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【オリジナル】異国小路の吸血姫 新館ノ四

156 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2020/11/01(Sun) 18:32
>>154

まあ、素敵な贈り物を有難うございます。
闇の拳族の方々が集うハロウィンと、ブルームーン…。

普段より大きな月の加護を得られる今宵は、近年以上に素敵な夜となりましょう。
無論、浮かれ過ぎることの無きよう勤めて参りますが。

では、お返しに自家製のイタリアのお菓子をどうぞ…。
中身は…うふふ、今は内緒です。(微笑)
お家に帰りましたら開けてみて下さいませ。

>>153(アーチェロお嬢様)

>わたくしも、また屋敷の森に参りまして妖精の皆様のご厚意でたくさんの食材をとらせていただいたのですよ。

まあ!こんなにも沢山の素敵な贈り物を頂けるなんて…。
それでは腕によりをかけて、美味しいお鍋を作って見せます。
このお屋敷のメイドとして、「妖怪社交部」の立ち上げを祝う宴を盛り上げられるよう頑張ります。

>以前鬼族の姫様に妖怪社交部立ち上げのことと鍋パーティーのことをお手紙にしたためましたら、

それは楽しみですね。
立場上、あまりお客様のお手を煩わせるわけには参りませんが
お客様から新たな鍋の調理法や具材に関する知識を伝授して頂けるかも知れません。
様々な面で、良き交流の機会となりそうです。

>このたびは遠路はるばるのお越し、まことに恐悦至極にございます。

(一度作業を中断して、ご挨拶に伺いました)

初めまして。ようこそお越し下さいました。
このお屋敷の主に使える、羽藤柚葉と申します。

>まあ、何と古式ゆかしい装束でしょう。
>女性も男性もひとしく凛々しきお姿。

(この凛々しきお姿と、『武』の心を感じさせる立ち居振る舞い…。
あの阿弖流為様とも所縁のある方々では…。
国は違えども、一族の安住の地を追われながらも誇り高く一族の系譜を守ってきたという意味で、
きっとお嬢様とは分かり合えるものも多い事でしょう。
くれぐれも失礼の無きように振舞わねば。)

−この後、お茶をお出しして再度お仕事に戻りました。−

>今、彼女はキッチンから彼女が今宵子供に配るお菓子を作っている最中なのですよ。

お嬢様、少々お時間を頂いてもよろしいですか?
今宵子どもたちにお配りするお菓子が完成致しました…。
初めて作るものになりますのでお口に合うかどうか分かりませんが…。
一度、イタリアの味を再現できているかどうかご賞味下さいませ。

※今年のお菓子です。
・パーネ デイ モルティ(トスカーナ)
・オッサ ディ モルティ(シチリア)
・ファーヴェ デイ モルティ(ペルージャ)

(モルティは「死者」という意味で、「死者のパン」という意味になります。
名前だけ聞くと少し怖いイメージですが、先祖を祀る意味合いが込められたお菓子です。)

・リングェ ディ ガット
(「猫の舌」という意味で、薄いラングドシャの中にチョコが入っています。)

それからお嬢様、前半に子どもたちをお出迎えする際の仮装で今年はこのようなものを…。

(手と顔に包帯を巻いた、『メイド服ミイラ』です。少し血糊をつけています。)

『死者のパン』をお出しする際の仮装として、演劇部の部長さんから今年もアドバイスを頂きました。
お客様の手前、流石にこちらの格好をお見せするわけには参りませんので
お客様が巡回に出られてからの格好になりますが、如何でしょうか?

無論、子どもたちの歓待を終えてからは先日の母と同じ和装を身に纏い、
「秋鬼と金魚鬼火」の装束を纏ったお嬢様と合流させて頂きます。

157 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2020/11/02(Mon) 09:27
>>153(続きです)

さあ、腹が減っては何とやらです。
どうぞ皆様、存分に召し上がって下さいませ。

商店街の皆様の心遣いと、お嬢様がこのお屋敷の領域に住まう妖(あやかし)の方々から頂いた
素敵な食材が沢山揃っております。

今宵は無礼講です。遠路はるばるお疲れでしょう。
少しばかり肩の力を抜いて、存分に楽しんで下さいませ。

(鬼族の皆様の食べっぷりを見ながら)

やはり温かなご馳走の宴は、緊張を解きほぐして下さいます。
皆様をおもてなしする立場として、甲斐がありますわ。

>以前鬼族の姫様に妖怪社交部立ち上げのことと鍋パーティーのことをお手紙にしたためましたら、
>「では妾(わらわ)の家臣たちにも進物と大鍋を担がせてまいるゆえ使ってやってたもれ。」
>とお返事を下さいましたわ。

というわけで、次はお庭をお借りして鬼族の皆様の大鍋を頂く事になりました。
私もお手伝いさせて頂こうとしたのですが、
「馳走になってばかりでは主に申し訳が立たぬ。姫君と共に、暫しお待ちを。」

との事でした。
では、お嬢様と共に東北の郷土鍋の作り方を拝見させて頂きます。

南部せんべい、はっと、だまこ餅…。
お米の美味しい地域だけに、お餅やお団子を使うお鍋が多いとお聞き致しますが、どれも本当に美味しそうですね。
これらのお餅やお団子…。新たな和菓子のヒントになる筈です。
後にこれらについて、お話を伺いたいですね。

あら…。屋敷の森に住まう皆様も鬼族の皆様の大鍋の匂いが気になって出て参りました。
これはまた、より賑やかな宴になりそうですね。

158 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 15:20
>>156(柚葉さん)

>初めまして。ようこそお越し下さいました。
>このお屋敷の主に使える、羽藤柚葉と申します。

あらあら、使者の皆様が目を瞠って固まっておいでですわ。
もしもし~?

