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【星のカービィデデデでプププなものがたり】復活の「D」

1 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2021/04/09(Fri) 14:24

ナレーション「2021年4月9日、遂にあいつが帰って来た!」

大王「待たせたなお前ら!天上天下唯我独尊!デデデ大王、満を持して今日復活だデ!!」
カービィ「誰も待ってないと思うけど」
大王「やっぱりここにはおれさまがいないとな、全く盛り上がらんだろう」
カービィ「いてもいなくても変わらないと思うけど」
大王「そんなわけで!今日からスレッド活動を再開するデ!
  おれさまは15年前からずっと続けてる大ベテランだからな、あえて名乗る必要はないだろう 皆もうご存知だと思うしな」
カービィ「知らない人のほうが多いと思うペポ」
大王「知らないなら教えてやるデ おれさまの事は…そうだな……伝説のキャラハン、気軽にレジェンドとでも呼んでくれ!
  見よ!初代スレ主としての貫禄を!若い奴らとは違う、年季の違いってヤツを見せてやるデ!!」
カービィ「そんなに貫禄出てないと思うペポ」
大王「さっきからうるさいデ!こいつはカービィ、おれさまの家来だ!他にも手下がいるから、また後で紹介してやるデ!」
カービィ「家来じゃないペポ」
大王「っつーわけで、ルールの説明だデ!おれさまのスレに書き込みをするんだからな、ルールは守ってもらわないとな!
  ルールは以下の通りだ 書き込む前にちゃんと読んでおけよ」


・荒らし禁止!中傷・煽りお断り!清く正しく親切に人と接する思いやりの心を忘れずにな!

・クロストーク禁止!何かあったら他を介してではなく直接おれさまに聞いてくれよな!

・今回からはもう新しいキャラハンの募集はしないデ!募集しても来ないだろうしさ、それにおれさまゆっくり気楽にやりたいんだ、悪いな

・俗に下ネタと呼ばれる類の話は禁止!ギャグだろうが何だろうが下ネタを使うのは三流のやる事だからな


大王「…とまあこんな所だな!」
カービィ「このルールは大王も守るんだよね?」
大王「勿論だデ!ルールを作ったおれさまだってその例外じゃないデ!作った本人が守れなきゃ示しがつかないだろ
  それにおれさまは、自分が出来ない事は他人に押し付けないって決めているんだデ!」
カービィ「ふーん」
大王「なんだその疑いの目は!?まあ良い!挨拶はこのぐらいにして、さっさと始めるデ!
  おれさまの事をもっと知りたかったら、後で過去のスレのURLくらいは貼っておいてやるデ!時間があったらチェックしてくれよ!」
カービィ「黒歴史がいっぱいペポ」
大王「黒歴史ちゃうわ!輝かしい歴史と言え!じゃあ一旦ここまで!またな!!」


832 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/10/29(Sun) 18:18

>>830

影さん「バルフレイナイト……記憶を失くした時、その言葉だけが唯一覚えていたんです
  もしかするとそれが私の出自に何か関係があるのかも知れません」
シノ「無理に思い出さなくても良いですよ ゆっくりで良いですから少しずつ思い出して行きましょう」
影さん「これはとても親切なお心遣い痛み入ります ではお言葉に甘えてそうするとしましょう
  シノさんに出会えた事は私にとって生涯幸運と言えるでしょうね」
シノ「そんな影さん……大げさですよ……………」
ジュエル「おお…?何か良い予感がするぞ……?これはもしかするとあれか…?ほの字というヤツか……?
  さては貴様ら、旅先で何かあったんじゃな?」
シノ「よ…余計な事言わないでください!変な詮索もしないでください!特に何もありませんから!」
大王「何をそんなに慌てているんだ?」
シノ「な…何でもありません!」
大王「ん…?よくわかんないな……まあいいか
  それにしてもカービィとメタナイト、急に現れて変な会話したと思ったらすぐに消えちまったデ
  次元軸だとか言ってたけど、何だったんだ……?」
シノ「きっと段々分かって来ると思いますよ 影さんが記憶を失う前の事とか、その内明らかになるかと思います」
ジュエル「フン!!謎だらけというのは気味が悪いが、だからと言って無理矢理記憶を戻させるつもりも無い!!
  悪人ではないのは確かじゃ!!この儂が信じる!!それで充分じゃ!!」
大王「おおっ!本当かじいさん!」
影さん「皆さん本当にお優しいのですね この場所に招かれた事は、私にとってかなり幸運な事と言えるでしょうね」
シノ「もう…だから大げさですって」
大王「何か上手くやって行けそうだな、このメンバー」
ジュエル「フン!!儂がいるお陰じゃな!!」
大王「すげー自信だな」

833 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/03(Fri) 17:38

ナレーション「ここ数日、プププランドで記録的な大雨が続いていた」


 ザァァァァァアアアアアアアアア!!


シノ「……また今日も雨ですね、陛下」
大王「これでもう10日目だデ……いつまで降り続くんだこれ……?
  プププランドでこんなに長い間雨が降った事なんて今までになかったデ!」
シノ「そうですね………」
大王「雨の日が続くとやる気無くなるんだよなあ……雨の日は何もしないに限るデ!」
シノ「陛下、お仕事が溜まっているんじゃないですか?」
大王「し…知らないデ……」
シノ「知らないじゃないです!あれを見てください!テーブルの上!
  沢山置かれてある書類は何ですか!?これ全部終わるまで自由時間は無いですよ、陛下!」
大王「そんなあ……!鬼だデ!」
シノ「鬼で結構です…私も手伝いますから、終わらせましょう」



大王「はあ……やっと終わったデ………」
シノ「溜めずにこまめにやっておけばもっと早く終わる筈だったんですよ
  次からは溜めないでやっておいてくださいね」
大王「はい……」
シノ「これで自由時間ですね……私、影さんと会う約束がありますので行って参ります」
大王「そうか…じゃあお言葉に甘えて部屋でゆっくりしてるデ」


 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  第2話 プププランドに大雨が降る


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)


834 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/03(Fri) 17:38

シノ「すみません……5分遅刻しました………
  もう…陛下が仕事を溜めなければ余裕で間に合っていたんですが……」
影さん「いえ、私も今来た所でしたので、むしろ丁度良かったです
  こちらこそ大雨の中来て頂いてありがとうございます」
シノ「それは別に構わないのですが……それで、話っていうのは……?」
影さん「この大雨の事です」
シノ「大雨……?」
影さん「不思議だと思わないですか?」
シノ「確かに、10日間も降りっぱなしなのは流石におかしい気がします……」
影さん「あくまで私の推測ですがこの大雨、作為的に仕組まれたものではないかと思うんです」
シノ「作為的に……?つまり誰かが雨を降らし続けていると……?」
影さん「私はこう考えました この大雨はプププランドの住人達を抑制する為のものではないかと
  雨を降らし続ける事で外出をさせないようにしているんです
  現に、大雨で外出する住人は減りました それが恐らく狙いではないかと」
シノ「じゃあこれは闇の軍勢の仕業…という事でしょうか…?」
影さん「かも知れませんね」
シノ「だとしても、作為的に雨を降らす事なんて出来るんですか……?」
影さん「常識で物事を考えてはなりません……貴方達の話では、闇の軍勢というのはそういう連中の筈でしょう?
  今回の雨だって彼らが一枚噛んでいる筈です
  もし私の推測が当たっているなら、今回の事件の犯人はプププランドのどこかに潜んでいる筈です」
シノ「………調べてみる価値はありそうですね……陛下達に連絡してみます」




大王「はあ……大雨なのに何で調査なんて………」
シノ「文句言わないでください もしかすると敵が潜んでいるのかもしれないんです」
ジュエル「だとすると放置しておくわけには行かんな……何としても天気を取り戻さなければ!!」
大王「本当に信じて良いんだな?もし推測が外れたら無駄足って事になるがどう責任取るつもりだ?」
影さん「それならそれで、敵が居なくて良かったで済む話ではないですか」
大王「そんなんで割り切れる程能天気じゃないんだデ……天気だけにな」




ダークドロッチェ「お前ら!!闇の遺物はまだ見つかってねえのか!?」
スピン「必死に探してるっチュ!」
ストロン「団長も命令ばっかりじゃなくて探すのに協力して欲しいだも!」
ダークドロッチェ「はあ!?俺だって探してるっつーの!!お前らがサボらねえように監視も兼ねてんだぞ!!」
スピン「別にサボってなんかいないっチュ!あの時は休憩を取っていただけっチュ!」
ダークドロッチェ「そう言ってお前何回休憩してたと思ってんだ!?
  早く探せよ!!大雨で誰も外に出ない今が見つけるチャンスなんだぞ!!」

大王「成程……そういう事だったんだな」

ダークドロッチェ「ふん…今更作戦に気付いたのかよ……気付いた所でもう………って何ぃ!?」
ストロン「団長驚きすぎだも」
スピン「そうだっチュ!10日間もこんな事やってたら流石に連中にも気づかれるっチュ…………
  えええーーーーーーーーーーーー!!?」
ストロン「気付かれてしまっただもーーーーーーー!?団長ーーー気付かれちゃっただもーーーー!!」
ダークドロッチェ「だからそう言ってんじゃねーか!!お前らこそ驚きすぎだ!!」

大王「控えめに言っても馬鹿だろお前ら……」
ダークドロッチェ「あーーーーー!!ほら見ろ!!
  一番言われたくねえ奴に馬鹿って言われちまっただろーがーーー!!」
大王「キレて良いか?」
シノ「落ち着いてください陛下」

影さん「雨を降らしていたのは貴方達でしたか……やはり私の考えは的中していたようですね」
ジュエル「フン……儂だってどうせそんな事じゃろうと思っとったわい!」

ダークドロッチェ「誰だお前…?」
影さん「申し遅れました 私は陽炎より出でし影の流浪者……長いので"影さん"で良いです」
ダークドロッチェ「ふざけてんのかてめェ!!」
影さん「別にふざけていません 記憶を失くしてしまいまして本当の名前すら憶えていないんです」
ダークドロッチェ「また変な奴が加わりやがったな……まあいい!!」
大王「お前らが雨を降らす目的ってのは何なんだ?」
ダークドロッチェ「そんなの敵のお前らに喋るわけねーだろ!」
大王「闇の遺物とか言ってたよな」
ダークドロッチェ「チッ……聞いてやがったのか………!」


835 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/03(Fri) 17:40

 ダークドロッチェ「闇の遺物の場所が分かっただと!?」
 ウィズ「はい……それがどうやらプププランドにあるらしいのです」
 ダークドロッチェ「そうか……そうと決まれば早速…!」
 ウィズ「そう闇雲に探して見つかるものではありません
   情報によると、それはどうやら雨の日にしか現れないようなんです
   平和な国に大雨が降り続く時、闇が形となって現れる……見付けた古文書にそう書かれてありました」
 ダークドロッチェ「いかにも今書いたように見えるが……?」
 ウィズ「貴方にとっても名誉挽回のチャンスです……大事な団員を失いたくはないでしょう……?」
 ダークドロッチェ「………チッ…!分かってる!だが約束しろ!!
   闇の遺物を手に入れる事が出来たらてめェらとは金輪際手を切る!!
   俺の団員達には二度と手を出さないってな!!」
 ウィズ「ええ約束ですよ……貴方がちゃんと任務を成功させてくだされば…の話ですがね……」」
 ダークドロッチェ「……………………………」


ダークドロッチェ「……とにかく、てめェらに邪魔されるわけにはいかねーんだよ!!」
影さん「どうやら訳ありのようですね」
ダークドロッチェ「あぁ!?」
影さん「気を悪くさせてすみません……
  私も部外者としてあまり口を出したくはないのですが、1つ気になる事がありましてね」
ダークドロッチェ「気になる事……!?」
影さん「見た所、貴方がこのグループのリーダーの様ですね
  グループのメンバーに、今回の作戦の事を詳しく伝えていますか?」
ダークドロッチェ「……何が言いたいんだ?」
影さん「これは私の直感ですが……この方々に余り邪気を感じられないのです
  まるでリーダーの命令だからやっているって感じで、この作戦の本当の目的を理解していないのではないでしょうか?」
ダークドロッチェ「………………………」
スピン「お前が何を言っているのか理解出来ないっチュ!僕達は団長が欲しいものだから探しているっチュ!」
ストロン「そうだも!今回探しているお宝は高く売れるって聞いただも!」
影さん「やはりそうでしたか……信頼している筈のメンバーの皆さんにも伝えられない事情があるのですね」
スピン「……!?団長、それは本当っチュ!?」
ストロン「あいつの言っている事は本当だも…?団長、おいら達に隠し事をしているだも!?」
ダークドロッチェ「………………!」

大王「どういう事なんだ……!?」
シノ「私にもよく分からないです……」

影さん「明らかに動揺されていますね?やはり私の直感は当たっていましたか……
  闇の遺物とやらがどんなに恐ろしいものであるか貴方は知っている筈
  それを手に入れる事は正しい事ではないというのも貴方自身がよく知っている
  単刀直入に言います 貴方は誰かに脅されて今回の作戦を行なっていますね?
  悪事だと知っていて、それでもメンバーに嘘をついてまで悪に加担するのはメンバーを守る為ですか?
  それとも………」

ダークドロッチェ「いい加減にしろ!!お前に何が分かる……!!てめェらまとめて消し去ってやる!!」

影さん「…どうやら火に油を注いでしまったようですね」
ジュエル「こうなると分かっていてわざとやったんじゃろう貴様!!」
大王「またおれ達と戦うつもりか……?」

ダークドロッチェ「俺達が戦うって誰が言った?今回てめェらの相手するのはこいつだ!!来い!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

大王「何だ……!?」
シノ「雲の中から何か出て来ます……!あれは………!」

ダークドロッチェ「紹介してやる!!俺達ドロッチェ団の新技術によって生まれた
  最強にして究極の雨雲製造兵器!!メカクラッコだ!!!」

大王「メカクラッコ……だと………!?」
シノ「大雨の原因はあのメカだったんですね……!」

ジュエル「そんなもの、儂の攻撃で粉々にしてやる!!グライドパンチ!!!!」

 ブンッ!!

