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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ五

1 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/01/04(Tue) 07:59
皆々様、新年おめでとうございます。
厳寒の候、どうぞお体ご自愛下さいませ。

わたくし、イタリアより参りました吸血鬼のアーチェロ・カルミーニオと申します。
お蔭をもちましてこの度、ここに新館ノ五を立てさせていただきました。
何卒よろしくお願いいたします。

(過去スレ)
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ壱
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=461367355
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ弐
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=478946904
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ参
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=519003578
【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四
http://www.10ch.tv/bbs/test/read.cgi?bbs=narikiri&key=593906122

まずは、自己紹介させていただきます。

名前:アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ
   普段はアーチェロ(名前)・カルミーニオ(姓)と名乗っています。
性別:女性
年齢:565歳
   なお、ここでは年を経ても年齢は固定されています。
   長期連載されている日常系の作品と同じように考えて頂ければ幸いです。
容姿:身長168cm。体重0〜53kg(『実在のレベル』を変えることで体重も増減するのです)。
   B85. W55. H82。
   髪型はストレートロングの銀髪です。
   日本で『外人』とよく言われますところの西洋白人の容貌です。
   口内に鋭利な牙があり、必要に応じて背中よりコウモリ型の翼を出すことがございます。
好きなもの:家族・友人 お昼寝 甘酒
嫌いなもの:家族・友人に仇なす者 流血沙汰
その他自己紹介:
   中部イタリアに領地をたまわる侯爵家にて生まれ育った吸血鬼の小娘でございます。
   もともと領地の人間に興味を持ち、恐れられるのも省みず仲良くなりたい想いで過ごした数百年を
   経て、伝え聞く日本国、人と神々と妖(あやかし)が共に在るこの国への憧れを募らせて、一族
   郎党の制止を振り切ってこの地へ参りました。
   今はこの緑豊かな地方にて古き屋敷に家族とともに住み、ご近所の方々とおつき合いさせて
   いただいています。

以下、お願い申し上げます。

・ご近所同士、マナーをお守りください。
・セクハラや猥談、誹謗中傷はお控えください。
・名無しさん同士で過度に話し込むのもお控えください。
・その他、荒らしや迷惑行為に該当するような言動はお慎みください。
・初めていらっしゃるキャラハンの方は以下の各項目をご記入ください。
名前:
性別:
年齢:
容姿:
好きなもの:
嫌いなもの:
その他自己紹介:(何かあれば)


71 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/19(Sat) 15:23
>>65(柚葉さん)

(寺務所に入る前でございます)

>…いつだって、道を切り拓くのはほんの少しの勇気とはよく言ったものです。
>初対面であのような様子では、怯えても無理もありません。
>それでもああして少しでも場を収めようと、前に進み出てくれたグリッタちゃん…。
>本当に健気でいらっしゃいますね。

恐れが無いはずはないというのに、己が心の想いを迷わず相手の胸に届けようとされる。
「森の賢者」 ― ええ、彼女のお母上はそう呼ばれていたと伺っていますわ ― の娘御とは、斯くも
強く澄んだ心をお持ちなのですね。
優しくて、それでいて射貫くかのようなあの眼差しに風蘭様のお心の氷壁に穴が穿たれた、そんな気が
いたしますわ。
これを良き幸先として、ここからのお話しが穏便に進むことを願いたいですわ。

>初めまして。羽藤柚葉と申します。
>こちらのアーチェロお嬢様のお屋敷でお世話になっております。
>此度は突然押しかけて、お騒がせして申し訳ありませんでした。(ぺこり)

「まあ〜、これはご丁寧にどうも〜。」
「ずい分と嫋やかで気品のある侍女様ですね〜。」
「貴女様が仕えているなら、そちらのお嬢様も〜。」
「そうそう、貴女様がお仕えしているならきっと〜。」
「なんだか剣呑な感じですけど〜。」
「わりといけてる方なんでしょうね〜。」

「ちょっと我が娘ぇ、せっかく柚ちゃんのお陰で安心されたのに落ち込んでちゃダメでしょぉ?」

…すみません、お母様。
なんだかちょっと微妙な評価をいただいたので少し落ち込みましたが、それどころではございませんね。

尼僧のお二方、初めてお目にかかります。
わたくしイタリアより参りました吸血鬼・アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナでございます。

「ほえええ〜、人狼さんの次は吸血鬼さんですか〜。」
「うちにはフランケンシュタインの人造人間がいるのに〜、貴女様はもしかして〜。」
「もしかして〜。」
「藤子不二雄A先生の回し者ですか〜。」

…もう、その話題はいいですから。
どうやら緊張も解けてまいったようで、たいがい話しやすくなって良かったですわ…ですよね?