「ひ、姫君、こちらの侍女の方は、まさか…。」

個人情報ゆえ姫様へのお手紙でもつまびらかにいたしませんでしたが。
やはりお分かりでいらっしゃいますか。

「驚きました。この内より立ち上る輝きは、…名にし負う『贄』の係累の御方か?」

それにつきましては、本人の承諾がない限りわたくしからは申しません。
ですが、悪意ある妖が彼女の血を狙えば、相応の代価を支払わせる所存ですわ。

「彼女の身に付けたものから強い霊力を感じます。邪妖の魔の手が彼女の身に及ぶことはございますまい。」

あなた方、邪悪を懲らすご一族からそう言っていただけると安堵いたしますわ。
そう…彼の誇り高き瀬織津姫(せおりつひめ)の勇名はかねてから伺っておりますわ。
かの阿弖流為(アテルイ)王陛下と盟友で在らせられ、朝廷より排撃された多くの人々を守られ、
彼らを迎え入れての結界の神魔国を建てることを征夷大将軍・坂上田村麻呂閣下に認めさせたと伺っておりますわ。

本日は瀬織津姫様のご厚意により、皆様方のご協力をいただけること、深く感謝申し上げますわ。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

柚葉さん、そういえば瀬織津姫様のお姿、まだご存じなかったですよね?
ほら、スマホに彼女から送られてきた写真ですわ。
可愛らしゅうございましょう?
Pixivのイラストの『人恋し鬼の子』によく似ていらっしゃいますわ。

「…姫君、残念ながら早くもわれらが剣となりて敵を祓わねばならぬ事態やも知れませぬ。」

…え?
あ、いえいえいえ、それはちょっとお待ちくださいませ!

「なによぉ、せっかく宴に来てあげたのにご挨拶ねぇ。
 まあ、どうしてもって言うなら遊んであげるけどぉ?」
「トリック オア トリート…、じゃなくて、トリート!トリート!トリートぉ! 
お腹空いた…。」

はいはい、喧嘩は無しでございますよ。
お母様、画家のお嬢様、いらっしゃいませ。

159 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 15:24
>>156(柚葉さん)(つづきです)

>お嬢様、少々お時間を頂いてもよろしいですか?
>今宵子どもたちにお配りするお菓子が完成致しました…。

「お菓子…、すごい、なにこれ、なにこれ?」

画家のお嬢様、今日はジャパリパークのサーバルキャットちゃんのご衣裳なのですね。

これらは、伊太利亜で11月2日のil giorno dei mortiイル・ジョルノ・ディ・モルティ(死者の日)の
前後に
よくいただくお菓子なのですよ。
「死者の日」はカトリックの国では、故人への思いを馳せる祈りを捧げる日でございます。
日本で申せばお盆でしょうか。

わたくしにもとても懐かしい大好きなお菓子でございます。
柚葉さん、こんなにたくさんありがとうございます。
お嬢さまに説明しながら、ありがたく試食させていただきますね。
お菓子の名前についている「モルティ」は「死者」という意味です。

・パーネ デイ モルティ(トスカーナ)
Pane di mortiとは「死者のパン」。
 パンと申しますが、カカオパウダーを混ぜ込んだ小判型のクッキーです。
 中にクルミ、松の実などのナッツ、レーズンと軽くシナモンが入入っていて、甘すぎず柔らかで…。

「口の中で優しく溶けるの、とても好い…。」

・オッサ ディ モルティ(シチリア)
Ossa di Mortiは直訳すると「死者の骨」ですわね。
骨に見立てた白いメレンゲで作られたビスケットです。

「かわいい…。」

シャリシャリとした食感が絶妙で、心地良いですわ。

・ファーヴェ デイ モルティ(ペルージャ)
fave dei mortiを訳すと、「死者のソラマメ」となります。響きは物。
Faveは豆(ソラマメ)をさし、これは聖人または故人の骨を意味するのですよ。

「とっても、きれい…。」

白、淡いピンク、カカオ色の3色は伊太利亜での定番の色ぞろえですわ。
でも、色遣いがとても上品で柚葉さんのセンスが光っていますわね。
ポルトガルから来たコンフェイト…金平糖も原色に近い恋色をしているのに比べ、
透明感がある淡い色合いですけれど。
柚葉さんも、見事に和の雅を映した出来栄えでございます。

・リングェ ディ ガット
Lingua di Gattoは訳すと「猫の舌」。
形がそれっぽいでしょう?
卵白とたっぷりバターで作るクッキーなのですよ。
リングア・ディ・ガット “猫の舌”という意味です

「ふわあ…、ふわふわ、さくさく、バターがとっても薫ってくるの。」

プレーンタイプ、ココア味、チョコレートがけ、どれもしっかり味が生地に馴染んで口の中が蕩けそうですわね。

柚葉さん、どれも見事でございました。
子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かんでまいりますわ。
お嬢様も、後でまた宴の後に食していただきますからしばらく我慢してくださいませ。

>(手と顔に包帯を巻いた、『メイド服ミイラ』です。少し血糊をつけています。)

まあ、演劇部の部長様がアドバイスを?
なるほど、素敵な着こなしになっていますわね。
ホラー色も十分ながら、柚葉さんの可愛さもちゃんと際立たせていて、
包帯の巻き方ひとつとっても美しさが感じられますわ。

それではわたくしもしばらくお客様と巡回してまいります。
お客様方も交替で見回りされます(何しろ、人でも妖でもアクの気配があれば即参上、
人間の方の巡回よりもずっと早く回れますゆえ)ので、有志の方は戻って来られたら
お子様たちの応対にも参加なさるそうです。
今年は我が家も本当に賑やかなハロウィンになりそうですわ…。

(そして「秋鬼と金魚鬼火」の装束をまとって巡回に出かけ、折を見て屋敷に戻って柚葉さんと共に子どもたちを迎える、
楽しい時間を過ごしました。)

(すみません、一旦下がらせていただきます。)