ジュエル「何っ……!?まるで手応えがない!?」

ダークドロッチェ「残念だったな!!そいつは蜃気楼だ!!こいつは天気を自在に操れるのさ!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

ダークドロッチェ「落雷だ!!」

 ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!

大王「うわああああああっ!!」


836 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/03(Fri) 17:42

シノ「陛下!!ご無事ですか!?」

大王「何とかな……くっそ……!メカにはメカをぶつけてやるデ!変身!!」

マスクドデデデ「参上!!マスクドデデデ!!そして来い!!カブーラー!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

ダークドロッチェ「やっぱり呼びやがったな……!あんなショボい飛行船、撃ち落としちまえ!!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

マスクドデデデ「カブーラー!!3WAYミサイルだ!!」

 ドン!!

ダークドロッチェ「ハハッ!!どこを狙ってやがる!!またまた蜃気楼だ!!稲妻光線だ!!」

 ビビビビビビビビビビビビッ!!

 ドオオオオオオオオオン!!!

マスクドデデデ「くっ……!!」

影さん「デデデさん、今回の戦い、視覚は頼りになりません
  私が指示を出しますのでその方向に攻撃してください」
マスクドデデデ「うむ…分かった!」

影さん「……………デデデさん、9時の方向に攻撃をしてください」
マスクドデデデ「よし!ミサイル発射!!」

 ドン!!

 ドガアアアアアアアン!!!

マスクドデデデ「当たった!?」

ダークドロッチェ「何…だと……!?ドク!!もっと素早く動け!!」


影さん「………今度は5時の方向に攻撃をしてください」

マスクドデデデ「よし……!」

 ドオオオオン!!

 ドガアアアアアアアアアン!!!

マスクドデデデ「また当たったぞ!」

ダークドロッチェ「何…!?おいドク!!どうなってやがんだ!?」

ドク「それがワシにもわからんのぢゃ!蜃気楼で位置を特定出来ない筈なのに……!)

ダークドロッチェ(まぐれか……!?いや、まぐれなんかじゃねェ……!
  メカクラッコの位置を的確に把握してやがる…!こいつ、一体何者なんだ…!?)

ダークドロッチェ「構わねェ!!やられる前にさっさとそいつを破壊しちまうんだ!!」

ドク「了解ぢゃ!!稲妻光線ぢゃ!!」

 ビビビビビビビビビビビビビ!!

マスクドデデデ「破壊などさせんぞ!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

マスクドデデデ「カブーラー・カノン!!一斉掃射!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

ドク「ぐああああああああああ!!」

ダークドロッチェ「ドクーーーーーーーーー!!」

ドク「何の……!ワシにも意地がある………!こうなればカブーラーも相討ちにしてやるのぢゃ!!」

 ビビビビビビビビビビビビビビ!!

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!

マスクドデデデ「カブーラーが!!」

ドク「ふははははははははは!!肉を斬らせて骨を断つぢゃ!!……と言いつつワシは脱出ぢゃ!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

マスクドデデデ「カブーラーーーー!!」


ドク「ふう……間一髪ぢゃった………」
ダークドロッチェ「よく無事だった!メカクラッコは残念だったが奴のカブーラーもこれで消えた!!
  後は闇の遺物さえ見つけられれば……!」

スピン「………あっ!団長!あれを見るっチュ!」

ダークドロッチェ「あん……?あ…!あのいかにも邪悪そうな像……!あれが闇の遺物か……!」

 ビュン!!

ダークドロッチェ「ハハハハハハハッ!!遂に…遂にやったぞ……!!こいつをウィズの奴に届ければ……」

 ドクン…

ダークドロッチェ「なっ……何だ……!?ぐ…ぐああああああああああああ!!」


837 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/03(Fri) 17:42

スピン「団長!?」

マスクドデデデ「なっ…!一体どうしたんだ!?」

ストロン「団長!!しっかりするだも!!」

 ビュン!!

スピン&ストロン「ああっ…!!」

ジュエル「彼奴は……!」
シノ「ウィズです……!」

ウィズ「クククククククク………流石ですねドロッチェさん まさか本当に闇の遺物を見つけてしまうとは………
  これでダークゼロ様は完全な姿となるでしょう……
  しかし折角です この遺物の力を試す為、貴方にはもう一仕事して貰いましょう」
ダークドロッチェ「くっ………!ウィズ………………!」

スピン「お前…誰だっチュ!?」
ストロン「団長に何をしただも!?団長を返せだも!!」

ダークドロッチェ「やめろ…!来るんじゃねえ……!お前らまで巻き込むつもりは無え……!!」

ウィズ「クククククク……団員思いの団長に感謝する事ですね………
  本来であれば用済みの貴方達を消し去る事など容易い…………
  ですが約束は約束です……見逃してあげましょう……今の所はね…………」

 スッ…

影さん「お待ちなさい……貴方がウィズとやらですね…その団長という方をどうするおつもりですか?」

ウィズ「いずれ分かる事ですよ ここで長々と説明するよりはその方が手っ取り早い
  私も限られた時間の中で沢山仕事をしなくてはいけませんのでね、皆さんとこうして話す時間は無いんですよ
  ではいずれまたどこかでお会いしましょう……」

大王「くっ……待て!!」

影さん「獄炎弦月斬!!」

 ビュン!!

影さん「……逃げましたか………卑劣な」


スピン「団長……団長ぉぉおおおーーーーーーーー!!」
ストロン「団長を返せだもーーーーーー!!」
ドク「団長……!ワシらの為に……こんな…………!」

シノ「陛下……どうしましょうか…………」
大王「ドロッチェは絶対に元に戻す……!ドロッチェを慕っているこいつらの為にもな……!」



ダークドロッチェ「くそっ…!てめえどういうつもりだ!?約束が違うじゃねェか!!
  闇の遺物を手に入れたらてめェらとは手を切るって話だった筈だ!!」
ウィズ「そんな約束知りませんねぇ……貴方が勝手に言ってきた事ではありませんか」
ダークドロッチェ「汚えぞてめェ!!」
ウィズ「私は貴方に、闇の遺物を見つけてくださったお礼をしたいと思っているんです」
ダークドロッチェ「いらねェそんなモン!!」
ウィズ「まあまあそう言わずに……この闇の遺物、これが果たして本物なのか試してみなければなりません
  もしかしたら偽物かも知れないものを、ダークゼロ様に使うわけには行きません
  まずは貴方で、これの力を試してみたいと思うのです……勿論引き受けてくれますね?
  嫌だと言った所で貴方に拒否権などありませんが」
ダークドロッチェ「くっ……!やめろ……!やめろ!!ぐああああああああああああああああああああ!!」



  第2話 プププランドに大雨が降る 終


次  回  予  告

影さん「ウィズに攫われたドロッチェがプププランドを襲撃しました
  闇の遺物によって強化されたドロッチェは意識が朦朧としており、我々の声も届きません
  暴走するドロッチェを止めようとする中、ダーク・トリニティまで現れてしまい窮地に陥ってしまいます
  次回、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編
  第3話 闇が支配する死闘の果てに 御期待ください」


838 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/04(Sat) 04:51
カービィは将来、リップルスター女王様の元で騎士団長やってそう

839 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/04(Sat) 17:41
カービィってあんな見た目でも青年なんだよな…大王はおっさんらしいけど

840 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/04(Sat) 22:50
アドレーヌは素手の喧嘩強いっぽい描写があるけど、他の漫画ならどのぐらいなんだろうな?
セーラームーンの木野まことぐらいか?男キャラならビーバップの前川シンゴぐらい?

841 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/05(Sun) 01:36

>>838

大王「カービィが騎士団長?笑わせんなって!あいつにそんな大役務まるかっつーの!」
シノ「ですがリップルスターを救ったという功績はありますし、
  任命されるだけの器はあるのではないかと思いますよ」
影さん「カービィさんとやらを詳しくは存じませんが、さぞ人望のある方なのでしょうね
  将来騎士団長をやっているだろうとまで言われる程、人徳のある方でもあるとお見受けしました」
大王「別にカービィはそこまでの奴じゃないって!あいつ大食いだからリップルスターの食い物全部食っちまうし、
  騎士団長らしい仕事もせずに昼寝ばっかして、気の済むまで騒音レベルの歌を歌って周囲に迷惑掛けまくって
  挙句の果てに騎士団長をクビになって追い出されるオチだろ!」
シノ「そこまで言わなくても良いんじゃないでしょうか……?いくら古い付き合いとはいえ、そこまで悪く言うのは……」
影さん「いいえ、むしろデデデさんはカービィさんを高く評価しているのですよ
  素直じゃない性格故、思っている事と相反する言葉を故意に投げてしまうのです
  これは愛情の裏返しと言うんですよ 所謂ツンデレですね」
シノ「ツ…ツンデレ!?」
大王「だっ……!!そ…そんなんじゃねーっての!!変な事言うんじゃないデ!!」
ジュエル「デデデよ、図星を刺されたからと言ってムキになるでないぞ 年甲斐も無い」
大王「図星じゃねーって!!」

>>839

大王「実際に時間が流れたらそうだろうな……だがデデププの世界は特別な時空なんでな、年は取らないんだデ」
シノ「特別な時空……?」
影さん「成程…つまりあれの事ですね
  フジテレビ系列で毎週日曜日夕方6時30分に放送されている有名的アニメの名前になぞらえて呼ぶ、その名も…」
シノ「影さん!それ以上はいけません!タブーですよタブー!」
大王「青年にしてはガキ過ぎるだろ おれさまがおっさんなのは否定しないが」
影さん「青年もそうですが、青という言葉は若さを表す言葉として多く使われていますね
  青二才や青春等、若い者を表す時には大体青が使われます」
シノ「確かにそうですね……」
影さん「海の色も青色、海は命の始まりとも言われています 青という言葉には色々な思いが秘められていそうですね」
シノ「ロマンチックですね」
ジュエル「ほう…惚れておるのか?青春じゃのう」
シノ「だっ…だから違いますって!何をどうしたらそういう流れになるんですか!?」
大王「所でじーさんの場合はどうなるんだ?老年か?」
ジュエル「フン!!年は取っても力は衰え知らずじゃ!!
  何と言っても儂は最強の一族ワムバム一族の王ワムバムジュエルじゃからな!!!」
大王「あーはいはいわかったデ」

>>840

大王「うーん……毛利蘭ぐらいじゃないか?
  空手とか習っていたら並みの男は手出し出来ないだろうな…」
シノ「私は剣を使いますが、素手での格闘術にも一応心得があります
  今度アドレーヌさんに体術の基本を教えてみたいですね」
大王「アドレーヌは絵を描いている姿の方が似合っているデ そんな物騒になられても困るデ」
影さん「アドレーヌさんとやらは格闘家でありながら絵描きでもあるんですね
  武術と芸術、二つの術を極めているとは、只者ではありませんね」
大王「いや、別に格闘家じゃないし、武術は極めていないからな」
ジュエル「芸術か……フン!!儂は彫刻も得意じゃぞ!!」
大王「ふーん……それで?」
ジュエル「これがその作品じゃ!!!」
影さん「おおーこれは凄いです」
シノ「ジュエルさん、そんな才能もあったんですね!」
大王「思っていたよりもガチなヤツだったデ………」
ジュエル「王たるもの、教養が無くては話にならんぞ!!
  デデデよ、貴様も王なら芸術の1つくらい極めて見せるが良い!!」
大王「いや、こんなのは無理だデ……」

842 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/05(Sun) 03:49
なんとなくアドレーヌとシノ同じくらいのサイズで考えてたけどいまさら改めてプロフ見なおしたら結構身長差あるんすね

843 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/05(Sun) 09:05
ジュエルさんの仰る通りですな、教養無しに王座は務まらん
何か尊敬されたり、世の中に役立つような教養無しの王など没落あるのみよ
死にはしなくても同格の貴族からは取り残されるだろうし、民からは尊敬されない


844 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/09(Thu) 18:34
アドレーヌ、毛利蘭レベルある?
飛び抜けた馬力は無いから、やっぱ木野まことレベルじゃないかな
ビーバップなら能力の合計点で白山のチャッピー江田と同等じゃないか?
同じ白山の高木、立花商業のミノルは多分アドレーヌより下だな

845 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/10(Fri) 17:38
ジュエルさんがマリオオデッセイのアッチーニャ神と闘ったらどっちが強いのか
ジュエルさんは巨神を相手にどこまでやれるのかな?