>ええ、こちらのグリッタちゃんは種族、神族を問わず様々な方々と良き御縁を結ばれております。
>加えてこの愛くるしい出立と内から滲み出る陽だまりの如き温かさ…。
>他者を害することなど、決してあり得ません。

「はい、風蘭様に語りかけるお姿ですごくよく分かりました〜。」
「ちょっと怖がっていらっしゃったけれどとても芯の通ったお話し方で〜。」
「初めて会った時の九尾様を思い出しますよ〜。」
「そうそう、お腹が空いて寄り添って震えていた私たちのことを気遣ってくださって〜。」

あらあら、狐のお二方のグリッタちゃんを見る目が早くも慕わしく温かくなっております。
さすがグリッタちゃん、表情と声音ですぐにその真心が伝わるのですね…。

>あら?朱乃さんから少々怒りのオーラが…。
>…ええ、人数も多い事ですし、このままでは何も始まらないでしょう。
>毅然とした態度で状況を打開して下さり、有難うございます。

「あ〜、感情的になって悪かったけどね。
 あの風蘭って男の目がね、気に食わないのよねぇ。
 ここに来るまでの話で、あの男が白夜様に心を許してるって睨んでるんだけどさあ。
 だって、この寺に籠って逃げ出さなかったんだろう?
 それは完全に彼女との縁が切れちゃうのを躊躇っていたのだと思うんだけど。
 だとしたら、今さっきの態度はいただけないじゃないの?
 そこへいくと、うちの旦那なんてさあ…。」

「お母さん、その話になると長くなるから、朱瑠としてはそろそろ先に進んだ方がいいと思うの?」

「そうだねえ、柚葉さんもお狐様たちに挨拶して中へ入っていくし、とりあえずついていこうかしら
 ね…。」

72 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/19(Sat) 21:56
>>66(柚葉さん)

>はい、この大人数で突然お邪魔してしまったものですから。
>お茶を淹れるにしても大変お手を煩わせる事に…。
>よろしければ、私にもお手伝いをさせて下さいませ。

「ね〜、妹、この柚葉さんって今日初めて此処に来たんだよね〜。」
「そうだね〜、お姉ちゃん、だけどわたし不思議なんだけど〜。」
「奇遇だね〜、わたしも不思議なんだけど〜、お茶の用意を始めた途端、ものすご〜くこの場の景色に
 ハマってるんだよね〜、柚葉さん。」
「わたしもそう思ったよ〜、まるでずうっと昔からこのお寺でフツーに働いていたみたいに〜。」
「そして、お茶の香りがすごく薫ってきて感動なんだけど〜。」
「いつもの茶葉なのに、全然すごくて感動するよね〜。」

…尼僧様たちが大きなしっぱを二人してパタパタ…。
分かりますわ、お茶を淹れるその姿一つで柚葉さんの只者でなさは、分かる方には分かるのですよね。

お二人がほわ〜っと、夢見心地の愛らしい表情をしていてくださって、わたくしも助かります。
こうして皆が卓を囲んでお茶をいただく中、柚葉さんの言葉が真剣な眼差しと共にゆっくりと紡がれて
ゆきます。
わたくしもお茶を美味しくいただきつつ、少し緊張しつつ拝聴させていただきましょう。

>…護符と一連の事情をお聞きして、白夜様との関係と風蘭さんの抱えている悩みは分かりました。
>過去が小説の通りだとしたら、既に人間を恨む気持ちは薄れているのですね。

はい、柚葉さんのおっしゃるとおりですわ。
メアリ―・シェリー女史の克明なルポルタージュに刻まれた風蘭様の半生はあまりにも惨く、読む者
すべての胸を締め付けずにはおきますまい。
人間に対する絶望と憎悪はあまりにも深く、この方のお心を永久の奈落へと突き落とすほどに辛いもの
であったでしょうに…。
この地に留まられてからの風蘭様の為されたことは確かに人へ向ける心に優しさを感じずにはおれません。