160 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 16:12
補足だ…そうでございます。

>Pixivのイラストの『人恋し鬼の子』によく似ていらっしゃいますわ。

鬼の方々の仰るには、あのように童女のお姿なのは人間の前に出る時に相手を恐れさせないための姿、だそうでございます。
家来衆前での姫様のお姿は「pixiv 月?神社」のイラスト。
このイラスト(拡大しないと中央の姫様のお姿が分かりにくいですけれど)、これこそが姫様の真姿実相にとても近くあらせられると。

161 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 16:21
申し訳ございません。
「pixiv 月?神社」の「?」の部分は「華」の中国語の簡体字(「化」の下に「十」)です。
煩雑になってしまって申し訳ございませんでした。
このイラストの件、忘れてくださってけっこうです。

162 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 20:25
訂正でございます。
『』内が訂正部分でございます。

>ポルトガルから来たコンフェイト…金平糖も原色に近い恋色をしているのに比べ、
>透明感がある淡い色合いですけれど。

ポルトガルから来たコンフェイト…金平糖も『ポルトガルのものは』原色に近い『濃い』色をしているのに比べ、
『日本のものは』透明感がある淡い色合いですけれど。

>お客様方も交替で見回りされます(何しろ、人でも妖でもアクの気配があれば即参上、

お客様方も交替で見回りされます(何しろ、人でも妖でも『悪』の気配があれば即参上、

失礼いたしました。

>>157(柚葉さん)

柚葉さん、お疲れさまでした。
お陰で我が家のハロウィンのおもてなしもつつがなく、そして楽しく過ごすことができました。
柚葉さんの『メイド服ミイラ』も子どもたちがキャッキャッとはしゃいでいましたわね。
ああいう和やかで賑やかな場に身がおけますこと、本当に楽しくいられましたわ。
そして、子どもたちに交じって観察しておられた演劇部の部長様
 ― 吸血鬼の衣装がわたくしよりよほどお似合いでしたでしょうか − 
の会心の笑みが今日ほど平和的に感じられたことはございません。
(いつもは、わたくしを何とか演劇活動に巻き込もうとの企みを宿した笑顔で、
わたくしもドキドキして逃げ回っておりますから。)

(そうしてわたくしは心地良い達成感を胸に、宴の場に臨みます)

なんて大きくて立派なお鍋でしょう。
お庭でくつくつと音を立てて具材が煮えていく様子に皆さんの垂涎の気分も否が応でも高まってまいりましたわね。

薪能の如く周囲にかがりびを焚いて照らし出された温かな雰囲気も本当に胸暖まりますわ。

>今宵は無礼講です。遠路はるばるお疲れでしょう。
>少しばかり肩の力を抜いて、存分に楽しんで下さいませ。

ふふふ…、柚葉さんの音頭取りで皆さんも笑みをさらに楽し気にされていますわね。

わたくしからも皆様にお礼申し上げます。
この街のハロウィンが街の皆様の和やかな一日として幕を下ろし得たのもひとえに皆様方のお蔭でございます。
遠き地よりご足労いただき、一方ならぬご助力をたまわりましたこと心よりお礼申し上げます。
どうか今宵の宴、存分にお楽しみくださいませ。

>では、お嬢様と共に東北の郷土鍋の作り方を拝見させて頂きます。
>南部せんべい、はっと、だまこ餅…。

まあ、これはこれは…、どれも初めて見るお料理ですわ。
『南部せんべい』はゴマやクルミの味わい、
でもこちらはリンゴやココアのお味とバラエティーに富んでいて、それにカリッとした歯ごたえが快感ですわね。
そして「せんべい汁」は醤油仕立てのお汁に煎餅が意外な相性の良さですこと。
『はっと』は、もちもちの生地に枝豆の餡をかけた独特の甘味が噛むごとに感じられますわ。
『だまこ餅』は、軽く焦げ目の入ったお団子そ串に刺して甘い味噌を塗るのが良い風味ですね。鍋に入れてもよく味がなじんで美味しいですわ。

>あら…。屋敷の森に住まう皆様も鬼族の皆様の大鍋の匂いが気になって出て参りました。

あら、九尾の狐様やひでり神様。花子様などの日本の妖の皆様だけでなくハーピー様、セイレーン様といった西洋から来られた方も。
この屋敷の森がこんなに多くの方の安住の場所になっていたなんて驚きでございます。
皆様、鍋に舌鼓を打たれて、なんて胸が温まる光景でしょう。


163 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/03(Tue) 20:27
>>157(柚葉さん)(つづきです)

…あら、画家のお嬢様の姿が大鍋の周りに見えませんね。
どちらに行かれたのかしら?

「あそこよ、あそこでずっとキャンバスに向かって絵筆を振っているわ。鬼族を見たあたりからスイッチが入ってねぇ。
 絵画の道具は持ってきてたんだけど、あたしがさっき特急便であの大っきいキャンバスを宅配させたのよぉ。
 届いたとたん食べるのを中断して、もう一心不乱に描いてるわねぇ。
 あ、キャンバスの支払いの方あたしが立て替えといたから、後で支払い、よろー。」

え?わたくしが払うんですか?

「そりゃそうでしょう、この景色に惹かれて大作を描いてくれるのよぉ。たまにはパトロンをやったってバチは当たらないわよぉ?」

…分かりましたわ。
しかし、大きいですね。
『ヴィーナスの誕生』(172.5 cm × 278.5 cm)くらいありますよね。
鍋を食される時間があるのでしょうか?