846 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 19:45

>>842

シノ「身長について気にした事は無かったですが、確かに私の方が高いですね……
  年齢も私が上ですが、2、3歳くらいの差だったと思いますので言及する程ではないですね
  ちなみに、身長の方は今も伸び続けていまして……今は167cmです」
大王「うわっデカいな……」
ジュエル「言葉を選ばんか 失礼じゃぞ」
シノ「ううっ……わ…私って、もしかして大女とか思われていないでしょうか………」
影さん「いえ、そんな事はありませんよ シノさんはシノさんです 身長が高い低いなど関係ありません
  シノさんがそのままのシノさんで居る事が大事だと私は思います
  私から見てシノさんは女性としてとても素敵な御仁だと思いますよ」
シノ「か…影さん………!な…何言っているんですか…!わ…私なんて女性としてまだまだですよ………
  で…でも……そう言ってくださって…ありがとうございます」
影さん「別に感謝される様な事は言っていませんよ 当たり前の事実をただ当たり前に述べたまでの事です」
シノ「影さん………!も…もう!これ以上言わないでください!恥ずかしいです!」
ジュエル「デデデ、完敗じゃぞ」
大王「何で負けた事になってんだー!?」

>>843

ジュエル「ワムバム一族の王にも色々な王は居た……その王は皆文学やら芸術やらに長けた者ばかりじゃった
  ただ強いだけでは王にはなれん 民を導くには知識が必要じゃ それ故教養が求められるのじゃ
  武力と知力、そのどちらかが欠ければ王の座から引きずり落されるのも時間の問題というものじゃ
  それ故王になった今でも成長を怠ってはならん 今の地位に満足し、努力する事を忘れた者に未来は無い」
大王「うっ……!」
影さん「確かにそうかも知れません シノさんに出会う前までは、様々な国を彷徨いながら旅してきましたが、
  そこで様々な王と出会いました どの王も教養のある方々ばかりでそれぞれ多種多様な思想がありました
  その中でもデデデさんは今まで出会った事の無いようなタイプの王です
  驚く程に王らしさが無いんです」
大王「なっ……!おれさまが王らしくないだと!?」
シノ「影さん!いくら影さんでもそれは陛下に対して失礼ですよ!」
影さん「ですが、私はそれが悪いとは全く思っていません むしろそれがデデデさんの美点だと思っているからです」
大王「えっ……?」
影さん「王らしくない……そういう在り方が親しみを持たせる……そういう事もあるでしょう
  デデデさんは市民と同じ目線に立つ事で、市民の考え方に共感し寄り添う事が出来ます
  プププランドという国が平和でいられるのも、デデデさんのその人柄があっての事ではないでしょうか
  そういう意味ではデデデさんは他の王とは違った素晴らしい考えを持つ、住民思いの素敵な王だと思いますよ」
シノ「そ…そうです……!まさにその通りです!陛下は素晴らしい王様です!」
大王「影さん………!トゥンク………!」
ジュエル「……………………」
大王「無言でドン引きしないでくれ!」


847 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 19:46

>>844

大王「確かにまあ強さとしてはそこまで……ってレベルではあるかな
  でもビーバップって何だっけ……?
  「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」ってヤツだっけ?」
シノ「それは魁!!クロマティ高校の台詞です」
大王「オイオイオイ死ぬわアイツ」
シノ「グラップラー刃牙の台詞です」
大王「……まあプロの格闘家でもないただケンカが強いだけの男子高校生なら負ける事はないだろ!」
影さん「大した事の無い様に語っていますが、男性と女性とでは体格が違いますし、腕力にも大きな差が出る筈です
  ケンカが強いという事は、名前の挙がった方々はプロでは無いにしても腕っ節は相当の筈
  しかしそれを物ともしないという事は、やはりアドレーヌさんという方は武術を心得ているからなのでは…?」
大王「アドレーヌが武術を心得ているなんて話は全くないけどな……」
ジュエル「口にしないだけで、裏でかなりの修行を積んでいるのかも知れんぞ」
大王「そんな事してんの、じーさんぐらいだろ」
シノ「修行なら私もしていますが」
大王「軽く言ってるけどお前ら一体何なんだ!?」
ジュエル「修業は良いぞ、デデデ」
シノ「私で良ければ陛下にぴったりの修行コースを提案しますよ」
大王「いや、断るデ……」

>>845

ジュエル「フン!!どちらが強いかなどと儂も甘く見られたものじゃな!!
  儂は最強の一族ワムバム一族の王!!ワムバムジュエル!!
  神だろうが儂に歯向かうならば容赦はせぬぞ!!」
大王「だけど、神というからには相当ヤバい奴なんじゃないか?
  アッチーニャとかいうふざけた名前だけど、怒らせたら罰が当たりそうだデ……」
シノ「そういう陛下も、結構失礼な物言いをしているような気がしますが……」
影さん「本来であれば、神仏相手に敵対するのは気が引ける所ですが、
  私としては仲間であるジュエルさんを応援したいですね
  そういう意味では、ジュエルさんは我々にとっての神仏と言っても良いのではないでしょうか」
ジュエル「上手い事を言うではないか!!もっと儂を讃え儂を盛り立てるのじゃ!!」
大王「そういう事いうからじーさんが調子に乗っちまったデ……」
シノ「でもその方がジュエルさんらしくて良いと思いますよ」

848 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 20:46

ナレーション「ドロッチェがウィズに攫われてしまい1週間が経過した
  プププランドはそんな状況でも穏やかな時間が流れていた」

シノ「ドロッチェさん……あの後どうなったのでしょうか………」
影さん「そうですねぇ……あのウィズとやら、ドロッチェを連れ去る時にこんな事を言っていました
  遺物の力を試す為に一仕事して貰うと………
  あれにどのような脅威があるかまでは分かりませんが、良からぬ事が起こる事は間違いないですね」
シノ「ドロッチェさんを実験体に使って何かをしようとしている……?」
影さん「かも知れませんね………メンバーの方々には助けて欲しいと頼まれました
  頼まれたからにはその願いを叶えてあげる他ありませんね………
  ですが…………………」
シノ「ですが………?」
影さん「………腹は減っては戦は出来ません というわけでシノさん、お腹が空きました
  また今日も美味しいお店を紹介してくれませんか?」
シノ「もう影さんってば………じゃあファミレスに行きましょう」
影さん「ファミレスですか……良いですね 早速案内して貰いましょうか」



影さん「んんー……」
シノ「どうでしょうか?」
影さん「気に入りました このポテトフライというもの、無限に食べられます
  素晴らしいです……!こんな美味しいものがこの世界に存在するとは………!」
シノ「そんな、大袈裟ですよ………」
影さん「シノさん、あれは何でしょうか?何やら果物などが豪勢に飾り立てられていますが」
シノ「あれはパフェですね……頼みましょうか?」
影さん「ええ、お願いします」


影さん「おおーこれがパフェというものですか……では早速いただきます…………」
シノ「どうでしょうか……?」
影さん「んんー………甘いですね…………」
シノ「甘いのは苦手だったでしょうか………」
影さん「いえ、むしろ私の口に合っています……これも中々の絶品ですね………!
  この様な代物、王族で無ければ口にする事など出来ないでしょう」
シノ「王族じゃなくても食べられますよ」
影さん「何と、そうなのですか?庶民でも口にする事が出来るとは………ファミレス、凄い場所ですね」
シノ「だから大袈裟ですよ……でも気に入って良かったです」
影さん「王族といえば、シノさんはフラージュスターとやらの惑星で王女だったそうですね」
シノ「ローザジェリカというのが私の本当の名前らしいのですが、
  生まれて間もない頃にここへ来ましたので、生まれた星の事は何も知らないんです……」
影さん「………もしも自分が星を離れずにそのまま成長していたら、どんな人間になっていると思いますか?」
シノ「え………?」
影さん「いえ、何でもありません………ポテトフライのおかわり良いですか?」
シノ「本当に気に入ったんですね……」



 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  第3話 闇が支配する死闘の果てに


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)
  第2話 プププランドに大雨が降る(>>833-837)


849 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 20:47

影さん「御馳走様でした 本当に美味しい食事でした
  ファミレス……毎日行きたくなるような良いお店ですね」
シノ「影さんが気に入ってくださって良かったです 次はどこに行きましょうか……」
影さん「そうですね……では次は………」


住人「きゃああああーーーーーーーー!!」

シノ「……!?向こうから悲鳴が…!?」
影さん「行ってみましょう!シノさん、デデデさん達に連絡を
  何やら悪い予感がします」
シノ「悪い予感…!?了解しました!陛下達に連絡します!」



住人「きゃああああーーーーーーーーー!!」

影さん「皆さん落ち着いてください!あちらへ避難を!
  ………やはり騒動の原因は貴方でしたか…………………」

ダークドロッチェ「……………………………」

シノ「影さん!陛下達が来ました!」
大王「どうしたんだデ緊急って…………なっ…!ドロッチェ…!」
宝石魔人「待て……!奴の様子がおかしいぞ!」

ダークドロッチェ「……………………………」

シノ「そうですね……生気が無いと言いますか………いつものドロッチェさんと様子が違います」
影さん「洗脳でもされたのでしょうか……今の彼に、我々の声はもう届きそうにありません」
大王「くそっ……!こんな変わり果てた姿になりやがって………!戦うしかないのか………!?」

ダークドロッチェ「…………達…………ろ……………!」

シノ「ドロッチェさんが!」
影さん「何かを伝えようとしていますね」

ダークドロッチェ「お……前…達…………逃げ……ろ………………!
  ぐ……ぐあああああああああああああああああ!!!!」

大王「ドロッチェ!!」
ジュエル「逃げろ……?どういう事じゃ!?」
影さん「ギリギリではありますが意識はあるようですね
  しかし体の組織の殆どを支配された状態で、自分の意志ではどうする事も出来ない
  そういう状態でしょう」
シノ「そんな………!」

ダークドロッチェ「ぐ……ああ……オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!!」

大王「制御不能か……!ならおれ達で止めるしかない!!変身!!」
シノ「何としてもドロッチェさんを元に戻しましょう!」
ジュエル「上等じゃ!!力ずくでも元に戻してくれるわ!!最強の名にかけてな!!!!」
影さん「力を合わせて達成しましょう」


 バッ!!

リムル「そう容易くは行かんぞ!!」

大王「あ…!お前らは!!」

リムラ「我らダーク・トリニティ、推して参る!!」

リムロ「覚悟!」

 ビュン!!

ジュエル「己!!余計な邪魔が入りおった!!」
影さん「焦りは禁物です 冷静に対処しましょう」
シノ「はい!迎撃します!」

リムラ「はあああああああああっ!!」

シノ「はああああっ!!」

 キィィィィイイイン!!!

シノ(やはり……太刀筋が同じ……!私の動きがコピーされている……!)

ジュエル「ぬおおおおおおおおおおおおっ!!!」

リムロ「…………ふん」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」

ジュエル「くっ…………!!」

リムロ「貴様の攻撃は単純………見切りなど容易い」
ジュエル「それはどうじゃろうな……!?」
リムロ「何……!?」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

リムロ「くっ………!貴様のデータにそんな技は……!」

ジュエル「これは気功と言ってな……サーペントナイトから密かに教わっておったのじゃ……!!
  教えてやるぞ!!戦いはデータが全てでは無いとな!!!!潜り抜けた修羅場の数はこちらのが上じゃ!!!!!」

シノ「そうです!彼らはデータばかりに固執しています……!であれば予測不可能な動きを仕掛ければ……!
  はあああああああああああああああああっ!!」

 ビュン!!

