、もしかしたら辞めていたかも分かりません
  色々ありましたけれど、ここまでやり続ける事が出来て、今は良かったとそう思っています
  またまた長らくお待たせさせてしまって申し訳ありません これは本当に気持ちの問題だと思っています
  ですので、気持ちだけは負けないようにして行きたいと思っています

>>911

シノ「杉田智和さんですか……確かに陛下の声に合うかもしれないですね
  ゲームで陛下の声を担当したのは桜井政博さんでしたけれど、
  杉田智和さんと桜井政博さんって声がどことなく似ている感じがしますよね
  お2人の声、似ていないですか…?もしかして、似ていると思っているの私くらいなのでしょうか……?
  もっとも、ゲームの陛下は、声が加工されているから桜井政博さんのままというわけではないのですが……
  私は、陛下の声は高木渉さんのイメージだったんですけれど、皆さんの陛下の声のイメージはどうなのでしょうか?
  アニメの時と同じで緒方賢一さんなのか、あるいは桜井政博さんか、それとも全く別の声優さんか……
  そうやって色々イメージするのは面白いですよね」

913 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/07/30(Thu) 00:08
>>888
ミ○ーちゃん繋がりで遠藤綾さん(妖怪時計のフミちゃん)とかいいかも>アドレーヌのCV

914 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/07/31(Fri) 02:37
闇の忍び部隊は10ちゃっとのレジェンドだよ

915 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/14(Fri) 16:57

>>913

シノ「妖怪ウォッチの女主人公ですね
  遠藤綾さんって、個人的にらき☆すたの高良みゆきさんの声のイメージだったから、
  こういうキャラクターも出来るんだってちょっと驚きました
  いえ、すみません…決して過小評価をしていたわけではありません
  声優さんって、声の使い分けが上手くてどんなキャラクターでも自在に演技出来るのが凄いですよね
  中には同一人物とは思えないような声の使い方をする方もいますし、
  一体どんな訓練を積み重ねれば、あのような芸当が出来るのでしょうか…
  忍びは、変装する際に、正体がばれないように声を使い分けますけれど、
  もしかして、その中に忍びの末裔がいたりするのかも……それは無いでしょうか…?

>>914

シノ「レジェンドと呼ばれるのは嬉しいですが、恐れ多い気持ちです
  レジェンドと呼ぶなら、陛下の方がそれに相応しいですよ
  陛下がスレッド立ち上げたばかりの頃は人気が高く、一瞬でスレッドが終わってしまったぐらいでしたし
  私達の力じゃ、あの時のようにはなりませんでしたから、改めて陛下の凄さには驚きます
  陛下が戻ってきたら、また凄い事になるんじゃないでしょうか?
  もしかしたら、また新しい伝説が誕生するのかも……楽しみですね」

916 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/15(Sat) 12:47

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」




ワイユー「見た目に騙されてはならん……!あの『翁』というのは仮の姿……!
  奴は幻術を使い、敵を惑わす妖しの魔物……!真の名は世阿弥!
  分身の幻王より気を付けねばならぬ相手だ!」

翁「クククククククク……!久し振りだな……!名を何と言ったか忘れたが………確か暗闇斎だったか……?
  あの時は不覚を取り封印されたが、今度はそうは行かん…………………」

 シュルッ……

世阿弥「貴様達全員あの世に送ってやろう……!愚かな虫けら共よ!!」





 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)


917 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/15(Sat) 12:48

妖姫(シノ)「………………………!!」

ツキカゲ「姿が……変わった………!」
タック「あれが奴の本当の姿か……!何っちゅうか………こう………」


タック「………整った顔立ちでんな」

一同「………………………………」


ジュキッド「タック……まさかお前にそういう趣味が」
タック「ちゃうわ!!何や今の一瞬の間は!?」
サスケ「この状況でふざけんのも大概にしろ!」
ツキカゲ「そうですよ!タックさんが変な事言うからシリアスな雰囲気が台無しですよ!」
タック「揃いも揃ってボクの所為にしないでおくれや!」

世阿弥「戯れ言は済んだか?」

タック「…………………!」

ジュキッド「初代殿……何故奴は老人の姿に化けていたのだ?」
ワイユー「奴が司るのは『怠惰』
  奴は怠惰のイメージとして老人の姿を選んだのだ
  世阿弥は自らが動く事を嫌い、面倒な事や仕事は全て部下に任せているのだ
  上に立つ者が動かぬ代わりに部下がに労働を強いる……それが奴の怠惰としての在り方でござる」
サスケ「何て奴だ……」
世阿弥「何か可笑しな事でもあるか?部下とはその為にあるものだろう 
  部下とは将棋の駒のようなモノだ 優秀な駒を上手く操り、役に立たぬ駒は道具として切り捨てる
  駒を有効に扱ってこそ真の支配者
  私は十二神将の支配者……即ち神なのだ」
タック「何が神や!お前みたいな奴に神を名乗る資格なんて無いわ!」

世阿弥「では、そこの娘に問おう……貴様がこいつらの支配者だろう?
  貴様にとって、そこにいる部下共は何だ?自分の代わりに動いてくれる優秀な駒か?使い捨ての道具か?それとも……」
妖姫(シノ)「どれも違います……私に部下はいません
  そこにいる彼らは、私が心から信頼する掛け替えの無い仲間です」
タック「シノ姐……!」
世阿弥「これは異な事を……支配する立場でありながら、自ら支配する事を放棄するか」
サスケ「そういう事を言ってんじゃねェよ!てめェには一生分からねェだろうな!」
世阿弥「それは結構……私も余計な事を知るつもりは無い……時間の無駄だからな」
サスケ「ほざけ!!」
ワイユー「気を付けろ……世阿弥は強い……舐めて掛かると奴の術中に嵌まって終わりだ」

タック「へっ…そんなん奴が術を使う前に斃せば良えっちゅうこっちゃろ!先手必勝や!!」
ワイユー「よせ!!」

世阿弥「ふっ……」

 ドオオオオオオオオン!!!

タック「何っ……!」
幻王「……………………」

ジュキッド「そうか……奴には分身…幻王がいる……!」
ワイユー「それだけではない……!」

幻王「貴様に、真に戦うべき相手を教えてやろう……!」

タック「な……に…………!」

幻王「さあ、後ろを見ろ」
タック「何……?はっ………!」

牙羅「ケケケケケケケッ……久し振りだな、裏切者!」

タック「…………………!」

サスケ「どうしちまったんだ、あいつ……!?」
ジュキッド「こっちを見て動きが止まったぞ……?」
ワイユー「まさか………!」


亜鐘「夜叉丸……貴様は我々の同志だ
  我々は死に、貴様だけが生き延びているとは如何なものか」
剛魔「オ前…オデ達…仲間……一緒…地獄……堕チル………!」

鏡花「心配要りませんよ すぐに終わります
  私達が貴方に引導を渡して、それでお仕舞です
  さあ、怖がる事はありません 私達と共に参りましょう 夜叉丸」

タック「ああああああああああああああああああ!!!!」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「落ち着いてください!何があったんですか!?」

タック「消えろ!!消えろ亡霊!!」

サスケ「何言ってんだ、こいつ!?」
ジュキッド「俺達に斬り掛かって来るなど……まさか裏切ったのか…!?」
ワイユー「違う!これこそが世阿弥の術なのだ!」
ツキカゲ「術……!?」
ワイユー「奴は、相手の心を読み取り、相手の心に宿る闇を呼び起こす事が出来る……!
  その術に嵌まれば最後、あらゆるものが敵に見えてしまうのだ……!」
ジュキッド「という事は、今のタックは幻覚によって我々が敵に見えているのか……!?」
ワイユー「そういう事でござる」
サスケ「何だと……!?」


918 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/15(Sat) 12:49

タック「うおおおおおおおおお!!消えろーーーー!!とっとと消えんかい!!」
ジュキッド「落ち着けタック!俺だ!俺の声が分からんのか!?」
ワイユー「無駄でござる!味方の声でさえも敵の声として認識してしまうのだ!
  術を解くには、世阿弥を叩くより他に無い!!」
世阿弥「やってみろ……やれるのならな!」
ワイユー「うおおおおおおおおおお!!」

 ドン!!

ジュキッド「初代殿…!!」

 シュッ!!

ワイユー「忍法!!岩石槍刃!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 ビュオオオオッ!!

世阿弥「幻王!!」

幻王「…………………」

 ビュン!!

 ドゴオオオオオオオ!!

 ビュン!!

ワイユー「うおおおおおおおおっ!!」

 キュピーン!!

世阿弥「無駄だ!」

 ドオオオオオオオオオン!!


ワイユー「くっ………避けられたか……!術で幻王を引き付け、その隙に世阿弥を叩く手筈だったが……」

世阿弥「その程度の動き、読めぬとでも思ったか?浅はかな考えだ」


ワイユー「己………!」
ジュキッド「それより初代殿……力を失っていたのでは無かったのか……!?」
ワイユー「ああ、失った……だが、お主達が十二神将と戦っていた間、密かに修行を積み重ねていたのだ
  今では全盛期の半分程の力を取り戻したでござる」
ジュキッド「今のが全盛期の半分……!?」
サスケ「全盛期の頃はどんだけの化け物だったんだ…!?」
ワイユー「今はもう禁術は使えぬ……だが、全盛期の半分の力でも充分に戦える…お主達がいるからな!」
ジュキッド「初代殿……!」

世阿弥「それを聞いて安心した……私が危惧していたのは貴様の超忍術だったからな
  それが使えないと云うなら恐れるモノは無い 超忍術が使えぬ貴様など、有象無象の1つに過ぎん」
ワイユー「ふん…!貴様のその油断する癖は昔のままだな!そのお陰で以前の拙者は貴様を斃す事が出来たのだがな!」
世阿弥「今度はそう上手くは行かぬ…一度敗れた相手に二度も敗れるなど軍師にあるまじき事……!貴様の対策は充分に行なっている!!」
ワイユー「何っ…!?」

 ビュン!!

世阿弥「光縄輪縛!!」

 ドンッ!!

ジュキッド「初代殿!!」

ワイユー「くっ……!しまった………!!」

世阿弥「貴様にも見せてやろう……!心の内に眠る悪夢を!!」

ワイユー「ぐ…ぐあああああああああ!!」

妖姫(シノ)「ワイユーさん!!」

ワイユー「ぐあああああああああああ!!…と見せかけて……とうっ!!」

 バリィィィィィイイイイン!!!

世阿弥「何っ……!?」

ワイユー「ぬおおおおおおおおおおっ!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!

ワイユー「……またも外したか………!」

 ビュン!!

世阿弥「……馬鹿な…私の幻術が効かなかっただと……!?」

ワイユー「拙者にそのようなまやかしは通用しない!」

世阿弥「そうか……なら使う相手を選ぶべきだったな」

 ビュン!!

ワイユー「何っ…!?」

 ビュン!!