「さあぁ?あの娘は、いちどハマっちゃうといつ手を休めるか、わたくしにも分からないわねぇ。
 だから、ウチに帰ってでも食べられるようにお菓子をお土産に包んどいてね〜。」

(かくて宴を心から楽しんだ記憶は、後日我が家に贈られた絵画と共に
その後ずっと変わることなく留められたのでした。)


164 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2020/11/03(Tue) 22:53
>>158

>個人情報ゆえ姫様へのお手紙でもつまびらかにいたしませんでしたが。
>やはりお分かりでいらっしゃいますか。

青珠のお守りで隠しておりますが、それでも尚私の一族に流れる『血』の存在を
感じ取る事が出来るのですね。
瀬織津姫様が々に遣わされた方々です。
遠路はるばるお越し頂いた皆様への礼儀として、改めてご挨拶せねば瀬織津姫様にも失礼となりましょう。

いかにも…。古来よりその身に流れる『贄の血』を「アカイイト」として、縁を紡いできた血族の者です。
一族の紡いでいた絆の果てに、今はこのお屋敷の主、アーチェロ・ディ・カルミーニオ=ミズリーナ様に仕えております。
こうしてお嬢様と共に親交を深める機会を与えて下さった、瀬織津姫様に心から感謝致します。

>柚葉さん、そういえば瀬織津姫様のお姿、まだご存じなかったですよね?

まあ…何て可愛らしい…。
背景の桜、水流、月夜が醸し出す雅で神秘的な雰囲気に、思わず魅入ってしまいました。

え?スマホから送られてきた写真?
瀬織津姫様、現代社会を満喫していらっしゃるのかしら。(微笑)
神秘的ながら不思議と近寄り難さというものは感じられず、どこか親し気な方でもありますね。
機会があれば、一度お嬢様と共にご挨拶に伺いたいです。

>はいはい、喧嘩は無しでございますよ。
>お母様、画家のお嬢様、いらっしゃいませ。

うふふ…。内心今か今かと期待しておりました。(微笑)
宴を一番盛り上げて下さる方の来訪に…。
奥方様、ようこそお越し下さいました。

その…よろしければお嬢様と共に、今夜お配りするイタリアのお菓子を味見して頂ければと思うのですが…。
無論、お連れ様の画家のお嬢様も一緒に…。

実は、以前からの願いだったんです。
お嬢様と奥方様に、私の作ったイタリアのお菓子を召し上がって頂く事が…。
それで少しでも故郷の味を思い出して頂ければ、メイド冥利に尽きるというものですから。

>まあ、演劇部の部長様がアドバイスを?
>なるほど、素敵な着こなしになっていますわね。

はい、ちょっとばかり怖く、それでいて可愛くという形で考えて頂きました。
子どもたちにはちょっとだけ怖がってもらって、そしてお菓子で喜んでもらえれば
仮装した甲斐があるというものです。
メイド服なら、怖い雰囲気もある程度は和らぎますから。
メイド服の可愛さは、ある意味万能ですね。(微笑)

>それではわたくしもしばらくお客様と巡回してまいります。
>お客様方も交替で見回りされます

お疲れ様です、お嬢様…。
(母と同じ和服を纏って、合流しました。)

子どもたちの歓待も滞りなく進みましたので、レイナさんと有志の方に
お嬢様と合流するお時間を頂きました。

ふふっ…。「秋鬼と金魚鬼火」の装束、素敵ですね。(微笑)
そして今宵のブルームーンが、白い装束とお嬢様の銀髪を淡く優しく輝かせてくれています。
そして私達をお守りするように、凛々しい瀬織津姫様の使いの方々が脇を固めて下さって…。
守られるお姫様のお気持ちとは、このような状況を言うのかも知れませんね。

(暫く巡回を続けながら)

すれ違う皆様、仮装を楽しむというよりは礼儀正しくご挨拶をしていかれましたね。
瀬織津姫様の使いの方々の凛々しさに、皆様圧倒されていたようです。
お決まりの台詞は、どうやら必要なかったようですね。
格好いいというのは、やはり正義ですね。(笑)

どうやらさしたるトラブルもなく、子どもたちの仮装の行列も無事住みそうです。
時には瀬織津姫様の使いの方々に子どもたちが寄ってきて…。
怖がられるのではなく、子どもたちに「格好いいお兄さん、お姉さん」と慕われている様子は
見ていてこちらが嬉しくなってしまいました。(微笑)

そしてお嬢様や私の事も、「お姫様みたい」と言ってもらえた時には
嬉しさを隠しきれませんでしたね。
今年のハロウィンの地域巡りもまた、素晴らしい思い出となり何よりです。

(ごめんなさい、今夜はここまでとさせて頂きます。)


165 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2020/11/06(Fri) 10:37
>>162-163

>わたくしからも皆様にお礼申し上げます。
>どうか今宵の宴、存分にお楽しみくださいませ。

お嬢様、先程鬼族の女性の方から『南部せんべい』『はっと』『だまこ餅』を
お土産としても頂きました。
瀬織津姫様曰く、

「伊太利亜の姫君は、大層日ノ本の味を好まれると聞く。
ならば我等の里の味も、土産として持たせようぞ。」

だそうです。
明日そちらを用いた和菓子についてもご教授頂けるとの事なので、楽しみですね。
ああ…お嬢様のお陰で私も更に交流の幅が広がりそうです。
こうして東北の地の方々とも絆が生まれること、心から嬉しく思います。

>…あら、画家のお嬢様の姿が大鍋の周りに見えませんね。
>どちらに行かれたのかしら?