リムラ「何だ…!?その動きは………!?」

シノ「花影流・蒼雷桔梗!!!」

 ドン!!!

リムラ「ぐあああああああっ!!」


850 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 20:48

リムル「己……!!」

 ビュン!!

影さん「闇雲に攻撃してばかりいては当たりませんよ」

リムル「貴様の動きが1番不可解だ……!リムラ、リムロ!!」

シノ「あっ……!!」

ジュエル「標的を変えおったか!!」

リムル「三位一体技だ!!前は見切られたが、今度はそうは行かん!!」

リムラ「はああああああっ!!」

リムロ「これで貴様は袋の鼠!!」

影さん「…………………」

 ビュン!!

リムル「何っ……!?」

影さん「袋の鼠……ですか 言い得て妙ですね
  ですが、こういう言葉もありますよね "窮鼠猫を噛む"と」

 ゴオオオオオオオオオオオオ!!

影さん「獄炎風!!」

 グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

リムル「ぐあああああああああ!!」

リムラ「ああああああああっ!!」

リムロ「またしても…!ぐおおおおおおお!!」


影さん「……さて、次はどんなやられ方がお望みですか?」

リムラ「己…!!調子に乗るなよ!!」
リムル「よせ!……貴様の動き、必ずやコピーしてやる…!」
影さん「いつでもどうぞ コピーした所で余り参考にならないと思いますが」
リムル「貴様!!」
リムラ「………」
リムル「…………」
リムラ「先程よせと言ったのは貴様だろう」
リムル「…………そうだな」


851 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/10(Fri) 20:50

ダークドロッチェ「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!」

 ドン!!

マスクドデデデ「ぐああああああっ!!」

 ビュン!!

マスクドデデデ「くっ……!前より格段に強くなっている………!」

 ビュン!!

マスクドデデデ「くっ…!速い!」

 ドン!!

マスクドデデデ「ぐおおおっ!!」

ダークドロッチェ「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

マスクドデデデ「くっ…!この至近距離でレーザーを撃つ気か……!」

影さん「弦月斬!!」

 ビュン!!

ダークドロッチェ「グアアアアアッ!?」

影さん「今ですデデデさん!」

マスクドデデデ「助かったぞ!!よし……とうっ!!」

 ビュン!!

マスクドデデデ「マスクド真拳!!ABCD包囲網!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!!

ダークドロッチェ「グア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!

シノ「ドロッチェさんが倒れました!」

リムロ「作戦Bに移行する……ダークドロッチェから闇の遺物を回収しろ」

リムル「御意」

 ビュン!!

 ギュオオオオォォォォッ!!

ジュエル「なっ……何をしておるんじゃ!?」
シノ「ドロッチェさんの体内から、闇の遺物が……!」
影さん「そうか…敵さんは闇の遺物の力を試していたんです
  その為にダークドロッチェを利用したんです」

ドロッチェ「…………くっ………!」
シノ「ドロッチェさん!」

リムル「御苦労……これで闇の遺物は充分な力である事が証明された
  この力さえあれば、ダークゼロ様を完全に覚醒させる事が可能だ」
大王「ダークゼロだって…!?」
リムル「覚えておけ……ダークゼロ様が完全にお目覚めになられた時、
  その時こそ貴様達の最期だ!」


ジュエル「ダークゼロ……!ダークマインドに代わる奴らの親玉か……!」
シノ「そんなのがもし現れたら……!プププランドは………!」
大王「そんな事……絶対にさせないデ………!プププランドには指一本触れさせない!!」


  第3話 闇が支配する死闘の果てに 終



次  回  予  告

影さん「闇の遺物の力で遂にダークゼロが誕生しました
  目覚めたダークゼロは執拗にデデデさんばかりを付け狙います
  ダークゼロには隠された衝撃的な秘密が!?
  次回、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編
  第4話 大王危うしダークゼロ誕生 御期待ください」


852 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/10(Fri) 21:21
影さん!
ファミレスなら唐揚げやメロンソーダもいいぞー

853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/11(Sat) 14:04
岸田総理など国民を苦しめながら自分の年収上げてる奴らプププランドに送ってやりたいな
その場合、制裁に最初に動くのはドロッチェ団だろう
次点でシノ達裏方、そのあとにアドレーヌやカービィといった表の番長が動きそう
裏方が動いた辺りでアドカビの出番は無くなりそうでもあるが…w

854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/14(Tue) 17:37
カービィ「デデシノならぬ影シノペポか…」

と、思ったカービィは今いるメンバーと共に全銀河を脅かす脅威と
戦うべく向こうの世界へと帰還しました。

855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/16(Thu) 14:33
実はジュエル推しだったので出番が沢山あるのはうれちい
コレからもこのスレの主人公として頑張ってください!

856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/16(Thu) 20:16
大王ってよくカービィとタイマン張るけどさぁ、アドレーヌとタイマン張りたいって思うことある?

857 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 19:30

大王「誰だか知らんが、スレをトップに戻してくれるのは有難いんだが、
  そんなに頻繁じゃなくても良いからな
  別に1か月に1回の頻度とかで良いんだデ
  このままだと後もう少しで100番台に落ちそうだな……とか、そんぐらいの時で大丈夫だからな」
ジュエル「世の中には「絶対に押すなよ」という言葉は「押せ」の合図であるという暗黙の了解がある
  それと同じで「上げるな」とは「上げてくれ」という意味であると思われているのではないのか?」
大王「ダチョウ倶楽部じゃないんだデ とにかくな、人の目に付きやすい場所だとそれはそれでやりにくいんだデ
  スローペースでやって行きたいし、こう見えて目立つのはあまり得意じゃなくてな、というわけだから協力お願いするデ」
シノ「書き込み数が少ないのはそれはそれで活動に支障が出ますが……」
大王「そうなんだよなあ……書き込み数が増えても嫌だし減っても嫌だし、今の状態が気楽にやれて良いんだデ」
影さん「私はもっと増えても良いと思っていますけどね ですが方針を決めるのはデデデさんですので、私はそれを尊重するだけです」
大王「優しすぎるのが逆に怖いデ……こういう時、チービィだったら辛辣な言葉を投げて来るのにな……
  でも、このスレを見ている人の中に老害だとか辞めちまえだとか思っている人いるんじゃないかな?」
シノ「それは大丈夫だと思いますよ……そもそも関心の無いスレッドなら見ないと思いますし」
大王「万人に好かれるスレッドじゃない事は百も承知だが、興味が無いって言われたら傷つくデ……」
ジュエル「うだうだ言っていても始まらんじゃろう!!そんなにネガティブでは来る者も来なくなってしまうわ!!
  さっさと始めるぞ!!!!」
シノ「こういう時にジュエルさんがいてくれると頼もしいですね 始めますよ陛下!」

>>852

影さん「唐揚げにメロンソーダ?ファミレスとやらにはそういうのもあるんですね
  それでは今度、それを頂いてみましょう 唐揚げにメロンソーダ、楽しみですね」
シノ「食べ過ぎるのは駄目ですからね」
ジュエル「フン!!ファミレスならばエスカルゴのオーブン焼きじゃろう!!それを肴にワインを呑むのじゃ!!
  儂のお薦め故やってみるが良い!!ただし酒は20歳になってからじゃ!!」
大王「ドリンクバーで違う種類のジュースを混ぜて新しいジュースを作るのって面白いよな!」
シノ「子供ですか陛下……」
大王「皆一度はやった事あるだろ!?ないのか!?」

>>854

大王「お前>>830の時のカービィか?…っておい!
  変な台詞残してすぐ消えやがって……何がしたいんだデ」
影さん「気になる言葉が出て来ましたね……デデシノ、影シノとは一体……?
  何かを意味する暗号でしょうか……?全くの謎です」
シノ「か…影さん……!それは別に解読の必要はありませんからね!」
ジュエル「この流れからジュエシノというのはないのか?」
シノ「ありません」
ジュエル「つれないのう……」


858 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 19:30

>>855

ジュエル「貴様、中々どうして見所があるではないか!!気に入ったぞ!!
  これからも儂を讃え、儂を盛り立てるが良い!!フハハハハハハハハハハハ!!!!」
大王「ちょっとちょっと!!このスレの主人公はおれさま!!おれさまだからな!!間違っちゃいかんデ!!」
影さん「デデデさんも王として立派だと思いますが、
  ジュエルさんは今までに出会ってきた王の中でも特に立派な考えを持っていると思います
  ワムバム族が今も健在ならば、全ての民がジュエルさんに賛同し、従っていた事でしょう」
シノ「悔しいですが、それは私も同意せざるを得ませんね……、陛下も頑張りましょう!」
大王「頑張った所で、じいさんには敵わないデ……」
シノ「弱音ばかり吐いていては勝てる戦いにも勝てませんよ陛下!」

>>856

大王「アドレーヌと…?アドレーヌとタイマン張りたいなんて思った事ないデ
  そもそも争う理由が無いしな あと………怒らせるとなんか怖そうだし」
影さん「女性相手では、いくらデデデさんでも分が悪いでしょう
  一国を治める大王が、女性に危害を加えては大問題になります
  デデデさんの顔を立てる為にも、相互不可侵が最善でしょう」
大王「アドレーヌはカービィと違って他人に迷惑を掛けるような事はしないし、
  争いを避ける事はそんなに難しい事じゃないだろ」
シノ「そうですね……アドレーヌさんはもう二度と敵に回したくはないですね……」
影さん「二度とという事は、一度戦った事があるんですか?」
シノ「色々ありましたね………」
ジュエル「傷を付けずに倒すというのは、存外難しいものじゃな……」

859 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 20:16


???「ずっと…あいたかったよ……パパ………………
  やっと…あえた………うれしいよ……パパ……………
  これでパパは……ぼくのものになるんだ………えいえんにね……!」

大王「うわああああああああっ!!」


大王「………………夢か…………」



 リムル「覚えておけ……ダークゼロ様が完全にお目覚めになられた時、
   その時こそ貴様達の最期だ!」


大王「……ダークゼロが……目覚める………………!」



ウィズ「御苦労でした………これで闇の遺物が本物である事が証明されました………
  あの強大な力こそ闇の遺物でしか生み出す事が出来ません」
リムラ「しかし、ドロッチェの奴は倒されてしまいました」
ウィズ「あれはもう用済みです……必要な分の闇・エネルギーは充分に回収出来ました
リムロ「ウィズ様、闇の遺物はこちらに」
ウィズ「ありがとうございます………では早速ダークゼロ様にエネルギーを与えましょう」


ウィズ「さあダークゼロ様、目覚めの時です………!
  未来の光を鎖す闇の力で地上に天罰を!!虫けらどもに闇の裁きの鉄槌を!!」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

リムラ「……っ!」
リムル「おお………!」


 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  第4話 大王危うしダークゼロ誕生


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)
  第2話 プププランドに大雨が降る(>>833-837)
  第3話 闇が支配する死闘の果てに(>>848-851)


860 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 20:17


大王「はあ………悪い夢を見ちまったデ……………
  おれさまがダークゼロの父親…………?
  ないない!!そんな事断じてないデ!!
  きっと適当な事言っておれさまを油断させる作戦なんだデ!!
  ああきっとそうだ!そうに決まっている!!」

???「パパーーーーー!!」

大王「ほらな……あんな感じで…………
  いや、あんな感じじゃない!!今のは明らかに助けを求めるような声だったデ!!急ぐデ!!」


大王「どうしたんだ!?」
男「あっ…!大王様!私の娘があの男に!急に現われて娘を攫ったんです!」

娘「パパーーーーーー!!たすけてーーーーーー!!」
誘拐犯「……ふん…!」

 ダッ!!

大王「くっ……!待ってろ!!今助けてやる!!待てーーーーーーー!!」



大王「待てコラーーーーー!!その子を離せーーーーーーー!!
  はあ……はあ……………!足が速いデ……!」




大王「………くそっ……!どこに行きやがった!?」

娘「うえーーーーーーん!」

大王「さっきの女の子!大丈夫か!?怪我はないか!?変な事されてないよな!?」

娘「……………ふっ!!」

 ドガッ!!

大王「ぐあっ!!」

娘「ふふふふふふふふっ…………まんまと罠に引っ掛かってくれたな……!」

大王「なっ……!お前は………!ダーク……ダーク…………何だったっけ?」

リムラ「ダーク・リムラだ!!愚か者め!!」

 ドガッ!!

大王「ぐあああああっ!!」


誘拐犯(リムル)「ここまで来れば貴様の仲間がすぐに来る事はないだろう」

 シュタッ!