サスケ「………!!」

ツキカゲ「サスケさん!!」

世阿弥「仲間同士、互いに傷つけ合い…そして死ね!!」

サスケ「……………………!!」

ジュキッド「サスケ殿…!!」

ワイユー「大丈夫か!?しっかりしろ!」

サスケ「……………!」

ハンゾウ「ようドラ息子……少しは腕が上がったか……?上等だ、俺を殺してみろ!
  出来なければ……俺がてめェを殺す!!」

サスケ「親父……!!うおおおおおおおおおおおおお!!!」

ワイユー「待て…!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

ワイユー「くっ……!!」

919 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/15(Sat) 12:53

世阿弥「はははははははははは!!これは滑稽!娘、改めて問おう 貴様の云う仲間とは何だ?
  仲間と云うのは、幻覚を見せればこうもあっさりと他の仲間を傷つけるのか?
  所詮、仲間など戯れ言 綺麗事に過ぎんのだ 現実とは、そういうモノだ」
妖姫(シノ)「はああああああああああああっ!!」
世阿弥「……ふん」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「…………!」
世阿弥「おっと…これ以上力を使い続けると、貴様はともかく、内に宿る妖精が限界を迎えているぞ」
妖姫(シノ)「え………!?」

カグヤ姫『……い…………お願い……しーのん……もう…駄目………!』

妖姫(シノ)「カグヤちゃん……!」


カグヤ姫「はあ………はあ………………」
シノ「カグヤちゃん……!ごめんなさい…私、また…カグヤちゃんの声が聞こえませんでした……!」

世阿弥「これでは、妖姫に化ける事は難しいなあ……さあどうする?
  お前の仲間は既に2人幻覚に狂い、碌に戦う事もままならず明らかに形勢不利……絶体絶命だ
  さあどうする?はははははははははははは!!」

ツキカゲ「畜生……!!」
ジュキッド「この状況だけでも厄介だというのに、相手には更に幻王がいる……!」
ワイユー「己………!世阿弥…………!」
シノ「負けません……」
ツキカゲ「シノさん……!?」
シノ「諦めてはいけません……!妖姫になれなくとも、私は戦えます……!」
ジュキッド「シノ殿……!そうだ、シノ殿の言う通りだ……どんなに不利な状況でも、力を合わせて乗り越えて来た……!
  今までと同じ事をすれば良いのだ!俺達は決して闇に敗れる事は無い!!」
ツキカゲ「皆のお陰で、僕は僕自身を取り戻す事が出来たんだ……!今度は僕が皆の為に頑張る番だ!!」
ワイユー「世阿弥!!何年経とうとも、拙者達が貴様らに負ける事は有り得ない!!」

世阿弥「……ふん、悪あがきか………では教えてやろう
  この圧倒的な力で、どう足掻いても乗り越えられぬ現実をな!!」


  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略 終

シノ「次回予告です ツキカゲさん、ジュキッドさん、ワイユーさん、そして私の4人で世阿弥に挑みます
  しかし、サスケさん、タックさん、幻王の攻撃の前に為す術無く次第に世阿弥に追い詰められてしまいます
  本当にこのまま、私達に勝ち目は無いのでしょうか……?
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾陸話 ご期待ください」


920 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 00:19

ミント「お前ら元気だったかー!?あたしらは超ウルトラハイパー元気ーー!
  Girl3略してG3のミント様だぜーーー!!よろしくーーー!!」
メロン「いつになくハイテンションね 何?変なモノでも食った?」
ミント「ちげーよ!最初の挨拶は大事だろ?そう思っただけだよ」
メロン「面倒だからそういう事にしておくわ
  本当は、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の次の話が出来ていて、
  次の書き込みを待って返事を返してから次の話を投稿するって考えだったんだけど、
  待てど暮らせど書き込みが来ないから、このまま暫く待っても書き込みが無ければGirl3のコーナーを入れようって話になって、
  こうして私達が呼ばれたのよね」
ミント「書き込みを待たないで次の話を投稿してしまうって考えは無かったの?」
メロン「そうしようとも思ったそうだけど、連投になると前回の話と次の話がくっついてややこしくなるから、
  そうならないように話と話の間に何か挟みたかったらしいわ」
ミント「それで急遽コーナーを作る事にしたのか……」

メロン「このコーナーでは、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の裏話のあれこれを
  暴露して行きたいなと思っているコーナーです
  というわけで、今回のテーマは」
ミント「シノのお決まりの名乗り口上シーン、実はそんなに多くない説!…って何これ?」
メロン「話の中で敵と対峙する1番盛り上がる所で、必ず名乗りを上げるでしょ?
  参考の為にちょっとVTRをスタート」

 シノ(VTR)『悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業!闇の忍び部隊隊長シノ、見参!!』

メロン「はいストップ そうこれよこれ この場面
  何度見ても凛々しい表情で良いわよねこれ」
ミント「ああーこれかー確かにな、名乗りって大事だもんな
  「通りすがりの仮面ライダーだ!」とか「さあ、お前の罪を数えろ!」とか
  物語のクライマックスにこういう決め台詞があれば、引き締まる感じするよな!」
メロン「実はこの名乗り口上のシーン、そこまで多くないって説があるのよ」
ミント「本当に?結構沢山名乗っているイメージあったけどなあ」
メロン「その説が本当なのかどうか、それを検証するのが今回のテーマよ」
ミント「成程……」

メロン「では、実際に検証してみましょう
  検証は第壱話から 早速後半に戦闘のシーンがあったわね
  この時に名乗りは上げていたけれど、「闇の忍び部隊、シノ、ここに見参!」とシンプルにまとまった名乗りで、
  まだ「悪鬼彷徨う…」という口上は無し
  この台詞が初めて出て来たのは第参話 思っていたより意外と早かったのよね もうちょっと後かと思ったけど
  その後、このフレーズを気に入ったのか第睦話、拾話、拾肆話、拾伍話、弐拾話で使用
  ここから暫くの間、名乗りを上げるシーンが無くなり、次にお決まりの名乗り口上を使ったのが肆拾参話
  結構間が空いていたのよね
  ちなみに期間というと、弐拾話の投稿日が2014年の9月16日で、肆拾参話の投稿日が2017年9月27日
  何とおよそ3年間使っていなかったのよね 最初は何があったのかと目を疑ったわ」


921 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 00:20

メロン「その後は思い出したかのように肆拾伍話、伍拾壱話で使用
  伍拾参話で花影流の技を忘却し、修行で別行動になった為、シノは暫く登場せず
  次に名乗り口上を使ったのは、漆拾話 シノが完全復活した話ね 復活して早々、お決まりの台詞を放ったわ
  余談だけど、この辺りの話が個人的にナンバー1だったと思っているわ
  冒険物だったり幻影五人衆や幻夢四天王といった強敵の登場だったりと、この時は少年漫画していた感があったわね

  漆拾玖話で冒頭ナレーションが変わり、ナレーションでも「悪鬼彷徨う…」の名乗り口上が出て来るように
  ちなみに、この冒頭のナレーションの名乗りはノーカウントにするわ

  ナレーションでは沢山使うけれど、本編ではあまり使用せず、次に使用したのは玖拾弐話 更に期間が空いていたのね
  その後は玖拾肆話、玖拾睦話、佰話 これで以上

  本編だけで使った回数は合計12回 番外編とか色々含めるともう少し増えるけど、現在115話もある中で使ったのはたったの12回だけ
  というわけで、『シノのお決まりの名乗り口上シーン、実はそんなに多くない説』は本当であるという事が実証されたわ
  少ないとは思っていたけど、思っていたより少なくて驚いたわ 予想は20回くらいだと思ったんだけど」
ミント「そうかー……あたしはもっと沢山使っているイメージだったんだけどなあ……
  意外と少なくてびっくりだ……っていうか、何で今更そんな検証を?」
メロン「書き込みを待っている間の暇つぶし感覚だったのよ 意味は特に無いと知りながらもね」
ミント「なんか……虚しくなるなあ………」

ミント「というわけで!月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾睦話は!!」
メロン「17日中に投稿予定よ 震えて待て」

922 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 12:48

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」




世阿弥「さあどうする?お前の仲間は既に2人幻覚に狂い、碌に戦う事もままならず明らかに形勢不利……絶体絶命だ
  さあどうする?はははははははははははは!!」


シノ「諦めてはいけません……!妖姫になれなくとも、私は戦えます……!」
ジュキッド「そうだ……どんなに不利な状況でも、力を合わせて乗り越えて来た……!俺達は決して闇に敗れる事は無い!!」
ツキカゲ「皆のお陰で、僕は僕自身を取り戻す事が出来たんだ……!今度は僕が皆の為に頑張る番だ!!」
ワイユー「世阿弥!!何年経とうとも、拙者達が貴様らに負ける事は有り得ない!!」

世阿弥「……ふん、悪あがきか………では教えてやろう
  この圧倒的な力で、どう足掻いても乗り越えられぬ現実をな!!」




 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)


923 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 12:49

シノ「はあああああああああっ!!」

世阿弥「……幻王!」

 ドオオオオオオオン!!!

幻王「………………」

シノ「はああああああああああ!!」
幻王「……………………」

 ドオオオオオオオオオン!!!

ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおお!!」

世阿弥「……………」

タック「うおおおおおおおおおお!!」

ジュキッド「タック!?」

 ビュン!!

ジュキッド「くっ……!!」

タック「射殺せ……!」

ジュキッド「よせ!やめろタック!」


サスケ「死ね親父ーーーーーー!!!」

 ドオオオオオオオオオン!!!

ワイユー「くっ……!!己…世阿弥!!」


世阿弥「ふははははははははは!!どうだ?私には指一本も触れられまいだろう!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおおおっ!!」

シノ「ツキカゲさん!」

ジュキッド「そうか…!奇しくも4対4…!我々が3人の足止めをすれば、坊やが世阿弥を攻撃する事が出来る…!」
ワイユー「しかし……!」

世阿弥「ふん……光縄輪縛!!」

ツキカゲ「ぐあああっ!!」

シノ「ツキカゲさん…!!」
ジュキッド「くっ…!何て事だ…!このままでは坊やが……!」
ワイユー「最早、万事休すか………!」

世阿弥「さあ、見せてみろ……貴様の闇を!」

ツキカゲ「くっ…!うわあああああああああ!!」

???『そうはさせぬ!!』

世阿弥「何っ…!?ぐあああっ!!」

ツキカゲ「なっ……どうしたんだ……?これは…!宝玉が光っている…!」

世阿弥「己……!これは紫雷か……!あの女め……死して尚、私の邪魔を……!!」


紫雷『ツキカゲ、油断するな 私がサポートする』

ツキカゲ「紫雷さん……!」

文左衛門『拙者を忘れては困る……少年、拙者も助太刀致すぞ』

ツキカゲ「文左衛門さんも……ありがとうございます!」


ジュキッド「何だ……?坊やに何かあったのか……?」
シノ「分かりません……ですがこれは……」
ワイユー「少年に世阿弥の幻術が通用しなかった……勝機はあるぞ!」


世阿弥「くっ……!文左衛門だと……!?まさか奴も肩入れしていたと云うのか……!?」

ツキカゲ「行くぞ世阿弥!!」

世阿弥「調子に乗るな餓鬼の分際で!!幻王!!」

ツキカゲ「何っ……!?」

 ズオオオオオオオオオオオッ!!

ツキカゲ「う…うわああああああっ!?」

幻王「………………」


シノ「そんな……!幻王がもう1体…!?」

世阿弥「不覚を取ったな……!幻王は何体でも作り出す事が出来る!
  数を増やす分、攻撃力は落ちるが、それでも貴様らを斃す程の力は充分にある!」

ツキカゲ「くそっ……!」

世阿弥「力尽きるまで遊ぶが良い 私は文字通り高みの見物でもするとしよう ふははははははははは!!」

ジュキッド「己……!舐めた真似を……!」

タック「疾風剣!!」

 ザシュッ!!

ジュキッド「くっ……!!」

サスケ「喰らええええええ!!!」

 ドオオオオオオオオン!!!

ワイユー「くっ……!」

幻王「…………………」

 ビュン!!

 ドオオオオオオオオオン!!!

シノ「花影流・火炎椿!!」

 ガキィィィィイイイイイン!!!

シノ「くっ……!」

幻王「…………………」

 ドン!!

シノ「ううっ……!!」


924 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 12:50

???「無様ですね……闇の忍び部隊の実力というのはその程度だったんですか?」

シノ「あ…貴方は………!」

ジュキッド「確か…タックの仲間の……幻影五人衆とやらの1人………名前は……確か……………」

鏡花「鏡花です その節はお世話になりました 面倒ですので私の名前は覚えなくて結構です」

シノ「どうして、貴方がここに……」

鏡花「貴方がたにあの時の借りを返しに来た…と言った所でしょうか
  それにしても何ですかこの体たらくは?こんな連中に私達幻影五人衆が敗れたなんて信じられません」

ツキカゲ「言わせておけば何だお前…!わざわざ嫌味を言いにここに来たのか!?」

鏡花「黙っててください とりあえず、幻影に囚われているお2人を何とかすればよろしいですね」

ジュキッド「出来るのか……!?」

鏡花「当然です この私の手鏡…水月の力があれば造作も無い事です
  これからお見せするのは、逆転の奇跡です!」

ツキカゲ「逆転の……」

シノ「奇跡……!?」

鏡花「まずは一つ目の奇跡…お見せしましょう」


タック「射殺せ!!」

サスケ「うおおおおおおおおおっ!!」

鏡花「鏡よ鏡…幻想を打ち破り、真実をお見せなさい……!水月天照光!」


タック「くたばれ悪霊………あれ……?」
サスケ「親父………親父は………!?」

鏡花「ようやく夢から覚めましたか?お馬鹿さん達」

サスケ「て…てめェは……!」
タック「き…鏡花…!この悪霊め…!」

 バコンッ!!