今宵このお屋敷に集まった方々の事を考えますと、西洋のハロウィンと日ノ本の百鬼夜行が
同時に行われていると言っても過言ではありませんね。
正に百花繚乱の宴…。
これまでは何か召し上がっている印象が強い画家のお嬢様ですが、今宵の華やかな宴に
芸術家としての魂に火が付いたようですね。

ではお嬢様、画家のお嬢様のお土産は任せて下さいませ。
きちんと準備しておきますわ。

>「そりゃそうでしょう、この景色に惹かれて大作を描いてくれるのよぉ。たまにはパトロンをやったってバチは当たらないわよぉ?」

奥方様ったら…。(苦笑)
でもこのような滅多にお目にかかれない素敵な夜の宴を、作品に残して頂けるのは光栄です。
奥方様のお導きが無ければ、その機会には巡り合えなかったでしょう。
では奥方様、器をこちらへ…。すぐにお代わりをお持ち致します。

>(かくて宴を心から楽しんだ記憶は、後日我が家に贈られた絵画と共に
>その後ずっと変わることなく留められたのでした。)

素敵…。
アルバムの写真と共に、また一つ素敵な思い出の証がこのお屋敷に残りました。
それにしてもあの画家のお嬢様、一度筆を取った時の熱意と目の輝きは凄いものがありましたね。
絵のモデルの方や風景と違って、描かれている光景はせわしなく動いているというのに
このような素晴らしい絵をお描きになるなんて…。

奥方様が才能に惚れ込まれて、この国に留まっている理由も頷けます。

ところでお嬢様、何か郵便局等にお届けするものはございますか?
私、手紙を一筆したためましたのでお買い物と一緒にお届けしようと思うのですが。
はい、先日東北のお鍋やお料理、お菓子についてご教授頂いた鬼族の女性に…。

今は便利なツールでメッセージを瞬時に送る事は可能ですが、やはり直筆のお手紙こそが
一番心の篭ったメッセージですから。
今年のハロウィンも、本当に素晴らしいものとなりました。
子どもたちに混じっての仮装行列から戻った屋敷神様も、あの宴には驚きつつも子どものようにはしゃいでおられましたね。(微笑)

それから近々、土地神様の神社にもご挨拶に参りましょう。
勿論、お酒と共に…。

鬼族の方々、瀬織津姫様の使いとしてお屋敷に来られる前にご挨拶には向かわれたそうですが
この街で他の地の妖(あやかし)の方々が心置きなく過ごせるよう取り計らって下さったのは土地神様ですから。
こちらの絵を写真に写して、土地神様にも見て頂きたいですね。
お酒の肴として、この日の宴について話が弾むでしょう。

それと早速、作り方を教わった胡麻の南部せんべいを作ってみました。
私がお使いの間、お茶と共に召し上がって下さいませ。
お嬢様からも好評であれば、こちらも土地神様のご挨拶に持参しようと考えております。



166 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/06(Fri) 23:24
>>164(柚葉さん)

>いかにも…。古来よりその身に流れる『贄の血』を「アカイイト」として、縁を紡いできた血族の者です。

「左様であられたか…。
 山神と人柱の伝承、かの『オハシラサマ』の神業はかねてから聞き及ぶところ。
 お会い出来て光栄に存ずる。
 申し遅れましたが、わたくしは今回の瀬織津姫が使者の長を務めます鈴鹿(すずか)と申す。
 ですが、申し訳ござらぬ。
『青珠』によって隠しておられた貴殿の『血』のこと、持ち出しましたのは我の不覚。
 このことは決して口外いたさぬゆえ平にご容赦を。」

…それを申すなら、鬼族の慧眼への備えを怠ったわたくしの咎ですわ。
柚葉さん、申し訳ございません。
(わたくしは深く頭を垂れました。)

>え?スマホから送られてきた写真?
>瀬織津姫様、現代社会を満喫していらっしゃるのかしら。(微笑)

瀬織津姫様の神魔国は結界の中、人の世に知られていない世界ですけれど、
瀬織津姫様は人間界の有為転変を注意深くご覧になって、優れたところは取り入れて然るべき、とのお考えのようですわね。
わたくしに対しても
『カルミーニオ家は何故に人間界にその身を置くや?
人間との相互理解を図るのを良しとするや否や?』
とか、いろいろ我が家のことを尋ねてこられますわね。
スマホで。
あらたまった挨拶は書状でくださいますが、普段はメールを送ってくださいますよ。

>うふふ…。内心今か今かと期待しておりました。(微笑)
>宴を一番盛り上げて下さる方の来訪に…。

柚葉さん、そんなに嬉しそうに仰るとまたこの人が調子に…。

>その…よろしければお嬢様と共に、今夜お配りするイタリアのお菓子を味見して頂ければと思うのですが…。
>無論、お連れ様の画家のお嬢様も一緒に…。

「ん~、美味しい。
ちょっと、柚ちゃん、貴女って、ほんと出来た嫁よねぇ。
ハロウィン終わったら、すぐうちにいらっしゃいな。
 そしてメイドたちにこのレシピ教えて上げなさい。
 さすがに披露宴に出すスイーツを花嫁本人に作らせるわけにはいかないからぁ。」

お、お母様!
わたくしたち、結婚して『婦婦』になるとか、そんな!
柚葉さんを困らせるようなことをおっしゃらないで!

「じゃあ、この娘の弟と挙式する?
 義姉妹なっての麗しい愛というのも乙なものよぉ。」

だ…、だめだめだめですぅ!
柚葉さんは渡しませ……
ああ、もう!
そういう話は今無し!無しですわ!
これから着替えて巡回に出かけるのです。
わたくしがいない間に、柚葉さんにヘンなこと吹き込んじゃダメですよ…。

(その後、柚葉さんと合流して巡回をいたします)

>ふふっ…。「秋鬼と金魚鬼火」の装束、素敵ですね。(微笑)
>そして今宵のブルームーンが、白い装束とお嬢様の銀髪を淡く優しく輝かせてくれています。

ありがとうございます。
でも、柚葉さんのご衣裳こそ本当に素晴らしいですわ。
プレイ動画で拝見した、かつてオハシラサマでいらっしゃった頃のご母堂様のような、
雅で可憐なお姿で溜息が出てきて困ってしまうほどに…。