男(リムロ)「ここまで御苦労…そして今日が貴様の命日だ」

大王「お前ら……!全員揃ってまた変装だったのか!」

リムル「暗殺者たるもの、姿形を変える事は基本中の基本だ」

リムラ「仲間を連れず1人で呑気にのこのこ来るとは、お陰で手間が省けたぞ」

リムロ「今回は貴様に会いたいという方がおってな……
  本来ならば下賤な者共がそのお姿を見る事すら烏滸がましき事だが、
  そのお方直々のお願いだ そのお姿を見て平伏するがいい」

大王「何…………!?」


???「ふふふふふふ………久し振りだね…………………」

大王「なっ……!お前は…………………!」

???「あの時は完全な体じゃなかったけど………君達が闇の遺物を見つけてくれたお陰で
  やっと完全体として生まれる事が出来たよ……………………
  改めて初めましてパパ………僕はダークゼロ……………ダークマインドに代わる新たな闇の支配者」
大王「ダークゼロ………!」

ダークゼロ「僕の新しい姿はどうだい……?僕と出会えた事が嬉しくて声も出ないみたいだね……ふふ………」
大王「だ…黙れ!!誰がお前なんかに!!」
リムル「無礼者!!控えろ!!闇を統べる王の御前であるぞ!!」
ダークゼロ「……五月蝿いな…」
リムル「は…!?」
ダークゼロ「控えるのは君達の方だよ
  今は僕が喋りたいんだ……これ以上邪魔したら……消すよ」
リムル「……………失礼致しました………」

ダークゼロ「ごめんねパパ……僕の手下が君に失礼な事しちゃったね……
  僕がパパの代わりにこいつらを懲らしめてあげる………どうして欲しい?」
大王「さっきからそのパパっていうのは何なんだ!?おれさま、お前の父親になんかなった覚えはないデ!!」
ダークゼロ「僕の事何も覚えていないの……?酷いなあパパは………………
  僕は元々君の心の中にあった闇………僕は君から生まれてきたんだよ………………
  だから君は僕のパパ……………こうして君に会えるのをずっと楽しみにしていたんだよ」
大王「おれさまの心の中にあった闇だと……!?」
ダークゼロ「そうさ、元々僕と君は1つだったんだ………また1つに戻ろう…………僕のものになってよ、パパ……!」
大王「こ…断る!!」
ダークゼロ「しょうがない………ダーク・トリニティ、パパと遊んであげてよ」
大王「何のつもりだ………!?」
ダークゼロ「君が僕のものになってくれるなら止めてあげてもいいよ……」


861 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 20:17


シノ「ドロッチェさんは大丈夫でしょうか………」
影さん「後は仲間の皆さんにお任せしましょう 安静にしていれば回復すると思いますが」


 スピン「だ…団長!!」
 ストロン「しっかりするだも!」
 ドク「団長〜〜〜〜〜!」

 影さん「今はそうやって声を掛けてあげてください
  皆さんの呼び掛けで必ず団長は目を覚ます筈です」

影さん「それよりも気掛かりなのは、ダーク・トリニティの3人が
  闇の遺物の力を使って誕生させようとしているダークゼロとやらです
  あれがもたらす闇の力は並大抵のものではないでしょう」
シノ「勝算はありますか?」
影さん「未知数ですね………どんな相手かを実際に目にしたわけではありません
  しかし、恐ろしい相手になるという事は間違いないでしょう
  ……こんな話をしている間にもデデデさんが危ない」
シノ「え……?陛下……?どうして陛下が……?」
影さん「何故でしょうね……私の勘がそう告げているのです………杞憂であれば良いのですがね
  ジュエルさんにもすぐ来るようお伝えしてもらえますか?」
シノ「はい…わかりました!」



大王「ぐあああああああっ!!」

リムロ「………………」

ダークゼロ「いつまで抵抗しているつもりだい……?
  いい加減降参しようよ……僕だって君を死なせるつもりは無いんだ………
  僕のものになるって言ってくれたらすぐに止めてあげるのに…………」
大王「誰がお前の言う事なんか……!変身…」
リムラ「はあああああっ!!」

 ドガッ!!

大王「ぐああああああ!!しまった!!仮面が!!」

リムラ「ふん……変身などさせてたまるか!」

ダークゼロ「殺したら駄目だからね……?」

リムラ「はっ……!」

大王「くっ……………!」

リムラ「往生際が悪いぞ 大人しくダークゼロ様の言う事に従っていれば痛い目に遭わずに済むのだ」

大王「くっ……!誰が言う事なんか…………!」

リムル「そうか、もっと痛い目に遭いたいか ならば望み通りにしてやる」

 ビュン!!

リムル「ぐああああっ!!」

ダークゼロ「………!?」


影さん「やはり、私の勘は当たっていましたね」

リムラ「貴様は……!」

シノ「陛下!しっかりしてください!」
大王「た…助かったデ………!」
シノ「礼なら影さんにしてください……陛下が危ないかも知れないと察知したのは影さんなんです」
大王「そうなのか……!?」
影さん「何故だか私の勘は良く当たるんですよねぇ……とにかく命に別状は無さそうで安心しました」
ジュエル「フン…!!またしても貴様に先を越されてしまったか……!!」


ダークゼロ「……何だい…?君達は……?」

シノ「もしかして、あれがダークゼロ……!?」
大王「ああ……奴は危険だ………!」

ダークゼロ「やっとこうしてパパと会えたのに………邪魔をする奴は許さない……!」

シノ「パパ……!?もしかして陛下の事を言っているんですか!?陛下、これはどういう…!?」
大王「あいつの言う事は気にしないでくれ!」
シノ「気になります!どういう事なんですか!?」

ダークゼロ「五月蝿いなあ……邪魔者には消えてもらうよ」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!

シノ「……!空に黒い雲が……あれは………!」
ジュエル「巨大な闇・エネルギーの塊じゃ……!!」


闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

大王「くそっ……!あんなものまで気軽に召喚出来るのか…!?」

ダークゼロ「また会おうねパパ……次は誰にも邪魔されない場所でね………!」

リムル「我々も撤収するぞ」
リムラ「ああ」
リムロ「いずれこの世界を支配するのはダークゼロ様である事、覚えておけ」

 ビュン!!



862 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/17(Fri) 20:19


シノ「陛下……どうしますか……!?」
ジュエル「奴を倒すにはカブーラーとかいう飛行船が必要じゃぞ!!」
大王「ああ……だがカブーラーはメカクラッコとの戦いで壊れちまった………!
  あれに対抗する術はもう………!」


隊長「やれやれ、しょうがないでやんす
  こういう時の為に作っておいたこいつの出番でやんすね」

 ポチッ


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


大王「…………ん……?何だあれは…?ロボットか……?こっちに来るデ!」

隊長「旦那、変身してそいつに乗り込むでやんす」

大王「その声…隊長か!?どこにいるんだ!?」

隊長「例によって遠くから旦那の脳内に語り掛けているでやんす」

大王「簡単に言うけど、脳内に語り掛けるってそんなカジュアルに出来るもんなのか?」

隊長「それはそれ、大人の事情ってヤツでやんす」

シノ「陛下……さっきからどうしちゃったのでしょう…?」
ジュエル「頭がおかしくなったのか…?」

隊長「それは置いといて、さっさと変身してそのロボットに乗り込むでやんす
  そいつの名前はHR-D3 壊れてしまったカブーラーに代わる旦那の新たな巨大戦力でやんす」

大王「HR-D3……よし!早速使わせてもらうデ!変身!!」

マスクドデデデ「とうっ!!」

 ビュン!!

マスクドデデデ「……うむ…!中々の乗り心地だ!」

闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

マスクドデデデ「ミサイル発射!!」

 ドーーーーン!!

 ドガアアアアアアアアアアアン!!!

闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

マスクドデデデ「怯んだぞ!今だ!!」

 ギュイイイィーーーーーーーーーーーーン!!!

マスクドデデデ「必殺!!スーパー大回転アタック!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

闇・エネルギー暴走体「グアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


シノ「闇・エネルギー、消滅しました!」
影さん「お見事な勝利でしたね」
ジュエル「あのロボット、どっから出て来たのじゃ……
  まあ勝ったのだから良いとするかのう!!」




ダークゼロ「パパ………いつか僕だけのものにしてあげるからね……!ふふふふふふふふ…………!」


  第4話 大王危うしダークゼロ誕生 終



次  回  予  告

影さん「プププランドの食べ物を荒らす狼の群れが出現
  食べ物を荒らしていた理由は食べる物に困っていたらしく、
  彼らの親は闇の軍勢と名乗る者に攫われてしまったようです
  そんな彼らの前に現れたのは変わり果てた姿となった親でした
  次回、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編
  第5話 闇に引き裂かれた親子の絆 御期待ください」


863 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/20(Mon) 09:41
平和は素晴らしいことではある
戦いを歓迎するわけではないけども…、たまの戦いは考えようによっちゃ、ちょっとした興行にもなるよね


864 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/24(Fri) 19:00

影さん「ここは何ていう名前のお店でしょうか?」
シノ「ここはカラオケボックスです」
影さん「カラオケボックス?何をするお店ですか?」
シノ「好きな歌を歌って楽しむ事が出来るお店です」
影さん「歌を歌う……歌というのは音楽に乗せて詩を詠む事ですね」
シノ「はい…カラオケは久し振りです」
店員「お待たせしました あちらの部屋をご利用ください」
シノ「あっ…ありがとうございます」


影さん「ほう……色々な機械が置いてありますね」
シノ「このタッチパネルに曲名を入力すると音楽が流れるんです」

 ピッ!



シノ「始まりました!」
影さん「本当に音楽が流れましたね」

シノ「純情・愛情・過剰に異常〜純情・愛情・過剰に異常〜♪
  ヤマトナデシコ七変化〜素顔の方が嘘つきね〜♪」

影さん「流石シノさん、歌も一流ですね では私は………
  この「ポテトフライ」という歌を入れてみましょう」

 ピッ!

シノ「えっ……!?それは多分曲名じゃないような………」


店員「お待たせしました!ポテトフライお持ちしました!」

影さん「おおー 歌ではありませんでしたが、ポテトフライが出て来ましたよ!
  カラオケボックスは食べ物も出て来るんですねぇ……他も色々押してみましょう」
シノ「影さん!そんなに注文しちゃうと……」



影さん「はあー、どれも美味しくてとても満足しました
  カラオケボックス、不思議でしたが中々良いお店でしたねぇ」
シノ「もう…沢山注文し過ぎですよ影さん……
  結局、歌より食べる方に専念してしまいました……」

住人「きゃあーーーーー!!泥棒よ!!捕まえてーーーーー!!」

シノ「……!?何事ですか!?」
影さん「泥棒と言っていましたね 捕まえましょう」

???「ガウガウ!!」
???「ガウガウガウ!!」

シノ「逃がしませんよ!お店から盗んだ食べ物を全部返しなさい!」

???「ガウーーーーー!!」

影さん「止まるつもりは無さそうですね……悪い子だ
  悪い子はお仕置きします!お店の物を盗んだら駄目ですよ!」

???「キャウーーーン!!」

シノ「盗んだ物はこれで全部ですか…?こんなに沢山……」

???「待ってくれ!!お願いだからそいつらを許してやって!!
  食べ物の弁償ならオイラがするから!!」

シノ「え………?」
影さん「何か、訳ありのようですねぇ」



???「オイラはガウガウ こいつらはオイラの弟だ
  小さいからまだ喋れないんだ」

弟A「ガウガウ!」
弟B「ガウー!」

影さん「ほう…ご兄弟ですか どうしてこんな事を?」

ガウガウ「泥棒なんてするつもりなかったんだ………ただ、食べる物がなくて……」
影さん「君達の親は?」
ガウガウ「母ちゃん……オイラ達、母ちゃんと暮らしていたんだ
  でも母ちゃんが誘拐されちゃって………」
影さん「誘拐ですか……その誘拐犯に心当たりは?」
ガウガウ「確か……闇がどうのとか言ってたな………」
シノ「もしかしたら、闇の軍勢の仕業でしょうか………」
ガウガウ「母ちゃんがいなくなって、オイラが代わりに何とかしようって思ったんだけど、
  やっぱり母ちゃんのように上手く出来なくて……食う物も無くなって困ってたんだ………
  それで食べる物を探しに行こうとしていたら……………」
影さん「成程……そういう事でしたか」


影さん「シノさん」
シノ「はい?」
影さん「彼らをファミレスに連れて行ってあげましょう」
シノ「え…?」
影さん「お腹を空かせている子達を放っておけません
  こうなったらお腹一杯食べさせてあげましょう!」
シノ「ちょっと!影さん!待ってください!」



 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  第5話 闇に引き裂かれた親子の絆


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)
  第2話 プププランドに大雨が降る(>>833-837)
  第3話 闇が支配する死闘の果てに(>>848-851)
  第4話 大王危うしダークゼロ誕生(>>859-862)