タック「痛い!!」

鏡花「失礼ですね!まだ生きています!勝手に死人呼ばわりしないで頂けますか?」

タック「は…はい……」

鏡花「続いて、二つ目の奇跡……鏡よ鏡、弱っている妖精を癒してあげなさい」

カグヤ姫「ん………あれ……?疲れが無くなって行く……………」

シノ「鏡花さん……」

鏡花「勘違いしないでください 貴方がたがここで負ければ、貴方がたに負けてしまった私達まで惨めですから
  それに、個人的に貴方の事は大っ嫌いです 癪ですのでお礼は無くて結構です」
シノ「わ…分かりました………カグヤちゃん!」
カグヤ姫「うん……!妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

妖姫(シノ)「はあああああああああっ!!」

 ドン!!

幻王「っ…………!」

妖姫(シノ)「花影流・曼荼羅曼珠沙華!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!


ツキカゲ「よし…!じゃあ僕も…!うおおおおおおおおおおっ!!」

文左衛門『よし少年…!拙者の技を使え!今の少年になら使える筈だ!』

ツキカゲ「文左衛門さんの…!?よし……!うおおおおおおおお!!
  秘剣・腐食絶倒剣!!!!」

 ドオオオオオオオン!!!

紫雷『今度は私の技だ!使えツキカゲ!』

ツキカゲ「ええっ…!?何か忙しいなあ……よし!
  うおおおおおおおおおお!!雷虎烈撃破壊剣!!!!」

 ドオオオオオオン!!!!


ツキカゲ「よし…やったぞ!!」

世阿弥「くっ……馬鹿な……!幻影を破り、更に幻王を斃しただと……!?有り得ぬ…このような………!!」

サスケ「覚悟しやがれ!!年貢の納め時だ!!!」

世阿弥「己……!幻王!!」

鏡花「させません!水月!」

 ビュン!!

世阿弥「何っ……!?」

鏡花「これが三つ目の奇跡…幻王を鏡に封印しました 何度召喚しても同じです
  幻王を召喚した瞬間、瞬時に幻王を封印します」

世阿弥「己……!!」

妖姫(シノ)「鏡花さん……!ありがt」

鏡花「お礼は結構と言いましたよね!?言う暇があったらさっさとやってしまいなさい!!」

妖姫(シノ)「す…すみません……」

世阿弥「くっ……!!幻王を召喚出来ぬなら、体内に幻王を宿すまで!!
  見せてやる!!我が真の姿を!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 メキメキ……!!

 バキバキッ………!!

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

世阿弥「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


925 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 12:53

サスケ「化け物になりやがったか…!図体がデカくなった分、的が狙いやすくなったぜ!!」

ワイユー「一気に畳み掛けるぞ!!」

サスケ「目覚めよ、火炎の極意!!忍技解醒!!!!
  炎術最終奥義!!破邪爆炎鉄槌弾!!!!」
タック「目覚めよ、烈風の極意!!忍技解醒!!!!
  風術最終奥義!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」
ツキカゲ「目覚めよ、剛雷の極意!!忍技解醒!!!!
  雷術最終奥義!!雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!」
ジュキッド「目覚めよ、水流の極意!!忍技解醒!!!!
  水術最終奥義!!轟流幻滅水波動拳!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

世阿弥「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

妖姫(シノ)「はあああああああああっ!!花影流奥義!!虹龍・百花繚乱!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

世阿弥「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」


鏡花「さあ、とどめです!初代暗闇斎、超忍術を使いなさい!」
ワイユー「何っ…!?しかし、拙者には禁術を使う力は……!」
鏡花「最後の奇跡…水月の力で、一度だけ超忍術が使える筈です 貴方なら出来るでしょう」
ワイユー「それはまことか……!?だとすれば、これはまさに奇跡……!」
鏡花「奇跡とは、自らの力で引き起こすものです…諦めなければ道は拓きます…さあ、早く!」
ワイユー「かたじけない!とうっ!!」

 ダンッ!!

ワイユー「とどめだ世阿弥!!!超忍法!!妖魔滅殺撃雷砲!!!!!」

 グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

世阿弥「グア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


鏡花「……………」

ワイユー「……やったぞ…!世阿弥は斃れた…!我々の勝利だ!!」
タック「勝った……?勝ったんやな……!?よっしゃああああああああ!!!勝った勝ったーーーーー!!」
サスケ「はしゃぎ過ぎだ馬鹿野郎!」

鏡花「……………」

 スッ…

シノ「待ってください どこに行くんですか?」
鏡花「…それを貴方に言う必要はありますか?行く宛てなどありませんよ
  クチナワ様はもういませんし、私に戻る場所はもうどこにもありません……」

タック「思い出した…!お前、確か警察に捕まったんよな……?出所にしては早過ぎな気がするけど、まさかお前……!」
鏡花「ええ、隙を見て抜け出して来ましたよ あんな窮屈な場所」
タック「やっぱり脱獄かい!!戻れ!!刑務所に!!」
鏡花「せっかく助けてくれた恩人にその言い草は何ですか?わざわざ助けてあげたのですから、警察には黙っていなさい」
シノ「これから、どうするつもりですか…?」
鏡花「それも答えなきゃいけないの…?別に何もしませんよ
  私はこれから、誰もいない場所で、1人で静かに余生を過ごします
  私の身を案じなくても結構です 1人で生きて行く事くらい造作もありません 貴方がたの世話になるのも癪ですから」
タック「ああそうかい!なら勝手にせえや!二度とその面見せんな!」
鏡花「そのつもりですよ…私も貴方の醜い顔を見なくて清々します 別に貴方の事など仲間とも何とも思っていませんよ」
タック「何やと……!?おいこら鏡花ぁあああああ!!!」

鏡花「最後に1つだけ忠告しておきます…これで5人の幹部を斃したようですが、努々油断無き様に
  本当に恐ろしいのはこれからです 更なる地獄が待っていますよ」
シノ「それは一体どういう…?」
鏡花「いずれ分かります 忠告は以上です
  それでは、私はもう参ります…さよなら」


シノ「更なる地獄……?」
タック「地獄だか何だか知らんけど、そんなモンぶっ飛ばしてしまえば良えやろ!」
ジュキッド「ああ…何が来ても俺達は負けない……いつだって俺達は困難を乗り越えてきたんだ」
ツキカゲ「はい…!僕達で、幻夢教をやっつけるんだ!」
シノ「願う事は平和な世界ただ一つ……その為に私達は戦ってきました……ここまで来た以上、負けるわけには行きません!」


  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡 終


926 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/17(Mon) 12:53

シノ「次回予告です 十二神将、そして世阿弥との戦いが終わり、束の間の平穏が戻りました
  残りは諸悪の根源邪幻斎、その右腕の鉄眼
  父上は幻夢教の本部を捜し出し、先手を打って襲撃しようと作戦を立てます
  そんな矢先、予期せぬ出来事が……闇の忍び部隊が指名手配…!?平穏から一転、私達は窮地に立たされてしまいます
  警察から逃れる為に、私達闇の忍び部隊は一時的に別れる事に……
  これから私達、一体どうなってしまうのでしょうか……?
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾漆話 ご期待ください」


927 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:28

ミント「待たせたな皆!!Girl3、略してG3の登場だ!!」
メロン「誰も待ってない気がするんだけど」
ミント「最後に投稿してから1週間経つのに1通も来ないとかどうなってんだこれ
  誰も見てる奴がいないって事かー?全員ROM専って事ないかこれー?」
メロン「このまま1か月間書き込みが無かったら100万円貰えるって企画があったら普通に達成出来そうよね」
ミント「大金貰えるのは嬉しいけどそんなもん名誉にもなんねーぞ」
メロン「名誉どころか汚名よね 何もしないで大金を頂くんだもの ニートより酷いわ」
ミント「ニートになんかなんねーぞ!!」
メロン「最早ニートみたいなもんでしょ、私達」
ミント「悔しいが否定できないぜ」

メロン「1週間以上待っても書き込みが無いからと言って何もしないわけにもいかないので、今回も月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜の裏話を暴露して行くわ
  1通でも書き込みが来ればこんな面倒な事しないで済むんだけど」
ミント「ネタも無くなりそうだしな……で、今回は何の話をするんだ?」
メロン「今回はサブタイトルについて」
ミント「サブタイトル?」
メロン「サブタイトルって意外と苦労するのよ……最初に思い浮かぶ事もあるけど話が出来てから最後に考える事が殆ど
  特に最初の頃は法則にこだわっていたから、タイトルを決めるのも色々大変だったって話よ」
ミント「法則?」
メロン「例えば、第壱話〜第拾捌話までの話は『○○技〜』というサブタイトルで統一していたわね」
ミント「デスドラース編の所だっけ?」
メロン「そうそう 必殺仕事人のオマージュでやってみたけれど、これが結構苦戦したって話だったのよ
  この「○○技」の「○○」に何を入れるかかなり苦しんだし、そもそもサブタイトルを技名っぽく表現する事に無理があったのよ」
ミント「改めて、毎回サブタイトルを考えている人って凄いんだなって思ったよね」

メロン「その次の第拾玖話〜第参拾陸話までの話は『もしも〜』というサブタイトルに変わったわ
  『もしも〜』というタイトルはドリフ大爆笑のもしもシリーズが元ネタではなく、必殺仕切人が元ネタだから、間違わないでねって話よ」
ミント「まあその必殺仕切人自体がドリフ大爆笑のオマージュだったんだけどな」
メロン「卵が先か鶏が先かみたいな話よね」
ミント「全然違うわ」
メロン「ちなみにこのサブタイトルの頃は文左衛門編
  この辺りから闇の忍び部隊のキャラクターの立ち位置がはっきりしてきた感じね
  話の内容もコミカルな要素が増えて行ったわね」


928 名前:Girl3 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:28

メロン「第参拾漆話〜第漆拾壱話までの話は四字熟語から始まるサブタイトルに
  最初はそれっぽい四字熟語を入れて行けば良かったけれど、段々ネタが無くなって来て苦しくなってきたのよね
  雲外蒼天なんて初めて聞いた言葉だったし、色々大変だったのよ色々と
  だから途中からもうサブタイトルの法則を無くしてしまったのよね ルールに縛られるのは嫌だって事で」
ミント「とうとう諦めたんだな……」
メロン「四字熟語で話を纏めていた頃はクチナワ編だったかしらね
  この辺りから私達が出てきたわ」
ミント「そうだったなあ……初登場何話だったっけ?」
メロン「記憶が正しければ第肆拾弐話よ
  当初、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜に私達が登場する予定は無かったのだけれど、
  シノの出番を増やす為だけに私達が出て来る事になったの」
ミント「え…?そうだったの?」
メロン「月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜は、シノが主人公の筈なのに、タックやツキカゲ君が話の中心になっていて影が薄かったのよね
  そこでシノの日常的なシーンの描写が欲しいってなって私達に白羽の矢が飛んできたのよ
  私達が選ばれた理由も、シノと同じくらいの年齢の女の子だったから
  それと、過去のスレッドでそこそこ人気のあったキャラクターだったからサルベージして使って行きたいなって理由で選ばれたのよ」
ミント「すっげー有難くない理由だな……」
メロン「シノが出てきた時って、既に私達が消えた後だったから、実は私達とシノの接点って無かったのよね」
ミント「複雑だな…なんか」

メロン「今回の裏話はこんな所ね どの辺まで話せば良いかギリギリのラインを攻めたと思うわよ今回は」
ミント「そんな危ない話だったのこれ…?」
メロン「基本、私達が知る筈の無い情報を持っている事はメタ発言と呼ばれていて、業界的にはタブーなのよ
  でも、本編の私達はこの記憶を持っていないという条件で、ギリギリ許されているワケ」
ミント「よく分かんないけど凄い事やってたんだな私達って!」
メロン「ギリギリでいつも生きているけど、リアルは手に入れられていないわよ」
ミント「何の話ー!?」
メロン「というわけで、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜はこの後投稿予定!乞うご期待!さようなら!」
ミント「締め方が雑ー!?」