>すれ違う皆様、仮装を楽しむというよりは礼儀正しくご挨拶をしていかれましたね。
>瀬織津姫様の使いの方々の凛々しさに、皆様圧倒されていたようです。

賑やかで楽しいお祭りでありながら、古来の神様をお迎えするときのようなどこか厳かな、不思議な雰囲気ですわね。
そしてそのお陰で、毎年話題になる都心の繁華街の如き放埓な大騒ぎに流れない。
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」(孫子)
とはまさにこのことでしょうか…。

>そしてお嬢様や私の事も、「お姫様みたい」と言ってもらえた時には
>嬉しさを隠しきれませんでしたね。

ふふふ…、柚葉さんがそう言われたときは「さもありなん」と思わず大きくうなずきましたわ。
ですが…、城館ではともかく市井において自分がそう言われるのはとても気恥ずかしいですね。
それでも、誰を怖がらせることも無く祭りの一員として皆様から認めていただける、こんなに嬉しいことはそうそうございませんわ…。

(感激に自然と柚葉さんの手に自分の手が伸びて、ぎゅっと握ってしまうわたくしでした。)


167 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/07(Sat) 22:29
>>165(柚葉さん)

>「伊太利亜の姫君は、大層日ノ本の味を好まれると聞く。
ならば我等の里の味も、土産として持たせようぞ。」

まあ、また我が家の和菓子のレパートリーが増えるなんて。
我が家からは伊太利亜のスイーツが、瀬織津姫様からは東北の里の味が。
お菓子は心の大切な栄養、交流して互いの栄養をより豊かに出来る、
姫様のお心遣い、柚葉さんのこの度の奮闘、まことに嬉しゅうございます。

>ああ…お嬢様のお陰で私も更に交流の幅が広がりそうです。
>こうして東北の地の方々とも絆が生まれること、心から嬉しく思います

それもこれも、柚葉さんのおもてなしがあったればこそ。
わたくしのお願いにこんなにも応えてくださって本当に感謝ですわ。
あら鈴鹿様、感慨を湛えた澄んだ瞳を柚葉さんに向けていらっしゃいますが…?

「此度は姫様とは申すもさらなり、侍女殿とも縁をいただけてまことに良かったです。
 侍女殿のご一族は『鬼切部』と友誼を持たれていると聞き及んでおります。
 …実を申しますと、わたくしはかつて田村麻呂大将軍と刃を交えたことがあるのですが。
その折に彼の大将軍の使いし剣がまさに『鬼切』と申したのは、
かの「太平記」も伝えるところ。
 仔細は控えますが、二つの『鬼切』の繋がりについては我等にも知るところがござる。
そして今『鬼切』と縁故ある方と、こうして平和裏に友誼を結べたことが嬉しいのです…。」

まあ、そうなのですか?
誠に縁は不思議にして尚且つ然るべき形を成すものですわね。

>今宵このお屋敷に集まった方々の事を考えますと、西洋のハロウィンと日ノ本の百鬼夜行が
>同時に行われていると言っても過言ではありませんね。

確かに仰るとおりですわね。
そんな賑やかなる祝祭がこの街で花開くだなんて、なんて素敵なこと。
京洛でも毎年「一条百鬼夜行」という妖怪の集いが催されると聞いておりますが、
我が街にてはハロウィンと融合して新たな祝祭の空間が出来てまいったのですね。
洋の東西の妖(あやかし)と柚葉さんや画家のお嬢様のような人間とが皆で楽しく
こんなひと時が実現したこと、
これは皆の心が集いて作ってくださった、一つの輝石にして奇跡ですわ。

>これまでは何か召し上がっている印象が強い画家のお嬢様ですが、今宵の華やかな宴に
>芸術家としての魂に火が付いたようですね。

ふふっ、本当に。
わたくしもだんだん『食いしん坊さん』のイメージで見てしまって、その面でも少なからず
親近感を覚えていたのですけれど。
キャンバスに向かわれるお姿はかつて見たルネサンス期の芸術家の皆様と同じ、
情熱溢れるミューズの神の使徒のもの…。
圧倒されてしまいますわ。

柚葉さん、きっとお嬢様はとても激しく英気を費やされることでしょう。
どうかお土産のこと、よろしくお願いいたしますね。

>でもこのような滅多にお目にかかれない素敵な夜の宴を、作品に残して頂けるのは光栄です。
>奥方様のお導きが無ければ、その機会には巡り合えなかったでしょう。

むむう…。
ま、まあ、確かにお母様のお陰でないとは申せませんから、
感謝して差し上げてもよろしゅうございますわよ?

「ちょっと、聞きましたぁ?柚奥様ぁ。
 自分の母親にツンデレするなんて、ちょっと危なくございませんかぁ?
 ちゃあんと、ご自分のところに引き留めておきなさいませ、ですわよぉ。」

くっ、どうしても最後はわたくしをいじって遊ぶおつもりですのね…。

(わたくしがふくれっ面をしている間にも宴は続き…、そして名残惜しくも幕を閉じたのでした。)


168 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/07(Sat) 22:32
>>165(柚葉さん)(つづきです)

(そして、後日でございます。)

>素敵…。
>アルバムの写真と共に、また一つ素敵な思い出の証がこのお屋敷に残りました。

ええ、わたくしも思わず見入って…そして、あまりに精彩豊かな絵の中に
閉じ込められてしまいそう。
大貫妙子様の『メトロポリタン美術館』を実現させそうな絵でございます。
ピーテル・ブリューゲル画伯の『野外の婚礼の踊り』を思わせる、大人数の
一人一人に至るまで喜びと快活を溢れさせ、
それをまた甲斐千鶴画伯に通じる現代アート感覚で描いていらっしゃる。
ああ、ここに柚葉さん、こちらにわたくし。
わたくしたちの歓喜を余すところなく描破なさっていますわ。

>ところでお嬢様、何か郵便局等にお届けするものはございますか?