865 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/24(Fri) 19:04

ウィズ「……というわけで、ダークゼロ様のご命令で
  これからの作戦はデデデ以外を全員抹殺という事になりました」
リムロ「デデデ以外……」
リムル「という事は、デデデは殺すなと?」
ウィズ「はい」
リムラ「生憎ですが、その命令にはお応え出来かねます」
ウィズ「命令に背けば、貴方達は勿論私まで処刑となります
  くれぐれもその様な事の無い様にお願いします」
リムラ「くっ……!」
リムロ「諦めるのだリムラ…ダークゼロ様のご命令とあらば従う他あるまい」
リムル「しかし、まさかダークゼロ様がデデデの心の闇から生まれた存在だったとは……」
ウィズ「それは私も想定していませんでした…………
  ダークゼロ様に使った闇・エネルギーには一部ダークマインドの闇・エネルギーも含まれています
  もしかすると、その中にデデデの心の中から解き放たれた闇も含まれていたのでは……

  ……ともあれ、くれぐれもお願いしますね……その代わりと言っては何ですが、皆さんに配下を提供しましょう
  ミセス・モーリィとボーボーに他の街を襲撃しに行って頂いた時、
  そこから戦力となりそうな者を連れて来て頂きました
  その中から今回はこいつを使いましょう」

???「グルルルルルルル………ガオオォォォーーーーーーッ!!!!」



ガウガウ「美味い!!美味いよこれ!!」
弟A「ガウガーウ!」
弟B「ガウー!」
影さん「喜んで頂いて良かったです この店のポテトフライは本当に美味しいんですよ
  では私もいただきましょう………ん〜美味しいです」
シノ「影さんはカラオケでも食べたばかりじゃないですか……よくそんなに食べられますね」
影さん「美味しいものはいくらでも食べられますよ」
シノ「カービィさんに匹敵する食欲です………」

ガウガウ「美味い………けど、オイラやっぱり母ちゃんの料理が食べたい………母ちゃん…………!」
シノ「…………………わかりました、私達でお母さんを探しましょう」
ガウガウ「本当に!?」
影さん「本当です このお姉さんはとても頼りになる正義のヒーローなんです」
シノ「もう、影さん…!恥ずかしいです……!」
影さん「勿論、私も協力しますよ 困っている子供は放っておけませんからね」
シノ「影さん………!」



ジュエル「………成程な、それでこいつらの母親を探しに」
シノ「ジュエルさんも協力して欲しいんです」
ジュエル「探せと言うても、こいつらの母親は誘拐されたんじゃろう
  あのダーク何とかって連中に直接聞いた方が早いのではないかのう」
影さん「しかし、彼らがそう簡単に教えてくれるでしょうか」
シノ「難しそうですね……でも早くお母さんを見つけないとあの子達が可哀想です」
ジュエル「フン!!仕方あるまい!!儂も力を貸してやるとするか!!」
シノ「ありがとうございます!ジュエルさんがいれば百人力です!」
ジュエル「フン!!そうおだてるでないわ!!まるでどこぞの誰かのようじゃぞ!!さては移ったか!?」


大王「ぶぁっくしょい!!………風邪か…?」


影さん「……しかし、ただ闇雲に探すだけでは見つかるのがいつになるか分かりませんね…
  お母さんについて分かっている事は無いですか?例えば好きな食べ物とか……」
ガウガウ「母ちゃんはビーフジャーキーが大好物だったんだ」
影さん「成程……ではビーフジャーキーで誘き寄せてみましょう
  シノさん、ビーフジャーキー持っていますか?」
シノ「持っていますけど……」
ジュエル「何故そんな物を持ち歩いておるんじゃ…?」
影さん「ありがとうございます ではこれをその辺に撒いて様子を見ましょう
  もしかするとこの匂いに釣られてやって来る筈」
ジュエル「フン……そんな簡単に来るのか?確か捕まっておるんじゃなかったのか?」
シノ「そうですよ もし捕まっているなら自由に動けない筈です」
影さん「そうですか……じゃあこの作戦は無意味ですね」

???「ガオオオオォォォーーーーーッ!!!」

 ビュン!!

 ガッガッガッガッ!!

影さん「おや……?」
シノ「何者かが撒いた餌を食べています……」
ジュエル「何て事じゃ……」

ガウガウ「あ……!」
シノ「……?どうかしたんですか…?」
ガウガウ「あれは……母ちゃんだ…!」
シノ「お母さん……?ええっ!?」
影さん「おお…本当に来てしまいましたか」
ジュエル「何て事じゃ!!」


866 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/24(Fri) 19:05

ガウガウ「間違いない!あれはオイラ達の母ちゃんだ!母ちゃんの名前はガオガオっていうんだ!
  オイラだよ!ガウガウだよ!母ちゃん!オイラ母ちゃんに会いたかったんだ!」

ガオガオ「ガオオオオォォォーーーーーーーー!!!!」

 ビュン!!

ガウガウ「うわっ!」
ジュエル「危ないぞ!!さがっていろ!!」
ガウガウ「母ちゃん!オイラだよ!もしかしてオイラの事忘れちまったのか……?」
弟A「キャウーン……」
弟B「ガウー……」

リムラ「無駄だ!!そいつはもうお前達の事など覚えていない!!こいつは正真正銘闇の戦士となったのだ!!」

シノ「貴方は……!」

リムル「お前達3人だけか……都合が良い ガオガオ、こいつらをまとめてあの世へ送ってやるんだ」

ガオガオ「ガオオオォォーーーーーーーッ!!!」

ガウガウ「母ちゃんはきっとあいつらに操られているんだ!母ちゃんがオイラ達を忘れる筈なんてない!
  お願い!母ちゃんを元に戻して!母ちゃんを助けてあげて!」

シノ「困りました……彼らのお母さんを目の前で傷つける事になってしまいます……」
影さん「しかし、戦わなければ母親は戻って来ません」
ジュエル「こちらが攻撃しなければ一方的に蹂躙されるだけじゃ……やるしかあるまい!!」

ガオガオ「ガオオオオオーーーーーーー!!!」

シノ「はあああああああああっ!!」

 キィィィィン!!

リムラ「はあああああっ!!」

シノ「くっ…!」

 ビュン!!

ジュエル「己……!!相変わらず面倒な相手じゃ!!」

リムロ「無論だ 我らは常に貴様らにとって厄介且つ脅威でなければならない
  我らはその様に作られ生み出された存在なのだからな」

リムル「貴様の動きも理解したぞ!」

影さん「そうですか……ならこれはどうでしょう」

 ビュン!!

リムル「何っ……!?」

リムル(また違う動きか……!やはり何者だこいつ…!?)

影さん「私の動きを見切る事は貴方達には不可能ですよ」

リムル(まさかこいつ……今まで手を抜いて戦っていたのか!?)

影さん「極楽鱗波!」

 キィィーーーーーーーーーーン!!

リムル「ぐ……ぐああああああああっ!!」

リムラ「リムル…!!己……!」

 ビュン!!

シノ「余所見は禁物ですよ!」

 ヒュバッ!!

リムラ「くっ……!!」

ガオガオ「ガオオオーーーーーーー!!!!」

シノ「っ……!」

 ドオオオオオオオオーーーーーーーーーン!!!!

ガオガオ「ガオオオーーーーーーーッ!!!!」

ジュエル「己……!!こっちも大人しくしないといかんか…!!」

シノ「何とかしてお母さんを止めないと……!」

ガウガウ「母ちゃーーーん!!」

シノ「あっ…!危ないですよ!」

ガオガオ「グルルル……!」

ガウガウ「母ちゃん!オイラだよ!思い出してくれ!!」

リムル「無駄だ お前の声は届かん」

シノ「さがってください……危険です」

ガウガウ「母ちゃんは絶対に目を覚ます!!母ちゃん!!思い出してくれ!!」

ガオガオ「グルルル………………グ……………!」

ジュエル「む……様子がおかしいぞ……!」

ガオガオ「グ……グオオオオオオオオオオオ!!!ガオオーーーーーーー!!!」

ガウガウ「母ちゃん!」

ジュエル「明らかに動揺しておる!!シノ、今がチャンスじゃ!!」

シノ「はい!!はあああああああああああっ!!」

 ダンッ!!

シノ「花影流・火炎椿!!!」

 ヒュバッ!!

 ドオオオオオオオオオオオオン!!!!

ガオガオ「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ガウガウ「母ちゃーーーーーん!!」
弟A「ガウーーーーーー!!」
弟B「キャウゥーーーン!!」

ガオガオ「………………ここは………」

ガウガウ「母ちゃん!オイラだよ!忘れてないよね!?」
ガオガオ「ああ……忘れたりなんかしないよ…………私の可愛い子供達」
ガウガウ「母ちゃん……!母ちゃんが元に戻ったーー!!」
弟A「キャウーーーン!!」
弟B「キャウーーーン!!」


867 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/11/24(Fri) 19:07

リムラ「馬鹿な………!洗脳が解けるなんて………!」

ジュエル「見たか!!これが親子の絆じゃ!!!貴様ら如きに絆を切り裂く事など不可能じゃ!!!!」

リムロ「己………!戯れ言を……!ダークゼロ様!!我らにお力を!!」


ダークゼロ「僕の力が必要のようだね………」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

シノ「空にまた黒い雲が……!」

闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ジュエル「またデカいのが現れおったか!!」

マスクドデデデ「我輩の出番だな!HR-D3発進!!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

マスクドデデデ「ミサイル発射!!」

 ドオオオーーーーーーーン!!

闇・エネルギー暴走体「ギャアアアアアアアアアア!!」

マスクドデデデ「よし、スーパー大回転アタックだ!!」

 ギュイイイィーーーーーーーーーーーン!!!

マスクドデデデ「必殺!!スーパー大回転アタック!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

闇・エネルギー暴走体「グアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


リムラ「己………!!」
リムロ「やむを得ん 引き上げだ!」
リムル「くっ…覚えておけ!」



ガオガオ「皆さんのお陰で助かりました……子供達にも会えましたし、皆さんは本当に恩人です」
ガウガウ「母ちゃんを元に戻してくれてありがとう!母ちゃん!もういなくならないでね!」
弟A「ガウー!」
弟B「キューン!」
ジュエル「ぬ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!良がっ゛だわ゛い゛!!!!」
シノ「ジュエルさん……感極まりすぎです………とりあえずハンカチをどうぞ、返さなくても結構ですので」
影さん「それにしても、親子というのは実に良いものですね……私にもあったのでしょうか……家族という存在が」
大王「何言ってんだ!そんなの当たり前だろうが!」
シノ「焦らずに少しずつ思い出して行きましょう 記憶が戻る時はきっと来る筈です」
影さん「記憶……ですか……………
  もしかしたら、このまま何も思い出さない方が良いのかも知れない……そんな気がします」
シノ「え………?」
影さん「いえ、何でもありません 今はシノさんが私の家族でいてくれますから、何も寂しい事はありませんよ」
シノ「もう……!影さん…………」
ジュエル「ほう…さては惚れておるな?青春じゃのう」
シノ「ち…違います!そんなんじゃありませんよ!」
大王「え?何だよシノ?影さんとはどういう関係なんだ?」
シノ「陛下まで!別に何でもありませんってば!」



  第5話 闇に引き裂かれた親子の絆 終



次  回  予  告

影さん「闇の軍勢からまた新たな刺客が送り込まれて来ました
  その刺客はどんな攻撃も弾き返してしまう鋼の体で、
  ジュエルさんの自慢の腕力ですら無力にしてしまいました
  攻撃の通らない恐るべき相手にジュエルさんはどう立ち向かうか……
  次回、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編
  第6話 打つ手無し!?鋼の侵略者 御期待ください」


868 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/11/30(Thu) 21:18
影さんがお茶目で笑うwww
カラオケルームは歌よりおやつになりがちだよなー