>…流石ですね。グリッタちゃん。
>普段の天真爛漫な振る舞いと素敵な笑顔が多くの方の心を癒していても、
>その笑顔はご自身の力で他種族にとっては決して楽ではない人の世を生き抜いてきた
>強さに裏付けされたもの…。

今回の旅路で最も強く印象付けられたことの一つは、まさにそれ、グリッタちゃんの長きにわたる遍歴で
培われた尊くも強い、この世界を根本のところで信じる心でございましたわ。
生きとし生ける者たちの心は一筋縄ではいかない、時にはその心の歪み、曇りが鋭利な刃となって襲い
来ることもある。
それを知った上でなおかつお母上の残された言葉を胸に、向かい合い心を交わすことから逃げない、その
折れない心。
そのお心が白鹿さんとの絆を確かなものにし、またその愛の確かさが白夜様の心にこの地へ参る後押しを
してくれたのだと、わたくし信じて疑いません。

>それに、ご自身が風蘭さんに何が正しい、何が間違いかと断定したり
>「答え」に対して自分の考えを敢えて言わないのも彼女の心遣いなのでしょう。
>白夜様に命を返してもらえる100点満点の答えは、自分で見つけるしかない…。
>厳しくも、優しい言葉ですね。

誠に僭越ながら、想像してしまいます。
グリッタちゃんほど永の遍歴を体験した方でも、いえ、体験してきたからこそ、多くの困難に立ち向かい
いつも悩み考え、そして導き出した自分の選択が必ずしも100点満点ではなかったと悩まれた日もあった
のではないかと。
それは生きている者すべてが抱える苦しみでありましょうけれど、誰もがその悩み苦しみに何時も真摯に
立ち向かえるものではございませんでしょう。
でもグリッタちゃんはそれができた方だった、そうであるからこそ、風蘭様に対しても厳しくもなお
お優しい言葉で答えを見つける途を忘れぬよう諭しておられるのではないでしょうか…。
いえ、わたくし如き箱入りであった娘にあれこれ想像でものを申すのは、本当に僭越なのですけれど。

風蘭様がどんな言葉を継いでいかれるのか、わたくしも今しばらく拝見させていただきとうございます。
ああ…、柚葉さんが淹れてくださるお茶の温かさが、不安に揺らぐこの胸にとてもありがたいですわ…。


73 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 12:05
>>67(柚葉さん)

>お、お嬢様、落ち着いて下さいませ…。
>お茶のお代わりをお持ち致しましたので、どうか…。

申し訳ございません…、ですが柚葉さんが誤解されることは断じて容認できないのですよ。
…なんですか、三女ちゃん、わたくしをジッと見て。

「アニメだと大切な人に何かあったら彼女が闇化して暴れて周囲に迷惑をかけるのが定番…。
 お姉様を本当に護りたいなら、姫様はもっと沈着でいてほしい…。」

うっ、返す言葉もありませんわ。
落ち着きましょう、わたくし、深呼吸、深呼吸…。

>こちらの方を旅の間だけ、「白夜」様とお呼びするのを提案したのは他ならぬ私です。
>こちらの意図せぬところとはいえ、お気に障ったのでしたらこの場を借りてお詫び致します。

毅然として反論される柚葉さんは本当に頼もしいです。
大切に想う人のことを信じて待つ、今のわたくしに必要なのはその心がけですね…。

「風蘭くん、わたしもね、柚葉さんが『白夜』と呼んでくれたときはドキリとしたんだよ〜。
 本当にわたしたちの過去を知っているのかな、ってね〜。
 そうじゃなかったんだけど、わたしは自分から喜んでこの名前をもらったよ〜。
 だって、風蘭くんとの出会いのまさにそのときの光景だったんだもの〜。
 …風蘭くんは、嬉しくないのかな〜?」

あらあら、白夜様、ちょっとしょんぼりしていらっしゃいます。

「そ、それは…。」

…言葉の力、というものが時に人に強く訴えかけるものなのですね。
柚葉さんがつけられたお名前が、北極の氷雪にうずもれてより後敢えて省みるのを避けていた気持ちに
ほの暗い空からの淡い陽の光のように照らし出している…。
風蘭様の得も言われぬ表情からそんな風に思えてしまいます。
『白夜』、この短い言葉に既に柚葉さんとこの方たちとの縁が結ばれていたのでしょうね。