では、わたくしのドレスの四、五着ばかりを姫様への贈り物としてお届けいただけますか?
ハロウィンの時のわたくしの衣装を見て
「アーチェロ殿が和装の鬼を装うなら、妾もぜひ吸血姫の衣装をまといたい。
 できれば、一門の娘たちにも着させてやりたい。」
と仰られていたのです。
これを着られた方々の写真を見せていただくのが楽しみですわ。

そうそう、三女ちゃんが『PixiVision 魔をまとう隣人。鬼娘のイラスト特集』の
キーワードで鬼娘の素敵な絵を見つけてくれたのですよ。
その中には先に申した『人恋し鬼の子』も入っておりますが、鈴鹿様に
お見せしたところ
『なんと、まさに図ったかのように、我が一門の娘たちの写し絵のような
作品ばかりですな。』
と感心しきりでしたわ。
そう言われてしまいますと、なお見てみたくなってしまいますね…。

>鬼族の方々、瀬織津姫様の使いとしてお屋敷に来られる前にご挨拶には向かわれたそうですが
>この街で他の地の妖(あやかし)の方々が心置きなく過ごせるよう取り計らって下さったのは
土地神様ですから。
>こちらの絵を写真に写して、土地神様にも見て頂きたいですね。

はい、土地神様のご加護をいただいている街であるからこそ、瀬織津姫様のご信頼を
たまわることができたのですもの、
よくよくお礼を申さないといけませんわね。

ああ、この南部せんべいは美味しくてお茶との相性のよろしいこと。
味見役とは言え、土地神様より先にいただいたのが申し訳ないくらいですわ。
では、ご挨拶の時にはたくさん持ってまいりましょうね。
もちろん、お茶とお酒を一緒に携えて。


169 名前:羽藤柚葉 ◆cmJTqYfU 投稿日:2020/11/10(Tue) 19:21
>>165

>では、わたくしのドレスの四、五着ばかりを姫様への贈り物としてお届けいただけますか?

承知致しました。
では、早速包装の準備に取り掛かりますのでお嬢様はお送りするドレスを
お選びになって下さいませ。

(ドレスを準備しながら)

5着となると、箱は2つに分けた方がよろしいですね。
高級な衣類を梱包するのに相応しい箱をきちんと取っておいて、正解でした。
この2つでしたら、お送りするドレスにも相応しいと思います。

>「アーチェロ殿が和装の鬼を装うなら、妾もぜひ吸血姫の衣装をまといたい。
>できれば、一門の娘たちにも着させてやりたい。」

はい、実は私もあの方々が洋風のドレスを身に纏ったらどれ程お似合いになるかと
想像していたのですよ。
このお屋敷のホールでは、今までに社交部の方々ともダンスパーティを催してきましたが
「妖怪社交部」が実現したとなればいずれその日が訪れるかと思います。

あら、いけません、大切な事を忘れていました。
今回男性の方も来られていましたから、男性用の礼服も準備しなくては…。

これは思ったよりも、大掛かりな作業となりそうですね。
でも次の素晴らしい交流の事を思えば、逆に楽しくなって参ります。(微笑)

>そうそう、三女ちゃんが『PixiVision 魔をまとう隣人。鬼娘のイラスト特集』の
>キーワードで鬼娘の素敵な絵を見つけてくれたのですよ。

此度も、素敵なイラストの紹介を有難うございます。
『人恋し鬼の子』に始まり、『おにっこ』『月が眩しかったあの夜』
『鬼姫』『櫻鬼』『夜桜』

どれもついつい目移りしてしまいますね。(微笑)
和装を身に纏った伊太利亜のお嬢様と、ドレスを身に纏った日ノ本の鬼娘様達…。
いずれ並び立つ日が、待ち遠しいですね。
あら、いけません、話に夢中で手が止まっています。きちんと作業を続けなければ…。

東北に戻られた皆様は、これからがお忙しい時期かと思います。
次にお会いできる日は『夜桜』『櫻鬼』の時期となるやも知れませんが、
それまでにこまめに連絡を取り合いながら、次回も素敵な交流の機会となるよう
計画を立てておきたいですね。

(ドレス、礼服、お手紙をお送りしてその後)

土地神様、お忙しい中失礼致します。
此度はハロウィンイベントの際お屋敷に参られたお客様のためにお心を砕いて下さり、誠に有難うございました。
こちらはほんのお礼です。お納め下さいませ。

(南部せんべいと『田酒 特別純米』を献上致しました。)

それから、社務所のお台所をお借りしてもよろしいでしょうか?
すぐに、お茶の準備を致します。

(この後、画家のお嬢様が送って下さった今回の宴を描いた絵の写真と
その時の宴の話題で大いに盛り上がりました。)

はい、日頃からお嬢様が交流を温めておられた方々と直にお会いできる機会が実現した事、
誠に嬉しく思います。
今でこそ、人は日本全国はおろか海を越えて行き交う事が当たり前ではありますが
今尚八百万の神々とお仕えする妖(あやかし)の方々はそれぞれの領分と其処に踏み込む際には細心の注意と共に
相応の敬意を払っておられるとお聞き致します。
だからこそ、今尚日ノ本は『八百万の神々』の国であられるのだと…。

宴として交流を温めるのも実に良い事ですが、それは決して当たり前の事ではなく
実に得難き大切なひと時である事を徐々に知って参りました。
人の世に生きるだけでは知り得なかったことを、伊太利亜から参られたお嬢様に私は教わりました。
そのような素晴らしい主に巡り合えた事に感謝しながら、相応しい従者でいられるよう
今後とも精進致します…。

170 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/15(Sun) 19:07
>>169(柚葉さん)

>では、早速包装の準備に取り掛かりますのでお嬢様はお送りするドレスを
>お選びになって下さいませ。

ええっと、これと、これと、これ…は露出過多ですわね。
あまりの薄衣でほとんど、下着じゃありませんか。
伊太利亜から勝手に送られてきてお蔵入りしていたものですね。
せっかく柚葉さんが丁寧に梱包してくださるのに、先様で開けてこんなものが出て来たら、恥ずかしいから無しですわ。