869 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 15:11

>>863

大王「興行になる戦いか………プロレスとかそんな感じか?」
影さん「プロレス……?プロレスとは何ですか?」
シノ「プロフェッショナル・レスリング 観客を盛り上げる為に行われる格闘技のショーみたいなものですね」
影さん「成程………という事は、我々がやっている事もそのプロレスとやらの一つなのでしょうか」
大王「プロレスとは違うような………プロレスは単なる見世物であって本気の殺し合いはしないからな」
影さん「戦いという、日常から最も離れている光景を提供する事で、観客を刺激し魅了させているのですね
  死人も出ないので娯楽として楽しんで観る事が出来る………これは中々に興味深いです」
ジュエル「似たようなのがワムバム一族にもあったぞ
  次代の王を決める為に行われる事もあったし、単なる力比べとして行われる事もあった
  ワムバム一族にとっての戦いとは祭りのようなものじゃったからのう、それはもう毎日活気があったわい!」
大王「とんでもない戦闘民族だデ………
  しかし、戦いってのは殺伐とした感じじゃなくて、プロレスみたいに娯楽的なものであって欲しいよな」
シノ「そんな風に出来たら、苦労しないんですけどね……」
影さん「そこは色々、複雑な事情がありますからね 簡単に割り切れる話ではありませんね」
ジュエル「命を奪う戦いは儂は好まん……だがそうではない者もいる……嘆かわしい話じゃ」
大王「新たな戦いが生まれないように、1人1人が戦いや平和について深く考える必要があるかもしれないな………
  っていうか、また辛気臭くなっちまったデ!やっぱり戦いってのは娯楽的じゃなきゃ駄目だデ!
  ドッジボールで決着を付けりゃ良いのにな!」
シノ「そんな単純なら苦労しないんですよ……でも、陛下らしい考えですね」

>>868

大王「カラオケに行ったのか!うらやましいな!おれさまも行きたかったデ!」
シノ「また今度ですね」
大王「今度っていつだデー!?」
影さん「しかし、カラオケとやらのお店も美味しい物ばかりでしたね
  次から次と美味しい物がやって来る個室とは、やはり不思議な空間ですね、カラオケとやらは」
シノ「カラオケは歌うのがメインなんですよ、影さん」
大王「所でシノ、流石にキョンキョンは選曲が古くないか?」
シノ「そこは陛下に似たんですよ、きっと………」
ジュエル「よし!ならば儂はラップに挑戦するぞ!!」
大王「え!?ラップとか出来んのかじーさん!?」
ジュエル「テレビも無え!!ラジオも無え!!車もそれ程走ってねえ!!」
大王「想像してたのと違う!!確かにラップだけど!!」
影さん「皆さん色々な曲を知っているのですね……では私は今度、唐揚げとメロンソーダという曲を……」
シノ「それは曲名じゃないですよね?影さんが食べたいだけですよね?」

870 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/01(Fri) 17:04
記憶喪失の影さんを暖かく出迎えてくれた大王率いるシノ達
特にシノ辺りは影さんといい雰囲気だけど
大丈夫?この手の記憶喪失の感じは中盤辺りで実は敵や実は今対峙している敵の黒幕だったって発覚して
最終的には袂を分かつ様な事になったりして?
まあソレが発覚したら大王達は戸惑うが、シノは淡々とやりそうな感じだったりして?
影さん…あなたの本当の姿…本当に敵なのでしょうか?影さんに聞いても分からないか。

まあ、ソレは神のみぞ知るかも


871 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 19:10

シノ「はいっ、影さんお待たせしました」
影さん「ありがとうございます…成程……これがクレープというものですか……」
シノ「はい 小麦粉に牛乳や卵等を混ぜて、それを薄く焼いて生地を作り、
  フルーツやチョコレート、生クリーム等を入れれば完成です」
影さん「そうなんですか……いただきます……………」
シノ「ど…どうですか………?私の自信作なのですが…………」
影さん「ん〜っ甘くて美味しいです!シノさんは料理も天才的だったのですね!」
シノ「もう影さんってば……褒めすぎですよ……………」
影さん「今度、ポテトフライも頼んでよろしいですか?」
シノ「ポテトフライですか……?すっかり気に入ったんですね」
影さん「手軽に食べられて、且つあんなに美味しい物を私は初めて知りました
  こんなに美味しい物が世の中に溢れていて、それを思う存分味わえるなんて、私は幸せ者ですね」
シノ「本当に大げさですね………幸せ者ですか…………
  それを言うなら私だって、影さんと出会えて一緒にいられる事が幸せ………
  はっ…!い…いえ……な…何を言っているんでしょうか私は……!」
影さん「……?何か言いましたか?」
シノ「なっ…何でもありません!料理でしたらこれからも毎日作ってあげますね!」
影さん「本当ですか!?それは嬉しいです…それでは、お言葉に甘えましょう」




ジュエル「フンッ!!フンッ!!フンッ!!…………今日のトレーニングはここまでにしておくか……
  やれやれ……起きてやる事がトレーニングだけとはのう…………」

住人達の声「きゃああああああああああああああああ!!!」

ジュエル「む……!?急に何の騒ぎじゃ…!?」



ジュエル「おい!!一体どうしたのじゃ!?」

住人「か……怪物が……!家を食べる怪物が現れたんです!」

ジュエル「何じゃと!?そこに案内しろ!!」


 ボリッボリッ!!

 ゴリッ!!

 クチャクチャ!!

 ゴクン!!


住人「あ……あいつだよ……!」

ジュエル「本当に建物を食っておる……!何と面妖な………」

住人「き…気をつけろよ!相手は相当ヤバそうだぞ!」



???「はぁ〜……歯応えが無いごわす………どいつもこいつも硬さが足りないでごわす………」

ジュエル「そこまでじゃ!勝手に人の家を食って一体何が目的じゃ!?」

???「んー?」

 ガシャン!!

ジュエル「………!」

???「何か言ったごわす……?所であんた……強さに自信はあるごわす?」

ジュエル「強さに自信はあるかじゃと!?フン!!甘く見るでないわ!!儂を誰だと思っておる!?
  最強の一族ワムバム一族最強の王、ワムバムジュエルと知っての挑発か!?」

???「強さに自信があるならおいどんを倒して欲しいでごわす」

ジュエル「その前に貴様、人が名乗ったのに名乗らんのか?無礼な奴よ!名は何と云う?」

???「おいどんはビッグメタルン………おいどんは硬さが自慢でごわす
  おいどんの鋼の体はどんな攻撃も弾き飛ばすでごわす
  誰もおいどんの事は倒せないでごわす………」


872 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 19:12

ジュエル「ほう………大した自信じゃな………だが、儂の前で二度と同じ台詞は言わせん!!
  貴様の望み通り、儂が貴様を倒してくれるわ!!!!ぬおおおおおおおおおおお!!!!!」

 ドオオオッ!!

ビッグメタルン「………………………………」

ジュエル「食らええええい!!!!グライドパンチ!!!!!!」

 ドッゴオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

ジュエル「フン!!儂にかかれば、ざっとこんなものじゃ!!儂を止めたければ、その三倍の耐久力は……」

 シュゥゥウウ………

ビッグメタルン「なぁんだ……その程度でごわすか………
  自信満々な所申し訳ないが、大した事無かったでごわす」

ジュエル「なっ……何じゃと!?」

 ガシャン!!

ジュエル「なっ……!おい!!戦いの最中に背中を向けるとは貴様どういうつもりじゃ!!?」

ビッグメタルン「戦いならもう終わったでごわす………また食事を続けるでごわす……
  おいどんを止められる者が現れない限り、プププランドを破壊しても良いという命令ごわす
  ………おいどんを止めたければ一から修行して出直すでごわす」

ジュエル「何……じゃと…………!?」


 ガシャン!!ガシャン!!


ジュエル「くっ………!!ぐぬぬぬぬぬ……………!!」


 デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編

  第6話 打つ手無し!?鋼の侵略者


 前回までの記録

  第1話 素性不明の二枚目剣士現る(>>823-828)
  第2話 プププランドに大雨が降る(>>833-837)
  第3話 闇が支配する死闘の果てに(>>848-851)
  第4話 大王危うしダークゼロ誕生(>>859-862)
  第5話 闇に引き裂かれた親子の絆(>>864-867)


ウィズ「ビッグメタルンは、メタルン一族の中でも最高の硬さを誇る精鋭の中の精鋭
  彼の前ではどんな攻撃も無力となります」
リムラ「ワムバムジュエルの攻撃すら防ぐとは………」
リムロ「流石はウィズ様 この様な隠し球を用意していたとは」
ウィズ「これなら誰にも邪魔される事無くプププランドを侵略する事も容易いでしょう……クククククククク…………!」




ジュエル「己ぇえええええええええええ!!!!」

 ドオオオオオオン!!!!

ジュエル「己己己己己己己己己己己己己ぇぇえええええええええええええ!!!!」


シノ「ジュエルさん……まるで狂ったように暴れていますが、どうしちゃったんですか……?」
影さん「今回現れた敵から一から修行して出直せと言われたそうです」
シノ「え…?ジュエルさんが……?嘘です…あのジュエルさんがそんな風に言われるなんて…!」
影さん「相手はかなり頑丈な体を持っているそうです……それでどんな攻撃も効かないのだとか」
シノ「そんな……!ジュエルさんの攻撃が通用しないなら、私達の攻撃も……!」
影さん「物理的な攻撃でしたら通用しないでしょう
  相手の体は鋼だと聞いています ならば高熱の炎を使えばそれが決定打になる筈
  幸い私には獄炎弦月斬という炎を用いた剣技があります
  それならビッグメタルンとやらにも効く筈です」
シノ「それなら…!」
ジュエル「ならん!!!!お前達は手を出すでない!!!!」
シノ「ジュエルさん…………」
影さん「この通り、ジュエルさんは自分の力だけでリベンジを果たしたいそうなんです」

シノ「気持ちは分かります……でもこうしている間にもプププランドの住人の皆さんは何も出来ず、
  ただ侵略されるのを黙って見ているだけという恐怖に脅やかされています……!
  お言葉ですが、自分自身のプライドより住人の安全を最優先すべきなのでは……」

ジュエル「そんな事は分かっておる!!!!」

シノ「っ………!」

ジュエル「……………済まぬ……儂に時間をくれ……………
  ビッグメタルンは必ず儂の手で倒す………この通りじゃ」


873 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 19:13

シノ「そんな………頭を上げてください……!」
影さん「良いでしょう」
シノ「影さん…!?」
影さん「ですが猶予は6時間 それ以上は待てません
  6時間の内にビッグメタルンを倒す手立てを用意し、それが出来なければ私が介入します
  それで構いませんね?」
ジュエル「ああ、構わぬ………」
影さん「では、私が修行に付き合いましょう」
シノ「影さん……?」
影さん「ただ闇雲にトレーニングするだけでは同じ事……私に考えがあります」




ジュエル「何じゃ……これは……………」

影さん「この鉄の塊はビッグメタルンの硬さを想定したものです
  かなりの力を加えなければ破壊する事は不可能です
  6時間の内にこれを破壊出来れば合格です さあ、始めましょう」

ジュエル「うむ!!ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


シノ「影さん……本当に大丈夫ですか………?」
影さん「心配要りませんよ たったの6時間ではプププランドを侵略する事は不可能です」
シノ「どうしてそんな事が……?」
影さん「あくまで私の推測ですが、聞いた話だと彼は体が頑丈な反面、機敏性がありません
  おまけに戦いを勝手に終わらせて敵に背を向けてしまう程、戦いというものに関心がありません
  そうした理由から急ぐ必要が無いと私は思いました

  敵意が全く無いのと動きが遅い為、プププランドを完全に侵略するにはかなりの時間が掛かります
  それに彼がターゲットにしているのは建物ばかりで、住人達に危害を加える事はありません
  傷害的な被害が無く、全員安全に避難出来ているのが何よりの証拠です」
シノ「それなら安心ですね」
影さん「はい ですがそれは彼単体だけならの話です ダーク・トリニティの乱入があればその限りではありません
  彼らも馬鹿ではありません 早かれ遅かれその弱点に気付く筈……ですので修行に割く時間も正直の所無いわけです」
シノ「そうなれば私達の出番ですね……」
影さん「そういう事になります」


ジュエル「はあ……………はあ…………………………!」

影さん「………どうしました?休んで良いとは誰も言っていませんよ?
  傷は一つも付いていません……これでは任せるのは厳しいですね……やはり私が」

ジュエル「見損なうな………!!儂を誰だと思うておる………!!
  最強の一族……ワムバム一族の王…………ワムバムジュエルじゃ!!!!!
  それに休んでいたのではない!!どうやって壊すかを考えておったのじゃ!!
  こんな鉄の塊!!この儂の拳で粉塵の如く粉々に砕いてくれるわ!!!!」


ジュエル(と言っても奴の言う通りじゃ……ただ闇雲に攻撃するだけでは奴を倒す事は不可能………!
  相手の体は鋼…………鋼は高熱で溶ける…………………高熱………そうか………!これじゃ……!!)


ジュエル「フン!!待たせたなお前達!!」

シノ「ジュエルさん……?」
影さん「もう大丈夫そうですね」

ジュエル「当然じゃ!!良いか……よく見ておくがいい………!!
  ぬおりゃああああああああああああああああああああああ!!!!!」

シノ「これは………!」
影さん「間違い無い……これなら勝てるでしょう」




メタルン「…………………………」

 ガシャン!!