>これが「縁」と言わずして、何と言えましょう。
>そして「生きたい」という意志が、他者を生かす事に繋がった…。

やはりお二人には魂と魂が呼び合い求め合うご縁があったのだと、柚葉さんの言葉から実感いたします。
わたくしは第三者に過ぎませんが、このご縁をどうか大切にしていただきたい、とわたくしの来し方から
そうこいねがってしまいます。

>己の命でもって己以外の者を救う、尊い話は私も知っています。
>しかし救われた者、遺された者には消える事の無い悲しみが残るのも厳然たる事実です。

確かに…この世の数多ある物語はそんな悲しみが溢れておりますけれど、そうならずに済むものなら
ぜひともその選択をしてもらいたいです。
柚葉さんのご一族の過去もまた、選択によっては取り返しようのない悲劇が起こることもあった、と
伺っております。
『一片の残花』。
そう称されるその結末のご母堂様はあまりにも悲しくて…、そうならずにわたくしと縁を
結んでくださっ
たことに心から感謝しております。

柚葉さんにとってご母堂様の今があることの喜びはわたくしなどが思い及ばぬほどの深いものでござい
ましょう。

>私の言葉は兎も角として、絶望と孤独の果てであろうとも貴方がいた事で救われた方がいるのです。
>そしてさらに救われた方々がこのように証として存在する…。
>どうか、その事を受け止めてあげて下さいませんか?

どうかどうか、柚葉さんの想いが風蘭様に届きますように…。


74 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2022/02/20(Sun) 13:54
>>68-69(柚葉さん)

>飛縁魔様、ご機嫌麗しく…。
>そのご様子では、常に白夜様と周囲の方々を見守っておられたのですね。

「ああ、この間はどうもご馳走様ね。
 旅の間もいろいろ面白いものを見せてもらったけれど、英気を養ったところでようやくお役に立てる
 かな?
 風蘭殿もいろいろ経緯があって、これはどうも難物みたいだけれどね。」

>風蘭さん、私程度では白夜様や貴方の過去を推し量る事も理解する事も出来ません。
>ですが、過去の貴方と違い今の貴方は決して孤独ではないのです。
>貴方を必要としてくれる方が、こうして目の前にいるのです。
>後は、貴方の心次第ですよ?

「それは、わたしにもちょっと耳が痛いかなあ。
 白夜の中に取り込まれた当初は、何もわたしなんかを引っ張り込んで余計な面倒ごとを引き受ける
 こともないだろうに、ちょっと余計なお世話はおよし、と思わぬものでもなかったからね。
 でもやっぱりこの世にあれば花も実もまたあることも、今となっては得心するさ。
 なもんだから、お節介かご迷惑かは知らないが、白夜の頼みでこっちの世界に引き込んでやろうという
 気になってなってしまったのよ。
 さあて、風蘭殿の選択や如何に?」

>どうなさるかは、貴方様次第です。貴方の心次第です。
>…しかし、白夜様の事を考えているかのようで結局は後ろ向きな事ばかり
>口にしておられるかのようですが。
>先程から、貴方様自身の望みがどうなのかお聞きしておりません。

「おおお…、これはまた二口女殿も恐い、恐い。
 飛縁魔としては口を出さない方が良さそうだけど…、どうしたものか。」

>…そうやって迷っていなさい。
>そして失い続けるのです。貴重なチャンスを…。

有名な漫画の有名なセリフですわね。
諺の『チャンスの神様は前髪しかない』と同じ教えと申せましょう。
そしてわたくしからも申し上げたいですわ。昔の名優でいらっしゃったメアリ―・ピックフォード様の
言葉、
「失敗とは転ぶことではなく、転んだまま起き上がらないことです」
を申し上げたくなります。

>自分自身を解き放って、新たに縁として結び直す機会が訪れているというのに…。
>雁字搦めの状況が長いほど、解き放つのは難しくなります。

朱乃様が力を調整していらっしゃるご様子で、何としても風蘭様のお口から正直な気持ちを吐露させたい
のでしょうけれど…。

>でも、その方が誇りと信念をもって己の生き方を貫いていかれるのですから
>私は笑顔でそれを見送る事も出来たのですが。
>今の風蘭さんからは、まだそうしたものが感じられません。
>いつまでも後ろ向きでいては、「誇り」も「信念」もありません。

これだけ柚葉さんが厳しく直言されるのも久しぶりに思えます…。
それだけ風蘭様のことを憂いているのでしょうけれど、風蘭様のお言葉ぜひ聞かせていただきとう
ございます。

(続きます。)

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