929 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:38

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」




暗闇斎「怠惰の軍師、翁改め世阿弥を斃した……これで幻夢教の幹部を5人斃した事になるな……」
ジュキッド「ああ……後は幻夢教の元締の邪幻斎……そして」
サスケ「鉄眼とかいう野郎だな」
暗闇斎「ああ…だが2人は手強い……いつものように襲撃を待っているだけでは奴らに勝つのは難しい
  そこで提案だが、時にはこちらから先手を打ってはどうでござろうか
  幻夢教の本部に奇襲を仕掛け、奴らの寝首を掻くのだ」
タック「それは良え考えでんな!」
ジュキッド「しかし、肝心の幻夢教本部がどこにあるか分からんと、奇襲を仕掛ける事など出来んぞ」
暗闇斎「地雷矢殿の言う通りだ この作戦を実行するには、奴らの居場所が分からないと実行する事は出来ない
  その為に、先ずは幻夢教本部を捜し出す……これが第一の作戦でござる」
サスケ「奴らが動く前に、さっさと動いた方が良さそうだな……所でシノの奴はどこに行った?」
暗闇斎「シノは今遊びに出掛けている」
サスケ「あいつ……!こういう時に…!」
暗闇斎「違う 拙者が遊びに行かせたのだ 此処の所連戦続きで碌に休めていないからな
  シノには休息が必要だと思い、自由時間を与えたのだ」
サスケ「そういう事か……」
タック「あれれ〜サスケの兄貴、シノ姐には優しいんでんな?あっもしかしてサスケの兄貴、さてはシノ姐の事が……」
サスケ「うるさいぞ黒頭巾 くだらねェ事言ってるとぶっ飛ばしてやる」
タック「うわーん兄貴の意地悪ー!」
ツキカゲ「本当にタックさんは真面目にやる気があるんでしょうか…」
ジュキッド「あいつはもう放って置いてやれば良い」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)


930 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:40

ミント「よっしゃ来たぜ遊園地〜!やっふぅー!!」
メロン「はしゃぎ過ぎだっての いつも来てんじゃん」
ミント「だけど今日はシノと一緒なんだぜ!いっつも受付係の仕事であたし達と遊べないもんな!」
シノ「そういえばそうでしたよね……遊園地なんて、いつもアルバイトでしか来ていませんでしたから、
  こうして普通の一般客として遊ぶのは、いつも見慣れた景色なのに何だか新鮮な感覚です」
ミント「よーし!じゃあ早速、遊園地に来たらまずはアレっしょ!ジェットコースター!!」
シノ「え…!?ジェットコースター!?あ…あの……それなら2人で乗って…私はここで観ています………」
ミント「何だよ!それならいつもと変わんないじゃん!今日は乗るんだよ一緒に!さあ行こう行こう!」
シノ「あっ……ちょ…ちょっと……!」
メロン「全く…子供みたいね」


シノ「つ…遂に乗ってしまいました………」
メロン「シノ、もしかしてジェットコースターは初めて?」
シノ「はい……テレビとかでは観た事があるんですが、こうして実際に乗るのは…………あれ…!?」
メロン「どうしたの?」
シノ「ベルトが……ベルトが外れなくなりました……!」
ミント「そりゃそうでしょ 簡単に外れたら危ないじゃん」
シノ「そんな……!まだ心の準備が…!降りたいです…!降ろしてください……!」
ミント「無茶言うなって!ほら、もう動くからじっとしてなきゃ!」

 ガタン!

シノ「動きました…!だ…段々上に……!知っています…これ…一番上まで進んだ時、一気に落ちるんですよね……?
  ま…まるで処刑台に上がるような感覚……!何故皆さんこんな危ない乗り物に乗りたがるのでしょうか……!?」
ミント「そりゃスリルがあって楽しいからでしょ」
シノ「ス…スリルがあると楽しいんですか……?どうして……!?どうして人はスリルがあると楽しくなるんですか……!?」
メロン「まるで哲学みたいになってきたわね…もしかしてシノ、パニック状態?」
シノ「こんなのが楽しい遊びだなんて……これは拷問目的で作られたものではないのですか……?」
メロン「ジェットコースターの起源は氷滑りだったそうよ
  ソリに乗って氷山を滑り降りて遊んでいたのがどこでも遊べるようにと開発されたのがジェットコースター誕生のきっかけよ
  ちなみにジェットコースターの正式な名称はローラーコースターっていうのよ」
ミント「へえ〜そうだったのか」
シノ「も…もう限界です…!ベルトを壊してでも……!」
ミント「駄目だって!壊したら次の人が乗れなくなっちゃうだろ!弁償しないといけなくなるって!」
メロン「観念しましょう 受け入れるのよ、運命を」
シノ「厭です……そんな運命………!」
ミント「もうすぐで急降下だよ!」
シノ「待ってください!まだ心の準備が…!あ…ああっ……!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

ミント「きゃーーーーーーーーーーーー!!!」

シノ「ああ……!駄目止まって…!本当にもう駄目です!私、もう…………」
メロン「シノ…!?目を覚まして、シノ!!」


ミント「あーーーーー楽しかったなーーー!!」
メロン「シノ……大丈夫…?」
シノ「か…辛うじてですが………う……今でも目が回っています………頭もくらくら……
  これがジェットコースター……まるで洗礼ですね…………………」
ミント「そんな大げさだって!にしても意外だなあ シノってジェットコースター苦手だったのか
  いつも素早くビュンビュン動いているからこういうの大丈夫かとついてっきり……」
シノ「自分で動くのと乗り物に乗るのとでは勝手が違うんですよ………」
ミント「そういうモンなの?」
メロン「戦いの達人が言うんだからそうなんじゃない?」
ミント「じゃあ、絶叫系はやめよっか!ゆっくり出来て安心なのにしよう!」
シノ「そうして頂けるとありがたいです………」


931 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:43

 その日の夕方


シノ「只今戻りました」
ツキカゲ「あっシノさんお帰りなさい!」
シノ「あれ…?父上達は……?」
タック「父上サンなら出掛けましたで サスケの兄貴と地雷矢の旦那も
  ボクとツッキーと初代の旦那はここで留守番や」
ワイユー「はっはっはっはっはっは!!休暇を貰ったようだが、ゆっくり過ごせたかね?」
シノ「はい、おかげさまで……でも、別に休暇なんて与えなくても………」
ワイユー「現代殿がお主に気を遣っての事でござる 親心というものだ、分かってあげなさい」
シノ「すみません……私ばっかりがこんな………」
ツキカゲ「良いんですよ 僕達だってシノさんにはお世話になってばっかりですし、お互い様ですよ」
タック「今度はボクとデートに行こうなシノ姐!」
シノ「ふふ…お断りします」
タック「秒でフラれた!!」
ツキカゲ「そりゃそうなりますよ、タックさんだもん」
タック「どういう意味やそれ!?」
ツキカゲ「ねえ、シノさん……1つだけ聞いても良いですか?」
シノ「はい…何でしょうか?」
タック「おっ…ツッキーもシノ姐にデートのお誘いでっか?」
ツキカゲ「違いますよ!タックさんと一緒にしないでください!」

シノ「それで…聞きたい事っていうのは…?」
ツキカゲ「闇の忍び部隊のこれからについてです……
  僕達闇の忍び部隊は、元々幻夢教と戦う為に結成された組織ですよね?
  じゃあ、幻夢教との戦いが終わったら、その後僕達はどうなっちゃうんですか?」
シノ「え……?」
タック「確かに、それは考えた事無かったなあ
  いつの間にか一緒にいる事が当たり前になってたさかい、幻夢教が無くなってもずっとこのまま続くのかなと思ってましたわ」
シノ「幻夢教との戦いが終われば、闇の忍び部隊は解散です」
ツキカゲ「つまり、皆さんとはお別れって事ですか?」
シノ「それは………」
ワイユー「別れが辛い……それは皆同じ気持ちだ だが、だからと言ってずっと一緒というわけにも行かない」
シノ「ワイユーさん…!」
ワイユー「皆にはそれぞれ目指す場所がある……道が違えば歩く場所もそれぞれ違ってくる
  今は幻夢教を斃すという1つの目的がある故、皆同じ道を歩いているが、それが無くなれば共通の道が無くなり、また別の新しい道が出来るわけだ
  その時、1人が行きたいと思った道を他の全員が合わせて歩くわけには行かない
  皆それぞれ、歩きたい道がある 他と合わせて歩くという事は、同時に自分の道を捨てるという事でもあるんだ
  似通った道であればそれで良いかもしれんが、全く違う道なら、そう長くは続かんだろう
  そういう場合はすぐに別れる事になる それが人生というものだ」

ツキカゲ「サスケさんには花火職人としての仕事があるし、ジュキッドさんは忍びを引退
  タックさんは……よく分かんないけど、シノさんは忍びのまま…でしょうか?
  確かに、それぞれ目指す場所が違う………」
タック「よく分かんないはないでっしゃろ……」
ツキカゲ「皆それぞれ、歩きたい道がある筈なのに、今はそれを我慢して闇の忍び部隊として同じ道を歩いている……そういう状態って事ですよね……」
ワイユー「そういう事だ 皆が同じ道を歩いているのは、そういう共通の明確な目的があるからだ
  その目的が達成すれば、その道はここで終わる……つまり共通の道が無くなるわけだ
  そうなると、他に歩きたい道があった場合、それぞれがそちらの方向へ歩き出すだろう」
ツキカゲ「プププランドが平和になったら、闇の忍び部隊を続ける意味が無くなりますしね……」
タック「それは良え事でもあるんやないかな 皆それぞれ好きな事が出来るワケやし、ボクも誰にも注意されず遊び放題やしな!」
シノ「ワイユーさんは戦いが終わればどうするんですか?」
ワイユー「また永い眠りに入るでござるよ この時代も楽しかったでござるが、その後の未来も安全という保証は無い
  拙者は過去に生きた人間…過去の人間が未来に留まっては行けないのだ
  今回のように魔物絡みの事件が起きれば、またこうして目覚めるかもしれんがな!
  その時はその時代の人間によろしくというワケだな!わっはっはっはっはっはっは!!」
ツキカゲ「それで寂しくは無いんですか…?」
ワイユー「勿論寂しいでござるよ しかし別れを惜しんでばかりいては人は前には進めぬ 時に変わる勇気が必要だ
  絶えず変化し続けるのが生きる者としての宿命 その過程に必ず出会いと別れが存在する それだけの事なのだ
  それらは自然の摂理として受け入れて行かねばならぬ それが成長だ」


932 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:45

ツキカゲ「うーん……分かるような分からないような……」
タック「まあ坊やには難しい話でしたな!」
シノ「そういうタックさんは理解出来てたんですか?」
タック「と…当然でっしゃろ!ボクは大人でっせ!」
ワイユー「はっはっはっはっはっは!長話になってしまったな!深く考える事も無い 答えとは自然と見つかるものだ
  喋り過ぎるとお茶が飲みたくなってきたな!お茶を貰おうか!」
タック「じゃあボクは煎餅を要求しま!」
シノ「分かりました 準備しますのでちょっと待っててくださいね」
ツキカゲ「…でも………」
シノ「……?」
ツキカゲ「でも……色々な理由があったとしても……シノさん達と別れるのは嫌です………」
シノ「ツキカゲさん……………大丈夫ですよ」
ツキカゲ「え………?」

シノ「離れていても、私達は一緒です 生きていれば、必ず皆さんどこかで会えます 私はそう信じていますよ
  だから、皆さんとは別れる事になっても、必ず会えます 今はこんな事しか言えませんが……」
ツキカゲ「ううん……大丈夫です……ありがとうございます、シノさん!」

シノ(ツキカゲさんは、将来立派な忍びに成長しそうですね……
  もしかしたら、一番広い世界に旅立つのは、ツキカゲさんかもしれないですね………)


暗闇斎「……どうでござったか?」
ジュキッド「駄目だな それらしい建物は無かった」
サスケ「こっちもだ……」
暗闇斎「そうか……こっちも、調査隊を派遣して捜索してみたが、それらしいものは見当たらなかった」
ジュキッド「もしかしたら、何かに擬態している可能性があるかもな……我々に見つからない様、厳重に身を潜めているのかもしれん……」
サスケ「だとしたらどこにだ……?建物を隠すなんて、そんな事が出来るのか……!?」
暗闇斎「普通なら不可能だろう……だが邪幻斎ならそれも容易に出来る筈……奴ならどこに身を隠す……?」
サスケ「考えていても埒が明かねェだろ 明日また考えりゃ良いさ」
ジュキッド「サスケ殿の言う通りだ 俺も疲れた
  歳を取ると段々体力が衰えて来てしまうな…寄る年波には勝てないとはまさにこの事だな」