>はい、実は私もあの方々が洋風のドレスを身に纏ったらどれ程お似合いになるかと
>想像していたのですよ。

ふふっ、ですよねー。
「妖怪社交部」のこと、宴の席でもいろいろ聞かれましたわ。
鬼族のあの凛々しいお姿の女性からも耳元でこっそりと、おずおずと。
「わ、我でもドレスを着ても可笑しくは無いのだろうか?
 瀬織津姫様は『きっと似合うぞ』と仰って下されるが、我のような武張った者があのようなヒラヒラしたものを着ても…のう?」
などと言われたら。
是非ともお召しになっていただきたい!というか、むしろ嫌がっても強引に着せて、己の似合いぶりに戸惑っていただきたい!
と、思うではありませんか?
うふふふふふ…。

「あー、やっぱり姫様って奥方様の娘よね。」

何か言いましたか、長女ちゃん?

>今回男性の方も来られていましたから、男性用の礼服も準備しなくては…。

ええ、わたくしもじっと鬼の殿方の体形を密かに見て居りました。
流石に鍛えた無駄のない筋肉の付き具合、鍛えられ均整の取れたあの身体、礼服を着せて存分にその魅力を発揮していただきたいものでございます。

>此度も、素敵なイラストの紹介を有難うございます。

三女ちゃんは柚葉お姉さまに喜んでいただきたくて探してくれたのですよ。
後であの子のこと褒めてあげてくださいませね。

では、これらのドレスの送付のこと、どうかよろしくお願いいたします。

>次にお会いできる日は『夜桜』『櫻鬼』の時期となるやも知れませんが、
>それまでにこまめに連絡を取り合いながら、次回も素敵な交流の機会となるよう
>計画を立てておきたいですね。

はい、これから年末年始にかけて地元住民の子どもたちの健康と破邪のために家々を廻られる、お忙しい時期でございましょう。
彼の地は、朝廷が『征夷』の名の下に起こした討伐で傷つけられた方々の子孫が多く残っていらっしゃいます。
その皆様を護って参られた鬼族は人の民としっかり結ばれていらっしゃる。
きっとこの冬も多くの温かい交流が行われることでしょうね。
わたくしもそのご様子をぜひ拝見したいですわ。

(すみません、続きます。)


171 名前:吸血姫アーチェロ ◆ufrlRV4E 投稿日:2020/11/15(Sun) 19:09
>>169(柚葉さん)(続きです)

(土地神様の社に御礼に訪れました)

土地神様、この度は一方ならぬお骨折りをいただき無事にハロウィンと百鬼夜行の催しを街の皆様と無事遂げることができました。
まことにありがとうございます。

「我は大したことはしておらぬよ。
 あの鬼姫の配下の者は実に良くやっていた。
 じゃが、献納の酒なら喜んで貰っておこうではないか。

 ふむ…、これが宴の絵か。
そなたの母御も良う絵師の娘を庇護していると見える。
実にのびのびとして命の活気を映した良き絵よのう。」

>はい、日頃からお嬢様が交流を温めておられた方々と直にお会いできる機会が実現した事、
>誠に嬉しく思います。

それも皆、神と妖と人とが長年月に渡って信頼関係を築いていらっしゃったからこそ、ですわ。
その絆があったから、わたくしはそのおこぼれに与らせていただいたのでございます。
その絆を築いてこられた中に、もちろん柚葉さんのご一族もいらっしゃったのです。
わたくしこそ感謝しなければ、と思っておりますわ。

>人の世に生きるだけでは知り得なかったことを、伊太利亜から参られたお嬢様に私は教わりました。
>そのような素晴らしい主に巡り合えた事に感謝しながら、相応しい従者でいられるよう
>今後とも精進致します…。

柚葉さん…、貴女がいらしてくださったから、わたくしはこの日ノ本に自分の居場所を見つけることができました。
寄る辺ないまま終わるかも知れなかったわたくしに、新たな世界を拓いて導いてくださったのです。
でも、そう言ってくださる貴女に、わたくしもこれから良き主であれるよう、ずっと傍で努めさせてくださいませ。

そして、この地の民としても良き一員であるよう努めてまいります。
土地神様におかれましても、どうかご照覧あれとお願い申し上げます。

「ほほう…、努める姿を我に見ていて欲しいと申すか。
ならば、一つ頼まれてもらいたい。
我は、間もなく神在月の神の集会のため出雲へ行かねばならぬ。
今年は新暦の11月24日より12月1日までじゃ。
吸血姫よ、その間この社にて我の代行をしてもらいたい。
我が庇護の下にある町民を一時とは言え目を離すのは忍びないのじゃ。」

…は?え、えっとそれは…。
い、いえいえいえ!!
御冗談が過ぎますわ、魔族のわたくしが神様の代行とか、ありえません!

「じゃが、そなたら妖魔の力は神力へと通ずるものがあると認めておる。
 なに、その期間限定で我より分け御霊(わけみたま)するゆえそなたに神性が宿る。
 まあ、神の仮免と言ったところじゃ。
 そして、暮らしはこれまで通りでよいが、定期的に社に参って参拝者の声を聴いてほしいのじゃ。
 ぱあとたいむの神ということじゃな。
 まあ、どうしても駄目なら、そなたの母御に打診してみるが?」

…はああ、それを言われたら、拒めませんわ。
…謹んで拝命いたします。

「うむ、よくぞ申した。
 では、景気づけに今宵は南部せんべいと『田酒 特別純米』で大いに盛り上がろうぞ!」

…盛り上がるというか、飲まないとやっていられない気分なのですけれど。

(その夜は、いつにも増してお酒が進んだわたくしでした。)


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