 ボリボリッ……!!ゴリゴリッ…………!!


リムラ「……ええいじれったい…!いつまで時間を掛けているんだ…………!」
リムル「頭を冷やせ……すぐ熱くなるのは暗殺者にあるまじき事 一体誰の人格に似たのだ」
リムロ「………連中が来た」
リムラ「何っ…!」
リムル「………」


ジュエル「そこまでじゃ!!ビッグメタルンよ!!!!」

ビッグメタルン「………んあ?また来たでごわす?」

 ズシャッ!!

ビッグメタルン「何度来ても同じでごわす……おいどんには傷一つ付けられないごわす」

ジュエル「それはどうかな………同じと思ったら大間違いじゃぞ!!!ぬおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 シュゥゥウウ…………

ビッグメタルン「…………何だ、さっきと同じでごわす………とんだ期待外れだったでごわす………………」

ジュエル「痴れ者が……!!驚くのはこれからじゃ!!」

ビッグメタルン「え………?」


874 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 19:15

ジュエル「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 ギュイイイイイィィィィィン!!!!

リムラ「何っ……!?」
リムル「何だ…!?あの回転は……!」

ジュエル「これが貴様を倒す為に編み出した新技………!!
  グライドパンチ・リボルブ!!!!!!」

 ギュイイイイイイーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

ビッグメタルン「お!?おおお!?おおおおおおおおおお!!?」

影さん「回転による摩擦熱とは、ジュエルさんにしてはよく考えましたね」
シノ「当然です ジュエルさんは最強の一族の王なんです……最強の名は伊達じゃありませんよ」

ジュエル「吹っ飛べぇぇぇえええええええええ!!!!!!」

ビッグメタルン「お……おわああああああああああああああああ!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!


ジュエル「…………………………………」
影さん「お見事でした」
ジュエル「フン!!だから儂を誰だと思っておる……!!儂は」
シノ「最強の一族、ワムバム一族の王、ワムバムジュエル……ですよね」
ジュエル「フン……先に言うでないわ!たわけ!」


リムル「己………!ダークゼロ様!!お願いします!!我らに力を!!」


ダークゼロ「また僕の力が必要みたいだね……しょうがないなあ……………」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………!!

シノ「ああっ!また黒い雲が……!」


闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


ジュエル「ならばこっちも………デデデ!!」


マスクドデデデ「我輩の出番だな……任せろ!!とうっ!!」

 ビュン!!

マスクドデデデ「HR-D3、発進!!」

闇・エネルギー暴走体「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 ゴゴゴゴ……!!

闇・エネルギー暴走体「グアアアアアアアアアアア!!!!!」

マスクドデデデ「ミサイル発射!!」

 ドオオオーーーーーーーン!!

闇・エネルギー暴走体「ギャアアアアアアアアアア!!」

マスクドデデデ「よし!スーパー大回転アタックだ!!」

 ギュイイイィーーーーーーーーーーーン!!!

マスクドデデデ「必殺!!スーパー大回転アタック!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

闇・エネルギー暴走体「グアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


875 名前:デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編 ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/01(Fri) 19:16

ビッグメタルン「うう…見事に完敗だったでごわす…………
  おいどんを吹き飛ばしちまうなんて…………やっぱす只者じゃなかったでごわす………」
ジュエル「フン…!!貴様も中々の強敵じゃった!!修業を積めば貴様は更に強くなるじゃろう!!
  闇の軍勢などとはきっぱり手を切り、真っ当に生きるのじゃ!!良いな!!」

ビッグメタルン「お……おお…………!師匠ぉぉおおおおお!!」

ジュエル「なぬっ!?」
シノ「し…師匠…!?」

ビッグメタルン「おいどん感動しちまったでごわす……!ただ強いだけでなく心まで広いなんて……!
  正しくおいどんの憧れの存在でごわす!!尊敬するでごわす!!弟子にして欲しいでごわす!!
ジュエル「お…おい待て!!落ち着けい!!儂に弟子など不要じゃ!!」
ビッグメタルン「おいどんちゃんと足を洗って真っ当に生きるでごわす!!だからお願いでごわす師匠!!」

影さん「慕ってくださる方が増えたのは良い事ですね、私達はもう行きましょう」
シノ「良いんですか……?」
影さん「ジュエルさんなら心配要らないでしょう それに、手出しは不要と言ったのは彼なのですから」
シノ「あ…確かに………流石ですね、影さん」
影さん「褒めても何も出ませんよ…それよりシノさん、今日の夕飯は?」
シノ「今日は炒飯にでもしましょうか」
影さん「良いですね シノさんの手作りなら尚更楽しみです」

ジュエル「お…おい!!待たんかお前達!!この儂を置いて行くでないわ!!
  ……ええいいつまでしがみついているつもりじゃ!!離れよ!!」
ビッグメタルン「いえ!!弟子にしてくださるまで離しませんぞ師匠ーーーーーーーー!!」
ジュエル「いい加減しつこいぞ貴様!!!!離れろと言っておるのじゃ不敬者が!!!!」



  第6話 打つ手無し!?鋼の侵略者 終


次  回  予  告

影さん「Mr.チクタクが経営しているアイドル事務所が大ピンチ
  業績が悪く、このまま売り上げが悪ければ事務所は1か月後に取り壊されてしまうようです
  そこで、シノさんに再びアイドルになって欲しいという依頼が
  果たしてシノさんは事務所を救う事が出来るのでしょうか?
  次回、デデデでプププななかまたち・風雲竜虎編
  第7話 事務所を救えアイドル作戦 御期待ください」


876 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/03(Sun) 22:07
女って美しいよね
そりゃあ程度差はある、だが美しい

877 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/04(Mon) 20:04
もしも記憶を取り戻した影さんが敵になったありがちな事

シノにとって苦渋の決断を強いられる
大王は見届けるだろうか?
ジュエルは相応の判断が出来るだろうか?

878 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/05(Tue) 11:11
この世界、喧嘩強い人が皆善人の味方なのいいなー
そりゃあ中には素手のアドレーヌレベル(一般の大人の男三人でも苦戦する)でも止められない強い悪もいるだろう
そういう奴には裏の仕置き人とかジュエルさんとかカービィとかが出てくれるだろうし
デデププの世界こそ子どもに見せるべき物だよな

879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2023/12/06(Wed) 08:29
実は主人公はカービィなのは当然だが裏の主人公はジュエルである

カービィはボコして洗脳された仲間を助ける
ジュエルは好敵主となった敵を魅了する
現に敵だったのに好敵主とは行かないが弟子になった奴もいる

880 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/07(Thu) 04:09

>>870

シノ「大丈夫です 影さんが敵な筈がありません
  影さんはとても優しいですし、これまで色々助けられてきました」
大王「それはそうだけどなあ……記憶を失う前はどんなだったか分からない以上、
  100%信用するのは危険じゃないのか……?」
ジュエル「左様 獅子身中の虫という言葉があるじゃろう そうならなければ良いがのう」
シノ「そんな……陛下達は今でも疑っているんですか?」
大王「まあ、今の影さんに関して言えば問題は無いと思うデ
  しかし、これから先記憶を取り戻す事が吉なのか凶なのか………」
影さん「私も、私自身が何者だったのか興味はありました
  シノさんに出会う前は一人で色々な国を彷徨い旅して来ましたが、
  それも本当の私自身を知る為の旅でした
  シノさんに出会えたからでしょうか、私は私のままで良いと思えるようになりました
  皆さんが思っているように、記憶を失う前の私は皆さんの敵となり得る存在である可能性も決して0だとは言い切れません
  もしも私が皆さんの敵になる様な事があれば、その時は容赦無く私を倒してください 良いですね」
シノ「そんな事言わないでください……!悲しくなるじゃないですか………」
影さん「シノさんなら大丈夫ですよ 貴方は強い人です」
シノ「もう………影さんはずるいです……………」
ジュエル「…………デデデよ、ここは二人きりにさせておくか」
大王「え……?何で…………?」
ジュエル「鈍感じゃな貴様………貴様にも分かり易く説明するが、シノは」
シノ「余計な気遣いは結構ですよ」

>>876

影さん「素晴らしい言葉ですね "美しい"と思った事を素直に口に出す事、それは決して容易い事ではありません
  しかしそれを率直に、包み隠さずありのままに伝えられる貴方の心は何よりも美しいものではないかと私は思います
  ですので自信を持ちなさい その思いを大切にして誇りをもって生きるのです」
大王「影さん……トゥンク…♥」
ジュエル「デデデよ………言い辛いがはっきり言わせてもらう……キモいぞ」
大王「何で!!?」
影さん「女は美しい……ですか…………私もそう思いますよ
  美しさの形は様々です………特にシノさんは、私が見た中でも最高級の美しさではないかと」
シノ「か……影さん…………!?」
影さん「シノさんは彷徨っていた私に声を掛けてくださり、手を差し伸べてくれました
  見ず知らずの人に声を掛けて懇意に振る舞うなんて誰にも出来る事ではありません
  私の様な者に対しても臆せず接してくださるシノさんは、正に聖女と言い表す事が出来るでしょう
  おや…?シノさん、顔が少々赤いですが、具合でも悪いのですか……?」
シノ「いえ……何でもありません…………ただ恥ずかしいのでこれ以上はもう……………」
ジュエル「シノは自己評価が低過ぎる故、褒められ慣れていないからのう………」
シノ「何で少し楽しそうなんですか?」
ジュエル「儂が楽しそうじゃと…?フン!気のせいじゃろう!ただまあ、青春は良いものだと思っただけじゃ!フハハハハハハハ!!」
シノ「それを楽しそうにしているって言うんですよ!」

>>877

シノ「影さんが敵になる筈がありません!影さんはとても純粋な方です
  こんな純朴な方を敵だなんて疑うのは………」
影さん「純粋…ですか……ありがとうございます ですが、純粋さで言えばシノさんだって」
シノ「わ…私の事はもういいです!もう…いいです……から………………」
大王「なんかいつものシノらしくないな……本当に具合が悪いのか…?」
ジュエル「察するのじゃ」
大王「察する……?どういう事だデ……?」
ジュエル「貴様がここまで鈍感だとは思わなかったわ……これは道理で女が出来ぬ理由よな……」
大王「なっ…!これの女が出来ない事と何が関係あるんだデー!?」


881 名前:デデデでプププななかまたち ◆IiInQphU 投稿日:2023/12/07(Thu) 04:10

>>878

影さん「正義は必ず勝つという言葉が昔からある様に、
  正しい者が最終的には勝利するというハッピーエンドを多数の方が望んでいるからでしょうね
  私は私自身を正義だとは思っていませんが、敵対する者が今の所たまたま悪党だったってだけの話ですね」
シノ「私も影さんと同じ意見ですね やっぱり困っている人は放っておけませんし、平和を乱すような人は許せません
  力の強い者が皆善人であれば良いのですが、そうも行かない時もあります」
ジュエル「その為に儂らがいるのじゃ!!」
大王「それでも駄目な時は?」
ジュエル「フン!!儂を誰だと思っておる!?最強の一族ワムバム一族の王ワムバムジュエルじゃ!!!
  万に一つも敗北など有り得ぬ!!儂が負けを認める時はそれは儂が戦いで死ぬ時じゃ!!!!」
影さん「こんなに頼もしい人達が味方なのは私にとって幸運と言えますね」
シノ「一番頼りになるのは影さんだと思いますよ」
影さん「ありがとうございます シノさんは優しい上に強くて、一番頼りになりますよ」
シノ「っ………………!」
ジュエル「フン、見せつけてくれるではないか……ここまで来るとバカップルじゃぞ
  愛し合うのは構わぬが、人の目もある 程々にせい」
シノ「そ…そんなんじゃありません!何言っているんですか!?」

>>879

ジュエル「フン!儂を讃えるのは良いが儂の名を口にするならば様を付けよ!
  今回は赦すが、努々忘れるでないぞ!
  儂が主人公か……フン!それも良かろう!王である儂にはそれ相応の気風が無ければならんからな!!」
シノ「所で、ビッグメタルンさんはあの後弟子にしたんですか?」
ジュエル「仕方が無いじゃろうが!言っても聞かぬからな……悪い気はしないがのう
  だが奴の頑固さには些か苦労したわい」
大王「あのー……あくまで主役はおれさまだからな?最近出番少なくなったけど……
  何でおれさま、ロボット操縦するだけで出番終わりなの?」
シノ「そんなの私達に聞かれましても………」
影さん「デデデさんは私達を支えてくださる司令塔という立ち位置が適役ではないでしょうか
  表には出ず、私達の力を1つにまとめて監督する……それも立派な役目ですよ」
大王「そうか……それも良いな!よし!それで行こう!」
ジュエル「単純な奴じゃなお前も……」

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