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【オリジナル】魔法使いの館

842 名前：雷玄 ◆e82JMXn6 投稿日：2021/05/20(Thu) 18:50

気づけば1ヶ月近く空けちまってたな……ちっとばかし厄介な退魔行の依頼が入っちまってよ。
ちと手間取ったが、無事片付いて良かったぜ。

>>826 ノーウィス
お、さすが商売人。好奇の目で見られるなら、自分の方から興味を引いてやろうってか。
なるほど……やっぱ神とか精霊の力を借りたり、って奴かね？
まあ、珍しいのかもな。紙とか木の札自体こっちじゃあんま見ねえし。
あらかじめ呪文を書いた札を使うんで、詠唱時間が省ける。俺みてえな退魔師とか、戦闘特化型の術者には特に人気だぜ。
付加魔法か……物に霊力を込める術ってのは東国にもあるが、符術とは別物だな。確かに近い部分はあるのかもしれんが。
ああ、見せようにも今はその符がねえからな。俺はあんま使わねえし。

確かに、寺やら教会やらに行く機会が少なけりゃ、そういう気持ちを忘れちまうってのはあるかもな。だから敬虔な信徒は足繁く通うわけだ。

まあその坊さんに問題があったんだろう。そもそもツケなんてもんが出来るのに値切ろうとしたら罰当たりってのもよく分かんねえし。

>>827
(法術の鍛練中)
……オン・インダラヤ・ソワカ！
(印を結び真言を唱えると、その手から雷光が拳大の球となって放たれる。彼の得意とする帝釈天の力を源とした、雷撃系法術の一つだ)

って、おいアンタ！そんなとこにいたら危ねえぞ……っ！？

(球状の雷撃が飛んでいった先にいた人物が「真剣魔法取り」と称してそれを両手で挟み取りかき消した)

いくら抑えて撃ったとはいえ、俺の術を、それも帝釈天の法術を素手で……？
いや、霊力は感じた……なら、何かの術の類か。アンタが編み出したって？凄えじゃねえか。

なら、こいつも受け止められそうだな。
行くぜ、ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン！
(印を結び真言を唱えると、両手から放たれる火炎弾。不動明王の力を源とした法術だ。しかしその炎も「真剣魔法取り」によって受け止められた)

へえ……凄えもんだな、その技。
いくら抑えたっても、高位の神の力を借りた法術を防ぐとはよ……並の術者じゃ突破できねえんじゃねえか？

>>828
ワープ……空間転移ってやつか。慣れてねえと難しいらしいな、思わぬところに飛んじまったり。
まあ買い物行くのに使うぐらいだし、その心配はねえだろうが。どっかで特売でもやってんじゃねえか？

>>829 >>831 エルト
ああ、そこが旅の身空のいいところでもあるよな。
へえ……目標とする姿、ねえ。名は体を表すか。そういう考え方、こっちにもあるんだな。

まあな。人に助けられることに慣れちまうと、依存しちまって自分じゃ何も出来なくなるかもしれねえ。
それじゃ、迷いに囚われた状態と同じだ。何の救済にもなってねえ。それにこっちだって便利屋じゃねえしな。
俺は基本的には、力のねえ人じゃどうにもならんことにだけ手を貸すようにしてる。例えば魔物退治とか除霊とか。

ああ……八百万の神々、っつってな。あらゆるものに神が宿るって考え方だから、異教の神も受け入れられる。悪魔だろうが何だろうがな。
そういう『荒ぶる神』を祀ることで、災いを鎮めるって役割もあんだよ。

いや、まあそういう見方をするのも無理はねえがな。色んな奴がいるっても、そういう連中しか見てこなかったんなら。

異端で排除対象か……もしかすっと俺の故郷じゃ神の一柱として祀られてるかもな。

なんだ、もう行っちまうのか。短い間だったが、割と楽しかったぜ。
じゃあ、またな。

>>833
魔法使い……術師になって後悔したこと？
特にねえよ。物心ついた頃から寺で退魔師の修行してたからな。
むしろなってなきゃ、生まれ持った霊力の使いどころもなく持て余してたろうぜ。

>>834
そりゃまあそうだな。だから軍とかには大抵、術師で構成された部隊がある。
使う術の体系は問われんが、基本的にそういうとこの術師は戦闘に長けた奴が多い。
ま、テロリストに対抗するんだから当たり前だわな。

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