暗闇斎「済まなかったでござるな……地雷矢殿」
ジュキッド「何がだ?」
暗闇斎「本来であれば、地雷矢殿は既に忍びの世界から足を洗った身
  それを無理を言って忍びの世界に戻してしまった……お主には特に辛い思いをさせてしまったであろう」
ジュキッド「よさぬか それは俺への侮辱の言葉になるぞ
  俺は自らの意志でこの世界へと舞い戻った その事への後悔は無い
  この戦いが終わるまで戦いを続ける……それは俺自身の心に誓った事でもある
  一度誓った言葉は完遂する……それが俺の信念だ
  それを無理をさせてしまったなどと言われてしまっては、例え相手が暗闇斎殿であっても我慢ならんぞ」
暗闇斎「そうか……済まなかったな」
ジュキッド「謝るのもよして貰おう 利害の一致があっての事だ そういう事にしておいたら良いだろう」
暗闇斎「ああ……そう…だな………実にその通りだ」

サスケ「旦那は、戦いが終わったらまた足を洗うのか?」
ジュキッド「そうだな……一度は引退した身、出来ればもう二度と戦いはしたくないものだな
  女房の尻に敷かれながら、平々凡々と余生を送るとしよう……サスケ殿はどうする?」
サスケ「そうだな……実は俺も足を洗おうと思ってんだ」
ジュキッド「サスケ殿もか……!?」
サスケ「これからは花火職人として食って行くさ……もう血生臭いのは御免だからな
  その為には、一刻も早くここを出て行かなきゃな……花火職人として、ここは狭すぎる」
ジュキッド「そうか……サスケ殿が選んだ道なら、それを止める権利は無いな……」
サスケ「ったく、湿っぽくなっちまったじゃねェか!こんな話してたら、勝てる戦いにも勝てなくなっちまうぜ!
  この話の続きは、全部が終わった後に取っておこうぜ!」
ジュキッド「ああ、そうだな」

暗闇斎(皆それぞれ歩む道がある……恐らくツキカゲやタック…それにシノも………
  何も無いのは拙者だけか………ならば、拙者に出来る事は、皆の旅立ちを見守る事のみ………
  この先も辛い思いをさせてしまう事だろう……だが、もう少し頑張って欲しい
  ここからは最後の戦い……だが最も苦しい戦いとなるだろう………そんな気がするのだ…………)


933 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:46

 その日の夜


シノ「……父上」

暗闇斎「どうした?」

シノ「私……話をしました……ツキカゲさん達と、闇の忍び部隊のこれからの事……」
暗闇斎「ああ…拙者達もだ……」
シノ「前から分かっていた事ですが、いざ別れが近くなると、その別れが惜しいと感じるものですね……」
暗闇斎「そうだな……拙者も同じ気持ちでござる………」

暗闇斎「………シノ……ずっと聞きたかった事がある…」
シノ「何ですか?」
暗闇斎「もし……もしもだ……お前が住んでいた惑星の手掛かりが分かった時、お前はどうする……?」
シノ「え……?そうですね……考えた事も無かったです………私が生まれた惑星の事なんて、全く覚えていないから
  ここが故郷で、私の生まれた場所だって思っていました………でも、そうですね……………
  私、本当のお父さんやお母さんに会ってみたいって思う事が時々ありました…………」
暗闇斎「やっぱり、そうだろうな…………」
シノ「でも、私の親は父上ただ一人ですよ 私をここまで育ててくださったのは父上なのですから」
暗闇斎「だが、元いた惑星に帰りたいとは思わないか……?」
シノ「本当の両親に色々聞きたい事はあります……何故私を宇宙へ飛ばしたのか……その後どうしていたのか………
  でも、帰りたいという気持ちは不思議と無いんです………だってここが、私の故郷なのだから………」
暗闇斎「そうか………」
シノ「親離れ……出来そうにないですね」
暗闇斎「馬鹿を言うな お前はまだまだ未熟だ お前が一人前になるまで、親離れなどさせんぞ」
シノ「ふふ……そうですね…………
  じゃあ父上、私はもう寝ます おやすみなさい」
暗闇斎「ああ、おやすみ シノ……また明日」
シノ「はい また明日」


暗闇斎「また明日……か……………そう言えるのは後どれくらいだろうか…………
  シノも、拙者から離れ、旅立つ時がもしかしたら……………………
  ……いかんいかん…拙者も年を食ってしまったな………拙者も今日は寝よう」




 次の日


暗闇斎「急げシノ!こっちだ!!」
シノ「はい父上!」

暗闇斎(何という事だ………!何故こんな事に……………!
  拙者の嫌な予感が、まさかこの様な形で的中する事になろうとは……………!)


警察「捜せ!!闇の忍び部隊を見つけるんだ!!」
警察「闇に潜む謎の暗殺部隊、闇の忍び部隊……何としても逮捕してやる!!」


暗闇斎(異変に気付いたのは早朝の事だ
  昨夜、闇の忍び部隊と名乗る集団が闇の中から突如現れ、通行人を襲撃及び殺害したという報道が今朝流された
  その集団の外見の特徴は見事にシノ達と一致していた……
  一体どういう事だ……!?その日の夜は活動など一切行わなかった……!
  ましてや無差別に通行人に危害を加えるなど、その様な事を……!)

サスケ「よう!」

シノ「サスケさん!」
サスケ「お前らだけか?他は一緒じゃなかったのか?」
暗闇斎「全員ここで落ち合う事になっている じきに皆ここに集まる筈だ」

ツキカゲ「はあ…はあ……到着しました」
タック「同じく!はあ……しつこく追って来るさかい、撒くのも苦労でしたわ」
ジュキッド「済まぬ 待たせたな」
暗闇斎「後は初代殿か………」


934 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/24(Mon) 14:47

ワイユー「とうっ!どうやら全員着いていたようでござるな!」
暗闇斎「…よし、これで全員揃ったな」

タック「一体どういう事なんやこれは!?」
暗闇斎「拙者にも分らんのだ……この騒動に気付いたのは今朝の報道を観てからだ」
サスケ「昨日の夜、警察が辺りをうろついていたから警戒はしていた……すぐに店を畳んで逃げて来たぜ」
ジュキッド「俺もだ……女房には上手く言い訳して道場を畳んで遠くへ引っ越して貰った」
暗闇斎「我々のアジトも既に特定された……今あそこに戻れば自殺行為だ」
シノ「指名手配になったのは、私とサスケさん、タックさん、ジュキッドさん、そしてワイユーさん 以上5人です
  ツキカゲさんは何故か指名手配になっていませんでしたね」
ツキカゲ「どうしてだろう……念の為バウンシーちゃんには理由を伝えて遠くに避難して貰いましたけど」

暗闇斎「恐らく、これは幻夢教の陰謀だ
  闇の忍び部隊の名を騙り、無関係の民間人に危害を加えたに違いない」
シノ「でも、外見まで私達とそっくりなんて、そんな事が……!」
暗闇斎「そこが今回のキーワードだ 恐らく、拙者達と同じ姿をした者が今回の敵だ
  しかし困った……闇の忍び部隊を騙る連中は、恐らく今夜も現れ人を襲うだろう
  我々はそいつらからプププランドの住人を守らなければいけない
  しかしそれは警察の目を掻い潜らなければいけない……これは今まで以上に難しい戦いとなるだろう」
シノ「……では、これからどうすれば…………」
暗闇斎「闇の忍び部隊は、ここで解散する」
シノ「ええっ!?」
タック「解散やと!?」
ツキカゲ「そんな………!」
ジュキッド「…………」

暗闇斎「解散と言っても完全ではない あくまで一時的なものだ
  ここから先は別行動とする 一箇所に集まって行動するより散り散りに行動していれば見つかるリスクは下がる
  プププランドには付かず離れず潜入する 良いな、くれぐれも長居は禁物だ」
シノ「分かりました!」
サスケ「暫しの別れというワケか…これが今生の別れにならねェようお互い気を付けねェとな」
タック「当たり前や!縁起でも無い事言うたらあきまへんで!」
ジュキッド「誰一人死なぬさ……必ず皆生きて、そしてまた会える」
シノ「はい……この戦い、全員の生存が勝利です
  誰か1人欠ければ、戦いに勝っても負けと同義……」
ワイユー「何としても終わらせようぞ 我々の勝利によってな」
ツキカゲ「僕達は負けない……負けちゃいけないんだ!」
シノ「では…参りましょう、皆さん 闇の忍び部隊、一時解散です」



  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散 終


シノ「次回予告です 闇の忍び部隊は、警察達に見つからない様別行動をとる事にしました
  私達と同じ姿をした敵……果たしてその真相は……?
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾捌話 ご期待ください


935 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/08/28(Fri) 16:13
日本金持ち企業ランキングで任天堂が日本一になったぞー!
ほんとは20位まであるけど、その内5位まで

No.1 任天堂(株) 京都府 8904億円
No.2 信越化学工業(株) 東京都 8130億円
No.3 SMC(株) 東京都 5367億円
No.4 (株)キーエンス 大阪府 4766億円
No.5 ファナック(株) 山梨県 4058億円

カービィファンとしては最高のニュースだ

936 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/08/28(Fri) 17:29
あつ森が売れたのも任天堂が日本一になれたのも全部タックさんがいたからじゃないか…!

937 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/28(Fri) 19:23

>>935

シノ「そうですね…カービィファンのみに限らず、任天堂さんのゲームのファンの方々にとっても嬉しいニュースでしょう
  ゲーム会社は数多くありますが、その中で任天堂さんがトップに立っているのは、何だか私も誇らしく思います
  名実共にナンバー1であるという事を実証出来たのではないでしょうか?
  ゲームは大切な娯楽です 大勢で集まって遊ぶのも良いですし、1人で遊ぶのも良いですし
  今では遠く離れた人とも通信が出来て、楽しみ方の幅が増えたような気がしますね
  私もゲームは好きですよ 専ら遊んでいるのはスマートフォンのゲームですが……
  お家でのんびりゲームをするのは楽しいですね」

>>936

シノ「そうですか…タックさんが任天堂さんに貢献したその功績はとても大きかったのですね……
  タックさんは、改めて凄い方だと思います
  うっかり八兵衛さんみたいなコメディ一辺倒のキャラクターかと思えばそうじゃなく、
  根はとても真面目で、内に強い信念を持っていて、そんなタックさんに助けられた事は何度もあります
  最初の頃は怪しい雰囲気でしたので、実はそれ程信用はしていなかったんですが、
  それはもう昔の話 今ではとても信頼出来る仲間の1人です
  最初の頃の私達を見返すと、今と昔、全く変わっていないようで変わった部分もありましたね
  これだけの年月が経てば、変わるのも必然という感じもしますが……
  月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜も、完結が近付いてきました
  お話はもう少しだけ続きますが、後2、3話…程度でしょうか……
  そのくらいで終われたら良いなと思っています……これ以上お話を長くするわけにもいきませんので……」

938 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/08/31(Mon) 23:57

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


グランドウィリー警官「捜せ!!プププランドへの出入り口は全て閉鎖してある!!
  外へ逃げ出す事は困難の筈!!急いで捜すんだ!!行け!!
  ……闇の忍び部隊………敵か味方か分からなんだがとうとう本性を現したか……!
  これまでの騒動も、奴らの指示で全て動いていたに違いない!!諸悪の根源は何としても断ち切らねば!!」

シノ「……………………………」

 暗闇斎(回想)「プププランドを離れる時はこちらの通路を使うでござる
   出入口は全て警察の手によって閉鎖されている……だがこの通路は何かあった時の為に拙者が作っておいた非常用通路
   ここならば警察の目が届く事は無い……逃げる時はくれぐれも気を付けるでござる……良いな」


シノ(警察達の見張りは朝も夜も絶える事は無い………一瞬の隙を見て動かないと…………)

 ガサッ…!

シノ(………!)

警察「…む……!向こうから物音が……誰だ!!」

シノ(気付かれた………!)

シノ「……に…にゃあ〜」

警察「何だよ猫が通っただけだろ!脅かすんじゃねーよ!」
警察「む……そ…そうか………」
警察「俺はあっちを捜すから、お前はあっちだ」
警察「お…おう……」

シノ(ふう……何とか誤魔化せました………今の内に離れましょう………)


サスケ(もうすぐで日が暮れる…………)

タック(偽者が現れるまで、もう少し待機や……!)

ジュキッド(皆……決して捕まるなよ………!)



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)


939 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:01

邪幻斎「実験は成功のようだな」
鉄眼「ああ……奴らには昨夜一仕事をして貰ったが、闇の忍び部隊のコピーは姿形だけでなく、戦い方も本物と相違無し」
邪幻斎「左様か」
鉄眼「しかし、闇鏡にこのような使い方があったとは………」
邪幻斎「ダークソードナイトから奪った闇鏡の破片を分析し、作成した量産型の闇鏡……
  それに記録として奴らの血液を混ぜ合わせた結果、生まれたのが闇の忍び部隊のコピーだ
  上手く行くとは儂も思わなんだが、色々と試してみるものだな
  儂が思うに、闇鏡を使って出来る事は他にもある ダークソードナイトは闇鏡の使い方をあまりよく知らなかったようだが、
  儂ならば、この闇鏡を正しく使える……」
鉄眼「ああ、その通りだ……で、今夜はどうする また昨夜と同じようにコピーに一仕事して貰うか?」
邪幻斎「今回は辞めておこう 奴らも今回の異変に勘付いて捜査をしている頃合い……今回は休ませておくが良い」
鉄眼「承知した」



 次の日


シノ「結局昨日は何もありませんでした……ひとまず今日はプププランドから出る事にしましたが……」

 暗闇斎(回想)「今日は初代殿とタックに調査を頼んでいる 他はプププランドから離れる様命令した
  シノ、お前も一度プププランドから離れるのだ 何かあれば連絡を入れる様2人にそう伝えてある」

シノ「警察達の警戒は強くなる一方……プププランドにいる事も出来なくなってしまうなんて………」


ツキカゲ「はあ…………」
バウンシー「ツッキー……」
ツキカゲ「ごめんよバウンシーちゃん……君までこんな危険に巻き込んでしまって……」
バウンシー「それはもう言いっこなし!むしろ離れられて良かったと思っているわ……あそこでお店を続けるのは、もう無理だと思っていたから………」
ツキカゲ「え……!?」
バウンシー「ツッキー達には黙っていたけどね……ずっと赤字だったの
  常連さんも段々減って来ちゃって……でもツッキー達がいてくれたから貯金を取り崩して何とかお店を続けるようにしていたわ
  でも……それももう限界で………」
ツキカゲ「ごめん……」
バウンシー「だから謝んないでって!これからまた頑張れば良いんだから!」
ツキカゲ「平気なの……?」
バウンシー「平気よ!私、死ぬ事以外は全部掠り傷って思う事にしてるの だからこんなの、大した事じゃないわ!
  生きていればどうとでも出来るもの!死んだら何も出来なくなっちゃうわ!だから私は大丈夫
  ツッキーはツッキーの心配をしなさい ツッキーはこれからどうしたいの?」
ツキカゲ「僕は…………」

ツキカゲ「……正直、分かんないよ……………
  ずっと皆と一緒にいられる気がしていた…………ずっと続くと思っていた……………
  終わるって分かっていた……けど………ずっと皆一緒だって思っていた……………………
  別れるなんて嫌だよ……皆一緒が良い………だって僕達………………」
バウンシー「気持ちは分かるわ………私も一緒だったから………」
ツキカゲ「え……?」
バウンシー「私もね………ずっと会えると思ってた……おじいちゃんと…………
  でも、おじいちゃんは死んじゃって、もう会えなくなっちゃった……………
  命は短いって分ってた筈なのに……いざその時が来ると全然受け入れられなかった…………
  ツッキーがいなくなっちゃった時だってそう……
  ツッキーは、私からいなくなっちゃうってそんな気がしていた………でも一緒にいる内にそう感じなくなって……
  だから、ツッキーがいなくなった時、凄く寂しかった………」
ツキカゲ「……ごめん…………」
バウンシー「駄目、許さない…………なんて、冗談よ
  今こうしてツッキーが帰って来てくれたんだもの……それだけで充分よ……でも」
ツキカゲ「でも……?」
バウンシー「だからと言って、情けをかけてあげるつもりで私と一緒にいないでね
  ツッキーがこれから行く道は、ツッキーが1人で決めて欲しいの
  私と一緒にいるって決めたならそれで良いし、他に行く道があるならそれでも構わない……
  他にやりたい事、あるんでしょ?」
ツキカゲ「ううん…それすら分からないんだ……僕がどうしたいか……僕自身が何も分かっていない…………」
バウンシー「そう……なら別に今はそれでも良いんじゃない?やりたい事は、その内見つかるわ」
ツキカゲ「………うん……そうだね……そう思う事にするよ」


940 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:03

サスケ「……………皆といる間はそうでも無かったが…………1日がこんなに長ェと思う日が来るとはな……………
  闇の忍び部隊……………何だかんだで長い付き合いになっていたな………………
  最初は甘ったれた連中と思っていたが…………俺自身が甘くなっちまったか………………………
  俺はもうかつての冷酷な暗殺者では無くなった…………むしろそれで良かったのかもな………………
  裏稼業に突っ込んだ奴がカタギに戻るなんざ虫が良すぎる……んな事は俺が一番分っている…………だが………
  今一度足を洗い、花火職人としてこれからを全うし、それが裏稼業で犯した罪の清算になるなら……………
  親父……炎の忍び部隊の皆…………俺は……そんな生き方がしてェよ………………
  あいつらを見ていたら、そんな気になるんだ…………俺はもう、暗殺者でいるのは御免だ」


ジュキッド「………皆、どうしているだろうか…………俺が弱気になっていてはいかんな…………
  皆頑張っている………俺も、もうひと頑張りしなければ……な……………
  以前の俺は、裏稼業に戻る事は二度と無いと思っていた………………
  だが、皆と出会い、もう一度裏稼業に戻った………今はそれで良かったと思っている…………
  闇の忍び部隊は、正しい心を持った者達が集まった素晴らしい組織だった
  そんな者達と苦楽を共にした事は、俺の一生の宝だ
  かつての俺では考えもしない事だったな……あの時の俺は、ただ敵を殺す事だけを考えていた
  そうでは無いという事を、あいつらは教えてくれた……俺は果報者だ
  幻夢教との戦いが終わった時、本当の平和が来て、武力の要らぬ世の中が来る事を願うばかりだ
  そんな世の中が来れば良いのだがな……………」


シノ「空が青い………雲一つない、綺麗な青空…………
  こうして空を見上げる事もありませんでしたね………空を見上げる余裕も無いくらい、戦いの多い日々だったという事でしょうか………
  戦いはもうじき終わる…………でも、終われば皆さんとはもう…………
  それはそれで、良い事の筈なのですが………闇の忍び部隊という唯一の繋がりが無くなった時、私達はどうなるのでしょう…………」

 ザッ……

シノ「…………!」

鉄眼「……………………」

シノ「貴方は………!」

鉄眼「剣を構えろ……」

シノ「………!」

鉄眼「行くぞ」

 ビュン!!

シノ「…………!!」

 キィィィイイイイン!!!

鉄眼「…………」

 ビュン!!

シノ「はあああああああっ!!」

 キィィィイイイン!!

鉄眼「やはり……前より動きが速いな」

シノ「はああああああああああっ!!」

 ビュン!!

シノ「花影流・火炎椿!!!」

鉄眼「…では俺も……花影流…火炎椿」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

シノ「くっ………!同じ技……!」

鉄眼「以前お前から奪った技だ 花影流の技は全て把握している」

シノ「くっ…………!」

シノ(花影流の技は全て返されてしまう………なら…………!)

シノ「カグヤちゃん!!」

カグヤ姫「妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

鉄眼「やはり使って来たか………では………」

妖姫(シノ)「それは……!まさか、闇鏡…!」

鉄眼「その通りだ……闇鏡をその身に宿し、俺は俺自身を超越する!」

 ドン!!

妖姫(シノ)「くっ……!」

鉄眼「行くぞ」

 ビュン!!

妖姫(シノ)「迅い……!!」

鉄眼「遅いな」

妖姫(シノ)「………!」

鉄眼「幻影流・呪幻夢黒影斬!!」

 ビュン!!

カグヤ姫「危ない!後ろに回避!」

妖姫(シノ)「くっ……!」

 ビッ…!

鉄眼「躱したか……」


941 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:04

妖姫(シノ)「何という一撃……ここまでとは………!」

カグヤ姫「しーのん、こうなったら奥の手だよ!」

妖姫(シノ)「はい……!これで終わらせます……!」

 ダンッ!!

妖姫(シノ)「はあああああああああっ!!花影流奥義!!」

鉄眼「…………」

妖姫(シノ)「虹龍・百花繚乱!!!!」

 ビュン!!

鉄眼「そうだ…これを待っていた………」

妖姫(シノ)(え……!?)

鉄眼「幻影流・地獄幻影無明斬」

 ザンッ!!!

妖姫(シノ)「なっ………!」

妖姫(虹龍・百花繚乱が……掻き消された……!?)




妖姫(シノ)「……そんな……虹龍・百花繚乱も通用しないなんて…………!」


鉄眼「………こんな所か……」

 スッ……

妖姫(シノ)「………!?どこへ……!?」

鉄眼「…これは小手調べだ 闇鏡の力がどれ程の効力か試したのだ
  貴様との戦いでどの程度のものか大体分かった
  用が済めば後は帰る……それだけだ」

妖姫(シノ)「…………!」

 ドォォォォオオオオオオオオオン!!!

鉄眼「…………!!」

 ドガァァァァアアアアアアアアン!!!!

妖姫(シノ)「…………!?」

サスケ「危ない所だったな!」
妖姫(シノ)「サスケさん…!」

鉄眼「………………………」

サスケ「チッ……やっぱ避けられていたか……!」

鉄眼「お前達との決着は後だ……これはほんの遊びに過ぎん」


サスケ「チッ………!」
シノ「サスケさん……ありがとうございます」
サスケ「礼なら要らねェよ……あのスカした面に一発ぶち込んでやりたかっただけだからな
  結局外しちまったがな………」
シノ「……彼は強かったです………花影流の奥義も、通用しませんでした………」
サスケ「そんなモンまぐれだ 次の機会があれば、その時に決めちまえば良いさ」
シノ「だと良いですけれど………」
サスケ「……じゃあ俺はもう行くとするぜ」
シノ「はい……どうか気を付けて」
サスケ「ああ、お前もな」



サスケ「………ん……?あいつが立っていた場所に何か落ちてやがる………
  これは……あいつが付けていたペンダントか………?」


サスケ「ペンダントに写真が付いているな………これは鉄眼の子供の頃の写真か……?
  隣にいるのが親父だな……そいつが邪幻斎…というワケでは無さそうだ
  あいつもシノと同じように別の星から来たんだろうな
  反対方向にいるのが母親か……で、その母親に抱かれている赤ん坊…………
  なっ……!まさか、この赤ん坊…………!こいつは間違いない……シノだ……!」




 その日の夜


タック「初代の旦那ぁ」
ワイユー「おう、どうでござったか?」
タック「全然…手掛かりすら見つかりまへんでしたわ
  その上警察の数も多くて下手に動かれへんかったわ」
ワイユー「拙者も同じような所でござった…治安を守るのは良い事ではござるが、こうも数が多くてはな……」
タック「全くでんがな!こんなにゾロゾロいたら悪い事も出来なくなりまんがな!」
ワイユー「それは良い事ではござらんか」

 ピィーーーーーーー!!

警察「いたぞ!!闇の忍び部隊だーーー!!」

タック「あかん!見つかってもた!」
ワイユー「いや、違う……こちらとは反対方向だ」
タック「って事は……まさか…!」
ワイユー「偽者が現れたかもしれぬ……」



警察「くっ……!大人しく観念しろ!!」

シノ(?)「闇夜に現れる影の暗殺部隊……闇の忍び部隊とは私達の事です
  警察が何人束になろうとも結果は同じ……私達の足元にも及びません」

警察「何を!!」
警察「待て!撃つな!!」

 バン!!

 ビュン!!

 ヒュバッ!!

警察「ぐああああああああ!!!」



942 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:06

タック「あれはシノ姐…!警察を何の躊躇も無く斬るなんて……!」
ワイユー「恐らくあれは偽者……本物はあのような真似はしないでござる」
タック「このままだと警察が……!」
ワイユー「しかし、飛び込むワケにも行かん……」
タック「どうすれば……!」

タック(?)「心配要らへん ただそこで黙って見ていれば良えんや」

タック「何っ……!?いつの間に後ろに……!」
タック(?)「さっきから後ろにおったで」
ワイユー「同じ顔……!さては貴様達が……!」
???「左様!!」

 バッ!!

 シュタッ!!

ワイユー(?)「いかにも、拙者達が闇の忍び部隊でござる!」

タック「もう1人の初代の旦那……!?」
ワイユー「うむ……確かに、噂に違わず瓜二つでござるな」

タック(?)「闇の忍び部隊は2人も必要無い 紛いモンには消えて貰おうか!」
タック「何が紛いモンや!そっちが紛いモンやないかボケ!」
タック(?)「誰がボケやって?ボケって言うた方がボケや!間抜けな面しよってからに!」
タック「お前の方が間抜けな面やないか!」

ワイユー「まるでどんぐりの背比べだな」
ワイユー(?)「どんぐりか……可愛らしい例えでござるな!わっはっはっはっはっはっはっは!!」

警察「む…!?そこにもいるのか!?」

タック「しまった!おい旦那!」
ワイユー「失礼な!拙者ではござらん!今のは偽者が…!」

警察「なっ……何だ……!?同じ姿が……2人!?」
警察「こいつはスクープだ!今すぐに連絡を…!」

???「余計な真似はしないで貰おうか」

 ドォォォオオオオン!!!

警察達「ぐああああああああああああ!!!」

サスケ(?)「面倒な事になると、こっちも困るんでな」


タック「サスケ兄はん!?」
ワイユー「惑わされるな…!奴も偽者でござる……!本物は外で待機している筈……!
  現代殿に至急連絡を!」
タック「分かった!」


タック「暗闇斎の旦那!偽者が現れた!急いで皆に知らせてくれ!!」


暗闇斎「承知した!」


タック(?)「増援を呼ぶ気か……!ならばこっちも…!」
シノ(?)「駄目です……騒ぎが大きくなればこちらも動きにくくなります
  今回の相手は2人……ならばお相手はタックさん、ワイユーさん貴方達に任せます
  増援が来る前に戻って来てください」
サスケ(?)「死ぬなよ」
タック(?)「ボクがあんなのに後れを取ると思いまっか?」
タック「こいつ…!!もう頭にきた!!うおらああああああああああ!!」

 キィィィイイイン!!

タック(?)「へえ…中々やるやないか……それくらいならボクやって…とうっ!!」

 ビュン!!

タック「ふん!!そんな事でいちいち威張るな!!」

ワイユー(?)「拙者の相手は拙者が致そう……とーーーーーう!!!」

 ビュン!!

ワイユー「自分との戦いか……これは些かやりづらい相手だな……!」
ワイユー(?)「それには拙者も同意見でござる!」
ワイユー「とうっ!!」

 キュピーン!!

ワイユー(?)「とうっ!!」

 キュピーン!!

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


シノ(?)「さあ、今の内に私達は戻りましょう」
サスケ(?)「ああ、そうだな」


 ビュン!!

シノ「お待たせしました!2人共、無事でしたか!?」

タック「ん…?ああ、シノ姐…!ほ…本物でっか…?」
シノ「本物です」

サスケ「よし…間に合ったか……」
ジュキッド「急いでやって来たぞ 警備が手薄だったのが幸いしたな」
ツキカゲ「それで…偽者はどこに…!?」
ワイユー「奴らだ」

タック(?)「………………」
ワイユー(?)「…………………」


943 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 00:06

ジュキッド「これは面妖な……本当に瓜二つではないか……」

タック(?)「増援が来た……どうしまっか?」
ワイユー(?)「分が悪い……引き上げるぞ」
タック(?)「へい」

 ビュン!!

タック「あっ…!逃げよった!!」
ジュキッド「我々も引き上げるぞ……新手の警察がそろそろやって来ると暗闇斎殿から連絡が入った」
サスケ「一時解散だ」
シノ「はい……どこかでまた会いましょう」
ツキカゲ「……………」



暗闇斎(ナレーション)「そして次の日を迎えたプププランドでは、更に警備が強化された
  侵入は出来ても、長くの潜伏は難しくなった
  見つかれば極刑は免れないだろう……最早事態は急を要した
  一刻も早く偽者を何とかしなければ、犠牲者が増える一方 さて、どうなる…………」




  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者 終



シノ「次回予告です 警備が強化され、潜入が難しくなったプププランド
  偽者を倒す為には警察の包囲網を潜り抜けなくてはならない
  そこでとった作戦は……
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰拾玖話 ご期待ください


944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2020/09/01(Tue) 06:27
鉄眼は後に味方になりそう

945 名前:闇の忍び部隊 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 12:27

>>944

シノ「味方になってくれれば頼もしいですね
  ですが、彼とはいずれ分かり合える時が来るのでしょうか……
  邪幻斎を絶対の主と認めているようですし、そう簡単にはいかないとは思いますが…
  それにしても、鉄眼……彼は何だか赤の他人という気がしないんです
  遥か昔、どこか遠い所で……会った事があるような……そんな感じがするんです
  気のせいなのかもしれませんけど……」

946 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:01

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


ミント「無実だ!!シノは絶対に無実だ!!」
グランドウィリー警官「しかしだな…!確かに見たっていう証言が……」
メロン「だからって悪人って決めつける気?あんたの目は節穴なワケ?」
グランドウィリー警官「ふ…節穴だと!?」
ミント「節穴だろーが!お前シノ達の何を見てきたんだよ!?お前だって今までシノ達に助けられてきたんだろ!?
  その恩を忘れたのかよ!?」
グランドウィリー警官「そ…それは確かにそうだが……!」
メロン「だったら、街中に貼ってある指名手配のポスター全部はがしなさい!警備もいらないわ!」
グランドウィリー警官「そ…そういうワケにもいかん!大体、本官にそのような権限は無い!
  警察に楯突いたら、本官はクビだ!もしくは左遷になる!」
ミント「そんなの知った事か!クビが怖いから大人しく従うっての?お前の警察としての信念ってその程度だったのかよ!?」
グランドウィリー警官「う…うるさい!本官は仕事がある!悪いが君達の相手をしている暇は無いのだ!!」

ミント「あ…待て!!待てよこの原付警察!!」
メロン「指名手配は取り消して貰うわ!絶対に!」


グランドウィリー警官「くそう……!どうして良いか分からんのだ……!
  確かに何度も助けられた…!それは分かる……!だが………!
  ……くっ…!一体何を信じれば良い……!どうすれば良いと言うのだ…………!」


暗闇斎「警備はますます厳しくなった……昼でも夜でも長期の潜入は難しくなった」
ツキカゲ「もう……何も出来ないのか………!」
タック「そんなワケない!考えるんや!何か手はある筈や!」
ジュキッド「うむ……しかし……………」
サスケ「………………………」
シノ「…………私に案があります」
暗闇斎「何……!?」
シノ「ですが…上手く行くかどうかは分かりません……一か八かの策です」
暗闇斎「良い 話せ」
シノ「はい」



 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘



947 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:03

 前回までの記録

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  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)



シノ「以上が私の考えた作戦です」
暗闇斎「……………………」
ジュキッド「どうだろうか?俺は良いと思うが」
タック「そうやなあ……けど」
サスケ「囮が何人か必要だ 1人でその作戦は無理だろう」
シノ「そうです…そこで、協力をお願いしたいのです
  ここは私達の中で最も足の速い……サスケさん、タックさんにお願いします
  そして私の3人が、警察をおびき寄せる囮になります……それと父上にもお願いが……」
暗闇斎「承知した…………」


ツキカゲ「成程……これなら上手く行くかも……!」
ジュキッド「ああ……後は決して誰も捕まらなければ……」
ワイユー「気を付けて行くのだぞ」
シノ「ありがとうございます」
暗闇斎「決行は今夜……何としても今夜中に偽者を斃すぞ!」



 その日の夜


シノ「時間ですね………偽者は………」
タック「今の所、現れた様子は無さそうでんな」
サスケ「そうか……なら丁度良い……先手必勝だ」
シノ「ではサスケさん……」
サスケ「ああ……行くぜ」


 ドガアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

住人「うわああああああああっ!!?」

シノ「善良なる市民を脅かす暗黒の悪しき華……人呼んで闇の忍び部隊、見参!」
タック「名乗り口上悪バージョン?」
シノ「不本意ですが………」

住人「で…出たな闇の忍び部隊……!」

シノ「っ………!」
タック「怯んだら駄目や…!」

子供「お姉ちゃん……悪い人なの……?」

シノ「……………!」
タック「シノ姐!」
サスケ「来やがったぞ、警察だ!」

警察「現れたな闇の忍び部隊!!」
警察「今度こそ捕まえてやる!!そこを大人しくしろ!!」

タック「へっ!やなこった!鬼さんこちらってな!!ほな行きまっせ!!」
シノ「はい……!」

 ビュン!!

サスケ「……よし、ここで分かれるぞ」
シノ「お気を付けて」
タック「シノ姐はんもな!」

 ビュン!!

警察「あっ!!三手に分かれたぞ!!」
警察「俺はそっちを行く!お前はあっちだ!!」
警察「おう!!」


948 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:05

シノ「……………………」

 ビュン!!

シノ「………!」

警察「そこを止まれ これ以上進むと撃つぞ」

シノ「くっ………!」

警察「手荒な真似はしたくない……大人しく縄に付け」
シノ「………仕方ありませんね……………」

警察「闇の忍び部隊、シノを捕まえました 至急こちらへ」


警察「おう!待たせたな!どれで、闇の忍び部隊はどこにいる!?」

警察「こちらです」

警察「おお!でかしたな!……所で、お前は誰だ?見ない顔だが」

警察「はっ……新入りでございまして………」

警察A「何だ新入りか……どうりで見かけない顔なワケだ」
警察B「へっへ、良い仕事するじゃねえか、俺達の顔を覚えておいて損は無いぜ?
  さて、その女を連行するか」
新人警察「パトカーの運転は私にお任せください お2人には見張りをお頼みしたいのですが……」
警察B「何!?貴様、新人の分際で俺達に命令か!?」
警察A「まあまあ待て待て そこまで言うなら任せてやろうじゃないか」

警察A(後で俺達が捕まえた事にすりゃ良いんだよ!新人の手柄は俺達の手柄だ!)
警察B(おおう、そりゃ良いなへへっ!)

新人警察「…よし、乗れ」
シノ「……はい……………」




新人警察「…………………………」
シノ「……………………」

警察A「……………おい」

新人警察「……………………」

警察A「……おい!止まれ!」

新人警察「…………………………」

警察A「おい!!止まれって言ってんだ!!話聞いてんのかてめえ!?」

新人警察「どうされましたか?」

警察A「どうされましたか?じゃねえんだよ!!どこだよここは!?
  警察署はこっち側じゃねえだろ!?どこに行く気してんだてめえは!?」

新人警察「……………………」

 キキーーーーーッ!!

警察A「おわっ!」
警察B「痛っ!」

新人警察「……この辺でもう良いだろう」

警察A「何っ!?」

 ドガッ!!

警察A「ぐあっ!!」

警察B「な…!何してんだてめえ!?」

 ドガッ!!

警察B「ぐあああっ!!」

新人警察「よし、逃げるぞシノ」
シノ「はい、父上」

 バッ!!


 ダダダダダダダダダダダダダダッ!!

シノ「父上……!」

暗闇斎「くっ……!思ったより早かったか…!」

警察「止まれ!!」

警察「パトカーが1台、不審な動きをしていると思ったら……追って来て正解だったな!」

警察「大人しくしろ!!」

暗闇斎「くっ…………!」
シノ「……父上…………!」
暗闇斎「駄目だ…警察に危害を加えてはならん……!ここは奴らの言う通りに…………」

グランドウィリー警官「……………………!」

シノ「……分かりました…父上………」

グランドウィリー警官「…………くっ……!うおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ドン!!

警察「ぐああああ!?」

警察「何だ!?」

グランドウィリー警官「これが!!これが本官の答えだ!!」

シノ「………!?」

グランドウィリー警官「私には君達が悪者には見えない!!特に君はな!!君の目はとにかくいつも真っ直ぐなんだ!!
  とても真っ直ぐで、むしろ正義の味方に見える程だ!!そんな君が住人を怪我させるなんてあり得ない!!あり得ないんだ!!
  さあ行け!!とっとと行くんだ!!」

シノ「本官さん………!」
暗闇斎「行くぞ、シノ……!」

警察「逃がすな追え…」

 ドン!!

警察「ぐあっ!!」

グランドウィリー警官「追わせん!!闇の忍び部隊は悪人ではないのだ!!本官は…本官はプププランドを守る者の味方だ!!」
警察「何言ってんだてめえ!!」
警察「もう良い!そいつを縛り付けておけ!!そいつは狂人だ!!」
グランドウィリー警官「くっ…!!本官は本官の信じた道を進む!!誰が何と言おうと!!それが警察としての本官の使命だ!!」
警察「うるせえ!!」
グランドウィリー警官「闇の忍び部隊…!!プププランドをいつの日か平和に……!!頼んだぞ…!!」


暗闇斎「……まさかあのような警察もいるとは………見直したでござる
  あの者の勇気…決して棒に振ってはいかんぞ」
シノ「はい……!絶対に偽者を倒します!」


949 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:06

タック「ふう……やっと戻って来れた…」
サスケ「後はシノだけだな」

 スタッ!

シノ「すみません、お待たせしました」
タック「いや、今来た所や!」
ツキカゲ「デートの待ち合わせですか?」
暗闇斎「遠くまでおびき寄せたお陰でこの辺りの警備は手薄となった……
  警察が少なくなれば、当然奴らも姿を現すだろう……」
ジュキッド「そう言っている内に来たようだぞ」
ワイユー「……………」


偽シノ「どうやら、派手に騒いでくれたようですね」
偽サスケ「お陰でこの街を攻撃しやすくなった…礼を言うぜ 後はてめェらが消えてくれれば……」

サスケ「勝手な事言うなよ 消えるのはてめェらの方だ 俺達の姿で好き勝手やりやがって」
タック「そうや!お陰でこっちは大迷惑や!!」

偽タック「はっ!お前らの都合なんざ知った事やないわ!」
偽ジュキッド「同じ顔は2人も必要無い」

ジュキッド「同感だ こちらも今同じ気持ちだ」

偽ワイユー「先日の続きでござるな!殺し合いとは胸が躍るでござる!わっはっはっはっはっは!!」

ワイユー「貴様らのような奸物を生かしておけば未来を生きる者達に申し訳が立たぬ…ここで排除する!」
シノ「はい…これ以上好きにはさせません!行きましょう!!」

一同「おう!!」

偽シノ「生意気な……終わりにして差し上げます!」

 ビュン!!

偽サスケ「喰らえ!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

偽サスケ「…………逃げたか…どこに消えた……?」

サスケ「……………………」

偽サスケ「…………………」

サスケ(三間………二間半……………)

偽サスケ「………………………」

サスケ(二間……!よし…………)

 ガサッ!

偽サスケ「………!そこか!!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!

偽サスケ「なっ……!」

サスケ「ここだ!!」

偽サスケ「くっ……!!」

サスケ「炎術最終奥義!!破邪爆炎鉄槌弾!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアン!!!!

偽サスケ「ぐあああああああああああああああああ!!!」



 ビュン!! ヒュバッ!!

偽タック「はははははは!!どうした!?動きが止まって見えるで!!」
タック「それはこっちの台詞や!!」

 ビュン!!

 スタッ!

偽タック「………………………」

タック「…………………………」


偽タック「……………あっ!綺麗な姉ちゃん!!」
タック「え!?どこどこ!?」
偽タック「隙有りや!!!」

 ビュン!!

偽タック「なっ……!!」

タック「そないな間抜けな嘘に引っかかる程、アホやないで」

偽タック「己……!」

タック「風術最終奥義!!砕魔烈風迅衝閃!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!!

偽タック「ぐあああああああああああああ!!!」


ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおお!!!」
偽ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 ドン!!

ジュキッド「ぐぬぬぬぬぬ……!!」
偽ジュキッド「くっ……!ぬおお……!」

 ギリギリギリギリギリッ…!

ジュキッド「………ぬおおおおおお!!」

 ブンッ!!

偽ジュキッド「ぐおおおおおおおお!!」

 ドオオオオオオン!!!

偽ジュキッド「……………………」

ジュキッド「………死んだか」

偽ジュキッド「………………ふんっ!!」

ジュキッド「…………!?」

偽ジュキッド「ぬおおおおおおおおおおおっ!!」

 ドン!!

ジュキッド「ぐ……!ぐぬぬぬ……!!」

偽ジュキッド「ぬおおおおおお………!!」

ジュキッド「………………はああああっ!!」

 バッ!!

偽ジュキッド「…………!!」

ジュキッド「水術最終奥義!!轟流幻滅水波動拳!!!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

偽ジュキッド「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!!」


950 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/09/01(Tue) 22:07

ワイユー「とうっ!!」

 ビュン!!

偽ワイユー「とうっ!!」

 ビュン!!

 ヒュバッ!! バキッ!! ドガッ!! ビュン!!

 ビュン!スタッ!

ワイユー「………………………」
偽ワイユー「………………………」

ワイユー「とおおおおおおおうっ!!」
偽ワイユー「とおおおおおおおおう!!」

 ドン!!

ワイユー「くっ…………!」
偽ワイユー「さて、ではそろそろ終わりにするか………」

ツキカゲ「はあああああっ!!」

 ヒュッ!!

 ドスッ!!

偽ワイユー「ぐああああっ!!」

ワイユー「よし!今だ!!」

 キュピーン!!

ワイユー「とうっ!!」

 ドガッ!!

偽ワイユー「ぐあああああああ!!」

ワイユー「…今だ少年!偽者の拙者を討て!」
ツキカゲ「は……はい!」

 ダンッ!!

偽ワイユー「くっ………!」

ツキカゲ「うおおおおおおおおおおおお!!」

偽ワイユー「はっ……!!」

ツキカゲ「雷術最終奥義!!雷神剣・閃光真龍天照斬!!!!」

 ドオオオオオオオオオオン!!!!

偽ワイユー「ぐあああああああああああああああ!!!!」


シノ「……………………………」

偽シノ「……………………………」

 ビュン!!

シノ「はああああああああああああああっ!!

偽シノ「はああああああああああああああっ!!」

 ドオオオオオン!!!

シノ「強さは互角……なら…!」

カグヤ姫「妖精魂魄共鳴奏(フェアリー・スピリット・ユニゾン)!!」

偽シノ「…………!」

妖姫(シノ)「はああああああああああああっ!!」

 ビュン!!

偽シノ「っ………!」

妖姫(シノ)「花影流奥義!!虹龍・百花繚乱!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

偽シノ「うあああああっ………!!」

妖姫(シノ)「これで……終わりです」

偽シノ「……………………」

 ブゥン…

妖姫(シノ)「これは……鏡……!?」

 パリィィィン!!

 シュウウウ………

妖姫(シノ)「消えた………!」

サスケ「おい!!さっさと逃げるぞ!!もうすぐで警察が戻って来る!!」
ツキカゲ「行きましょうシノさん!」
妖姫(シノ)「……はい…!」



 次の日


暗闇斎「偽者が鏡に……?」
シノ「はい……恐らくあれは闇鏡かと…」
暗闇斎「そうか……邪幻斎の奴、闇鏡で我々のクローンを作ったのか……」
タック「まさかあの鏡にそないな芸当が出来るなんてな」
暗闇斎「これはほんの序の口に過ぎぬだろう……奴は次の一手を必ず仕掛けて来る筈だ……!」
ジュキッド「今度は何が来ると言うのだ……?」
暗闇斎「分からぬ……だが…最終決戦の時は近いぞ……!」



邪幻斎「闇鏡の前に巻物を置く………さあ、蘇れ悪しき魔物よ………
  憤怒の魔物デスドラース……色欲の魔物クチナワ……嫉妬の魔物オロチ………怠惰の魔物世阿弥………………
  今こそ蘇れ………この世界を蹂躙するのだ…………………!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

デスドラース「オオオオオオ……!!」

クチナワ「ふふふふふふ……!」

オロチ「あははははははははは!」

世阿弥「………………」

邪幻斎「これで全ての準備は揃った……いよいよ最終局面だ………!」


  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘 終



シノ「次回予告です 遂に幻夢教が最終局面に動きました
  プププランドには幻夢教の教徒達が……!そして更に私達が倒した筈の幹部達まで復活していて……!
  住人達の魂が次々と奪われてしまいます…!早急に何とかしないと……!
  次回、月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 第佰弐拾話 ご期待ください」


951 名前:月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜 ◆IiInQphU 投稿日:2020/10/02(Fri) 01:51

シノ(ナレーション)「世界を闇が覆う時、世界は悲しみで包まれる
  闇は人の心に宿り、深い根を張り支配する
  私達は戦い続ける この世から闇を消し去る為に
  闇夜に月が灯る時、舞い降りるは一輪の華
  悪鬼彷徨う現の闇を、晴らすは闇の裏稼業
  私達は、闇の忍び部隊」


シノ「指名手配……まだ続いているようですね………」
タック「どうしようもないわ…偽者は影も形も残さず消えてしもうたし、これでもう無実を証明する手立ては無くなったわ」
ワイユー「という事は尚の事、拙者達はプププランドには居られなくなったというワケでござるな」
ツキカゲ「皆さん……離れ離れになるんですか……?」
サスケ「坊主……」
シノ「…………大丈夫ですよ」
ツキカゲ「シノさん…?」
シノ「大丈夫……大丈夫です…………例え離れたって、私達はまた会えます……絶対に………」
タック「そうや!その通りや!生きていればどうとでもなるっちゅう話や!」

暗闇斎「皆、大変でござる」
シノ「父上、どうしたんですか?」
暗闇斎「プププランドで幻夢教の教徒達が暴れ回っている」
シノ「えっ……!?」


 月華の忍者シノ〜忍び街道まっしぐら!〜

  第佰弐拾話 プププランド制圧


 前回までの記録

  第捌拾陸話 最強の敵、十二神将現る(>>478-484)
  第捌拾漆話 裁きの女神降臨!シノ覚醒の時(>>509-511)
  第捌拾捌話 闘牛大暴れ!神獣の裁きの斧(>>538-543)
  第捌拾玖話 シノ、アイドルデビュー!?歌と踊りは世界を救う (>>559-564)
  第玖拾話 天駆ける白馬の非情なる光の神槍(>>575-579)
  第玖拾壱話 迅き一閃!烈風の巻物、覚醒(>>586-589)
  第玖拾弐話 蛇の牙が獲物を狩る(>>694-699)
  第玖拾参話 阻止せよ!毒蛇の猛攻(>>717-721)
  第玖拾肆話 新春初夢大地獄(>>724-728)
  第玖拾伍話 決着の時!轟け水流の極意!(>>731-734)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾陸話 危機一髪!炎の忍び部隊(>>735-738)
  第玖拾漆話 消えぬ炎に誓う(>>741-746)
  第玖拾捌話 狼の逆襲(>>749-751)
  第玖拾玖話 暗殺者の意地(>>759-762)
  第佰話 悪戯小僧の暴走(>>766-769)
  第佰壱話 死神の足音(>>780-783)
  第佰弐話 憎悪の女神(>>788-791)
  第佰参話 絶望の序章 復讐の狼煙(>>794-798)
  第佰肆話 忍者と騎士の決戦(>>809-811)
  第佰伍話 因縁の終幕(>>812-816)
  第佰睦話 追憶、冥府の騎士団の栄光(>>817-820)
  第佰漆話 不屈の騎士、落陽に散る(>>827-831)
  第佰捌話 閉ざされた心、失われた愛(>>850-854)
  第佰玖話 雷親父、再び(>>856-861)
  第佰拾話 対決、月と華 ―開幕―(>>863-865)
  第佰拾壱話 対決、月と華 ―激闘―(>>870-873)
  第佰拾弐話 対決、月と華 ―決着―(>>874-876)
  第佰拾参話 壮絶!十二神将最強の戦士・幻王(>>877-882)
  第佰拾肆話 幻王、第二解放(>>896-901)
  第佰拾伍話 怠惰の軍師、恐るべき策略(>>916-919)
  第佰拾睦話 決着、逆転の奇跡(>>922-926)
  第佰拾漆話 闇の忍び部隊、解散(>>929-934)
  第佰拾捌話 対決、本物 対 偽者(>>938-943)
  第佰拾玖話 決着、偽者との死闘


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